JPH10334023A - ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JPH10334023A
JPH10334023A JP9144369A JP14436997A JPH10334023A JP H10334023 A JPH10334023 A JP H10334023A JP 9144369 A JP9144369 A JP 9144369A JP 14436997 A JP14436997 A JP 14436997A JP H10334023 A JPH10334023 A JP H10334023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
request
network
electronic device
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9144369A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ito
英輝 伊東
Akio Maruyama
明男 丸山
Keiko Tomizawa
桂子 富澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9144369A priority Critical patent/JPH10334023A/ja
Publication of JPH10334023A publication Critical patent/JPH10334023A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上位ネットワーク,下位ネットワークのいず
れにおいてもTCP/IPプロトコルによるネットワー
ク機能を有効に機能できるようにすることを課題とす
る。 【解決手段】 ファクシミリ装置などのネットワーク機
器1AにTCP/IP通信ネットワークNETから印刷
出力のためのFAX受信があった場合、ネットワーク機
器1Aは自機器が接続されるLAN上のPC2Aに対し
てその着信を通知し、PC2Aは、その通知に応じてネ
ットワーク機器1Aに対してデータ要求を行ってディス
プレイ21上に受信FAXのイメージを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばTCP
(Transmission Control Pro
tocol)/IP(Internet Protoc
ol)プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネッ
トワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信
システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコン
ピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の通信手段として、LAN(Loc
al Area Network)同士を広域に接続す
るインターネットや、LANにそのインターネットの技
術を適用したイントラネットが広く普及している。これ
らインターネットやイントラネットに見られるネットワ
ークには、通信プロトコルとしてTCP/IPが適用さ
れている。
【0003】上述のネットワーク周辺に接続されるファ
クシミリ装置,プリンタ装置等の電子機器には、機器固
有の動作を行うためのソフトウェアの他に、ネットワー
クにおけるサーバ機能を実現するためのサーバソフトウ
ェアが組み込まれているものもある。インターネット上
で各電子機器に対して固有の動作を実施させるには、同
ネットワークに接続される他の端末から電子機器に対し
て動作を指示することになる。
【0004】上述のインターネット上に接続される各端
末には、通常、インターネット資源を巡回するためにブ
ラウザ(Browser)というクライアントソフトウ
ェアが組み込まれている。各端末を利用するユーザは、
このブラウザを用いて所要のデータベースをアクセスす
ることになる。
【0005】電子機器がファクシミリ装置やプリンタ装
置のように印刷機能を有していた場合には、各端末が、
自身のクライアント機能だけで所要の電子機器の印刷出
力を制御するという技術が提案されている。この提案
は、具体的には、WWW(World Wide We
b)技術の適用であり、各端末が所要の電子機器をUR
L(Uniform Resource Locato
r)でアクセスし、その周辺機器のサーバ機能に対して
印刷データを供給するというものである。このとき、電
子機器は、端末から供給された印刷データに基づいて印
刷出力を実行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来例
によるネットワーク通信システムでは、前述の電子機器
に対して常にインターネット上からの要求に応じて自機
器固有の動作を実行するように役割りを与えていたの
で、例えば電子機器がファクシミリ装置であった場合に
発信者がインターネットを介してどの受信者宛でFAX
(ファックス)送信を行ったとしても、その宛先にある
LAN上のファクシミリ装置に着信したところで印刷出
力が行われるため、そこで本来の動作は終端していた。
それゆえ、そのファクシミリ装置を共有する同一LAN
上の各ユーザはそのファクシミリ装置が置かれている場
所まで出向いてインターネットから自分宛に着信した受
信FAXを受け取ることになるため、そのファクシミリ
装置は上位ネットワークであるインターネット上ではT
CP/IPプロトコルによるネットワーク機能を有効に
機能させているが、下位ネットワークであるLAN上に
まではTCP/IPプロトコルによるネットワーク機能
を有効に機能させていなかったという問題があった。
【0007】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、上位ネットワーク,下位ネットワークの
いずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネット
ワーク機能を有効に機能させることが可能なネットワー
ク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システ
ム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係るネットワー
ク通信に適用される電子機器は、1又は複数台の端末を
接続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接
続し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコ
ルに従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに
接続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか
1つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従っ
て自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用
される電子機器において、前記上位ネットワークから印
刷出力のためのデータを受信した場合にそのデータを記
憶するデータ記憶手段と、前記複数の下位ネットワーク
のうちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定
の端末に対して前記データ記憶手段に記憶されたデータ
の着信を通知する着信通知手段と、前記着信通知手段の
通知に応じて前記所定の端末からデータ要求があった場
合に前記所定の端末に対して前記データ記憶手段に記憶
されたデータを送信するデータ送信手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0009】この請求項1の発明によれば、上位ネット
ワークから印刷出力のためのデータを受信した場合に自
機器が接続される下位ネットワーク上の所定の端末に対
して受信データの着信を通知し、その通知に応じて所定
の端末からデータ要求があった場合に所定の端末に対し
て受信データを送信するようにしたので、下位ネットワ
ーク上の端末を利用するユーザは上位ネットワークから
の着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて確認す
る必要はなく、端末上で着信内容を確認することがで
き、これによって、上位ネットワーク,下位ネットワー
クのいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネ
ットワーク機能を有効に機能させることが可能である。
【0010】また、請求項2の発明に係るネットワーク
通信に適用される電子機器は、1又は複数台の端末を接
続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用さ
れる電子機器において、前記上位ネットワークから印刷
出力のためのデータを受信した場合にそのデータを文字
認識して宛先となる端末を判別する判別手段と、前記判
別手段により判別されたデータをその宛先に対応させて
記憶するデータ記憶手段と、前記複数の下位ネットワー
クのうちで自機器が接続される下位ネットワーク上の前
記判別手段により判別された端末に対してその端末の宛
先に従って前記データ記憶手段に記憶されたデータの着
信を通知する着信通知手段と、前記着信通知手段の通知
に応じて前記判別手段により判別された端末からデータ
要求があった場合に前記判別手段により判別された端末
に対して前記データ記憶手段に記憶されたデータを送信
するデータ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この請求項2の発明によれば、上位ネット
ワークから印刷出力のためのデータを受信した場合にそ
のデータを文字認識して宛先となる端末を判別し、自機
器が接続される下位ネットワーク上の判別された端末に
対してその端末の宛先に従って受信データの着信を通知
し、その通知に応じて端末からデータ要求があった場合
にその端末に対して受信データを送信するようにしたの
で、下位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上位
ネットワークからの着信をわざわざ電子機器のところま
で出向いて確認する必要はなく、端末上で着信内容を確
認することができ、かつ、受信データから宛先の端末を
確認することができ、これによって、人為的な操作の介
入がなくても、上位ネットワーク,下位ネットワークの
いずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネット
ワーク機能を有効に機能させることが可能である。
【0012】また、請求項3の発明に係るネットワーク
通信に適用される電子機器は、請求項1又は2の発明に
おいて、前記データ送信手段は、端末側から任意のタイ
ミングでデータ要求があった場合にも前記データ記憶手
段に記憶されたデータを送信することを特徴とする。
【0013】この請求項3の発明によれば、端末側から
任意のタイミングでデータ要求があった場合にも端末側
に受信データを送信するようにしたので、端末側におい
て必要に応じていつでも取り出すことが可能である。
【0014】また、請求項4の発明に係るネットワーク
通信に適用される電子機器は、請求項1,2,3のいず
れか1つの発明において、前記電子機器は、プリンタ装
置,複写装置,ファクシミリ装置等のネットワーク機器
であることを特徴とする。
【0015】この請求項4の発明によれば、プリンタ装
置,複写装置,ファクシミリ装置等のネットワーク機器
を電子機器に適用することで、自機器固有の動作しか実
行できないネットワーク機器の動作能力が向上し、その
分他の機器への負荷を軽減することが可能である。
【0016】また、請求項5の発明に係るネットワーク
通信システムは、1又は複数台の端末を接続した複数の
下位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数
の下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネッ
トワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ
前記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続さ
れ、前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有
の動作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を
行うネットワーク通信システムにおいて、前記電子機器
は、前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータ
を受信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段
と、前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続
される下位ネットワーク上の所定の端末に対して前記デ
ータ記憶手段に記憶されたデータの着信を通知する着信
通知手段と、前記着信通知手段の通知に応じて前記所定
の端末からデータ要求があった場合に前記所定の端末に
対して前記データ記憶手段に記憶されたデータを送信す
るデータ送信手段と、を有し、前記所定の端末は、前記
着信通知手段の通知に応じて前記電子機器に対してデー
タ要求を送信する要求送信手段と、前記要求送信手段に
より送信したデータ要求に応じて送信されてくる前記デ
ータ記憶手段に記憶されたデータに基づいてイメージを
表示出力する表示出力手段と、を有したことを特徴とす
る。
【0017】この請求項5の発明によれば、電子機器に
おいては、上位ネットワークから印刷出力のためのデー
タを受信した場合に自機器が接続される下位ネットワー
ク上の所定の端末に対して受信データの着信を通知し、
その通知に応じて端末からデータ要求があった場合にそ
の端末に対して受信データを送信し、一方、所定の端末
は、その通知に応じて電子機器に対してデータ要求を送
信し、そのデータ要求に応じて送信されてくる受信デー
タに基づいてイメージを表示出力するようにしたので、
下位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上位ネッ
トワークからの着信をわざわざ電子機器のところまで出
向いて確認する必要はなく、端末上で着信内容を表示さ
せることができ、これによって、上位ネットワーク,下
位ネットワークのいずれにおいてもTCP/IPプロト
コルによるネットワーク機能を有効に機能させることが
可能である。
【0018】また、請求項6の発明に係るネットワーク
通信システムは、1又は複数台の端末を接続した複数の
下位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数
の下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネッ
トワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ
前記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続さ
れ、前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有
の動作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を
行うネットワーク通信システムにおいて、前記電子機器
は、前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータ
を受信した場合にそのデータを文字認識して宛先となる
端末を判別する判別手段と、前記判別手段により判別さ
れたデータをその宛先に対応させて記憶するデータ記憶
手段と、前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が
接続される下位ネットワーク上の前記判別手段により判
別された端末に対してその端末の宛先に従って前記デー
タ記憶手段に記憶されたデータの着信を通知する着信通
知手段と、前記着信通知手段の通知に応じて前記判別手
段により判別された端末からデータ要求があった場合に
前記判別手段により判別された端末に対して前記データ
記憶手段に記憶されたデータを送信するデータ送信手段
と、を有し、前記各端末は、前記着信通知手段の通知に
応じて前記電子機器に対してデータ要求を送信する要求
送信手段と、前記要求送信手段により送信したデータ要
求に応じて送信されてくる前記データ記憶手段に記憶さ
れたデータに基づいてイメージを表示出力する表示出力
手段と、を有したことを特徴とする。
【0019】この請求項6の発明によれば、電子機器に
おいては、上位ネットワークから印刷出力のためのデー
タを受信した場合にそのデータを文字認識して宛先とな
る端末を判別し、自機器が接続される下位ネットワーク
上の判別された端末に対してその端末の宛先に従って受
信データの着信を通知し、その通知に応じて端末からデ
ータ要求があった場合にその端末に対して受信データを
送信し、各端末においては、その通知に応じて電子機器
に対してデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じて
送信されてくる受信データに基づいてイメージを表示出
力するようにしたので、下位ネットワーク上の端末を利
用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざわざ
電子機器のところまで出向いて確認する必要はなく、端
末上で着信内容を表示させることができ、かつ、電子機
器上で受信データから宛先の端末を確認することがで
き、これによって、人為的な操作の介入がなくても、上
位ネットワーク,下位ネットワークのいずれにおいても
TCP/IPプロトコルによるネットワーク機能を有効
に機能させることが可能である。
【0020】また、請求項7の発明に係るネットワーク
通信システムは、請求項5又は6の発明において、前記
データ送信手段は、端末側から任意のタイミングでデー
タ要求があった場合にも前記データ記憶手段に記憶され
たデータを送信することを特徴とする。
【0021】この請求項7の発明によれば、端末側から
任意のタイミングでデータ要求があった場合にも電子機
器から端末側にデータを送信するようにしたので、端末
側において必要に応じていつでも取り出すことが可能で
