JP2531638B2 - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JP2531638B2
JP2531638B2 JP20802886A JP20802886A JP2531638B2 JP 2531638 B2 JP2531638 B2 JP 2531638B2 JP 20802886 A JP20802886 A JP 20802886A JP 20802886 A JP20802886 A JP 20802886A JP 2531638 B2 JP2531638 B2 JP 2531638B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は文書作成通信端末装置等の通信端末装置に
関する。
従来技術 一般に、データ通信を行なう通信端末装置としては、
例えばコミユニケーシヨンワードプロセツサ,テレテツ
クス等の文書作成通信端末装置,パーソナルコンピユー
タ等に通信機能を付加した端末装置,フアクシミリ装置
等各種のものがある。
ところで、このような通信端末装置において複数の端
末装置(宛先)に対する同報通信機能を有するものがあ
る。このような端末装置にあつては同報指示が与えられ
た場合複数の回線を有していれば同時に複数の宛先に送
信し、1回線のみ有しているにすぎないときには複数の
宛先に順次送信するようにしている。
しかしながら、このようにして複数の宛先に同報通信
を行なうのでは通信効率が悪く、通信端末装置間の距離
が離れていると回線使用料が高くなり、特に多数の相手
先に送信する場合には一層送信時間がかかつて回線使用
料が高くなるという問題がある。
そこで、文書情報を他の通信端末装置を中継させて最
終宛先の通信端末装置へ送信する装置があった。
しかしながら、従来は最終宛先の通信端末装置の通信
モードが種々異なる場合にはこれを適用できないという
問題があった。
目的 この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、通
信モードが異なる各種の通信端末装置に文書情報を中継
送信するときの通信効率の向上を図ることを目的とす
る。
構成 この発明は上記の目的を達成するため、文書情報の同
報通信を指示する同報通信指示手段と、上記文書情報を
中継する通信端末装置に関する中継端末情報を格納した
中継端末情報格納手段と、上記同報通信指示手段で同報
通信が指示されたとき、上記中継端末情報格納手段に格
納された中継端末情報と最終宛先の通信端末装置とその
通信端末装置に対する通信モードとからなる中継情報を
作成する送信情報作成手段と、その手段によって作成さ
れた中継情報と上記文書情報とを上記中継する通信端末
装置へ送信する手段と、他の通信端末装置から文書情報
と共に中継端末情報と最終宛先の通信端末装置とその通
信端末装置に対する通信モードとからなる中継情報を受
信する手段と、その手段によって受信した中継情報に基
づいて通信モードを変更する手段と、その手段によって
変更した通信モードで上記受信した中継情報に基づく最
終宛先の通信端末装置へ上記受信した文書情報を送信す
る手段を備えた通信端末装置を提供する。
作用 この発明による通信端末装置によれば、文書情報の同
報通信時、文書情報を中継する通信端末装置に関する中
継端末情報と最終宛先の通信端末装置とその通信端末装
置に対する通信モードとからなる中継情報を作成し、そ
の中継情報と共に文書情報を中継する通信端末装置へ送
信する。
そして、他の通信端末装置から文書情報と共に中継情
報を受信すると、その中継情報に基づいて通信モードを
変更し、その通信モードによつて最終宛先の通信端末装
置へ文書情報を中継送信する。
したがって、文書情報を中継するときに最終宛先の通
信端末装置の通信モードに合うように通信モードを変更
して送信することができる。
実施例 以下、この発明の一実施例に基づいて具体的に説明す
る。
第2図はこの発明を実施した通信端末装置の一例を示
す外観斜視図である。
この文書作成通信端末装置は、文書作成,文書伝導及
びシステム制御に必要な片仮名,平仮名,漢字,英字,
数字等の文字情報及び制御情報を入力するためのキーを
有するキーボード1と、文書作成編集操作及び文書送信
操作等の各種操作に必要な情報を表示するデイスプレイ
装置2と、作成文書情報や受信文書情報並びに送信記
録,受信記録等を記録紙に記録するワイヤドツトシリア
ルプリンタ3と、フロツピデイスク装置及び薄型ハード
デイスク装置,システム制御部、通信制御装置としての
通信制御部等を内蔵した本体4と、マウス5及び電話6
とを備えている。
なお、この通信端末装置におけるテレテツクス通信及
びフアクシミリ通信に関する仕様は、テレテツクス及び
フアクシミリに関するCCITT勧告並びに郵政省告示の日
本語テレテツクス装置推奨通信方式に準拠する。
第3図は本体4の内部構成を示すブロツク図である。
ハードデイスクドライブ装置(HDD)7は、例えば20
メガバイトの容量を有するハードデイスクドライブ装置
(HDD)からなり、マルチタスク制御が可能なレジデン
ト(常駐)プロセス機能を有するオペレーテイングシス
テム(OS),かな漢字変換プログラム,かな漢字変換辞
書,作成文書情報,文書送受信プログラム及び宛先リス
ト,文書情報を中継する通信端末装置に関する情報(中
継端末情報)等の固定情報を格納する。
フロツピデイスクドライブ装置(FDD)8は、公知の
5インチ・ダブルデンシテイ・フロツピデイスクドライ
ブ装置(FDD)からなり、文書情報等を格納する。
システム制御部(システム・コントロール・ユニツ
