JP2528547Y2 - 車両用サンルーフ装置 - Google Patents

車両用サンルーフ装置

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JP2528547Y2
JP2528547Y2 JP1990005032U JP503290U JP2528547Y2 JP 2528547 Y2 JP2528547 Y2 JP 2528547Y2 JP 1990005032 U JP1990005032 U JP 1990005032U JP 503290 U JP503290 U JP 503290U JP 2528547 Y2 JP2528547 Y2 JP 2528547Y2
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slide roof
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達明 上原
雅之 須藤
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両の固定ルーフに形成した開口に装着さ
れるスライドルーフパネルを後上りにチルトアップした
状態で固定ルーフの上面上を後方に移動させて開放する
ようにした所謂アウタスライド型の車両用サンルーフ装
置に関する。
(従来の技術) 従来、この種のサンルーフ装置においては、駆動源に
連結されるスライダを車両の固定ルーフに形成した開口
の側縁下方に設けたガイドレールに前後動自在に支持
し、該スライダに該スライダを駆動体とするチルトアッ
プ機構を介してスライドルーフパネルを連結して、該ス
ライダをスライドルーフパネルが閉じられる前進位置か
ら後退させたとき、該チルトアップ機構によりスライド
ルーフパネルが後上りにチルトアップされこの状態で後
方に移動されるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) スライドルーフパネルのチルトアップに要する力は、
チルトアップ機構のスライドルーフパネルに対する作用
点を後方に置く程小さくなるが、チルットアップ機構を
後方に配置すると、該機構と固定ルーフとの干渉を生じ
て、スライドルーフパネルの後方への開放量を大きく取
れなくなるため、チルトアップ機構はスライドルーフパ
ネルの前寄りの部分に設けざるを得ず、その結果チルト
アップに大きな力が必要となって、駆動源を高出力のも
のにせざるを得なくなり、又チルトアップ機構の耐久性
が低下するといった不具合を生じている。
本考案は、以上の点に鑑み、スライドルーフパネルの
開放量を大きく取って且つチルトアップに必要な駆動力
の軽減を図れるようにした装置を提供することをその目
的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本考案では、車両の固定ルー
フに形成した開口に装着されるスライドルーフパネルの
後上りにチルトアップした状態で固定ルーフの上面上を
後方に移動させて開放するようにした車両用サンルーフ
装置であって、駆動源に連結されるスライドを前記開口
の側縁下方に設けたガイドレールに前後動自在に支持
し、該スライダに該スライダを駆動体とするチルトアッ
プ機構を介してスライドルーフパネルを連結して、該ス
ライダをスライドルーフパネルが閉じられる前進位置か
ら後退させたとき、該チルトアップ機構によりスライド
ルーフパネルが後上りにチルトアップされこの状態で後
方に移動されるようにしたものにおいて、該スライダの
前進位置からの後退時に該スライダにより駆動されてガ
イドレールに沿って後退する副スライダを有し、該副ス
ライダを駆動体として前記チルトアップ機構より後方位
置でスライドルーフパネルを押上げる補助チルトアップ
機構を設けると共に、該スライダの所定位置を越えた後
退で該補助チルトアップ機構を該スライダから離脱させ
る係脱機構を設け、該係脱機構を、前記スライダに設け
た係合子と、該係合子に前方から当接可能であり前記副
