JP2527733B2 - 連続的色調のカラ−像形成法 - Google Patents

連続的色調のカラ−像形成法

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JP2527733B2 JP62091822A JP9182287A JP2527733B2 JP 2527733 B2 JP2527733 B2 JP 2527733B2 JP 62091822 A JP62091822 A JP 62091822A JP 9182287 A JP9182287 A JP 9182287A JP 2527733 B2 JP2527733 B2 JP 2527733B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔本発明の技術分野〕 本発明は、写真素子が三つの独立に変調された輻射
線、例えば固相レーザー及び発光ダイオードにより、走
査するやり方で、例えばラスター状に露光される連続的
色調のハードコピーに関する。
〔従来の技術〕
本出願人による同時出願の英国特許出願GB2172118Aに
は、電子工学的に保存された像媒体からカラー校正刷り
を生じさせる系が記載されている。特に、そこには基材
とその上に被覆された少なくとも四つの別々の像形成媒
体とからなるカラー校正刷りに適した輻射線感応性素子
において、前記像形成媒体が: 1)像状露光及び処理によって黄色像を形成することが
できる像形成媒体、 2)像状露光及び処理によってマゼンタ像を形成するこ
とができる像形成媒体、 3)像状露光及び処理によってシアン像を形成すること
ができる像形成媒体、及び 4)像状露光及び処理によって黒色像又は調和黒を形成
することができる像形成媒体、 を含み、しかも前記像形成媒体の各々が、他の像形成媒
体の最大感光度に対応する波長とは異なった波長の所で
最大スペクトル感光度を有する輻射線感応性素子が記載
されている。
そこには、基材とその上に被覆された少なくとも三つ
の別々の像形成媒体とからなる感光性素子で、前記像形
成媒体が: 1)像状露光及び処理によって黄色像を形成することが
できる像形成媒体、 2)像状露光及び処理によってマゼンタ像を形成するこ
とができる像形成媒体、 3)像状露光及び処理によってシアン像を形成すること
ができる像形成媒体、 からなり、しかも前記像形成媒体の各々が、他の像形成
媒体の最大スペクトル感光度に対応する波長とは異なっ
た波長の所で最大スペクトル感光度を有し、他のいずれ
の像形成媒体の最大スペクトル感光度に対応する波長の
所でも、それら他の像形成媒体の最大感光度に比較して
大したものではない感光度しかもたない感光性素子を与
え、その素子を各像形成媒体の最大感光度の波長に対応
する波長の輻射線をそれぞれ発する三つの独立に変調さ
れた輻射線源でラスター状に露光することからなる、カ
ラー網版像の形成方法も記載されている。
特定の光源により目的とする範囲だけが確実に露光さ
れるようにするためには、感光性層は大きなコントラス
ト又は、もっと正確には、最大濃度(Dmax)から最小濃
度(Dmin)まで非常に短い露光範囲を示すのが非常に望
ましい。大きな写真コントラストも、網版像の正確の記
録のための必要条件であり、その場合露光が完全な感応
を生ずるか又は全く感応を起こさせないいことが望まし
い。好ましくは、各像形成層の感光度計によるコントラ
ストは充分高く、かぶりより最大濃度が5%大きい濃度
を与えるのに必要な露光と、かぶりより最大濃度が90%
大きい濃度を与える露光との間の差が1.5log露光単位よ
り小さい。
カラー校正刷り記録の目的で、英国特許出願GB217211
8Aに完全に論じられている網版形態の像を形成すること
には、幾つかの重要な利点がある。特に、電子工学的に
形成された網版点によって網版再生することは記録用材
料に対する化学的処理の変動に関するのと同様露光用装
置の出力の変動に対しても、連続的色調記録の場合より
も大きな許容度を与える。網版形態での像記録は、濃度
及び露光特性及び個々の像形成層の処理速度をつり合わ
せることについての条件の厳しさが、はるかに少なくな
っている。
これら及び他の利点は、最大及び最小濃度だけが像層
に形成されることを要求する網版記録の性質からきてい
る。網版形態には校正刷りに対し、主観的な利点があ
る。何故ならこれは本発明の方法で形成することができ
る最高品質の校正刷りのものと同様最終的印刷像の構造
だからである。
網版形態で実際的カラー校正刷りを生じさせることに
ついては非常に大きな理由が存在するが、この形態での
像は、もし必要になった場合のカラー分離走査機で再走
査するには適していない。
電子工学的に保存された像データー、再走査できる形
での出力からカラー ハードコピーを得ることに対する
大きな要求が存在する。これは“二世代(second gener
ation)原版″即ち、電子工学的に加筆又は他の方法で
修正され、他の場所に送られて後でカラー分離走査機で
走査されるきれいな“原版”を生ずるように新しいカラ
ーフイルムに複写された写真原版を得ることに対する要
求からきている。標準的なカラー紙又は透明フイルム上
