JP2529579Y2 - エンジンのアイシング防止装置 - Google Patents

エンジンのアイシング防止装置

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JP2529579Y2
JP2529579Y2 JP1992077575U JP7757592U JP2529579Y2 JP 2529579 Y2 JP2529579 Y2 JP 2529579Y2 JP 1992077575 U JP1992077575 U JP 1992077575U JP 7757592 U JP7757592 U JP 7757592U JP 2529579 Y2 JP2529579 Y2 JP 2529579Y2
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air guide
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望 佐々木
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、刈払機等に装備され
るエンジンのアイシング防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機等の手持ち式動力作業機に装備さ
れる小型二サイクルエンジン等のエンジンでは、気化器
が、フィルタエレメントとエンジンシリンダの側部との
間に介在し、導風板が、エンジンシリンダの気化器の側
面に対峙して配設されて、冷却ファンからの冷却風をエ
ンジンシリンダの冷却フィンへ導き、吸気カバーが、フ
ィルタエレメント及び気化器と共に導風板の気化器側の
面を覆っている。このようなエンジンでは、寒冷地や寒
冷時の運転において、気化器の吸気口縁部やジェットニ
ードル近辺への霜の付着、成長等のアイシングが問題に
なる。
【0003】アイシングを防止するために、加熱した空
気を吸気系へ取入れることが有効である。そこで、従来
技術では、冷却ファンにより生成された風を、マフラへ
導いて、マフラの壁面で加熱して、その加熱空気をエア
クリーナへ導いたり、排気マニホールドの壁面近傍に空
気取入れ口を設け、この空気取入れ口から取入れた空気
をエアクリーナへ導いたりしている。(例:実開昭51
−122205号公報及び実開昭60−82569号公
報等)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来技術のアイシング
防止装置は、排気系の加熱空気をエアクリーナへ導くた
めに、長い管路が必要になり、構造が複雑化及び大型化
する。また、所定量の加熱空気が常時エアクリーナから
取入れられるようになっているため、気温が適当に高い
ときの吸気温度を不当に高めてしまい、エンジン出力が
低下する原因になる。
【0005】この考案の目的は、構造の簡単化及び小型
化を図りつつ気温が適当に高いときのエンジン出力の低
下を防止できるエンジンのアイシング防止装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。この考案の前提
となるエンジン(10)では、気化器(20)は、フィルタエレ
メント(22)とエンジンシリンダ(12)の側部との間に介在
している。導風板(30)は、エンジンシリンダ(12)の気化
器(20)側の側面に対峙して配設されて、冷却ファン(28)
からの冷却風をエンジンシリンダ(12)の冷却フィン(16)
へ導く。吸気カバー(24)は、フィルタエレメント(22)及
び気化器(20)と共に導風板(30)の気化器(20)側の面を覆
っている。
【0007】そして、この考案のエンジン(10)のアイシ
ング防止装置は次の(a)〜(c)の構成要素を有して
いる。 (a)導風板(30)に形成された通過窓(44) (b)導風板(30)から冷却フィン(16)の方へ突出して導
風板(30)の冷却ファン(28)側の温風を、通過窓(44)を介
して気化器(20)側へ案内する温風案内部(40) (c)通過窓(44)の開口面積を調整自在な板状弁(46)
【0008】
【作用】冷却ファン(28)は、エンジン(10)の運転に伴っ
て、回転し、エンジンシリンダ(12)へ向かう風を生成す
る。この風は、導風板(30)により冷却フィン(16)へ導か
れ、冷却フィン(16)からの放熱により加熱される。温風
案内部(40)は、導風板(30)から冷却フィン(16)の方へ突
出しており、冷却フィン(16)により加熱されてかつ導風
板(30)と冷却フィン(16)との間を流れて来る空気を取入
れて、通過窓(44)を介して導風板(30)の気化器(20)側へ
案内する。導風板(30)の気化器(20)側へ導かれた加熱空
気は、吸気カバー(24)により本来の吸入空気と共に案内
されて、フィルタエレメント(22)から吸入され、吸気通
