JP3642459B2 - ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法およびネットワークファクシミリ装置およびワークステーション装置 - Google Patents

ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法およびネットワークファクシミリ装置およびワークステーション装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムの制御方法およびネットワークファクシミリ装置およびワークステーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムが実用されている。
【0003】
このようなネットワークファクシミリ通信システムを用いると、ローカルエリアネットワークに接続された複数のワークステーション装置から、公衆網に接続されているファクシミリ装置へ画情報を送信することができるので、非常に便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ワークステーション装置からネットワークファクシミリ装置への画情報送信依頼は、例えば、電子メールを用いることで行うこともできるが、この場合には、ワークステーション装置は、直接にネットワークファクシミリ装置に対してファクシミリ通信動作を起動できないので、通信の即時性の上で問題が生じる場合がある。
【0005】
それに対し、ワークステーション装置にインストールされているファクシミリアプリケーションソフトウェアがワークステーション装置に装備されているファクシミリモデム装置を使用すると同じ態様で、ネットワークファクシミリ装置を使用することができるようにすると、通信の即時性は良好となる。
【0006】
しかしながら、この場合には、ネットワークファクシミリ装置における送信結果を、ワークステーション装置側で知ることができず、ワークステーション装置のユーザは、自分が実行させたファクシミリ送信結果を知り得なかったという不具合を生じていた。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ワークステーション装置のユーザがファクシミリ送信結果を適切に知ることができるネットワークファクシミリ通信システムの制御方法およびネットワークファクシミリ装置およびワークステーション装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムの制御方法において、上記ワークステーション装置は、所定のもしくは仮想のファクシミリモデム手段に接続して、所定のモデムコマンドおよびグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを上記ファクシミリモデム手段との間でやりとりし、ファクシミリ通信を実現するファクシミリ通信手段と、上記ファクシミリ通信手段より上記ファクシミリモデム手段に対して通信開始が通知されると、上記ローカルエリアネットワークを用いて上記ネットワークファクシミリ装置へ接続し、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズ中、上記ファクシミリ通信手段と上記ネットワークファクシミリ装置との間でやりとりされるグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを中継する通信制御手段を備える一方、上記ネットワークファクシミリ装置は、上記ローカルエリアネットワークを介して、いずれかの上記ワークステーション装置に接続されると、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズについて上記仮想のファクシミリモデム手段を実現して送信宛先情報を取得するとともに送信画情報を蓄積し、その後、取得した送信宛先へ発呼して、蓄積した送信画情報を送信し、その送信結果を通知する送達確認メッセージを作成し、上記ローカルエリアネットワークを介して送信元の上記ワークステーション装置へ送出し、上記ワークステーション装置は、上記ネットワークファクシミリ装置より上記送達確認メッセージを受信し、その内容が「宛先がFAXではない」の場合には、宛先番号を再入力させ、その再入力された宛先番号を上記ローカルエリアネットワークを介して上記ネットワークファクシミリ装置へ通知し、上記ネットワークファクシミリ装置は、上記ワークステーション装置より再入力された宛先番号が通知されたときには、当該ワークステーション装置から受信した蓄積画情報を、その通知された宛先番号の宛先へ送信するようにしたものである。
【0009】
また、ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムのネットワークファクシミリ装置において、上記ローカルエリアネットワークを介して、いずれかの上記ワークステーション装置に接続されると、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズについて、所定のもしくは仮想のファクシミリモデム手段を実現して送信宛先情報を取得するとともに送信画情報を蓄積し、その後、取得した送信宛先へ発呼して、蓄積した送信画情報を送信し、その送信結果を通知する送達確認メッセージを作成し、上記ローカルエリアネットワークを介して送信元の上記ワークステーション装置へ送出し、上記送達確認メッセージを受信した上記ワークステーション装置から、再入力された宛先番号が、上記ローカルエリアネットワークを介して通知されると、当該ワークステーション装置から受信した蓄積画情報を、その通知された宛先番号の宛先へ送信するようにしたものである。
【0010】
また、ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムのワークステーション装置において、所定のもしくは仮想のファクシミリモデム手段に接続して、所定のモデムコマンドおよびグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを上記ファクシミリモデム手段との間でやりとりし、ファクシミリ通信を実現するファクシミリ通信手段と、上記ファクシミリ通信手段より上記ファクシミリモデム手段に対して通信開始が通知されると、上記ローカルエリアネットワークを用いて上記ネットワークファクシミリ装置へ接続し、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズ中、上記ファクシミリ通信手段と上記ネットワークファクシミリ装置との間でやりとりされるグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを中継する通信制御手段を備え、上記ファクシミリ通信手段を用い、ローカルエリアネットワークを介して、上記ネットワークファクシミリ装置へ接続し、送信宛先情報および送信画情報を送信し、上記ネットワークファクシミリ装置から通信結果を通知する送達確認メッセージを受信し、その内容が「宛先がFAXではない」の場合には、宛先番号を再入力させ、その再入力された宛先番号を上記ローカルエリアネットワークを介して上記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0014】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されている。
【0015】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
【0016】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、グループ3ファクシミリ伝送手順処理を実行するとともに、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア(ファクシミリ通信手段)、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0017】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ローカルエリアネットワークLANに接続したワークステーション装置WS1〜WSnに対して、ファクシミリモデム機能等を提供するためのサーバ機能、画情報を電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、公衆網(PSTN)に接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0018】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0019】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0020】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0021】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0022】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0023】
