JP2531727Y2 - 小型船の揚降装置 - Google Patents

小型船の揚降装置

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JP2531727Y2
JP2531727Y2 JP1145091U JP1145091U JP2531727Y2 JP 2531727 Y2 JP2531727 Y2 JP 2531727Y2 JP 1145091 U JP1145091 U JP 1145091U JP 1145091 U JP1145091 U JP 1145091U JP 2531727 Y2 JP2531727 Y2 JP 2531727Y2
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guide body
guide
small boat
hoisting
sea
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友彦 洲崎
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボートやヨットなどの
小型船を水上と陸上との間で揚降する小型船の揚降装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の揚降装置については、た
とえば図7に示されるものが提供される。すなわち、海
30に向って、左右一対のレール31を直線状に敷設し、こ
れらレール31に車輪32を介して支持案内される走行自在
な縦支柱33を複数本設け、これら縦支柱33の上端に、海
面30上に突出する左右一対のガイド梁34を水平方向に配
設する。これら各ガイド梁34には巻上げ台車35がそれぞ
れ設けられる。
【0003】海面30に停止した小型船36に吊りベルト37
を掛け、巻上げ台車35によってワイヤーロープ38を巻取
る。これにより、図7の仮想線(ハ)に示すように、小
型船36は海面30上に吊り上げられる。その後、仮想線
(ニ)に示すように、縦支柱33とガイド梁34とをレール
31に沿って陸地方向39へ引き込み動させ、小型船36を地
上40まで移動させる。
【0004】そして、地上40に用意した船架台などに小
型船36を降ろし、所定の場所へと移動させる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来形式による
と、小型船36を揚降する際、揚降装置はレール31上を直
線方向に走行するため、走行経路41上に小型船36を配置
することができず、この走行経路41上の大きなスペース
を無駄にするという問題が生じた。
【0006】また、小型船36は一台づつ揚降されるた
め、海面30から吊り上げられた小型船36を地上40に降ろ
す作業をしている間、他の小型船は海上で待機していな
ければならなかった。このため多数の小型船を揚降する
場合、時間がかかり、効率が悪いという問題が生じた。
【0007】本考案の目的とするところは、小さな作業
スペースで、かつ効率良く、小型船を揚降し得る小型船
の揚降装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案における小型船の揚降装置は、円環状に敷設
されたレールに車輪を介して水平方向に回動自在に支持
案内される回動体を設け、この回動体を回動させる駆動
装置を設け、上記回動体の上部に第1ガイド体と第2ガ
イド体とを水平方向に設けるとともに、上記第2ガイド
体を上記第1ガイド体に対して水平面内で90°ずれた方
向に配し、上記第1、第2ガイド体はそれぞれ左右一対
の互いに平行なガイド梁から構成され、各ガイド梁ごと
に支持案内されて走行自在な巻上げ台車を設け、各巻上
げ台車に走行駆動装置と巻上げ装置とを設け、各巻上げ
装置により巻取られる索体の下端部間に船体を支持する
吊りベルトを連結している。
【0009】
【作用】かかる本考案の構成によると、海上の小型船に
第1ガイド体の吊りベルトを掛け、巻上げ装置によって
索体を巻取ることで、この小型船は第1ガイド体によっ
て海面上に吊り上げられる。
【0010】そして駆動装置の駆動によって、回動体が
車輪を介してレールに支持案内されて水平方向に回動す
る。これによって、第1ガイド体に吊り下げられた小型
船は海上から陸上に水平移動するとともに、第2ガイド
体が陸上から海上に水平移動する。
【0011】その後、上記第1ガイド体に吊り下げられ
ている小型船を地上に降ろし、吊りベルトを取外す。こ
の作業と同時に、海上の他の小型船に上記第2ガイド体
の吊りベルトを掛け、この小型船を海面上に吊り上げ
る。そして回動体が回動することで、第1ガイド体が陸
上から海上に移動するとともに、第2ガイド体に吊り下
