JP2532812Y2 - 燃料飛散防止カバ− - Google Patents
燃料飛散防止カバ−Info
- Publication number
- JP2532812Y2 JP2532812Y2 JP2773991U JP2773991U JP2532812Y2 JP 2532812 Y2 JP2532812 Y2 JP 2532812Y2 JP 2773991 U JP2773991 U JP 2773991U JP 2773991 U JP2773991 U JP 2773991U JP 2532812 Y2 JP2532812 Y2 JP 2532812Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- fuel injection
- cover
- nozzle holder
- injection pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディ−ゼルエンジンにお
いて、燃料噴射管の継手部からの高圧燃料の噴き出し洩
れによる火災の発生を防止する構造に係り、詳しくは燃
料飛散防止カバ−に関する。
いて、燃料噴射管の継手部からの高圧燃料の噴き出し洩
れによる火災の発生を防止する構造に係り、詳しくは燃
料飛散防止カバ−に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料噴射管の継手部が緩んだ場合
に高圧の燃料が周囲に飛散しエンジンの高温部である排
気マニホ−ルド等にかかり火災になると云う問題が発生
する。すなわち、具体的には図4に示すように図示しな
い燃料ポンプからの高圧燃料はノズルホルダ12を経て
燃料噴射管11へ供給されるが、燃料噴射管11の先端
部14とノズルホルダ12の結合は、燃料噴射管11の
先端の雄のテ−パ部をノズルホルダ12の先端の雌のテ
−パ部に合わせ、ノズルホルダ12のねじ部に燃料噴射
管11を貫通した袋ナット15のねじ孔を螺合させるこ
とにより行われるようになっている。
に高圧の燃料が周囲に飛散しエンジンの高温部である排
気マニホ−ルド等にかかり火災になると云う問題が発生
する。すなわち、具体的には図4に示すように図示しな
い燃料ポンプからの高圧燃料はノズルホルダ12を経て
燃料噴射管11へ供給されるが、燃料噴射管11の先端
部14とノズルホルダ12の結合は、燃料噴射管11の
先端の雄のテ−パ部をノズルホルダ12の先端の雌のテ
−パ部に合わせ、ノズルホルダ12のねじ部に燃料噴射
管11を貫通した袋ナット15のねじ孔を螺合させるこ
とにより行われるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこの構造では燃
料噴射管11の先端部14のテ−パ部から洩れた高圧燃
料は袋ナット15とノズルホルダ12のねじ部から飛散
燃料16として噴き出すことにより上述したように火災
発生の原因となる。このような不具合の対策として袋ナ
ット15にゴム等のキャップを被せて燃料の噴き出しを
防止することも考えられているが、一体形のために最初
の装着は可能でも、老化あるいは損傷により取外した場
合、袋ナット15とノズルホルダ12を一旦取外したの
ちでなければ新品を付け替えることができないと云う欠
点があった。
料噴射管11の先端部14のテ−パ部から洩れた高圧燃
料は袋ナット15とノズルホルダ12のねじ部から飛散
燃料16として噴き出すことにより上述したように火災
発生の原因となる。このような不具合の対策として袋ナ
ット15にゴム等のキャップを被せて燃料の噴き出しを
防止することも考えられているが、一体形のために最初
の装着は可能でも、老化あるいは損傷により取外した場
合、袋ナット15とノズルホルダ12を一旦取外したの
ちでなければ新品を付け替えることができないと云う欠
点があった。
【0004】本考案はこれに鑑み、袋ナットをノズルホ
ルダに締め付け後であっても取付けが容易であり、また
取外し交換も容易に可能とした燃料飛散防止カバ−を提
供して従来技術のもつ欠点の解消を図ることを目的とし
てなされたものである。
ルダに締め付け後であっても取付けが容易であり、また
取外し交換も容易に可能とした燃料飛散防止カバ−を提
供して従来技術のもつ欠点の解消を図ることを目的とし
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決する手段として本考案は燃料ポンプに接続された燃
料噴射管の先端部と、燃料噴射ポンプに接続されて外側
にねじ部を有するノズルホルダの先端部とを袋ナットに
より結合する継手装置において、該袋ナットの外側に長
手方向に切り欠きを有する弾性体のカバーを設け、該カ
バーを前記ノズルホルダのねじ座と前記ねじ部、および
前記燃料噴射管の先端部をカバーする長さとすると共
に、かつ前記ねじ部に接する部分の肉厚を厚肉に形成し
たことを特徴とする。
解決する手段として本考案は燃料ポンプに接続された燃
料噴射管の先端部と、燃料噴射ポンプに接続されて外側
