JPH10311467A - 管継手構造 - Google Patents

管継手構造

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Publication number
JPH10311467A
JPH10311467A JP13279297A JP13279297A JPH10311467A JP H10311467 A JPH10311467 A JP H10311467A JP 13279297 A JP13279297 A JP 13279297A JP 13279297 A JP13279297 A JP 13279297A JP H10311467 A JPH10311467 A JP H10311467A
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JP
Japan
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hole
insertion portion
bolt
guide hole
nut
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Application number
JP13279297A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Hourai
哲弘 寶莱
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CHUBU GAS
CHUBU GAS KK
Original Assignee
CHUBU GAS
CHUBU GAS KK
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Publication date
Application filed by CHUBU GAS, CHUBU GAS KK filed Critical CHUBU GAS
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Publication of JPH10311467A publication Critical patent/JPH10311467A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/04Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】離脱防止機能を有する管継手構造を提供する。 【解決手段】管1の受口部2と、それに挿入する管1’
の挿口部3と、それらの嵌合隙間に配設するシール部材
4と、受口部2に設け、嵌合隙間を封止するシール部材
4を押圧する押圧手段5と、挿口部3が受口部2から離
脱するのを阻止する係止手段22とを備える。挿口部3
にその径方向に貫通する軸孔29を穿設する。係止手段
22は、挿口部3の、シール部材4より先端側の外周に
嵌挿し、径方向に貫通するガイド孔34を有する係止リ
ング18’と、それを挿口部3に係止する係止軸23と
を備える。軸孔29とガイド孔34とを一致させた状態
で軸孔29およびガイド孔34に係止軸23を挿通架設
し、ガイド孔34を、係止軸23が挿口部3の軸芯に沿
う方向に所定長さ移動可能に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管と管との継手構造
に関し、特に、連結して地中に埋設した管どうしが地震
等により離脱するのを防止する機能を有する管継手構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の管継手構造としては、例
えば図7及び8に示すものがある。この管継手構造は、
管1,1のうち一方の管1の受口部2内に他方の管1の
挿口部3が遊嵌され、これら受口部2と挿口部3との嵌
合隙間にシール部材4が押圧手段5によって圧縮された
状態で嵌装されている。押圧手段5は、締付用T型ボル
ト6,押圧部材7及びナット8とで構成されている。
【0003】挿口部3の先端部の外周面には周溝17が
形成されており、該周溝17内には、環状の係止リング
18が嵌合されている。そして挿口部3の外周の、前記
シール部材4と係止リング18との間に位置する部位に
は中間リング16が遊嵌されている。
【0004】このように構成された管継手構造を使用し
て配管された管1…が例えば地震等により挿口部3が受
口部2から離脱する方向に外力を受けた場合は、管1…
が挿口部3の軸芯Lに沿う方向に互いに相対移動して前
記外力を吸収することができるようになっている。