網制御装置11は、このファクシミリ装置を公衆網(PSTN)に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0024】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0025】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0026】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0027】
図3は、ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示している。
【0028】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このワークステーション装置WSの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0029】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このワークステーション装置WSをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものである。
【0030】
磁気ディスク装置27は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、CRT画面表示装置27は、このワークステーション装置WSを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部29は、CRT画面表示装置27の表示内容を制御するためのものである。
【0031】
キーボード装置30は、このワークステーション装置WSに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置31は、CRT画面表示装置28の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部32は、キーボード装置30および画面指示装置31の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0032】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26、磁気ディスク装置27、表示制御部29、および、入力制御部32は、バス33に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこのバス33を介して行われる。
【0033】
図4は、ネットワークファクシミリ装置FXのシステム制御部1におけるデータ通信制御系の概略を示したものである。
【0034】
同図において、ローカルエリアネットワークドライバDL1は、ローカルエリアネットワークインターフェース回路12との間で種々のデータのやりとりを行うためのものであり、ローカルエリアネットワーク制御部CL1は、ローカルエリアネットワークドライバDL1との間でやりとりするデータのうち、モデムコマンドについては、モデムコマンド制御部MC1との間でやりとりし、電子メールに関するデータについてはメール制御部MC1との間でやりとりする。また、それ以外のデータについては、データ制御部DC1との間で直接にやりとりする。
【0035】
モデムコマンド制御部MC1は、例えば、EIA(Electoric Industries Association)−592(クラス2)などのモデムコマンドを解釈して、対応するモデム制御情報を作成するものであり、そのモデム制御情報は、データ制御部DC1を介し、モデムコマンド処理部MP1との間でやりとりされる。
【0036】
メール制御部MC1は、電子メールの配信などの処理を行うためのものであり、上位プロトコルの処理は、データ制御部DC1が実行する。
【0037】
ファクシミリ伝送制御部FC1は、グループ3ファクシミリ伝送手順処理等のファクシミリ伝送制御処理を実行するためのものであり、モデムコマンド処理部MP1は、グループ3ファクシミリモデム10および網制御装置11を制御するためのものである。
【0038】
図5は、ワークステーション装置WSのCPU21がファクシミリアプリケーションプログラムを実行する際の制御系の概略を示したものである。
【0039】
シリアルポートインターフェースSF1は、ファクシミリアプリケーションAP1が行う通信動作について、シリアル転送ポートのリソースを提供するためのものであり、通信ドライバCD1は、シリアルポートインターフェースSF1との間で種々のシリアル通信データをやりとりするためのものであり、シリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1との間のシリアルデータ転送について、直接的に関与する部分であり、例えば、擬似的なファクシミリモデム機能を実現したり、通信ドライバCD1とローカルエリアネットワークドライバDL2との間のデータのやりとりを行う。また、ローカルエリアネットワークドライバDL2は、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26との間で種々のデータのやりとりを行うためのものである。
【0040】
図6は、このネットワークファクシミリ通信システムにおけるファクシミリ通信の一例を示している。
【0041】
まず、ワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAP1は、ファクシミリ送信動作を行う場合、まず、シリアルポートドライバSD1に対してポートオープンを指示し、次いで、ファクシミリモデムを初期化するためのモデムコマンド(モデム設定)を送出する。これに対し、シリアルポートドライバSD1は、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答する。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズ前の段階である。
【0042】
それとともに、シリアルポートドライバSD1は、ポートオープン直後に、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワーク接続を要求し、ネットワークファクシミリ装置FXが接続応答すると、リダイレクトモードの動作を開始する。
【0043】
したがって、これ以降は、ファクシミリアプリケーションAP1とネットワークファクシミリ装置FXが擬似的な回線によって直接的に接続される状態(IP接続)となるので、ファクシミリアプリケーションAP1が発呼動作のためのモデムコマンド(ダイアル)を送出すると、このモデムコマンド(ダイアル)は、直接的にネットワークファクシミリ装置FXへ転送されて受信され、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したモデムコマンド(ダイアル)に含まれる宛先の電話番号を抽出して保存するとともに、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答する。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズAの段階である。
【0044】
この後、ファクシミリアプリケーションAP1は、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った伝送前手順動作を、直接的にネットワークファクシミリ装置FXとの間で行う。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズBの段階であり、ここで、ファクシミリアプリケーションAP1からネットワークファクシミリ装置FXには、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報などの種々の情報が転送され、ネットワークファクシミリ装置FXは、これらの情報を受信して保存する。
【0045】
次いで、フェーズCになると、ファクシミリアプリケーションAP1から出力される画情報は、直接的にネットワークファクシミリ装置FXへ転送されて受信される。ネットワークファクシミリ装置FXは、受信した画情報を蓄積する。
【0046】
そして、ファクシミリアプリケーションAP1は、画情報の出力を終了すると、終了をあらわすモデムコマンド等を直接的にネットワークファクシミリ装置FXとの間でやりとりし、その後、ネットワークファクシミリ装置FXとの間で所定の伝送後手順を実行し(フェーズD,E)、最後にシリアルポートドライバSD1に対してポートクローズを指令する。
【0047】
