WO2013030960A1 - 複合材への部品の締結構造 - Google Patents

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    • F16B5/02Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread

Definitions

  • the upper flange surface 100a of the insert body 100 is circular, the lower flange surface 100b is annular, and each area is larger than the cross-sectional area of the bolt 1, so
  • the surface pressure on the surface materials 5a and 5b can be reduced, and deformation of the surface materials 5a and 5b can be prevented to improve reliability.
  • the compressive force which acts on the composite material 7 is shared with the insert body 100 and the core material 6a, the deformation
  • the insert body 100 is hollow, and the core material 6b is inserted therein.
  • the insert body is hollow, the space occupied by the core material in the composite material 7 can be increased, and the heat insulation can be improved.
  • the material of the core materials 6a and 6b it is preferable to use a foam material such as polystyrene foam, polyurethane foam, phenol foam, etc., which has closed cells.
  • the foam material is made of foamed resin and is lightweight and has low thermal conductivity. Further, if the bubbles in the resin constituting the core material are closed bubbles, the air at the outer peripheral portion is confined in the bubbles, so the thermal conductivity is low.
  • the core material 6 made of such a material is inserted into the insert body 100, the heat insulating properties of the structure can be improved even in the vicinity of the fastening portion.
  • the floor structure 30 constituting the vehicle cabin will be described with reference to FIG. FIG. 4 is an excerpt of the vicinity of the driver's seat and the adjacent passenger seat of the vehicle.
  • the arrow FR in the figure indicates the front side of the vehicle
  • the arrow UP indicates the upper side of the vehicle
  • the arrow RH indicates the right side of the vehicle.
  • the vehicle floor structure 30 shown in this application example includes a dash panel portion 38, a floor upper surface material 35, a core material 36, a floor lower surface material 39, and a floor tunnel 37.