【0005】図8は一方の管1の挿口部3が他方の管1
の受口部2から離脱する方向に最も移動した場合を示
す。この図から分かるように、周溝17の一方の側面1
7bと係止リング18の一方の端面21とが当接すると
共に係止リング18の他方の端面19と中間リング16
の小径側端面16bとが当接し、さらに中間リング16
の大径側端面16aとシール部材4の端面4cとが当接
して管1,1どうしが離隔する方向にこれ以上移動する
のを阻止している。
【0006】以上のように構成された従来の管継手構造
を例えば都市ガスや水道水を供給する配管において使用
する場合は、通常、一定の長さを有する定尺の管1…を
連結して配管している。このとき配管現場によっては、
管1…のうち、いずれかの管1の挿口部3側を定尺の管
1の長さより短く切除して、この短くした管1’を他の
定尺の管1に連結して配管したい場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが管1を前記の
ように切除すると管1の挿口部3に形成されていた周溝
17がなくなり、前記のような管1,1どうしの抜け止
め機能が失われる。そのため、この抜け止め機能を確保
すべく管1’の新たに挿口部3となる部分に前記周溝1
7を配管現場で工具により改めて加工形成している。し
かし、この周溝17の加工作業には大掛かりな加工機械
が必要となるため作業が煩雑であり、またその作業に長
時間を要していた。
【0008】本発明は前記従来の事情に鑑みてなされた
もので、管を切除して新たに挿口部となる部分に、作業
に長時間を要する周溝加工をしなくても済む管継手構造
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
の本発明の管継手構造は次の如くである。
【0010】請求項1の発明に係る管継手構造は、一方
の管1の受口部2と、該受口部2内に挿入する他方の管
1’の挿口部3と、前記受口部2の内周部と前記挿口部
3の外周部との嵌合隙間に配設するシール部材4と、前
記受口部2に設けると共に前記嵌合隙間を封止すべく前
記挿口部3の軸芯Lに沿う方向に前記シール部材4を押
圧する押圧手段5と、前記挿口部3が前記受口部2から
離脱するのを阻止する係止手段22とを備えた管継手構
造において、前記挿口部3にその径方向に貫通する軸孔
29を穿設する一方、前記係止手段22は、前記挿口部
3の、前記シール部材4より先端側の外周に嵌挿すると
共に径方向に貫通するガイド孔34を有する環状部材た
る係止リング18’と、該係止リング18’を前記挿口
部3に係止する係止軸23とを備え、前記軸孔29と前
記ガイド孔34とを一致させた状態でこれら軸孔29お
よびガイド孔34に前記係止軸23を挿通架設し、前記
ガイド孔34を、該孔34内を前記係止軸23が前記挿
口部3の軸芯Lに沿う方向に所定長さ移動可能に形成
し、前記挿口部3が前記受口部2から離脱する方向に移
動したとき、該方向に前記係止軸23が前記ガイド孔3
4内を移動すると共に該ガイド孔34の周縁に当接し、
前記挿口部3が前記受口部2から離脱するのを阻止する
ようにしたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2の発明に係る管継手構造
は、請求項1において、前記係止軸23はボルト30と
ナット32とを備え、前記ボルト30に対して前記ナッ
ト32を締め付けることにより前記ボルト30の頭部3
3と前記ナット32との間に前記係止リング18’のガ
イド孔34部分および前記挿口部3の軸孔29部分を挟
持して前記係止リング18’を前記挿口部3に固定する
ようにしたことを特徴としている。
【0012】また、請求項3の発明に係る管継手構造
は、請求項1または2において、前記係止軸23はボル
ト30とナット32とを備え、一方、前記ガイド孔34
は前記係止リング18’の軸芯Oに沿う方向に延設され
た凹溝28を備え、該凹溝28内に前記ボルト30の頭
部33又はナット32を位置させ、該ボルト30の頭部
33又はナット32には向かい合う平行な面部を設け、
該面部間の幅寸法S2と前記凹溝28の両側面28a,
28aの幅寸法S1とを略同一としたことを特徴として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1乃至6は本発明の実施形
態を示すものであり、これらの図において1は鋳鉄等の
金属材料からなる一定の長さを有する定尺の管である。
これらの管1,1のうち、一方の管1の受口部2内に他
方の管1の挿口部3が遊嵌され、これら受口部2の内周
部と挿口部3の外周部との嵌合隙間にゴム材等からなる
シール部材4が押圧手段5によって圧縮された状態で嵌