一方、シリアルポートドライバSD1は、フェーズEの終了を検出すると、リダイレクトモードの動作を終了し、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受ける。このポートクローズを受けたシリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1に対する処理サービスを終了するとともに、ネットワークファクシミリ装置FXに対してネットワーク切断を指示する。
【0048】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXには、送信元のワークステーション装置WSのIPアドレス、送信宛先の電話番号、画像属性情報、および、画情報が蓄積されるので、ネットワークファクシミリ装置FXは、その電話番号の宛先へ発呼し、画像属性情報を用いて所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を実行し、蓄積した画情報を送信する。
【0049】
このようにして、画情報通送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの送信結果をへ通知するための送達確認メッセージを送信元のワークステーション装置WSへ通知するために、まず、記憶している送信元のワークステーション装置WSのIPアドレスを利用して、送信元のワークステーション装置WSに対しネットワーク接続を要求し、次いで、図7に示すような内容の送達確認メッセージを送信する。この送達確認メッセージの送信を終了すると、同一IPアドレスのワークステーション装置WSに対して、ネットワーク切断を指令する。
【0050】
したがって、このときに指定されたIPアドレスが設定されているワークステーション装置WSのシリアルポートドライバSD1は、このときのネットワーク接続要求を認識し、続いて送信される送達確認メッセージを受信して保存し、ネットワーク切断が指令されると、そのときのネットワーク接続を終了する。
【0051】
そして、シリアルポートドライバSD1は、ワークステーション装置WSの表示画面に適宜な表示窓を形成し、そのときに受信した送達確認メッセージの内容に従い、図8(送信成功の場合)または図9(宛先がFAXではなく送信失敗した場合)に示すような送達確認表示を表示する。
【0052】
この表示は、ユーザが「OK」ボタンをクリックすると、表示終了される。
【0053】
ここで、送達確認メッセージは、ワークステーション装置WSより指定された宛先FAXのファクシミリ番号(電話番号)をあらわす「FAX番号」、ネットワークファクシミリ装置FXが画情報送信を受け付けた時刻をあらわす「時刻」、ネットワークファクシミリ装置FXがこの送信動作にかかる蓄積画情報ファイルに付与したファイル番号をあらわす「ファイル番号」、送信結果をあらわす「終了ステータス」、および、所定のオプション情報が配置される「オプション」」からなる。また、「終了ステータス」の値は、画情報送信が成功した場合には「0」がセットされ、また、宛先がビジー(話中)で送信失敗した場合には「1」がセットされ、さらに、宛先が着信応答したがファクシミリ伝送手順信号を受信できなかった場合、すなわち、宛先がFAX以外の場合で送信失敗したときには「2」がそれぞれセットされる。
【0054】
図10は、この場合にワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAPが画情報送信時に実行する処理の一例を示している。
【0055】
まず、ユーザから入力される宛先を保存し(処理101)、送信画情報を作成する(処理102)。この処理102では、例えば、ユーザが作成したテキスト文書を送信する場合には、そのテキスト文書の内容を対応するファクシミリ画像データへ変換し、さらに、MH符号化することで送信画情報を作成することができる。同様にして、写真画像や文字と写真の混在する画像、あるいは、他のフォーマットの画像データに基づき、周知の方法により送信画情報を作成することができる。
【0056】
このようにして、画情報送信の準備が整うとファクシミリアプリケーションAP1は、シリアルポートドライバSD1に対してポートオープンを指示し(処理103)、次いで、ファクシミリモデムを初期化するためのモデムコマンド(モデム設定)を送出する(処理104)。
【0057】
次いで、シリアルポートドライバSD1より対応する応答信号を受信すると(処理105)、処理101で記憶している宛先へ発呼するためのモデムコマンド(ダイアル)を送出する(処理106)。
【0058】
この後は、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順の伝送前手順を実行し(処理107)、処理102で作成した送信画情報を送信し(処理108)、次いで、所定の伝送後手順を実行して(処理109)、シリアルポートドライバSD1にポートクローズを指令し(処理110)、この処理を終了する。
【0059】
図11は、この場合のシリアルポートドライバSD1の処理の一例を示している。
【0060】
シリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートオープンが指示されるか、あるいは、ローカルエリアネットワークLANを介してネットワーク接続要求を受信することを監視している(判断201,202のNOループ)。
【0061】
ファクシミリアプリケーションAP1よりポートオープンが指示されて判断201の結果がYESになると、ポートオープン状態に遷移し(処理203)、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワーク接続を要求する(処理204)。
【0062】
次いで、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(モデム設定)を受信し(処理205)、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答した後に(処理206)、リダイレクトモードの動作を開始する(処理207)。
【0063】
これにより、ファクシミリアプリケーションAP1とネットワークファクシミリ装置FXが直接的に接続される(ローカルエリアネットワークLAN上ではIP接続)。この状態で、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受信するまで待つ(判断208のNOループ)。
【0064】
ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受信した場合で、判断208の結果がYESになるときには、リダイレクトモードの動作を終了し(処理209)、ポートクローズ状態に遷移して(処理210)、ネットワークファクシミリ装置FXに対してネットワーク切断を指示し(処理211)、判断201へ戻る。
【0065】
また、ローカルエリアネットワークLANを介してネットワーク接続要求を受信した場合で、判断202の結果がYESになるときには、その接続要求元のネットワークファクシミリ装置FXより送達確認メッセージを受信して保存し(処理212)、ワークステーション装置WSの表示画面に表示窓を開き、図8または図9に示したような送達確認メッセージの表示を行う(処理213)。その状態で、ユーザが表示終了を指令するまで待ち(判断214のNOループ)、ユーザが「OK」ボタンをクリックして表示終了を指令すると、送達確認メッセージの表示を終了して、判断201へと戻る。
【0066】
図12は、この場合のネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の概略を示している。
【0067】
ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールを受信するか、ネットワーク接続要求を受けることを監視している(判断301,302のNOループ)。電子メールを受信して判断301の結果がYESになるときには、所定の電子メール受信時の処理を実行して(処理303)、判断301へ戻る。
【0068】
また、ネットワーク接続要求を受けた場合で、判断302の結果がYESになるときには、接続応答した後に、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(ダイアル)を受信し(処理304)、宛先の電話番号を抽出して保存し(処理305)、所定の応答信号をファクシミリアプリケーションAP1へ出力する。
【0069】
次いで、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った所定の伝送前手順処理を行い(処理306)、その際に受信した情報に基づいて、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報などの種々の情報を抽出すると、その抽出した画像属性情報を保存する。
【0070】
そして、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズCのファクシミリモデム動作を実行し、ローカルエリアネットワークLANを介して受信した画情報を蓄積する(処理307)。画情報受信を終了すると、所定の伝送後手順の処理を実行し(処理308)、その後、ネットワーク切断を受信し(処理309)、ネットワークを切断する(処理310)。