  • the materials of the surface material 35.39 and the core material 36 are the same as those in the first embodiment.
  • the core material 36 has a core material 36a located outside the insert body 100 and an inner core material 36b located inside the gap.

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Abstract

 表面材の中間に心材を配置したサンドイッチ構造の複合材と被締結部品との固定に、接着層を利用せず、構成が簡単で施工が容易であり、断熱性に優れると共に信頼性に優れた機械的締結手段による複合材への部品の締結構造を得る。 心材6a,6bを上下の表面材5a,5bの間に配置した複合材7に、被締結部材である部品20をボルトナット1,2により締結固定する複合材への部品の締結構造において、ボルトナットが配置される複合材7の内部部位には、金属製薄板で形成されたインサート体100が上下の表面材に各々接触した状態で配置され、インサート体が配置される複合材7の外部部位には、ワッシャ3,4が表面材の外面に接触した状態で配置され、ボルトナットは複合材7、インサート体100及びワッシャ3,4を貫通して延び、複合材7に部品20を一体的に締結固定する。

Description

複合材への部品の締結構造
 本発明は、フォーム材等からなる心材を、炭素繊維強化樹脂等からなる上下の表面材の間に配置したサンドイッチ構造を構成する複合材と、これとは別な部品とを機械的に固定するための複合材への部品の締結構造に関する。
 本発明の技術分野において、特開2010-208445号公報(特許文献1)に記載の部品締結構造がある。この公報には、車両のフロア構造体を対象として、炭素繊維強化樹脂を主要材料とするフロアパネルおよびその内部に発泡ウレタンフォーム等より成るフォームコアが設けられた技術が記載されている。そして、被締結部品としてのシートレールをフロアパネルに締結するため、中心にメネジが形成され、アルミニウム等で構成されたフランジ付きカラーナットが接着層を介してフロアパネルの下壁に接着されている。また、締結部におけるフロアの強度を確保するため、フロアパネルの上下の壁の間に炭素繊維強化樹脂で構成されたインサート体がフランジ付カラーナットの外周に配置されている。
特開2010-208445号公報
 特許文献1に記載された部品締結構造は、フロアパネルに使用している炭素繊維強化樹脂のインサート体とフランジ付カラーナットに使用しているアルミニウムとで線膨張係数の差異があるため、車両が置かれた環境下で温度変化があると接合部に剥離応力が作用する可能性がある。また、発泡系のフォームコアに比べて熱伝導率が高いアルミニウムや炭素繊維強化樹脂をカラーナットやインサート体を用いて締結したフロア構造体は、断熱特性に関して十分な特性が得られない可能性がある。
 本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、車両のフロアパネル等に使用される上下の表面材の中間に心材を挿入したサンドイッチ構造の複合材と、これとは別の例えば金属製の被締結部品との固定に、構成が簡単であると共に接着層を利用しない機械的締結手段により部品を固定することができ、施工が容易な複合材への部品の締結構造を提供することにある。
 前記課題を解決するために、本発明の複合材への部品締結構造は、心材を上下の表面材の間に配置した複合材に、被締結部材である部品を締結手段により締結固定する複合材への部品の締結構造であって、前記締結手段が配置される前記複合材の内部部位には、薄板で形成されたインサート体が前記上下の表面材に各々接触した状態で配置され、前記締結手段は、前記複合材と前記インサート体とを貫通して延びて、前記複合材に前記部品を一体的に締結固定している。また、他の態様としては、さらに、前記インサート体が配置される前記複合材の外部部位には、金属製補強板が前記上下の表面材の外面に各々接触した状態で配置される。
 本発明に係る複合材への部品の締結構造によれば、心材を上下の表面材の間に配置したサンドイッチ構造の複合材と金属製の被締結部品との締結固定を、簡単な構成で容易に行うことができる。また、この締結構造によれば、線膨張係数の差異による接合部の剥離応力発生の可能性が少ない、信頼性の高い部品の締結構造を得ることができる。さらに、本発明を車両のフロアに適用した場合、断熱性の高い車室構造を得ることができる。