ト:SCU)9は、この端末装置全体の制御を司り、文書の
作成編集等のワードプロセツシング処理及び送信文書の
データ圧縮処理並びに通信制御部11との間の文書情報等
の送受信に係わる手順,受信文書印字などのローカル送
受信処理及び中継送信制御処理を実行する。
CRT制御部(CRT・コントロール・ユニツト:CRTCU)10
は、デイスプレイ装置2の表示制御及びプリンタ3の印
刷制御を司る。
通信制御部(コミユニケーシヨン・コントロール・ユ
ニツト:CCU)11は、通信制御装置であり、テレテツクス
端末装置,フアクシミリ装置(FAX)及び同機種の文書
作成通信端末装置等の相手先端末装置に対する文書の送
信制御並びに相手先端末装置からの文書の受信制御等の
通信制御を司る。
データ圧縮部(DCR)12は、イメージデータをフアク
シミリ通信で規約に従つて圧縮コードに変換する。
なお、この本体4内には、図示しないがマウス5用の
マウスインタフエース,スキヤナ用のスキヤナインタフ
エース等を備えている。
第4図はシステム制御部9の一例を示すブロツク図で
ある。
このシステム制御部9は、このシステム全体の制御を
司る16ビツトマイクロプロセツサ等からなるCPU21と、
このCPU21とコモンバスとの間に介在したバスバツフア2
2と、タイミングジエネレータ23と、リフレツシユコン
トローラ24とを有する。
また、このシステム制御部9は、OSや文書受信にかか
わるプログラム等の常駐プログラムが常駐するシステム
領域及びその他の領域からなる例えば512KBの容量を有
するRAM25と、このRAM25を制御するRAMコントローラ26,
27と、電源投入時にHDD7からRAM25へのプログラムロー
ドを制御するブートプログラムを格納したブートROM28
とを備えている。
さらに、このシステム制御部9は、キーボード1との
間の情報転送を司るキーボードインタフエース(I/F)3
0と、HDD7を制御するハードデイスクインタフエース(H
DDI/F)31と、このHDDI/F31とコモンバスとの間に介在
したバツフア32と、FDD8を制御するフロツピデイクコン
トローラ(FDC)33とをも備えている。
さらにまた、このシステム制御部9は、シリアルポー
ト(SIO)34,35をも備えている。
第5図はCRTCU10の一例を示すブロツク図である。
このCRTCU10は、全体の制御を司る16ビツトマイクロ
プロセツサ等からなるスレーブCPU41と、スレーブCPUバ
スとコモンバスとの間に介在したバスI/F42と、IPL用の
例えば16KB容量のROM43と、システム制御部9と共有す
る共有メモリ及びプログラムメモリ用のRAM44とを備え
ている。
このRAM44で構成する共用メモリは、インデツクスバ
ツフアと、管理領域と、レコード領域と、FAX送信用デ
ータバツフアと、プリンタ用ページバツフアと、イメー
ジ編集用データバツフアとからなる。
また、このCRTCU10は、スレーブCPUバスとマイクロバ
スとの間に介在したバスI/F45と、マイクロプログラム
用のROM46と、プログラムコントロールメモリ用のRAM47
とを備えている。
さらに、このCRTCU10は、漢字パターン用ROM,レイア
ウトデータ用ROM,システム用ROM,外字パターン用RAMか
らなるキヤラクタ・グラフイツク(CG)メモリ48と、CR
Tコントローラ49とを備えている。
さらにまた、このCRTCU10は、デイスプレイ装置(CR
T)2の表示データを展開する画像メモリ51と、表示タ
イミングを制御するタイミング発生回路52と、プリンタ
3との間のデータ転送を司るプリンタI/F53とを備えて
いる。
第6図は通信制御部(CCU)11の一例を示すブロツク
図である。
この通信制御部11は、全体の制御を司る16ビツトマイ
クロプロセツサ等からなるCPU61と、コモンバスとの間
に介在したパラレルインタフエース62と、テレテツクス
通信制御及びフアツクス通信制御プログラムを格納した
ROM63と、主としてワーキングメモリ用のRAM64と、メモ
リ間通信を行なうために受信文書情報及び送信文書情報
を格納する通信メモリとして使用するRAM65とを備えて
いる。
また、この通信制御部11は、公衆電話回線を介して相
手側端末装置との間で通信を行なうために、マルチプロ
トコル・シリアルコントロール(MPSC)66,モデム(MOD
EM)67,ラインインタフエース68,回線制御装置(AA-NC
U)69,ターミナル70,回線保護装置(PD)71並びにモデ
ム67,回線制御装置69用のモデムインタフエース72,NCU
インタフエース73とを備えている。
さらに、この通信制御部11は、送受信日時の管理等に
使用するカレンダ74と、内部の状態設定用スイツチ(LP
/SW)75と、受信文書有り等を表示するための表示イン
タフエース76及びLED表示器77をも備えている。
なお、この通信制御部11は、図示を省略するが、公衆
電話回線だけでなく、パケツト交換網あるいは回線交換
網をも使用可能にするためのX,21インタフエース及びコ
ネクタをも有している。
第7図はDCR12の一例を示すブロツク図である。
このDCR12は、CPU81,ROM82及びローカルRAM83からな
るマイクロコンピユータ・システムによつて全体を制御
する。
共有メモリ84は、このDCR12とシステム制御部9(ホ
スト)とで共有するメモリであり、コマンド・レスポン
スを格納するコマンド・レシポンスエリアと、圧縮する
イメージデータ(画情報データ)を格納するイメージデ
ータエリアと、圧縮したイメージデータ(画情報)を格
納する圧縮コードエリアとからなる。