【0071】
次いで、保存した電話番号へ発呼し、画情報を送信するファクシミリ送信処理(処理311)を実行する。そして、そのときの送信結果を通知するための上述したような送達確認メッセージを作成し(処理312)、記憶している送信元のワークステーション装置WSのIPアドレスを用いてそのワークステーション装置WSに対しネットワーク接続を要求し(処理313)、次いで、処理312で作成した送達確認メッセージを送信し(処理314)、この送達確認メッセージの送信を終了すると、同一IPアドレスのワークステーション装置WSに対して、ネットワーク切断を指令して(処理315)、判断301へと戻る。
【0072】
このようにして、本実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXは、ワークステーション装置WSから画情報送信の依頼を受けると、その画情報送信の結果をあらわす送達確認メッセージを形成して、送信依頼元のワークステーション装置WSに通知するので、ワークステーション装置WSのユーザは、自分が実行させた画情報送信の結果を適切に、かつ、迅速に知ることができるので、非常に便利になる。
【0073】
ところで、上述した実施例では、送達確認メッセージは、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXからワークステーション装置WSへ送信され、この送達確認メッセージは、ワークステーション装置WSにおいては、シリアルポートドライバSD1の機能により受信処理される。したがって、ワークステーション装置WSでシリアルポートドライバSD1が起動されていない場合には、ワークステーション装置WSで送達確認メッセージを受信できないという事態を生じる。
【0074】
そこで、ネットワークファクシミリ装置FXが作成した送達確認メッセージを、電子メールとしてワークステーション装置WSのユーザに送信するようにすれば、かかる不具合を解消することができる。また、この場合、画情報送信時、ファクシミリアプリケーションAP1からネットワークファクシミリ装置FXにおいて、伝送前手順中にやりとりする手順信号を用い、送達確認メッセージの送信先のメールアドレスを通知するようにし、ネットワークファクシミリ装置FXでは、その通知されたメールアドレスに対して、送達確認メッセージの電子メールを送信するようにすればよい。
【0075】
この場合において、このネットワークファクシミリ通信システムにおけるファクシミリ通信の一例を、図13に示す。
【0076】
まず、ワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAP1は、ファクシミリ送信動作を行う場合、まず、シリアルポートドライバSD1に対してポートオープンを指示し、次いで、ファクシミリモデムを初期化するためのモデムコマンド(モデム設定)を送出する。これに対し、シリアルポートドライバSD1は、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答する。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズ前の段階である。
【0077】
それとともに、シリアルポートドライバSD1は、ポートオープン直後に、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワーク接続を要求し、ネットワークファクシミリ装置FXが接続応答すると、リダイレクトモードの動作を開始する。
【0078】
したがって、これ以降は、ファクシミリアプリケーションAP1とネットワークファクシミリ装置FXが擬似的な回線によって直接的に接続される状態(IP接続)となるので、ファクシミリアプリケーションAP1が発呼動作のためのモデムコマンド(ダイアル)を送出すると、このモデムコマンド(ダイアル)は、直接的にネットワークファクシミリ装置FXへ転送されて受信され、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したモデムコマンド(ダイアル)に含まれる宛先の電話番号を抽出して保存するとともに、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答する。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズAの段階である。
【0079】
この後、ファクシミリアプリケーションAP1は、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った伝送前手順動作を、直接的にネットワークファクシミリ装置FXとの間で行う。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズBの段階であり、ここで、ファクシミリアプリケーションAP1からネットワークファクシミリ装置FXには、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報、および、送達確認メッセージの送信先メールアドレスなどの種々の情報が転送され、ネットワークファクシミリ装置FXは、これらの情報を受信して保存する。なお、送信先メールアドレスは、送信ユーザのメールアカウントや管理者ユーザのメールアカウントのアドレスを適用することができ、送信毎にユーザが指定するようにしても良いし、あるいは、ファクシミリアプリケーションAP1にあらかじめ登録するようにしても良い。
【0080】
次いで、フェーズCになると、ファクシミリアプリケーションAP1から出力される画情報は、直接的にネットワークファクシミリ装置FXへ転送されて受信される。ネットワークファクシミリ装置FXは、受信した画情報を蓄積する。
【0081】
そして、ファクシミリアプリケーションAP1は、画情報の出力を終了すると、終了をあらわすモデムコマンド等を直接的にネットワークファクシミリ装置FXとの間でやりとりし、その後、ネットワークファクシミリ装置FXとの間で所定の伝送後手順を実行し(フェーズD,E)、最後にシリアルポートドライバSD1に対してポートクローズを指令する。
【0082】
一方、シリアルポートドライバSD1は、フェーズEの終了を検出すると、リダイレクトモードの動作を終了し、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受ける。このポートクローズを受けたシリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1に対する処理サービスを終了するとともに、ネットワークファクシミリ装置FXに対してネットワーク切断を指示する。
【0083】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXには、送信元のワークステーション装置WSのIPアドレス、送信宛先の電話番号、画像属性情報、および、画情報が蓄積されるので、ネットワークファクシミリ装置FXは、その電話番号の宛先へ発呼し、画像属性情報を用いて所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を実行し、蓄積した画情報を送信する。
【0084】
このようにして、画情報通送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、上述と同様な内容でそのときの送信結果を通知するための送達確認メッセージを作成する。次いで、図14(送信成功の場合)または図15(宛先ビジーで送信失敗した場合)に示すような電子メール(送達確認メール)を作成し、メールサーバ装置SMへ送信する。
【0085】
この送達確認メールは、ユーザにより指定されたメールアドレスへ送信されるので、そのメールアドレスのユーザ(送信ユーザまたは管理者ユーザなど)は、その送達確認メールの内容を見て、指定された送信動作の結果を適切に知ることができる。
【0086】
図16は、この場合にワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAPが画情報送信時に実行する処理の一例を示している。
【0087】
まず、ユーザから入力される宛先を保存し(処理401)、送信画情報を作成する(処理402)。この処理402では、例えば、ユーザが作成したテキスト文書を送信する場合には、そのテキスト文書の内容を対応するファクシミリ画像データへ変換し、さらに、MH符号化することで送信画情報を作成することができる。同様にして、写真画像や文字と写真の混在する画像、あるいは、他のフォーマットの画像データに基づき、周知の方法により送信画情報を作成することができる。
【0088】
このようにして、画情報送信の準備が整うとファクシミリアプリケーションAP1は、シリアルポートドライバSD1に対してポートオープンを指示し(処理403)、次いで、ファクシミリモデムを初期化するためのモデムコマンド(モデム設定)を送出する(処理404)。
【0089】