本発明に係る複合材への部品の締結構造の実施例1の要部断面図。 図1に示す複合材への部品の締結構造で使用するインサート体及び心材の一部を破断し分解した状態の斜視図。 図1に示す複合材への部品の締結構造の複合材を分解した要部断面図。 図1~3に示す実施例1の複合材への部品の締結構造を車両のフロア構造に用いた状態を示す要部斜視図。 図4に示す複合材への部品の締結構造の詳細を示す要部斜視図。 図4,5に示す複合材への部品の締結構造の分解状態を示す要部断面図。 図4,5に示す複合材への部品の締結構造の変形例を示す実施例2の要部斜視図。 図7の複合材への部品の締結構造で使用するインサート体及び心材を分解した状態の斜視図。 インサート体の変形例を示す斜視図。
 以下、本発明に係る実施例を図1~9を用いて説明する。
 本発明に係る複合材への部品の締結構造の実施例1を、図1~3を参照して説明する。図1は実施例1の複合材への部品の締結構造を示す要部断面図、図2は図1のインサート部材及び心材の一部を破断し分解した状態の斜視図、図3は複合材を分解した状態の断面図である。
 図1~3において、被締結部材である部品20は、複合材との締結部付近において、所定の板厚で水平方向に延在した構造としており、締結部付近以外の形状の図示を略している。部品20は、機械的締結手段であるボルト1およびナット2、ワッシャ3,4により複合材7に締結固定されている。複合材7は上下を表面材5a,5bで構成され、それらの中間に樹脂フォーム材からなる心材6が配置される、いわゆるサンドイッチ構造になっている。この構造では、表面材5aと5bとの間を心材6により保持することにより構造体に作用する大きな曲げモーメント(曲げ荷重)に耐えるように構成している。
 複合材7では、曲げモーメントに対して表面材5a,5bの曲げ応力で耐えるために、面内の引張強さや圧縮強さが強い材料が好ましく、また弾性係数が大きいことが好ましい。これらの特性を軽量な素材で実現するには、ガラス繊維や炭素繊維等で強化されたプラスチック、いわゆるFRPを適用すると良い。なお、構造体の軽量化を目的としない場合は、表面材5の材質として、金属系、無機物などの素材を利用しても良い。
 また、複合材7の心材6はサンドイッチ構造の中心にあり、表面材5a,5bより厚くすることで構造体としての曲げ剛性を向上させる。本実施例においては、心材6の板厚を表面材の板厚の少なくとも2倍以上としている。また、心材6は上下方向の両端面で表面材5a,5bに接着剤により接着固定されている。このように、サンドイッチ構造を構成する心材は、表面材に接着されることは一般的であり、本発明に係る複合材への部品の機械的締結構造の特性には影響しない。また、心材には表面材を介して上下方向から作用するせん断荷重による座屈を回避することが必要であり、後述する断熱性との両立を図る上では樹脂系の発泡材(フォーム材)を使用すると良い。
 本実施例においては、上下の表面材5a,5bの間に心材6(6a,6b)を配置している。そして、心材6aに隣接して金属製薄板で形成されたインサート体100を配置している。インサート体100は部品20が固定される複合材7の部位に配置される。このため、心材6aはインサート体100の外周面を境界として、図1の心材6aの左右方向では同一部材で構成され、インサート体100の内部の占有空間を空隙として構成されている。本実施例では、インサート体100の空隙内にも心材6bが挿入されている。なお。インサート体100を挟んで左右の部材を別体として構成してもよい。
 インサート体100は金属製で断面が略凸状をしており、上下面には平坦なフランジ面100a,100bを有しており、そのフランジ面が表面材5a,5bの内面と接触している。フランジ面と表面材との間は非接着で複合材7を組立てるので、部品20と複合材7とを締結固定する前ではフランジ面100a,100bと表面材5a,5bとの間には空隙が有る。機械的締結手段により複合材7に部品20を接続する際に、複合材7に圧縮力が作用するので表面材5a,5bとインサート体100とがほぼ密着状態となる。部品20は複合材7のインサート体100が配置された部位に上下の表面材に各々接触した状態で配置される構成となっている。
 インサート体100の上部のフランジ面100aは円形であり、下部のフランジ面100bは円環状であり、それぞれの面積はボルト1の断面積より大きくしているので、ボルト締付力によるインサート体100から表面材5a,5bへの面圧を小さくすることができ、表面材5a,5bの変形を防止して信頼性を向上させることができる。また、複合材7に作用する圧縮力をインサート体100と心材6aで分担するので、心材6aの変形を防止して信頼性も向上させることができる。また、図2に示すように、インサート体100は中空で、その内部に心材6bを挿入している。このように、インサート体を中空状としたため、複合材7の内部で心材が占める空間を大きくすることができ、断熱性を向上させることができる。
