JP2531680Y2

JP2531680Y2 - ヘッドレスト

Info

Publication number: JP2531680Y2
Application number: JP10204290U
Authority: JP
Inventors: 隆名取
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1990-09-28
Filing date: 1990-09-28
Publication date: 1997-04-09
Anticipated expiration: 2005-09-28
Also published as: JPH0458198U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は自動車用シート（座席）に備えるヘッドレス
ト、詳しくは、ツーシーターシートなど背面に装飾用の
合成樹脂製バックボードを有するヘッドレストの改良に
関する。

（従来の技術とその問題点）従来、リヤシートを有しないシートにあっては、ヘッ
ドレストの背面側に後方乗員の安全性を確保する処理を
必要としない。

そのため、ヘッドレストの背面に装飾用の硬質合成樹
脂性バックボードを設けて、ヘッドレストの外観品質を
向上させている。

ところで、従来のこの種のヘッドレストは、フレーム
とステーとを一体に有する発泡体製クッション体を袋状
の表皮で被覆し、この表皮の開口部をクッション体の底
面において閉口し、バックボードを表皮で被覆したクッ
ション体の背面側に固定する構造である。

そして、以上の表皮の開口部はホッグリング等で一体
に結着して閉口し、この閉口した部分をテープ状の被覆
布で被覆して、ヘッドレスト底部の外観を向上させてい
る。

そのため、表皮の開口部を閉口した部分の処理が複雑
になり、その作業性が頗る悪い不具合があった。

そこで、本考案は前記袋状表皮における閉口個所の処
理を簡単にして、ヘッドレストの組付性を良好にするこ
とを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）以上の目的を達成するための本考案に係るヘッドレス
トは、前記表皮の開口部に沿って該開口部とを狭窄する
締紐を設け、該締紐で表皮の開口部を前記クッション体
の背面側において狭窄し、該狭窄した表皮の開口部を前
記バックボードで被覆してなるものである。

（作用）表皮の開口部はクッション体の背面側で締紐によって
狭窄され、この狭窄された部分はバックボードで被覆さ
れ、外部に露出しない。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案に係るヘッドレストを示し、図中
（１）は発泡体製クッション体、（２）は表皮、（３）
はバックボードを夫々示す。

発泡体製クッション体（１）は、第３図に示すよう
に、内部にフレーム（11）とこのフレーム（11）に一体
のブラケット（13）（13）とを埋設し、フレーム（11）
と一体のステー（12）（12）を底面から外方に突出して
いる。

このフレーム（11）内はクッション体（１）のモール
ド成形時にクッション体（１）と一体発泡し、前記ブラ
ケット（13）（13）にはバックボード（３）が締結部材
（31）・・・で締結されるものである。図中（13a）・
・は締結孔を示す。

以上の表皮（２）は、第４図に示すように、クッショ
ン体（１）の背面を除く外面に密接するように袋状に縫
着されており、その開口部（2a）の口縁（22）は折返さ
れて袋状に形成され、その袋状の口縁（22）内には締紐
（21）が挿通されている。図中（23）（23）は、ステー
（12）を挿通する通孔である。

この表皮（２）は、第２図に示すようにクッション体
（１）を被包して、開口部（2a）を締紐（21）で狭窄し
て固定する。この開口部（2a）は、クッション体（１）
の背面側に位置するように表皮（２）でクッション体
（１）を被包する。そして、開口部（2a）を締紐（21）
で狭窄した際、ブラケット（13）（13）に設けた締結孔
（13a）・・・が表皮（２）で被包されない程度に、表
皮（１）はあらかじめ縫製されている。

図中（３）に示すバックボードは、前記表皮（１）に
よって被包されたクッション体（１）の背面のみなら
ず、上面、左右側面、底部の夫々の背面側を被覆するよ
うに、硬質合成樹脂で成形されており、前記ブラケット
（13）（13）の締結孔（13a）・・・に対応する位置に
は、通孔（32）・・・が開孔され、この通孔（32）・・
・にクリップなどの締結部材（31）・・・を挿通してブ
ラケット（13）（13）の締結孔（13a）・・・に締結す
ると、バックボード（３）はフレーム（11）側に固定さ
れ、第１図に示すヘッドレストが組立られる。

（効果）本考案は叙上の如く袋状の表皮の開口部を締紐によっ
て狭窄し、この狭窄した開口部をバックボードで被覆し
てなるから、前記従来品の如く表皮の開口部を閉口して
その閉口個所を装飾布等で被覆する必要が無い。そのた
め、表皮の縫製も簡単になると共に表皮の組付作業も容
易になり、その作業性を向上し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るヘッドレストの斜視図、第２図は
同分解斜視図、第３図はクッション体の斜視図、第４図
は表皮の部分切欠斜視図である。図中、（１）はクッション体、（２）は表皮、（３）は
バックボード、（21）は締紐を夫々示す。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フレームとステーとを一体に有する発泡体
製クッション体と、このクッション体を被包する袋状の
表皮と、前記クッション体の背面側に固定するバックボ
ードとからなり、前記表皮の開口部に沿って該開口部とを狭窄する締紐を
設け、該締紐で表皮の開口部を前記クッション体の背面
側において狭窄し、該狭窄した表皮の開口部を前記バッ
クボードで被覆してなるヘッドレスト。