次いで、シリアルポートドライバSD1より対応する応答信号を受信すると(処理405)、処理401で記憶している宛先へ発呼するためのモデムコマンド(ダイアル)を送出する(処理406)。
【0090】
この後は、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順の伝送前手順を実行して送達確認メッセージの送信先メールアドレスの通知や伝送機能の設定などを行い(処理407)、処理402で作成した送信画情報を送信し(処理408)、次いで、所定の伝送後手順を実行して(処理409)、シリアルポートドライバSD1にポートクローズを指令し(処理410)、この処理を終了する。
【0091】
図17は、この場合のシリアルポートドライバSD1の処理の一例を示している。
【0092】
まず、シリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートオープンが指示されることを監視している(判断501のNOループ)。
【0093】
ファクシミリアプリケーションAP1よりポートオープンが指示されて判断501の結果がYESになると、ポートオープン状態に遷移し(処理502)、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワーク接続を要求する(処理503)。
【0094】
次いで、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(モデム設定)を受信し(処理504)、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答した後に(処理505)、リダイレクトモードの動作を開始する(処理506)。
【0095】
これにより、ファクシミリアプリケーションAP1とネットワークファクシミリ装置FXが直接的に接続される(ローカルエリアネットワークLAN上ではIP接続)。この状態で、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受信するまで待つ(判断507のNOループ)。
【0096】
ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受信した場合で、判断507の結果がYESになるときには、リダイレクトモードの動作を終了し(処理508)、ポートクローズ状態に遷移して(処理509)、ネットワークファクシミリ装置FXに対してネットワーク切断を指示し(処理510)、判断501へ戻る。
【0097】
図18は、この場合のネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の概略を示している。
【0098】
ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールを受信するか、ネットワーク接続要求を受けることを監視している(判断601,602のNOループ)。電子メールを受信して判断601の結果がYESになるときには、所定の電子メール受信時の処理を実行して(処理603)、判断601へ戻る。
【0099】
また、ネットワーク接続要求を受けた場合で、判断602の結果がYESになるときには、接続応答した後に、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(ダイアル)を受信し(処理604)、宛先の電話番号を抽出して保存し(処理605)、所定の応答信号をファクシミリアプリケーションAP1へ出力する。
【0100】
次いで、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った所定の伝送前手順処理を行い(処理606)、その際に受信した情報に基づいて、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報などの種々の情報を抽出すると、その抽出した画像属性情報を保存する。また、送達確認メッセージの送信先メールアドレスを抽出して保存する(処理607)。
【0101】
そして、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズCのファクシミリモデム動作を実行し、ローカルエリアネットワークLANを介して受信した画情報を蓄積する(処理608)。画情報受信を終了すると、所定の伝送後手順の処理を実行し(処理609)、その後、ネットワーク切断を受信し(処理610)、ネットワークを切断する(処理611)。
【0102】
次いで、保存した電話番号へ発呼し、画情報を送信するファクシミリ送信処理(処理612)を実行する。そして、そのときの送信結果を通知するための上述したような送達確認メッセージを作成し(処理613)、記憶した送信先メールアドレスなどを用いて上述したような送達確認メールのヘッダ情報を作成し(処理614)、送達確認メッセージの内容に基づいて送達確認メールの本文情報を作成し(処理615)、処理614で作成したヘッダ情報と処理615で作成した本文情報からなる電子メール(送達確認メール)をメールサーバ装置SMへ送信して(処理616)、判断601へ戻る。
【0103】
このようにして、本実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXは、ワークステーション装置WSから画情報送信の依頼を受けると、その画情報送信の結果をあらわす送達確認メッセージを形成して、あらかじめ通知された送信先メールアドレスへ、電子メールとして送信するので、その電子メールを受信したユーザは、送達確認メッセージを読むことで、画情報送信の結果を適切に知ることができるので、非常に便利になる。
【0104】
ところで、送達確認メールの内容が、図14または図15のように、送達確認メッセージの内容のみからなる場合には、その送達確認メールを受信したユーザ側で、どの画情報送信に対する送達確認メッセージであるかを判断することが困難になる場合がある。
【0105】
そこで、図19(送信成功の場合)または図20(宛先FAX以外で送信失敗の場合)のように、送達確認メールとして、本文情報に送信画像の1ページ目の先頭部分(または1ページ目全部)を添付したものを送信するとよい。また、この場合、送達確認メールは、マルチパートMIME形式の電子メールとなり、その最初のパートに送達確認メッセージの内容が配置され、2つ目のパートに添付される画情報の内容が配置される。
【0106】
それにより、この送達確認メールを受信したユーザは、送達確認メッセージにかかる送信原稿の内容を参照できるので、どの画情報送信に対する送達確認メッセージであるかを明確に判断することができる。
【0107】
図21は、この場合のネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の概略を示している。
【0108】
ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールを受信するか、ネットワーク接続要求を受けることを監視している(判断701,702のNOループ)。電子メールを受信して判断701の結果がYESになるときには、所定の電子メール受信時の処理を実行して(処理703)、判断701へ戻る。
【0109】
また、ネットワーク接続要求を受けた場合で、判断702の結果がYESになるときには、接続応答した後に、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(ダイアル)を受信し(処理704)、宛先の電話番号を抽出して保存し(処理705)、所定の応答信号をファクシミリアプリケーションAP1へ出力する。
【0110】
次いで、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った所定の伝送前手順処理を行い(処理706)、その際に受信した情報に基づいて、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報などの種々の情報を抽出すると、その抽出した画像属性情報を保存する。また、送達確認メッセージの送信先メールアドレスを抽出して保存する(処理707)。
【0111】
そして、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズCのファクシミリモデム動作を実行し、ローカルエリアネットワークLANを介して受信した画情報を蓄積する(処理708)。画情報受信を終了すると、所定の伝送後手順の処理を実行し(処理709)、その後、ネットワーク切断を受信し(処理710)、ネットワークを切断する(処理711)。
【0112】
次いで、保存した電話番号へ発呼し、画情報を送信するファクシミリ送信処理(処理712)を実行する。そして、そのときの送信結果を通知するための上述したような送達確認メッセージを作成し(処理713)、記憶した送信先メールアドレスなどを用いて上述したようなマルチパートMIME形式の送達確認メールのヘッダ情報を作成し(処理714)、送達確認メッセージの内容および添付する送信画情報に基づいて、上述したようなマルチパートMIME形式の送達確認メールの本文情報を作成し(処理715)、処理714で作成したヘッダ情報と処理715で作成した本文情報からなる電子メール(送達確認メール)をメールサーバ装置SMへ送信して(処理716)、判断701へ戻る。
