JP2002295587A - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

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JP2002295587A
JP2002295587A JP2001099644A JP2001099644A JP2002295587A JP 2002295587 A JP2002295587 A JP 2002295587A JP 2001099644 A JP2001099644 A JP 2001099644A JP 2001099644 A JP2001099644 A JP 2001099644A JP 2002295587 A JP2002295587 A JP 2002295587A
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JP
Japan
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mounting member
plate
stopper
engine mount
side plates
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Application number
JP2001099644A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakagawa
善博 中川
Masatoyo Kagawa
昌豊 香川
Yoshihisa Todo
吉久 藤堂
Hideji Saito
秀司 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストッパプレートをコンパクト化し重量やコス
トの低減を図り得るようにしたエンジンマウントを提供
する。 【解決手段】車体側の取付部6の傾斜面61に対して両
側板12、13が横方向両側に位置するように取付けら
れる第1取付部材1と、第1取付部材1の底板11と距
離を隔てて対向配置される第2取付部材2と、第1取付
部材1の底板11と第2取付部材2との間に介在するゴ
ム弾性体3と、第2取付部材2にプレート基部41が重
合固定されて第2取付部材2と共にエンジン側の取付部
7の傾斜面71に取付けられるストッパプレート4とを
有する。ストッパプレート4は、プレート基部41の下
方側の端部から延出する下方ストッパ42と、プレート
基部41の両側の端部から延出する一対のサイドストッ
パ43、43とを有し、下方ストッパ42と反対側が開
放された構造にすることによりコンパクト化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
エンジンユニットを防振支持するエンジンマウントに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載されるエンジンユ
ニットを車体に取付ける場合、そのエンジンユニットか
ら発生する振動が車体側に伝達されるのを低減するた
め、防振機能を有するエンジンマウントを用いて防振支
持するようにしている。このようなエンジンマウントと
して図10〜図13に示すものが知られている。
【0003】このエンジンマウントは、底板81aと該
底板81aの両端部から略直角方向に延出する一対の側
板81b、81cとからなる第1取付部材81と、第1
取付部材81の底板81aと距離を隔てて略平行に対向
配置され、取付ボルト82aが装着された板状の第2取
付部材82と、第1取付部材81の底板81aと第2取
付部材82との間に介在し両者を一体的に連結するブロ
ック状のゴム弾性体83と、第2取付部材82に固定さ
れて第1取付部材81の側板81b、81cを囲むよう
に配置されたストッパプレート84と、第1取付部材8
1の各側板81b、81cの突出先端部にそれぞれ固着
された緩衝ゴム85、85とから構成されている。
【0004】ここでのストッパプレート84は、第2取
付部材82に重合固定されるプレート基部84aと、プ
レート基部84aの一端部から略直角方向に延出し一方
の側板81bと距離を隔てて対向する下方ストッパ84
bと、プレート基部84aの他端部から略直角方向に延
出し他方の側板81cと距離を隔てて対向する上方スト
ッパ84cと、プレート基部84aの両側端部から略直
角方向に延出し両側板81b、81cの端面と距離を隔
てて対向する一対のサイドストッパ84d、84dとか
らなる。
【0005】このエンジンマウントは、車両に搭載され
るエンジンのトルクロール軸の両側で対をなし、互いに
トルクロール軸側に傾斜するようにして設けられた取付
部の傾斜面に、対をなすように取付けて使用される。即
ち、このエンジンマウントは、例えば図14に一方側の
エンジンマウントの取付状態を示すように、車体側の取
付部6の傾斜面61に対して第1取付部材81の両側板
81b、81cが傾斜面61の上下方向両側に位置する
ようにして取付ボルト(図示せず)等により第1取付部