に連続的色調のカラー ハードコピーを与えるDr.Rudol
f Hell Gmbh Colour Proof Recorder CPR403は現在その
ような二世代原版を製造するために用いられている。
英国特許第GB2172118Aに記載されているようなカラー
校正刷り記録用装置は、連続的色調の二世代カラー原版
をつくれる可能性をもたせるように修正できることが今
度判明した。
この場合、つくられる像は、コダック社エタクローム
フイルム又はそれに相当する材料上にカラー透明陽画
をもつ原版とできるだけ精密に合うようにすべきであ
る。従って、唯三つのカラー材料が必要になるだけであ
る(黄、マゼンタ及びシアン)。連続的色調の像を生じ
させるために、LED配列は、それらがDmax及びDminを与
える限界内で任意の電力水準で駆動されるように制御さ
れなけれなならない。従って色調値の再現性を最大にす
るために、材料の個々の感光性層の露出範囲は、LED発
光源の実際的強度範囲に合っているべきである。
従って、本発明によれば、基材とその上に被覆された
三つの像形成媒体とからなる感光性写真素子で、前記像
形成媒体が: 1)像状露光及び処理によって黄色像を形成することが
できる像形成媒体、 2)像状露光及び処理によってマゼンタ像を形成するこ
とができる像形成媒体、 3)像状露光及び処理によってシアン像を形成すること
ができる像形成媒体、 からなり、しかも前記像形成媒体の各々が、550〜900nm
の範囲内で、他の像形成媒体の最大感光度に対応する波
長とは異なった波長の所で最大スペクトル感光度を有
し、媒体の最大スペクトル感光度に対応する波長の所で
の感光度が、最短波長の最大スペクトル感光度をもつ媒
体から最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体まで
順次減少し、最短波長の最大スペクトル感光度をもつ媒
体と、最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体との
間の感光度の差が0.8log露出単位より大きく、好ましく
は1log露出単位より大きく、さらに好ましくは1.3log露
出単位より大きい感光性写真素子を与え、 前記素子を、各像形成媒体の最大感光度の波長に対応
する波長の輻射線をそれぞれ発する三つの独立に変調さ
れた輻射線源で、それら輻射線源の最大出力の波長での
最大発光強度が、最短波長の輻射線源から最長波長の輻
射線源まで、像形成媒体の感光度差に相当する量だけ増
大する輻射線源に、走査するやりかた、好ましくはラス
ター状に多数のばらばらな露光水準で露光する、 ことからなる連続的色調のカラー像形成方法が与えられ
る。
本発明で使用される素子は、異なった波長の三つの独
立した輻射線源によって露光され、各層の像形成は一つ
の輻射線源にのみ起因する。
本発明の素子は、従来のカラー写真ハロゲン化銀素子
とは全く異なった原理に基づいている。従来の素子は
黄、マゼンタ及びシアン染料の組み合わせによりカラー
像を生じ、露光輻射線の波長はその主たる吸収帯内の同
じ波長を有する染料で像形成を起こす。本発明の素子
は、マゼンタ、シアン及び黄を分離するためにフォール
ス(false)−カラー・アドレス(address)を用いる。
従って特定の感光性層を示すのに用いる露光輻射線源の
波長は、その層中に発生する色とは全く無関係でもよ
い。例えば、マゼンタ分離はデジタル化され、しかる後
赤外線発光源を用いて赤外線に感光する像形成層を露光
するようにしてもよい。この材料は、処理すると、マゼ
ンタ像を生ずる。
これまでフオールス−カラー・アドレスは、米国特許
第4,619,982号に記載されている素子を別として、特別
な像記録、例えば赤外線航空写真及びX線写真のために
のみ用いられてきている。その特許には天然色写真像
が、少なくとも三つのハロゲン化銀乳剤層で、そのうち
の二つが赤外線に対し増感されているハロゲン化銀乳剤
層からなる輻射線感応性素子を露光することによって形
成されることが記載されている。選択的に吸収するフイ
ルター層及び(又は)乳剤層間の感光度の差を、単一層
を露光するのに用いられた輻射線に他の層が露光するの
を防ぐのに用いている。
従って、本発明で用いるのに適した写真素子の多くは
新しく、本発明のさらに別の態様によれば、基材とその
上に被覆された三つの像形成媒体とからなる感光性写真
素子で、前記像形成媒体が: 1)像状露光及び処理によって黄色像を形成することが
できる像形成媒体、 2)像状露光及び処理によってマゼンタ像を形成するこ
とができる像形成媒体、 3)像状露光及び処理によってシアン像を形成すること
ができる像形成媒体、 からなり、しかも前記像形成媒体の各々が、550〜900nm
の範囲内で、他の像形成媒体の最大スペクトル感光度に
対応する波長とは異なった波長の所で最大スペクトル感
光度を有し、媒体の最大スペクトル感光度に対応する波
長の所での感光度が、最短波長の最大スペクトル感光度
をもつ媒体から最長波長の最大スペクトル感光度をもつ
媒体まで順次減少し、最短波長の最大スペクトル感光度
をもつ媒体と、最長波長の最大スペクトル感光度をもつ
媒体との間の感光度の差が0.8log露出単位より大きく、
