JP2528467Y2 - 運搬物の把持装置 - Google Patents

運搬物の把持装置

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JP2528467Y2
JP2528467Y2 JP4661791U JP4661791U JP2528467Y2 JP 2528467 Y2 JP2528467 Y2 JP 2528467Y2 JP 4661791 U JP4661791 U JP 4661791U JP 4661791 U JP4661791 U JP 4661791U JP 2528467 Y2 JP2528467 Y2 JP 2528467Y2
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本 成 坂
田 一 男 上
土 篤 白
床 実 上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、運搬車によって、荷
物を運搬する際、その積み荷が荷台より脱落したり、荷
台上で妄動し、不安定となるのを防止するため、運搬物
を荷台上に固定させる把持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運搬中の積み荷が荷台から脱落したり、
荷台上を妄動し、不安定となるのを防止する手段とし
て、運搬物を荷台上に固定させるための把持装置は公知
である。例えば、荷台床面の前後方向もしくは左右方向
の位置に、固定クランプ金具と可動クランプ金具とを対
向させて設け、その双方クランプ金具間に荷物を載積
し、ついで、前記可動クランプ金具を作動し、すなわち
可動クランプ金具を前記固定クランプ金具側へ移動させ
て荷物をスライドさせ、その可動クランプ金具と固定ク
ランプ金具とによって荷物を挟みつける要領で荷台上に
固定させる装置がそれである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この従来の
把持装置における可動クランプ金具の作動手段として
は、すなわち可動クランプ金具を固定クランプ金具側へ
移動させ、荷物を挟みつけるための手段としては、油圧
式の操作シリンダか、スクリュージャッキ式のねじによ
る締め付け機構を用いて構成されているのが一般的であ
った。
【0004】そのため、従来の把持装置には、次のよう
な問題点があった。まず、油圧式の操作シリンダによる
場合は、長時間安定した締め付け力、すなわち把持力を
維持するのが難しいという欠点があった。なぜなら油圧
操作シリンダを用いた場合は、どうしても作動油の内部
リークや、逆止弁をはじめ作動油の供給配管系にリーク
があり、そのため長時間のパワーホールドが難しいとい
う欠点である。もちろん、これに対応する手段として、
作動油を供給しつづけるという方法もあるが、それはエ
ネルギーの損失につながり、経済効率性を低下させる要
因となる。
【0005】次に、スクリュージャッキ形式のねじによ
る場合は、振動などの影響によるねじの緩みがあり、そ
れが把持力を低下させる欠点があった。そのためねじ形
式の場合は、いわゆるセルフロック機能をもたせた構成
としたものもある。しかし、この方式によると操作が煩
わしく、また長期使用中には、ねじのガタなどによって
安定した把持力を維持させるには、いま一つ難点とされ
ている。いずれにしても、従来の把持装置には安定した
把持力の保持、操作の簡便さ等に問題があった。さらに
安定した把持力の維持と、操作上の簡便性との関連にお
いて、固定クランプ金具についても、次のような問題点
があった。すなわち、荷物を荷台上に把持する場合は、
すでに説明したように荷物を可動クランプ金具で押し、
すなわち床面上をスライドさせて、固定クランプ金具
と、その可動クランプ金具とによって挟み付ける要領で
把持するものである。
【0006】しかるに固定クランプ金具は、まさに床面
上に、固定された状態にある。したがってスライドされ
た荷物がスライドされる際、傾いた状態でスライドされ
たり、あるいは床面から浮き上がったような状態、特に
固定クランプ金具に当接される荷物の片側が浮き上がっ
た状態でスライドされた場合、折角把持されても、荷物
自体が床面から浮き上がった状態で把持されることとな
り、運搬中の振動などによって、その把持状態が解除さ
れてしまう欠点があった。この考案は、このような問題
点や欠点を解決し、固定した把持力と、確実な把持を保
障する荷物の把持装置を提供することを目的として考案
したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する手段
として、この考案は、床面上に固定クランプ金具と可動
クランプ金具とを対向させて設け、可動クランプ金具を
固定クランプ金具側へ移動させ、双方クランプ金具で荷
物を荷台上にて挟み把持するようにした運搬物の把持装
置において、前記固定クランプ金具は、平行リンク機構
を介して揺動自在に床面側に枢支させ、その後端部には
固定クランプ金具が変位したとき、すなわち平行リンク
機構によって変位したとき、その固定クランプ金具を元
の位置に引き戻す方向の復元力を蓄積するばねを連結さ