材81を固定するとともに、エンジンユニット側に設け
られた取付部7の傾斜面71にストッパプレート84の
プレート基部84aが接面するようにして取付ボルト8
2aにより第2取付部材82及びストッパプレート84
を固定することにより取付けられる。なお、この場合の
傾斜面61の傾斜角度は、トルクロール軸のロール方向
(図14の矢印A方向)に合わせて適宜設定される。
【0006】そして、このように取付けられたエンジン
マウントに対して振動が入力すると、第1取付部材81
の底板81aと第2取付部材82との間に介在するゴム
弾性体83の弾性変形によりその振動が効果的に減衰さ
れ、エンジンユニットから車体側に伝達される振動が低
減される。このとき、車両のバウンド方向に大きな振動
が入力すると、バウンド方向において対向するプレート
基部84aと両側板81b、81cの突出先端側の端面
とが緩衝ゴム85を間に介して当接することにより、第
1取付部材81と第2取付部材82とのバウンド方向の
過大な相対変位が規制される。また、車両のリバウンド
方向に大きな振動が入力したときには、リバウンド方向
において対向する下方ストッパ84bと下方側の側板8
1bとが緩衝ゴム85を間に介して当接することによ
り、第1取付部材81と第2取付部材82とのリバウン
ド方向の過大な相対変位が規制される。
【0007】そして、ロール方向に大きな振動が入力し
たときには、ロール方向において対向する上方及び下方
ストッパ84b、84cと両側板81b、81cの側端
面とが緩衝ゴム85、85を間に介して当接することに
より、第1取付部材81と第2取付部材82との過大な
相対変位が規制される。また、トルクロール軸と平行な
方向に大きな振動が入力したときには、その方向におい
て対向する両サイドストッパ84d、84dと両側板8
1b、81cの側端面とが緩衝ゴム85、85を間に介
して当接することにより、第1取付部材81と第2取付
部材82とのその方向の過大な相対変位が規制される。
【0008】このように、ストッパプレート84により
第1取付部材81と第2取付部材82との過大な相対変
位が規制されることによってゴム弾性体83の過大な弾
性変形が防止され、これによりゴム弾性体83の良好な
耐久性が確保される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
エンジンマウントは、第1取付部材81と第2取付部材
82との過大な相対変位を全方向において規制するよう
にするために、ストッパプレート84には四方向のそれ
ぞれの方向に位置する4つのストッパ84b〜84eが
設けられている。そのため、ストッパプレート84が四
方向に大型化してしまい、その結果、エンジンマウント
の大型化を招来することとなる。
【0010】また、エンジンマウントで支持されるエン
ジンユニットはかなりの重量を有するものであることか
ら、エンジンマウントに大きな振動が入力してストッパ
プレート84が機能する際に、ストッパプレート84に
大きな荷重が負荷されることとなるため、ストッパプレ
ート84には充分な強度が要求される。したがって、ス
トッパプレート84は、通常、板厚の充分に厚い鉄系金
属板等を用いて形成されている。そのため、上記従来の
ストッパプレート84のように大型化されていると、重
量の著しい増大やコストの上昇を伴うこととなる。
【0011】本発明は上記実状に鑑み案出されたもので
あり、ストッパプレートをコンパクト化し、重量やコス
トの低減を図り得るようにしたエンジンマウントを提供
することを解決すべき課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段、発明の作用及び効果】上
記課題を解決する請求項1記載の発明に係るエンジンマ
ウントは、底板と該底板の両端から略直角方向に延出す
る一対の側板とからなり、エンジン側及び車体側のいず
れか一方に設けられた取付部の傾斜面に対して両前記側
板が横方向両側に位置するように取付けられる第1取付
部材と、該第1取付部材の前記底板と距離を隔てて対向
配置され、前記エンジン側及び前記車体側のいずれか他
方に設けられた取付部の傾斜面に取付けられる板状の第
2取付部材と、前記第1取付部材の前記底板と前記第2
取付部材との間に介在し両者を一体的に連結するゴム弾
性体と、前記第2取付部材に重合固定されるプレート基
部と、該プレート基部の下方側となる端部から略直角方
向に延出し各前記側板の下方側となる端面と距離を隔て
て対向する下方ストッパと、前記プレート基部の両側の
端部から略直角方向に延出し各前記側板と距離を隔てて
対向する一対のサイドストッパとからなるストッパプレ
ートと、振動の入力により当接する前記ストッパプレー
トと各前記側板との当接面のいずれか一方の面に固着さ
れた緩衝ゴムと、から構成されているという手段を採用
している。
【0013】本発明のエンジンマウントは、車両に搭載
されるエンジンのトルクロール軸の両側で対をなし、互
いにトルクロール軸側に傾斜するようにして設けられた
取付部の傾斜面に、第1取付部材の両側板が横方向両側
に位置するようにして対をなすように取付けられる。こ