【0113】
このようにして、本実施例では、送達確認メールとして、本文情報に送信画像の1ページ目の先頭部分(または1ページ目全部)を添付したものを送信しているので、この送達確認メールを受信したユーザは、送達確認メッセージにかかる送信原稿の内容を参照でき、その結果、どの画情報送信に対する送達確認メッセージであるかを明確に判断することができる。
【0114】
さて、ワークステーション装置WSのユーザがネットワークファクシミリ装置FXを使用してファクシミリ送信動作を実行させ、その結果、宛先がFAX以外で送信失敗になった場合には、送信ユーザは、ファクシミリ番号(電話番号)を変更して、再度同じ画情報の送信動作を実行させたいと考えるであろう。
【0115】
このような希望に対処できるようにするためには、ワークステーション装置WSのユーザから、再送指定をするようにできればよい。
【0116】
この場合における、このネットワークファクシミリ通信システムにおけるファクシミリ通信の一例を図22に示す。
【0117】
まず、ワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAP1は、ファクシミリ送信動作を行う場合、まず、シリアルポートドライバSD1に対してポートオープンを指示し、次いで、ファクシミリモデムを初期化するためのモデムコマンド(モデム設定)を送出する。これに対し、シリアルポートドライバSD1は、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答する。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズ前の段階である。
【0118】
それとともに、シリアルポートドライバSD1は、ポートオープン直後に、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワーク接続を要求し、ネットワークファクシミリ装置FXが接続応答すると、リダイレクトモードの動作を開始する。
【0119】
したがって、これ以降は、ファクシミリアプリケーションAP1とネットワークファクシミリ装置FXが擬似的な回線によって直接的に接続される状態(IP接続)となるので、ファクシミリアプリケーションAP1が発呼動作のためのモデムコマンド(ダイアル)を送出すると、このモデムコマンド(ダイアル)は、直接的にネットワークファクシミリ装置FXへ転送されて受信され、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したモデムコマンド(ダイアル)に含まれる宛先の電話番号を抽出して保存するとともに、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答する。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズAの段階である。
【0120】
この後、ファクシミリアプリケーションAP1は、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った伝送前手順動作を、直接的にネットワークファクシミリ装置FXとの間で行う。この段階は、グループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズBの段階であり、ここで、ファクシミリアプリケーションAP1からネットワークファクシミリ装置FXには、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報などの種々の情報が転送され、ネットワークファクシミリ装置FXは、これらの情報を受信して保存する。
【0121】
次いで、フェーズCになると、ファクシミリアプリケーションAP1から出力される画情報は、直接的にネットワークファクシミリ装置FXへ転送されて受信される。ネットワークファクシミリ装置FXは、受信した画情報を蓄積する。
【0122】
そして、ファクシミリアプリケーションAP1は、画情報の出力を終了すると、終了をあらわすモデムコマンド等を直接的にネットワークファクシミリ装置FXとの間でやりとりし、その後、ネットワークファクシミリ装置FXとの間で所定の伝送後手順を実行し(フェーズD,E)、最後にシリアルポートドライバSD1に対してポートクローズを指令する。
【0123】
一方、シリアルポートドライバSD1は、フェーズEの終了を検出すると、リダイレクトモードの動作を終了し、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受ける。このポートクローズを受けたシリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1に対する処理サービスを終了するとともに、ネットワークファクシミリ装置FXに対してネットワーク切断を指示する。
【0124】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXには、送信元のワークステーション装置WSのIPアドレス、送信宛先の電話番号、画像属性情報、および、画情報が蓄積されるので、ネットワークファクシミリ装置FXは、その電話番号の宛先へ発呼し、画像属性情報を用いて所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を実行し、蓄積した画情報を送信する。
【0125】
このようにして、画情報通送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの送信結果をへ通知するための上述したような送達確認メッセージを送信元のワークステーション装置WSへ通知するために、まず、記憶している送信元のワークステーション装置WSのIPアドレスを利用して、送信元のワークステーション装置WSに対しネットワーク接続を要求し、次いで、図7に示すような内容の送達確認メッセージを送信する。この送達確認メッセージの送信を終了すると、再送要求メッセージ(後述)が受信されるまで待つ。
【0126】
したがって、このときに指定されたIPアドレスが設定されているワークステーション装置WSのシリアルポートドライバSD1は、このときのネットワーク接続要求を認識し、続いて送信される送達確認メッセージを受信して保存し、ワークステーション装置WSの表示画面に適宜な表示窓を形成し、そのときに受信した送達確認メッセージの内容に従い、送達確認表示を表示する。
【0127】
このとき、送達確認メッセージの「終了ステータス」の値が「2」であり、「宛先がFAXではない」ことが理由で送信失敗した旨が通知された場合、シリアルポートドライバSD1は、図23に示すようなファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージを表示して、ユーザに対し、正しい(新しい)FAX番号の入力を促す。
【0128】
それにより、ユーザがこのファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージのテキストボックスに新しくFAX番号を入力し、「再送信」ボタンをクリックすると、シリアルポートドライバSD1は、図24に示すような再送要求メッセージを作成し、ネットワークファクシミリ装置FXへと送信する。
【0129】
ここで、再送要求メッセージは、新たに入力された宛先FAXのファクシミリ番号(電話番号)をあらわす「FAX番号」、送達確認メッセージで通知されたファイル番号をあらわす「ファイル番号」、再送要求の有無を通知するための「要求コード」、および、所定のオプション情報が配置される「オプション」」からなる。また、「要求コード」の値は、上述したようにファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージにおいて「再送信」がクリックされた場合には、再送信を指定する値「1」がセットされ、上述したようにファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージにおいて「キャンセル」がクリックされた場合には、再送信をしない旨を指定する値「0」がセットされる。
【0130】
この再送要求メッセージを受信すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、同一IPアドレスのワークステーション装置WSに対して、ネットワーク切断を指令する。また、このときに指定されたIPアドレスが設定されているワークステーション装置WSのシリアルポートドライバSD1は、ネットワーク切断が指令されると、そのときのネットワーク接続を終了する。
【0131】
次いで、ネットワークファクシミリ装置FXは、再送要求メッセージで通知されたFAX番号の宛先へ発呼し、再送要求メッセージで指定されたファイル番号の蓄積した画情報を送信する。
【0132】