一つ以下の像形成媒体が赤外線に増感され、像形成媒体
の少なくとも一つが、その層に生ずるカラー像を形成す
るのに用いられた染料の主たる吸収波長帯内に入らない
波長の最大スペクトル感光度を有する感光性写真素子が
与えられる。
少なくとも二つの像形成層が、それらの層に生ずるカ
ラー像を形成するのに用いられた染料の主たる吸収帯内
に入らない波長に対し増感されているのが好ましい。
本発明の素子の像形成媒体は、各媒体が他の像形成媒
体の最大スペクトル感光度に対応する波長とは異なった
波長の所で最大スペクトル感光度を有するのみならず、
各像形成媒体が、他の像形成媒体の最大スペクトル感光
度に対応する波長の所では、大したものではない感光度
しかもたないように選択され、その結果、素子を前記像
形成媒体の一つの最大スペクトル感光度に対応する波長
の輻射線に、その媒体中に像形成を起こすのに充分な強
度で像状に露光すると、像形成が前記一つの像形成媒体
に極限されるようになる。このようにして、層の最大ス
ペクトル感光度の範囲にある発光波長を有する三つの独
立な輻射線源による照射及び後の処理を行なうと、本発
明の素子は重ねられた黄、マゼンタ及びシアン像を形成
し、各像はそれぞれの輻射線源に像状に露光したことに
起因する。
素子を各媒体の最大感光度の波長に相当する波長の輻
射線をそれぞれ発する三つの独立に変調された輻射線源
に露光するとは、源からの発光が一般に増感用染料の最
大吸収に相当する条件で露光することを意味する。これ
は発光と吸収の波長との正確な一致或はわずかなずれを
含んでいてもよい。源の最大発光の波長と増感用染料の
最大吸収波長との間の差は、通常40nmより小さく、好ま
しくは20nmより小さく、最も好ましくは10nmより小さい
であろう。輻射線源は例えばレーザー露光の場合のよう
に単色光でもよく、或は例えば発光ダイオードの露光の
場合のように狭い波長帯に亘って発光してもよいことは
認められるであろう。更に、増感用染料は比較的狭い又
は広い吸収を示してもよい。増感用染料が鋭い吸収を示
す場合には、輻射線源とのずれの許容度は小さくなるで
あろう。典型的には580nmで用いられる像感用染料は、8
00nmで用いられるものよりも長い波長で一層鋭い落ち込
みを示すであろう。実際上、対応する輻射線源及び増感
用染料は、その源がその増感された層のかなりの露光を
起こすが、他の層の露光は余り起こさないように選択さ
れるであろう。一般に源は層の最大スペクトル感光度に
対応する波長又はそれに近い波長の発光をするように選
択され、源の最大発光の波長の所のその増感用染料の感
光度は、増感された層によって示される最大スペクトル
感光度に対し、0.4logE以下、好ましくは0.1logE以下、
最も好ましくは0.05logE以下低下するであろう。
本発明の方法は素子を走査するやり方で多数のばらば
らな露光水準で露光することを含んでいる。露光水準の
数は少なくとも8つ、好ましくは少なくとも64、最も好
ましくは少なくとも256であろう。強度水準の数が多く
なればなる程、強度が本質的に同じやり方で変えること
ができる従来の連続的色調の露光に一層近似してくるで
あろう。
本発明の方法で良好な連続的色調の応答を達成するた
めには、各源、通常可視光発光ダイオードは、少なくと
も8つの強度水準について制御することができるであろ
う。もし多数の、例えば256の強度水準が回路から得ら
れるならば、これらを群に分け、例えば64の水準だけが
実際に露光に使用されるようにすることが望ましいであ
ろう。これによって輻射線源の入力電流と出力発光との
間の非直線的関係、及び乳剤の感光度計による応答の非
直線性に対し出力を更に幾らか制御できるようになる。
別法として、駆動電流の不均質な増大が輻射線源の入
力電流と出力発光との非直線的関係、及び乳剤の感光度
計による応答の非直線性に対し補償するように用いられ
る回路を用いることができる。通常、発光強度は回路を
変えることにより制御される。
本発明の好ましい方法では、走査は、一定の走査速度
及び輻射線源の強度が、多数のばらばらな強度に制御さ
れたラスター状に行なわれ、即ち各画像単位のための露
光時間は一定である。しかし露光時間の変動と一定の輻
射線源強度とを、多数のばらばらな露光水準が達成でき
るように組み合わせることもできる。露光時間と強度と
の両方は、多数のばらばらな露光水準を与えるように変
えてもよい。
ラスター状走査のための別法として、ベクトル走査を
用いてもよい。
露光用装置の個々の発光は、550〜900nmの範囲から選
択される。この範囲は青/緑の光で、素子を安全光取り
扱いすることをできるようにする。もし必要ならば素子
には更に安全光性を改良するため漂白可能な黄色フイル
ターをつけても良い。黄色、緑、赤及び赤外線発光源を
優先的に選択するための別の理由は、この領域で比較的
大きな電力の半導体装置を容易に得ることができること
である。適当な市販の露光用輻射線源には次のものが含
まれる: 555nm 緑発光ダイオード(LED)、スタンレー電気(株)から
入手できる部品番号ESAY3431 580nm 黄発光ダイオード(LED)、スタンレー電気(株)から