 心材6a,6bの材質としてはポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、フェノールフォームなどのフォーム材で、独立気泡となっているものを用いると良い。フォーム材は発泡樹脂で形成され軽量且つ熱伝導率が低い。また、心材を構成する樹脂内の気泡が独立気泡であれば、外周部の空気を気泡内に閉じ込められるので、熱伝導率が低い。本実施例では、このような材質から成る心材6をインサート体100の内部にまで挿入したことにより、締結部付近でも構造体の断熱特性を向上させることができる。
 また、実施例1の複合材への部品の締結構造では、表面材5a,5bの外部部位に補強板として金属製のワッシャ3,4を配置している。上方のワッシャ3はフランジ面100aの直径と同等の直径で形成され、下方のワッシャ4はフランジ面100bの直径と同等の直径で形成されている。部品20を固定するボルト1は複合材7、インサート体100を貫通して延びて、複合材7に部品20を一体的に締結固定している。複合材7の外部部位に表面材5a,5bと接触する状態で補強板としてワッシャ3,4を配置することにより固定状態をより安定させることができる。
 これらのワッシャ3,4と表面材5a,5bとの接触部に接着剤を用いても良い。あらかじめ、座金としてのワッシャが表面材に接着されていれば、ワッシャと表面材に設けられている孔の位置合せを行う時間が省略できる。また、経年劣化などによりワッシャと表面材との接着が分離状態になっても機械的締結手段による圧縮力によりワッシャは表面材にほぼ密着した状態を維持する。また、ボルト締め付け力をワッシャ3,4により表面材5a,5bに伝えるので表面材5a,5bには局所的な面圧が作用せず、変形を防止して信頼性を向上させることができる。
 このように構成された本実施例1の複合材への部品の締結構造では、心材を上下の表面材の間に配置した複合材の内部部位に、金属製薄板で形成されたインサート体を配置し、インサート体は上下の表面材に接触しており、ボルトナット1,2は複合材7とインサート体100を貫通して延びて部品20を複合材7に一体的に締結固定しているため、接着に依存しない締結構造であり、施工が容易となる。また、接着剤を使用しない締結構造のため、部品と複合材との間の線膨張係数の差異による剥離応力の発生を抑えることができる。
[実施例1の適用例]
 この適用例では、複合材としての車両のフロア構造体と、被締結部材の部品としてシートレールとの締結固定に本発明の実施例1に係る複合材への部品の締結構造を適用したものである。図4は、円錐台状インサート体を用いたシートレールの締結構造を車両のフロア構造体に適用した要部斜視図、図5は図4のシートレール締結構造の要部斜視図、図6は図4,5の断面図で各部品の分解状態を示す図である。
 図4を用いて車両のキャビンを構成するフロア構造体30を説明する。図4は、車両の運転席および隣り合う助手席付近を抜粋している。図中の矢印FRは車両の前方側を示しており、矢印UPは車両の上方側を、矢印RHは車両の右側を示している。本適用例で示す車両のフロア構造体30は、ダッシュパネル部分38、フロアの上部表面材35、心材36、フロア下部表面材39、フロアトンネル37から成る。表面材35.39および心材36の材質は前記実施例1と同様である。心材36はインサート体100の外部に位置する心材36aと、空隙内部に位置する内部心材36bとを有している。
 フロア上部表面材35にはシートレール31が固定されている。図5,6に示すように、シートレール31は略U字状レール32の上面をスライドするように構成されており、図示を略したシートがシートレール31に固定されて、シートが車両の前後方向にスライドできるように構成されている。略U字状レール32がシートレール31の固定部分を構成する。図5,6に示す略U字状レール32は締結部位34によりフロア上部表面材35に対接してフロア構造体30に固定されている。図4ではシートレール31の締結箇所を一つのシートあたり4箇所としたが、半数の2箇所であっても、あるいは4箇所より多数であっても良い。
 図5,6を用いてシートレールの締結部34の構造を説明する。上部表面材35、下部表面材39には、機械的締結手段であるボルト1を貫通させるための通し孔が設けられている。また、ナット33は略U字状レール32の陥没面に溶接などにより固着されている。また、略U字状レール32の下部に通し孔32aが設けられている。ワッシャ3は略U字状レール32とフロア上部表面材35との間に配置されている。フロア上部表面材35の下に中心に通し孔を有するインサート体100が配置されている。
 インサート体100の断面構造は実施例1と同様であり、外観形状は図2と同等である。インサート体100は、内部が中空で略円錐台状をしている。また、中心に通し孔を有するワッシャ4がフロア下部表面材39とボルト1の頭部との間に配置されている。ワッシャ4の直径はインサート体100の下部フランジ面の直径と略等しくしており、ボルト1締め付け時のフロア下部表面材39に作用する面圧を低減する。また、車両走行時の路面からの飛び石などによるフロア下部表面材39の締結部34付近への衝撃をワッシャ4により緩衝する。