FCP(フアクシミリ・コントロール・プロセサ)85
は、共用メモリ84のイメージデータエリアに書込まれた
イメージデータを圧縮して、圧縮後の圧縮コード(画情
報)を共用メモリ84の圧縮コードエリアに書込む。
反転データゲート86は、共用メモリ84に対する書込み
データ又は共用メモリ84からの読出しデータのビツト並
びに反転(逆転)して通過させ、非反転データゲート87
は、共用メモリ84に対する書込みデータ又は共用メモリ
84からの読出しデータのビツト並びにそのままにして通
過させる。
アドレスデコーダ88は、コモンバスからのアドレスデ
ータをデコードして、反転データゲート86を選択するゲ
ートリクエストAREG,非反転データゲート87を選択する
ゲートリクエストBREQ,共用メモリ84に対するホスト側
の使用を要求するホストリクエストHOST及びレジスタセ
レクトREGSL,カードセレクトCSL等を出力する。
セレクト89は、FCP85からの共用メモリ84の使用を要
求するDCRリクエストDCRRQ及びアドレスデコーダ88から
のホストリクエストHOSTに応じて、共用メモリ84に対す
るデータ入出力ラインをFCP85又は反転データゲート86,
非反転データゲート87に選択的に切換えると共に、共用
メモリ84に対するアウトイネーブルOE,ライトイネーブ
ルWEを出力し、またバスフラグBUSFALGを出力する。
アドレスデコーダ90は、CPU81からのアドレスデータ
に応じてFCP85に対して共用メモリセレクトC−RAMSL,F
CPセレクトFCPSLを出力し、ROM82に対してROMセレクトR
OMSLを、ローカルRAM83に対してローカルRAMセレクトRR
AMSLを、夫々出力する。
なお、このDCR12は、この他コマンドステータスレジ
スタ91,割込みフラグ92及びバス切換制御部93をも備え
ている。
第1図はこの通信端末装置の中継同報制御に係わる部
分を機能的に示すブロツク図である。
ローカル送受信制御部101は、システム側の各部から
送られてくる情報を通信制御部側の送受信制御部111に
送出し、また送受信制御部111から送られてくる情報を
受信するローカル送受信制御を司る。
送信文書指定部102は送信する文書の文書名を指定す
る。宛先指定部103は中継に使用する通信端末装置を介
して送信する最終宛先の通信端末装置のアドレス(最終
宛先)を指定する。同報指定部104は同報通信を指定す
る。
宛先フアイル格納部105には宛先に関する送信モー
ド,アドレス,通信端末の種類等の情報からなる宛先フ
アイルを格納している。中継端末情報格納部106には中
継機能を有する通信端末装置(中継端末装置)に関する
中継端末情報を格納している。
中継制御リスト作成部107は同報指定部104で同報通信
が指定されたときに、宛先指定部103で指定された宛先
(相手先端末装置)のアドレス等の情報を宛先フアイル
格納部105から読出し、中継端末情報格納部106に格納さ
れている中継端末情報に基づいて、指定された宛先に対
していずれの中継端末装置を使用するか等の情報からな
る中継制御リストを作成する。
送信情報作成部108は中継制御リスト作成部107からの
中継制御リストを受領して、宛先フアイル格納部105か
ら送信先の端末装置及び中継先(最終宛先)端末装置の
通信モード情報等を取出し、この送信先端末装置の送信
モード情報と受領した中継制御リストから得られる中継
先(最終宛先)端末装置のアドレス情報及び送信モード
情報等の中継情報とからなる送信情報を作成し、この送
信情報をローカル送受信制御部101を介して送受信制御
部111に送出する。
送信文書取出し部109は送信文書指定部102で指定され
た送信文書を文書情報を格納した文書フアイル格納部11
0から取出してローカル送受信制御部101を介して送受信
制御部111に送出する。
送受信制御部111はローカル送受信制御部101から送ら
れてくる送信情報及び送信文書情報を受領して送信文書
情報及び中継情報を通信メモリ112に一端格納し、指定
された送信先端末装置に送信文書情報及び中継情報を送
信し、また相手先端末装置から送られてくる文書情報及
び中継情報を受信して受信情報として通信メモリ112に
格納し、更に後述する中継送信情報作成部114からの中
継送信情報に従つて通信メモリ112に格納している受信
文書情報を指定された送信先端末装置に送信する。
受信情報解析部113は通信メモリ112に格納された受信
情報を解析し、この受信情報から中継情報を取出し中継
送信情報作成部114に送出する。中継送信情報作成部114
は受信情報解析部113からの中継情報を受領して中継先
(最終宛先)のアドレス情報等からなる中継送信情報を
作成して送受信制御部111に送出する。
次に、このように構成したこの実施例の作成について
第8図以降をも参照して説明する。
まず、この通信端末装置における送信モードについて
説明すると、送信モードとしては、テレテツクス端末装
置に対して送信するテレテツクスモードと、フアクシミ
リ端末装置に対して送信するフアクシミリモード(これ
を「モードF」と称する)とがある。
そして、そのテレテツクスモードには、CCITT勧告等
に準拠した標準的なテレテツクス通信機能を有する端末
装置に対して送信するテレテツクスモード(これを「モ
ードT」と称する)と、標準的なテレテツクス通信機能
にプライベートな通信機能を付加した自己と同一の通信
機能を持つ通信端末装置に対して送信するプライベート
モード(これを「モードP」と称する)とがある。
また、この通信端末装置においては、相手先通信端末
装置の名前(宛先名)と、アドレス(電話番号等)と、
