JP2533262Y2 - 車軸駆動装置 - Google Patents
車軸駆動装置Info
- Publication number
- JP2533262Y2 JP2533262Y2 JP40489590U JP40489590U JP2533262Y2 JP 2533262 Y2 JP2533262 Y2 JP 2533262Y2 JP 40489590 U JP40489590 U JP 40489590U JP 40489590 U JP40489590 U JP 40489590U JP 2533262 Y2 JP2533262 Y2 JP 2533262Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axle
- shaft
- swash plate
- drive device
- transmission case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はミッションケースをコン
パクトにするためのHST式車軸駆動装置のポンプ軸や
モーター軸等の配置及びミッションケースの構成に関す
るものである。
パクトにするためのHST式車軸駆動装置のポンプ軸や
モーター軸等の配置及びミッションケースの構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からミッションケース内において、
エンジンにより駆動される油圧ポンプ軸、車軸を駆動す
る油圧モーター軸、及び車軸を上下方向より順に互いに
平行として横架した技術は公知となっているのである。
例えば、特開平2−162124号公報の技術である。
エンジンにより駆動される油圧ポンプ軸、車軸を駆動す
る油圧モーター軸、及び車軸を上下方向より順に互いに
平行として横架した技術は公知となっているのである。
例えば、特開平2−162124号公報の技術である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこのような構成
であると、ミッションケースは上向きに大きく突出して
油圧ポンプ軸が高位置に配置されてしまい、バーチカル
型エンジンの駆動軸に対応して比較的低位置に配置され
るべき入力プーリーに対し、これを固着すべき垂直な入
力軸は逆に下向きに長く伸ばさざるを得ない不合理な構
成となっていたのである。また、油圧ポンプと油圧モー
ターを一体的に収納したケースはセンタセクションに装
着され、更に、モーター軸に固着した出力ギアから車軸
上のリングギアに至る動力伝達経路もセンタセクション
に支持され、その形状は大きくなっていたのである。そ
して、このセンタセクションをミッションケースの側方
開口部に装着して組立が完成する構成としていたのであ
る。よって組立工数も多かったのである。また、センタ
セクションは一般的に油圧ポンプと油圧モーターを閉回
路にて接続するための油路を穿設するので高油圧に耐え
得る硬質金属材により構成されるので質量が重く、セン
タセクションが大きくなるほど重量も大きくなっていた
のである。
であると、ミッションケースは上向きに大きく突出して
油圧ポンプ軸が高位置に配置されてしまい、バーチカル
型エンジンの駆動軸に対応して比較的低位置に配置され
るべき入力プーリーに対し、これを固着すべき垂直な入
力軸は逆に下向きに長く伸ばさざるを得ない不合理な構
成となっていたのである。また、油圧ポンプと油圧モー
ターを一体的に収納したケースはセンタセクションに装
着され、更に、モーター軸に固着した出力ギアから車軸
上のリングギアに至る動力伝達経路もセンタセクション
に支持され、その形状は大きくなっていたのである。そ
して、このセンタセクションをミッションケースの側方
開口部に装着して組立が完成する構成としていたのであ
る。よって組立工数も多かったのである。また、センタ
セクションは一般的に油圧ポンプと油圧モーターを閉回
路にて接続するための油路を穿設するので高油圧に耐え
得る硬質金属材により構成されるので質量が重く、セン
タセクションが大きくなるほど重量も大きくなっていた
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような問
題点を解消するために、エンジンにより駆動されるポン
プ軸、車軸を駆動するモーター軸、及び車軸を、ミッシ
ョンケース内に互いに平行に横架したものにおいて、ミ