スライダに設けた当座と、前記係合子に後方から当接可
能な一端を備えており前記副スライダに枢支されたレバ
ーと、該レバーの一端を前記係合子の移動軌跡外に移動
させる向きに前記レバーを付勢する付勢手段と、前記ガ
イドレールに開設されたものであり前記レバーの他端と
係合する係合孔とより構成し、前記副スライダが後退し
て前記レバーの他端が前記係合孔に臨む位置まで移動す
ると、前記レバーが回動して該レバーの他端が係合孔に
係合し、レバーの一端が係合子の移動軌跡外に移動する
ようにした。
(作用) スライダを前進位置から後退させると、チルトアップ
機構に加えてその後方に位置する補助チルトアップ機構
が作動して、スライドルーフパネルは比較的軽い力でチ
ルトアップされる。
その後、補助チルトアップ機構は係脱機構の働きでス
ライダから離脱されて、補助チルトアップ機構と固定ル
ーフとの干渉が防止され、スライドルーフパネルは前方
に位置するチルトアップ機構によりチルトアップ状態に
保持されて後方に大きく開かれる。
(実施例) 第1図を参照して、(1)は車両の固定ルーフを示
し、該ルーフ(1)に開口(2)を形成してこれにスラ
イドルーフパネル(3)を装着するようにした。
該スライドルーフパネル(3)は、開口(2)の左右
各側の側縁部下方に設けたガイドレール(4)に前後動
自在に支持される前後1対の第1と第2のスライダ
(5)(6)に後上りにチルトアップ自在に支持されて
おり、これを第2図乃至第4図を参照して詳述するに、
固定ルーフ(1)の下面にサンルーフフレーム(7)を
その適所に取付けた舌片(7a)においてねじ止めし、該
サンルーフフレーム(7)上に、上方に開口する中央の
第1ガイド溝(4a)と、該溝(4a)の下部外側の第2ガ
イド溝(4b)と、第1ガイド溝(4a)の上部内側の第3
のガイド溝(4c)と、図示しない駆動源で押し引きされ
るケーブル(8)を挿通する第1ガイド溝(4a)の下部
内側のケーブル溝(4d)とを有する前後方向に長手のガ
イドレール(4)を開口(2)の側縁部下方に位置する
ように取付け、第1ガイド溝(4a)に第1スライダ
(5)と第2スライダ(6)とを前後に離間させて摺動
自在に収納し、スライドルーフパネル(3)をその側縁
部下面に脚片(3a)を介して取付けた支持アーム(9)
において第1スライダ(5)に傾動自在に枢支させると
共に、第2スライダ(6)をケーブル(8)に連結して
駆動源により前後動させるようにし、該第2スライダ
(6)にスライドルーフパネル(3)を該第2スライダ
(6)を駆動体とするチルトアップ機構(10)を介して
連結し、該第2スライダ(6)をスライドルーフパネル
(3)が閉じられる図示の前進位置から後退させたと
き、チルトアップ機構(10)を介してスライドルーフパ
ネル(3)が後上りにチルトアップさせるようにした。
これを更に詳述するに、第1スライダ(5)に、スラ
イドルーフパネル(3)の前縁に合致する横方向の軸線
Oを中心とする前後1対の円弧溝(5a)(5b)を形成し
て、支持アーム(9)をその前端部に横設した前後1対
のピン(9a)(9b)において該円弧溝(5a)(5b)に係
合させ、第1スライダ(5)にスライドルーフパネル
(3)を該軸線Oを支点にして傾動し得るように支持さ
せた。尚、本実施例において、スライドルーフパネル
(3)の前縁は前方に凸に湾曲しており、この場合前記
軸線Oが前縁の横方向中央の最前端部分に合致するよう
に円弧溝(5a)(5b)を形成すれば、スライドルーフパ
ネル(3)をその前縁全長に亘って開口(3)の前縁に
対するこじりを生ずることなく後上りにチルトアップし
得るようになり有利である。
又、第1スライダ(5)には、ガイドレール(4)の
第2ガイド溝(4b)に収納した後方にのびる棒状のスト
ッパ(11)がピン(11a)を介して枢着されており、ス
ライドルーフパネル(3)の閉じ状態では該ストッパ
(11)の後端部上面の突部(11b)が第2ガイド溝(4
b)の上壁に形成したストッパ穴(12)に係合して第1
