JP2528699B2 - フロントフレ―ムにおけるボデ―マウント構造 - Google Patents

フロントフレ―ムにおけるボデ―マウント構造

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JP2528699B2
JP2528699B2 JP63270362A JP27036288A JP2528699B2 JP 2528699 B2 JP2528699 B2 JP 2528699B2 JP 63270362 A JP63270362 A JP 63270362A JP 27036288 A JP27036288 A JP 27036288A JP 2528699 B2 JP2528699 B2 JP 2528699B2
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front frame
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mount structure
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宏茂 大藪
卓茂 松木
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、フロントフレームとボデーとを結合する
ボデーマウント構造に関する。
【従来の技術および解決しようとする課題】
フレーム付き自動車においてフレームとボデーとの結
合は、通常、第4図に示すようにマウントゴムaを介し
て行われており、たとえば、図示例のボデーマウント構
造の場合には、ボデーに結合された上ブラケットプレー
トbとこれにボルト止めされる下ブラケットプレートc
との間に、上下一対の筒状のマウントゴムc,cを介して
フレームdを挟み込むようにして、フレームとボデーと
を結合している。このようにマウントゴムaを介してフ
レームとボデーとを結合することにより、駆動系や懸架
系からフレームを介してボデーへ伝達される振動を遮断
できるようにしているのである。また、図示した形式の
ボデーマウント構造の場合には、上下のブラケットプレ
ートb,cとの間に介装される筒状のスペーサeが、フレ
ームdの支持孔fにマウントゴムa,aを介して通挿さ
れ、このスペーサe内に、上下のブラケットプレートb,
cを固定するボルトgが通挿される。 ところで、車両の前方部に設けられるフロントフレー
ムの場合、通常、そのフレーム上にエンジンがマウント
されるほか、ステアリングギヤ等が取り付けられる。そ
のため、フロントフレームのボデーマウントにおいて
は、上述のようにエンジンの振動を吸収してそれがボデ
ーに伝達されるのを防止できる特性の他に、フレームの
横振れを抑制してステアリングギヤの取り付け剛性を確
保できる特性が要求される。 しかしながら、フレームの横振れを抑制するために
は、マウントゴムのばね定数は高くしなければならず、
これでは、マウントゴムの防振性が悪化する。また、防
振性を担保するために、マウントゴムのばね定数を低く
すれば、ステアリングギヤの取り付け剛性を確保するこ
とはできない。すなわち、上記二つの特性を両立させる
ためには、マウントゴムに全く相反する性質をもたせる
必要があるため、その両立を適切に図ることが非常に困
難なのである。そのため、従来は、両特性の妥協できる
範囲内で、マウントゴムのばね定数を設定していたのが
実状であった。 本願発明は、以上のよう事情のもとで考えだされたも
のであって、駆動系の振動がボデーに伝わることを防止
できる特性と、ステアリングギヤの取り付け剛性を確保
できる特性とを両立させうるように構成されたフロント
フレームにおけるボデーマウント構造を提供することを
その目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的
手段を講じている。 すなわち、所定厚みを有するフロントフレームを挟ん
で上下に所定間隔を隔てて位置するボデー側の一対のブ
ラケットプレートの間に、上記フロントフレームの支持
孔に通挿される筒状のスペーサおよびこのスペーサと上
記支持孔との間に介装されかつ上記各ブラケットプレー
トとフロントフレームとの間に挟み込まれる筒状の弾性
体を介設するとともに、上記一対のブラケットプレート
を上記スペーサ内に通挿するボルトによってボルト止め
することにより、フロントフレームをボデーに結合して
なるフロントフレームにおけるボデーマウント構造にお
いて、 上記支持孔に、中間部から厚み方向端部に向かうにつ
れて内径が徐々に拡大するテーパ部を設けるとともに、
上記スペーサに、上記テーパ部と対応する位置におい
て、上記支持孔内に位置する中間部から端部に向かうに
つれて外径が徐々に拡大するラッパ状部を設けている。
【作用および効果】
フロントフレームを挟んで上下に位置するボデー側の
各ブラケットプレートの間には、フロントフレームの支