ッションケース前後方向の一方にポンプ軸及びモーター
軸を、他方に車軸を配置し、側面視において車軸に対し
上側に油圧ポンプ軸を、下側に油圧モーター軸をそれぞ
れ振り分けると共に、前後に齟齬して配置したものであ
る。また、油圧ポンプを可変容量型に構成し、ポンプ軸
の下方に可動斜板操作軸を配置して可動斜板と連係させ
たものである。また、前記ミッションケースを各軸に直
交する方向に左右分割し、一方の分割ケースの前部一側
方と、後部他側方とにそれぞれ開口部を設け、前部の開
口部はセンタセクションにて閉鎖して油圧ポンプ及び油
圧モーターを収納し、後部の開口部は他方の分割ケース
にて閉鎖してモーター軸の出力軸部と車軸との間の動力
伝達経路を収納したものである。
題点を解消するために、エンジンにより駆動されるポン
プ軸、車軸を駆動するモーター軸、及び車軸を、ミッシ
ョンケース内に互いに平行に横架したものにおいて、ミ
ッションケース前後方向の一方にポンプ軸及びモーター
軸を、他方に車軸を配置し、側面視において車軸に対し
上側に油圧ポンプ軸を、下側に油圧モーター軸をそれぞ
れ振り分けると共に、前後に齟齬して配置したものであ
る。また、油圧ポンプを可変容量型に構成し、ポンプ軸
の下方に可動斜板操作軸を配置して可動斜板と連係させ
たものである。また、前記ミッションケースを各軸に直
交する方向に左右分割し、一方の分割ケースの前部一側
方と、後部他側方とにそれぞれ開口部を設け、前部の開
口部はセンタセクションにて閉鎖して油圧ポンプ及び油
圧モーターを収納し、後部の開口部は他方の分割ケース
にて閉鎖してモーター軸の出力軸部と車軸との間の動力
伝達経路を収納したものである。
【0005】
【実施例】本考案の解決しようとする課題及び解決する
ための手段は以上の如くであり、添付の図面に示した実
施例の構成を説明する。図1は本考案の車軸駆動装置の
斜視図、図2は同じく平面断面図、図3は図2における
X−X断面図、図4は図2におけるY−Y断面図、図5
は図2におけるZ−Z断面図、図6はサクション部断面
図である。図1において、ミッションケース1の前部よ
り上方に入力軸2が突出され、後部に車軸15が横設さ
れ、該入力軸2に入力プーリー3が固設され、該入力プ
ーリー3にはバーチカル型のエンジンより突出した駆動
軸4に固設した駆動プーリー5からベルト6を介して動
力が伝えられる。ミッションケース1の側面からは、ブ
レーキ軸7と可動斜板操作軸8が突出され、該ブレーキ
軸7にはアーム7a・7aが突出され、ブレーキペダル
9L・9Rの回動軸より突出したアームとアーム7aと
の間にロッド10・10が介装されている。そして、可
動斜板操作軸8に固設したアーム11と、変速ペダル1
2の間にはロッド13が介装され、該変速ペダル12を
前方へ回動すると後述するHST式変速装置により、前
方へ回動するとその回動量に比例して車軸15が前進回
転し、後方へ回動するとその回動量に比例して後進回転
するのである。14は急激な変速操作を緩げるダンパー
である。
ための手段は以上の如くであり、添付の図面に示した実
施例の構成を説明する。図1は本考案の車軸駆動装置の
斜視図、図2は同じく平面断面図、図3は図2における
X−X断面図、図4は図2におけるY−Y断面図、図5
は図2におけるZ−Z断面図、図6はサクション部断面
図である。図1において、ミッションケース1の前部よ
り上方に入力軸2が突出され、後部に車軸15が横設さ
れ、該入力軸2に入力プーリー3が固設され、該入力プ
ーリー3にはバーチカル型のエンジンより突出した駆動
軸4に固設した駆動プーリー5からベルト6を介して動
力が伝えられる。ミッションケース1の側面からは、ブ
レーキ軸7と可動斜板操作軸8が突出され、該ブレーキ
軸7にはアーム7a・7aが突出され、ブレーキペダル
9L・9Rの回動軸より突出したアームとアーム7aと
の間にロッド10・10が介装されている。そして、可
動斜板操作軸8に固設したアーム11と、変速ペダル1
2の間にはロッド13が介装され、該変速ペダル12を
前方へ回動すると後述するHST式変速装置により、前
方へ回動するとその回動量に比例して車軸15が前進回
転し、後方へ回動するとその回動量に比例して後進回転
するのである。14は急激な変速操作を緩げるダンパー
である。
【0006】本考案の要部であるミッションケース1内
の構成は図2〜図6に示すように、構成されている。即
ち、ミッションケース1は左右に分割され、前部にHS