ある。
【0022】また、請求項8の発明に係るネットワーク
通信システムは、1又は複数台の端末を接続した複数の
下位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数
の下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネッ
トワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ
前記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続さ
れ、前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有
の動作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を
行うネットワーク通信システムにおいて、前記電子機器
は、前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータ
を受信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段
と、前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続
される下位ネットワーク上の所定の1又は複数台の端末
に対して前記データ記憶手段に記憶されたデータの着信
を通知する着信通知手段と、前記着信通知手段の通知に
応じて前記所定の端末からデータ要求があった場合に前
記データ要求に含まれる暗証番号の正否を判断する判断
手段と、前記判断手段により前記暗証番号が正しいとい
う判断結果が得られた場合には前記所定の端末に対して
要求受け付けとして前記データ記憶手段に記憶されたデ
ータを送信し、一方、正しくないという判断結果が得ら
れた場合には前記所定の端末に対して要求拒否を通知す
るデータ送信/要求拒否通知手段と、を有し、前記所定
の1又は複数台の端末は、前記着信通知手段の通知に応
じて前記電子機器に対して暗証番号を含むデータ要求を
送信する要求送信手段と、前記要求送信手段により送信
したデータ要求に対する要求受け付けの場合に前記デー
タ送信/要求拒否通知手段により送信されてくる前記デ
ータ記憶手段に記憶されたデータに基づいてイメージを
表示出力し、一方、要求拒否の場合に前記データ送信/
要求拒否通知手段により送信されてくる通知に基づいて
要求拒否の旨のメッセージを表示する表示出力手段と、
を有したことを特徴とする。
【0023】この請求項8の発明によれば、電子機器に
おいては、上位ネットワークから印刷出力のためのデー
タを受信した場合に自機器が接続される下位ネットワー
ク上の所定の1又は複数台の端末に対して受信データの
着信を通知し、その通知に応じて端末側からデータ要求
があった場合にそのデータ要求に含まれる暗証番号の正
否を判断し、その暗証番号が正しいという判断結果が得
られた場合には端末側に対して要求受け付けとして受信
データを送信し、一方、正しくないという判断結果が得
られた場合には端末側に対して要求拒否を通知し、所定
の1又は複数台の端末においては、その通知に応じて電
子機器に対して暗証番号を含むデータ要求を送信し、そ
のデータ要求に対する要求受け付けの場合に送信されて
くる受信データに基づいてイメージを表示出力し、一
方、要求拒否の場合に送信されてくる通知に基づいて要
求拒否の旨のメッセージを表示するようにしたので、下
位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上位ネット
ワークからの着信をわざわざ電子機器のところまで出向
いて確認する必要はなく、暗証番号を用いることで正規
のユーザに対して端末上で着信内容を表示させることが
でき、これによって、上位ネットワーク,下位ネットワ
ークのいずれにおいてもセキュリティの高さを保持した
上でTCP/IPプロトコルによるネットワーク機能を
有効に機能させることが可能である。
【0024】また、請求項9の発明に係るネットワーク
通信システムは、請求項5〜8のいずれか1つの発明に
おいて、前記データ記憶手段は前記受信されたデータに
対応してそのデータの発信元を特定するアドレス情報を
記憶し、前記着信通知手段は前記アドレス情報を含めて
通知を行い、前記要求送信手段は前記アドレス情報を用
いてデータ要求を送信することを特徴とする。
【0025】この請求項9の発明によれば、端末側から
電子機器に対して着信の通知に含まれるアドレス情報を
用いてデータ要求を行うようにしたので、TCP/IP
プロトコルによるネットワーク上でデータの発信元を特
定する情報をそのまま下位ネットワーク上でも有効に活
用することが可能である。
【0026】また、請求項10の発明に係るネットワー
ク通信システムは、1又は複数台の端末と受信データに
基づいて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを
接続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接
続し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコ
ルに従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに
接続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか
1つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従っ
て自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネット
ワーク通信を行うネットワーク通信システムにおいて、
前記電子機器は、前記上位ネットワークから印刷出力の
ためのデータを受信した場合にそのデータを記憶するデ
ータ記憶手段と、前記複数の下位ネットワークのうちで
自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の端末に
対して前記データ記憶手段に記憶されたデータの着信を
通知する着信通知手段と、前記着信通知手段の通知に応
じて前記所定の端末からデータ要求があった場合に前記
所定の端末に対して前記データ記憶手段に記憶されたデ
ータを送信し、一方、出力要求があった場合に前記出力
機器に対して前記データ記憶手段に記憶されたデータを
送信するデータ送信手段と、を有し、前記所定の端末
は、前記着信通知手段の通知に応じて自端末へのデータ
要求と前記出力機器への出力要求とのいずれか一方を選
択する選択手段と、前記電子機器に対して前記選択手段
により選択されたデータ要求もしくは出力要求を送信す
る要求送信手段と、前記要求送信手段によりデータ要求
を送信した場合にはそのデータ要求に応じて送信されて
くる前記データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて
イメージを表示出力する表示出力手段と、を有したこと
を特徴とする。
【0027】この請求項10の発明によれば、電子機器
においては、上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合に自機器が接続される下位ネットワ
ーク上の所定の端末に対して受信データの着信を通知
し、その通知に応じて端末側からデータ要求があった場
合にその端末に対して受信データを送信し、一方、出力
要求があった場合に下位ネットワーク上の出力機器に対
して受信データを送信し、所定の端末においては、その
通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器への出力
要求とのいずれか一方を選択してその要求を電子機器に
対して送信し、データ要求を送信した場合にはそのデー
タ要求に応じて送信されてくる受信データに基づいてイ
メージを表示出力するようにしたので、下位ネットワー
ク上の端末を利用するユーザは上位ネットワークからの
着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて確認する
必要はなく、下位ネットワーク上、端末上で着信内容を
表示させたり出力機器に出力させることが自由となり、
これによって、上位ネットワーク,下位ネットワークの
いずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネット
ワーク機能を有効に機能させることが可能である。
【0028】また、請求項11の発明に係るネットワー
ク通信システムは、請求項10の発明において、前記出
力機器は自機器を接続している下位ネットワーク上での
アドレスを有し、前記出力要求は前記出力機器のアドレ
スであることを特徴とする。
【0029】この請求項11の発明によれば、出力機器
への出力要求に出力機器のアドレスを用いるようにした
ので、TCP/IPプロトコルによるネットワーク上で
機器を特定する情報をそのまま下位ネットワーク上でも
有効に活用することが可能である。
【0030】また、請求項12の発明に係るネットワー
ク通信システムは、1又は複数台の端末と受信データに
基づいて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを
接続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接
続し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコ
ルに従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに
接続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか
1つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従っ
て自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネット
ワーク通信を行うネットワーク通信システムにおいて、
前記電子機器は、前記上位ネットワークから印刷出力の
ためのデータを受信した場合にそのデータを記憶するデ
ータ記憶手段と、前記複数の下位ネットワークのうちで
自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の端末に
対して前記データ記憶手段に記憶されたデータの着信を
通知する着信通知手段と、前記着信通知手段の通知に応
じて前記所定の端末からデータ要求があった場合に前記
所定の端末に対して前記データ記憶手段に記憶されたデ
ータを送信し、一方、前記出力機器からデータ要求があ
った場合に前記出力機器に対して前記データ記憶手段に
記憶されたデータを送信するデータ送信手段と、を有
し、前記所定の端末は、前記着信通知手段の通知に応じ
て自端末へのデータ要求と前記出力機器への出力要求と
のいずれか一方を選択する選択手段と、前記選択手段に
よりデータ要求が選択された場合に前記電子機器に対し
てそのデータ要求を送信し、一方、前記選択手段により
出力要求が選択された場合に前記出力機器に対してその
出力要求を送信する要求送信手段と、前記要求送信手段
によりデータ要求を送信した場合にはそのデータ要求に
応じて送信されてくる前記データ記憶手段に記憶された
データに基づいてイメージを表示出力する表示出力手段
と、を有し、前記出力機器は、前記要求送信手段により
出力要求を受信した場合に前記電子機器に対して前記デ
ータ要求を送信する出力側要求送信手段と、前記出力側
要求送信手段により送信したデータ要求に応じて送信さ
れてくる前記データ記憶手段に記憶されたデータに基づ
いてイメージを印刷出力する印刷出力手段と、を有した
ことを特徴とする。
【0031】この請求項12の発明によれば、電子機器
においては、上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合に自機器が接続される下位ネットワ
ーク上の所定の端末に対して受信データの着信を通知
し、その通知に応じて所定の端末からデータ要求があっ
た場合にその端末に対して受信データを送信し、一方、
出力機器からデータ要求があった場合にその出力機器に
対して受信データを送信し、所定の端末においては、そ
の通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器への出
力要求とのいずれか一方を選択し、データ要求の場合に
その要求を電子機器に対して送信し、一方、出力要求の
場合にその要求を出力機器に対して送信し、データ要求
を送信した場合にはそのデータ要求に応じて送信されて
くる受信データに基づいてイメージを表示出力し、出力
機器においては、所定の端末から出力要求を受信した場
合に電子機器に対してそのデータ要求を送信し、そのデ
ータ要求に応じて送信されてくる受信データに基づいて
イメージを印刷出力するようにしたので、下位ネットワ
ーク上の端末を利用するユーザは上位ネットワークから
の着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて確認す
る必要はなく、下位ネットワーク上、端末上で着信内容
を表示させたり出力機器に出力させることが自由とな
り、かつ、出力機器のクライアント機能により電子機器
と出力機器間で交信を通じて受信データの授受が行わ
れ、これによって、上位ネットワーク,下位ネットワー
クのいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネ
ットワーク機能を有効に機能させることが可能である。
【0032】また、請求項13の発明に係るネットワー
ク通信方法は、1又は複数台の端末を接続した複数の下
位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を行う
ネットワーク通信方法において、前記電子機器に前記上
位ネットワークから印刷出力のためのデータが受信され
た場合に前記電子機器から前記複数の下位ネットワーク
のうちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定
の端末に対して前記受信データの着信を通知する第1工
程と、前記第1工程の通知に応じて前記所定の端末から
前記電子機器に対してデータ要求を送信する第2工程
と、前記第1工程の通知に応じて前記所定の端末から前
記電子機器にデータ要求があった場合に前記電子機器か
ら前記所定の端末に対して前記受信データを送信する第
3工程と、前記所定の端末において前記第2工程により
送信したデータ要求に応じて送信されてくる前記受信デ
ータに基づいてイメージを表示出力する第4工程と、を
含んだことを特徴とする。
【0033】この請求項13の発明によれば、電子機器
に上位ネットワークから印刷出力のためのデータが受信
された場合に電子機器から複数の下位ネットワークのう
ちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の端
末に対して受信データの着信を通知し、その通知に応じ
て所定の端末から電子機器に対してデータ要求を送信
し、その通知に応じて所定の端末から電子機器にデータ
要求があった場合に電子機器から所定の端末に対して受
信データを送信し、所定の端末においてデータ要求に応
じて送信されてくる受信データに基づいてイメージを表
示出力する工程にしたので、下位ネットワーク上の端末
を利用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざ
わざ電子機器のところまで出向いて確認する必要はな
く、端末上で着信内容を表示させることができ、これに
よって、上位ネットワーク,下位ネットワークのいずれ
においてもTCP/IPプロトコルによるネットワーク
機能を有効に機能させることが可能である。
【0034】また、請求項14の発明に係るネットワー
ク通信方法は、1又は複数台の端末を接続した複数の下
位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を行う
ネットワーク通信方法において、前記電子機器に前記上
位ネットワークから印刷出力のためのデータを受信した
場合にそのデータを文字認識して宛先となる端末を判別
する第1工程と、前記電子機器から前記複数の下位ネッ
トワークのうちで自機器が接続される下位ネットワーク
上の前記第1工程により判別された端末に対してその端
末の宛先に従って前記受信データの着信を通知する第2
工程と、前記第2工程の通知に応じて前記第1工程によ
り判別された端末から前記電子機器に対してデータ要求
を送信する第3工程と、前記第2工程の通知に応じて前
記第1工程により判別された端末から前記電子機器に対
してデータ要求があった場合に前記電子機器から前記第
1工程により判別された端末に対して前記受信データを
送信する第4工程と、前記第1工程により判別された端
末において前記第3工程により送信したデータ要求に応
じて送信されてくる前記受信データに基づいてイメージ
を表示出力する第5工程と、を含んだことを特徴とす
る。
【0035】この請求項14の発明によれば、電子機器
に上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受信
した場合にそのデータを文字認識して宛先となる端末を
判別し、電子機器から複数の下位ネットワークのうちで
自機器が接続される下位ネットワーク上の判別された端
末に対してその端末の宛先に従って受信データの着信を
通知し、その通知に応じて端末から電子機器に対してデ
ータ要求を送信し、その通知に応じて端末から電子機器
に対してデータ要求があった場合に電子機器から端末に
対して受信データを送信し、端末においてデータ要求に
応じて送信されてくる受信データに基づいてイメージを
表示出力する工程にしたので、下位ネットワーク上の端
末を利用するユーザは上位ネットワークからの着信をわ
ざわざ電子機器のところまで出向いて確認する必要はな
く、端末上で着信内容を表示させることができ、かつ、
電子機器上で受信データから宛先の端末を確認すること
ができ、これによって、人為的な操作の介入がなくて
も、上位ネットワーク,下位ネットワークのいずれにお
いてもTCP/IPプロトコルによるネットワーク機能
を有効に機能させることが可能である。
【0036】また、請求項15の発明に係るネットワー
ク通信方法は、1又は複数台の端末を接続した複数の下
位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を行う
ネットワーク通信方法において、前記電子機器に前記上
位ネットワークから印刷出力のためのデータを受信した
場合に前記電子機器から前記複数の下位ネットワークの
うちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の
1又は複数台の端末に対して前記受信データの着信を通
知する第1工程と、前記第1工程の通知に応じて前記所
定の1又は複数台の端末から前記電子機器に対して暗証
番号を含むデータ要求を送信する第2工程と、前記第1
工程の通知に応じて前記第2工程により前記所定の1又
は複数台の端末から前記電子機器に対してデータ要求が
あった場合に前記データ要求に含まれる暗証番号の正否
を判断する第3工程と、前記第3工程により前記暗証番
号が正しいという判断結果が得られた場合には前記電子
機器から前記所定の1又は複数台の端末に対して要求受
け付けとして前記受信データを送信し、一方、正しくな
いという判断結果が得られた場合には前記電子機器から
前記所定の1又は複数台の端末に対して要求拒否を通知
する第4工程と、前記所定の1又は複数台の端末におい
て前記第2工程により送信したデータ要求に対する要求
受け付けの場合に前記第4工程により送信されてくる前
記受信データに基づいてイメージを表示出力し、一方、
要求拒否の場合に前記第4工程により送信されてくる通
知に基づいて要求拒否の旨のメッセージを表示する第5
工程と、を含んだことを特徴とする。
【0037】この請求項15の発明によれば、電子機器
に上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受信
した場合に電子機器から複数の下位ネットワークのうち
で自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の1又
は複数台の端末に対して受信データの着信を通知し、そ
の通知に応じて所定の1又は複数台の端末から電子機器
に対して暗証番号を含むデータ要求を送信し、その通知
に応じて所定の1又は複数台の端末から電子機器に対し
てデータ要求があった場合にデータ要求に含まれる暗証
番号の正否を判断し、暗証番号が正しいという判断結果
が得られた場合には電子機器から所定の1又は複数台の
端末に対して要求受け付けとして受信データを送信し、
一方、正しくないという判断結果が得られた場合には電
子機器から所定の1又は複数台の端末に対して要求拒否
を通知し、所定の1又は複数台の端末においてデータ要
求に対する要求受け付けの場合に送信されてくる受信デ
ータに基づいてイメージを表示出力し、一方、要求拒否
の場合に通知に基づいて要求拒否の旨のメッセージを表
示する工程にしたので、下位ネットワーク上の端末を利
用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざわざ
電子機器のところまで出向いて確認する必要はなく、暗
証番号を用いることで正規のユーザに対して端末上で着
信内容を表示させることができ、これによって、上位ネ
ットワーク,下位ネットワークのいずれにおいてもセキ
ュリティの高さを保持した上でTCP/IPプロトコル
によるネットワーク機能を有効に機能させることが可能
である。
【0038】また、請求項16の発明に係るネットワー
ク通信方法は、1又は複数台の端末と受信データに基づ
いて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを接続
した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネットワ
ーク通信を行うネットワーク通信方法において、前記電
子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合に前記電子機器から前記複数の下位
ネットワークのうちで自機器が接続される下位ネットワ
ーク上の所定の端末に対して前記受信データの着信を通
知する第1工程と、前記所定の端末において前記第1工
程の通知に応じて自端末へのデータ要求と前記出力機器
への出力要求とのいずれか一方を選択し、前記電子機器
に対してその選択されたデータ要求もしくは出力要求を
送信する第2工程と、前記第1工程の通知に応じて前記
所定の端末から前記電子機器に対してデータ要求があっ
た場合に前記電子機器から前記所定の端末に対して前記
受信データを送信し、一方、出力要求があった場合に前
記電子機器から前記出力機器に対して前記受信データを
送信する第3工程と、前記所定の端末において前記第2
工程によりデータ要求を送信した場合にはそのデータ要
求に応じて送信されてくる前記受信データに基づいてイ
メージを表示出力する第4工程と、を含んだことを特徴
とする。
【0039】この請求項16の発明によれば、電子機器
に上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受信
した場合に電子機器から複数の下位ネットワークのうち
で自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の端末
に対して受信データの着信を通知し、所定の端末におい
てその通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器へ
の出力要求とのいずれか一方を選択し、電子機器に対し
てその選択されたデータ要求もしくは出力要求を送信
し、その通知に応じて記所定の端末から電子機器に対し
てデータ要求があった場合に電子機器から所定の端末に
対して受信データを送信し、一方、出力要求があった場
合に電子機器から出力機器に対して受信データを送信
し、所定の端末においてデータ要求を送信した場合には
そのデータ要求に応じて送信されてくる受信データに基
づいてイメージを表示出力する工程にしたので、下位ネ
ットワーク上の端末を利用するユーザは上位ネットワー
クからの着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて
確認する必要はなく、下位ネットワーク上、端末上で着
信内容を表示させたり出力機器に出力させることが自由
となり、これによって、上位ネットワーク,下位ネット
ワークのいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによ
るネットワーク機能を有効に機能させることが可能であ
る。
【0040】また、請求項17の発明に係るネットワー
ク通信方法は、1又は複数台の端末と受信データに基づ
いて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを接続
した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネットワ
ーク通信を行うネットワーク通信方法において、前記電
子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合に前記電子機器から前記複数の下位
ネットワークのうちで自機器が接続される下位ネットワ
ーク上の所定の端末に対して前記受信データの着信を通
知する第1工程と、前記所定の端末において前記第1工
程の通知に応じて自端末へのデータ要求と前記出力機器
への出力要求とのいずれか一方を選択して、前記データ
要求が選択された場合に前記電子機器に対してそのデー
タ要求を送信し、一方、前記出力要求が選択された場合
に前記出力機器に対してその出力要求を送信する第2工
程と、前記出力機器において前記第2工程により出力要
求を受信した場合に前記電子機器に対して前記データ要
求を送信する第3工程と、前記第1工程の通知に応じて
前記所定の端末から前記電子機器に対してデータ要求が
あった場合に前記電子機器から前記所定の端末に対して
前記受信データを送信し、一方、前記出力機器から前記
電子機器に対してデータ要求があった場合に前記電子機
器から前記出力機器に対して前記受信データを送信する
第4工程と、前記所定の端末において前記第2工程によ
りデータ要求を送信した場合にはそのデータ要求に応じ
て前記第4工程により送信されてくる前記受信データに
基づいてイメージを表示出力し、一方、前記出力機器に
おいて前記第3工程によりデータ要求を送信した場合に
はそのデータ要求に応じて前記第4工程により送信され
てくる前記受信データに基づくイメージを印刷出力する
第5工程と、を含んだことを特徴とする。
【0041】この請求項17の発明によれば、電子機器
に前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを
受信した場合に電子機器から複数の下位ネットワークの
うちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の
端末に対して受信データの着信を通知し、所定の端末に
おいてその通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機
器への出力要求とのいずれか一方を選択して、データ要
求が選択された場合に電子機器に対してそのデータ要求
を送信し、一方、出力要求が選択された場合に出力機器
に対してその出力要求を送信し、出力機器において出力
要求を受信した場合に電子機器に対してデータ要求を送
信し、その通知に応じて所定の端末から電子機器に対し
てデータ要求があった場合に電子機器から所定の端末に
対して受信データを送信し、一方、出力機器から電子機
器に対してデータ要求があった場合に電子機器から出力
機器に対して受信データを送信し、所定の端末において
データ要求を送信した場合にはそのデータ要求に応じて
受信データに基づいてイメージを表示出力し、一方、出
力機器においてデータ要求を送信した場合にはそのデー
タ要求に応じて受信データに基づくイメージを印刷出力
する工程にしたので、下位ネットワーク上の端末を利用
するユーザは上位ネットワークからの着信をわざわざ電
子機器のところまで出向いて確認する必要はなく、下位
ネットワーク上、端末上で着信内容を表示させたり出力
機器に出力させることが自由となり、かつ、出力機器の
クライアント機能により電子機器と出力機器間で交信を
通じて受信データの授受が行われ、これによって、上位
ネットワーク,下位ネットワークのいずれにおいてもT
CP/IPプロトコルによるネットワーク機能を有効に
機能させることが可能である。
【0042】また、請求項18の発明に係る記録媒体
は、前記請求項13〜17のいずれか1つに記載された
方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した
ことで、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能と
なり、これによって、請求項13〜17のいずれか1つ
の動作をコンピュータによって実現することが可能であ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、
以下に説明する各実施の形態では、TCP/IPプロト
コルを使用するネットワークに接続され、機器固有の動
作を実行する電子機器、すなわちネットワークの周辺に
接続されるネットワーク機器を例に挙げて説明する。
【0044】(実施の形態1)まず、システム構成につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1によるネ
ットワーク通信システムを示す構成図である。ネットワ
ーク通信システムは、図1に示したように、TCP/I
P通信を行うネットワークNETに、ネットワーク機器
1A,3,4などを接続させた構成である。実際には、
図1に示した台数に限定されない数のネットワーク機器
が接続されているが、説明を簡略化するため、3台を例
に挙げる。
【0045】ネットワーク機器1Aは、ネットワークN
ETに伝送路LN1で接続され、ファクシミリ装置,プ
リンタ装置,複写機などのように、自機器固有の動作と
して印刷機能を有した電子機器である。このネットワー
ク機器1Aは、上位ネットワークとしてネットワークN
ETに接続され、そのネットワークNETを通じて広域
通信を行うともに、パーソナルコンピュータ(以下にP
Cと称する)2などを接続させた下位ネットワークとし
てのLAN(Local Area Network)
に接続され、そのLANを通じて狭域通信を行う。
【0046】このネットワーク機器1Aは、代表的な構
成として、HTTP(Hypertext Trans
fer Protocol)サーバAP(Applic
ation)10を有しており、このHTTPサーバA
P10を用いてネットワーク上でのサーバ機能を果たし
ている。このHTTPサーバAP10は、ネットワーク
NETを介してデータの着信があると、LAN上でのH
TTP通信により、そのLANに接続されるPC2Aな
どの電子機器に対して受信データをサーブする機能を果
たすためのアプリケーションである。なお、以下の説明
では、受信データの一例として受信FAX(ファック
ス)を例に挙げる。
【0047】上記PC2Aは、マイクロプロセッサを搭
載してTCP/IP通信,LAN通信を行う端末であ
る。このPC2Aは、ネットワーク機器1Aのサーバ機
能(HTTPサーバAP10に基づく機能)に対してブ
ラウズするためのブラウザ機能を果たすブラウザAP2
0、そのブラウザ機能で取り込んだ情報を可視表示する
ディスプレイ21、ブラウザ機能などの操作を行うため
のキーボード/マウス22などを備えている。
【0048】上記ネットワーク機器3,4は、それぞれ
ネットワークNETに伝送路LN2,LN3で接続され
るとともに、それぞれ図示せぬがLANに接続されてい
るものとする。これらネットワーク機器3,4につい
て、上述したネットワーク機器1Aのサーバ機能を具備
していても、いなくてもよい。
【0049】次に、ネットワーク機器1Aについて説明
する。図2は実施の形態1によるネットワーク機器1A
の内部構成を示すブロック図である。図2に示したネッ
トワーク1は、デュアルポートRAM201を境にし
て、ネットワークNET(伝送路LN1)側の動作を受
け持つ第1ブロックと、LAN側の動作を受け持つ第2
ブロックとにより構成される。
【0050】第1ブロックは、デュアルポートRAM2
01にバス109を接続させ、そのバス109上に、C
PU101,ROM102,RAM103,通信制御部
104,インタフェース(以下にI/Fと称する)10
6,ハードディスク装置107及びDMA(Direc
t Memory Access)108などを接続さ
せた構成である。
【0051】CPU101は、ROM102に格納され
た各種プログラムに従って全体の制御を行うユニットで
ある。CPU101は、バス109上での入出力制御,
ファイル管理,メモリ管理及びFAXプロトコル制御な
どを実行する。ROM102は、CPU101が実行す
るための制御プログラム,システムデータなどを格納し
ている。RAM103は、ROM102の各種プログラ
ムを実行させるためのワークエリア、及び送受信データ
のバッファエリアなどで使用される。
【0052】通信制御部104は、送受信データの変復
調を行うモデム105を有している。この通信制御部1
04は、バス109を介して各ユニットに接続されると
ともに、I/F106,伝送路LN1を介してネットワ
ークNETに接続される。上モデム105は、FAXプ
ロトコルをサポートし、デジタル信号と所定のFAX規
格に適合した信号との変復調を行うFAXモデム機能と
データモデム機能との両方を兼ね備えている。この2種
類のモデム機能は、CPU101により切替え制御され
る。
【0053】ハードディスク装置107は、CPU10
1の制御に従って、送受信データ、システムデータなど
を蓄積する大容量メモリである。このハードディスク装
置107は、FAX受信情報メモリを有し、ここには受
信データのうちでFAX受信情報を専用に記憶する。D
MA108は、デュアルポートRAM201とRAM1
03間、ハードディスク装置107とRAM103間、
ハードディスク装置107とモデム105間などのデー
タ転送を制御する。
【0054】第2ブロックは、デュアルポートRAM2
01にバス308を接続させ、そのバス308上に、C
PU301,ROM302,RAM303,前述のHT
TPサーバAP10を有したアプリケーションメモリ3
04,LAN制御部305,I/F306及びDMA3
07などを接続させた構成である。
【0055】CPU301は、ROM302及びアプリ
ケーションメモリ304に格納された各種プログラムに
従って全体の制御を行うユニットであり、バス308上
での入出力制御,ファイル管理,メモリ管理,LANプ
ロトコル制御及びHTTPサーバAP10に基づくサー
バ機能などを行う。ROM302は、CPU301が実
行するための制御プログラム及びシステムデータなどを
格納している。RAM303は、ROM302の各種プ
ログラムを実行させるためのワークエリア、及び送受信
データのバッファエリアなどで使用される。アプリケー
ションメモリ304は、前述したHTTPサーバ機能を
果たすためのHTTPサーバAP10の他にLAN上で
必要な制御プログラムを格納している。
【0056】LAN制御部305は、例えば、データリ
ンクレイヤまでをサポートして、LAN通信全体を制御
する。このLAN制御部305は、バス308に接続さ
れるとともに、I/F306を介してLANに接続され
る。I/F306は、LAN上の信号についてエンコー
ド,デコードなどを行うものである。DMA307は、
LAN制御部305とRAM303間及びデュアルポー
トRAM201とRAM303間などのデータ転送を行
う。
【0057】そして、デュアルポートRAM201は、
CPU101とCPU301間の通信及びデータの授受
に使用される双方向でアクセス可能なメモリである。
【0058】次に、動作について説明する。図3は実施
の形態1による動作を説明するフローチャート、図4は
実施の形態1によるFAX受信情報の記憶構造を説明す
る図、図5は実施の形態1による通知のフォーマット例
を示す図、図6は実施の形態1による端末側の操作にか
かる表示遷移を説明する図である。
【0059】ネットワーク機器1Aに対して、ネットワ
ークNETから、もしくはLANから着信があると、ネ
ットワーク機器1Aでは、その着信が通常のメール受信
やメール送信であれば通常の通信動作に入るが、ネット
ワークNETからのFAX受信であれば(ステップS
1)、まずそのファクシミリ情報を受信する処理が実行
される(ステップS2)。この受信によりファクシミリ
情報は、CPU101の制御に従って一時的にRAM1
03に格納されるが、その後、第2ブロックのHTTP
サーバ機能を用いてPC2Aに発信するまではハードデ
ィスク装置107に保管される(ステップS3)。
【0060】ハードディスク装置107では、図4に示
したごとく、FAX受信情報メモリに、各FAX受信に
ついて、現時時間を標準とする受信時刻,ネットワーク
NET上での発信元URL(Uniform Reso
urces Locator)及び受信データ(受信さ
れたファクシミリ情報)が対応付けて記憶される。例え