れにより、対をなすエンジンマウントが、マウント上部
を互いにエンジンユニット側に傾斜した状態でエンジン
ユニットを弾性支持するように取付けられる。
【0014】このように取付けられたエンジンマウント
に対して、車両のバウンド方向に大きな振動が入力する
と、バウンド方向において対向するストッパプレートの
プレート基部と第1取付部材の両側板の突出先端側の端
面とが緩衝ゴムを間に介して当接することにより、第1
取付部材と第2取付部材とのバウンド方向の過大な相対
変位が規制される。
【0015】また、車両のリバウンド方向及びロール方
向に大きな振動が入力すると、リバウンド方向及びロー
ル方向において対向するストッパプレートの下方ストッ
パと第1取付部材の両側板の側端面とが緩衝ゴムを間に
介して当接することにより、第1取付部材と第2取付部
材とのリバウンド方向及びロール方向の過大な相対変位
が規制される。
【0016】また、トルクロール軸と平行な方向に大き
な振動が入力したときには、その方向において対向する
各側板の外面と各サイドストッパとが緩衝ゴムを間に介
して当接することにより、第1取付部材と第2取付部材
とのその方向の過大な相対変位が規制される。
【0017】このようにして、あらゆる方向の過大な相
対変位を規制するように設けられた本発明のストッパプ
レートは、プレート基部と下方ストッパと一対のサイド
ストッパとからなり、下方ストッパと反対側にはストッ
パが設けられずに開放された状態になっている。これに
より、ストッパプレートの下方ストッパと開放端とを結
ぶ方向の長さを大幅に短くすることができるため、スト
ッパプレートのコンパクト化が可能となり、重量やコス
トの低減も可能となる。
【0018】したがって、本発明のエンジンマウントに
よれば、ストッパプレートをコンパクト化することがで
きることから、重量とコストの低減化を図ることができ
る。
【0019】そして、請求項2記載の発明に係るエンジ
ンマウントは、請求項1記載の発明において、前記第2
取付部材は、前記第2取付部材と対向配置されている前
記底板の外側に張り出し各前記側板の延出先端側の端面
と距離を隔てて対向する張出部をその両端に有するとい
う手段を採用している。
【0020】この手段によれば、エンジンマウントに対
して、車両のバウンド方向に大きな振動が入力したとき
に、バウンド方向において対向する各側板の延出先端側
の端面と第2取付部材の張出部とが緩衝ゴムを間に介し
て当接し、これにより第1取付部材と第2取付部材との
バウンド方向の過大な相対変位が規制される。この場合
には、各側板がストッパプレートに当接することなく、
第2取付部材の張出部に直接当接するようになることか
ら、ストッパプレートのあおり現象(第2取付部材に重
合されているプレート基部が第2取付部材から離れるよ
うに変位する現象)の発生が回避される。これにより、
ストッパプレートに要求される強度が緩和されるため、
ストッパプレートの板厚を薄くすることができ、重量や
コストの低減化に一層有利となる。
【0021】そして、請求項3記載の発明に係るエンジ
ンマウントは、請求項2記載の発明において、前記張出
部は、前記第2取付部材が前記傾斜面に取付けられたと
きに前記第2取付部材の下方となる側に設けられている
という手段を採用している。
【0022】この手段によれば、取付部の傾斜面と略平
行に配置される第2取付部材は、バウンド方向に大きな
振動が入力すると、第2取付部材の下方側の方が上方側
よりも大きく変位し易いことから、第2取付部材の下方
となる側にのみ張出部を設けることにより、第2取付部
材の重量の増大化を回避しつつ、張出部と両側板との当
接によるストッパ作用を有効にかつ効率良く発揮させる
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0024】図1は本実施形態に係るエンジンマウント
の断面図であり、図2はそのエンジンマウントの図1に
おけるI−I線の部分で切断し矢印a方向から見た断面
図であり、図3はそのエンジンマウントの図1における
I−I線の部分で切断し矢印b方向から見た断面図であ
る。
【0025】本実施形態のエンジンマウントは、図1〜
図3に示すように、底板11と一対の側板12、13と
からなる第1取付部材1と、第1取付部材1の底板11
と距離を隔てて対向配置される第2取付部材2と、第1
取付部材1の底板11と第2取付部材2との間に介在し
両者を一体的に連結するゴム弾性体3と、プレート基部
41と下方ストッパ42と一対のサイドストッパ43、
43とからなり、プレート基部41が第2取付部材2に
重合固定されるストッパプレート4と、第1取付部材1
の各側板12、13に固着された緩衝ゴム5と、から構
成されている。
【0026】第1取付部材1は、図1〜図7に示すよう
に、矩形の鉄系金属板の両端部を略直角に屈曲させて断
面コの字状に形成されており、長方形の底板11と、底
板11の幅方向両端から略直角方向に延出する一対の側
板12、13とからなる。各側板12、13のそれぞれ
2箇所には、その部分を内側に凹ませることにより凹溝
状に形成された合計4個の補強リブ14、…が設けられ