入手できる部品番号ESB63401 660nm 発光ダイオード(LED)、スタンレー電気(株)半導体
部門(日本)から市販されている部品番号H2K 735nm 発光ダイオード、日立電子部品(UK)社、ミドルセック
ス、ハロー、ステーションロード221−225から市販され
ている部品番号HLP40RA 780nm 赤外線発光ダイオード(IRED)、日立電子部品(UK)社
から市販されている部品番号HLP60RB、及びレーザーダ
イオード、シャープ(株)(大坂)から市販されている
部品番号LT−024MD 830nm 赤外線発光ダイオード(IRED)、日立電子部品(UK)社
から市販されている部品番号HLP60RC、及びレーザーダ
イオード、シャープ(株)(大坂)から市販されている
部品番号LT−015MD それらの層は、固相発光源からの発光に似るように狭
い輻射線帯だけを通すように適切にろ過され、カラー形
成層の一つ以上の最大感光度に対応する波長に合う、55
0〜900nmの輻射線によって露光してもよい。そのような
露光は接触法で行なわれてもよい。
本発明の素子で代表される像形成層は、好ましくはハ
ロゲン化銀乳剤で、それは銀染料漂白法の一部を形成す
るか、或はカラー・カップリング法又は染料拡散転写法
による像染色を与えるようにしてもよい。ポジ型(posi
tive acting)である銀染料漂白系が好ましい。種々の
層の濃度及び色調は、フイルム製造中一層容易に制御さ
れるであろう。
銀染料漂白、染料拡散転写及びカラー・カップラー像
形成系はよく知られており、例えばミース及びジェーム
ス著「写真法の理論」(The Theory of The Photograph
ic Process)第4版、(マクミラン出版会社)第353〜3
72頁、バン・デ・サンデ(Van de Sande)「カラー写真
の染料拡散系」、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.22(1983)
第191〜209頁、及び「像形成系」“Imaging Systems"、
Jacobson & Jacobson,Focal Press(1976)第86〜103
頁に記載されている。
染料拡散転写型の像形成層は、像形成層から媒染剤含
有受像層へ、予め形成された染料を像状に拡散させるこ
とに基づいている。最終的なカラー像はその受像層に形
成され、それを次にその像形成層から分離してもよい。
像状染料拡散が達成される化学的機構についての理解で
きる解説は、例えば「カラー写真の染料拡散系」“Dye
Diffusion Systems in Colour Photography″Angewandt
e Chemie International Edition(1983),22,191−209
に与えられている。本発明の実施にとって好ましい型の
染料拡散転写は: 一つ以上のヒドロキノン現像用部分に結合された染料
分子である“染料現像剤”を用いた系。これはK.Venket
araman著、「合成染料の化学」“The Chemistry of Syn
thetic Dyes"(ニューヨーク、アカデミックプレス)、
第VIII巻、第8章に詳細に記述されている。
例えば、T.H.ジェームス(James)著「写真法の理
論」(The Theory of The Photographic Process)第4
版、(ニュヨーク、マクミラン出版会社、1977)第370
頁に記載されているオルト−又はパラ−スルホンアミド
フェノール又はスルホンアミドナフトール型のものの如
き、“酸化還元染料遊離”分子を用いた系; 欧州特許出願第4,399号に記載されているようなキノ
ンのスルホノメチレン誘導体を用いた系; である。
カラー・カップラー型の像形成層は、通常像形成層中
に配合されている“カラー・カップラーと、酸化された
カラー現像剤との間の色を生ずる反応を利用している。
この型の構造体中に用いることができる材料の概要は、
“Research Disclosure"第187巻、(1979)第18716項に
記載されている。
用いることのできる他の種類の像形成層はロイコ染料
酸化系からなる。
上述の感光性像形成媒体の他に、米国特許第4,460,68
1号に記載されているような乾式銀型カラー光熱写真媒
体を用いることもできる。ハロゲン化銀光熱写真像形成
材料は、本質的に光に不感性の還元可能な銀源、照射し
た時銀を生ずる感光性材料及び銀源のための還元剤から
なる。感光性材料は、一般に光不感性銀源に対し、触媒
的に近接していなければならない写真ハロゲン化銀であ
る。この技術的分野で用いられる銀源は、銀イオンを含
む材料であり、最も初期のそして依然として好ましい源
は長鎖、通常10〜30個の炭素原子をもつカルボン酸の銀
塩であり、ベヘン酸の銀塩又はもっと軽い分子量の酸の
混合物銀塩が主として用いられてきている。一般にフイ
ルム基材の上に互いに区別されて維持されている種々の
カラー形成層を与えることによって、多色光熱写真像形
成物品を製造することが可能である。
従来のカラー写真材料では、三つの感光性層の各々
が、その層が感光する光に対し色の補正になっている染
料像を形成するのが普通である。本発明では、像形成層