その端末装置が上述した送信モード(モードF/T/P)の
内のいかなる送信モードを有しているかつまりその端末
装置がフアクシミリ端末装置,テレテツクス端末装置,
プライベートテレテツクス端末装置のいずれであるかを
示す端末種別情報等とを事前に宛先フアイル(宛先リス
ト)として登録している。
そこで、まずこの通信端末装置における文書送信処理
について第8図を参照して説明する。
図示しない作業選択処理においてテレテツクス通信メ
ニユーの内の文書送信が選択されたときには、まず画面
上に文書送信の送信条件設定のメニユーを表示し、キー
操作で設定される通信モード(通常通信,緊急通信,同
報通信等),送信時刻,文書内容(日本文等)を取込む
送信条件設定処理をする。
この送信条件設定処理終了後、文書フアイルに登録さ
れた文書名を読出して、文書名一覧表のメニユーを画面
上に表示し、キー操作で指定される送信する文書名を取
込む文書指定処理をする。
この文書指定処理終了後、宛先指定処理を行ない、送
信条件設定処理で同報通信が指定されたか否かを判別す
る。
このとき、同報通信が指定されているときには、後述
する中継制御リスト作成処理で中継制御リストを作成す
る。
そして、指定された相手先(中継送信の場合には中継
端末装置及び直接送信する端末装置になる)を取出し、
その相手先に送信可か否かを判別して、送信可でなけれ
ば次の送信先が有るか否かを判別して次の送信先があれ
ばその送信先(相手先)を取出す処理に戻り、取出した
相手先が送信可になるまで待機する。
そして、送信可になつたときには、その相手先が中継
端末装置か否かを判別して、中継端末装置であれば指定
された送信文書及びその中継端末装置が中継する相手先
(最終宛先)を示す情報(中継情報)を送信し、中継端
末装置でなければ送信文書のみを送信した後、すべての
相手先に送信が終了したか否かを判別して、すべての相
手先に送信が終了したときにはこの文書送信処理を終了
する。
次に中継制御リスト作成処理について第9図を参照し
て説明する。
まず、中継端末情報の内容及び中継制御リストのフオ
ーマットについて説明する。中継端末情報として、例え
ば自己と当該中継端末装置との間の距離情報,当該中継
端末装置の位置情報,あるいは当該中継端末装置との間
の単位時間当りの通信料金(通信コスト)情報等通信コ
ストを判定できる情報であれば何でもよい。
そこで、ここでは自己と当該中継端末装置との間の距
離情報を中継端末情報として例えば第10図に示すように
リスト化して、例えばHDD6にフアイル登録している。な
お、第10図の端末装置A〜Eは具体的にはA:東京,B:仙
台,C:新潟,D:金沢である。
そして、同報通信が指定された宛先及び自己について
この中継端末情報リストを参照して第11図に示すような
フオーマツトの中継制御リストを作成する。
この中継制御リストの各種の「ID」には各端末装置を
番号付けして自己は「0」,指定された相手先は「1」
からの連続番号を格納し、「アドレス」には当該端末装
置のアドレス(電話番号)を格納し、「送信元」にはい
ずれの端末装置から送られてくるかを示すために送信元
となる端末装置のIDを格納し、「送信可」には受信文書
情報の送信が可能か否かを示す情報(中継端末のみ
「1」とする)を格納し、「処理済」には中継制御リス
トの作成が終了したか否かを示す情報(処理済のとき
「1」とする)を格納し、「中継」には自己から見て当
該端末装置が中継端末装置となるか否かを示す情報(中
継端末装置となるとき「1」とする)を格納する。
そこで、この中継制御リストの作成処理について説明
すると、まず自己及び指定された宛先(相手先)のID及
びアドレスを中継制御リストの各欄「ID」及び「アドレ
ス」に格納する。
そして、自己の「送信可」の欄に送信可能であること
を示す「1」をセツトした後、中継端末情報リストに基
づいて自己から最も近い距離にある相手先端末装置(最
短距離の相手先)を検索し、この検索した相手先の「送
信元」に自己のID「0」をセツトすると共に、「送信
可」及び「処理済」に各々「1」をセツトする。
そして、中継制御リストの各IDの「処理済」の欄をチ
エツクして未処理(処理済欄が「0」)のものが有るか
否かを判別する。
このとき、未処理のものが有れば、未処理の相手先の
内で自己から最短距離の相手先を検索して、「送信可」
が「1」になつている端末装置の内で検索した相手先に
最短距離の端末装置を選択し、検索した相手先の「送信
元」に選択した端末装置のIDを登録すると共に「処理
済」に「1」をセツトする。
そして、その検索した相手先の「送信元」に登録した
端末装置IDが「0」すなわち送信元が自己か否かを判別
し、端末装置IDが「0」であれば、当該検索した相手先
の「送信可」に「1」をセツトし、また選択した端末装
置(自己を除く)の「中継」に「1」をセツトする。
この中継制御リスト作成処理について第12図を参照し
て具体的に説明する。
まず、例えば第10図に示した端末装置A〜Eの内の端
末装置Aを自己とし、端末装置B〜Eを指定された相手
先端末装置とすると、ID0のアドレスに端末装置A(自
己)のアドレスを、ID1〜4に端末装置B〜Eの各アド
レスを格納する。なお、このとき、図示しないがその他
の「送信元」,「送信可」,「処理済」及び「中継」の
各欄には「0」を初期セツトする。その後、自己(端末
装置A)の「送信可」に「1」をセツトする。
そこで、この状態で自己(端末装置A)と最短距離に
ある相手先を検索したときには、第10図に示す中継端末
情報リストから端末装置Cが最短距離にあることが判明
するので、端末装置C(ID=2)について「送信可」に