ば、10時10分に着信されたFAX受信については、
URL“S1”を割り当てられた発信元装置から受信デ
ータDT1が着信したことを示し、10時20分に着信
されたFAX受信については、URL“S2”を割り当
てられた発信元装置から受信データDT2が着信したこ
とを示している。
【0061】ここでは、FAX受信があった場合には、
その着信をPC2Aへ通知することがあらかじめ決めら
れているものとする。したがって、ステップS3により
受信FAXが保管された後、CPU301はHTTPサ
ーバ機能を用いてPC2Aに対して着信を通知し(ステ
ップS4)、PC2Aからの応答すなわち受信FAXの
要求を待つ(ステップS5)。
【0062】なお、着信を通知する際には、単に着信を
通知するのではなく、どこから発信されたFAXである
のかを提示することが必要となる。これは受信FAXが
発信元により重要なものか否かの判断材料として提示す
るものである。したがって、通知すべき情報は、通常の
電子メールのフォーマットを利用する場合には図5に示
したフォーマットを使用する。図5に示したフォーマッ
トでは、通知すべき情報は、ヘッダ部と本体部とに区分
される。そのヘッダ部は、送信先となるPC2Aのアド
レスを示す宛先情報,本通知の発信元となるネットワー
ク機器1Aのアドレスを示す発信サーバ情報及び本通知
がFAX受信の通知であることを示す見出し情報より構
成され、その本体部は、FAX発信元URL情報により
構成される。
【0063】このようにして、PC2Aには、ネットワ
ーク機器1Aより上述したフォーマットを有する通知が
届くため(ステップS11)、そのタイミングでディス
プレイ21上に着信の旨のメッセージで構成した表示画
面が形成される。具体例として、図6(a)に示したよ
うに、メッセージ欄MSG1内に、“http://・
・・からFAX文書が受信されました”が表示されると
ともに、その着信通知を強制終了させるアイコン「終
了」IC1が表示される。上記“http://・・
・”は、本体部のFAX発信元URL情報に基づくもの
である。例えば、受信時刻が10時10分であれば発信
元URLのS1となり、10時20分であれば発信元U
RLのS2となる。
【0064】PC2Aにおいて、アイコン「終了」IC
1が操作された場合には、図3に示した動作は強制終了
されるが、メッセージ欄MSG1内に表示される発信元
URL“http://・・・”(図中、AD1で示し
た部分)が操作(例えばクリック選択)された場合に
は、その発信元URL“http://・・・”からの
受信FAXをネットワーク機器1Aに対して要求する処
理が実行される(ステップS12)。なお、アイコン操
作や発信元URLは、キーボード/マウス22によって
操作される。
【0065】ネットワーク機器1AはPC2Aからの要
求を受け付けることになり(ステップS5)、ネットワ
ーク機器1Aにおいて、CPU301からCPU101
に対して受信FAXの読み出しが指示される。そして、
ハードディスク装置107に格納された受信データ(受
信FAX)が読み出されると、その受信データはFAX
イメージとしてデュアルポートRAM201を介してL
AN上に伝送され、PC2Aに受信される(ステップS
6)。すべての伝送が終了すると、PC2Aへの応答が
完了する。
【0066】上述した受信データの伝送が開始されたと
きには、PC2Aにおいて受信FAXの要求に対する応
答が確認され(ステップS13)、現在の動作状況をユ
ーザが確認できるように、ディスプレイ21上には、図
6(b)に示したように、“http://・・・のF
AX文書受信中”の表示が行われる。PC2A側のユー
ザは、この表示からFAX文書の受信状態を確認する。
【0067】PC2Aにおいて、この受信はHTTPプ
ロトコルを用いたブラウザ機能によって行われる。ネッ
トワーク機器1Aからの応答が完了すると、図6(c)
に示したように、FAXイメージIMG1がディスプレ
イ21上に表示される(ステップS14)。
【0068】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、ネットワーク機器1Aにおいては、ネットワークN
ETから印刷出力のためのデータを受信した場合に自機
器1Aが接続されるLAN上の所定の端末すなわちPC
2Aに対して受信データの着信を通知し、その通知に応
じてPC2Aからデータ要求があった場合にそのPC2
Aに対して受信データを送信し、一方、PC2Aは、そ
の通知に応じてネットワーク機器1Aに対してデータ要
求を送信し、そのデータ要求に応じて送信されてくる受
信データに基づいてイメージを表示出力するようにした
ので、LAN上のPC2Aを利用するユーザはネットワ
ークNETからの着信をわざわざネットワーク機器1A
のところまで出向いて確認する必要はなく、PC2A上
で着信内容を表示させることができ、これによって、ネ
ットワークNET,LANのいずれにおいてもTCP/
IPプロトコルによるネットワーク機能を有効に機能さ
せることが可能である。
【0069】また、PC2A側からネットワーク機器1
Aに対して着信の通知に含まれるアドレス情報(UR
L)を用いてデータ要求を行うようにしたので、TCP
/IPプロトコルによるネットワークNET上でデータ
の発信元を特定する情報をそのままLAN上でも有効に
活用することが可能である。
【0070】(実施の形態2)さて、実施の形態1で
は、特にセキュリティについての言及はしていないが、
以下に説明する実施の形態2のように、親展通信などを
考慮して暗証番号を用いて受信FAXの取り出しを行う
ようにしてもよい。この実施の形態2は、前述の実施の
形態1と全体構成を同様としていることから、相違する
構成及び相違する動作についてのみ説明する。この実施
の形態2のネットワーク機器は1Bであり、PCは2B
である。
【0071】図7は実施の形態2によるネットワーク機
器1Bの要部を示すブロック図であり、図8は実施の形
態2によるFAX受信情報の記憶構造を説明する図であ
る。この実施の形態2によるネットワーク機器1Bは、
図2の第2ブロックにおいて、バス308上に追加ユニ
ットとして暗証番号管理メモリ309を接続させてい
る。この暗証番号管理メモリ309は、LAN上に接続
される各電子機器(PC2Bなど)に固有の暗証番号を
割り当て、各電子機器のアドレスと暗証番号とを対応付
けて記憶させたものである。例えば、PC2Bには、
“ABCDEFGH”という暗証番号が割り当てられ
る。
【0072】また、この実施の形態3では、図8に示し
たように、FAX受信情報メモリ(ハードディスク装置
107)にさらにFAXの通信形態を示す機能の欄が設
けられ、親展FAXの場合には“親展”が記憶され、通
常FAXの場合には“通常”が記憶される。図8の例で
は、10時10分に着信された受信FAXは、通常FA
Xであり、10時20分に着信された受信FAXは親展
FAXである。したがって、この親展FAXは、着信通
知を受けたLAN上の電子機器が暗証番号を用いて取り
出すことになる。
【0073】次に、動作について説明する。図9実施の
形態2による動作の要部を説明するフローチャートであ
り、図10は実施の形態2による端末側の操作にかかる
表示遷移を説明する図である。以下の説明では、前述の
実施の形態1と共通部分を省略する。
【0074】PC2Bにおいて、前述の実施の形態1と
同様に、ネットワーク機器1Bから着信の通知が入ると
(ステップS11)、その通知から、受信FAXが親展
FAXなのか、それとも通常FAXなのかを判別する処
理が実行される(ステップS12A)。具体的には、ネ
ットワーク機器から伝送されてくる通知には、受信FA
Xの機能(図8参照)が含まれており、その格納場所は
通知の本体部である。
【0075】ステップS12Aにおいて通常FAXとい
う判別結果が得られた場合には、前述した図3のフロー
に従ってステップS12に移行する。一方、ステップS
12Aにおいて親展FAXという判別結果が得られた場
合には、処理はステップS12Bに移行して、ユーザに
対して暗証番号の入力を指示する。すなわち、図10
(a)に示したように、ディスプレイ21上、メッセー
ジ欄MSG2に、“http://・・・から親展FA
Xが受信されました 暗証番号を入力してください”と
の旨のメッセージ、暗証番号を入力するための暗証番号
入力欄ID、及びアイコン「終了」IC1が表示され
る。なお、アイコン「終了」IC1が操作された場合に
は、PC2Bはネットワーク機器1Bからの通知に関す
る動作を強制的に終了する。
【0076】この親展FAXの着信通知は、暗証番号が
暗証番号入力欄IDに正確に入力されないと、発信元U
RL(図中、AD2の部分)を操作しても受け付けられ
ないように動作する。したがって、暗証番号入力欄ID
に、キーボード/マウス22の操作により図示のごとく
“ABCDEFGH”が暗証番号データとして入力され
(ステップS12B)、その後に、発信元URL(図
中、AD2の部分)が操作されると、ネットワーク機器
1Bに対して上記暗証番号データを含むFAX要求が発
信される(ステップS12C)。この後、PC2Bのデ
ィスプレイ21上には、図10(b)に示したように、
“FAX文書要求中”の旨のメッセージが表示され、ユ
ーザはそのメッセージから現在FAX要求中であること
を確認する。
【0077】ネットワーク機器1BによりFAX要求が
受け付けられると(ステップS5)、今回の着信通知が
通常FAXの場合には(ステップS5A)、そのまま処
理はステップS6に移行するが、上述したように親展F
AXの場合には(ステップS5A)、続くステップS5
BにおいてFAX要求に含まれる暗証番号データを取り
出し、それと暗証番号管理メモリ309に登録されてい
るPC2Bの暗証番号“ABCDEFGH”との照合が
行われる。この場合、PC2Bから正しい暗証番号“A
BCDEFGH”が送られてきたので、照合の結果は一
致となり(ステップS5C)、処理はステップS6に移
行する。ところが、PC2Bより誤った暗証番号が送ら
れてきた場合には、その要求は不正な行為として判断さ
れ、PC2Bに対してFAX要求を拒否する通知が返答
される(ステップS5D)。
【0078】このように、PC2Bにおいて、正しい暗
証番号でFAX要求が行われた場合には、親展FAXの
着信であっても前述の実施の形態1と同様に、所望の受
信FAXをネットワーク機器1Bより取り出すことがで
きるが、不正行為などにより誤った暗証番号で親展FA
Xを取り出そうとした場合には、ネットワーク機器1B
のセキュリティ機能によりFAX要求が拒否される。す
なわち、PC2Bにおいて、ネットワーク機器1Bより
応答があり(ステップS12D)、それが正規の応答で
あれば、FAX要求は受け付けられたものとして(ステ
ップS12E)、実施の形態1と同様のFAXイメージ
の受信が開始される(ステップS14)。一方、要求拒
否の旨の通知が到着した場合には、FAX要求は拒否さ
れたものとして(ステップS12E)、図10(c)に
示したように、その要求拒否の旨のメッセージ“FAX
文書の要求は受け付けられませんでした”がディスプレ
イ21に表示される(ステップS12F)。
【0079】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、ネットワーク機器1Bにおいては、ネットワークN
ETから印刷出力のためのデータを受信した場合に自機
器1Bが接続されるLAN上の所定の1又は複数台の端
末(PC2Bなど)に対して受信データの着信を通知
し、その通知に応じて端末側からデータ要求があった場
合にそのデータ要求に含まれる暗証番号の正否を判断
し、その暗証番号が正しいという判断結果が得られた場
合には端末側に対して要求受け付けとして受信データを
送信し、一方、正しくないという判断結果が得られた場
合には端末側に対して要求拒否を通知し、所定の1又は
複数台の端末においては、その通知に応じてネットワー
ク機器1Bに対して暗証番号を含むデータ要求を送信
し、そのデータ要求に対する要求受け付けの場合に送信
されてくる受信データに基づいてイメージを表示出力
し、一方、要求拒否の場合に送信されてくる通知に基づ
いて要求拒否の旨のメッセージを表示するようにしたの
で、LAN上の端末を利用するユーザはネットワークN
ETからの着信をわざわざネットワーク機器1Bのとこ
ろまで出向いて確認する必要はなく、暗証番号を用いる
ことで正規のユーザに対して端末上で着信内容を表示さ
せることができ、これによって、ネットワークNET,
LANのいずれにおいてもセキュリティの高さを保持し
た上でTCP/IPプロトコルによるネットワーク機能
を有効に機能させることが可能である。
【0080】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態1及び2では、ネットワークNETからのFAX受信
の着信をLANを介して通知するところまでを説明した
いたが、以下に説明する実施の形態3のように、ネット
ワーク機器のハードディスク装置107に受信FAXが
保管されている間はPCから何度でも受信FAXをブラ
ウズできるようにしてもよい。この実施の形態3は、前
述の実施の形態1と全体構成を同様としていることか
ら、相違する動作についてのみ説明する。この実施の形
態3のネットワーク機器は1Cであり、PCは2Cであ
る。
【0081】図11は実施の形態3による動作の要部を
説明するフローチャートであり、図12は実施の形態3
によるPC2C側の操作にかかる表示遷移を説明する図
である。これは、FAX受信の着信通知に対するFAX
要求とは非同期の動作である。
【0082】PC2Cからネットワーク機器1Cに対し
て任意にFAX受信情報のブラウズ要求が発信されると
(ステップS31)、ネットワーク機器1Cは、そのブ
ラウズ要求に応じて(ステップS21)、ハードディス
ク装置107からFAX受信情報を読み出して応答する
(ステップS22)。PC2Cは、ネットワーク機器1
CからFAX受信情報の応答を確認すると(ステップS
32)、ブラウザ機能によってFAX受信情報を受信
し、FAX受信情報のイメージをディスプレイ21に表
示する(ステップS33)。
【0083】すなわち、ネットワーク機器1CからPC
2Cに対してFAX受信情報のうち受信時刻と発信元U
RLとが伝送され、図12(a)に示したように、ディ
スプレイ21上に受信時刻と発信元URLとを対応させ
た受信FAX一覧が表示される。ユーザは、この受信F
AX一覧に対して発信元URLを操作して、その発信元
URLからの受信FAXを要求することになる。
【0084】例えば、8時10分の着信に対応する発信
元URL(図中、AD3の部分)がキーボード/マウス
22により選択操作された場合には、その発信元URL
からの受信FAXがネットワーク機器1Cに対して要求
される(ステップS35)。ネットワーク機器1Cは、
その要求を受け付けると(ステップS23)、ハードデ
ィスク装置107から要求対象となる受信FAX(8時
10分着信)を読み出し、それをFAXイメージとして
PC2Cに対して応答する(ステップS24)。その
間、PC2Cにおいて、図12(b)に示したように、
選択した発信元URLからのFAX文書を受信中である
旨のメッセージ“http://・・・のFAX文書受
信中”がディスプレイ21上に表示される。
【0085】そして、PC2Cは、ネットワーク機器1
Cからの応答を確認すると(ステップS36)、ブラウ
ザ機能によって、図12(c)に示したごとく、受信さ
れたFAXイメージIMG2をディスプレイ21上に表
示する(ステップS37)。
【0086】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、端末側から任意のタイミングでデータ要求があった
場合にも電子機器から端末側にデータを送信するように
したので、端末側において必要に応じていつでも取り出
すことが可能である。
【0087】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態1,2及び3では、受信FAXの宛先についての言及
はしていないが、以下に説明する実施の形態4のよう
に、受信FAXから宛先を認識してその宛先に対して着
信通知を送るようにしてもよい。この実施の形態4は、
前述の実施の形態1と全体構成を同様としていることか
ら、相違する構成及び相違する動作についてのみ説明す
る。この実施の形態4のネットワーク機器は1Dであ
り、PCは実施の形態1と同様に2Aである。
【0088】図13は実施の形態4によるネットワーク
機器の要部を示すブロック図であり、図14は実施の形
態4によるFAX受信情報の記憶構造を説明する図であ
る。。この実施の形態4によるネットワーク機器1D
は、図2の第1ブロックにおいて、バス109上に追加
ユニットとして文字認識AP11を格納したアプリケー
ションメモリ110を接続させている。この文字認識A
P11は、受信FAXのイメージに含まれる宛先情報を
文字認識するためのアプリケーションである。
【0089】また、この実施の形態4では、図14に示
したように、FAX受信情報メモリ(ハードディスク装
置107)にさらに宛先情報欄が設けられ、その宛先情
報欄には文字認識AP11の文字認識で得られたアドレ
スが記憶される。図14の例では、10時10分に着信
された受信FAXは、宛先“ADR1”へ配信されるも
のであり、10時20分に着信された受信FAXは、宛
先“ADR2”へ配信されるものである。宛先情報とな
るアドレスは、LAN上で端末を特定するアドレス情報
であり、そのLANにおいてもTCP/IPプロトコル
を利用することから、宛先情報をURLとする。
【0090】次に、動作について説明する。図15は実
施の形態4による動作の要部を説明するフローチャート
である。この実施の形態4では、ネットワーク機器1D
のステップS3(図3参照)に替わり次の動作が実施さ
れる。すなわち、ステップS2(図3参照)においてF
AX受信が行われると、続くステップS3Aにおいて受
信FAXのイメージについて文字認識AP11による文
字認識処理が実行される。なお、この文字認識処理に関
して、FAXレターが所定のフォーマットを有してお
り、所定の欄に宛先が記入されている場合には、その欄
についてのみ文字認識を行えばよいので、処理が簡略化
され、かつ正確に宛先を抽出することが可能である。
【0091】ステップS3Aにおいて受信FAXのイメ
ージに対する文字認識が終了すると、続くステップS3
Bにおいてその認識結果から宛先に該当する文字列を宛
先情報として抽出する処理が実行される。その文字列と
は、URLなどの情報を指している。さらにステップS
3Cにおいて受信FAXを保管することになるが、その
際に、図14に示したごとく、宛先情報(ADR1,A
DR2など)が受信時刻や発信元URLに対応付けて記
憶される。その後、処理はステップS4(図3参照)に
移行する。