は色が露光輻射線源の色とは関係のない像を生じてもよ
い。例えばある条件にかけると、本発明の三つのカラー
像形成層の各々は、選択された三つの露光波長のいずれ
に対しても感光性でよい。更に、層を基材に被覆する順
序に幾つかの変更を加えることは可能である。カラー銀
染料漂白材料の場合、露光中像染料の存在によってある
制約が課せられる。約700nmより短い波長に対し感光す
る層は、全てシアン染料を含む層よりも露光輻射線源に
近く配置するのが有用であろう。
シアン染料を含む層は、もし適当に配置されると、70
0nmより短い波長の輻射線に感光する層と、700nmより長
い波長の輻射線に感光する層との間のカラー分離を増大
するフイルター層として働くであろう。構造体の安全光
取り扱いを改善するため、感光層の上に付加的な漂白可
能なフイルター層を被覆してもよい。これらのフイルタ
ー層は漂白可能な染料を含んでいてもよく、或は銀染料
漂白構造体の場合には、黄色コロイド状銀を含んでいて
もよく、その銀はアゾ染料と一緒にしてもよい。
感光層はどんな適当な半透明又は透明の基材の上に被
覆してもよい。一般に光学的に透明なプラスチックフイ
ルム、例えばポリエステルフイルム、好ましくは二軸配
向ポリ(エチレンテレフタレート)フイルムの如きもの
が用いられる。このフイルムは下塗り被覆又はゼラチン
下塗り被覆を含んでいてもよい。像形成及び現像後の真
の構造は透過光で見られるであろう。別法として、像形
成媒体は、写真用バライタ又は樹脂被覆紙の如き透明な
基材、又は二酸化チタンで着色したポリエステルフイル
ムの如き着色プラスチックフイルムの上に被覆してもよ
い。反射光で最もよく見るためには、基材は光学的に白
色であるのがよい。その構造体は、好ましくはハレーシ
ョン防止裏打ちをもち、或は半透明の基材の場合にはハ
レーション防止下層をもっている。ハレーション防止層
は漂白可能な染料を含んでいてもよく、或は黒色コロイ
ド状銀を用いてもよく、顔料例えばカーボンブラック、
染料の混合物の剥離可能な層を用いてもよい。
極めて多種類の増感用染料を、個々の感光性層を黄、
赤及び近赤外の光に対し増感するように用いてもよい。
これらは文献によく記載されている。本発明で用いられ
るハロゲン化銀乳剤の組成に関しては、特別な制約はな
い。
上述の如く本発明の輻射線感応性素子は、希望の像に
必要な特定の色を現すように変調された三つの独立な化
学線源によって露光してもよい。露光は順次行ってもよ
いが、三つの別々な場合について素子を走査する必要性
を除くため、同時に三つの源で素子を露光するのが好ま
しい。走査とは、化学線を媒体の上にラスター状に又は
ベクトル状に送ることを意味する。
素子を一方向に速く動かしながら、露光用ビームを直
角方向にもっとゆっくり動かすか、或は記録用ビームを
一方向に速く動かしながら素子を直角方向にもっとゆっ
くり動かすか、又は記録用ビームを一方向に速く、直角
方向にもっとゆっくりと動かすことにより素子をラスタ
ー状に走査する。各波長の光点配列が素子上に形成され
るように、露光のために同じ波長の輻射線源の組み合わ
せを用いるのが好ましい。これによって走査速度を一層
速くすることができる。
別法としてベクトル走査の方法を用いてもよい。この
場合個々の画像単位は必ずしも露光用ビームの直交した
動きによって露光される必要はなく、画像単位は輻射線
源の斜めの動き又は円状の動き或は他の相対的な動きに
よって露光してもよい。そのようなベクトル走査は、所
謂コンピューターのペン駆動描写機でよく知られてい
る。このベクトル状走査は線を引く複写に適している。
通常ラスター走査が好ましいやり方であろう。
各画像単位のためのカラー情報のデジタル的記録によ
って駆動されるレーザーダイオード又は発光ダイオード
による露光源を用いた走査機は、印刷工業で知られてお
り、典型的には回転又は平版型のものである。
本発明を実施するため、三つの輻射線源の各々を可視
光発生ダイオード、赤外線発生ダイオード、可視光発生
レーザーダイオード又は赤外線発生レーザーダイオード
から独立に選択してもよい。気体及び他のレーザー又は
狭い波長帯の輻射線源を用いてもよいが、それらはあま
り好ましくない。源からの輻射線は、任意に光学的繊維
による伝達を含めた光学的伝達装置により、フイルム面
へ送ることができる。
本発明の実施にとって最も好ましいものは、英国特許
出願GB2172118Aに記載されているような多波長LED及びI
RED配列であり、それらは小型である利点を有する。
実施例1 銀染料漂白型のマゼンタ、シアン及び黄色像形成層が
580、660及び750nmの輻射線に対し、それぞれ増感され
ており、“トリパック”即ち三層構造として被覆された
三色材料を次のようにして製造した。乳剤はAは、従来
の二重ジェット法によって製造された狭い粒径分布をも
つ平均粒径0.4μのAgBr30モル%及びAgCl70モル%から
なる銀クロロブロマイド乳剤であった。その乳剤は硫黄
及び金で増感され、テトラアザインデン化合物で安定化
された。
A.マゼンタ像形成層(M層)の製造 乳剤A0.06モルを構造1の増感用染料9mgで580nmの輻
射線に対しスペクトル的に増感した。
構造1 次の添加物を、スペクトル的に増感した乳剤に添加し