げられた小型船が海上から陸上へと移動する。
【0012】その後、第2ガイド体に吊り下げられてい
る小型船を地上に降ろすのと同時に、海上に他の小型船
が残っている場合は第1ガイド体によって小型船を吊り
上げ、再び回動体を回動させて上記と同様な手順で揚降
作業を繰り返す。
【0013】上記のように、本考案の揚降装置は、第1
ガイド体および第2ガイド体のどちらか一方が海上で小
型船を揚降すると同時に、他方が陸上で小型船を揚降し
得る。
【0014】
【実施例】以下に本考案の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図1、図2に示すように、地上1にレー
ル2が円環状に敷設され、このレール2に支持案内さ
れ、上記レール2の円環の中心を通る鉛直軸3を中心に
水平方向に回動自在な回動体4が設けられる。すなわ
ち、この回動体4は回転柱5と複数本の縦支柱6および
連結部材7とで構成される。
【0015】上記回転柱5は、地上1に固定された保持
体8に、鉛直軸3を中心にして回動自在に保持される。
上記回転柱5の側面には複数の上記連結部材7が放射状
に設けられ、これら連結部材7の外側端にはそれぞれ上
記縦支柱6が設けられる。これら縦支柱6は上記レール
2の上方に位置し、縦支柱6の下端には、それぞれレー
ル2上を走行自在な車輪9とこれら車輪9を駆動する駆
動装置10とを有する台車11が設けられる。
【0016】上記回動体4の上面には第1ガイド体12A
と第2ガイド体12Bとが水平方向に設けられ、この第2
ガイド体12Bは上記第1ガイド体12Aに対して水平面内
で90°ずれた方向に配設されている。
【0017】上記第1ガイド体12Aは左右一対の互いに
平行なガイド梁13Aから構成され、これら各ガイド梁13
Aには巻上げ台車14Aが前後方向に2台づつ設けられ
る。これら巻上げ台車14Aにはそれぞれ走行駆動装置15
Aと巻上げ装置16Aとが設けられ、上記巻上げ台車14A
は、上記走行駆動装置15Aに連動連結されたローラ(図
示せず)を介して、上記ガイド梁13Aに支持案内されて
走行自在である。
【0018】上記巻上げ装置16Aは巻上げ自在なワイヤ
ーロープ17Aをそれぞれ有し、これらワイヤーロープ17
Aの下端間には取付け取外し自在な吊りベルト18Aが前
後方向に複数本連結される。
【0019】上記第2ガイド体12Bは、上記第1ガイド
体12Aと同様に、左右一対の互いに平行なガイド梁13B
から構成され、それぞれ巻上げ台車14B、走行駆動装置
15B、巻上げ装置16B、ワイヤーロープ17Bおよび吊り
ベルト18Bを有する。
【0020】19A〜19Cはそれぞれ小型船の一例である
ヨットを示す。以下に上記実施例における作用を説明す
る。ヨット19Aを海面21から地上1に揚げる場合、図1
に示すように、海面21に浮かぶヨット19Aの船底に第1
ガイド体12Aの吊りベルト18Aを掛け渡して、巻上げ装
置16Aによってワイヤロープ17Aを巻取る。この際、図
1の仮想線(イ)に示すように、走行駆動装置15Aを駆
動させ、ローラ(図示せず)を介して各巻上げ台車14A
を各ガイド梁13Aに沿って移動させることによって、上
記吊りベルト18Aの位置を調整でき、ヨット19Aをバラ
ンスの良い安定した姿勢で吊り上げることができる。こ
れにより、ヨット19Aは、図1の仮想線(ロ)および図
3に示すように、第1ガイド体12Aの両ガイド梁13Aの
中間に位置した状態で、海面21より吊り上げられる。
【0021】そして駆動装置10を駆動させることによっ
て、回動体4および第1、第2ガイド体12A,12Bは、
一体に、車輪9に支持案内されてレール2上を鉛直軸3
を中心に正方向25へ水平回動する。
【0022】これによって、図4に示すように、第1ガ
イド体12Aに吊り下げられたヨット19Aは海面21上から
地上1に水平移動するとともに、第2ガイド体12Bが地
上1から海面21上に水平移動する。
【0023】その後、第1ガイド体12Aに吊り下げられ
ているヨット19Aを地上1の船架台(図示せず)などに
降ろし吊りベルト18Aを取外す。この作業と同時に、海
面21の他のヨット19Bに第2ガイド体12Bの吊りベルト
18Bを掛け、このヨット19Bを海面21上に吊り上げる。
【0024】そして、回動体4が逆方向26へ回動するこ
とによって、図5に示すように、第1ガイド体12Aが地
上1から海面21上に移動するとともに、第2ガイド体12
Bに吊り下げられたヨット19Bが海面21上から地上1に
水平移動する。その後、第2ガイド体12Bに吊り下げら
れているヨット19Bを地上1に降ろすとともに、海面21
にさらにヨット19Cが残っている場合は第1ガイド体12
Aを用いて停泊中のヨット19Cを吊り上げ、再び回動体
4を正方向25へ回動させ、上記と同様な手順で揚降作業