【0092】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、ネットワーク機器1Dにおいては、ネットワークN
ETから印刷出力のためのデータを受信した場合にその
データを文字認識して宛先となる端末(PC2Aなど)
を判別し、自機器1Dが接続されるLAN上の判別され
た端末(PC2Aなど)に対してその端末の宛先に従っ
て受信データの着信を通知し、その通知に応じて端末
(PC2Aなど)からデータ要求があった場合にその端
末に対して受信データを送信し、各端末においては、そ
の通知に応じてネットワーク機器1Dに対してデータ要
求を送信し、そのデータ要求に応じて送信されてくる受
信データに基づいてイメージを表示出力するようにした
ので、LAN上の端末(PC2Aなど)を利用するユー
ザはネットワークNETからの着信をわざわざネットワ
ーク機器1Dのところまで出向いて確認する必要はな
く、端末上で着信内容を表示させることができ、かつ、
ネットワーク機器1D上で受信データから宛先の端末を
確認することができ、これによって、人為的な操作の介
入がなくても、ネットワークNET,LANのいずれに
おいてもTCP/IPプロトコルによるネットワーク機
能を有効に機能させることが可能である。
【0093】(実施の形態5)さて、前述した実施の形
態1〜4では、ネットワーク機器に着信された受信FA
XのイメージをPC側の画面で確認する処理について説
明したが、以下に説明する実施の形態5のように、受信
FAXのイメージを表示するだけではなく、選択的にL
AN上のプリンタに印刷出力できるようにしてもよい。
【0094】まず、システム構成について説明する。図
16はこの発明の実施の形態5によるネットワーク通信
システムを示す構成図である。図16に示したネットワ
ーク通信システムは、前述した実施の形態1と同様のシ
ステムであり、ネットワーク機器1EをネットワークN
ETに連絡する伝送路LN1とLANとにそれぞれ接続
させた構成である。このネットワーク機器1Eは、LA
Nを通してPC2E,ネットワーク用プリンタ5などに
接続される。
【0095】ネットワーク機器1Eは、その内部構成を
実施の形態1のネットワーク機器1Aと同様にしてお
り、動作上の相違点を有している。すなわち、このネッ
トワーク機器1Eは、PC2Eからの要求に応じてPC
2Eもしくはネットワーク用プリンタ5に受信FAXを
応答する新たな機能を有している。PC2Eは、その内
部構成を実施の形態1のPC2Aと同様にしており、動
作上の相違点を有している。すなわち、このPC2E
は、ネットワーク機器1Eからの着信通知に応じて、自
端末でその受信FAXのイメージを表示させるか、それ
ともネットワーク用プリンタ5で印刷出力させるかを選
択指定する新たな機能を有している。ネットワーク用プ
リンタ5は、TCP/IPプロトコルに従ってネットワ
ーク機器1Eから送られてくるFAXイメージを印刷出
力する出力機器である。
【0096】次に、動作について説明する。図17は実
施の形態5による動作の要部を説明するフローチャート
であり、図18は実施の形態5による端末側の操作にか
かる表示遷移を説明する図である。
【0097】ネットワーク機器1Eに対して、ネットワ
ークNETから、もしくはLANから着信があると、ネ
ットワーク機器1Eでは、その着信が通常のメール受信
やメール送信であれば通常の通信動作に入るが、ネット
ワークNETからのFAX受信であれば(ステップS4
1)、まずそのファクシミリ情報を受信する処理が実行
される(ステップS42)。この受信によりファクシミ
リ情報は、CPU101の制御に従って一時的にRAM
103に格納されるが、その後、第2ブロックのHTT
Pサーバ機能を用いてPC2Aに発信するまではハード
ディスク装置107に保管される(ステップS43)。
【0098】ステップS43により受信FAXが保管さ
れた後、CPU301は、HTTPサーバ機能を用いて
PC2Eに対して着信を通知し(ステップS44)、P
C2Eからの応答すなわち受信FAXの要求を待つ(ス
テップS45)。
【0099】一方、PC2Eには、ネットワーク機器1
Eより着信の通知が届くため(ステップS51)、その
タイミングでディスプレイ21上に着信の旨のメッセー
ジで構成した表示画面が形成される。具体例として、図
18(a)に示したように、メッセージ欄MSG3内
に、“http://・・・からFAX文書が受信され
ました プリント出力指定:http://・・・”が
表示されるとともに、その着信通知を強制終了させるア
イコン「終了」IC1が表示される。上記メッセージ欄
MSG3において、“プリント出力指定:”の右側にセ
ットされたhttp://・・・は、LAN上に配置さ
れたネットワーク用プリンタ5のアドレス(URLを採
用)である。このアドレスはPC2Eのユーザによって
任意に設定される。例えば、会社において、LAN上に
複数台のプリンタが接続されていた場合には、ユーザの
所属する部署内に設置されたプリンタのアドレスをあら
かじめ登録しておけばよい。
【0100】PC2Eにおいて、アイコン「終了」IC
1が操作された場合には、図17に示した動作は強制終
了されるが、メッセージ欄MSG3内に表示される発信
元URL“http://・・・”(図中、AD4で示
した部分)が操作(例えばクリック選択)された場合に
は(ステップS52)、その発信元URL“http:
//・・・”からの受信FAXをネットワーク機器1E
に対して要求する処理が実行される(ステップS5
3)。この要求は、自PC2Eで受信FAXのイメージ
を受け取ることを指定するものである。
【0101】一方、メッセージ欄MSG3内に表示され
るプリント出力指定欄の“http://・・・”(図
中、AD5で示した部分)が操作(例えばクリック選
択)された場合には(ステップS52)、そのネットワ
ーク用プリンタ5のURL“http://・・・”
(図中、AD5で示した部分)に対して発信元URL
(図中、AD4で示した部分)からの受信FAXを転送
することをネットワーク機器1Eに対して要求する処理
が実行される(ステップS53)。この要求は、ネット
ワーク用プリンタ5で受信FAXのイメージを印刷する
ことを指定するものである。
【0102】そして、ネットワーク機器1EはPC2E
からの要求を受け付けることになり(ステップS4
5)、ネットワーク機器1Eにおいて、CPU301か
らCPU101に対して受信FAXの読み出しが指示さ
れる。そして、ハードディスク装置107に格納された
受信データ(受信FAX)が読み出されると、その受信
データはFAXイメージとしてデュアルポートRAM2
01を介してLAN上に伝送される。このとき、PC2
Eへの指定があれば(ステップS46)、PC2Eに対
して受信FAXのイメージが伝送され(ステップS4
7)、一方、プリント出力の指定があれば(ステップS
46)、ネットワーク用プリンタ5に対して受信FAX
のイメージが伝送される(ステップS48)。すべての
伝送が終了すると、PC2Eへの応答が完了する。
【0103】上述したように受信データの伝送が開始さ
れたとき、PC2Eにおいて、自PC2Eへの出力を指
定していた場合には(ステップS54)、受信FAXの
要求に対する応答が確認され(ステップS55)、現在
の動作状況をユーザが確認できるように、ディスプレイ
21上には、前述したとおり図6(b)に示したよう
に、“http://・・・のFAX文書受信中”の表
示が行われる。PC2E側のユーザは、この表示からF
AX文書の受信状態を確認する。この受信はHTTPプ
ロトコルを用いたブラウザ機能によって行われる。ネッ
トワーク機器1Eからの応答が完了すると、前述したと
おり図6(c)に示したように、FAXイメージIMG
1がディスプレイ21上に表示される(ステップS5
6)。
【0104】一方、PC2Eにおいて、ネットワーク用
プリンタ5への出力を指定していた場合には(ステップ
S54)、現在の動作状況をユーザが確認できるよう
に、ディスプレイ21上には、図18(b)に示したよ
うに、“プリンタ(http://・・・)よりFAX
文書出力中”の表示が行われる。PC2E側のユーザ
は、この表示からFAX文書の出力状態を確認する。こ
のように、出力先としてネットワーク用プリンタ5が指
定された場合には、一旦、図18(b)のごとく出力状
況をメッセージとして提示してから処理を終了すること
になる。
【0105】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、ネットワーク機器1Eにおいては、ネットワークN
ETから印刷出力のためのデータを受信した場合に自機
器1Eが接続されるLAN上のPC2Eに対して受信デ
ータの着信を通知し、その通知に応じてPC2E側から
データ要求があった場合にそのPC2Eに対して受信デ
ータを送信し、一方、出力要求があった場合にLAN上
の出力機器(例えば、ネットワーク用プリンタ5)に対
して受信データを送信し、PC2Eにおいては、その通
知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器への出力要
求とのいずれか一方を選択してその要求をネットワーク
機器1Eに対して送信し、データ要求を送信した場合に
はそのデータ要求に応じて送信されてくる受信データに
基づいてイメージを表示出力するようにしたので、LA
N上のPC2Eを利用するユーザはLANからの着信を
わざわざネットワーク機器1Eのところまで出向いて確
認する必要はなく、LAN上、PC2E上で着信内容を
表示させたり出力機器に出力させることが自由となり、
これによって、ネットワークNET,LANのいずれに
おいてもTCP/IPプロトコルによるネットワーク機
能を有効に機能させることが可能である。
【0106】また、出力機器への出力要求に出力機器の
URLのアドレスを用いるようにしたので、TCP/I
Pプロトコルによるネットワーク上で機器を特定する情
報をそのままLAN上でも有効に活用することが可能で
ある。
【0107】(実施の形態6)さて、前述した実施の形
態5では、選択的にプリント出力できるシステムにおい
て、ネットワーク機器がPC側からの要求に応じて出力
制御を行うようにしていたが、以下に説明する実施の形
態6のように、受信FAXを受け取りたい電子機器から
要求を受け付けて応答するようにしてもよい。
【0108】まず、システム構成について説明する。図
19はこの発明の実施の形態6によるネットワーク通信
システムを示す構成図である。図19に示したネットワ
ーク通信システムは、前述した実施の形態1と同様のシ
ステムであり、ネットワーク機器1FをネットワークN
ETに連絡する伝送路LN1とLANとにそれぞれ接続
させた構成である。このネットワーク機器1Fは、LA
Nを通してPC2F,ネットワーク用プリンタ6などに
接続される。
【0109】ネットワーク機器1Fは、その内部構成を
実施の形態1のネットワーク機器1Aと同様にしてお
り、動作上の相違点を有している。すなわち、このネッ
トワーク機器1Fは、PC2Fもしくはネットワーク用
プリンタ6からの要求に応じてその要求元に受信FAX
を応答する新たな機能を有している。PC2Fは、その
内部構成を実施の形態1のPC2Aと同様にしており、
動作上の相違点を有している。すなわち、このPC2F
は、ネットワーク機器1Fからの着信通知に応じて、自
端末でその受信FAXのイメージを表示させるか、それ
ともネットワーク用プリンタ5で印刷出力させるかを選
択指定する新たな機能を有している。ネットワーク用プ
リンタ6は、HTTPサーバAP60を有しており、P
C2Fからの出力要求に応じてネットワーク機器1Fに
受信FAXを要求し、そのネットワーク機器1Fから送
られてくるFAXイメージを印刷出力する出力機器であ
る。
【0110】次に、動作について説明する。図20は実
施の形態6による動作の要部を説明するフローチャー
ト、図21は実施の形態6による端末側の操作にかかる
表示遷移を説明する図、そして、図22は実施の形態6
による出力要求のフォーマット例を示す図である。
【0111】ネットワーク機器1Fに対して、ネットワ
ークNETから、もしくはLANから着信があると、ネ
ットワーク機器1Fでは、その着信が通常のメール受信
やメール送信であれば通常の通信動作に入るが、ネット
ワークNETからのFAX受信であれば(ステップS6
1)、まずそのファクシミリ情報を受信する処理が実行
される(ステップS62)。この受信によりファクシミ
リ情報は、CPU101の制御に従って一時的にRAM
103に格納されるが、その後、第2ブロックのHTT
Pサーバ機能を用いてPC2Aに発信するまではハード
ディスク装置107に保管される(ステップS63)。
【0112】ステップS63により受信FAXが保管さ
れた後、CPU301は、HTTPサーバ機能を用いて
PC2Fに対して着信を通知し(ステップS64)、P
C2Fもしくはネットワーク用プリンタ6からの応答す
なわち受信FAXの要求を待つ(ステップS65)。
【0113】PC2Fには、ネットワーク機器1Fより
着信の通知が届くため(ステップS71)、そのタイミ
ングでディスプレイ21上に着信の旨のメッセージで構
成した表示画面が形成される。具体例として、図21
(a)に示したように、メッセージ欄MSG4内に、
“http://・・・からFAX文書が受信されまし
た”が表示されるとともに、その着信通知を強制終了さ
せるアイコン「終了」IC1とネットワーク用プリンタ
6に通知に対する要求動作を移行させるアイコン「プリ
ント出力」IC2とが表示される。このアイコン「プリ
ント出力」IC2により対応付けられるプリンタはPC
2Fのユーザによって任意に設定される。例えば、会社
において、LAN上に複数台のプリンタが接続されてい
た場合には、ユーザの所属する部署内に設置されたプリ
ンタをあらかじめ登録しておけばよい。
【0114】PC2Fにおいて、アイコン「終了」IC
1が操作された場合には、図20に示した動作は強制終
了されるが、メッセージ欄MSG4内に表示される発信
元URL“http://・・・”が選択操作された場
合には(ステップS72)、プリント出力でないことか
ら(ステップS73)、その発信元URL“http:
//・・・”からの受信FAXをネットワーク機器1F
に対して要求する処理が実行される(ステップS7
4)。この要求は、自PC2Eで受信FAXのイメージ
を受け取ることを指定するものである。
【0115】一方、アイコン「プリント出力」ICが操
作された場合には(ステップS72)、プリント出力で
あることから(ステップS73)、ネットワーク用プリ
ンタ6のURL“http://・・・”に対し、発信
元URL(図中、AD4で示した部分)からの受信FA
Xを自機器でプリント出力することをネットワーク機器
1Eに対して要求する指示が発信される(ステップS7
6)。この要求は、ネットワーク用プリンタ5で受信F
AXのイメージを印刷することを指定するものである。
このとき、PC2Fからネットワーク用プリンタ6に
は、例えば図22に示したように、プリントコマンドと
受信FAXのURL情報とが伝送される。
【0116】そして、ネットワーク機器1FはPC2F
からの要求を受け付けた場合には(ステップS65)、
ネットワーク機器1Fにおいて、CPU301からCP
U101に対して受信FAXの読み出しが指示される。
そして、ハードディスク装置107に格納された受信デ
ータ(受信FAX)が読み出されると、その受信データ
はFAXイメージとしてデュアルポートRAM201を
介してLAN上に伝送される。LAN上、PC2Eに対
して受信FAXのイメージが伝送される(ステップS6
6)。
【0117】一方、PC2Fからネットワーク用プリン
タ6に対してプリント出力が指示された場合には、ネッ
トワーク用プリンタ6においてその指示が受け付けられ
(ステップS81)、ネットワーク機器1Fに対して受
信FAXが要求される(ステップS82)。ネットワー
ク機器1Fはネットワーク用プリンタ6からの要求を受
け付けた場合には(ステップS65)、ネットワーク機
器1Fにおいて、ネットワーク用プリンタ5に対して受
信FAXのイメージが伝送される(ステップS66)。
【0118】このようにして、ネットワーク用プリンタ
6がネットワーク機器1Fから応答を受け付け(ステッ
プS83)、受信FAXのイメージを受け取ると、その
イメージをプリント出力する(ステップS84)。
【0119】以上説明したように、実施の形態6によれ
ば、ネットワーク機器1Fにおいては、ネットワークN
ETから印刷出力のためのデータを受信した場合に自機
器1Fが接続されるLAN上のPC2Fに対して受信デ
ータの着信を通知し、その通知に応じてPC2Fからデ
ータ要求があった場合にそのPC2Fに対して受信デー
タを送信し、一方、出力機器(HTTPサーバ機能を有
するネットワーク用プリンタ6など)からデータ要求が
あった場合にその出力機器に対して受信データを送信
し、PC2Fにおいては、その通知に応じて自端末への
データ要求と出力機器への出力要求とのいずれか一方を
選択し、データ要求の場合にその要求をネットワーク機
器1Fに対して送信し、一方、出力要求の場合にその要
求を出力機器に対して送信し、データ要求を送信した場
合にはそのデータ要求に応じて送信されてくる受信デー
タに基づいてイメージを表示出力し、出力機器において
は、所定の端末から出力要求を受信した場合にネットワ
ーク機器1Fに対してそのデータ要求を送信し、そのデ
ータ要求に応じて送信されてくる受信データに基づいて
イメージを印刷出力するようにしたので、LAN上の端
末を利用するユーザはネットワークNETからの着信を
わざわざネットワーク機器1Fのところまで出向いて確
認する必要はなく、LAN上、PC2F上で着信内容を
表示させたり出力機器に出力させることが自由となり、
かつ、出力機器のクライアント機能によりネットワーク
機器1Fと出力機器間で交信を通じて受信データの授受
が行われ、これによって、ネットワークNET,LAN
のいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネッ
トワーク機能を有効に機能させることが可能である。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、上位ネットワークから印刷出力のためのデータ
を受信した場合に自機器が接続される下位ネットワーク
上の所定の端末に対して受信データの着信を通知し、そ
の通知に応じて所定の端末からデータ要求があった場合
に所定の端末に対して受信データを送信するようにした
ので、下位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上
位ネットワークからの着信をわざわざ電子機器のところ
まで出向いて確認する必要はなく、端末上で着信内容を
確認することができ、これによって、上位ネットワー
ク,下位ネットワークのいずれにおいてもTCP/IP
