JPH0725333Y2 - 樹脂インレツトパイプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は樹脂インレツトパイプに係り、樹脂インレツト
パイプの注油口に樹脂製リテーナを設け、そのリテーナ
にねじ込んで施すキヤツプのシール面が燃料注油ガンの
度々の挿入により傷つき、注油時以外に前記リテーナに
施すキャツプのシール部材が接する前記のシール面を荒
らされるのを保護する構成になるものである。

（従来の技術） 樹脂インレツトパイプａの端部に樹脂製リテーナｂを設
けることは第３図に例示するように公知であり、そのリ
テーナｂには、注油時以外にキヤツプｄがねじ込み等で
施され、該キヤツプｄにはリテーナｂとの間をシールす
るシール部材ｅが設けられており、リテーナには燃料注
油ガンｆを挿入する上端（自動車に装着するときには斜
め上端になる）に前記したシール部材ｅが接するテーパ
状のシール面ｃが環設してあり、そのシール面ｃは、注
油ガンｆの挿入時に注油ガンｆの先端部で損傷されてシ
ールを不良にするおそれがあるが、その損傷から保護す
る手段を施した例は見当らない。

（本考案が解決しようとする課題及び手段） 本考案は樹脂インレツトパイプの端部に設ける樹脂製リ
テーナのシール面が燃料補給ガンのしばしばの挿入によ
り損傷されて、キヤツプのシール部材の接触を不良にす
る欠点を解決するものであつて、リテーナに環設される
キヤツプシール面の外側を囲んでそのキヤツプシール面
から突出する保護突環を設け、樹脂製リテーナに前記の
ガンを挿入する時、保護突環に突き当らせ、キヤツプシ
ール面に注入ガンが接触することを防ぐとともに、キャ
ップシール面をシール部材が密着する凹状に形成し、注
入ガンの先端がキャップシール面に当たりにくく構成し
て、同先端によるキャップシール面の損傷を防止したも
のである。

本考案の好適な実施例を次に説明する。

（実施例） 第１、２図は本考案の一実施例を示し、１は樹脂インレ
ツトパイプ、２は該パイプの端部に接着などの適宜の手
段で固定した樹脂製リテーナであつて、上端面に断面ｃ
字形の凹状を有するキヤツプシール面３と環設し、内周
にねじ４の山を一体に突出して設け、普段はキヤツプ11
に固着したねじ部材12と、上記のシール面に嵌まり込む
Ｏリング等のシール部材13とにより構成されるキヤツプ
部材14をねじ４へのねじ部材12のねじ込みによりシール
部材を嵌着してシールする。

本実施例は前記の公知構成において、キヤツプシール面
３の外側周を囲んでキヤツプシール面３より多く突出す
る保護突環５を設ける。該保護突環５はキヤツプシール
面３に対するキヤツプ11のシール部材の圧着によるシー
ルを妨げる高さであつてはならない。

本実施例は、第２図に示すようにキヤツプ11をねじ外す
と、シール部材13が第１図のように密着していたシール
面３と保護突環５とが上面に現れる。

よつて燃料補給ガン16を樹脂製リテーナ２に斜め上方か
ら挿し込もうとするとき、最外側の保護突環５が最も高
いので図のようにキヤツプシール面３に接触することな
く滑つて樹脂製リテーナ２に入り込むのが殆んどであつ
て、燃料補給ガン16の先端をキヤツプシール面３に衝当
てることはなく、キヤツプシール面３を傷つけることは
ほとんど絶無になる。また、かりにガン16を直立状に立
ててリテーナ２に挿入したとしても、キャップシール面
３を凹状に形成したので、ガンの先端がキャップシール
面３に当たりにくく、従って、ガンの先端によるキャッ
プシール面３の損傷を防止できる。

（効果） 本考案は前記実施例に述べたように樹脂インレツトパイ
プ１の端面に樹脂製リテーナ２を設けるものにおいて、
リテーナに環設されるキヤツプシール面の外側を囲んで
そのキヤツプシール面から突出する保護突環を設けたの
で、樹脂製リテーナに前記のガンを挿入する時、保護突
環に突き当らせ、キヤツプシール面に注入ガンが接触す
ることを防ぐとともに、キヤツプシール面をシール部材
が密着する凹状に形成したので、注入ガンの先端がキャ
ップシール面に当たりにくく、同先端によるキャップシ
ール面の損傷を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例のキヤツプ11を施した状態の中心部縦
断面図、第２図は同実施例においてキヤツプを外して燃
料補給ガン16を樹脂製リテーナ２に嵌め込む状態の中心
部縦断面図である。第３図は従来例の中心部縦断側面図
である。 １……樹脂インレツトパイプ ２……樹脂製リテーナ、３……キヤツプシール面 ５……保護突環、11……キヤツプ 13……シール部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】樹脂インレツトパイプの端部に樹脂製リテ
   ーナを設けるものにおいて、該リテーナにキヤツプシー
   ル面を環設し、該シール面の外側を囲んでそのキヤツプ
   シール面から突出する保護突環を設け、かつ前記キャッ
   プシール面をシール部材が密着する凹状に形成したこと
   を特徴とする樹脂インレツトパイプ。