装されている。押圧手段5は、鋼鉄等の金属材料からな
る締付用T型ボルト6、鋳鉄等の金属材料からなる押圧
部材7及び鋼鉄等の金属材料からなるナット8を備えて
いる。前記受口部2の先端には、該受口部2の径方向外
側方に向かって鍔部9が一体形成されている。締付用T
型ボルト6は、前記鍔部9に挿口部3の軸芯Lに沿う方
向に穿設された貫通孔10に遊挿されている。締付用T
型ボルト6の頭部6aは、略T字状に形成され前記鍔部
9に係止されるようになっている。
【0014】一方、締付用T型ボルト6の頭部6aと反
対側の端部にはネジが螺刻されている。このネジ部分に
前記押圧部材7が、その鍔部11に押圧部材7の軸芯に
沿う方向に穿設された貫通孔12を介して遊挿されると
共にナット8が螺着されている。押圧部材7は、前記鍔
部11と、その内周部から押圧部材7の軸芯に略沿う方
向に屈曲して延設された押圧部13とを備え、該押圧部
13によって前記シール部材4の端面4aが挿口部3の
軸芯Lに略沿う方向に押圧される。管1の受口部2の内
周面には、外側に向かうにつれて拡径された斜面部14
が形成され、前記ナット8を締め付けることによって該
斜面部14にシール部材4の外周面4bが圧接されてシ
ールされる。シール部材4は、管1の挿口部3の外周に
嵌合される嵌合孔15を有する環状の略円錐台状に形成
されている。前記嵌合孔15と挿口部3の外周面とが押
圧手段5の押圧によって圧接されてシールされる。シー
ル部材4の端面4cの側方には環状の円錐台状に形成さ
れた中間リング16が、その大径側端面16aがシール
部材4の端面4cに対向するように挿口部3の外周に遊
嵌されている。
【0015】図中1’は管1の挿口部3側を定尺の管1
の長さより短く切除した管であり、22は該管1’の挿
口部3に設けられた係止手段である。この係止手段22
は、環状に形成された係止リング18’と係止軸23と
を備えている。係止リング18’は、ステンレス材等の
金属材料で製造されており、円錐台状部分24とこれに
連続する円筒状部分25とを有し、管1’に嵌合すると
き拡径可能なように合口26が設けられている( 図
4)。尚、この合口26は、係止リング18’の内径寸
法を管1’の挿口部3の外径寸法以上に形成しておけば
必ずしも設ける必要はない。
【0016】係止リング18’の円筒状部分25には、
係止リング18’の軸芯Oを中心とする円周方向の等分
角度位置の3箇所に、同一の寸法・形状のガイド孔34
がそれぞれ穿設されている(図4)。該ガイド孔34
は、長孔状の貫通孔27と、該貫通孔27に係止リング
18’の外周面側から穿通された凹溝28とを備えてい
る。貫通孔27は、係止リング18’の軸芯Oに沿う方
向に長くかつ同一の位置に設けられている。一方、ガイ
ド孔34の深さ方向から見て凹溝28は、その投影面の
外周形状が貫通孔27の投影面に対し、面積が大きくか
つ略相似形をしており、貫通孔27に対して同芯的に穿
通されている(図6)。図6は、図2において係止リン
グ18’をその外周面側から見た図である。
【0017】一方、挿口部3の先端部には、該先端部か
ら挿口部3の軸芯Lに沿う方向に同一位置にかつ、該軸
芯Lを中心とする円周方向の等分角度位置の3箇所に、
軸孔29が挿口部3の径方向に貫通するようにそれぞれ
穿設されている。前記ガイド孔34の貫通孔27の幅寸
法と軸孔29の孔径寸法とは略同一とされ、該寸法は後
述するボルト30の軸径より若干大きな寸法とされてい
る。貫通孔27及び軸孔29には、先端側にネジが螺刻
されたボルト30が貫通孔27側から挿通され、軸孔2
9から突出した前記ネジ部分には、ワッシャ31が遊嵌
されると共に六角形状のナット32が螺着されている。
これらボルト30,ワッシャ31及びナット32は鋼材
等の金属材料からなり、前記係止軸23を構成してい
る。尚、ワッシャ31は省略してもよい。
【0018】前記ボルト30の六角形状をした頭部33
の高さ寸法は、係止リング18’の凹溝28の深さ寸法
より小さくされ、頭部33が凹溝28内に完全に隠れる
ようにしている(図2,3,5)。そのため、管1,
1’どうしを連結するとき、シール部材4のシール面と
なる受口部2の斜面部14に角張った前記頭部33が当
接して該斜面部14を傷付けることがない。
【0019】ところで、前記凹溝28の対面する両側面
28a,28aの幅寸法S1と、前記ボルト30の六角
形状をした頭部33の向かい合う平行な2面の幅寸法S
2とは略同一とされている(図6)。そのため、ボルト
30を貫通孔27及び軸孔29に挿通した後、ナット3
2を螺合するとき、ボルト30の頭部33の向かい合う
平行な2面が、凹溝28の対面する両側面28a,28
aに挟持されてボルト30が回り止めされるので、ナッ