せた構成とした。次に、前記可動クランプ金具は、床面
側に設けたスクリューシャフトからなる送りロッドに螺
合させ、この送りロッドには油圧モータないし電動モー
タからなる回転駆動機構を接続させた構成としたことに
ある。
【0008】
【作用】この考案は、以上説明したように構成したた
め、固定クランプ金具と可動クランプ金具との間の床面
上に運搬すべき荷物を積み込み、前記油圧モータない
し、電動モータからなる回転駆動機構を作動させて、送
りロッドを回転させる。すると、送りロッドに螺合され
た可動クランプ金具は荷物を押し、床面上をスライドさ
せながら固定クランプ金具側へ移動させることになる。
そして、しかるべき移動が行われ、すなわちスライドさ
れた荷物が固定クランプ金具に当たると、その荷物は、
固定クランプ金具と可動クランプ金具とによって挟まれ
荷台上に把持されることになる。ところで、固定クラン
プ金具は、先に説明したように、床面上に平行リンク機
構を介して枢支されているため、可動クランプ金具によ
って押された荷物が固定クランプ金具に当たると、その
固定クランプ金具は、平行リンク機構の作動により、下
方に沈みながら外側方向に水平移動されることになる。
しかも、その作動にともなって、固定クランプ金具の後
端部に連結したばねに、固定クランプ金具を元の位置に
戻す方向の力を蓄積させることになる。したがって、固
定クランプ金具が平行リンク機構を介して一杯に外側に
変位した時点で、可動クランプ金具の移動を停止する
と、すなわち可動クランプ金具の送りロッドの回転を停
止すると、可動クランプ金具は、その位置で停止され、
前記ばねに蓄積された復元力が作用して、固定クランプ
金具は元の位置に引き戻されることになる。すなわち固
定クランプ金具は、上方に押し上げられる形で水平方向
に変位し、荷物の側面下端部に係止されるとともに、荷
物は、その復元力の作用によって固定クランプ金具と可
動クランプ金具で挟まれ、荷台上に確実に把持されるこ
とになる。
【0009】
【実施例】さらに、この考案の構成・作用を図面に示す
実施例に基づいて具体的に説明する。図1は、装置の構
成を示す側面図で、具体的には、図3で示すフォークリ
フト車に、この装置を搭載装備させた場合を示すもので
ある。荷台の床面、すなわちフォークリフト車における
フォーク10の先端部(図示で左側)に固定クランプ金
具Aを組み付け、これに対向する可動クランプ金具Bを
同じくフォーク10の根元側(図示で右側)に組み付
け、この可動クランプ金具Bを固定クランプ金具Aの方
向に移動させ、荷物20を双方のクランプ金具Aおよび
Bによって挟み荷台上に把持固定させるように構成した
ものである。
【0010】まず、フォーク10の先端部に組み付けた
固定クランプ金具Aは、基板31と、側面形がL型を呈
するクランプ板32とを2本のリンク部材33および3
3で連結し、いわゆる平行リンク機構に構成し、前記ク
ランプ板32の上端部には垂直方向の押圧板34を取り
付け、前記基板31はフォーク10の先端部に固着させ
た構成としている。すなわち、L型を呈するクランプ板
32が2本のリンク部材33および33によって水平方
向と上下方向とに変位するようにして取り付けた。そし
て、この固定クランプ金具Aが変位したとき、この固定
クランプ金具Aを元の位置に引き戻す、いわゆる復元力
を蓄積させるばねとしては、図示のように、エンドプレ
ート35を有する連結棒36にコイルスプリング37を
外装し、この連結棒36の前端部36aをフォーク10
側に固着した支持板38に設けた通孔38aを介して前
記固定クランプ金具Aを構成するL型を呈するクランプ
板32の後端部に連結させた。39は、そのための連結
板である。すなわち固定クランプ金具Aが平行リンク機
構を介して左側に変位すると、連結板39がそれに応じ
て左側に移動し、その移動量に応じて、前記コイルスプ
リング37が前記エンドプレート35と、支持板38と
の間で圧縮され、いわゆる復元力を蓄積させる構成とし
た。
【0011】図2は、図1で示した固定クランプ金具A
の作動状態を示す側面図で、仮想線で示すのが平行リン
ク機構の動きにともなう固定クランプ金具Aの変位を示
すものである。なお、図2で示す40は、連結棒36の
エンドプレート35側に螺合させたダブルナットで、前
記コイルスプリング37の復元力を調節するためのセッ
トナットである。41は、固定クランプ金具Aが変位し
たとき、すなわち前記コイルスプリング37が圧縮され
たとき、その圧縮されたことを検出するための検出器で
ある。図面上には表示していないが、この検出器41は
近接スイッチを用い、この近接スイッチの作動信号に基
づいて可動クランプ金具Bの移動、すなわち送りが停止
されるように構成している。
【0012】次に可動クランプ金具Bは、図1で示すよ
うにその外観形状を前記固定クランプ金具Aと対称的な
構造形状としている。そして、フォーク10の根元側に
次のようにして組み付けてある。フォーク10の内部
に、スクリューシャフトからなる送りロッド42を水平
状態に組み込み、この送りロッド42に、可動クランプ
金具Bの下部を螺合させた構成としている。すなわち、