 フロア構造体30は、図6に示されるように、上方よりフロア上部表面材35、心材36a、インサート体100、内部心材36b、フロア下部表面材39より構成されている。フロア上部表面材35、フロア下部表面材39は、繊維強化樹脂で構成され、心材36a、内部心材36bは発泡樹脂のフォーム材で構成され、インサート体100は金属薄板で構成される。フロア上部表面材35に心材36aが接触し、心材36aの貫通した凹部内にインサート体100が挿入され、インサート体100の空隙内に内部心材36bが挿入され、インサート体100の下方のフランジ面100bと内部心材36bの下面にフロア下部表面材39が接触してフロア構造体30が構成される。
 フロア構造体30にシートレール31を取り付けるには、ナット33が溶接された略U字状レール32、ワッシャ3,4を所定の位置に仮合せし、ボルト1をこれらの通し孔にワッシャ4側から通してナット33と締結する。その後、シートレール31を略U字状レール32の上に配置する。すなわち、ボルト1はフロア構造体30、インサート体100、ワッシャ3,4を貫通して上下方向に延び、フロア構造体30に略U字状レール32を一体的に締結固定している。
 このように、接着剤を使用することなくボルトナット等の機械的締結手段でフロア構造体30にシートレール31を組み付けることができるので、軽量且つ施工が容易となり、周囲温度環境が変化しても線膨張係数の差異による締結部の剥離応力が発生せず、信頼性の高い締結構造が得られる。また、実施例1と同様にインサート体100の内部にも心材36bを配置することにより、断熱性が高い車両が得られる。
 なお、実施例1の適用例では、予めナット33を略U字状レール32に溶接等で固着させていたが、略U字状レールの上側からボルトを通して、ワッシャ4の下部でナットと締結する構成としても良い。
 つぎに、図7,8を参照して、インサート体の構成を変更した実施例2について説明する。図7はインサート体の構成を変更した実施例2の複合材への部品の締結構造を示す要部斜視図、図8はインサート体と心材とを分解した状態を示す斜視図である。図7,8に示すインサート体102は、金属製の平板を屈曲させた形状をしている。また、これ以外にもインサート体の構成としては、内部が中空で表面材と接する部分が平坦なフランジ面を成していれば良い。
 インサート体102は上下の平坦なフランジ面102a,102bを有しており、これらのフランジ面が傾斜面102cで連結された断面が略台形状をしている。フランジ面102a,102bは平行に設定され、複合材30を構成する表面材35の内面及び表面材39の内面に接触するように構成されている。上方のフランジ面102aの中央には、被締結部材である部品を固定するための機械的締結手段であるボルト1が挿通される貫通孔が形成されている。そして、インサート体102のフランジ面102aと傾斜面102cで囲まれた中空部には、発泡樹脂等で形成された内部心材36bが密着した状態で配置されるように構成されている。
 このインサート体102を用いた複合材への部品の締結構造でも、上部のフランジ面102aが複合材30を構成するフロア上部表面材35や表面材5aに接触し、下部のフランジ面102bがフロア下部表面材39や表面材5bに接触し、インサート体102と内部心材36bを貫通するボルトナット等で被締結部材を固定することができるため、前記の各実施例と同様の作用効果を得ることができると共に、信頼性の高い締結構造を得ることができ、断熱性の高い締結構造とすることができる。
 前記した実施例2に記載の複合材への部品の締結構造は、表面材と心材とから成る複合材に、ボルトナットやリベット等の機械的締結手段を用いて被締結部材である部品を固定する部品の締結構造に適用できるものであり、図4に示される車両のフロア構造に適用できることは勿論である。また、実施例2のインサート体102は、側面が開口しているため、上下の表面材35,39間に設置されたあと、上下の表面材間に発泡樹脂を射出して複合材30を形成すると、心材36aと内部心材36bとが一度に形成でき、複合材30を完成できるため好ましい。
 前記のフロア構造体30では、フロア上部表面材35、心材36a、インサート体100、内部心材36b、フロア下部表面材39を積層して構成し、必要に応じて各部材間を接着するようにしてもよい。また、上下の表面材35,39間にインサート体100を挟み、上下の表面材間に発泡樹脂を射出して一体化するように構成してもよい。この場合、図9に示されるように、中間に位置するインサート体101の傾斜した外周面に複数の貫通孔101aを形成し、発泡樹脂の射出成形時に貫通孔101aを通してインサート体101の空隙内にも同時に内部心材36bを形成すると好適である。貫通孔101aの大きさ、個数等は、空隙の体積等を考慮して適宜設定される。