「0」(自己)をセツトし、「処理済」に「1」セツト
する。
その後、未だ端末装置B,D,Eについて処理が終了して
いないので、これ等の内で自己から最短距離の相手先を
検索したときには、端末装置Dが最短距離の相手先であ
ることが判明する。
その後、現在「送信可」が「1」になつている端末装
置内でこの検索した相手先(端末装置D)に最短距離の
端末装置を選択したときには、現在「送信可」が「1」
になつているのは自己(端末装置A)及び端末装置Cで
あるので、第10図に示す中継端末情報リストから自己
(端末装置A)を最短距離にある端末装置として選択す
る。
そこで、検索した端末装置Dの「送信元」に自己(端
末装置A)のIDである「0」を登録し、「処理済」に
「1」をセツトする。そして、登録した端末装置IDがID
=0であるので検索した端末装置Dの「送信可」に
「1」をセツトする。
そして再度処理済か否かの判別に戻り未だ端末装置B,
Eが処理済でないので、これ等の端末装置B,Eの内で自己
から最短距離の相手先を検索したときには端末装置Eが
最短距離であることが判明する。
そこで、今度は「送信可」が「1」になつている端末
装置、すなわち自己(端末装置A)及び端末装置C,Dの
内で端末装置Eに最短距離の端末装置を選択したときに
は、第10図に示す中継端末制御情報リストから端末装置
Dが選択されるので、端末装置Eの「送信元」に端末装
置DのID=3を登録して「処理済」を「1」にする。
そして、このとき登録したIDは端末装置DのID=3で
あるので、端末装置Dの「中継」に「1」をセツトす
る。
さらに、未だ端末装置Bが未処理であり、この端末装
置Bが自己(端末装置A)に最短距離であるので、「送
信可」が「1」になつている端末装置、すなわち自己
(端末装置A)及び端末装置C,Dの内で端末装置Bに最
短距離の端末装置を選択したときには端末装置Cが選択
される。
そこで、端末装置Bの「送信元」に端末装置CのID=
2を登録し「処理済」に「1」をセツトする。このと
き、登録したIDは端末装置CのID=2であるので、端末
装置Cの「中継」に「1」をセツトする。
このようにしてすべての処理が終了し、第12図に示す
ように、端末装置C,Dの各「送信元」,「送信可」及び
「中継」には「1」がセツトされ、また端末装置Bの
「送信元」には「2」がセツトされ「送信可」には
「0」がセツトされ、更に端末装置Eの「送信可」には
「3」がセツトされ「送信可」には「0」がセツトされ
る。なお、「送信可」の欄を設けているのは中継の中継
を禁止するためであるが、中継の中継を許可するように
してもよいことは勿論である。
そして、このようにして作成した中継制御リストに基
づいて、自己が送信元となりかつ送信先が中継端末装置
となる端末装置に対して送信文書情報と共に最終宛先の
端末装置のアドレス情報からなる中継情報を送信し、自
己が送信元となりかつ送信元が中継端末装置でないつま
り最終宛先である端末装置に対しては送信文書情報のみ
送信し、更に自己が送信元とならない端末装置に対して
は何も送信しない。
つまり、第12図の例で云えば、端末装置Cに対しては
送信文書情報と共に端末装置Bのアドレス情報等の中継
情報を送信し、また端末装置Dに対しては送信文書情報
と共に端末装置Eのアドレス情報等の中継情報を送信
し、更に端末装置B,Eには各々端末装置C,Dから中継を受
けるので送信文書情報を送信しない。
この場合、中継情報は文書の一部として送信する。な
お中継情報中には中継送信先(最終宛先)の端末装置の
アドレス情報に加えて中継送信先の端末種別情報(通信
モード情報)を付加して送信するようにしてもよい。
次に、文書受信処理について第13図を参照して説明す
る。
まず、相手先から送られてくる文書を受信して通信メ
モリを構成する受信メモリ内に一旦格納した後、この受
信文書に中継情報が含まれているか否かを判別する。
このとき、中継情報が含まれていれば、その中継情報
から中継先(最終宛先)の端末装置のアドレス情報等を
抽出して送信情報を作成し、受信メモリ内にある受信文
書を通信メモリを構成する送信メモリに移した後受信情
報をその中継先端末装置に送信する。
その後、また中継情報が含まれていないときにはその
まま受信文書を文書フアイルに格納する。
次に、システム制御部9及び通信制御部11による文書
の送信及び受信についての処理を具体的に説明する。な
お、ここでは相手先が中継機能を有する中継端末装置か
否かを文書送信に先立つて判断するために中継指示情報
をも送信するようにしている。また、受信文書はシステ
ム制御部9側に格納した後中継制御を行なうようにして
いる。
まず、送信準備処理について第14図(SCU側)及び第1
5図(CCU側)を参照して説明する。
この送信準備処理では、システム制御部(SCU)9
は、指定された宛先名アドレス(ダイアル・ナンバ),
送信文書名,送信時刻等の情報及び同報指定されている
ときには前述した中継情報からなる送信情報を通信制御
部(CCU)11に渡す。
一方、CCU11は、SCU9からの所定のコマンドによつて
第15図に示す処理の実行を開始して、SCU9から送られて
くる送信情報を受領して内部メモリに格納する。
なお、CCU11が相手側と文書通信を行なつているとき
等SCU9からの情報を受付けられないときには、その通信
が終了するまでSCU9との間での送信情報の送信等この処
理を待機する。
その後、SCU9はCCU11に対して送信フアイルNo.を要求
し、CCU11はこの送信フアイルNo.要求に対して所定の送
信フアイルNo.を送出する。なお、この送信フアイルNo.
