JP2534710Y2 - 遮音パネル - Google Patents
遮音パネルInfo
- Publication number
- JP2534710Y2 JP2534710Y2 JP4954891U JP4954891U JP2534710Y2 JP 2534710 Y2 JP2534710 Y2 JP 2534710Y2 JP 4954891 U JP4954891 U JP 4954891U JP 4954891 U JP4954891 U JP 4954891U JP 2534710 Y2 JP2534710 Y2 JP 2534710Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound insulation
- insulation panel
- sound
- sound insulating
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Fencing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高速道路などの防音壁
を構成するのに用いられる遮音パネルに関するものであ
る。
を構成するのに用いられる遮音パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高速道路などの騒音公害を防止するため
に設置される防音壁は一般に、一定の間隔毎にH型鋼よ
りなる支柱を立て、各支柱の間にH型鋼の両側の溝を利
用して遮音パネルを差し込む構造となっている。
に設置される防音壁は一般に、一定の間隔毎にH型鋼よ
りなる支柱を立て、各支柱の間にH型鋼の両側の溝を利
用して遮音パネルを差し込む構造となっている。
【0003】従来の防音壁は垂直平面が一般的である
が、最近、防音効果の向上や意匠面の配慮から、図8に
示すように下半部が垂直平面で、上半部が道路側にオー
バーハングした曲面となっている防音壁も使用されるよ
うになってきてきる。なお図8において、11はH型鋼よ
りなる支柱、12はその両側の溝、13は左右辺が溝12に差
し込まれた平面用の遮音パネル、14は同じく曲面用の遮
音パネルである。上半部の曲率半径はおよそ5m程度で
ある。
が、最近、防音効果の向上や意匠面の配慮から、図8に
示すように下半部が垂直平面で、上半部が道路側にオー
バーハングした曲面となっている防音壁も使用されるよ
うになってきてきる。なお図8において、11はH型鋼よ
りなる支柱、12はその両側の溝、13は左右辺が溝12に差
し込まれた平面用の遮音パネル、14は同じく曲面用の遮
音パネルである。上半部の曲率半径はおよそ5m程度で
ある。
【0004】標準的な金属製遮音パネルを使用する場合
は、1枚の高さが50cmであるから、上記の程度の支柱の
曲率に対しては平面状の遮音パネルを連続して差し込む
ことにより、平面が折れ曲がった状態の曲面を得ること
が可能であり、外観的な問題や施工上の不都合は生じて
いない。
は、1枚の高さが50cmであるから、上記の程度の支柱の
曲率に対しては平面状の遮音パネルを連続して差し込む
ことにより、平面が折れ曲がった状態の曲面を得ること
が可能であり、外観的な問題や施工上の不都合は生じて
いない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら最近で
は、道路景観への配慮などから遮音パネルの透明化や機
能の改善が図られ、遮音パネル1枚の高さが1m程度に
大型化されつつある。この程度の大きさになると、平面
状の遮音パネルを支柱上半部の湾曲部に沿って挿入する
ことが困難になる。
は、道路景観への配慮などから遮音パネルの透明化や機
能の改善が図られ、遮音パネル1枚の高さが1m程度に
大型化されつつある。この程度の大きさになると、平面
状の遮音パネルを支柱上半部の湾曲部に沿って挿入する
ことが困難になる。
【0006】このため図8に示すように平面用の遮音パ
ネル12と曲面用の遮音パネル13が用いられているが、こ
のような2種類の遮音パネルを必要とすることはコスト
アップの要因となる。特に透明遮音パネルでは、遮音板
にガラスやポリカーボネートが使用されており、これを
曲面に成形することは大幅なコストアップを招く。そこ
で遮音板は平面とし、左右の縦枠を支柱上半部と同じ曲
率に屈曲成形した遮音パネルが使用されているが、この
構造では、屈曲した縦枠を有するパネル枠体に平面状の
遮音板を組み込むことになるため、遮音板の固定構造が
複雑になり、組立作業性やコストの面で問題がある。
ネル12と曲面用の遮音パネル13が用いられているが、こ
のような2種類の遮音パネルを必要とすることはコスト
アップの要因となる。特に透明遮音パネルでは、遮音板
にガラスやポリカーボネートが使用されており、これを
曲面に成形することは大幅なコストアップを招く。そこ
で遮音板は平面とし、左右の縦枠を支柱上半部と同じ曲
率に屈曲成形した遮音パネルが使用されているが、この
構造では、屈曲した縦枠を有するパネル枠体に平面状の
遮音板を組み込むことになるため、遮音板の固定構造が
複雑になり、組立作業性やコストの面で問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
問題点に鑑み、一部を変更することにより平面用にも曲
面用にもなる組立性の良好な遮音パネルを提供するもの
で、その構成は、長方形平板状の遮音板と、この遮音板