T式変速装置、後部に車軸とギアによる動力伝達装置が
配設され、右側の右ミッションケース1Rは、前部一側
方に開口したHST式変速装置の油圧ポンプPと油圧モ
ーターMを収納するための開口部Aが設けられ、振動吸
収性の高い材質で構成したセンタセクション16にて該
開口部Aが密閉されている。また、後部他側方に開口し
たギア等を収納する開口部Bが設けられ、もう一方の左
ミッションケース1Lにて開口部Bが密閉されるのであ
る。よって、HST式変速装置と動力伝達装置が右ミッ
ションケース1Rが構成する壁部で分離され、HST式
変速装置から発生する高周波数の騒音は、該右半割ケー
ス1Rの壁部と、動力伝達装置を被覆する左ミッション
ケース1Lの外壁の2枚で2重壁構造で遮蔽されるの
で、ミッションケース1の左側方から洩れて、オペレー
タに至る騒音の減少を図ることができるのである。 また
該HST式変速装置の右側の側面から発生する騒音等
も、内部に油路16a・16b・16c・16dを穿設
する為に、厚く構成されたセンタセクション16により
閉鎖されているので、右側方からオペレータに至る騒音
の減少を図っているのである。該ミッションケース1及
びセンタセクション16にはポンプ軸21、モーター軸
30、中間軸36、車軸15及び可動斜板操作軸8が平
行に横架され、図5に示すように、ポンプ軸21は車軸
15より高い位置に配置されている。モーター軸30は
車軸15より低い位置に配置して、ポンプ軸21とモー
ター軸30は互いに前後に齟齬させて、ミッションケー
スの高さを低く押さえ、ポンプ軸21下方に可動斜板操
作軸8が配置され、ミッションケース1内にデッドスペ
ースが生じないようにそれぞれ配置している。また、可
動斜板操作軸8はセンターセクション16の右ミッショ
ンケース1Rによって両持ち支持され、軸タワミ等の影
響なくコントロールフィーリングを向上させている。
の構成は図2〜図6に示すように、構成されている。即
ち、ミッションケース1は左右に分割され、前部にHS
T式変速装置、後部に車軸とギアによる動力伝達装置が
配設され、右側の右ミッションケース1Rは、前部一側
方に開口したHST式変速装置の油圧ポンプPと油圧モ
ーターMを収納するための開口部Aが設けられ、振動吸
収性の高い材質で構成したセンタセクション16にて該
開口部Aが密閉されている。また、後部他側方に開口し
たギア等を収納する開口部Bが設けられ、もう一方の左
ミッションケース1Lにて開口部Bが密閉されるのであ
る。よって、HST式変速装置と動力伝達装置が右ミッ
ションケース1Rが構成する壁部で分離され、HST式
変速装置から発生する高周波数の騒音は、該右半割ケー
ス1Rの壁部と、動力伝達装置を被覆する左ミッション
ケース1Lの外壁の2枚で2重壁構造で遮蔽されるの
で、ミッションケース1の左側方から洩れて、オペレー
タに至る騒音の減少を図ることができるのである。 また
該HST式変速装置の右側の側面から発生する騒音等
も、内部に油路16a・16b・16c・16dを穿設
する為に、厚く構成されたセンタセクション16により
閉鎖されているので、右側方からオペレータに至る騒音
の減少を図っているのである。該ミッションケース1及
びセンタセクション16にはポンプ軸21、モーター軸
30、中間軸36、車軸15及び可動斜板操作軸8が平
行に横架され、図5に示すように、ポンプ軸21は車軸
15より高い位置に配置されている。モーター軸30は
車軸15より低い位置に配置して、ポンプ軸21とモー
ター軸30は互いに前後に齟齬させて、ミッションケー
スの高さを低く押さえ、ポンプ軸21下方に可動斜板操
作軸8が配置され、ミッションケース1内にデッドスペ
ースが生じないようにそれぞれ配置している。また、可
動斜板操作軸8はセンターセクション16の右ミッショ
ンケース1Rによって両持ち支持され、軸タワミ等の影
響なくコントロールフィーリングを向上させている。
【0007】前記入力軸2は左ミッションケース1Lの
前部に立設され、下端にはピニオン2aが形成されポン
プ軸21上に固設したベベルギア20と噛合されてい
る。よって、ポンプ軸21とモータ軸30を上記のよう
にレイアウトしたので入力軸2は短く構成できるのであ
る。該ポンプ軸21の一端はセンタセクション16に支
持され、該ポンプ軸21上にはシリンダー22と可動斜
板23が外嵌され、該シリンダー22にはポンプ軸21
周囲に数個のピストン24・24・・・が挿入され、該