は内部処理用のフアイルNo.であり、ここではテレテツ
クスモードを示す「TDOC-×××」を使用している。
そして、SCU9はCCU11からの送信フイアイルNo.を受け
た後、指定された宛先の宛先リストに登録されている端
末種別情報を読込んで、フアツクスモード(モードF)
か否なを判別する。
このとき、送信モードがモードFであれば、SCU9はCC
U11から受領した送信フアイルNo.をテレテツクスモード
の「TDOC-×××」からフアツクスモードを示す例えば
「FDOC-×××」に変更してCCU11に送出する。
そして、送信指定された文書名の送信文書をFDD8から
読出して、その文書に変更後のフアイルNo.「FDOC-××
×」を付してHDD7で構成した送信フアイルに登録する。
これに対して、送信モードがモードFでなければプラ
イベートモード(モードP)か否かを判別する。
このとき、送信モードがモードPであれば、SCU9はCC
U11から受領した送信フアイルNo.をテレテツクスモード
の「TDOC-×××」からプライベートモードを示す例え
ば「PDOC-×××」に変更してCCU11に送出する。
そして、送信指定された文書名の送信文書をFDD8から
読出して、その文書に変更後のフアイルNo.「PDOC-××
×」を付してHDD7で構成した送信フアイルに登録する。
この場合、その送信文書について中継情報が付加され
ているときには、中継情報を送信文書名の送信文書の予
め定めた頁(例えば第1頁)に付加して、全体を送信文
書として送信フアイルに格納する。
また、送信モードがモードPでなければつまりテレテ
ツクスモード(モードT)であれば、FDD8から指定され
た文書名の送信文書を読出して、その文書をCCU11から
受領したテレテツクスモードのフアイルNo.「TDOC-××
×」をそのまま付して送信フアイルに登録する。
なお、CCU11は、SCU9から送信フアイルNo.の返送を受
けたときには、SCU9に対して送出した送信フアイルNo.
をSCU9から受領した送信フアイルNo.に変更して再登録
する。
次に、システム制御部9及び通信制御部11が実行する
送信処理について第16図及び第17図を参照して説明す
る。
通信制御部(CCU)11は、送信時刻が指示されている
ときにはその時刻になつた時に、また送信時刻が指示さ
れないときには直ちに送信開始を判断して、送信ステー
タスをONにする(送信要求をする)。
一方、システム制御部(SCU)9は、CCU11を所定の時
間間隔でポーリングして送信ステータスがONになつたか
否かをチエツクして、送信ステータスがONになつたと
き、すなわち送信要求があつたときには、CCU11に対し
て送信する送信フアイルNo.を要求する。
一方、CCU11は、送信フアイルNo.要求を受けたときに
はSCU9に対して送信フアイルNo.を送出してSCU9からの
コマンドを待つ。
そこで、SCU9は、CCU11から受領した送信フアイルNo.
が「FDOC-×××」,「PDOC-×××」又は「TDOC-××
×」のいずれであるかをチエツクして送信モードがモー
ドF(フアツクスモード),モードP(プライベートモ
ード)又はモードT(テレテツクスモード)のいずれで
あるかを判断する。
そして、その送信フアイルNo.がモードFの送信フア
イルNo.であればCCU11に対してモドF送信ドキユメント
・コマンドを送出し、モードPの送信フアイルNo.であ
ればCCU11に対してモードP送信ドキユメント・コマン
ドを送出し、モードTの送信フアイルNo.であればCCU11
に対してモードT送信ドキユメント・コマンドを送出す
る。
そこで、CCU11は、SCU9から受領したコマンドがモー
ドF,モードP及びモードTのいずれの送信ドキユメント
・コマンドか判別して、この判別結果に応じてフアクシ
ミリ通信手順又はテレテツクス通信規約に付加されたプ
ライベート通信手順あるいはテレテツクス通信手順に従
つて送信先(相手先)との間の回線接続処理をする。
そして、相手先との回線が接続される等して送信可に
なつたときには、SCU9及びCCU11との間で送信モード
(モードF/モードP/モードT)に従つて送信文書情報を
SCU9からCCU11に渡す送信文書送出及び送信文書受領処
理をする。
なお、このときSCU9はモードFであれば送信文書情報
を例えばCRTCU10のビツト・マツプメモリを使用して文
字コードをイメージデータに変換し、このイメージデー
タをフアクシミリ通信規約に従つて圧縮コードにデータ
変換して、この変換した圧縮コードをCCU11に送出す
る。
また、SCU9はモードPであれば送信文書情報をそのま
まCCU11に送出し、モードTであればテレテツクス端末
に従つたデータに変換して、この変換したデータをCCU1
1に送出する。
その後、CCU11は、SCU9から受領した送信文書情報を
送信モード(モードF/モードP/モードT)に応じて相手
先に送信する。
そして、SCU9は、CCU11への送信文書の送出終了後、
または送信不可のときには直ちに送信終了処理をし、CC
U11は、相手先への文書送信終了後、またすべての相手
先に対して回線接続が不可のときには直ちに送信終了処
理をして、一連の処理を終了する。
ここで、中継情報の送信について詳細に説明する。
テレテツクスにおける通信プロトコルは公知のように
7段階のレイヤ構造を有し、モデム,ピン配置等の物理
的条件のための物理レイヤ(レイヤ1)と、電送制御手
順のためのリンクレイヤ(レイヤ2)と、ネツトワーク
内のルーチン制御をするためのネツトワークレイヤ(レ
イヤ3)と、モツトワークの違いを吸収するためのトラ
ンスポートレイヤ(レイヤ4)と、データの送受信制御
等のためのセツシヨンレイヤとしてのセツシヨン制御レ
イヤ(レイヤ5)及びドキユメント制御レイヤ(レイヤ
5)と、データの符号化,フオーマツト等のプレゼンテ
ーシヨンレイヤ(レイヤ6)とからなる。この通信端末
装置においては、通信制御部11がレイヤ1〜5とレイヤ
6の一部を司り、システム制御部9がレイヤ6の残部を
司るようにしている。
そして、セツシヨンレイヤの内のセツシヨン制御レイ