の上下辺を保持する上下の横枠と、遮音板の左右辺を保
持する左右の縦枠とからなり、左右の縦枠はそれぞれ、
上下の横枠と一体となって遮音板を保持する直線状の本
体部材と、この本体部材の前面または背面に取り付けら
れ、支柱の曲率に応じた曲率に形成された付加部材とか
らなることを特徴とするものである。
問題点に鑑み、一部を変更することにより平面用にも曲
面用にもなる組立性の良好な遮音パネルを提供するもの
で、その構成は、長方形平板状の遮音板と、この遮音板
の上下辺を保持する上下の横枠と、遮音板の左右辺を保
持する左右の縦枠とからなり、左右の縦枠はそれぞれ、
上下の横枠と一体となって遮音板を保持する直線状の本
体部材と、この本体部材の前面または背面に取り付けら
れ、支柱の曲率に応じた曲率に形成された付加部材とか
らなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この遮音パネルは、平板状の遮音板と、上下の
横枠、左右の縦枠の本体部材は平面用、曲面用に共通で
あり、これらの部材によって遮音パネルの基本部分が組
み立てられる。これらの部材はいずれも平板状、直線状
であるため、組立は極めて簡単である。基本部分の組立
後、左右の縦枠の本体部材に直線状の付加部材を取り付
ければ平面用の遮音パネルとなり、屈曲成形された付加
部材を取り付ければ曲面用の遮音パネルとなるものであ
る。
横枠、左右の縦枠の本体部材は平面用、曲面用に共通で
あり、これらの部材によって遮音パネルの基本部分が組
み立てられる。これらの部材はいずれも平板状、直線状
であるため、組立は極めて簡単である。基本部分の組立
後、左右の縦枠の本体部材に直線状の付加部材を取り付
ければ平面用の遮音パネルとなり、屈曲成形された付加
部材を取り付ければ曲面用の遮音パネルとなるものであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例に係る遮音パネル
の正面図である。この遮音パネル15は、ガラスまたはポ
リカーボネートからなる長方形平板状の透明遮音板16
と、この遮音板16の上下辺を保持する上横枠17および下
横枠18と、遮音板16の左右辺を保持する左縦枠19および
右縦枠20とから構成されている。
に説明する。図1は本考案の一実施例に係る遮音パネル
の正面図である。この遮音パネル15は、ガラスまたはポ
リカーボネートからなる長方形平板状の透明遮音板16
と、この遮音板16の上下辺を保持する上横枠17および下
横枠18と、遮音板16の左右辺を保持する左縦枠19および
右縦枠20とから構成されている。
【0010】図2は図1の遮音パネル15の右側面図、図
3は同じく左側面図である。左右縦枠19、20はそれぞ
れ、本体部材19a、20aと付加部材19b、20bとから構
成されている。本体部材19a、20aは直線状で、その両
端を上横枠17および下横枠18に溶接などにより固定さ
れ、上横枠17および下横枠18と共に平板状の遮音板16を
囲む長方形の枠体を構成している。また付加部材19b、
20bは、支柱の曲率に合わせて屈曲成形されており、本
体部材19a、20aの前面にボルトなどの締付け部材21に
より固定されている。
3は同じく左側面図である。左右縦枠19、20はそれぞ
れ、本体部材19a、20aと付加部材19b、20bとから構
成されている。本体部材19a、20aは直線状で、その両
端を上横枠17および下横枠18に溶接などにより固定さ
れ、上横枠17および下横枠18と共に平板状の遮音板16を
囲む長方形の枠体を構成している。また付加部材19b、
20bは、支柱の曲率に合わせて屈曲成形されており、本
体部材19a、20aの前面にボルトなどの締付け部材21に
より固定されている。
【0011】左右の縦枠19、20の詳細を図4に示す。図
4は図1のA−A線における拡大断面図である。左右の
縦枠19、20はそれぞれ、アルミ合金押出型材よりなる本
体部材19a、20aと、その前面に締付け部材21により固
定されたアルミ合金押出型材よりなる付加部材19b、19
aとから構成されている。本体部材19a、20aは、パッ
キング22と、L字形の押さえ片23と、締付け部材24とに
より遮音板16の左右辺を保持している。
4は図1のA−A線における拡大断面図である。左右の
縦枠19、20はそれぞれ、アルミ合金押出型材よりなる本
体部材19a、20aと、その前面に締付け部材21により固
定されたアルミ合金押出型材よりなる付加部材19b、19
aとから構成されている。本体部材19a、20aは、パッ
キング22と、L字形の押さえ片23と、締付け部材24とに
より遮音板16の左右辺を保持している。
【0012】次に上下の横枠17、18の詳細を図5に示
す。図5は図1のB−B線における拡大断面図である。
上下の横枠17、18はそれぞれアルミ合金押出型材製で、
パッキング22と、L字形の押さえ片23と、締付け部材24
とにより遮音板16の上下辺を保持している。
す。図5は図1のB−B線における拡大断面図である。
上下の横枠17、18はそれぞれアルミ合金押出型材製で、
パッキング22と、L字形の押さえ片23と、締付け部材24
とにより遮音板16の上下辺を保持している。
【0013】この遮音パネル15を組み立てる場合には、
図6に示すように、まず上下の横枠17、18と本体部材19
a、20aとを溶接して長方形の枠体を作り、そこに遮音
板を組み込んで、平面用、曲面用に共通なパネル基体を
製作する。これを曲面用の遮音パネルにするときは、本