ト32を螺合する際の作業性が良い。
【0020】このように構成された管継手構造の係止手
段22を、短く切除した管1’の挿口部3に設けるに
は、まず該挿口部3の先端部に軸孔29を3箇所穿設す
る。これらの3箇所の軸孔29は、挿口部3の先端部か
ら該挿口部3の軸芯Lに沿う方向に同一位置にかつ、該
挿口部3の軸芯Lを中心とした円周方向の等分角度位置
に穿設すべく該挿口部3の先端部に適当な治具を使用し
て電動ドリル等の工具をセットし穿設する。
【0021】次に、押圧部材7,シール部材4,中間リ
ング16及び係止リング18’をこれらの順番に管1’
の挿口部3に嵌合する。このとき、挿口部3の軸孔29
と係止リング18’のガイド孔34とが一致して貫通す
るように、係止リング18’を管1’に対して位置決め
して嵌合する。貫通したガイド孔34及び軸孔29に、
ボルト30をガイド孔34側から挿通した後、前記軸孔
29から突出したボルト30のネジ部分にワッシャ31
を遊嵌すると共にナット32を、管理された一定の適度
な締め付けトルクで螺合する。
【0022】これによって管1’の挿口部3に、係止リ
ング18’が所望の位置にガタつくことなくしっかりと
固定されるので、その後の管1’,1どうしの連結作業
がやりやすくなる。また前記締め付けトルクを適当に選
定することによって、係止リング18’が、挿口部3の
外周を該挿口部3の軸芯Lに沿う方向に摺動するときに
受ける摩擦力を適宜調整することができる。この摩擦力
が発生することによって、地震等による外力が管1’,
1に作用した場合にボルト30の軸部側面と貫通孔27
の周縁端部27a,27bとが衝撃的に当接するのを防
止することができる。
【0023】このとき、ボルト30を貫通孔27の周縁
端部27b寄り又は貫通孔27の長手方向中間部に位置
するように係止リング18’を挿口部3に固定する。こ
れによって、地震等による外力が作用した場合に管1’
が管1に対して抜け出す方向に相対移動して前記外力を
吸収することができる。
【0024】前記ナット32を螺着して係止リング1
8’を挿口部3に固定した後、管1’の挿口部3を他の
管1の受口部2内に挿入し、管1の鍔部9の貫通孔10
及び押圧部材7の鍔部11の貫通孔12に締付用T型ボ
ルト6を挿通し、該ボルト6のネジ部分にナット8を、
シール部材4のシール性を適度にすべく管理された一定
の締め付けトルクで螺合する。
【0025】このように構成された管継手構造を使用し
て配管された管1’,1…が例えば地震等により外力を
受けた場合は、図2,3で示すように管1’,1…が挿
口部3の軸芯Lに沿う方向に互いに相対移動して前記外
力を吸収することができるようになっている。図2は一
方の管1’の挿口部3が他方の管1の受口部2の奥に向
かって進入する方向に最も移動した場合を示す。この図
から分かるように、軸孔29の内周面の一方側とボルト
30の軸部側面の一方側とが当接すると共にボルト30
の軸部側面の他方側(ボルト30の頭部33の下方部
分)と係止リング18’の貫通孔27の周縁端部27b
とが当接する。そして係止リング18’の斜面部20と
受口部2の斜面部14とが当接して、管1’,1どうし
が接近する方向にこれ以上移動するのを阻止している。
【0026】図3は一方の管1’の挿口部3が他方の管
1の受口部2から退出する方向に最も移動した場合を示
す。この図から分かるように、挿口部3の軸孔29の内
周面の他方側とボルト30の軸部側面の他方側とが当接
すると共にボルト30の軸部側面の前記一方側(ボルト
30の頭部33の下方部分)と係止リング18’の貫通
孔27の周縁端部27aとが当接する。そして係止リン
グ18’の端面19と中間リング16の小径側端面16
bとが当接し、さらに中間リング16の大径側端面16
aとシール部材4の端面4cとが当接して管1’,1ど
うしが離隔する方向にこれ以上移動するのを阻止してい
る。図中Wは、二点鎖線で示す図2の状態から図3の実
線で示す状態まで管1’が移動したときの移動量を示し
ている。このとき外力の大きさに応じてシール部材4が
圧縮変形する。
【0027】図2,3から分かるように、他の部材(受
口部2の斜面部14,中間リング16及びボルト30)
と当接する係止リング18’の部位は、管1’,1どう
しが接近する方向に移動するときが、貫通孔27の周縁
端部27b及び斜面部20であるのに対して、管1’,
1どうしが離隔する方向に移動するときが、貫通孔27
の周縁端部27a及び端面19である。その結果、管
1’,1どうしの前記移動方向によって係止リング1
8’の前記他の部材との当接箇所が異なると共に分散す
る。そのため、係止リング18’の同一部分が当接する
頻度が少なくなり、管1’,1どうしが地震等により外