ヤ及びドキユメント制御レイヤには、セツシヨン制御及
びドキユメント制御を遂行するために必要な各種のコマ
ンド及びレスポンスが定められている。
そこで、この実施例においては、私用パラメータを付
加できる例えばセツシヨン制御レイヤで使用されるコマ
ンド及びレスポンスとしてのセツシヨン開始(CSS)及
びセツシヨン開始肯定(RSSP)中に中継指示情報を付加
して送受するようにしている。なお、その他の例えばド
キユメント制御レイヤで使用する私用パラメータの使用
が許されるドキユメント機能リスト(CDCL)及びトキユ
メント機能リスト肯定(RDCLP)等のコマンド及びレス
ポンスを使用することもできる。
また、中継情報としての中継先(最終宛先)アドレス
情報及び送信モード情報(端末種別情報)等について
は、前述したようにドキユメント(文書)の一部として
送信するようにしている。この場合、中継情報は必ずド
キユメントの予め定めた頁(ここでは「第1頁」として
いる)に格納する。
したがつて、中継情報は第16図及び第17図におけるモ
ードPでの送信文書送出・受領処理において、システム
制御部9から通信制御部11に送信文書として渡されて送
信先通信端末装置に対して送信される。
次に、受信時の処理について第18図(CCU側)及び第1
9図(SCU側)並びに通信プロトコルシーケンスの一例を
示す第20図を参照して説明する。
まず、通信制御部11は、他の通信端末装置から着呼要
求があると、第18図に示すように着呼受付処理をして回
線を接続する。この着呼受付処理は、第20図に示すトラ
ンスポートレベルのコネクシヨン確立までの処理であ
る。
つまり、第20図に示すようにリンクレベルにおいて、
発呼側が非同期平衡モード設定要求(SABM P)をし、こ
れに対して被呼側が非番号制確認応答(UA F)して、リ
ンクレベルのコネクシヨンを確立する。なお、これ等の
要求及び応答における「P」,「F」はそれぞれポール
ビツト(Pビツト),フアイナルビツト(Fビツト)を
意味するが、その使用方法は勧告の説明に委ねる。
そこで、次にネツトワークレベルにおいて、発呼側が
発呼要求(CR)をし、これに対して被呼側が着呼応答
(CA)をして、ネツトワークレベルのコネクシヨンを確
立する。
次に、トランスポートレベルにおいて、発呼側がコネ
クシヨン要求(TCR)をし、これに対して被呼側がトラ
ンスポートコネクシヨン要求のパラメータ(アドレス,
最長データ長等)をチエツクし、受付可能なのでコネク
シヨン応答(TCA)をして、トランスポートレベルのコ
ネクシヨンを確立する。
このようにして通信制御部11はトランスポートレベル
のコネクシヨンまで確立する着呼受付処理をした後、セ
ツシヨン制御レベルに移行してセツシヨンレベルの確立
をし、このセツシヨンレベルの確立の一環として中継指
示情報の検出処理をする。
つまり、第20図に示すようにセツシヨンレベルのセツ
シヨン制御に移行したときには、発呼側はこの端末装置
に対して中継送信を指示するときには前述したように中
継指示情報をパラメータとして持つセツシヨン開始要求
(CSS)をしてくる。
そこで、このセツシヨン開始要求(CSS)に対して被
呼側は要求パラメータ(発呼端末識別,日時情報,中継
指示情報等)をチエツクして、受付可能なのでセツシヨ
ン開始応答(RSSP)をする。
このようにして、通信制御部11は相手先端末装置から
セツシヨン制御において中継指示情報のパラメータを受
けたときにはその旨を内部に格納保持する。
その後、通信制御部11は、セツシヨンレイヤのドキユ
メント制御レイヤに移行して送信されてきた文書(ドキ
ユメント)を受領して、内部の通信メモリに格納する。
つまり、第20図に示すように、セツシヨンレベルのド
キユメント制御において、先ず発呼側はドキユメント開
始(CDS)を発した後ドキユメントを転送(CDUI)し、
1頁分のドキユメントの転送が終了したときにドキユメ
ント境界(CDPB)を送信する。
これによつて、被呼側は、その転送された1頁分の責
任を負うことができるかをチエツクし、このとき責任を
負うことができるのでその1頁分のドキユメントを受付
けて内部の通信メモリに格納し、発呼側に対してページ
境界確認(RDPBP)を送出する。なお、前述したよう
に、中継送信が指示されたときにはこのドキユメェント
の第1頁は中継制御フアイルの情報である。
そして、この例では発呼側は2頁分のドキユメントを
転送するため、再度発呼側からドキユメントを転送し、
その転送が終了した後、ドキユメント終了(CDE)を送
り、これに対して被呼側はドキユメント終了確認(RDE
P)を送る。
その後、セツシヨンレベルのセツシヨン制御に移行し
て、発呼側からセツシヨン終了(CSE)を指示し、これ
に対して被呼側はセツシヨン終了応答(RSEP)をし、次
にネツトワークレベルにおいて、発呼側は復旧要求(C
Q)をし、これに対して被呼側は切断確認(CF)応答を
し、リンクレベルにおいて発呼側が切断要求(DISCP)
をし、これに対して被呼側が被番号制確認(UAF)を
し、リンクレベルのコネクシヨンが切断され、これに同
期してトランスポートコネクシヨンも切断される。
このようにして、通信制御部11は発呼側(相手先通信
端末装置)からのすべての文書を受領したときに、シス
テム制御部9に対して文書受領を通知して、受信文書を
システム制御部9に送出する。
その後、受信記録を作成して、この受信記録をシステ
ム制御部9の送出する。この受信記録には前述したよう
に中継指示情報の検出処理で中継指示情報が検出された
ときにはその旨を示す情報を付加する。
一方、システム制御部9は、通信制御部11からの受信
文書受領要求があると、第19図に示すように、通信制御
部11から送られてきた受信文書を受領して受信文書フア
イルに格納し、その後送られてくる受信記録情報を受領
して受信記録フアイルに格納する。
そして、受信記録フアイルから受信した受信記録を読
出して、中継指示情報が含まれているか否かをチエツク
して受信文書の中継送信か否かを判別する。
このとき、受信文書の中継送信であれば、受信文書フ
アイルに格納した受信文書の第1頁に格納されている中