ピストン24・24・・・の頭部は可動斜板23に嵌入
したベアリング25に当接されている。該可動斜板23
は一端に設けた嵌入部23aに可動斜板操作軸8より突
出した突起8aが嵌入され、該可動斜板操作軸8の回動
により可動斜板23が傾斜し、ピストン24・24・・
・の突出量を変化させて作動油の吐出量を変更できるよ
うにしているのである。
前部に立設され、下端にはピニオン2aが形成されポン
プ軸21上に固設したベベルギア20と噛合されてい
る。よって、ポンプ軸21とモータ軸30を上記のよう
にレイアウトしたので入力軸2は短く構成できるのであ
る。該ポンプ軸21の一端はセンタセクション16に支
持され、該ポンプ軸21上にはシリンダー22と可動斜
板23が外嵌され、該シリンダー22にはポンプ軸21
周囲に数個のピストン24・24・・・が挿入され、該
ピストン24・24・・・の頭部は可動斜板23に嵌入
したベアリング25に当接されている。該可動斜板23
は一端に設けた嵌入部23aに可動斜板操作軸8より突
出した突起8aが嵌入され、該可動斜板操作軸8の回動
により可動斜板23が傾斜し、ピストン24・24・・
・の突出量を変化させて作動油の吐出量を変更できるよ
うにしているのである。
【0008】また、油圧モーターMは前記ミッションケ
ース1とセンタセクション16に横架されたモーター軸
30上に、シリンダー31と固定斜板32が外嵌され、
該シリンダー31にはモーター軸30周囲に数個のピス
トン35・35・・・挿入され、該ピストン35・35
・・・の頭部は固定斜板32に当接されている。そし
て、該シリンダー31と前記シリンダー22の間でセン
タセクション16に設けた油路16a・16bで連通さ
れ、油圧ポンプPから油圧モーターMへ油路16a・1
6bを介して圧油が供給され、エンジンからの動力によ
りポンプ軸21が回動され、油圧モーターMが駆動され
るのである。このとき前記変速ペダル12を踏むことに
より可動斜板操作軸8が回動されて可動斜板23の角度
が変更され、圧油の吐出量が変更され変速される。該可
動斜板操作軸8は図5、図6に示すようにロックアーム
27を固着し、バネ26が外嵌され、通常、バネ26に
て可動斜板23を中立位置に保つように付勢されてお
り、ブレーキペダルが踏まれるとブレーキ軸7に固着さ
れたインターロックアーム28が回動して安全スイッチ
29をONし、このときのみエンジンの始動を可能と
し、ブレーキペダルの遊び量が適切でない場合、エンジ
ンが始動しない様にしているのである。そして、ブレー
キペダルが踏まれるとインターロックアーム28により
ロックアーム27を介して強制的に可動斜板操作軸8を
中立位置に回動されるのである。
ース1とセンタセクション16に横架されたモーター軸
30上に、シリンダー31と固定斜板32が外嵌され、
該シリンダー31にはモーター軸30周囲に数個のピス
トン35・35・・・挿入され、該ピストン35・35
・・・の頭部は固定斜板32に当接されている。そし
て、該シリンダー31と前記シリンダー22の間でセン
タセクション16に設けた油路16a・16bで連通さ
れ、油圧ポンプPから油圧モーターMへ油路16a・1
6bを介して圧油が供給され、エンジンからの動力によ
りポンプ軸21が回動され、油圧モーターMが駆動され
るのである。このとき前記変速ペダル12を踏むことに
より可動斜板操作軸8が回動されて可動斜板23の角度
が変更され、圧油の吐出量が変更され変速される。該可
動斜板操作軸8は図5、図6に示すようにロックアーム
27を固着し、バネ26が外嵌され、通常、バネ26に
て可動斜板23を中立位置に保つように付勢されてお
り、ブレーキペダルが踏まれるとブレーキ軸7に固着さ
れたインターロックアーム28が回動して安全スイッチ
29をONし、このときのみエンジンの始動を可能と
し、ブレーキペダルの遊び量が適切でない場合、エンジ
ンが始動しない様にしているのである。そして、ブレー
キペダルが踏まれるとインターロックアーム28により
ロックアーム27を介して強制的に可動斜板操作軸8を
中立位置に回動されるのである。
【0009】また、前記収納開口部B側のモーター軸3
0上には、歯車33とブレーキドラム34が固設され、
該ブレーキドラム34は駐車ブレーキレバーの回動によ
りブレーキシューが当接されて制動可能となり、歯車3
3には中間軸36上に固設した大径歯車37と噛合し、
該中間軸36上の刻設歯車36aにデフ装置Dのリング