ている。この補強リブ14、…は、各側板12、13と
底板11とが交わる角部を越えて底板11の中間部まで
延びるように形成されている。また、底板11の中央か
ら一方の開放端側へ寄った位置には円孔15が設けられ
ており、その円孔15には、ねじ部が外側に突出するよ
うに挿通された取付ボルト16が装着されている。
【0027】第2取付部材2は、図1〜図7に示すよう
に、1枚の平坦な鉄系金属板により第1取付部材1の底
板11と略同じ大きさの長方形状に形成されており、底
板11と所定距離を隔てて略平行に対向配置されてい
る。この第2取付部材2の長手方向における略中央から
一端までの略半分の部分は、底板11の幅(両側板1
2、13の内面間の長さ)と略同じ幅に形成され、その
略中央から他端までの略半分の部分は、両側板12、1
3の外面間の長さと略同じ幅に形成されている。即ち、
第2取付部材2の他端側部分の幅方向の両端部には、底
板11の外側に張り出して各側板12、13の延出先端
側の端面と距離を隔てて対向する張出部21、21が設
けられている。この張出部21、21は、第2取付部材
2が取付けられる傾斜面に対して下方となる側の端部に
設けられている。
【0028】そして、第2取付部材2の中央から他端側
へ寄った位置には円孔23が設けられており、その円孔
23には、ねじ部が外側に突出するように挿通された取
付ボルト24が装着されている。この取付ボルト24
は、底板11の円孔15に装着された取付ボルト16と
軸線が略一致するようにして取付けられている。また、
第2取付部材2の外面の中央から一端側へ寄った位置に
は、第2取付部材2に重合固定される後述のストッパプ
レート4の位置決めをする位置決め突起25が設けられ
ている。
【0029】ゴム弾性体3は、図1〜図7に示すよう
に、第1取付部材1及び第2取付部材2とともにゴム材
料を一体加硫成形することにより略長方体形状のブロッ
ク体に形成されている。このゴム弾性体3は、その対向
する両面が第1取付部材1の底板11と第2取付部材2
とにそれぞれ加硫接着されており、底板11と第2取付
部材2とを一体的に連結している。なお、このゴム弾性
体3は、エンジンマウントが傾斜した状態でエンジンユ
ニットを支持するように取付けられたときに、エンジン
マウントに対してエンジンユニットの荷重が斜め方向に
入力するため、その荷重入力方向の傾斜に合わせてやや
傾斜した状態に形成されている。
【0030】ストッパプレート4は、図1〜図3及び図
8に示すように、平坦な鉄系金属板を加工することによ
り、長方体形状で下面及び一側面が開放された構造の蓋
体状に形成されている。このストッパプレート4は、第
2取付部材2に重合固定される矩形のプレート基部41
と、プレート基部41の一方の端部から略直角方向に延
出して第1取付部材1の各側板12、13の一方の側端
面と距離を隔てて対向する下方ストッパ42と、プレー
ト基部41の両端部から略直角方向に延出して各側板1
2、13と距離を隔てて対向する一対のサイドストッパ
43、43とからなる。
【0031】プレート基部41は、両サイドストッパ4
3、43を結ぶ横方向の幅が第2取付部材2よりも少し
大きく、縦方向の長さが第2取付部材2よりも少し短い
大きさの矩形に形成されている。即ち、プレート基部4
の縦方向の一方側は、ストッパが設けられずに開放端と
なっていることから、プレート基部41の縦方向の長さ
は可能な限り短くなるように設定されている。このプレ
ート基部41の外面の略中央には、プレート基部41が
取付けられる取付部との位置決めをする位置決め突起4
4が設けられている。また、プレート基部41の中央か
ら下方ストッパ42側へ寄った位置には、第2取付部材
2に装着された取付ボルト24が挿通される円孔45が
設けられている。更に、プレート基部41の中央から下
方ストッパ42と反対側へ寄った位置には、第2取付部
材2に設けられた位置決め突起25と嵌合する位置決め
孔46が設けられている。
【0032】そして、プレート基部41と各サイドスト
ッパ43、43とが交わる角部には、その角部を内側に
凹ませることにより形成された補強リブ47、47が両
側のそれぞれ1箇所に設けられている。このように形成
されたストッパプレート4は、第2取付部材2の取付ボ
ルト24が円孔45に挿通された状態で、プレート基部
41が第2取付部材2に重合するように取付けられてお
り、第2取付部材2の位置決め突起25と位置決め孔4
6とが嵌合することによって位置固定されている。
【0033】緩衝ゴム5は、第1取付部材1の各側板1
2、13の略中央から突出先端までの部分に固着され
て、各側板12、13の外表面と突出先端側の端面と両
側端面とを覆うように配置されている。この緩衝ゴム5
は、ゴム弾性体3を第1及び第2取付部材1、2ととも
に一体加硫成形して形成する際に、ゴム弾性体3と一体
に連結された状態で同時に形成されている。
【0034】以上のように構成された本実施形態のエン
ジンマウントは、車両に搭載されるエンジンのトルクロ
ール軸の両側で対をなし、互いにトルクロール軸側に傾
斜するようにして設けられた取付部の傾斜面に、第1取