路を気化器(20)の方へ流れる。
【0009】気温が適当に高いときは、板状弁(46)が変
位されて、通過窓(44)の開口面積を絞る。これにより、
通過窓(44)を介して導風板(30)の冷却フィン(16)側から
気化器(20)側へ導入される加熱空気の量が適当に低減
し、フィルタエレメント(22)内へ吸入される空気の温度
が不当に上昇するのが抑制される。
【0010】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図1及び図2は一部を破断して示す小型二サイク
ルエンジン10の平面図及び側面図である。この小型二サ
イクルエンジン10は、刈払機、ブロワ、チェーンソー等
の手持ち式小型作業機に装備される。エンジンシリンダ
12は、下面側においてクランクケース13の上面に接合
し、上部に点火プラグ14を装着されるとともに、鉛直方
向へ等間隔に配列されて水平方向へ広がる複数枚の冷却
フィン16を有している。マフラ18は、小型二サイクルエ
ンジン10のクランク軸(図示せず)とは直角方向のエン
ジンシリンダ12の一方の側面側に接合され、エンジンシ
リンダ12から吐出される排気ガスを、騒音を抑制しつ
つ、大気へ放出する。
【0011】気化器20は、マフラ18とは反対側のエンジ
ンシリンダ12の側面側に配設され、エンジンシリンダ12
とは反対側の端面部、すなわち上流側の端面部において
環状のフィルタエレメント22を取り付けられている。円
錐台形の吸気カバー24は、気化器20とは反対側のフィル
タエレメント22の端面側を被覆するように、フィルタエ
レメント22にかぶせられ、エンジンシリンダ12側へ向か
って径を漸増しつつ、開口し、内側には気化器20及びフ
ィルタエレメント22を収容する。吸入口26は、吸気カバ
ー24の下端部においてクランクケース13との間に形成さ
れ、吸気カバー24外の空気を内へ取入れるようにしてい
る。
【0012】冷却ファン28は、マフラ18側に対して隣の
エンジンシリンダ12の側面側に配設され、クランク軸と
一体的に回転する。エンジンかバー29は、エンジンシリ
ンダ12に取り付けられて、冷却ファン28を包囲してい
る。導風板30は、気化器20が配置される側のエンジンシ
リンダ12の側面側に対峙して配置され、冷却ファン28の
回転によりエンジンシリンダ12の方へ流される風を案内
する。吸気カバー24は、エンジンシリンダ12側の端縁に
おいて導風板30の近傍へ達し、導風板30の気化器20側の
面を覆っている。熱絶縁スペーサ32はエンジンシリンダ
12と導風板30との間に介在し、気化器20は熱絶縁スペー
サ32を介してエンジンシリンダ12に固定される。
【0013】図3は導風板30及びそれに組付けられてい
る板状弁46を板状弁46側から見た図、図4は図3の導風
板30及び板状弁46の組付け体の断面図である。導風板30
は、吸気通路の一部を形成する吸気通路孔34をほぼ中央
に備えている。1対の挿通孔36は、吸気通路孔34の水平
方向両側に穿設され、気化器20及び熱絶縁スペーサ32を
エンジンシリンダ12に固定するためのねじ54(図5〜図
7)を挿通される。パルス孔38は、吸気通路孔34の下側
に穿設され、燃料タンク(図示せず)内の燃料を気化器
20へ供給するための気化器20内のダイヤフラムポンプの
ダイヤフラム室へクランクケース13内の脈動圧を導く。
膨出部40は、板状弁46とは反対側の導風板30の面から突
出するように、導風板30に一体的に形成され、温風取入
れ口42を冷却フィン16側へ向けている(図1)。通過窓
44は、膨出部40により覆われている導風板30の部位に穿
設され、温風取入れ口42へ連通する。板状弁46は、所定
値以上の回転操作力により結合ピン48の軸線の周りに回
転するように、結合ピン48を介して導風板30に取り付け
られている。板状弁46の周縁は、結合ピン48からの距離
が漸増するように周方向へ延びる曲線部50と、放射方向
へ延びて曲線部50の両端を結ぶ直線部52とから成る。作
業者は、ドライバ等の工具の先端部を吸気カバー24と導
風板30との間の隙間へ挿入しつつ、工具の先端を直線部
52に当てて、押し込み、板状弁46を結合ピン48の軸線の
周りに回転させる。
【0014】図5、図6及び図7はそれぞれ通過窓44の
全閉時、半開時及び全開時の板状弁46の回転位置を示し
ている。結合ピン48の軸線の周りの板状弁46の回転に伴
って曲線部50が、通過窓44を通過し、通過窓44の開口面
積が変化する。ねじ54は、導風板30の挿通孔36(図3)
に挿通されて、導風板30及び熱絶縁スペーサ32をエンジ
ンシリンダ12に固定する。
【0015】実施例の作用について説明する。冷却ファ
ン28は、小型二サイクルエンジン10の運転に伴って、回
転し、エンジンシリンダ12へ向かう風を生成する。この
風は、導風板30により冷却フィン16へ導かれ、冷却フィ