ギア39が噛合して車軸15に動力を伝えている。
0上には、歯車33とブレーキドラム34が固設され、
該ブレーキドラム34は駐車ブレーキレバーの回動によ
りブレーキシューが当接されて制動可能となり、歯車3
3には中間軸36上に固設した大径歯車37と噛合し、
該中間軸36上の刻設歯車36aにデフ装置Dのリング
ギア39が噛合して車軸15に動力を伝えている。
【0010】また、図6に示すように、センタセクショ
ン16下部外側にはフィルター40が固設されており、
フィルター40の吸入側にはセンタセクション16に穿
設したサクション油路16cと連通し、該サクション油
路16cは右ミッションケース1Rに穿設した油路1a
を介してギアを収納した開口部Bと連通し、ギア側に注
入した潤滑油を作動油として吸入してろ過し、フィルタ
ー40の吐出側は油路16dを介してHST式変速装置
のチャージポンプCP側へ作動油を供給している。
ン16下部外側にはフィルター40が固設されており、
フィルター40の吸入側にはセンタセクション16に穿
設したサクション油路16cと連通し、該サクション油
路16cは右ミッションケース1Rに穿設した油路1a
を介してギアを収納した開口部Bと連通し、ギア側に注
入した潤滑油を作動油として吸入してろ過し、フィルタ
ー40の吐出側は油路16dを介してHST式変速装置
のチャージポンプCP側へ作動油を供給している。
【0011】
【考案の効果】以上のような構成により本考案は次のよ
うな効果が得られるのである。第一の効果として、ミッ
ションケース内に油圧ポンプ及び油圧モーターを前後に
齟齬させて上下に配置したので、ミッションケースは上
下方向及び前後方向での突出は最小限に抑えられコンパ
クト化が図れ、そして、油圧ポンプ軸は低い位置に配置
することができたので、入力軸は上向きの短いもので構
成することができたのである。
うな効果が得られるのである。第一の効果として、ミッ
ションケース内に油圧ポンプ及び油圧モーターを前後に
齟齬させて上下に配置したので、ミッションケースは上
下方向及び前後方向での突出は最小限に抑えられコンパ
クト化が図れ、そして、油圧ポンプ軸は低い位置に配置
することができたので、入力軸は上向きの短いもので構
成することができたのである。
【0012】第二の効果として、油圧ポンプ軸と油圧モ
ーター軸を前後に齟齬させて、油圧ポンプ軸の下方に可
動斜板操作軸を支持したので、デッドスペースをなくし
その空間を有効利用してコンパクト化が図れたのであ
る。
ーター軸を前後に齟齬させて、油圧ポンプ軸の下方に可
動斜板操作軸を支持したので、デッドスペースをなくし
その空間を有効利用してコンパクト化が図れたのであ
る。
【0013】第三の効果として、分割したミッションケ
ースの一方のケースにおいて、前半の一側方開口部に油
圧ポンプと油圧モーターを、後半の他側方開口部にはモ
ーター軸の出力部と車軸殿間の動力伝達経路を、別々に
収納するので、組立の簡素化がが図れ、そして、センタ
セクションは前半の一側方開口部を閉鎖するだけの大き
さでよいので軽量化が図れるのである。更に、HST式
変速装置と動力伝達装置が右ミッションケース1Rが構
成する壁部で分離され、HST式変速装置から発生する
高周波数の騒音は、該右半割ケース1Rの壁部と、更に
動力伝達装置を被覆する左ミッションケース1Lの外壁
の2枚で2重壁構造で遮蔽されるので、ミッションケー
ス1の左側方から洩れて、オペレータに至る騒音の減少
を図ることができるのである。
ースの一方のケースにおいて、前半の一側方開口部に油
圧ポンプと油圧モーターを、後半の他側方開口部にはモ
ーター軸の出力部と車軸殿間の動力伝達経路を、別々に
収納するので、組立の簡素化がが図れ、そして、センタ
セクションは前半の一側方開口部を閉鎖するだけの大き
さでよいので軽量化が図れるのである。更に、HST式
変速装置と動力伝達装置が右ミッションケース1Rが構
成する壁部で分離され、HST式変速装置から発生する
高周波数の騒音は、該右半割ケース1Rの壁部と、更に
動力伝達装置を被覆する左ミッションケース1Lの外壁
の2枚で2重壁構造で遮蔽されるので、ミッションケー
ス1の左側方から洩れて、オペレータに至る騒音の減少
を図ることができるのである。
【図1】本考案の車軸駆動装置の斜視図である。
【図2】同じく平面断面図である。
【図3】図2におけるX−X断面図である。
【図4】図2におけるY−Y断面図である。
【図5】図2におけるZ−Z断面図である。
