JP2533785Y2 - 発泡ビーズを充填した断熱性中空物品 - Google Patents

発泡ビーズを充填した断熱性中空物品

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JP2533785Y2
JP2533785Y2 JP1992089566U JP8956692U JP2533785Y2 JP 2533785 Y2 JP2533785 Y2 JP 2533785Y2 JP 1992089566 U JP1992089566 U JP 1992089566U JP 8956692 U JP8956692 U JP 8956692U JP 2533785 Y2 JP2533785 Y2 JP 2533785Y2
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box
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直成 福原
健一 赤松
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Minoru Kasei Co Ltd
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Minoru Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、クーラーボックス等
の断熱性中空物品に関わり、特にその内部に発泡ビーズ
を充填し断熱性能を向上させた断熱性中空物品に関わ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば魚釣用保冷箱として使用されるク
ーラーボックスは、熱可塑性樹脂をブロー成形すること
により得られた箱型中空体1(図5参照)の内部に、断
熱性を高めるため発泡ビーズを充填して製造される。具
体的な充填方法は、図6に示すように、箱型中空体1の
適所に開口2、3を形成し、一方の開口2に網状のフィ
ルター4を置き、その上に吸引パイプ5を設置し、フィ
ルター4を介して箱型中空体1の内部のエアを吸引する
とともに、他方の開口3に吹き込みパイプ6を設置し、
発泡ビーズ7をエアとともに送り込むものであり、箱型
中空体1の内部に自在な圧力で発泡ビーズ7を詰め込む
ことができる。発泡ビーズ7の充填後は開口2及び3を
閉鎖する。
【0003】
【考案が解決すべき課題】このようにして製造されるク
ーラーボックスの断熱性能は、内部に充填した発泡ビー
ズ7の充填率が高く隙間が少ないほど向上し、高い充填
率は吹き込み圧力を高くすることによって得られる。し
かし、吹き込み圧力を高くすると、図7に示すように、
箱型中空体1の壁部が、内部に押し込められた発泡ビー
ズ7の圧力で外方に膨らみ変形するため、充填率をそれ
以上高くすることができないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点に鑑
みてなされたもので、一方の壁部と対向する壁部を連結
する隠しリブを内蔵するブロー成形体の内部に発泡ビー
ズが充填され、かつ、前記隠しリブが、一方の壁部から
連続して対向する壁部に向かって伸び、その先端が対向
する壁部の内側に溶着したものであることを特徴とする
断熱性中空物品、を要旨とするものである。
【0005】
【作用】本考案においては、上記隠しリブによりブロー
成形体の壁部の剛性が高められるので、発泡ビーズが内
部にきつく押し込められたとしても、該ブロー成形体の
壁部が簡単に膨出することがない。したがって、発泡ビ
ーズの充填率を今まで以上に高くし、断熱性中空物品の
断熱性能を向上させることができる。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本考案をより具
体的に説明する。
【0007】まず、本考案でいう隠しリブとは、例え
ば、米国特許第4951986号明細書に記載されたリ
ブ15a又は15b(Fig.17)、あるいは、本出
願人の出願に関わる特願平4−269215号に添付さ
れた明細書及び図面に記載された隠しリブ7と同様のも
ので、ブロー成形体の内部に存在し一方の壁部と対向す
る壁部を連結する補強用リブのことをいい、外部からは
その存在が明瞭に認められないことから、隠しリブと呼
ばれているものである。
【0008】さて、図1に本考案の1実施例であるクー
ラーボックス10を示す。クーラーボックス10は、ブ
ロー成形により成形された箱型中空体11と、内部にき
つく押し込められた発泡ビーズ7からなる。箱型中空体
11の内部適所には、一方の壁部と対向する壁部を連結
する板状の隠しリブ12(12a、12b)が形成され
ており、壁部の剛性を高めている。
【0009】発泡ビーズ7は、図1に示すように大小2
種類以上の大きさのものを使用することにより、箱型中
空体11の内部に一層稠密に充填することができる。例
えば、大きい径の発泡ビーズと、その約10〜40%の
径の発泡ビーズを適当量混合し、これを吹き込み充填す
る。
【0010】次に、図2〜図4は、箱型中空体11を形
成する装置20と、その装置20を使用して箱型中空体
11をブロー成形する手順を示すものである。この装置
