JP2530850Y2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JP2530850Y2
JP2530850Y2 JP9122990U JP9122990U JP2530850Y2 JP 2530850 Y2 JP2530850 Y2 JP 2530850Y2 JP 9122990 U JP9122990 U JP 9122990U JP 9122990 U JP9122990 U JP 9122990U JP 2530850 Y2 JP2530850 Y2 JP 2530850Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は内燃機関の燃料噴射装置に係り、特にデリ
バリパイプに取付けられたインジェクタの回り止めを行
う内燃機関の燃料噴射装置に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関の燃料噴射装置においては、燃料タンクや燃
料ポンプが接続された燃料供給管にデリバリパイプが接
続されており、このデリバリパイプにインジェクタが取
付けられ、内燃機関に燃料を噴射供給している。
前記インジェクタには、デリバリパイプに回転可能に
取付けられるものと、前記デリバリパイプに回転不可能
に取付けられるものがある。このデリバリパイプに回転
不可能に取付けられたインジェクタは、第5図に示す如
く、デリバリパイプ112とインジェクタ114とを回転防止
専用の位置決め用ブラケット142によって前記インジェ
クタ114を回転不可能に固定していた。
また、その他の内燃機関用の燃料噴射装置としては、
特開昭55−117067号公報に開示される如く、多数の噴射
弁を有しており、噴射弁の夫々が一端で接続管片を介し
て形状の安定した共通の燃料分配導管の差し込みニブル
にシールされて結合されていてかつ他端でマウスピース
を有しており、マウスピースが内燃機関のシリンダの1
つ又は吸込み管の適当な開口内にシールされて差し込み
可能である形状のものにおいて、それぞれの噴射弁が適
当に成形されたばね弾性的なそれぞれのU字形保持部材
によって燃料分配導管に結合可能であり、U字形保持部
材が噴射弁及び燃料噴射導管もしくは差し込みニブルを
少なくとも部分的に取り囲んでいるものがあった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来の内燃機関の燃料噴射装置において
は、第5図に示す如く、インジェクタ114の回転の防止
を行うべく、専用の位置決め用ブラケット142を設け、
このブラケット142によって前記インジェクタ114をデリ
バリパイプ112に取付けていた。
この結果、回転防止用ブラケット142を形成しなけれ
ばならないとともに、前記インジェクタ114とデリバリ
パイプ112とに前記回転防止用ブラケット142を受けるガ
イド部144−1、144−2を夫々形成しなければならず、
前記インジェクタ114の回転防止専用部品の部品点数と
加工工数とを増加させてしまい、内燃機関の燃料噴射装
置の製造コストの増加を招き、経済的に不利であるとい
う不都合があった。
〔考案の目的〕
そこでこの考案の目的は、上述不都合を除去するため
に、インジェクタの近傍で且つ該インジェクタの長軸方
向と略平行にデリバリパイプを内燃機関側に固定するデ
リバリパイプ固定用ブラケットを配置して設け、デリバ
リパイプ固定用ブラケットの一端側にデリバリパイプを
抱持するように湾曲状にパイプ固着部を形成し、デリバ
リパイプ固定用ブラケットの他端側には内燃機関に取付
けられるように断面L字形状に折り曲げられた取付フラ
ンジ部を形成し、取付フランジには取付用ボルト孔部を
形成し、デリバリパイプ固定用ブラケットのパイプ固着
部をデリバリパイプに固着して設け、デリバリパイプ固
定用ブラケットの取付フランジを取付用ボルト孔部に挿
通される取付用ボルトによって内燃機関に取付けて設
け、インジェクタとデリバリパイプ固定用ブラケットと
の少なくとも一方にはインジェクタとデリバリパイプ固
定用ブラケットとの接触の際にインジェクタの回転を防
止する回転防止部を設けたことにより、インジェクタの
回転防止専用部品を省略できるとともに、デリバリパイ
プやインジェクタへの回転防止用の加工工数を減少でき
る内燃機関の燃料噴射装置を実現するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの考案は、デリバリパイ
プにより分配した燃料を内燃機関にインジェクタを介し
て噴射供給する内燃機関の燃料噴射装置において、前記
インジェクタの近傍で且つ該インジェクタの長軸方向と
略平行に前記デリバリパイプを前記内燃機関側に固定す
るデリバリパイプ固定用ブラケットを配置して設け、こ
のデリバリパイプ固定用ブラケットの一端側に前記デリ
バリパイプを抱持するように湾曲状にパイプ固着部を形
成し、前記デリバリパイプ固定用ブラケットの他端側に
は前記内燃機関に取付けられるように断面L字形状に折
り曲げられた取付フランジ部を形成し、この取付フラン
ジには取付用ボルト孔部を形成し、前記デリバリパイプ
固定用ブラケットのパイプ固着部を前記デリバリパイプ
に固着して設け、前記デリバリパイプ固定用ブラケット
の取付フランジを前記取付用ボルト孔部に挿通される取
付用ボルトによって前記内燃機関に取付けて設け、前記
インジェクタと前記デリバリパイプ固定用ブラケットと
の少なくとも一方には前記インジェクタと前記デリバリ
パイプ固定用ブラケットとの接触の際に前記インジェク
タの回転を防止する回転防止部を設けたことを特徴とす
る。
〔作用〕
上述の如く構成したことにより、内燃機関を動作させ
た際には、デリバリパイプにより分配された燃料がイン
ジェクタから内燃機関に噴射供給されている。
このとき、インジェクタとデリバリパイプ固定用ブラ
ケットとの少なくとも一方に設けられた回転防止部によ
ってインジェクタの回転を防止している。
〔実施例〕
以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1〜3図はこの考案の実施例を示すものである。第
3図において、2は内燃機関、4は燃料供給管、6は燃
料タンク、8は燃料ポンプ、10はフィルタである。前記
燃料供給管4は、一端側に燃料タンク6と燃料ポンプ8
とを連絡する第1燃料供給管4−1と、前記燃料ポンプ
8とフィルタ10とを連絡する第2燃料供給管4−2と、
フィルタ10とデリバリパイプ12とを連絡する第3燃料供
給管4−3とにより構成されている。
前記デリバリパイプ12には、内燃機関2の吸気系(図
示せず)に燃料を噴射供給する複数個、例えば3個のイ
ンジェクタ14−1〜14−3が接続されているとともに、
燃料噴射圧力を調整すべく圧力制御弁16が接続されてい
る。この圧力制御弁16は、燃料戻り管18によって燃料タ
ンク6に連絡されている。前記圧力制御弁16は、各イン
ジェクタ14−1〜14−3に作用する燃料噴射圧力を設定
圧に調整するものであり、この設定圧よりも高い場合
は、余分の燃料を前記燃料戻り管18により燃料タンク6
に戻している。
また、インジェクタ14−1〜14−3の近傍で、インジ
ェクタ14−1〜14−3から例えば数mm離間し、且つ、イ
ンジェクタ14−1〜14−3の長軸方向と略平行に、デリ
バリパイプ12を内燃機関2側に固定するように、デリバ
リパイプ固定用ブラケット20−1〜20−3が配設され
る。
このデリバリパイプ固定用ブラケット20−1〜20−3
には、一端側にデリバリパイプ12を抱持するように湾曲
状にパイプ固着部20a−1〜20a−3が形成されていると
ともに、他端側に内燃機関2に取付けられるように断面
L字形状に折り曲げられた取付フランジ部20b−1〜20b
−3が形成されている。取付フランジ部20b−1〜20b−
3には、取付用ボルト孔部24−1〜24−3が形成されて
いる。
デリバリパイプ固定用ブラケット20−1〜20−3は、
第1図に示す如く、インジェクタ14−1〜14−3の右側
部位に配置され、デリバリパイプ12を内燃機関2に固定
するものであり、パイプ固着部20a−1〜20a−3がデリ
バリパイプ12に固着されるとともに、取付フランジ部20
b−1〜20b−3が取付用ボルト孔部24−1〜24−3に挿
通される各取付用ボルト(図示せず)によって内燃機関
2に固定される。
そして、インジェクタ14−1〜14−3とデリバリパイ
プ固定用ブラケット20−1〜20−3との少なくとも一方
には、インジェクタ14−1〜14−3とデリバリパイプ固
定用ブラケット20−1〜20−3との接触の際にインジェ
クタ14−1〜14−3の回転を防止する回転防止部22−1
〜22−3が設けられる。
この回転防止部22−1〜22−3は、例えば、樹脂部材
によて形成され、また、インジェクタ14−1〜14−3の
中間部位に設けられ、第1図において左右方向に突出さ
せて配置され、デリバリパイプ固定用ブラケット20−1
〜20−3との間隔を維持している。
また、インジェクタ14−1〜14−3には、一端側にデ
リバリパイプ用第1取付部14a−1〜14a−3が形成され
ているとともに、他端側に内燃機関用第2取付部14b−
1〜14b−3が形成されている。
次に作用について説明する。
内燃機関2を動作させた際には、燃料タンク6内の燃
料が燃料ポンプ8によって燃料供給管4内を圧送され、
フィルタ10を介してデリバリパイプ12に供給されてい
る。
前記デリバリパイプ12によって分配された燃料は、各
インジェクタ14−1〜14−3から内燃機関2の吸気系
(図示せず)に噴射供給されている。
このとき、インジェクタ14−1〜14−3のみに設けた
回転防止部22−1〜22−3がデリバリパイプ固定用ブラ
ケット20−1〜20−3に接触することによってインジェ
クタ14−1〜14−3の回転を防止している。
これにより、従来のインジェクタに使用されていた回
転防止専用部品を省略でき、構成を簡略化し得るととも
に、デリバリパイプ12やインジェクタ14−1〜14−3へ
の回転防止用の加工工数を減少でき、内燃機関2の燃料
噴射装置の製造コストを低減し得て、経済的に有利であ
る。
なお、この考案は上述実施例に限定されるものではな
く、種々の応用改変が可能である。
例えば、この考案の実施例においては、回転防止部22
をインジェクタ14−1〜14−3にのみ形成する構成とし
たが、前記回転防止部22はインジェクタ14−1〜14−3
の回転を防止できればよく、第4図に示す如く、デリバ
リパイプ固定用ブラケット20のインジェクタ側側面(第
4図において左側)にインジェクタ(図示せず)側に突
出する回転防止部32を形成して使用することも可能であ
る。
また、前述の実施例においては、インジェクタあるい
はブラケットの何れか一方に回転防止部材を形成して使
用していたが、前記インジェクタとブラケットとの両方
に回転防止部を形成して使用することも可能である。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明した如くこの考案によれば、インジェ
クタの近傍で且つ該インジェクタの長軸方向と略平行に
デリバリパイプを内燃機関側に固定するデリバリパイプ
固定用ブラケットを配置して設け、デリバリパイプ固定
用ブラケットの一端側にデリバリパイプを抱持するよう
に湾曲状にパイプ固着部を形成し、デリバリパイプ固定
用ブラケットの他端側には内燃機関に取付けられるよう
に断面L字形状に折り曲げられた取付フランジ部を形成
し、取付フランジには取付用ボルト孔部を形成し、デリ
バリパイプ固定用ブラケットのパイプ固着部をデリバリ
パイプに固着して設け、デリバリパイプ固定用ブラケッ
トの取付フランジを取付用ボルト孔部に挿通される取付
用ボルトによって内燃機関に取付けて設け、インジェク
タとデリバリパイプ固定用ブラケットとの少なくとも一
方にはインジェクタとデリバリパイプ固定用ブラケット
との接触の際にインジェクタの回転を防止する回転防止
部を設けたことにより、インジェクタの回転防止専用部
品を省略できるとともに、デリバリパイプやインジェク
タへの回転防止用の加工工数を減少でき、内燃機関の燃
料噴射装置の製造コストを低減し得て、経済的に有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの考案の実施例を示し、第1図は内燃機
関の燃料噴射装置の概略正面図、第2図は内燃機関の燃
料噴射装置の概略側面図、第3図は内燃機関の燃料噴射
装置の概略説明図である。 第4図はこの考案のその他の実施例を示す内燃機関の燃
料噴射装置の概略正面図である。 第5図はこの考案の従来の技術を示す内燃機関の燃料噴
射装置の概略側面図である。 図において、2は内燃機関、4は燃料供給管、6は燃料
タンク、8は燃料ポンプ、10はフィルタ、12はデリバリ
パイプ、14はインジェクタ、16は圧力制御弁、18は燃料
戻り管、20はデリバリパイプ固定用ブラケット、22は回
転防止部、24はボルト孔部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】デリバリパイプにより分配した燃料を内燃
    機関にインジェクタを介して噴射供給する内燃機関の燃
    料噴射装置において、前記インジェクタの近傍で且つ該
    インジェクタの長軸方向と略平行に前記デリバリパイプ
    を前記内燃機関側に固定するデリバリパイプ固定用ブラ
    ケットを配置して設け、このデリバリパイプ固定用ブラ
    ケットの一端側に前記デリバリパイプを抱持するように
    湾曲状にパイプ固着部を形成し、前記デリバリパイプ固
    定用ブラケットの他端側には前記内燃機関に取付けられ
    るように断面L字形状に折り曲げられた取付フランジ部
    を形成し、この取付フランジには取付用ボルト孔部を形
    成し、前記デリバリパイプ固定用ブラケットのパイプ固
    着部を前記デリバリパイプに固着して設け、前記デリバ
    リパイプ固定用ブラケットの取付フランジを前記取付用
    ボルト孔部に挿通される取付用ボルトによって前記内燃
    機関に取付けて設け、前記インジェクタと前記デリバリ
    パイプ固定用ブラケットとの少なくとも一方には前記イ
    ンジェクタと前記デリバリパイプ固定用ブラケットとの
    接触の際に前記インジェクタの回転を防止する回転防止
    部を設けたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
JP9122990U 1990-08-31 1990-08-31 内燃機関の燃料噴射装置 Expired - Lifetime JP2530850Y2 (ja)

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EP2187041B1 (de) * 2005-03-03 2015-01-28 Robert Bosch GmbH Brennstoffeinspritzvorrichtung
JP5502557B2 (ja) * 2010-03-30 2014-05-28 株式会社ケーヒン 燃料噴射弁

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