【図6】サクション部断面図である。
A・B 開口部 1 ミッションケース 8 可動斜板操作軸 15 車軸 16 センタセクション 20 ポンプ軸 23 可動斜板 30 モーター軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井上 享 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号株式 会社神崎高級工機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−153422(JP,A) 特開 昭63−199125(JP,A) 実開 平1−106664(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンにより駆動されるポンプ軸、車
軸を駆動するモーター軸、及び車軸を、ミッションケー
ス内に互いに平行に横架したものにおいて、ミッション
ケース前後方向の一方にポンプ軸及びモーター軸を、他
方に車軸を配置し、側面視において車軸に対し上側に油
圧ポンプ軸を、下側に油圧モーター軸をそれぞれ振り分
けると共に前後に齟齬して配置したことを特徴とする車
軸駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車軸駆動装置において、
油圧ポンプを可変容量型に構成し、ポンプ軸の下方に可
動斜板操作軸を配置して可動斜板と連係させたことを特
徴とする車軸駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の車軸駆動装置において、
ミッションケースを各軸に直交する方向に左右分割し、
一方の分割ケースの前部一側方と、後部他側方とにそれ
ぞれ開口部を設け、前部の開口部はセンタセクションに
て閉鎖して油圧ポンプ及び油圧モーターを収納し、後部
の開口部は他方の分割ケースにて閉鎖してモーター軸の
出力軸部と車軸との間の動力伝達経路を収納したことを
特徴とする車軸駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40489590U JP2533262Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 車軸駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40489590U JP2533262Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 車軸駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491517U JPH0491517U (ja) | 1992-08-10 |
JP2533262Y2 true JP2533262Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=31882424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40489590U Expired - Lifetime JP2533262Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 車軸駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533262Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5016161B2 (ja) * | 2000-10-20 | 2012-09-05 | ヤンマー株式会社 | トランスミッション |
JP5291064B2 (ja) * | 2010-09-24 | 2013-09-18 | ヤンマー株式会社 | トランスミッション |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP40489590U patent/JP2533262Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491517U (ja) | 1992-08-10 |
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