ン16からの放熱により加熱される。膨出部40は、導風板
30から冷却フィン16の方へ突出しており、冷却フィン16
により加熱されてかつ導風板30と冷却フィン16との間を
流れて来る空気を取入れつつ、案内して、通過窓44を通
過させ、導風板30の気化器20側へ導く。導風板30の気化
器20側へ導かれた加熱空気は、吸気カバー24により吸入
口26からの吸入空気と共に案内されて、フィルタエレメ
ント22から吸入され、吸気通路を気化器20の方へ流れ
る。
【0016】寒冷時及び寒冷地の小型二サイクルエンジ
ン10の運転では、板状弁46は通過窓44を全開とし(図
7)、最大量の加熱空気が通過窓44を介して吸気カバー
24側へ導入され、吸入空気の温度を最大限に上昇させ
て、アイシングを防止する。気温が適当に高いときは、
最大量の加熱空気を気化器20側へ導入すると、吸気温度
の上昇に因る小型二サイクルエンジン10の出力低下を招
くので、板状弁46を結合ピン48の軸線の周りに回転させ
て、通過窓44を全閉(図5)及び半開(図6)等にす
る。これにより、通過窓44を介して導風板30の冷却フィ
ン16側から気化器20側へ導かれる加熱空気の量が適当に
低減し、フィルタエレメント22から吸入される空気の温
度が不当に上昇するのが防止される。
【0017】実施例の板状弁46は回転式であるが、直線
摺動式の板状弁を使用することも可能である。
【0018】
【考案の効果】この考案では、従来のエンジンの導風板
に、通過窓及び温風案内部を付加するのみで、加熱空気
を吸気系のフィルタエレメントから吸入できるので、構
造の簡単化及び小型化を図ることができる。
【0019】この考案では、板状弁が、変位して、通過
窓の開口面積の増減により加熱空気の流量を調整するよ
うにしているので、アイシング防止のために、吸気温度
が不当に高くなって、エンジン出力を低下させる不具合
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破断して示す小型二サイクルエンジンの
平面図である。
【図2】一部を破断して示す小型二サイクルエンジンの
側面図である。
【図3】導風板及びそれに組付けられている板状弁を板
状弁側から見た図である。
【図4】図3の導風板及び板状弁の組付け体の断面図で
ある。
【図5】通過窓の全閉時の板状弁の回転位置を示す図で
ある。
【図6】通過窓の半開時板状弁の回転位置を示す図であ
る。
【図7】通過窓の全開時の板状弁の回転位置を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 小型二サイクルエンジン(エンジン) 12 エンジンシリンダ 16 冷却フィン 20 気化器 22 フィルタエレメント 24 吸気カバー 28 冷却ファン 30 導風板 40 膨出部(温風案内部) 44 通過窓 46 板状弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器(20)が、フィルタエレメント(22)
    とエンジンシリンダ(12)の側部との間に介在し、導風板
    (30)が、前記エンジンシリンダ(12)の前記気化器(20)側
    の側面に対峙して配設されて、冷却ファン(28)からの冷
    却風を前記エンジンシリンダ(12)の冷却フィン(16)へ導
    き、吸気カバー(24)が、前記フィルタエレメント(22)及
    び前記気化器(20)と共に前記導風板(30)の前記気化器(2
    0)側の面を覆っているエンジン(10)において、前記導風
    板(30)に形成された通過窓(44)と、前記導風板(30)から
    前記冷却フィン(16)の方へ突出して前記導風板(30)の前
    記冷却ファン(28)側の温風を、前記通過窓(44)を介して
    前記気化器(20)側へ案内する温風案内部(40)と、前記通
    過窓(44)の開口面積を調整自在な板状弁(46)とを有して
    いることを特徴とするエンジンのアイシング防止装置。
JP1992077575U 1992-10-14 1992-10-14 エンジンのアイシング防止装置 Expired - Lifetime JP2529579Y2 (ja)

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JP5379509B2 (ja) * 2009-02-13 2013-12-25 富士重工業株式会社 空冷エンジン
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JPH0417157B2 (ja) * 1985-01-09 1992-03-25 Jujo Paper Co Ltd

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