 以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
 例えば、前記の実施例では、車両のシートレール31とフロア構造体30とを締結固定する例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の部品をフロア構造体に締結するために適用しても良い。さらに、本発明の適用範囲はフロア構造体に限定されることなく、車両の他部位の構造体と部品との締結にも適用可能である。
 また、インサート体100を金属製としたが、本発明はこれに限定されず、繊維強化樹脂や他の材料で構成されても良い。さらに、機械的締結手段としてボルトナットの例を示したが、リベットや、割りピン等の他の締結手段を用いてもよいことは勿論である。
1 ボルト(締結手段)
2 ナット(締結手段)
3 金属製補強板(上側ワッシャ)
4 金属製補強板(下側ワッシャ)
5a,5b 表面材
6(6a,6b) 心材
6b 心材(内部心材)
7 複合材
20 部品(被締結部材)
30 フロア構造体(複合材)
31 シートレール
32 U字状レール(被締結部材)
33 溶接ナット(締結手段)
34 締結部
35 フロア上部表面材
36(36a) 心材
36b 内部心材
37 フロアトンネル
38 ダッシュパネル
39 フロア下部表面材
100 インサート体(円錐状インサート体)
100a 上部平坦面(フランジ面)
100b 下部平坦面(フランジ面)
101 インサート体
102 平板状インサート体

Claims (10)

  1.  心材を上下の表面材の間に配置した複合材に、被締結部材である部品を締結手段により締結固定する複合材への部品の締結構造であって、
     前記締結手段が配置される前記複合材の内部部位には、薄板で形成されたインサート体が前記上下の表面材に各々接触した状態で配置され、
     前記締結手段は、前記複合材と前記インサート体とを貫通して延びて、前記複合材に前記部品を一体的に締結固定していることを特徴とする複合材への部品の締結構造。
  2.  心材を上下の表面材の間に配置した複合材に、被締結部材である部品を締結手段により締結固定する複合材への部品の締結構造であって、
     前記締結手段が配置される前記複合材の内部部位には、薄板で形成されたインサート体が前記上下の表面材に各々接触した状態で配置され、
     前記インサート体が配置される前記複合材の外部部位には、金属製補強板が前記上下の表面材の外面に各々接触した状態で配置され、
     前記締結手段は、前記複合材、前記インサート体及び前記金属製補強板を貫通して延びて、前記複合材に前記部品を一体的に締結固定していることを特徴とする複合材への部品の締結構造。
  3.  前記インサート体は、内部が中空で下方が開口する円錐台状に形成され、上部平坦面が前記上方の表面材と接触し、下端から外周側に延在する下部平坦面が前記下方の表面材と接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  4.  前記インサート体は、平板を屈曲して台形状に形成され、上部平坦面が前記上方の表面材と接触し、下端から外周側に延在する下部平坦面が前記下方の表面材と接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  5.  前記表面材は、繊維強化樹脂で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  6.  前記心材は、独立気泡を有するフォーム材で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  7.  前記複合材を構成する前記表面材と前記心材との厚さの比率は、少なくとも2倍以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  8.  前記複合材は、車両のフロアを構成する部材であり、前記被締結部材である部品は、車両のシートレールの固定部分であることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  9.  前記インサート体は、金属製薄板もしくは繊維強化樹脂製薄板で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
  10.  前記機械的締結手段は、ボルトナットであることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合材への部品の締結構造。
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