た: 10%ゼラチン溶液180g トリトン(TRITON)X−200(ローム・アンド・ハース
社から市販されている。アルキルアリールポリエーテル
スルホネートのナトリウム塩)の4%溶液4.5ml マゼンタ アゾ染料(構造2)4.5g(3%水溶液とし
て) 4%ホルムアルデヒド溶液9ml pHを6.0に調節し、溶液の全重量を600gにした。
構造2 B.シアン像形成層(C層)の製造 乳剤A0.03モルを構造3の増感用染料6mgで660nmの輻
射線に対し、スペクトル的に増感した。シアン形成層は
層Mと同じ被覆条件で被覆したが、但しマゼンタ染料を
シアンアゾ染料(構造4)の1.56gで置き換え、2%水
溶液として添加した。
構造3 構造4 C.黄色像形成層(Y層)の製造 乳剤A0.028モルを構造5の増感用染料0.7gで750nmの
輻射線に対しスペクトル的に増感した。黄色形成層を層
Mと同様に製造したが、但しマゼンタアゾ染料を黄色ア
ゾ染料(構造6)1.38gで置き換え、2%水溶液として
添加した。
構造5 構造6 増感した乳剤を次の順序で、記載の銀被覆をもって、
白色ポリエステル基材上に被覆した: 第一層 黄色層 (0.2g Ag/m2) 第二層 シアン層 (0.2g Ag/m2) 第三層 マゼンタ層 (0.2g Ag/m2) ゼラチン隔離層(乾燥厚さ2μ)を、増感した層の間
に入れ、ゼラチン表面被覆を一番上に適用した。
ろ過により580、660及び750nmの輻射線を出す源を用
いて露光し、次に従来の銀染料漂白処理を行なうことに
よって、黄色層が他の二つの層の濃度に影響を与えるこ
となく、750nmの輻射線で完全に漂白されたことが判っ
た。
同様に、シアン層は660nmの光によって完全に漂白さ
れ、マゼンタ層は580nmの光により完全に漂白された。
三色材料の露光は、タングステンランプから580、660
及び730nmの狭い波長帯を通す干渉フイルターにより減
衰された輻射線に対し感光度計中で行なわれた。各カラ
ー層の感光度計による特性は、他の層を完全に漂白する
のに充分な適当な波長の輻射線にそれらのカラー層をま
ず露光し、次に問題の層を0〜4の連続的灰色濃度の光
学的くさび及び適当な干渉フイルターを通して露光し、
連続的濃度対log露光レスポンス(response)を得るこ
とによって決定した。
露光した試料は3M RDC速効現像剤で40℃20秒間現像
し、次にイルフォード(Ilford)シバクロームP22染料
漂白剤及び定着溶液で共に40秒間40℃で処理した。
最大感度に対応する波長でのカラー形成層の、Dminよ
り上0.1の濃度を与えるための感度(erg/cm2)は次の通
りである。
マゼンタ層 580nm 1.7erg/cm2 シアン層 660nm 5.9erg/cm2 黄色層 730nm 41.3erg/cm2 このデーターは、層の感光度が最短波長の感光性層か
ら最長波長の感光性層へ順次減少し、最短波長の層と最
長波長の層との間の感光度の差は1.4log露光単位である
ことを示している。
従って、この被覆は本発明の実施に適しているであろ
う。ろ過された輻射線源は、走査するやり方で通常用い
られる固相輻射線源の発光に相当するように設計されて
いる。
実施例2 LED走査機による連続的色調に露光された三色層材料 銀染料漂白型の黄、シアン及びマゼンタ像形成層がそ
れぞれ580、660及び800nmの輻射線に対して増感され、
三色層構造として被覆された三色材料を次のようにして
製造した。
三つのカラー形成層の各々に用いた従来のネガ型ハロ
ゲン化銀乳剤(乳剤B)は、1.2モル%のアイオダイ
ド、14.3モル%のクロライド及び84.5モル%のブロマイ
ドを含む平均粒径0.7μの銀アイオドクロロブロマイド
であった。その乳剤は硫黄及び金で増感され、テトラア
ザインデン安定化剤で安定化された。
A.黄色像形成層(層Y)の製造 乳剤B0.014モルを構造1の増感用染料4.9mgで580nmの
輻射線に対しスペクトル的に増感した。スペクトル的に
増感した乳剤に次の添加物を添加した: 10%ゼラチン溶液120g 2%トリトンX−200(ローム・アンド・ハース社から
市販されているアルキルアリールポリエーテル スルホ
ネートのナトリウム塩)溶液6ml 黄色アゾ染料(構造6)、2%水溶液として、0.9g 2%ホルムアルデヒド溶液3.6ml pHを5.8に調節し、溶液の全重量を400gにした。
B.シアン像形成層(層C)の製造 乳剤B0.02モルを構造7の増感用染料8.75mgで660nmの
輻射線に対しスペクトル的に増感した。
構造7 シアン形成層を層Yと同じ被覆条件で製造した。但し
黄色アゾ染料をシアンアゾ染料(構造4)1.2gで置き換
え、2%水溶液として添加した。
C.マゼンタ像形成層(層M)の製造 乳剤B0.027モルを構造8の増感用染料0.4mgで800nmの
輻射線に対しスペクトル的に増感した。
構造8 マゼンタ形成層を層Yと同じ添加物を用いて製造し
た。但し黄色アゾ染料をマゼンタアゾ染料(構造2)3g
で置き換え、2%水溶液として添加した。
D.三色層材料の構成 三つのカラー像形成層を順次白色ポリエステル基材上
に被覆した。その基材自体はゼラチン層中の黒色コロイ