付部材1の両側板12、13が横方向両側に位置するよ
うにして対をなすように取付けられる。
【0035】具体的には、図9に一方側のエンジンマウ
ントの取付状態を示すように、車体側の取付部6の傾斜
面61に対して、第1取付部材1の両側板12、13が
横方向両側に位置するようにして取付ボルト16等によ
り第1取付部材1を固定するとともに、エンジンユニッ
ト側に設けられた取付部7の傾斜面71にストッパプレ
ート4のプレート基部41が接面するようにして取付ボ
ルト24により第2取付部材2及びストッパプレート4
を固定することにより取付けられる。このようにして、
対をなすエンジンマウントが、マウント上部を互いにエ
ンジンユニット側に傾斜した状態でエンジンユニットを
弾性支持するように取付けられる。なお、この場合の傾
斜面61の傾斜角度は、トルクロール軸のロール方向
(図9の矢印A方向)に合わせて適宜設定される。
【0036】そして、このエンジンマウントに対して、
車両のバウンド方向に大きな振動が入力すると、バウン
ド方向において対向するストッパプレート4のプレート
基部41と第1取付部材1の両側板12、13の突出先
端側の端面とが緩衝ゴム5を間に介して当接することに
より、第1取付部材1と第2取付部材2とのバウンド方
向の過大な相対変位が規制される。
【0037】また、車両のリバウンド方向及びロール方
向に大きな振動が入力すると、リバウンド方向及びロー
ル方向において対向するストッパプレート4の下方スト
ッパ42と第1取付部材1の両側板12、13の側端面
とが緩衝ゴム5を間に介して当接することにより、第1
取付部材1と第2取付部材2とのリバウンド方向及びロ
ール方向の過大な相対変位が規制される。なお、ロール
方向と反対の方向に大きな振動が入力したときには、こ
のエンジンマウントと対をなして配置されている他のエ
ンジンマウントにより、第1取付部材1と第2取付部材
2とのその方向の過大な相対変位が規制される。
【0038】また、トルクロール軸と平行な方向に大き
な振動が入力したときには、その方向において対向する
各側板12、13の外面と各サイドストッパ43、43
とが緩衝ゴム5を間に介して当接することにより、第1
取付部材1と第2取付部材2とのその方向の過大な相対
変位が規制される。
【0039】このようして、あらゆる方向の過大な相対
変位を規制するように設けられた本発明のストッパプレ
ート4は、プレート基部41と下方ストッパ42と一対
のサイドストッパ43、43とからなり、下方ストッパ
42と反対側にはストッパが設けられずに開放された状
態になっている。これにより、ストッパプレート4の下
方ストッパ41と開放端とを結ぶ方向の長さを大幅に短
くすることができるため、ストッパプレート4のコンパ
クト化が可能となり、重量やコストの低減も可能とな
る。
【0040】以上のように、本実施形態のエンジンマウ
ントによれば、ストッパプレート4は、下方ストッパ4
2と反対側が開放された状態に形成されていることによ
りコンパクト化することができ、重量の大幅な低減化と
コストの低減化を図ることができる。
【0041】また、本実施形態の第2取付部材2は、そ
の両端に、第1取付部材1の底板11の外側に張り出し
て各側板12、13の延出先端側の端面と距離を隔てて
対向する張出部21、21を有するように構成されてい
るため、ストッパプレート4のあおり現象の発生を回避
することができる。これにより、ストッパプレート4に
要求される強度が緩和されるため、ストッパプレート4
の板厚を薄くすることができ、重量やコストの低減化に
一層有利となる。
【0042】更に、その張出部21、21は、第2取付
部材2が取付部7の傾斜面71に取付けられたときに第
2取付部材2の下方となる側に設けられているため、第
2取付部材2の下方側にのみ部分的に張出部21、21
を設けることによって、第2取付部材2の重量の増大化
を回避しつつ、張出部21、21と両側板12、13と
の当接によるストッパ作用を有効にかつ効率良く発揮さ
せることができる。
【0043】なお、上記実施形態では、第1取付部材1
を車体側の傾斜面61に取付け、第2取付部材2をエン
ジンユニット側の傾斜面71に取付けるようにしている
が、これとは逆に、第1取付部材1をエンジンユニット
側の傾斜面71に取付け、第2取付部材2を車体側の傾
斜面61に取付けて、エンジンマウントを上下反転させ
た状態で取付けることも可能である。
【0044】また、上記実施形態では、ストッパプレー
ト4と各側板12、13との当接時にその衝撃を緩和し
異音の発生を防止する緩衝ゴム5が各側板12、13側
に設けられているが、この緩衝ゴム5をストッパプレー
ト4の各側板12、13との当接面に固着して配置する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンマウントの断
面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエンジンマウントの図
1におけるI−I線の部分で切断し矢印a方向から見た