プロトコルによるネットワーク機能を有効に機能させる
ことが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が
得られるという効果を奏する。
【0121】また、請求項2の発明によれば、上位ネッ
トワークから印刷出力のためのデータを受信した場合に
そのデータを文字認識して宛先となる端末を判別し、自
機器が接続される下位ネットワーク上の判別された端末
に対してその端末の宛先に従って受信データの着信を通
知し、その通知に応じて端末からデータ要求があった場
合にその端末に対して受信データを送信するようにした
ので、下位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上
位ネットワークからの着信をわざわざ電子機器のところ
まで出向いて確認する必要はなく、端末上で着信内容を
確認することができ、かつ、受信データから宛先の端末
を確認することができ、これによって、人為的な操作の
介入がなくても、上位ネットワーク,下位ネットワーク
のいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネッ
トワーク機能を有効に機能させることが可能なネットワ
ーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を
奏する。
【0122】また、請求項3の発明よれば、請求項1又
は2の発明において、端末側から任意のタイミングでデ
ータ要求があった場合にも端末側に受信データを送信す
るようにしたので、端末側において必要に応じていつで
も取り出すことが可能なネットワーク通信に適用される
電子機器が得られるという効果を奏する。
【0123】また、請求項4の発明によれば、請求項
1,2,3のいずれか1つの発明において、プリンタ装
置,複写装置,ファクシミリ装置等のネットワーク機器
を電子機器に適用することで、自機器固有の動作しか実
行できないネットワーク機器の動作能力が向上し、その
分他の機器への負荷を軽減することが可能なネットワー
ク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏
する。
【0124】また、請求項5の発明によれば、電子機器
においては、上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合に自機器が接続される下位ネットワ
ーク上の所定の端末に対して受信データの着信を通知
し、その通知に応じて端末からデータ要求があった場合
にその端末に対して受信データを送信し、一方、所定の
端末は、その通知に応じて電子機器に対してデータ要求
を送信し、そのデータ要求に応じて送信されてくる受信
データに基づいてイメージを表示出力するようにしたの
で、下位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上位
ネットワークからの着信をわざわざ電子機器のところま
で出向いて確認する必要はなく、端末上で着信内容を表
示させることができ、これによって、上位ネットワー
ク,下位ネットワークのいずれにおいてもTCP/IP
プロトコルによるネットワーク機能を有効に機能させる
ことが可能なネットワーク通信システムが得られるとい
う効果を奏する。
【0125】また、請求項6の発明によれば、電子機器
においては、上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合にそのデータを文字認識して宛先と
なる端末を判別し、自機器が接続される下位ネットワー
ク上の判別された端末に対してその端末の宛先に従って
受信データの着信を通知し、その通知に応じて端末から
データ要求があった場合にその端末に対して受信データ
を送信し、各端末においては、その通知に応じて電子機
器に対してデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じ
て送信されてくる受信データに基づいてイメージを表示
出力するようにしたので、下位ネットワーク上の端末を
利用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざわ
ざ電子機器のところまで出向いて確認する必要はなく、
端末上で着信内容を表示させることができ、かつ、電子
機器上で受信データから宛先の端末を確認することがで
き、これによって、人為的な操作の介入がなくても、上
位ネットワーク,下位ネットワークのいずれにおいても
TCP/IPプロトコルによるネットワーク機能を有効
に機能させることが可能なネットワーク通信システムが
得られるという効果を奏する。
【0126】また、請求項7の発明によれば、請求項5
又は6の発明において、端末側から任意のタイミングで
データ要求があった場合にも電子機器から端末側にデー
タを送信するようにしたので、端末側において必要に応
じていつでも取り出すことが可能なネットワーク通信シ
ステムが得られるという効果を奏する。
【0127】また、請求項8の発明によれば、電子機器
においては、上位ネットワークから印刷出力のためのデ
ータを受信した場合に自機器が接続される下位ネットワ
ーク上の所定の1又は複数台の端末に対して受信データ
の着信を通知し、その通知に応じて端末側からデータ要
求があった場合にそのデータ要求に含まれる暗証番号の
正否を判断し、その暗証番号が正しいという判断結果が
得られた場合には端末側に対して要求受け付けとして受
信データを送信し、一方、正しくないという判断結果が
得られた場合には端末側に対して要求拒否を通知し、所
定の1又は複数台の端末においては、その通知に応じて
電子機器に対して暗証番号を含むデータ要求を送信し、
そのデータ要求に対する要求受け付けの場合に送信され
てくる受信データに基づいてイメージを表示出力し、一
方、要求拒否の場合に送信されてくる通知に基づいて要
求拒否の旨のメッセージを表示するようにしたので、下
位ネットワーク上の端末を利用するユーザは上位ネット
ワークからの着信をわざわざ電子機器のところまで出向
いて確認する必要はなく、暗証番号を用いることで正規
のユーザに対して端末上で着信内容を表示させることが
でき、これによって、上位ネットワーク,下位ネットワ
ークのいずれにおいてもセキュリティの高さを保持した
上でTCP/IPプロトコルによるネットワーク機能を
有効に機能させることが可能なネットワーク通信システ
ムが得られるという効果を奏する。
【0128】また、請求項9の発明によれば、請求項5
〜8のいずれか1つの発明において、端末側から電子機
器に対して着信の通知に含まれるアドレス情報を用いて
データ要求を行うようにしたので、TCP/IPプロト
コルによるネットワーク上でデータの発信元を特定する
情報をそのまま下位ネットワーク上でも有効に活用する
ことが可能なネットワーク通信システムが得られるとい
う効果を奏する。
【0129】また、請求項10の発明によれば、電子機
器においては、上位ネットワークから印刷出力のための
データを受信した場合に自機器が接続される下位ネット
ワーク上の所定の端末に対して受信データの着信を通知
し、その通知に応じて端末側からデータ要求があった場
合にその端末に対して受信データを送信し、一方、出力
要求があった場合に下位ネットワーク上の出力機器に対
して受信データを送信し、所定の端末においては、その
通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器への出力
要求とのいずれか一方を選択してその要求を電子機器に
対して送信し、データ要求を送信した場合にはそのデー
タ要求に応じて送信されてくる受信データに基づいてイ
メージを表示出力するようにしたので、下位ネットワー
ク上の端末を利用するユーザは上位ネットワークからの
着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて確認する
必要はなく、下位ネットワーク上、端末上で着信内容を
表示させたり出力機器に出力させることが自由となり、
これによって、上位ネットワーク,下位ネットワークの
いずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネット
ワーク機能を有効に機能させることが可能なネットワー
ク通信システムが得られるという効果を奏する。
【0130】また、請求項11の発明によれば、請求項
10の発明において、出力機器への出力要求に出力機器
のアドレスを用いるようにしたので、TCP/IPプロ
トコルによるネットワーク上で機器を特定する情報をそ
のまま下位ネットワーク上でも有効に活用することが可
能なネットワーク通信システムが得られるという効果を
奏する。
【0131】また、請求項12の発明によれば、電子機
器においては、上位ネットワークから印刷出力のための
データを受信した場合に自機器が接続される下位ネット
ワーク上の所定の端末に対して受信データの着信を通知
し、その通知に応じて所定の端末からデータ要求があっ
た場合にその端末に対して受信データを送信し、一方、
出力機器からデータ要求があった場合にその出力機器に
対して受信データを送信し、所定の端末においては、そ
の通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器への出
力要求とのいずれか一方を選択し、データ要求の場合に
その要求を電子機器に対して送信し、一方、出力要求の
場合にその要求を出力機器に対して送信し、データ要求
を送信した場合にはそのデータ要求に応じて送信されて
くる受信データに基づいてイメージを表示出力し、出力
機器においては、所定の端末から出力要求を受信した場
合に電子機器に対してそのデータ要求を送信し、そのデ
ータ要求に応じて送信されてくる受信データに基づいて
イメージを印刷出力するようにしたので、下位ネットワ
ーク上の端末を利用するユーザは上位ネットワークから
の着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて確認す
る必要はなく、下位ネットワーク上、端末上で着信内容
を表示させたり出力機器に出力させることが自由とな
り、かつ、出力機器のクライアント機能により電子機器
と出力機器間で交信を通じて受信データの授受が行わ
れ、これによって、上位ネットワーク,下位ネットワー
クのいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによるネ
ットワーク機能を有効に機能させることが可能なネット
ワーク通信システムが得られるという効果を奏する。
【0132】また、請求項13の発明によれば、電子機
器に上位ネットワークから印刷出力のためのデータが受
信された場合に電子機器から複数の下位ネットワークの
うちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の
端末に対して受信データの着信を通知し、その通知に応
じて所定の端末から電子機器に対してデータ要求を送信
し、その通知に応じて所定の端末から電子機器にデータ
要求があった場合に電子機器から所定の端末に対して受
信データを送信し、所定の端末においてデータ要求に応
じて送信されてくる受信データに基づいてイメージを表
示出力する工程にしたので、下位ネットワーク上の端末
を利用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざ
わざ電子機器のところまで出向いて確認する必要はな
く、端末上で着信内容を表示させることができ、これに
よって、上位ネットワーク,下位ネットワークのいずれ
においてもTCP/IPプロトコルによるネットワーク
機能を有効に機能させることが可能なネットワーク通信
方法が得られるという効果を奏する。
【0133】また、請求項14の発明によれば、電子機
器に上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
信した場合にそのデータを文字認識して宛先となる端末
を判別し、電子機器から複数の下位ネットワークのうち
で自機器が接続される下位ネットワーク上の判別された
端末に対してその端末の宛先に従って受信データの着信
を通知し、その通知に応じて端末から電子機器に対して
データ要求を送信し、その通知に応じて端末から電子機
器に対してデータ要求があった場合に電子機器から端末
に対して受信データを送信し、端末においてデータ要求
に応じて送信されてくる受信データに基づいてイメージ
を表示出力する工程にしたので、下位ネットワーク上の
端末を利用するユーザは上位ネットワークからの着信を
わざわざ電子機器のところまで出向いて確認する必要は
なく、端末上で着信内容を表示させることができ、か
つ、電子機器上で受信データから宛先の端末を確認する
ことができ、これによって、人為的な操作の介入がなく
ても、上位ネットワーク,下位ネットワークのいずれに
おいてもTCP/IPプロトコルによるネットワーク機
能を有効に機能させることが可能なネットワーク通信方
法が得られるという効果を奏する。
【0134】また、請求項15の発明によれば、電子機
器に上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
信した場合に電子機器から複数の下位ネットワークのう
ちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の1
又は複数台の端末に対して受信データの着信を通知し、
その通知に応じて所定の1又は複数台の端末から電子機
器に対して暗証番号を含むデータ要求を送信し、その通
知に応じて所定の1又は複数台の端末から電子機器に対
してデータ要求があった場合にデータ要求に含まれる暗
証番号の正否を判断し、暗証番号が正しいという判断結
果が得られた場合には電子機器から所定の1又は複数台
の端末に対して要求受け付けとして受信データを送信
し、一方、正しくないという判断結果が得られた場合に
は電子機器から所定の1又は複数台の端末に対して要求
拒否を通知し、所定の1又は複数台の端末においてデー
タ要求に対する要求受け付けの場合に送信されてくる受
信データに基づいてイメージを表示出力し、一方、要求
拒否の場合に通知に基づいて要求拒否の旨のメッセージ
を表示する工程にしたので、下位ネットワーク上の端末
を利用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざ
わざ電子機器のところまで出向いて確認する必要はな
く、暗証番号を用いることで正規のユーザに対して端末
上で着信内容を表示させることができ、これによって、
上位ネットワーク,下位ネットワークのいずれにおいて
もセキュリティの高さを保持した上でTCP/IPプロ
トコルによるネットワーク機能を有効に機能させること
が可能なネットワーク通信方法が得られるという効果を
奏する。
【0135】また、請求項16の発明によれば、電子機
器に上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
信した場合に電子機器から複数の下位ネットワークのう
ちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定の端
末に対して受信データの着信を通知し、所定の端末にお
いてその通知に応じて自端末へのデータ要求と出力機器
への出力要求とのいずれか一方を選択し、電子機器に対
してその選択されたデータ要求もしくは出力要求を送信
し、その通知に応じて記所定の端末から電子機器に対し
てデータ要求があった場合に電子機器から所定の端末に
対して受信データを送信し、一方、出力要求があった場
合に電子機器から出力機器に対して受信データを送信
し、所定の端末においてデータ要求を送信した場合には
そのデータ要求に応じて送信されてくる受信データに基
づいてイメージを表示出力する工程にしたので、下位ネ
ットワーク上の端末を利用するユーザは上位ネットワー
クからの着信をわざわざ電子機器のところまで出向いて
確認する必要はなく、下位ネットワーク上、端末上で着
信内容を表示させたり出力機器に出力させることが自由
となり、これによって、上位ネットワーク,下位ネット
ワークのいずれにおいてもTCP/IPプロトコルによ
るネットワーク機能を有効に機能させることが可能なネ
ットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
【0136】また、請求項17の発明によれば、電子機
器に前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータ
を受信した場合に電子機器から複数の下位ネットワーク
のうちで自機器が接続される下位ネットワーク上の所定
の端末に対して受信データの着信を通知し、所定の端末
においてその通知に応じて自端末へのデータ要求と出力
機器への出力要求とのいずれか一方を選択して、データ
要求が選択された場合に電子機器に対してそのデータ要
求を送信し、一方、出力要求が選択された場合に出力機
器に対してその出力要求を送信し、出力機器において出
力要求を受信した場合に電子機器に対してデータ要求を
送信し、その通知に応じて所定の端末から電子機器に対
してデータ要求があった場合に電子機器から所定の端末
に対して受信データを送信し、一方、出力機器から電子
機器に対してデータ要求があった場合に電子機器から出
力機器に対して受信データを送信し、所定の端末におい
てデータ要求を送信した場合にはそのデータ要求に応じ
て受信データに基づいてイメージを表示出力し、一方、
出力機器においてデータ要求を送信した場合にはそのデ
ータ要求に応じて受信データに基づくイメージを印刷出
力する工程にしたので、下位ネットワーク上の端末を利
用するユーザは上位ネットワークからの着信をわざわざ
電子機器のところまで出向いて確認する必要はなく、下
位ネットワーク上、端末上で着信内容を表示させたり出
力機器に出力させることが自由となり、かつ、出力機器
のクライアント機能により電子機器と出力機器間で交信
を通じて受信データの授受が行われ、これによって、上
位ネットワーク,下位ネットワークのいずれにおいても
TCP/IPプロトコルによるネットワーク機能を有効
に機能させることが可能なネットワーク通信方法が得ら
れるという効果を奏する。
【0137】また、請求項18の発明によれば、請求項
13〜17のいずれか1つに記載された方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプ
ログラムをコンピュータ読み取り可能となり、これによ
って、請求項13〜17のいずれか1つの動作をコンピ
ュータによって実現することが可能な記録媒体が得られ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるネットワーク通
信システムを示す構成図である。
【図2】実施の形態1によるネットワーク機器の内部構