体部材19a、20aに支柱の曲率に合わせて湾曲させた付
加部材19b、20bを取り付ければよく、平面用の遮音パ
ネルにするときは、図7に示すように本体部材19a、20
aに直線状の付加部材19c、20cを取り付ければよい。
図6に示すように、まず上下の横枠17、18と本体部材19
a、20aとを溶接して長方形の枠体を作り、そこに遮音
板を組み込んで、平面用、曲面用に共通なパネル基体を
製作する。これを曲面用の遮音パネルにするときは、本
体部材19a、20aに支柱の曲率に合わせて湾曲させた付
加部材19b、20bを取り付ければよく、平面用の遮音パ
ネルにするときは、図7に示すように本体部材19a、20
aに直線状の付加部材19c、20cを取り付ければよい。
【0014】なお以上の実施例では、左右縦枠の本体部
材の前面に付加部材を取り付ける場合を説明したが、遮
音パネルが支柱の溝の後面側に押し付け固定される場合
には、本体部材の背面に付加部材を取り付ける構造にす
ることもある。
材の前面に付加部材を取り付ける場合を説明したが、遮
音パネルが支柱の溝の後面側に押し付け固定される場合
には、本体部材の背面に付加部材を取り付ける構造にす
ることもある。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る遮音パ
ネルは、基本構成が平面用、曲面用に共通で、左右縦枠
の付加部材によって平面用にも曲面用にも適用できると
共に、左右縦枠の本体部材が直線状であるため平板状の
遮音板の取付けがきわめて簡単である。したがって組立
作業性がよく、生産性が向上するため、製造コストを低
減できる利点がある。
ネルは、基本構成が平面用、曲面用に共通で、左右縦枠
の付加部材によって平面用にも曲面用にも適用できると
共に、左右縦枠の本体部材が直線状であるため平板状の
遮音板の取付けがきわめて簡単である。したがって組立
作業性がよく、生産性が向上するため、製造コストを低
減できる利点がある。
【図1】 本考案の一実施例に係る遮音パネルの正面
図。
図。
【図2】 図1の遮音パネルの右側面図。
【図3】 図1の遮音パネルの左側面図。
【図4】 図1の遮音パネルのA−A線における拡大断
面図。
面図。
【図5】 図1の遮音パネルのB−B線における拡大断
面図。
面図。
【図6】 図1の遮音パネルで、左右縦枠の付加部材を
取り付ける前の状態を示す右側面図。
取り付ける前の状態を示す右側面図。
【図7】 本考案の他の実施例に係る遮音パネルの右側
面図。
面図。
【図8】 高速道路用防音壁の一例を示す断面図。
15:遮音パネル 16:透明遮音板 17:上横枠
18:下横枠19:左縦枠 19a:本体部材 19b、19
c:付加部材20:右縦枠 20a:本体部材 20b、
20c:付加部材21:締付け部材 22:パッキング
23:押さえ部材 24:締付け部材
18:下横枠19:左縦枠 19a:本体部材 19b、19
c:付加部材20:右縦枠 20a:本体部材 20b、
20c:付加部材21:締付け部材 22:パッキング
23:押さえ部材 24:締付け部材
Claims (1)
- 【請求項1】 長方形平板状の遮音板と、この遮音板の
上下辺を保持する上下の横枠と、遮音板の左右辺を保持
する左右の縦枠とからなり、左右の縦枠はそれぞれ、上
下の横枠と一体となって遮音板を保持する直線状の本体
部材と、この本体部材の前面または背面に取り付けら
れ、支柱の曲率に応じた曲率に形成された付加部材とか
らなることを特徴とする遮音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4954891U JP2534710Y2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 遮音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4954891U JP2534710Y2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 遮音パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04134520U JPH04134520U (ja) | 1992-12-15 |
JP2534710Y2 true JP2534710Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=31927465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4954891U Expired - Lifetime JP2534710Y2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 遮音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534710Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP4954891U patent/JP2534710Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04134520U (ja) | 1992-12-15 |
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