ド状銀を用いて被覆されており、スペクトルの可視及び
近赤外領域全体に亘ってハレーション防止保護層を与え
た。このコロイド状銀層は染料漂白処理工程中除去され
る。
層の順序は、シアン層が基材に最も近く、次にマゼン
タと黄色層が続いているようにしてあった。それらの層
を被覆して次の銀適用量を与えた。
黄色層 0.2g/m2 マゼンタ層 0.4g/m2 シアン層 0.3g/m2 乾燥厚さ2μのゼラチン中間層を、隣接したカラー層
の間、及びシアン層とコロイド状銀ハレーション防止層
との間に被覆した。黄色層は0.6μ厚の保護ゼラチン層
を上に被覆した。
E.写真特性の測定 三色層材料を、580、660及び800nmで発光する10個の
素子からそれぞれなる三つの別々のLED配列によって修
正カラー分離走査機でラスター状に露光した。各露光用
LED配列は、入力電流を変えることにより16のばらばら
な強度水準を与えるように独立に変調させた。
種々の濃度をもつ各色のブロックを、個々の色の層の
各々に、まず他の二つのカラー層を完全に漂白するのに
充分な適当な波長の輻射線にそれらの層を露光し、次に
問題の層を適当なLED配列の16のばらばらな強度水準で
露光することにより生じさせた。例えば、種々の濃度の
黄色のブロックを生じさせるため、シアン及びマゼンタ
の層を先ずそれらの層の完全な漂白をそれぞれ起こすの
に充分な660及び800nmLED配列からの輻射線で露光し、
次に黄色層を580nm配列を16の入力電流値に亘って変え
ることにより露光した。
露光後、試料を3M RDC速効現像剤で40℃で30秒間現
像し、イルフォード シバクロームP22染料漂白及び定
着溶液で、それぞれ40℃60秒間処理し、洗浄し、乾燥し
た。16の強度水準についてカラー層の各々に生じた濃度
を、シアン、マゼンタ及び黄色をそれぞれ測定するた
め、コダックウラッテン(Wratten)29、61及び47Bフイ
ルターを用いたグレタグ(Gretag)D142−3濃度計によ
って測定した。結果を表1に示す。
三色材料を三つのLED配列カラー走査機で露光し、許
容できる三つの連続的色調のカラープリントを生じさせ
た。それは、その材料が層間の適切なカラー分離をもつ
ことを示していた。
580、660及び800nmでの三つのLED配列の輻射線出力は
1:16:60の比になっていて、従って、表1からDminより
上0.1の濃度で測定された層の感光度は、最短波長の感
光性層から最長波長の感光性層まで順次低下することが
推論できる。黄色580nm層はシアン660nm層よりも0.8log
露光単位大きい感光性をもつ、シアン層はマゼンタ800n
m層よりも0.7log露光単位大きい感光性をもつ。従って
最短波長層と最長波長層との感光度の差は1.5log露光単
位である。
実施例3 カラー乾式銀媒体 走査されるLED配列によって露光するための連続的色
調の三色記録材料の一つの層として適切な、660nm輻射
線に感光性の光熱写真層を生ずるシアン層を次のように
して作った。
高圧均質化によりトルエン中10%固体含有量で銀ベヘ
ネート ハーフ ソープの分散物を作った。そのハーフ
ソープ270gにエタノール(160g)及びメタノール(16
0g)を添加した。ポリビニル ブチラル(0.4g)を添加
し、次に臭化第二水銀(メタノール中3.5%溶液10ml)
を添加した。
更にポリビニル ブチラルを2時間後に添加した(48
g)。この混合物25gに次のものを添加した: Pergascript Turquoise S−2G(チバ・ガイギー社)0.2
5gの増感用染料(メタノール中0.04%溶液ml) 得られた溶液を75μの湿潤厚さで被覆し、90℃で5分
間乾燥した。
その被覆の上に次のもの: エタノール 15ml フタール酸 14g 酢酸セルロースブチレート 14g(エタノール中15%溶
液) を含む溶液を75μ湿潤厚さに被覆し、前と同じように乾
燥した。
その被覆の試料をモノクロム化した白色光タングステ
ンフィラメント光源から発した660nmの光に露光した。
その試料を125℃で15秒間加熱することにより、処理
し、露光した領域中にシアン像を生じさせた。
材料の660nm輻射線に対する感光度は基材+かぶりよ
り上0.1の濃度に対し、80erg/cm2で測定した。
この感光度水準は、層を、LEDの如き固相輻射線源に
よって走査するやり方で像形成させるのに適したものに
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケイス アーサー ペンファウンド イギリス国 ハーロウ,ザ ピナクルズ (番地なし),ミネソタ 3エム リサ ーチ リミテッド気付 (56)参考文献 特開 昭59−22049(JP,A) 特公 昭48−12245(JP,B1) 米国特許4619892(US,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的色調のカラー像形成方法であって、 (a) 基材とその上に被覆された以下の三つの像形成
    媒体とからなる感光性写真素子を与え、 1)像状露光及び処理によって黄色像を形成することが
    できる像形成媒体、 2)像状露光及び処理によってマゼンタ像を形成するこ