成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1による動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】実施の形態1によるFAX受信情報の記憶構造
を説明する図である。
【図5】実施の形態1による通知のフォーマット例を示
す図である。
【図6】実施の形態1による端末側の操作にかかる表示
遷移を説明する図である。
【図7】実施の形態2によるネットワーク機器の要部を
示すブロック図である。
【図8】実施の形態2によるFAX受信情報の記憶構造
を説明する図である。
【図9】実施の形態2による動作の要部を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】実施の形態2による端末側の操作にかかる表
示遷移を説明する図である。
【図11】実施の形態3による動作の要部を説明するフ
ローチャートである。
【図12】実施の形態3による端末側の操作にかかる表
示遷移を説明する図である。
【図13】実施の形態4によるネットワーク機器の要部
を示すブロック図である。
【図14】実施の形態4によるFAX受信情報の記憶構
造を説明する図である。
【図15】実施の形態4による動作の要部を説明するフ
ローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態5によるネットワーク
通信システムを示す構成図である。
【図17】実施の形態5による動作の要部を説明するフ
ローチャートである。
【図18】実施の形態5による端末側の操作にかかる表
示遷移を説明する図である。
【図19】この発明の実施の形態6によるネットワーク
通信システムを示す構成図である。
【図20】実施の形態6による動作の要部を説明するフ
ローチャートである。
【図21】実施の形態6による端末側の操作にかかる表
示遷移を説明する図である。
【図22】実施の形態6による出力要求のフォーマット
例を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1F ネットワーク機器 2A〜2C PC 2E,2F PC 3,4 ネットワーク機器 5,6 ネットワーク用プリンタ 10 HTTPサーバAP 11 文字認識AP 20 ブラウザAP 21 ディスプレイ 22 キーボード/マウス 60 HTTPサーバAP 101,301 CPU 102,302 ROM 103,303 RAM 104 通信制御部 107 ハードディスク装置 110,304 アプリケーションメモリ 305 LAN制御部 309 暗証番号管理メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/21 H04L 11/20 101C 1/32 (54)【発明の名称】 ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法お よびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記 録媒体

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数台の端末を接続した複数の下
    位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
    下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
    ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
    記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
    前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
    作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器に
    おいて、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の所定の端末に対して前記データ
    記憶手段に記憶されたデータの着信を通知する着信通知
    手段と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記所定の端末からデ
    ータ要求があった場合に前記所定の端末に対して前記デ
    ータ記憶手段に記憶されたデータを送信するデータ送信
    手段と、 を備えたことを特徴とするネットワーク通信に適用され
    る電子機器。
  2. 【請求項2】 1又は複数台の端末を接続した複数の下
    位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
    下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
    ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
    記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
    前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
    作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器に
    おいて、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを文字認識して宛先となる端末
    を判別する判別手段と、 前記判別手段により判別されたデータをその宛先に対応
    させて記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の前記判別手段により判別された
    端末に対してその端末の宛先に従って前記データ記憶手
    段に記憶されたデータの着信を通知する着信通知手段
    と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記判別手段により判
    別された端末からデータ要求があった場合に前記判別手
    段により判別された端末に対して前記データ記憶手段に
    記憶されたデータを送信するデータ送信手段と、 を備えたことを特徴とするネットワーク通信に適用され
    る電子機器。
  3. 【請求項3】 前記データ送信手段は、端末側から任意
    のタイミングでデータ要求があった場合にも前記データ
    記憶手段に記憶されたデータを送信することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のネットワーク通信に適用され
    る電子機器。
  4. 【請求項4】 前記電子機器は、プリンタ装置,複写装
    置,ファクシミリ装置等のネットワーク機器であること
    を特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の
    ネットワーク通信に適用される電子機器。
  5. 【請求項5】 1又は複数台の端末を接続した複数の下
    位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
    下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
    ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
    記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
    前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
    作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を行う
    ネットワーク通信システムにおいて、 前記電子機器は、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の所定の端末に対して前記データ
    記憶手段に記憶されたデータの着信を通知する着信通知
    手段と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記所定の端末からデ
    ータ要求があった場合に前記所定の端末に対して前記デ
    ータ記憶手段に記憶されたデータを送信するデータ送信
    手段と、 を有し、 前記所定の端末は、 前記着信通知手段の通知に応じて前記電子機器に対して
    データ要求を送信する要求送信手段と、 前記要求送信手段により送信したデータ要求に応じて送
    信されてくる前記データ記憶手段に記憶されたデータに
    基づいてイメージを表示出力する表示出力手段と、 を有したことを特徴とするネットワーク通信システム。
  6. 【請求項6】 1又は複数台の端末を接続した複数の下
    位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
    下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
    ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
    記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
    前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
    作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を行う
    ネットワーク通信システムにおいて、 前記電子機器は、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを文字認識して宛先となる端末
    を判別する判別手段と、 前記判別手段により判別されたデータをその宛先に対応
    させて記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の前記判別手段により判別された
    端末に対してその端末の宛先に従って前記データ記憶手
    段に記憶されたデータの着信を通知する着信通知手段
    と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記判別手段により判
    別された端末からデータ要求があった場合に前記判別手
    段により判別された端末に対して前記データ記憶手段に
    記憶されたデータを送信するデータ送信手段と、 を有し、 前記各端末は、 前記着信通知手段の通知に応じて前記電子機器に対して
    データ要求を送信する要求送信手段と、 前記要求送信手段により送信したデータ要求に応じて送
    信されてくる前記データ記憶手段に記憶されたデータに
    基づいてイメージを表示出力する表示出力手段と、 を有したことを特徴とするネットワーク通信システム。
  7. 【請求項7】 前記データ送信手段は、端末側から任意
    のタイミングでデータ要求があった場合にも前記データ
    記憶手段に記憶されたデータを送信することを特徴とす
    る請求項5又は6に記載のネットワーク通信システム。
  8. 【請求項8】 1又は複数台の端末を接続した複数の下
    位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数の
    下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネット
    ワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ前
    記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続され、
    前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有の動
    作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を行う
    ネットワーク通信システムにおいて、 前記電子機器は、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の所定の1又は複数台の端末に対
    して前記データ記憶手段に記憶されたデータの着信を通
    知する着信通知手段と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記所定の端末からデ
    ータ要求があった場合に前記データ要求に含まれる暗証
    番号の正否を判断する判断手段と、 前記判断手段により前記暗証番号が正しいという判断結
    果が得られた場合には前記所定の端末に対して要求受け
    付けとして前記データ記憶手段に記憶されたデータを送
    信し、一方、正しくないという判断結果が得られた場合
    には前記所定の端末に対して要求拒否を通知するデータ
    送信/要求拒否通知手段と、 を有し、 前記所定の1又は複数台の端末は、 前記着信通知手段の通知に応じて前記電子機器に対して
    暗証番号を含むデータ要求を送信する要求送信手段と、 前記要求送信手段により送信したデータ要求に対する要
    求受け付けの場合に前記データ送信/要求拒否通知手段
    により送信されてくる前記データ記憶手段に記憶された
    データに基づいてイメージを表示出力し、一方、要求拒
    否の場合に前記データ送信/要求拒否通知手段により送
    信されてくる通知に基づいて要求拒否の旨のメッセージ
    を表示する表示出力手段と、 を有したことを特徴とするネットワーク通信システム。
  9. 【請求項9】 前記データ記憶手段は前記受信されたデ
    ータに対応してそのデータの発信元を特定するアドレス
    情報を記憶し、前記着信通知手段は前記アドレス情報を
    含めて通知を行い、前記要求送信手段は前記アドレス情
    報を用いてデータ要求を送信することを特徴とする請求
    項5〜8のいずれか1つに記載のネットワーク通信シス
    テム。
  10. 【請求項10】 1又は複数台の端末と受信データに基
    づいて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを接
    続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
    し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
    に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
    続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
    つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
    自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネットワ
    ーク通信を行うネットワーク通信システムにおいて、 前記電子機器は、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の所定の端末に対して前記データ
    記憶手段に記憶されたデータの着信を通知する着信通知
    手段と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記所定の端末からデ
    ータ要求があった場合に前記所定の端末に対して前記デ
    ータ記憶手段に記憶されたデータを送信し、一方、出力
    要求があった場合に前記出力機器に対して前記データ記
    憶手段に記憶されたデータを送信するデータ送信手段
    と、 を有し、 前記所定の端末は、 前記着信通知手段の通知に応じて自端末へのデータ要求
    と前記出力機器への出力要求とのいずれか一方を選択す
    る選択手段と、 前記電子機器に対して前記選択手段により選択されたデ
    ータ要求もしくは出力要求を送信する要求送信手段と、 前記要求送信手段によりデータ要求を送信した場合には
    そのデータ要求に応じて送信されてくる前記データ記憶
    手段に記憶されたデータに基づいてイメージを表示出力
    する表示出力手段と、 を有したことを特徴とするネットワーク通信システム。
  11. 【請求項11】 前記出力機器は自機器を接続している
    下位ネットワーク上でのアドレスを有し、前記出力要求
    は前記出力機器のアドレスであることを特徴とする請求
    項10記載のネットワーク通信システム。
  12. 【請求項12】 1又は複数台の端末と受信データに基
    づいて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを接
    続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
    し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
    に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
    続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
    つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
    自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネットワ
    ーク通信を行うネットワーク通信システムにおいて、 前記電子機器は、 前記上位ネットワークから印刷出力のためのデータを受
    信した場合にそのデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記複数の下位ネットワークのうちで自機器が接続され
    る下位ネットワーク上の所定の端末に対して前記データ
    記憶手段に記憶されたデータの着信を通知する着信通知
    手段と、 前記着信通知手段の通知に応じて前記所定の端末からデ
    ータ要求があった場合に前記所定の端末に対して前記デ
    ータ記憶手段に記憶されたデータを送信し、一方、前記