スライダ(5)が拘束されるようにし、更に該ストッパ
(11)の後部に前後方向に長手で後端を上方に屈曲させ
た長孔(11c)を形成して、これに第2スライダ(6)
に横設したピン(6a)を係合させ、かくて第2スライダ
(6)を前進位置から後退させたとき、ピン(6a)が長
孔(11c)の後端の屈曲部に到達したところでストッパ
(11)が後下りに傾動されて突部(11b)がストッパ穴
(12)の下方に抜け出るようにし、その後第2スライダ
(6)に追従して第1ストッパ(5)が後退するように
した。
前記チルトアップ機構(10)は、第2スライダ(6)
に形成した前上りに傾斜するカム溝(13)と、スライド
ルーフパネル(3)の支持アーム(9)に横設した該カ
ム溝(13)に係合する従動ピン(14)とから成るカム機
構で構成され、第2スライダ(6)の前進位置からの後
退に際し、第1スライダ(5)が後退し始める迄にカム
溝(13)に案内されて従動ピン(14)が押上げられ、ス
ライドルーフパネル(3)が軸線Oを支点にして後上り
にチルトアップされるようにした。尚、チルトアップ機
構(10)はカム機構以外にリンク機構等で構成すること
も可能である。
ところで、スライドルーフパネル(3)はその周縁に
施したシール(3b)において開口(2)の周縁に密着し
ており、シール(3b)の開口縁に対する摩擦力によって
チルトアップ当初に最も大きな力を必要とする。そこ
で、本実施例では、チルトアップ当初に前記チルトアッ
プ機構(10)よりも後方位置でチルトアップをアシスト
する補助チルトアップ機構(15)を設け、チルトアップ
に必要な駆動力の軽減を図れるようにした。
該補助チルトアップ機構(15)は、ガイドレール
(4)の第3ガイド溝(4c)に収納した副スライダたる
棒状の駆動体(16)の後部に形成される前上りに傾斜す
るカム溝(17)に支持アーム(9)の後端に横設した従
動ピン(18)を係合させて成るカム機構で構成され、該
駆動体(16)を第2スライダ(6)に係脱機構(19)を
介して係脱自在とし、第2スライダ(6)の前進位置か
らの後退に際し、当初は係脱機構(19)を介して駆動体
(16)を第2スライダ(6)に追従して後退させ、カム
溝(17)により従動ピン(18)を押上げてスライドルー
フパネル(3)のチルトアップをアシストするようにし
た。
前記係脱機構(19)は、第5図に示す如く、駆動体
(16)の前端部に形成した横孔(16a)内に軸支したベ
ルクランク状のレバ(20)と、該駆動体(16)の前端外
側面に突設した当座(21)と、第2スライダ(6)の内
側面に突設した係合子(22)と、ガイドレール(4)の
第3ガイド溝(4c)の内側壁の前後方向の所定位置に形
成した係合孔(23)とで構成され、第2スライダ(6)
が前進位置から所定ストローク後退するまでは、レバ
(20)の一端(20a)が駆動体(16)の外側面側に突出
し、該一端(20a)と当座(21)との間に係合子(22)
が挟まれて駆動体(16)と第2スライダ(6)とが結合
されるが、所定ストロークの後退でレバ(20)の他端
(20b)が係合孔(23)に臨む所定位置に到達すると、
レバ(20)がこれに連結したばね(20c)の付勢力によ
り図面で反時計方向の解除側に回動して、レバ(20)の
他端(20b)が該係合孔(23)に係合すると共に、レバ
(20)の一端(20a)が駆動体(16)内に没入して駆動
体(16)と第2スライダ(6)との係合が解かれ、駆動
体(16)を該所定位置に残して第2スライダ(6)が更
に後退するようにした。第2スライダ(6)を後退位置
から前進させるときは、係合子(22)の当座(21)への
当接で駆動体(16)が前進し、レバ(20)が第3ガイド
溝(4c)の内側壁による他端(20b)の押し込みで時計
方向の係合側に回動復帰して、駆動体(16)が第2スラ
イダ(6)に結合される。
図中(4e)はスライドルーフパネル(3)の下側に設
ける図示しない内蓋を支持するガイドレール(4)に一
体のガイド溝である。
次に、本実施例の全体的な作用について説明する。