断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るエンジンマウントの図
1におけるI−I線の部分で切断し矢印b方向から見た
断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るエンジンマウントのス
トッパプレートを取り外した状態の平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るエンジンマウントのス
トッパプレートを取り外した状態の底面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るエンジンマウントの図
4におけるVI−VI線矢視断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るエンジンマウントの図
4におけるVII −VII 線矢視断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るエンジンマウントのス
トッパプレートの斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係るエンジンマウントの取
付け状態を示す断面図である。
【図10】従来のエンジンマウントの平面図である。
【図11】従来のエンジンマウントの図10におけるXI
−XI線矢視断面図である。
【図12】従来のエンジンマウントの図10におけるXI
I −XII 線矢視断面図である。
【図13】従来のエンジンマウントのストッパプレート
を取り外した状態の平面図である。
【図14】従来のエンジンマウントの取付け状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1、81…第1取付部材 2、82…第2取付部材 3、83…ゴム弾性体 4、84…ストッパプレー
ト 5、85…緩衝ゴム 11、81a…底板 12、13、81b、81c…側板 14、47…
補強リブ 15、23…円孔 16、24、82a…取付ボル
ト 21…張出部 25、44、46…位置決め突起 41、84a…プレート基部 42、84b…下方
ストッパ 43、84d…サイドストッパ 45…円孔
46…位置決め孔 6、7…取付部 61、71…傾斜面 84c
…上方ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 昌豊 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 藤堂 吉久 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 (72)発明者 斉藤 秀司 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA01 CA05 CA06 3J048 AA01 BA02 BA18 CB07 DA03 EA01 3J059 AA04 BA62 BD01 BD05 BD09 CB03 DA14 GA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と該底板の両端から略直角方向に延
    出する一対の側板とを有し、エンジン側及び車体側のい
    ずれか一方に設けられた取付部の傾斜面に対して両前記
    側板が横方向両側に位置するように取付けられる第1取
    付部材と、 該第1取付部材の前記底板と距離を隔てて対向配置さ
    れ、前記エンジン側及び前記車体側のいずれか他方に設
    けられた取付部の傾斜面に取付けられる板状の第2取付
    部材と、 前記第1取付部材の前記底板と前記第2取付部材との間
    に介在し両者を一体的に連結するゴム弾性体と、 前記第2取付部材に重合固定されるプレート基部と、該
    プレート基部の下方側となる端部から略直角方向に延出
    し各前記側板の下方側となる端面と距離を隔てて対向す
    る下方ストッパと、前記プレート基部の両側の端部から
    略直角方向に延出し各前記側板と距離を隔てて対向する
    一対のサイドストッパとからなるストッパプレートと、 振動の入力により当接する前記ストッパプレートと各前
    記側板との当接面のいずれか一方の面に固着された緩衝
    ゴムと、 から構成されていることを特徴とするエンジンマウン
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第2取付部材は、前記第2取付部材
    と対向配置されている前記底板の外側に張り出し各前記
    側板の延出先端側の端面と距離を隔てて対向する張出部
    をその両端に有することを特徴とする請求項1記載のエ
    ンジンマウント。
  3. 【請求項3】 前記張出部は、前記第2取付部材が前記
    傾斜面に取付けられたときに前記第2取付部材の下方と
    なる側に設けられていることを特徴とする請求項2記載
    のエンジンマウント。
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