JPH0646483U - 発泡ビーズを充填した断熱性中空物品 - Google Patents

発泡ビーズを充填した断熱性中空物品

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JPH0646483U
JPH0646483U JP8956692U JP8956692U JPH0646483U JP H0646483 U JPH0646483 U JP H0646483U JP 8956692 U JP8956692 U JP 8956692U JP 8956692 U JP8956692 U JP 8956692U JP H0646483 U JPH0646483 U JP H0646483U
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直成 福原
健一 赤松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロー成形体の内部に発泡ビーズを稠密に充
填し、断熱性能の優れた中空物品を得る。 【構成】 一方の壁部と対向する壁部を連結する隠しリ
ブ12(12a、12b)を内蔵するブロー成形体11
を得、その内部に発泡ビーズ7を稠密に充填した耐熱性
中空物品10。隠しリブ12は、一方の壁部から連続し
て対向する壁部に向かって伸び、その先端が対向する壁
部の内側に溶着したものであり、壁部の剛性を高め、発
泡ビーズ7の稠密充填を可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、クーラーボックス等の断熱性中空物品に関わり、特にその内部に 発泡ビーズを充填し断熱性能を向上させた断熱性中空物品に関わる。
【0002】
【従来の技術】
例えば魚釣用保冷箱として使用されるクーラーボックスは、熱可塑性樹脂をブ ロー成形することにより得られた箱型中空体1(図5参照)の内部に、断熱性を 高めるため発泡ビーズを充填して製造される。具体的な充填方法は、図6に示す ように、箱型中空体1の適所に開口2、3を形成し、一方の開口2に網状のフィ ルター4を置き、その上に吸引パイプ5を設置し、フィルター4を介して箱型中 空体1の内部のエアを吸引するとともに、他方の開口3に吹き込みパイプ6を設 置し、発泡ビーズ7をエアとともに送り込むものであり、箱型中空体1の内部に 自在な圧力で発泡ビーズ7を詰め込むことができる。発泡ビーズ7の充填後は開 口2及び3を閉鎖する。
【0003】
【考案が解決すべき課題】
このようにして製造されるクーラーボックスの断熱性能は、内部に充填した発 泡ビーズ7の充填率が高く隙間が少ないほど向上し、高い充填率は吹き込み圧力 を高くすることによって得られる。しかし、吹き込み圧力を高くすると、図7に 示すように、箱型中空体1の壁部が、内部に押し込められた発泡ビーズ7の圧力 で外方に膨らみ変形するため、充填率をそれ以上高くすることができないという 問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、一方の壁部と対向する壁部を連 結する隠しリブを内蔵するブロー成形体の内部に発泡ビーズを充填した断熱性中 空物品、を要旨とするものである。
【0005】
【作用】
本考案においては、上記隠しリブによりブロー成形体の壁部の剛性が高められ るので、発泡ビーズが内部にきつく押し込められたとしても、該ブロー成形体の 壁部が簡単に膨出することがない。したがって、発泡ビーズの充填率を今まで以 上に高くし、断熱性中空物品の断熱性能を向上させることができる。
【0006】
【実施例】
以下、図1〜図3を参照して本考案をより具体的に説明する。
【0007】 まず、本考案でいう隠しリブとは、例えば、米国特許第4951986号明細 書に記載されたリブ15a又は15b(Fig.17)、あるいは、本出願人の 出願に関わる特願平4−269215号に添付された明細書及び図面に記載され た隠しリブ7と同様のもので、ブロー成形体の内部に存在し一方の壁部と対向す る壁部を連結する補強用リブのことをいい、外部からはその存在が明瞭に認めら れないことから、隠しリブと呼ばれているものである。
【0008】 さて、図1に本考案の1実施例であるクーラーボックス10を示す。クーラー ボックス10は、ブロー成形により成形された箱型中空体11と、内部にきつく 押し込められた発泡ビーズ7からなる。箱型中空体11の内部適所には、一方の 壁部と対向する壁部を連結する板状の隠しリブ12(12a、12b)が形成さ れており、壁部の剛性を高めている。
【0009】 発泡ビーズ7は、図1に示すように大小2種類以上の大きさのものを使用する ことにより、箱型中空体11の内部に一層稠密に充填することができる。例えば 、大きい径の発泡ビーズと、その約10〜40%の径の発泡ビーズを適当量混合 し、これを吹き込み充填する。