にねじ部を有するノズルホルダの先端部とを袋ナットに
より結合する継手装置において、該袋ナットの外側に長
手方向に切り欠きを有する弾性体のカバーを設け、該カ
バーを前記ノズルホルダのねじ座と前記ねじ部、および
前記燃料噴射管の先端部をカバーする長さとすると共
に、かつ前記ねじ部に接する部分の肉厚を厚肉に形成し
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば本考案の燃料飛散防止カバ−
は長手方向に切り欠きが設けられているから、この切り
欠きを拡張することにより前記継手装置への取付け・取
外しが容易となる。
は長手方向に切り欠きが設けられているから、この切り
欠きを拡張することにより前記継手装置への取付け・取
外しが容易となる。
【0007】
【実施例】図1は本考案に係る燃料飛散防止カバ−を装
着した継手装置の一実施例の断面図である。
着した継手装置の一実施例の断面図である。
【0008】本考案は図示しない燃料ポンプに接続され
た燃料噴射管1の先端部2と、燃料噴射ポンプ3に接続
されて外側にねじ部4aを有するノズルホルダ4の先端
部とを袋ナット5により結合する継手装置において、該
袋ナット5の外側に長手方向に図3、図4に示すように
切り欠き6aを有する弾性体のカバ−6を設け、該カバ
−6を前記ノズルホルダ4のねじ座4bと前記ねじ部4
a、および前記燃料噴射管1の先端部2をカバ−する長
さとすると共に、かつ前記ねじ部4aに接する部分の肉
厚tを、前記袋ナット5をカバ−している部分の外径と
同じ外径を有する厚肉に形成したもので構成されてい
る。
た燃料噴射管1の先端部2と、燃料噴射ポンプ3に接続
されて外側にねじ部4aを有するノズルホルダ4の先端
部とを袋ナット5により結合する継手装置において、該
袋ナット5の外側に長手方向に図3、図4に示すように
切り欠き6aを有する弾性体のカバ−6を設け、該カバ
−6を前記ノズルホルダ4のねじ座4bと前記ねじ部4
a、および前記燃料噴射管1の先端部2をカバ−する長
さとすると共に、かつ前記ねじ部4aに接する部分の肉
厚tを、前記袋ナット5をカバ−している部分の外径と
同じ外径を有する厚肉に形成したもので構成されてい
る。
【0009】前記燃料噴射管1の先端部2は外面が雄の
テ−パ2aに形成され、テ−パ2aの基部は拡径されて
この部分に噴射管1の管径を補強する補強管2bが外嵌
されて一体となっている。ノズルホルダ4は燃料噴射ポ
ンプ3に一部がねじ込まれ、ポンプ3から突出した六角
部の先端は前記ねじ部4aおよびねじ座4bとなってい
る。そして先端部の内面は前記テ−パ2aと係合する雌
のテ−パ4cに形成されている。前記袋ナット5はテ−
パ2aとテ−パ4cが係合したとき、ねじ部4aと螺合
することにより噴射管1とノズルホルダ4は一体となる
ようになっている。本考案はこのように取付けられた継
手装置を外から覆うようにしたカバ−6で、ゴム等の弾
性体よりなり、取付けに際しては切り欠き6aを拡げる
ことにより、前記燃料噴射管1の先端部2、袋ナット
5、およびノズルホルダ4のねじ部4a,ねじ座4bに
亘ってカバ−される。この場合、ノズルホルダ4のねじ
部4aは袋ナット5のねじ孔により一部が重なるが、残
った部分にはカバ−6の肉厚tの部分の長さ が袋ナッ
ト5の掛からない長さLに入ってねじ部4aをカバ−す
るので例え、テ−パ2aと4cの接触が悪くてこの間か
ら高圧燃料が洩れるようになったとしてもカバ−6の肉
厚t部分で外部への洩れを防止することになり、従来の
カバ−のない状態で発生した燃料が飛散する不具合は解
消される。図中、7はデリバリバルブスプリング、8は
デリバリバルブである。
テ−パ2aに形成され、テ−パ2aの基部は拡径されて
この部分に噴射管1の管径を補強する補強管2bが外嵌
されて一体となっている。ノズルホルダ4は燃料噴射ポ
ンプ3に一部がねじ込まれ、ポンプ3から突出した六角
部の先端は前記ねじ部4aおよびねじ座4bとなってい
る。そして先端部の内面は前記テ−パ2aと係合する雌
のテ−パ4cに形成されている。前記袋ナット5はテ−
パ2aとテ−パ4cが係合したとき、ねじ部4aと螺合
することにより噴射管1とノズルホルダ4は一体となる
ようになっている。本考案はこのように取付けられた継
手装置を外から覆うようにしたカバ−6で、ゴム等の弾
性体よりなり、取付けに際しては切り欠き6aを拡げる
ことにより、前記燃料噴射管1の先端部2、袋ナット
5、およびノズルホルダ4のねじ部4a,ねじ座4bに
亘ってカバ−される。この場合、ノズルホルダ4のねじ
部4aは袋ナット5のねじ孔により一部が重なるが、残
った部分にはカバ−6の肉厚tの部分の長さ が袋ナッ
ト5の掛からない長さLに入ってねじ部4aをカバ−す
るので例え、テ−パ2aと4cの接触が悪くてこの間か
ら高圧燃料が洩れるようになったとしてもカバ−6の肉
厚t部分で外部への洩れを防止することになり、従来の
カバ−のない状態で発生した燃料が飛散する不具合は解
消される。図中、7はデリバリバルブスプリング、8は
デリバリバルブである。