力を受けた場合に係止リング18’の損傷を軽減でき
る。これによって、前記の管1,1どうしの抜け止め機
能が良好に維持される。
【0028】以上のような本実施形態による管継手構造
によれば、短く切除した管1’の挿口部3に係止手段2
2を設ける場合に、管1’の挿口部3の加工は、該挿口
部3の先端部に電動ドリル等の簡単な工具で軸孔29を
穿設するだけで済むので、作業が簡単になり短時間で行
えるため、配管の作業時間が大幅に短縮される。
【0029】尚、本実施形態では係止リング18’のガ
イド孔34側から管1’の軸孔29側へボルト30を挿
通したが、管1’の軸孔29側からガイド孔34側へ挿
通して、ガイド孔34の貫通孔27から突出したボルト
30のネジ部分にナット32を螺着して該ナット32が
ガイド孔34の凹溝28内に収容されるようにしてもよ
い。このときワッシャ31は管1’の内周面側に位置付
けるようにする。即ちワッシャ31をボルト30に予め
嵌挿した後、ボルト30を管1’の軸孔29及び係止リ
ング18’のガイド孔34に挿通するようにする。尚、
この場合もワッシャ31は省略することができる。
【0030】また、本実施形態では地震等による外力が
管1’,1に作用した場合に係止リング18’が、挿口
部3の外周を該挿口部3の軸芯Lに沿う方向に摺動して
ボルト30の軸部側面とガイド孔34の貫通孔27の周
縁端部27a,27bとが当接するようにしたが、貫通
孔27の長さ(挿口部3の軸芯Lに沿う方向の長さ)を
もう少し長くしてボルト30の頭部33とガイド孔34
の凹溝28の周縁端部28b,28cとが当接するよう
にするか又は前記の双方とも同時に当接するようにして
もよい。
【0031】また、本実施形態では短く切除した管1’
の挿口部3にだけ前記係止手段22を設けるようにした
が、全ての管1’,1…の挿口部3に係止手段22を設
けるようにしてもよい。加えて、本実施形態では一つの
係止手段22において使用する係止軸23の個数を3個
としたが、その個数は要求される強度に応じて適宜選択
することができる。
【0032】また、本実施形態ではシール部材4と係止
リング18’との間に中間リング16を配設したが、該
中間リング16を省略してもよい。その場合は、管
1’,1どうしが離隔する方向に移動するとき係止リン
グ18’の端面19が直接シール部材4の端面4cに当
接することになる。そのため、この当接面積を十分確保
すべく前記端面19の面積がもう少し大きくなるように
係止リング18’の形状を選定するのが望ましい。
【0033】さらに、本実施形態では係止リング18’
の凹溝28内で回り止めされるボルト30の頭部33又
はナット32の形状は六角形としたが、向かい合う平行
な2面があればよく、前記形状を矩形もしくは小判状等
の形状としてもよい。
【0034】また、ボルト30及びナット32に代え、
割りピン(不図示)でもよい。この場合、割りピンの先
端を貫通孔27側から軸孔29へ挿通させて、その先端
を管1’に臨ませると、割りピンの弾性力で、その基部
がガイド孔34内に、また先端部が管1’内に係止され
る。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明に係る管継手構造によれ
ば、係止手段は、ガイド孔を有する環状部材と、挿口部
に嵌挿された環状部材を該挿口部に係止する係止軸とを
備え、係止軸をガイド孔および挿口部に穿設した軸孔に
挿通架設し、ガイド孔を、該孔内を係止軸が挿口部の軸
芯に沿う方向に所定長さ移動可能に形成し、挿口部が受
口部から離脱する方向に移動したとき、該方向に係止軸
がガイド孔内を移動すると共に該ガイド孔の周縁に当接
し、挿口部が受口部から離脱するのを阻止するようにし
たので、短く切除した管の挿口部に前記係止手段を設け
る場合に、管の挿口部の加工は、該挿口部の先端部に電
動ドリル等の簡単な工具で軸孔を穿設するだけで済むの
で、作業が簡単になり短時間で行えるため、配管の作業
時間が大幅に短縮される。
【0036】請求項2の発明に係る管継手構造によれ
ば、前記係止軸はボルトとナットとを備え、ボルトに対
してナットを締め付けることによりボルトの頭部とナッ
トとの間に前記環状部材のガイド孔部分および前記挿口
部の軸孔部分を挟持して環状部材を挿口部に固定するよ
うにしたので、管の挿口部に、環状部材が所望の位置に
ガタつくことなくしっかりと固定され、その後の管どう
しの連結作業がやりやすくなる。また前記ボルトとナッ
トとの締め付けトルクを適当に選定することによって、
環状部材が、挿口部の外周を該挿口部の軸芯に沿う方向
に摺動するときに受ける摩擦力を適宜調整することがで
きる。この摩擦力が発生することによって、地震等によ