図25および図26は、この場合のシリアルポートドライバSD1の処理の一例を示している。なお、この場合におけるワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAP1の動作は、図10に示したものと同様なものになるので、その説明を省略する。
【0133】
シリアルポートドライバSD1は、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートオープンが指示されるか、あるいは、ローカルエリアネットワークLANを介してネットワーク接続要求を受信することを監視している(判断801,802のNOループ)。
【0134】
ファクシミリアプリケーションAP1よりポートオープンが指示されて判断801の結果がYESになると、ポートオープン状態に遷移し(処理803)、ローカルエリアネットワークLANを介し、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワーク接続を要求する(処理804)。
【0135】
次いで、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(モデム設定)を受信し(処理805)、対応する応答信号をファクシミリアプリケーションAP1に対して応答した後に(処理806)、リダイレクトモードの動作を開始する(処理807)。
【0136】
これにより、ファクシミリアプリケーションAP1とネットワークファクシミリ装置FXが直接的に接続される(ローカルエリアネットワークLAN上ではIP接続)。この状態で、ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受信するまで待つ(判断808のNOループ)。
【0137】
ファクシミリアプリケーションAP1よりポートクローズを受信した場合で、判断808の結果がYESになるときには、リダイレクトモードの動作を終了し(処理809)、ポートクローズ状態に遷移して(処理810)、ネットワークファクシミリ装置FXに対してネットワーク切断を指示し(処理811)、判断801へ戻る。
【0138】
また、ローカルエリアネットワークLANを介してネットワーク接続要求を受信した場合で、判断802の結果がYESになるときには、その接続要求元のネットワークファクシミリ装置FXより送達確認メッセージを受信して保存し(処理812)、その終了ステータスの値が「2」であり、「宛先がFAXではない」であったかどうかを調べる(判断813)。
【0139】
判断813の結果がNOになるときには、ワークステーション装置WSの表示画面に表示窓を開き、図8または図9に示したような送達確認メッセージの表示を行う(処理814)。その状態で、ユーザが表示終了を指令するまで待ち(判断815のNOループ)、ユーザが「OK」ボタンをクリックして表示終了を指令すると、送達確認メッセージの表示を終了して、判断801へと戻る。
【0140】
また、判断813の結果がYESになるときには、図23に示したようなファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージを表示し(処理816)、その状態で、「再送信」または「キャンセル」がクリックされるまで待つ(判断817,181のNOループ)。
【0141】
ファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージの「再送信」がクリックされた場合で、判断817の結果がYESになるときには、テキストボックスに有意なFAX番号が入力されているかどうかを調べ(判断819)、判断819の結果がNOになるときには、その操作を無視し、処理816へ戻って、ファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージの表示を続行する。
【0142】
また、判断819の結果がYESになるときには、上述した再送信要求メッセージ(再送あり)を作成し(処理820)、その再送要求メッセージをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する(処理821)。
【0143】
次いで、ネットワークファクシミリ装置FXよりネットワーク切断を受信すると(処理822)、ネットワークを切断して(処理823)、判断801へ戻る。
【0144】
また、ファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージの「キャンセル」がクリックされた場合で、判断818の結果がYESになるときには、上述した再送信要求メッセージ(再送なし)を作成し(処理824)、処理821へ移行して、その再送要求メッセージをネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それ以降の処理を実行する。
【0145】
図27は、この場合のネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の概略を示している。
【0146】
ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールを受信するか、ネットワーク接続要求を受けることを監視している(判断901,902のNOループ)。電子メールを受信して判断901の結果がYESになるときには、所定の電子メール受信時の処理を実行して(処理903)、判断901へ戻る。
【0147】
また、ネットワーク接続要求を受けた場合で、判断902の結果がYESになるときには、それに続いてモデムコマンドを受信するかどうかを調べる(判断904)。
【0148】
モデムコマンドを受信した場合で、判断905の結果がYESになるときには、ファクシミリアプリケーションAP1よりモデムコマンド(ダイアル)を受信し(処理905)、宛先の電話番号を抽出して保存し(処理906)、所定の応答信号をファクシミリアプリケーションAP1へ出力する。
【0149】
次いで、グループ3ファクシミリ伝送手順に従った所定の伝送前手順処理を行い(処理907)、その際に受信した情報に基づいて、伝送する画情報の画像属性情報(線密度、符号化方式、サイズ等)、自端末の識別情報などの種々の情報を抽出すると、その抽出した画像属性情報を保存する。
【0150】
そして、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズCのファクシミリモデム動作を実行し、ローカルエリアネットワークLANを介して受信した画情報を蓄積する(処理908)。画情報受信を終了すると、所定の伝送後手順の処理を実行し(処理909)、その後、ネットワーク切断を受信し(処理910)、ネットワークを切断する(処理911)。
【0151】
次いで、保存した電話番号へ発呼し、画情報を送信するファクシミリ送信処理(処理912)を実行する。そして、そのときの送信結果を通知するための上述したような送達確認メッセージを作成し(処理913)、記憶している送信元のワークステーション装置WSのIPアドレスを用いてそのワークステーション装置WSに対しネットワーク接続を要求し(処理914)、次いで、処理912で作成した送達確認メッセージを送信し(処理915)、この送達確認メッセージの送信を終了すると、同一IPアドレスのワークステーション装置WSに対して、ネットワーク切断を指令して(処理916)、判断901へと戻る。
【0152】
また、モデムコマンドを受信しなかった場合で、判断904の結果がNOになるときには、このときには、再送要求メッセージを受信して保存し(処理917)、ネットワーク切断を指令する(処理918)。
【0153】
次いで、受信した再送要求メッセージから新しいFAX番号を抽出して保存し(処理919)、再送要求メッセージで指定されたファイル番号の送信画情報を送信ファイルとして指定し(処理920)、処理919で抽出したFAX番号へ発呼し、処理920で指定した画情報を送信するファクシミリ送信処理(処理921)を実行する。
【0154】
次に、処理913へ移行し、その再送にかかる送達確認メッセージを作成し、送信元ワークステーション装置WSに送信する。
【0155】
このようにして、本実施例では、最初に指定したFAX番号で送信失敗し、その理由が「宛先がFAXではない」であった場合には、ユーザに正しい(新しい)FAX番号を再度指定させ、同一画情報を新たに指定されたFAX番号へ送信するようにしているので、ユーザの再送動作が非常に簡単なものとなる。
【0156】
なお、上述した実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXは、公衆網PSTNに接続され、グループ3ファクシミリ伝送機能を備えている場合について説明したが、ネットワークファクシミリ装置FXがグループ4ファクシミリ伝送機能を備え、ISDNを伝送路として用いる場合にも、本発明を同様にして適用することができる。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワークファクシミリ装置は、ワークステーション装置から画情報送信の依頼を受けると、その画情報送信の結果をあらわす送達確認メッセージを形成して、送信依頼元のワークステーション装置に通知するので、ワークステーション装置のユーザは、自分が実行させた画情報送信の結果を適切に、かつ、迅速に知ることができるので、非常に便利になるという効果を得る。
