JP2534570Y2 - 切管用係止リング - Google Patents

切管用係止リング

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JP2534570Y2
JP2534570Y2 JP7667791U JP7667791U JP2534570Y2 JP 2534570 Y2 JP2534570 Y2 JP 2534570Y2 JP 7667791 U JP7667791 U JP 7667791U JP 7667791 U JP7667791 U JP 7667791U JP 2534570 Y2 JP2534570 Y2 JP 2534570Y2
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JP
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ring
mounting groove
tube
hole
bolt
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厚 槇
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば耐震継手等に
おいて、切管を使用する場合に挿口に取り付けられて受
口の移動限となる係止リングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切管を使用する耐震継手では、次
のようにして挿口に係止リングを取り付けている。図4
に示すように、まず切管11の端部近傍の外周面にリン
グ装着溝12を全周にわたって形成し、周方向1箇所が
切欠かかれたリング体13を押し拡げてリング装着溝1
2に外嵌させる。そして、図5に示すように、複数の圧
接具17たとえばシャコ万力を周方向複数箇所に装着し
てリング体13をリング装着溝12に圧接し、リング体
13の両端部に形成されたボルト孔13aに合わせて切
管11にボルト装着孔14を貫通形成する。そして、図
6に示すように、リング固定ボルト・ナット15をボル
ト孔13aおよびボルト装着孔14に装着して締め付
け、リング体13を切管11に固定した後、切管11内
面側のナット部分をモルタル16で補修する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、リング装着溝
12にリング体13を嵌め合わせる場合、リング体13
の剛性に抗してリング体13を拡げるため、剛性の高い
小口径用の係止リング13は、嵌め合わせが極めて難し
く困難であった。
【0004】本考案は、上記問題点を解決して、小口径
の切管であってもリング装着溝に容易に嵌合させること
できる切管用係止リングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案の切管用係止リングは、切管の端部近傍の外
周面に形成されたリング装着溝に外嵌固定される切管用
係止リングであって、2分割された半リング体の基端部
同士をリング体の軸心と平行な軸心回りに回動自在に連
結し、両半リング体の先端部にそれぞれボルト孔をリン
グ体の同一接線方向に形成し、これらリング体のボルト
孔に固定ボルトを装着したものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、半リング体を連結部を中心
に開いて切管のリング装着溝に外嵌させることができる
ので、小口径の切管であっても極めて容易に嵌め合わせ
て、固定ボルトにより固定することができる。しかも、
両半リング体の先端部を接線方向のボルト孔を介して固
定ボルトにより締め付けるので、切管に形成されたリン
グ装着溝底部の公差内の外径の変化にも容易に追従する
ことができるとともに、その装着時に圧接具による固定
や切管への孔開け作業も不要にすることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係るの一実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。なお、従来と同一の部材は同一符
号を付し、説明は省略する。
【0008】この係止リングは、環状のリング体を半円
状に2分割された2個の半リング体1A,1Bからな
り、これら半リング体1A,1Bは、基端部で互いに重
なり合う連結段部1aに、リング体の軸心と平行な連結
孔2が貫通形成されて連結ピン3が装着され、リング体
の軸心と平行な軸心回りに回動自在に連結されている。
また、両半リング体1A,1Bの先端部には、それぞれ
先端面1bを貫通してボルト孔4がリング体の同一接線
方向に形成され、このボルト孔4に固定ボルト5が装着
されて両半リング体1A,1Bが連結され、切管11の
リング装着溝12に外嵌固定される。
【0009】前記ボルト孔4は、一方の半リング体1A
側が固定ボルト5の軸部を、リング装着溝12底部外径
の公差内で対応可能なように、所定範囲で傾斜可能に挿
通される挿通孔4aが形成されるとともに、固定ボルト
5の頭部を嵌め合わせる座ぐり部4bが形成されてい
る。また他方の半リング体4B側に、固定ボルト4のね
じ部が螺着される雌ねじ孔4cが形成されている。
【0010】この係止リングの装着方法は、まず半リン
グ体1A,1Bを連結ピン3を中心に開いて切管11の
リング装着溝12に外嵌させ、固定ボルト4を挿通孔4
aから雌ねじ孔4c装着して締め付ける。これにより、
従来の係止リングでは困難であった小口径の切管11で
あっても極めて容易にリング装着溝12に嵌め合わせ
て、切管11に固定することができる。しかも、両半リ
ング体1A,1Bの先端部を接線方向の固定ボルト5に
より締め付けるので、切管11に形成されたリング装着
溝12底部の公差内の外径の変動にも容易に追従するこ
とができ、さらに、その装着時には従来のように圧接具
17によるリング装着溝12への固定や、切管11にボ
ルト装着孔14を開ける作業も不要となり、きわめて容
易に装着することができる。
【0011】
【考案の効果】以上に述べたごとく本考案の係止リング
によれば、半リング体を連結部を中心に開いて切管のリ
ング装着溝に外嵌させることができるので、小口径の切
管であっても極めて容易に嵌め合わせて、固定ボルトに
より固定することができる。しかも、両半リング体の先
端部を、ボルト孔に装着された接線方向の固定ボルトに
より締め付けるので、切管に形成されたリング装着溝の
底部外径が公差内で変動しても容易に追従することがで
き、さらに、その装着時には従来のように圧接具による
係止リングの固定や切管への孔開け作業が不要で、極め
て容易に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る係止リングの一実施例を示す一部
切欠き正面図である。
【図2】同半リング体先端部の断面図である。
【図3】同半リング体連結部の底面断面図である。
【図4】従来の係止リングとその装着部を示す斜視図で
ある。
【図5】同係止リングの装着方法を示す正面図である。
【図6】図5に示すA−A部の組立断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 半リング体 2 連結孔 3 連結ピン 4 ボルト孔 4a 挿通孔 4c 雌ねじ孔 5 固定ボルト 11 切管 12 リング装着溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切管の端部近傍の外周面に形成されたリ
    ング装着溝に外嵌固定される切管用係止リングであっ
    て、2分割された半リング体の基端部同士をリング体の
    軸心と平行な軸心回りに回動自在に連結し、両半リング
    体の先端部にそれぞれボルト孔をリング体の同一接線方
    向に形成し、これら半リング体のボルト孔に固定ボルト
    を装着したことを特徴とする切管用係止リング。
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