を繰り返す。
【0025】上記のように、本考案の揚降装置は、第1
ガイド体12Aおよび第2ガイド体12Bのどちらか一方が
海上でヨット19A〜19Cを揚降すると同時に、他方が陸
上でヨット19A〜19Cを揚降し得る。さらに、図6に示
すように、多数の小型船22が、揚降装置の後方すなわち
陸地側に配置され保管される。
【0026】図6で示すように、揚降装置を使用しない
場合は、揚降装置を回動させ、第1ガイド体12Aおよび
第2ガイド体12Bを地上1側へ移動させておく。これに
より、第1ガイド体12Aおよび第2ガイド体12Bは海面
21を航行する船23に対して障害とはならない。
【0027】小型船22は第1ガイド体12Aおよび第2ガ
イド体12Bの各ガイド梁13A,13Bの中間で吊り上げら
れるため、ヨット19A〜19Cのマスト24などがガイド梁
13A,13Bに当接するといった不具合は無く、揚降装置
の高さがマスト24より低い場合でも吊り上げ可能であ
る。
【0028】上記実施例では、第1ガイド体12Aおよび
第2ガイド体12Bの各ガイド梁13A,13Bに巻上げ台車
14A,14Bを2台づつ設けたが、これはそれ以上でも良
く、また1台づつ設けてもよい。
【0029】上記実施例では、索体としてワイヤーロー
プ17A,17Bを用いたが、これはチェンなどでもよい。
上記実施例では、第1ガイド体12Aおよび第2ガイド体
12Bの各ワイヤーロープ17A,17Bの下端部間に2本の
吊りベルト18A,18Bを設けたが、これはそれ以上設け
てもよい。
【0030】
【考案の効果】上記構成の本考案によると、小型船を吊
り上げるための第1ガイド体および第2ガイド体を90°
ずらし、かつ回動自在に設けることで、第1ガイド体お
よび第2ガイド体のどちらか一方が海上で小型船を揚降
すると同時に、他方が陸上で小型船を揚降し得る。この
ため揚降作業で最も時間のかかる船の位置決めや吊りベ
ルト掛けを海上と陸上とで同時に平行して行え、揚降作
業が効率良く行える。したがって、短時間で多数の小型
船を揚降することができる。
【0031】また、従来の揚降装置が要した直線走行経
路を不要にし得る。このため小型船の揚降に要する作業
スペースは小さくなり、揚降装置の後方すなわち陸地側
のスペースに多数の小型船を配置、保管できる。したが
って、土地の有効利用を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す揚降装置の側面図であ
る。
【図2】同揚降装置の平面図である。
【図3】同揚降装置の動きを示す概略平面図である。
【図4】同揚降装置の動きを示す概略平面図である。
【図5】同揚降装置の動きを示す概略平面図である。
【図6】同揚降装置の動きを示す概略平面図である。
【図7】従来例における揚降装置の側面図である。
【符号の説明】
1 地上 2 レール 4 回動体 9 車輪 10 駆動装置 12A 第1ガイド体 12B 第2ガイド体 13A,13B ガイド梁 14A,14B 巻上げ台車 15A,15B 走行駆動装置 16A,16B 巻上げ装置 17A,17B ワイヤーロープ(索体) 18A,18B 吊りベルト 19A〜19C ヨット(小型船) 21 海面 22 小型船 30 海 31 レール 32 車輪 34 ガイド梁 35 巻上げ台車 36 小型船 37 吊りベルト 38 ワイヤーロープ 39 陸地方向 40 地上

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状に敷設されたレールに車輪を介し
    て水平方向に回動自在に支持案内される回動体を設け、
    この回動体を回動させる駆動装置を設け、上記回動体の
    上部に第1ガイド体と第2ガイド体とを水平方向に設け
    るとともに、上記第2ガイド体を上記第1ガイド体に対
    して水平面内で90°ずれた方向に配し、上記第1、第2
    ガイド体はそれぞれ左右一対の互いに平行なガイド梁か
    ら構成され、各ガイド梁ごとに支持案内されて走行自在
    な巻上げ台車を設け、各巻上げ台車に走行駆動装置と巻
    上げ装置とを設け、各巻上げ装置により巻取られる索体
    の下端部間に船体を支持する吊りベルトを連結したこと
    を特徴とする小型船の揚降装置。
JP1145091U 1991-03-06 1991-03-06 小型船の揚降装置 Expired - Lifetime JP2531727Y2 (ja)

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JPH04108498U JPH04108498U (ja) 1992-09-18
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