【0158】
また、、ネットワークファクシミリ装置は、ワークステーション装置から画情報送信の依頼を受けると、その画情報送信の結果をあらわす送達確認メッセージを形成して、あらかじめ通知された送信先メールアドレスへ、電子メールとして送信するので、その電子メールを受信したユーザは、送達確認メッセージを読むことで、画情報送信の結果を適切に知ることができるので、非常に便利になるという効果を得る。
【0160】
また、最初に指定したFAX番号で送信失敗し、その理由が「宛先がFAXではない」であった場合には、ユーザに正しい(新しい)FAX番号を再度指定させ、同一画情報を新たに指定されたFAX番号へ送信するようにしているので、ユーザの再送動作が非常に簡単なものとなるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示したブロック図。
【図4】ネットワークファクシミリ装置FXのシステム制御部1におけるデータ通信制御系の概略を示したブロック図。
【図5】ワークステーション装置WSのCPU21がファクシミリアプリケーションプログラムを実行する際の制御系の概略を示したブロック図。
【図6】このネットワークファクシミリ通信システムにおけるファクシミリ通信の一例を示したタイムチャート。
【図7】送達確認メッセージの一例を示した概略図。
【図8】送達確認表示の一例を示した概略図。
【図9】送達確認表示の他の例を示した概略図。
【図10】ワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAPが画情報送信時に実行する処理の一例を示したフローチャート。
【図11】シリアルポートドライバSD1の処理の一例を示したフローチャート。
【図12】ネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の概略を示したフローチャート。
【図13】このネットワークファクシミリ通信システムにおけるファクシミリ通信の他の例を示したタイムチャート。
【図14】電子メール(送達確認メール)の一例を示した概略図。
【図15】電子メール(送達確認メール)の他の例を示した概略図。
【図16】ワークステーション装置WSのファクシミリアプリケーションAPが画情報送信時に実行する処理の他の例を示したフローチャート。
【図17】シリアルポートドライバSD1の処理の他の例を示したフローチャート。
【図18】ネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の他の例の概略を示したフローチャート。
【図19】画情報付き電子メール(送達確認メール)の一例を示した概略図。
【図20】画情報付き電子メール(送達確認メール)の他の例を示した概略図。
【図21】ネットワークファクシミリ装置FXの制御処理のさらに他の例の概略を示したフローチャート。
【図22】このネットワークファクシミリ通信システムにおけるファクシミリ通信のさらに他の例を示したタイムチャート。
【図23】ファクシミリ番号訂正ガイダンスメッセージの一例を示した概略図。
【図24】再送要求メッセージの一例を示した概略図。
【図25】シリアルポートドライバSD1の処理のさらに他の例の一部を示したフローチャート。
【図26】シリアルポートドライバSD1の処理のさらに他の例の他の部分を示したフローチャート。
【図27】ネットワークファクシミリ装置FXの制御処理の別な例の概略を示したフローチャート。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
WS ワークステーション装置

Claims (3)

  1. ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムの制御方法において、
    上記ワークステーション装置は、所定のもしくは仮想のファクシミリモデム手段に接続して、所定のモデムコマンドおよびグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを上記ファクシミリモデム手段との間でやりとりし、ファクシミリ通信を実現するファクシミリ通信手段と、
    上記ファクシミリ通信手段より上記ファクシミリモデム手段に対して通信開始が通知されると、上記ローカルエリアネットワークを用いて上記ネットワークファクシミリ装置へ接続し、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズ中、上記ファクシミリ通信手段と上記ネットワークファクシミリ装置との間でやりとりされるグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを中継する通信制御手段を備える一方、
    上記ネットワークファクシミリ装置は、上記ローカルエリアネットワークを介して、いずれかの上記ワークステーション装置に接続されると、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズについて上記仮想のファクシミリモデム手段を実現して送信宛先情報を取得するとともに送信画情報を蓄積し、その後、取得した送信宛先へ発呼して、蓄積した送信画情報を送信し、その送信結果を通知する送達確認メッセージを作成し、上記ローカルエリアネットワークを介して送信元の上記ワークステーション装置へ送出し、
    上記ワークステーション装置は、上記ネットワークファクシミリ装置より上記送達確認メッセージを受信し、その内容が「宛先がFAXではない」の場合には、宛先番号を再入力させ、その再入力された宛先番号を上記ローカルエリアネットワークを介して上記ネットワークファクシミリ装置へ通知し、
    上記ネットワークファクシミリ装置は、上記ワークステーション装置より再入力された宛先番号が通知されたときには、当該ワークステーション装置から受信した蓄積画情報を、その通知された宛先番号の宛先へ送信することを特徴とするネットワークファクシミリ通信システムの制御方法。
  2. ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムのネットワークファクシミリ装置において、
    上記ローカルエリアネットワークを介して、いずれかの上記ワークステーション装置に接続されると、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズについて、所定のもしくは仮想のファクシミリモデム手段を実現して送信宛先情報を取得するとともに送信画情報を蓄積し、その後、取得した送信宛先へ発呼して、蓄積した送信画情報を送信し、その送信結果を通知する送達確認メッセージを作成し、上記ローカルエリアネットワークを介して送信元の上記ワークステーション装置へ送出し、
    上記送達確認メッセージを受信した上記ワークステーション装置から、再入力された宛先番号が、上記ローカルエリアネットワークを介して通知されると、当該ワークステーション装置から受信した蓄積画情報を、その通知された宛先番号の宛先へ送信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  3. ローカルエリアネットワークに接続されるとともに、公衆網を介し、ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりするネットワークファクシミリ装置と、上記ローカルエリアネットワークに接続される1つ以上のワークステーション装置とからなるネットワークファクシミリ通信システムのワークステーション装置において、
    所定のもしくは仮想のファクシミリモデム手段に接続して、所定のモデムコマンドおよびグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを上記ファクシミリモデム手段との間でやりとりし、ファクシミリ通信を実現するファクシミリ通信手段と、
    上記ファクシミリ通信手段より上記ファクシミリモデム手段に対して通信開始が通知されると、上記ローカルエリアネットワークを用いて上記ネットワークファクシミリ装置へ接続し、グループ3ファクシミリ伝送手順の全フェーズ中、上記ファクシミリ通信手段と上記ネットワークファクシミリ装置との間でやりとりされるグループ3ファクシミリ伝送手順コマンドを中継する通信制御手段を備え、
    上記ファクシミリ通信手段を用い、ローカルエリアネットワークを介して、上記ネットワークファクシミリ装置へ接続し、送信宛先情報および送信画情報を送信し、
    上記ネットワークファクシミリ装置から通信結果を通知する送達確認メッセージを受信し、その内容が「宛先がFAXではない」の場合には、宛先番号を再入力させ、その再入力された宛先番号を上記ローカルエリアネットワークを介して上記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とするワークステーション装置。
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