スライドルーフパネル(3)を第3図に示す閉じ状態
から開放するときは、駆動源によりケーブル(8)を介
して第2スライダ(6)を前進位置から後退させるもの
で、これによれば先ず第2スライダ(6)に追従して補
助チルトアップ機構(15)の駆動体(16)が後退し、第
2スライダ(6)を駆動体とするチルトアップ機構(1
0)に加えてその後方に位置する補助チルトアップ機構
(15)が作動して、第6図に示す如くシール(3b)が開
口(2)の後縁から抜け出る位置までスライドルーフパ
ネル(3)が後上りにチルトアップされる。この位置ま
でチルトアップすれば、以後のチルトアップに左程の力
は必要とせず、第2スライダ(6)の引続く後退に際し
ては、チルトアップ機構(10)のみによってスライドル
ーフパネル(3)がチルトアップされ、これに伴い補助
チルトアップ機構(15)のカム溝(17)から従動ピン
(18)が離脱する。
そして、第2スライダ(6)が前進位置から所定スト
ローク後退したところで、第7図に示す如くチルトアッ
プが完了すると共に、第2スライダ(6)のピン(6a)
により上記の如くストッパ(11)が後下りに傾動されて
ストッパ(11)による第1スライダ(5)のロックが解
除され、更に係脱機構(19)のレバ(20)が解除側に回
動されて駆動体(16)と第2スライダ(6)との係合が
解かれ、以後駆動体(16)即ち補助チルトアップ機構
(15)をこの位置に残したまま第2スライダ(6)が第
8図に示す如く第1スライダ(5)を伴って後退し、こ
れによりスライドルーフパネル(3)はチルトアップ状
態に保持されたまま固定ルーフ(1)の上面上を後方に
移動して開放される。
第3図、第6図乃至第8図には、スライドルーフパネ
ル(3)の横方向中央の断面形状が示されており、又開
口(2)の後縁部のドリップ枠(1a)を含む固定ルーフ
(1)の側部の断面形状を実線、横方向中央部の断面形
状を仮想線で示しており、第2スライダ(6)をドリッ
プ枠(1a)に当接する直前の位置まで後退させた第8図
の状態でスライドルーフパネル(3)は全開となる。
尚、補助チルトアップ機構(15)の駆動体(16)を途
中で第2スライダ(6)から離脱せずに後退させると、
駆動体(16)がドリップ枠(1a)に干渉して、第2スラ
イダ(6)の後退が第8図の位置よりも遥か手前で規制
されてしまい、スライドルーフパネル(3)を大きく開
放できなくなる。
第2スライダ(6)を第8図の位置から前進させる
と、第7図の位置でスライドルーフパネル(3)の前縁
が開口(2)の前縁に当接して第1スライダ(5)の前
進が停止され、その後の第2スライダ(6)の少許の前
進でストッパ(11)が後上りに傾動されて第1スライダ
(5)がロックされると共に、係脱機構(19)のレバ
(20)が係合側に回動して第2スライダ(6)に駆動体
(16)が結合され、以後第2スライダ(6)が駆動体
(16)を伴って前進し、この前進により先ずチルトアッ
プ機構(10)を介してスライドルーフパネル(3)が第
6図に示す状態までチルトダウンされ、次いで補助チル
トアップ機構(15)のカム溝(17)に従動ピン(18)が
係合し、スライドルーフパネル(3)が更にチルトダウ
ンして第3図に示す閉じ状態に復帰し、以後該パネル
(3)はその後端寄りの部分における補助チルトアップ
機構(15)の拘束力により閉じ状態に上下にガタつくこ
となく保持される。
尚、補助チルトアップ機構(15)を、例えば駆動体
(16)の上面の楔状突起で構成して、スライドルーフパ
ネル(3)を単純に押上げるようにしても良いが、閉じ
状態での該パネル(3)のガタつきを防止するには、実
施例のようなカム機構で構成することが望ましい。
又、上記実施例では、スライドルーフパネル(3)の
チルトアップ完了時に駆動体(16)を第2スライダ
(6)から離脱させるようにしたが、第6図の位置の直
後に離脱させるようにしても勿論良い。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ス
ライダにより駆動される補助チルトアップ機構によりス
ライドルーフパネルを比較的後方位置で押上げるため、
スライドルーフパネルを比較的小さな力でチルトアップ
し得るようになり、スライダを進退する駆動源が比較的
低出力のもので足りると共に、装置全体の耐久性を向上
でき、且つ補助チルトアップ機構を駆動するばね等の専
用の駆動手段が不要になるため構造を簡素化でき、而も
補助チルトアップ機構をスライダの後退途中で該スライ
ダから離脱させるため、該機構が固定ルーフに干渉して
スライダの後退が規制されることはなく、スライドルー
フパネルを後方に大きく開放でき、更に、ガイドレール
に副スライダ上のレバーと協働する係合孔を設けるだけ
で補助チルトアップ機構をスライダから離脱させている
ため、係脱機構の構造を極めて簡単にすることができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置を具備するサンルーフの全体平面図、
第2図はその要部の拡大平面図、第3図はガイドレール
を省略した要部の側面図、第4図は第3図のIV-IV線截
断面図、第5図は第4図のV−V線拡大截断平面図、第
6図乃至第8図は作動を説明する第3図に対応する側面
図である。 (1)……固定ルーフ、(2)……開口 (3)……スライドルーフパネル、(4)……ガイドレ
ール (5)……第1スライダ、(6)……第2スライダ (10)……チルトアップ機構、(15)……補助チルトア
ップ機構 (19)……係脱機構
フロントページの続き (72)考案者 池田 雄一 栃木県塩谷郡氏家町氏家1150―6 八千 代工業株式会社栃木技術センター内 (56)参考文献 特開 昭60−215423(JP,A) 特開 昭58−30829(JP,A) 欧州特許出願公開296644(EP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の固定ルーフに形成した開口に装着さ
    れるスライドルーフパネルを後上りにチルトアップした
    状態で固定ルーフの上面上を後方に移動させて開放する
    ようにした車両用サンルーフ装置であって、駆動源に連
    結されるスライダを前記開口の側縁下方に設けたガイド
    レールに前後動自在に支持し、該スライダに該スライダ
    を駆動体とするチルトアップ機構を介してスライドルー
    フパネルを連結して、該スライダをスライドルーフパネ
    ルが閉じられる前進位置から後退させたとき、該チルト
    アップ機構によりスライドルーフパネルが後上りにチル
    トアップされこの状態で後方に移動されるようにしたも
    のにおいて、該スライダの前進位置からの後退時に該ス
    ライダにより駆動されてガイドレールに沿って後退する
    副スライダを有し、該副スライダを駆動体として前記チ
    ルトアップ機構より後方位置でスライドルーフパネルを
    押上げる補助チルトアップ機構を設けると共に、該スラ
    イダの所定位置を越えた後退で該補助チルトアップ機構
    を該スライダから離脱させる係脱機構を設け、該係脱機
    構を、前記スライダに設けた係合子と、該係合子に前方
    から当接可能であり前記副スライダに設けた当座と、前
    記係合子に後方から当接可能な一端を備えており前記副
    スライダに枢支されたレバーと、該レバーの一端を前記
    係合子の移動軌跡外に退去させる向きに前記レバーを付
    勢する付勢手段と、前記ガイドレールに開設された、前
    記レバーの他端が係合可能な係合孔とにより構成し、前
    記副スライダが後退して前記レバーの他端が前記係合孔
    に臨む位置まで移動すると、前記レバーが前記付勢手段
    の付勢力によって回動して該レバーの他端が係合孔に係
    合し、該レバーの一端が係合子の移動軌跡外に退去され
    るようにしたことを特徴とする車両用サンルーフ装置。
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