この送りロッド42を左右いずれかに回転させることに
より、可動クランプ金具Bは、左方向もしくは右方向に
移動できる構成としている。また、この送りロッド42
を回転駆動する手段としては、送りロッド42の右側に
油圧モータ43からなるチェンドライブ方式の伝導機構
44を接続し、フォークリフト車の運転席から制御操作
可能に構成している。具体的には、荷物20をクランプ
金具AおよびBで把持したとき、固定クランプ金具Aに
組み込んだ前記検出器41が作動し、その作動信号に基
づいて可動クランプ金具Bの移動を自動的に停止させる
仕組みとしている。なお、図3で示すフォークリフト車
は、周知のように、2本のフォーク10および10を装
備しているため、前記固定クランプ金具Aおよび可動ク
ランプ金具Bは、それぞれ左右のフォーク10および1
0に対称的に組み付けてあるのはもちろんである。な
お、図1で45および45は、前記送りロッド42をフ
ォーク10に回転自在に支持させるための軸受けであ
る。
【0013】
【考案の効果】この考案による運搬物の把持装置は、以
上実施例を通して説明したように構成しているため、従
来の把持装置に比較し、次のような効果が発揮される。 (1)積み荷作業の過程において、すなわち可動クラン
プ金具の移動操作の過程において、蓄積されたばねの復
元力を利用して荷物を荷台上に把持固定させるようにな
っているため、従来の油圧式の操作シリンダやスクリュ
ージャッキ形式のねじを用いた把持装置に比較し、把持
力の維持が安定し、運搬中に、その荷物が荷台上で妄動
し、不安定になったり、脱落するような心配はない。 (2)固定クランプ金具は、平行リンク機構を介して荷
台側に枢支させ、可動クランプ金具を移動させ、積み荷
を固定クランプ金具側に当てスライドさせると、その固
定クランプ金具は床面から降下しながら水平方向に変位
し、しかもその変位の過程でばねに復元力を蓄積し、可
動クランプ金具の移動を停止すると、その復元力によっ
て、固定クランプ金具を元の位置に復帰させるようにな
っている。その結果、固定クランプ金具は積み荷の側面
下端部に確実に係合密接される。したがって、荷物は確
実に荷台上に固定され、前記(1)の効果とあいまっ
て、より安全な運搬作業が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る運搬物の把持装置の機構を示す
側面図である。
【図2】把持装置における固定クランプ金具の作動状態
を説明するための側面図である。
【図3】この考案による運搬物の把持装置を装備させた
フォークリフト車の側面図である。
【符号の説明】
A 固定クランプ金具 10 フォーク 20 荷物 31 基板 32 クランプ板 33 リンク部材 34 押圧板 35 エンドプレート 36 連結棒 37 コイルスプリング 38 支持板 39 連結板 40 ダブルナット 41 検出器(近接スイッチ) B 可動クランプ金具 42 送りロッド 43 油圧モータ 44 伝導機構(チェンドライブ) 45 送りロッドの軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 白 土 篤 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)考案者 上 床 実 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に固定クランプ金具と可動クラン
    プ金具とを対向させて設け、可動クランプ金具を固定ク
    ランプ金具側へ移動させ、双方クランプ金具で荷物を挟
    み把持するようにした運搬物の把持装置において、前記
    固定クランプ金具は、平行リンク機構を介して揺動自在
    に床面側に枢支させ、その後端部には固定クランプ金具
    が変位したとき、固定クランプ金具を元の位置へ引き戻
    す方向に復元力を蓄積するばねを連結し、前記可動クラ
    ンプ金具は、床面側に設けたスクリューシャフトからな
    る送りロッドに螺合させ、この送りロッドには油圧モー
    タないし電動モータからなる回転駆動機構を接続させた
    ことを特徴とする運搬物の把持装置。
JP4661791U 1991-06-20 1991-06-20 運搬物の把持装置 Expired - Lifetime JP2528467Y2 (ja)

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JPH04138095U JPH04138095U (ja) 1992-12-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101307279B1 (ko) 2012-07-26 2013-09-12 박길수 기둥거푸집 설치운반용 클램프

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JPH04138095U (ja) 1992-12-24

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