持孔に通挿される筒状のスペーサが介設され、そして、
このスペーサと上記支持孔との間の環状空間に挿入され
る筒状の弾性体の上下端部がフロントプレートと上下の
各ブラケットプレートとの間に挟み込まれる。したがっ
て、フロントフレームは、各ブラケットプレートおよび
スペーサとの間に弾性体を介装された状態でボデーに結
合されることになり、この弾性体によってフレーム上に
マウントされるエンジン等からの振動を吸収してそれが
ボデーに伝わることを防止できる。 ところで、フロントフレームが横振れ(水平方向の挙
動)する場合には、その挙動は支持孔とスペーサとの間
の環状空間内に介在する弾性体の弾性反発力によって抑
制され、他方、弾性体を弾性変形させうる範囲内におい
てフロントフレームの横振れが許容される。 ところが、本願発明では、上記スペーサに、その支持
孔内に位置する中間部から端部に向かうにつれて外径が
徐々に拡大するラッパ状部が設けられ、これにより、弾
性体の水平方向のばね定数を実質的に高めることができ
る。したがって、フロントフレームの横振れを適切に抑
制でき、その結果、フロントフレームに取り付けられる
ステアリングギヤの取り付け剛性を確保できる。 というのは、ラッパ状部が設けられた箇所においては
支持孔内周面とスペーサとの間隔が小さくなって上記環
状空間の容積が減少させられる。この場合には、上記環
状空間内においてフロントフレームとスペーサとの間に
介在させる弾性体の容量を小さくすることができる。弾
性体の容量が小さくなればその弾性変形量が小さくなる
から、許容されるフロントフレームの横振れも小さくな
る。すなわち、弾性体の水平方向におけるばね定数が実
質的に高められることになり、これにより、上述したよ
うに、フロントフレームの横振れを抑制してステアリン
グギヤの取り付け剛性を確保できる。 また、ラッパ状部を設けることによって、弾性体にお
ける、フロントフレームと各ブラケットプレートとの間
に挟み込まれ、フロントフレームを上下方向に主に弾性
支持する部位の上下方向の長さが小さくなることもな
い。さらに、ラッパ状部はテーパと対応する位置におい
て設けるから、ラッパ状部とフロントフレームとの上下
間隔も適度に確保できる。したがって、マウントゴムの
上下方向におけるばね定数はほぼ一定し、防振性が悪化
する問題は生じない。 このように、本願発明では、弾性体の上下方向のばね
定数をほぼ一定させながら水平方向のばね定数を実質的
に高めることができる。したがって、フロントフレーム
のボデーマウント構造において要求される、エンジンの
振動のボデーへの伝達を防止できる特性と、ステアリン
グギヤの取り付け剛性を確保できる特性を両立させるこ
とができる。
【実施例の説明】
以下、本願発明の実施例を図面を参照しながら具体的
に説明する。 本願発明は、たとえば第3図に示すようなフロントフ
レーム1とボデーとを結合するボデーマウント構造に関
するものである。 フロントフレーム1は、車両前方部に配置され、通
常、端縁部同士を互いに接合させて箱形断面構造を形成
するアッパプレート1aとロアプレート1bの二枚のプレー
ト部材によって構成されている。また、フロントフレー
ム1には、図示はしないが、フレーム上にエンジンがマ
ウントされるとともに、その後部においてステアリング
ギヤが取り付けられる。そして、図示する枠状のフロン
トフレーム1の場合、その四つのコーナ部にそれぞれ設
けられたボデーマウント部A…を、次のようなボデーマ
ウント構造によってボデーにそれぞれ結合される。 第1図に示すように、フロントフレーム1のボデーマ
ウント部Aの上下には、ボデーに結合された上ブラケッ
トプレート2と、これの下方にフロントフレーム1を挟
んで所定間隔を隔てて位置し、上ブラケットプレート2
にボルト止めされる下ブラケットプレート3とが配置さ
れる。ボデーマウント部Aには支持孔4が設けられてお
り、上記上下のブラケットプレート2,3間に介設されつ
筒状のスペーサ5が上記支持孔4内に通挿されている。
また、上下のブラケットプレート2,3の間には、上下一
対の筒状のマウントゴム6,6が介装され、これは、その
筒胴部を支持孔4とスペーサ5との間の環状空間に挿入
され、かつその基端部をブラケットプレート2,3とフロ
ントフレーム1との間に挟み込まれる。そして、下ブラ
ケットプレート3側からスペーサ5内に通挿するボルト
7によって、下ブラケット3を上ブラケットプレート2
にボルト止めすることにより、フロントフレーム1とボ
デーとが結合される。したがって、フロントフレーム1
がエンジンから受ける上下振動はマウントゴム6,6によ
って吸収でき、上記振動がフロントフレーム1を介して
ボデーに伝わることを防止できる。 さて、本願発明では、フロントフレーム1の上記支持
孔4に、その中間部から厚み方向端部に向かうにつれて
内径が徐々に拡大するテーパ部8が設けられる。そし
て、上記スペーサ5に、上記テーパ部8に対応して、支
持孔4内に位置する中間部から端部に向かうにつれて外