【0010】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、燃料ポン
プに接続された燃料噴射管の先端部と、燃料噴射ポンプ
に接続されて外側にねじ部を有するノズルホルダの先端
部とを袋ナットにより結合する継手装置において、該袋
ナットの外側に長手方向に切り欠きを有する弾性体のカ
バ−を設け、該カバ−は前記ノズルホルダのねじ座と前
記ねじ部、および前記燃料噴射管の先端部をカバ−する
長さとすると共に、かつ前記ねじ部に接する部分の肉厚
を、前記袋ナットをカバ−している部分の外径と同じ外
径を有する厚肉に形成したから、高圧燃料の洩れはこれ
により解消されると共に、カバ−の取付け・取外しも切
り欠きを設けたことにより容易に行える。また、カバ−
は取付け時、厚肉の部分でねじ部を保持しているから使
用中ずり落ちる等の問題はなくしたがって安心して使用
できる。
プに接続された燃料噴射管の先端部と、燃料噴射ポンプ
に接続されて外側にねじ部を有するノズルホルダの先端
部とを袋ナットにより結合する継手装置において、該袋
ナットの外側に長手方向に切り欠きを有する弾性体のカ
バ−を設け、該カバ−は前記ノズルホルダのねじ座と前
記ねじ部、および前記燃料噴射管の先端部をカバ−する
長さとすると共に、かつ前記ねじ部に接する部分の肉厚
を、前記袋ナットをカバ−している部分の外径と同じ外
径を有する厚肉に形成したから、高圧燃料の洩れはこれ
により解消されると共に、カバ−の取付け・取外しも切
り欠きを設けたことにより容易に行える。また、カバ−
は取付け時、厚肉の部分でねじ部を保持しているから使
用中ずり落ちる等の問題はなくしたがって安心して使用
できる。
【図1】本考案の燃料飛散防止カバ−の一実施例を示す
断面の説明図である。
断面の説明図である。
【図2】図1の斜視による説明図である。
【図3】(a)は図1のA−A断面、(b)は図1のB
−B断面の説明図である。
−B断面の説明図である。
【図4】従来の燃料飛散防止カバ−のない場合の継手装
置の断面の説明図である。
置の断面の説明図である。
1 燃料噴射管 2 先端部 3 燃料噴射ポンプ 4 ノズルホルダ 4a ねじ部 4b ねじ座 5 袋ナット 6 カバ− 6a 切り欠き
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料ポンプに接続された燃料噴射管の先
端部と、燃料噴射ポンプに接続されて外側にねじ部を有
するノズルホルダの先端部とを袋ナットにより結合する
継手装置において、該袋ナットの外側に長手方向に切り
欠きを有する弾性体のカバーを設け、該カバーを前記ノ
ズルホルダのねじ座と前記ねじ部、および前記燃料噴射
管の先端部をカバーする長さとすると共に、かつ前記ね
じ部に接する部分の肉厚を厚肉に形成したことを特徴と
する燃料飛散防止カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2773991U JP2532812Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 燃料飛散防止カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2773991U JP2532812Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 燃料飛散防止カバ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117176U JPH04117176U (ja) | 1992-10-20 |
JP2532812Y2 true JP2532812Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31911968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2773991U Expired - Fee Related JP2532812Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 燃料飛散防止カバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532812Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6221951B2 (ja) * | 2014-06-10 | 2017-11-01 | トヨタ自動車株式会社 | 配管接続構造 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP2773991U patent/JP2532812Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117176U (ja) | 1992-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |