JP2985977B2 - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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JP2985977B2
JP2985977B2 JP3051777A JP5177791A JP2985977B2 JP 2985977 B2 JP2985977 B2 JP 2985977B2 JP 3051777 A JP3051777 A JP 3051777A JP 5177791 A JP5177791 A JP 5177791A JP 2985977 B2 JP2985977 B2 JP 2985977B2
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俊彦 松下
和久 三村
憲一 猪口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの燃料噴射装
置に関し、特に3気筒エンジン等、互いに隣接する気筒
における燃焼室が気筒の中心線を結ぶ縦断平面と直交す
る平面に対して対称形に構成されている気筒を有するエ
ンジンの燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、3気筒エンジンにおいては、例
えば特開昭61−34315号公報に示されているよう
に、互いに隣接する一対の気筒の燃焼室の構成(吸気
弁、排気弁、点火プラグ等の配置構成)は、気筒の中心
線を結ぶ縦断平面と直交する平面に対して対称形に構成
され、残りの気筒の燃焼室はそれに隣接する気筒の燃焼
室と同一構成とされている。
【0003】また、インジェクタは通常その軸芯方向に
燃料を噴射するように構成されているので、スワールを
確保するためのバルブ及び吸気ポートの配置関係からイ
ンジェクタは実開昭63−40586号公報に示されて
いるように吸気マニホールド又はシリンダヘッドに対し
て傾斜して取付けられており、そのため上記3気筒エン
ジンにおいては気筒によってインジェクタの傾斜方向も
異なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成では
インジェクタが傾斜して取付けられるので、インジェク
タと吸気マニホールドのシールが不完全となって漏れが
生じる恐れがあったり、デリバリパイプとインジェクタ
の組立体の吸気マニホールドに対する組付けが困難であ
る等の問題があった。
【0005】そこで、インジェクタの噴口を軸芯に対し
て傾斜させて形成することによってすべてのインジェク
タを吸気マニホールドに対して垂直に取付けることが考
えられるが、その場合には燃焼室が対称形に構成された
気筒に対応するために噴口が対称位置に形成された2種
類のインジェクタが必要になるという問題がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、燃焼室の構成が互いに対称形になっている気筒を有
するエンジンにおいて、インジェクタを吸気マニホール
ドに垂直に取付けることができかつ同一構成のインジェ
クタを用いることができる燃料噴射装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに隣接す
る気筒における燃焼室が気筒の中心線を結ぶ縦断平面と
直交する平面に対して対称形に構成されている気筒を有
するエンジンにおいて、軸芯に対してそれぞれ傾斜した
方向に燃料を噴射する2つの噴口を形成したインジェク
タを設け、各インジェクタはその軸芯が前記縦断平面と
直交する平面上において縦断平面に対して同一の傾斜角
度となるように配置し、インジェクタの軸芯回りの回転
位置を、燃焼室が対称形に構成された気筒間で燃料噴射
方向が対称となるように規制する手段を設け、かつイン
ジェクタの軸芯回りの回転位置が規制されたとき、各イ
ンジェクタの一方の噴口から噴射された燃料が吸気バル
ブのステムに噴射され、他方の噴口から噴射された燃料
が吸気ポートの壁面に噴射されるように構成されている
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、インジェクタから燃料が軸芯
に対して傾斜した方向に噴射されるため、スワールを確
保した燃焼室構成においてもインジェクタを吸気マニホ
ールドに垂直に取付けることができ、インジェクタと吸
気マニホールドのシール性を確保できるとともにデリバ
リパイプとインジェクタの組付作業性が向上し、かつイ
ンジェクタはその軸芯が気筒の中心線を結ぶ縦断平面と
直交する平面上において縦断平面に対して同一の傾斜角
度となるように配置しているので、インジェクタの軸芯
回りの回転位置を規制手段にて適当に規制することによ
り、燃焼室が気筒の中心線を結ぶ縦断平面と直交する平
面に対して対称形に構成されているエンジンにおいても
同一構成のインジェクタを共通使用できる。そしてこの
ようにインジェクタの共通使用が可能であるにもかかわ
らず、各気筒とも全く同一の条件で燃焼を行うことがで
きる。さらにインジェクタとして一対の噴口を有し、一
方の噴口から噴射された燃料が吸気バルブのステムに噴
射され、他方の噴口から噴射された燃料が吸気ポートの
壁面に噴射されるように構成されたインジェクタを用い
ているので、噴口径を小さくできて燃料をより良く霧化
することができて燃料と空気の混合状態を良好にでき、
かつスラントタイプのエンジンで点火プラグが若干上向
きになっていても点火プラグが燃料で濡れる恐れも無く
すことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7を参照
して説明する。
【0010】図7において、1は気筒2を垂直姿勢から
水平方向に向かって傾斜させたスラントタイプのエンジ
ンである。図7において、3はシリンダヘッドで、その
上部側に吸気マニホールド4が配設され、シリンダヘッ
ド3の各吸気ポート5に連通されている。6は吸気バル
ブである。7はシリンダヘッド3の下部側に配設された
排気マニホールド、8は排気バルブである。9は点火プ
ラグであり、燃焼室10の下部に配設され、若干上向き
に取付けられている。
【0011】吸気マニホールド4の上部には、図1、図
2に示すように、気筒2の配列方向に沿って燃料を分配
供給するデリバリパイプ11が配設され、その長手方向
の適当箇所に突設された取付片12にて吸気マニホール
ド4に取付けられている。このデリバリパイプ11には
各気筒2に対応してインジェクタ13を嵌合保持するホ
ルダー部14が形成されている。各インジェクタ13は
ホルダー部14にて保持された状態でその軸芯が各気筒
2の中心を結ぶ縦断平面と直交する平面上において縦断
平面に対して同一の角度傾斜して配置されている。イン
ジェクタ13には、図3に詳細に示すように、その上端
部から斜め上方に向けてカップリング部13aが突設さ
れており、このインジェクタ13を上方からホルダー部
14内に押付けて固定するとともにカップリング13a
の側面に係合することによってインジェクタ13の軸芯
回りの回転位置を規制する固定兼位置規制部材15が設
けられ、その両側に突設された取付片15aがホルダー
部14の外周に直径方向に突設された一対の取付突部1
6にボルト17にて締結されてホルダー部14に固定さ
れている。
【0012】このエンジン1は、3つの気筒2を有して
おり、それぞれの燃焼室10の構成、即ち吸気ポート
5、吸気バルブ6、排気バルブ8、点火プラグ9等の配
置構成は、互いに隣接する2つの気筒2については気筒
2の中心を結ぶ縦断平面と垂直な平面に対して対称形に
構成され、残りの1つの気筒2については隣接する気筒
2と同一形に構成されている。
【0013】インジェクタ13には、図2及び図4〜図
6に示すように、軸芯に対して適当な所定角度傾斜しか
つ軸芯方向から見て互いに90°開いた方向に燃料を噴
射するように2つの噴口18a、18b(図5参照)が
形成され、これら噴口18a、18bから噴射された燃
料は、一方は吸気バルブ6のステムに噴射され、他方は
吸気ポート5の上面に噴射される。そのため、各気筒2
毎にインジェクタ13の軸芯回りの回転位置が固定兼位
置規制部材15にて位置規制され、この固定兼位置規制
部材15は、ホルダー部14の外周に突設されている一
対の取付突部16の周方向の位置によってその回転位置
が決定されている。
【0014】図示例では、噴口18a、18bの噴射方
向の開き角が90°であるため、図1、図2及び図4に
示すように、燃焼室10の構成が対称形の気筒2間にお
いては、インジェクタ13の軸芯回りの回転位置を90
°回転させてあり、これによって同一のインジェクタ1
3を用いながら燃料噴射方向は対称形となっており、共
に吸気バルブ6のステムと吸気ポート5の上面に向かっ
て燃料を噴射している。又、燃焼室10の構成が同一の
互いに隣接する気筒においてはインジェクタ13は同一
の回転位置に位置決めされている。
【0015】なお、図2、図5中の19は吸気マニホー
ルド4と嵌合されたホルダー部14の先端との間のシー
ル材である。又、図1中の20はデリバリパイプ11の
先端に装着されたリリーフ弁である。
【0016】以上の構成によると、各インジェクタ13
がその軸芯に対して傾斜した方向に燃料を噴射するた
め、すべてのインジェクタ13をデリバリパイプ11の
ホルダー部14に嵌合保持させて気筒2の配列方向に対
して垂直に配置しながら、3つの気筒2における各燃焼
室10内に向けて斜め方向から燃料を噴射でき、燃焼室
10に対するスワールを確保できる。従ってインジェク
タ13又はそのホルダー部14を吸気マニホールド4に
垂直に取付けることができ、インジェクタ13又はホル
ダー部14と吸気マニホールド4の間のシール性を確保
できるとともにデリバリパイプ11とインジェクタ13
の組付作業性も向上する。
【0017】また、インジェクタ13には一対の噴口1
8a、18bを設けているので、各噴口径が小さくなっ
て燃料をより良く霧化することができ、さらに一方の噴
口から噴射された燃料は吸気バルブ6のステムに噴射さ
れ、他方の噴口から噴射された燃料は吸気ポート5の上
面に噴射されることによってさらにより良く霧化でき、
スラントタイプのエンジン1で、点火プラグ9が若干上
向きになっていても点火プラグ9が燃料で濡れる恐れが
なくなるとともに良好な混合状態が確保され、さらに吸
気ポート5の上面に噴射された燃料は遅れて時間差をも
って燃焼室10内に流入するため、一層好適な混合状態
が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明のエンジンの燃料噴射装置によれ
ば、インジェクタからその軸芯に対して傾斜した方向に
燃料が噴射されるため、スワールを確保した燃焼室構成
においてもインジェクタを吸気マニホールドに垂直に取
付けることができ、インジェクタと吸気マニホールドの
シール性を確保できるとともにデリバリパイプとインジ
ェクタの組付作業性が向上し、かつインジェクタはその
軸芯が気筒の中心線を結ぶ縦断平面と直交する平面上に
おいて縦断平面に対して同一の傾斜角度となるように配
置しているので、インジェクタの軸芯回りの回転位置を
規制手段にて適当に規制することにより、燃焼室が気筒
の中心線を結ぶ縦断平面と直交する平面に対して対称形
に構成されているエンジンにおいても同一構成のインジ
ェクタを共通使用できる。そしてこのようにインジェク
タの共通使用が可能であるにもかかわらず、各気筒とも
全く同一の条件で燃焼を行うことができる。
【0019】又、インジェクタとして一対の噴口を有
し、一方の噴口から噴射された燃料が吸気バルブのステ
ムに噴射され、他方の噴口から噴射された燃料が吸気ポ
ートの壁面に噴射されるように構成されたインジェクタ
を用いているので、噴口径を小さくできて燃料をより良
く霧化することができて燃料と空気の混合状態を良好に
でき、かつスラントタイプのエンジンで点火プラグが若
干上向きになっていても点火プラグが燃料で濡れる恐れ
も無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】インジェクタのデリバリパイプへの取付部の分
解斜視図である。
【図4】インジェクタによる燃料噴射方向の説明図であ
る。
【図5】インジェクタによる燃料噴射位置と吸気ポート
と吸気バルブの位置関係を示す縦断面図である。
【図6】図5のA矢視図である。
【図7】エンジンの全体概略側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 気筒 4 吸気マニホールド 5 吸気ポート 6 吸気バルブ 10 燃焼室 11 デリバリパイプ 13 インジェクタ 14 ホルダー部 15 固定兼位置規制部材
フロントページの続き (72)発明者 猪口 憲一 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイ ハツ工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−217654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 69/04 F02M 61/18 F02M 55/02 330 - 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隣接する気筒における燃焼室が気
    筒の中心線を結ぶ縦断平面と直交する平面に対して対称
    形に構成されている気筒を有するエンジンにおいて、軸
    芯に対してそれぞれ傾斜した方向に燃料を噴射する2つ
    の噴口を形成したインジェクタを設け、各インジェクタ
    はその軸芯が前記縦断平面と直交する平面上において縦
    断平面に対して同一の傾斜角度となるように配置し、イ
    ンジェクタの軸芯回りの回転位置を、燃焼室が対称形に
    構成された気筒間で燃料噴射方向が対称となるように規
    制する手段を設け、かつインジェクタの軸芯回りの回転
    位置が規制されたとき、各インジェクタの一方の噴口か
    ら噴射された燃料が吸気バルブのステムに噴射され、他
    方の噴口から噴射された燃料が吸気ポートの壁面に噴射
    されるように構成されていることを特徴とするエンジン
    の燃料噴射装置。
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