る外力が管に作用した場合にボルトの軸部側面とガイド
孔の周縁とが衝撃的に当接するのを防止することができ
る。
【0037】請求項3の発明に係る管継手構造によれ
ば、前記係止軸はボルトとナットとを備え、一方、前記
ガイド孔は前記環状部材の軸芯に沿う方向に延設された
凹溝を備え、該凹溝内にボルトの頭部又はナットを位置
させ、該ボルトの頭部又はナットには向かい合う平行な
面部を設け、該面部間の幅寸法と凹溝の両側面の幅寸法
とを略同一としたので、ボルトとナットとを螺合すると
き、ボルトの頭部またはナットの向かい合う平行な2面
が、凹溝の対面する両側面に挟持されてボルトまたはナ
ットが回り止めされるので、ボルトとナットとを螺合す
る際の作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による管継手構造を示す断面
図である。
【図2】前記管継手構造の管どうしが接近する方向に最
も移動したときの状態を示す拡大断面図である。
【図3】前記管継手構造の管どうしが離隔する方向に最
も移動したときの状態を示す拡大断面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う縮小断面図である。
【図5】図4の一部を拡大した図である。
【図6】図2において係止リングをその外周側から見た
状態を示す拡大図である。
【図7】従来の管継手構造を示す断面図である。
【図8】図7の管継手構造の管どうしが離隔する方向に
最も移動したときの状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】 1,1’・・・・管 2・・・・・・・受口部 3・・・・・・・挿口部 4・・・・・・・シール部材 5・・・・・・・押圧手段 18’・・・・・係止リング(環状部材) 22・・・・・・係止手段 23・・・・・・係止軸 28・・・・・・凹溝 28a・・・・・側面 29・・・・・・軸孔 30・・・・・・ボルト 32・・・・・・ナット 33・・・・・・頭部 34・・・・・・ガイド孔 L,O・・・・・軸芯 S1,S2・・・幅寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の管の受口部と、該受口部内に挿入す
    る他方の管の挿口部と、前記受口部の内周部と前記挿口
    部の外周部との嵌合隙間に配設するシール部材と、前記
    受口部に設けると共に前記嵌合隙間を封止すべく前記挿
    口部の軸芯に沿う方向に前記シール部材を押圧する押圧
    手段と、前記挿口部が前記受口部から離脱するのを阻止
    する係止手段とを備えた管継手構造において、前記挿口
    部にその径方向に貫通する軸孔を穿設する一方、前記係
    止手段は、前記挿口部の、前記シール部材より先端側の
    外周に嵌挿すると共に径方向に貫通するガイド孔を有す
    る環状部材と、該環状部材を前記挿口部に係止する係止
    軸とを備え、前記軸孔と前記ガイド孔とを一致させた状
    態でこれら軸孔およびガイド孔に前記係止軸を挿通架設
    し、前記ガイド孔を、該孔内を前記係止軸が前記挿口部
    の軸芯に沿う方向に所定長さ移動可能に形成し、前記挿
    口部が前記受口部から離脱する方向に移動したとき、該
    方向に前記係止軸が前記ガイド孔内を移動すると共に該
    ガイド孔の周縁に当接し、前記挿口部が前記受口部から
    離脱するのを阻止するようにしたことを特徴とする管継
    手構造。
  2. 【請求項2】請求項1の管継手構造において、前記係止
    軸はボルトとナットとを備え、前記ボルトに対して前記
    ナットを締め付けることにより前記ボルトの頭部と前記
    ナットとの間に前記環状部材のガイド孔部分および前記
    挿口部の軸孔部分を挟持して前記環状部材を前記挿口部
    に固定するようにしたことを特徴とする管継手構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2の管継手構造において、
    前記係止軸はボルトとナットとを備え、一方、前記ガイ
    ド孔は前記環状部材の軸芯に沿う方向に延設された凹溝
    を備え、該凹溝内に前記ボルトの頭部又はナットを位置
    させ、該ボルトの頭部又はナットには向かい合う平行な
    面部を設け、該面部間の幅寸法と前記凹溝の両側面の幅
    寸法とを略同一としたことを特徴とする管継手構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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