継情報を読出して最終宛先アドレス情報及びその宛先の
端末種別情報からなる中継送信情報を作成する。
その後、前述したSCU送信準備処理に移行して、通信
制御部11からの送信ステータスONを受けたときに同じく
前述したSCU送信処理に移行して、受信文書(中継情報
は除く)を指定された最終宛先に対してデータ変換が必
要であればデータ変換をして通信制御部11に渡して最終
宛先の端末装置に対して送信する。
そして、受信文書の中継送信が終了した後、中継制御
フアイルに登録されているすべての最終宛先に対して受
信文書を中継送信したか否かを判別して、未送信の宛先
があれば上述した処理を繰返し実行して中継制御フアイ
ルに登録されているすべての最終宛先に対して中継情報
を除く受信文書を中継送信する。
このようにすることによつて、前述したように端末装
置Aから4個の端末装置B〜Eに送信する場合に、第21
図に示すように端末装置Aから各端末装置B〜Eに個別
的に送信した場合には総回線長が「1036」(km)になる
のに対して、端末装置C,Dを中継して端末装置B,Eに送信
するようにした場合には総回線長が「780」(km)にな
つて短くなる。
そして、距離と10円で通話可能な時間との関係は例え
ば第23図に示すようになつており、また距離と1分間当
りの通話料金との関係は例えば第24図に示すようになつ
ているので、距離が短くなる程通信料金も低くなり、ま
た回線使用時間が短くなる。
そして、この場合中継端末装置として各種の通信モー
ドを有する端末装置を使用することによつて各種の端末
装置に送信することができる。
このように、この通信端末装置は、同報送信が指示さ
れたときに中継端末情報と通信モード情報とからなる中
継情報を中継端末装置へ送出し、中継端末装置では通信
モードを変更して文書情報を最終宛先の通信端末装置へ
送信するので、通信モードが異なる通信端末装置への中
継送信の通信効率の向上を図ることができる。
さらに、同報通信を指示することによつて中継に使用
する適切な通信端末装置が自動的に選択されるので操作
性も向上する。
また、上記実施例のように送信先の端末装置に応じて
受領情報をデータ変換する機能を備えることにより、た
とえ送信元の通信端末装置が送信できない異機種の端末
装置に対しても中継送信することができる。
なお、上記実施例では同報指定された宛先の内から使
用する中継端末装置を選択するようにしているが、この
ように限定しないで中継機能を有するずべての端末装置
の内から中継に使用する通信端末装置を選択すれば一層
通信効率の向上を図ることができる。
また、この発明を実施する通信端末装置は上記実施例
のようにテレテツクスモード,プライベートモード及び
フアツクスモードのすべての送信機能を有するものに限
らないことは勿論であり、フアクシミリ装置,テレテツ
クス装置,コミニケーシヨンワードプロセツサ,パーソ
ナルコンピユータ及びその他の通信機能を有する通信端
末装置のすべてに実施することができる。
効果 以上説明したように、この発明の通信端末装置によれ
ば、文書情報を中継送信するときに通信モードを変更し
て送信することにより、通信モードが異なる種々の通信
端末装置への同報通信による文書情報の通信効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク図、 第2図はこの発明を実施した通信端末装置の一例を示す
外観斜視図、 第3図は同じくその本体の内部構成の一例を示すブロツ
ク図、 第4図は同じくシステム制御部を示すブロツク図、 第5図は同じくCRTCUを示すブロツク図、 第6図は同じく通信制御部のブロツク図、 第7図は同じくDCRのブロツク図、 第8図は同じく文書送信処理を示すフロー図、 第9図及び第10図乃至第12図は同じくその中継制御リス
ト作成処理のフロー図及びその具体的説明に供する説明
図、 第13図は同じく文書受信処理を示すフロー図、 第14図及び第15図はシステム制御部及び通信文書送信準
備処理の一例を示すフロー図、 第16図及び第17図は同じく送信処理の一例を示すフロー
図、 第18図及び第19図は同じく文書受信処理の一例を示すフ
ロー図、 第20図は同じく通信プロトコルシーケンスの一例を示す
説明図、 第21図乃至第24図は同じくこの発明を実施した通信端末
装置を使用した文書送信の通信効率の説明に供する説明
図である。 102……送信文書送定部 103……宛先指定部 104……同報指定部 106……中継端末情報格納部 107……中継制御リスト作成部 108……送信情報作成部 114……中継送信情報作成部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書情報の同報通信を指示する同報通信指
    示手段と、前記文書情報を中継する通信端末装置に関す
    る中継端末情報を格納した中継端末情報格納手段と、前
    記同報通信指示手段で同報通信が指示されたとき、前記
    中継端末情報格納手段に格納された中継端末情報と最終
    宛先の通信端末装置と該通信端末装置に対する通信モー
    ドとからなる中継情報を作成する送信情報作成手段と、
    該手段によって作成された中継情報と前記文書情報とを
    前記中継する通信端末装置へ送信する手段と、 他の通信端末装置から文書情報と共に中継端末情報と最
    終宛先の通信端末装置と該通信端末装置に対する通信モ
    ードとからなる中継情報を受信する手段と、該手段によ
    って受信した中継情報に基づいて通信モードを変更する
    手段と、該手段によって変更した通信モードで前記受信
    した中継情報に基づく最終宛先の通信端末装置へ前記受
    信した文書情報を送信する手段とを備えたことを特徴と
    する通信端末装置。
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JPS60141A (ja) * 1983-06-15 1985-01-05 Fujitsu Ltd 中継時管理記録自動返送方式
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