20は、ブロー成形用キャビティを構成する2つの金型
21及び22と、金型22に取り付けられキャビティ内
に突出可能とされるスライド板23及び24を備える。
スライド板23は箱型中空体11の側壁内に隠しリブ1
2aを形成し、スライド板24は底壁内に隠しリブ12
bを形成するためのもので、それぞれ図2に示す退避位
置と図3に示す突出位置の間で金型22に対し相対的に
可動であり、上記退避位置にあるときは、その先端は成
形用キャビティの一部を構成(つまり、金型22の内面
と面一となる)する。
【0011】この装置20を使用して箱型中空体11を
成形する手順は、まず、スライド板23及び24を退避
位置に固定し、通常のブロー成形と同様に両金型21及
び22を閉鎖してパリソン25を挟む(図2参照)。次
に、スライド板23及び24を金型21外面近傍まで突
出させると、その部分のパリソン25が金型21側に突
き出され、金型21とスライド板23又は24の先端に
挟まれた部分が互いに押し付けられ溶着する(図3参
照)。
【0012】続いて、パリソン25内部に空気を吹き込
むとほぼ同時に、スライド板23及び24を退避位置に
戻して固定し、再び金型22とともに成形用キャビティ
の一部を構成するようにする。このとき隠しリブ12の
先端は対向壁の内側に溶着一体化しているのでそのまま
離れず残留し、パリソン25の外形は内部に充填される
空気圧により金型21、22及びスライド板23、24
内面形状に沿い、最終的には図4に示すように、側壁内
及び底壁内に隠しリブ12を有する箱型中空体11が形
成される。
【0013】このようにして得られた箱型中空体11を
外部から見る限り、スライド板23及び24の痕跡が
壁部側に多少あるにしても、隠しリブ12の存在は明か
ではない。なお、この装置20では、箱型中空体11の
外壁部11aに対応する金型22にスライド板23及び
24を設置したので、得られた隠しリブ12の構造は、
図1又は図4に示す通り、箱型中空体11の外壁部11
aから連続して対向する内壁部11bに向かって伸び、
その先端が対向する内壁部11bの内側に溶着したもの
となる。
【0014】なお、上記実施例では隠しリブ形成のため
スライド板を使用したが、1又は2以上のスライド棒を
並べて使用することもできる。その場合、スライド棒の
先端と対向する金型に挟まれた部分が溶着することにな
る。また、本考案は、クーラーボックスに限らず、他の
形状の断熱性中空物品に対し適用することができる。
【0015】
【考案の効果】本考案においては、隠しリブによりブロ
ー成形体の壁部の剛性が高められるので、発泡ビーズが
内部にきつく押し込められたとしても、該ブロー成形体
の壁部が簡単に膨出することがない。したがって、発泡
ビーズの充填率を今まで以上に高くし、断熱性中空物品
の断熱性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に関わる断熱性中空物品の断面図であ
る。
【図2】(a)は本考案に関わるブロー成形装置の断面
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図であり、隠しリ
ブ形成前の様子を示す。
【図3】同じく、(a)は本考案に関わるブロー成形装
置の断面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図であ
り、隠しリブ形成中の様子を示す。
【図4】同じく、(a)は本考案に関わるブロー成形装
置の断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図であ
り、隠しリブ形成後の様子を示す
【図5】ブロー成形により得られた従来の箱型中空体の
断面図である。
【図6】箱型中空体に発泡ビーズを充填する工程の説明
図である。
【図7】壁部が膨出した従来のクーラーボックスの断面
図である。
【符号の説明】
7 発泡ビーズ 10 クーラーボックス 11 箱型中空体 12(12a、12b) 隠しリブ 21、22 ブロー成形用金型 23、24 スライド板 25 パリソン

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の壁部と対向する壁部を連結する隠
    しリブを内蔵するブロー成形体の内部に発泡ビーズが充
    され、かつ、前記隠しリブが、一方の壁部から連続し
    て対向する壁部に向かって伸び、その先端が対向する壁
    部の内側に溶着したものであることを特徴とする断熱性
    中空物品。
  2. 【請求項2】 隠しリブが、箱型中空体に成形されたブ
    ロー成形体の外壁部から内壁部に向かって伸びているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の断熱性中空物品。
  3. 【請求項3】 断熱性中空物品がクーラーボックスであ
    ることを特徴とする請求項に記載の断熱性中空物品。
JP1992089566U 1992-12-01 1992-12-01 発泡ビーズを充填した断熱性中空物品 Expired - Lifetime JP2533785Y2 (ja)

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