    出力機器からデータ要求があった場合に前記出力機器に
    対して前記データ記憶手段に記憶されたデータを送信す
    るデータ送信手段と、 を有し、 前記所定の端末は、 前記着信通知手段の通知に応じて自端末へのデータ要求
    と前記出力機器への出力要求とのいずれか一方を選択す
    る選択手段と、 前記選択手段によりデータ要求が選択された場合に前記
    電子機器に対してそのデータ要求を送信し、一方、前記
    選択手段により出力要求が選択された場合に前記出力機
    器に対してその出力要求を送信する要求送信手段と、 前記要求送信手段によりデータ要求を送信した場合には
    そのデータ要求に応じて送信されてくる前記データ記憶
    手段に記憶されたデータに基づいてイメージを表示出力
    する表示出力手段と、 を有し、 前記出力機器は、 前記要求送信手段により出力要求を受信した場合に前記
    電子機器に対して前記データ要求を送信する出力側要求
    送信手段と、 前記出力側要求送信手段により送信したデータ要求に応
    じて送信されてくる前記データ記憶手段に記憶されたデ
    ータに基づいてイメージを印刷出力する印刷出力手段
    と、 を有したことを特徴とするネットワーク通信システム。
  13. 【請求項13】 1又は複数台の端末を接続した複数の
    下位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数
    の下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネッ
    トワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ
    前記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続さ
    れ、前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有
    の動作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を
    行うネットワーク通信方法において、 前記電子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のた
    めのデータが受信された場合に前記電子機器から前記複
    数の下位ネットワークのうちで自機器が接続される下位
    ネットワーク上の所定の端末に対して前記受信データの
    着信を通知する第1工程と、 前記第1工程の通知に応じて前記所定の端末から前記電
    子機器に対してデータ要求を送信する第2工程と、 前記第1工程の通知に応じて前記所定の端末から前記電
    子機器にデータ要求があった場合に前記電子機器から前
    記所定の端末に対して前記受信データを送信する第3工
    程と、 前記所定の端末において前記第2工程により送信したデ
    ータ要求に応じて送信されてくる前記受信データに基づ
    いてイメージを表示出力する第4工程と、 を含んだことを特徴とするネットワーク通信方法。
  14. 【請求項14】 1又は複数台の端末を接続した複数の
    下位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数
    の下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネッ
    トワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ
    前記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続さ
    れ、前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有
    の動作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を
    行うネットワーク通信方法において、 前記電子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のた
    めのデータを受信した場合にそのデータを文字認識して
    宛先となる端末を判別する第1工程と、 前記電子機器から前記複数の下位ネットワークのうちで
    自機器が接続される下位ネットワーク上の前記第1工程
    により判別された端末に対してその端末の宛先に従って
    前記受信データの着信を通知する第2工程と、 前記第2工程の通知に応じて前記第1工程により判別さ
    れた端末から前記電子機器に対してデータ要求を送信す
    る第3工程と、 前記第2工程の通知に応じて前記第1工程により判別さ
    れた端末から前記電子機器に対してデータ要求があった
    場合に前記電子機器から前記第1工程により判別された
    端末に対して前記受信データを送信する第4工程と、 前記第1工程により判別された端末において前記第3工
    程により送信したデータ要求に応じて送信されてくる前
    記受信データに基づいてイメージを表示出力する第5工
    程と、 を含んだことを特徴とするネットワーク通信方法。
  15. 【請求項15】 1又は複数台の端末を接続した複数の
    下位ネットワークを広域回線を介して接続し、前記複数
    の下位ネットワーク間で所定のプロトコルに従ってネッ
    トワーク通信を行う上位ネットワークに接続され、かつ
    前記複数の下位ネットワークのいずれか1つに接続さ
    れ、前記上位ネットワークの各制御に従って自機器固有
    の動作を実行する電子機器を用いてネットワーク通信を
    行うネットワーク通信方法において、 前記電子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のた
    めのデータを受信した場合に前記電子機器から前記複数
    の下位ネットワークのうちで自機器が接続される下位ネ
    ットワーク上の所定の1又は複数台の端末に対して前記
    受信データの着信を通知する第1工程と、 前記第1工程の通知に応じて前記所定の1又は複数台の
    端末から前記電子機器に対して暗証番号を含むデータ要
    求を送信する第2工程と、 前記第1工程の通知に応じて前記第2工程により前記所
    定の1又は複数台の端末から前記電子機器に対してデー
    タ要求があった場合に前記データ要求に含まれる暗証番
    号の正否を判断する第3工程と、 前記第3工程により前記暗証番号が正しいという判断結
    果が得られた場合には前記電子機器から前記所定の1又
    は複数台の端末に対して要求受け付けとして前記受信デ
    ータを送信し、一方、正しくないという判断結果が得ら
    れた場合には前記電子機器から前記所定の1又は複数台
    の端末に対して要求拒否を通知する第4工程と、 前記所定の1又は複数台の端末において前記第2工程に
    より送信したデータ要求に対する要求受け付けの場合に
    前記第4工程により送信されてくる前記受信データに基
    づいてイメージを表示出力し、一方、要求拒否の場合に
    前記第4工程により送信されてくる通知に基づいて要求
    拒否の旨のメッセージを表示する第5工程と、 を含んだことを特徴とするネットワーク通信方法。
  16. 【請求項16】 1又は複数台の端末と受信データに基
    づいて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを接
    続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
    し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
    に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
    続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
    つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
    自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネットワ
    ーク通信を行うネットワーク通信方法において、 前記電子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のた
    めのデータを受信した場合に前記電子機器から前記複数
    の下位ネットワークのうちで自機器が接続される下位ネ
    ットワーク上の所定の端末に対して前記受信データの着
    信を通知する第1工程と、 前記所定の端末において前記第1工程の通知に応じて自
    端末へのデータ要求と前記出力機器への出力要求とのい
    ずれか一方を選択し、前記電子機器に対してその選択さ
    れたデータ要求もしくは出力要求を送信する第2工程
    と、 前記第1工程の通知に応じて前記所定の端末から前記電
    子機器に対してデータ要求があった場合に前記電子機器
    から前記所定の端末に対して前記受信データを送信し、
    一方、出力要求があった場合に前記電子機器から前記出
    力機器に対して前記受信データを送信する第3工程と、 前記所定の端末において前記第2工程によりデータ要求
    を送信した場合にはそのデータ要求に応じて送信されて
    くる前記受信データに基づいてイメージを表示出力する
    第4工程と、 を含んだことを特徴とするネットワーク通信方法。
  17. 【請求項17】 1又は複数台の端末と受信データに基
    づいて印刷出力を行う少なくとも1台の出力機器とを接
    続した複数の下位ネットワークを広域回線を介して接続
    し、前記複数の下位ネットワーク間で所定のプロトコル
    に従ってネットワーク通信を行う上位ネットワークに接
    続され、かつ前記複数の下位ネットワークのいずれか1
    つに接続され、前記上位ネットワークの各制御に従って
    自機器固有の動作を実行する電子機器を用いてネットワ
    ーク通信を行うネットワーク通信方法において、 前記電子機器に前記上位ネットワークから印刷出力のた
    めのデータを受信した場合に前記電子機器から前記複数
    の下位ネットワークのうちで自機器が接続される下位ネ
    ットワーク上の所定の端末に対して前記受信データの着
    信を通知する第1工程と、 前記所定の端末において前記第1工程の通知に応じて自
    端末へのデータ要求と前記出力機器への出力要求とのい
    ずれか一方を選択して、前記データ要求が選択された場
    合に前記電子機器に対してそのデータ要求を送信し、一
    方、前記出力要求が選択された場合に前記出力機器に対
    してその出力要求を送信する第2工程と、 前記出力機器において前記第2工程により出力要求を受
    信した場合に前記電子機器に対して前記データ要求を送
    信する第3工程と、 前記第1工程の通知に応じて前記所定の端末から前記電
    子機器に対してデータ要求があった場合に前記電子機器
    から前記所定の端末に対して前記受信データを送信し、
    一方、前記出力機器から前記電子機器に対してデータ要
    求があった場合に前記電子機器から前記出力機器に対し
    て前記受信データを送信する第4工程と、 前記所定の端末において前記第2工程によりデータ要求
    を送信した場合にはそのデータ要求に応じて前記第4工
    程により送信されてくる前記受信データに基づいてイメ
    ージを表示出力し、一方、前記出力機器において前記第
    3工程によりデータ要求を送信した場合にはそのデータ
    要求に応じて前記第4工程により送信されてくる前記受
    信データに基づくイメージを印刷出力する第5工程と、 を含んだことを特徴とするネットワーク通信方法。
  18. 【請求項18】 前記請求項13〜17のいずれか1つ
    に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
JP9144369A 1997-06-02 1997-06-02 ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JPH10334023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9144369A JPH10334023A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9144369A JPH10334023A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10334023A true JPH10334023A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15360522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9144369A Pending JPH10334023A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10334023A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977945B1 (en) 1999-12-10 2005-12-20 Oki Electric Industry Co., Ltd. Network interface apparatus for controlling the size, coupling or transfer rate of packets on the basis of an IP network delay and a method therefor
JP2007173902A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Murata Mach Ltd 文書管理装置
JP2007173901A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Murata Mach Ltd 文書管理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977945B1 (en) 1999-12-10 2005-12-20 Oki Electric Industry Co., Ltd. Network interface apparatus for controlling the size, coupling or transfer rate of packets on the basis of an IP network delay and a method therefor
JP2007173902A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Murata Mach Ltd 文書管理装置
JP2007173901A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Murata Mach Ltd 文書管理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2751693B2 (ja) マルチメディアメール装置及びマルチメディア情報転送方法
US7185053B1 (en) Data communication apparatus and method for transmitting data based upon a received instruction
US20050162706A1 (en) Network facsimile machine and network facsimile communication method
JP3672437B2 (ja) ネットワークファクシミリ装置
EP1482697A2 (en) Remote service provision using a chat protocol
US6906829B1 (en) Apparatus and method of performing a facsimile transmission through local area network
JPH10334023A (ja) ネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信システム、ネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US6943910B2 (en) Web server and facsimile machine having web server function
JPH11234496A (ja) ネットワークファクシミリ装置の制御方法
JP3719006B2 (ja) 画像データ処理装置及び画像データ処理方法
JPH10327288A (ja) 電子メール機能付通信端末装置
JPH10308840A (ja) ネットワーク画像入力装置および画像入力方法
JP3933825B2 (ja) 通信ネットワークシステム
JP3656375B2 (ja) 通信ネットワークシステム
JP4507312B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理システム
JPH06225059A (ja) Faxシステム及び電子メールシステム
JP3642458B2 (ja) ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法およびネットワークファクシミリ装置
JP3642459B2 (ja) ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法およびネットワークファクシミリ装置およびワークステーション装置
JP3596240B2 (ja) 電子メール機能付通信端末装置
JP3879919B2 (ja) 通信装置
JP2001045197A (ja) スキャナ及び画像データ転送方法
JPH1028132A (ja) 通信端末装置
JP3474764B2 (ja) ネットワークファクシミリ装置の制御方法
JP3527101B2 (ja) ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法
JP2000165587A (ja) ネットワークファクシミリ装置