    とができる像形成媒体、及び 3)像状露光及び処理によってシアン像を形成すること
    ができる像形成媒体、 しかも、前記像形成媒体の各々が、550〜900nmの範囲内
    で他の像形成媒体の最大感光度に対応する波長とは異な
    った波長の所での最大スペクトル感光度を有し、 前記媒体の最大スペクトル感光度に対応する波長の所で
    の感光度が、最短波長の最大スペクトル感光度をもつ媒
    体から最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体まで
    順次減少し、かつ、 最短波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体と、最長波
    長の最大スペクトル感光度をもつ媒体との間の感光度の
    差が0.8log露出単位より大きく、 (b) 前記素子を、各像形成媒体の最大感光度に対応
    する波長の範囲内の波長の輻射線をそれぞれ発する三つ
    の独立に変調された輻射線源で露光し、 しかも、それら輻射線源の最大出力の波長での最大発光
    強度が、最短波長の輻射線源から最大波長の輻射線源ま
    でに、像形成媒体の感光度差に相当する量だけ増加し、 更に、前記露光は、多数の独立した露光水準で走査法に
    て実施する、 前記の連続的色調のカラー像形成方法。
  2. 【請求項2】最短波長の最大スペクトル感光度の媒体と
    最長波長の最大スペクトル感光度の媒体との間の感光度
    の差が1.0log露出単位より大きい前記第1項に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】最短波長の最大スペクトル感光度の媒体と
    最長波長の最大スペクトル感光度の媒体との間の感光度
    の差が1.3log露出単位より大きい前記第2項に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】露光が少なくとも8つのばらばらな露光水
    準について行なわれる前記第1項〜第3項のいずれか1
    項に記載の方法。
  5. 【請求項5】露光が少なくとも64のばらばらな露光水準
    について行なわれる前記第4項に記載の方法。
  6. 【請求項6】走査がラスター状に行なわれる前記第1項
    〜第5項のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】基材とその上に被覆された三つの像形成媒
    体とからなる感光性写真素子で、前記像形成媒体が: 1)像状露光及び処理によって黄色像を形成することが
    できる像形成媒体、 2)像状露光及び処理によってマゼンタ像を形成するこ
    とができる像形成媒体、 3)像状露光及び処理によってシアン像を形成すること
    ができる像形成媒体、 からなり、しかも前記像形成媒体の各々が、550〜900nm
    の範囲内で、他の像形成媒体の最大感光度に対応する波
    長とは異なった波長の所で最大スペクトル感光度を有
    し、媒体の最大スペクトル感光度に対応する波長の所で
    の感光度が、最短波長の最大スペクトル感光度をもつ媒
    体から最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体まで
    順次減少し、最短波長の最大スペクトル感光度をもつ媒
    体と、最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体との
    間の感光度の差が0.8log露出単位より大きく、一つ以下
    の像形成媒体が赤外線に対し増感され、像形成媒体の少
    なくとも一つが、その層に生ずるカラー像を形成するの
    に用いられた染料の主たる吸収波長帯内に入らない波長
    の最大スペクトル感光度を有する感光性写真素子。
  8. 【請求項8】像形成媒体の少なくとも二つが、その層に
    生ずるカラー像を形成するのに用いられた染料の主たる
    吸収波長帯内に入らない最大スペクトル感光度に対応す
    る波長を有する前記第7項に記載の感光性写真素子。
  9. 【請求項9】像形成媒体の一つの最大スペクトル感光度
    に対応する波長が赤外線の中にある前記第7項〜第8項
    のいずれか1項に記載の感光性写真素子。
  10. 【請求項10】最短波長の最大スペクトル感光度をもつ
    媒体と、最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体と
    の感光度の差が1.0log露出単位より大きい前記第7項〜
    第9項のいずれか1項に記載の感光性写真素子。
  11. 【請求項11】最短波長の最大スペクトル感光度をもつ
    媒体と、最長波長の最大スペクトル感光度をもつ媒体と
    の間の感光度の差が1.3log露出単位より大きい前記第10
    項に記載の感光性写真素子。
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