【0010】 次に、図2〜図4は、箱型中空体11を形成する装置20と、その装置20を 使用して箱型中空体11をブロー成形する手順を示すものである。この装置20 は、ブロー成形用キャビティを構成する2つの金型21及び22と、金型22に 取り付けられキャビティ内に突出可能とされるスライド板23及び24を備える 。スライド板23は箱型中空体11の側壁内に隠しリブ12aを形成し、スライ ド板24は底壁内に隠しリブ12bを形成するためのもので、それぞれ図2に示 す退避位置と図3に示す突出位置の間で金型22に対し相対的に可動であり、上 記退避位置にあるときは、その先端は成形用キャビティの一部を構成(つまり、 金型22の内面と面一となる)する。
【0011】 この装置20を使用して箱型中空体11を成形する手順は、まず、スライド板 23及び24を退避位置に固定し、通常のブロー成形と同様に両金型21及び2 2を閉鎖してパリソン25を挟む(図2参照)。次に、スライド板23及び24 を金型21外面近傍まで突出させると、その部分のパリソン25が金型21側に 突き出され、金型21とスライド板23又は24の先端に挟まれた部分が互いに 押し付けられ溶着する(図3参照)。
【0012】 続いて、パリソン25内部に空気を吹き込むとほぼ同時に、スライド板23及 び24を退避位置に戻して固定し、再び金型22とともに成形用キャビティの一 部を構成するようにする。このとき隠しリブ12の先端は対向壁の内側に溶着一 体化しているのでそのまま離れず残留し、パリソン25の外形は内部に充填され る空気圧により金型21、22及びスライド板23、24内面形状に沿い、最終 的には図4に示すように、側壁内及び底壁内に隠しリブ12を有する箱型中空体 11が形成される。
【0013】 このようにして得られた箱型中空体11を外部から見る限り、スライド板23 及び24の痕跡が多少あるにしても、隠しリブ12の存在は明かではない。なお 、この装置20では、箱型中空体11の外壁部11aに対応する金型22にスラ イド板23及び24を設置したので、得られた隠しリブ12の構造は、図1又は 図4に示す通り、箱型中空体11の外壁部11aから連続して対向する内壁部1 1bに向かって伸び、その先端が対向する内壁部11bの内側に溶着したものと なる。
【0014】 なお、上記実施例では隠しリブ形成のためスライド板を使用したが、1又は2 以上のスライド棒を並べて使用することもできる。その場合、スライド棒の先端 と対向する金型に挟まれた部分が溶着することになる。また、本考案は、クーラ ーボックスに限らず、他の形状の断熱性中空物品に対し適用することができる。
【0015】
【考案の効果】
本考案においては、隠しリブによりブロー成形体の壁部の剛性が高められるの で、発泡ビーズが内部にきつく押し込められたとしても、該ブロー成形体の壁部 が簡単に膨出することがない。したがって、発泡ビーズの充填率を今まで以上に 高くし、断熱性中空物品の断熱性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に関わる断熱性中空物品の断面図であ
る。
【図2】(a)は本考案に関わるブロー成形装置の断面
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図であり、隠しリ
ブ形成前の様子を示す。
【図3】同じく、(a)は本考案に関わるブロー成形装
置の断面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図であ
り、隠しリブ形成中の様子を示す。
【図4】同じく、(a)は本考案に関わるブロー成形装
置の断面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図であ
り、隠しリブ形成後の様子を示す
【図5】ブロー成形により得られた従来の箱型中空体の
断面図である。
【図6】箱型中空体に発泡ビーズを充填する工程の説明
図である。
【図7】壁部が膨出した従来のクーラーボックスの断面
図である。
【符号の説明】
7 発泡ビーズ 10 クーラーボックス 11 箱型中空体 12(12a、12b) 隠しリブ 21、22 ブロー成形用金型 23、24 スライド板 25 パリソン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の壁部と対向する壁部を連結する隠
    しリブを内蔵するブロー成形体の内部に発泡ビーズを充
    填したことを特徴とする断熱性中空物品。
  2. 【請求項2】 断熱性中空物品がクーラーボックスであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の断熱性中空物品。
  3. 【請求項3】 隠しリブが、一方の壁部から連続して対
    向する壁部に向かって伸び、その先端が対向する壁部の
    内側に溶着したものであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の断熱性中空物品。
JP1992089566U 1992-12-01 1992-12-01 発泡ビーズを充填した断熱性中空物品 Expired - Lifetime JP2533785Y2 (ja)

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