径が徐々に拡大する略円錐形状のラッパ状部9が設けら
れる。本例において、上記テーパ部8は、第1図に示す
ように、支持孔4の上下に対称に一対設けられている。
一方、上記ラッパ状部9は、上側のテーパ部8と対応す
る位置において、テーパ部8の傾斜角度とほぼ同じよう
な傾きをもってスペーサ5の上方部に設けられている。 したがって、ラッパ状部9が設けられたスペーサ5お
よび支持孔4の上方部においては、スペーサ5と支持孔
4の内周面との間の間隔が狭められ、この部における上
記環状空間内の容積が減少する。そして、この場合に
は、フロントフレーム1とスペーサ5との間に介在させ
るマウントゴム6の容量を小さくすることができる。こ
のようにマウントゴム6の容量が小さくなれは、その弾
性圧縮変形量が減少するため、許容されるフロントフレ
ーム1の横振れ(第1図矢印H方向の挙動)の大きさも
小さくなる。すなわち、マウントゴム6の水平方向(矢
印H方向)のばね定数が実質的に高められることにな
り、これにより、フロントフレーム1の横振れを適切に
抑制することができる。したがって、フロントフレーム
1に取り付けられるステアリングギヤの取り付け剛性を
高めることができる。 また、ラッパ状部9を設けることによって、マウント
ゴム6,6における、フロントフレーム1と各ブラケット
プレート2,3との間に挟み込まれ、フロントフレーム1
を上下方向に主に弾性支持する部位の上下方向の長さが
小さくなることもない。さらに、ラッパ状部9はテーパ
部8と対応する位置において設けるから、ラッパ状部9
とフロントフレーム1との上下間隔も適度に確保でき
る。したがって、マウントゴム6の上下方向におけるば
ね定数はほぼ一定し、防振性が悪化する問題も生じな
い。 このように、本例のボデーマウント構造においては、
マウントゴム6の上下方向におけるばね定数をほぼ一定
させながら水平方向のばね定数を高めることができる。
したがって、エンジン振動のボデーへの伝達を遮断でき
る防振性を悪化させることなく、フロントフレーム1の
横振れを適切に防止してステアリングギヤの取り付け剛
性を高めることができる。 ところで、本願発明の範囲は、上述した実施例に限定
されるものではなく、たとえば、第2図に示すように、
ラッパ状部9をスペーサ5の上方部だけでなくその下方
部にも設けるようにしてもよい。この場合には、マウン
トゴム6の水平方向のばね定数をより高めて、ステアリ
ングギヤの取り付け剛性をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の実施例の要部を示す図であり、第3
図のI−I線断面に相当する図、第2図は他の実施例を
示した図、第3図は実施例のフロントフレームの平面
図、第4図は従来例を示した図である。 1……フロントフレーム、2,3……ブラケットプレー
ト、4……支持孔、5……スペーサ、6……弾性体(マ
ウントゴム)、7……ボルト、8……テーパ部、9……
ラッパ状部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定厚みを有するフロントフレームを挟ん
    で上下に所定間隔を隔てて位置するボデー側の一対のブ
    ラケットプレートの間に、上記フロントフレームの支持
    孔に通挿される筒状のスペーサおよびこのスペーサと上
    記支持孔との間に介装されかつ上記各ブラケットプレー
    トとフロントフレームとの間に挟み込まれる筒状の弾性
    体を介設するとともに、上記一対のブラケットプレート
    を上記スペーサ内に通挿するボルトによってボルト止め
    することにより、フロントフレームをボデーに結合して
    なるフロントフレームにおけるボデーマウント構造にお
    いて、 上記支持孔に、中間部から厚み方向端部に向かうにつれ
    て内径が徐々に拡大するテーパ部を設けるとともに、上
    記スペーサに、上記テーパ部と対応する位置において、
    上記支持孔内に位置する中間部から端部に向かうにつれ
    て外径が徐々に拡大するラッパ状部を設けたことを特徴
    とする、フロントフレームにおけるボデーマウント構
    造。
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KR20020078836A (ko) * 2001-04-10 2002-10-19 현대자동차주식회사 새시 프레임 차량의 개선된 차체 고정장치
KR101430195B1 (ko) * 2008-08-18 2014-08-18 현대모비스 주식회사 승객식별장치
WO2013030960A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 株式会社日立製作所 複合材への部品の締結構造
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