JP2896446B2 - 熱現像カラー感光材料 - Google Patents

熱現像カラー感光材料

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JP2896446B2
JP2896446B2 JP3126553A JP12655391A JP2896446B2 JP 2896446 B2 JP2896446 B2 JP 2896446B2 JP 3126553 A JP3126553 A JP 3126553A JP 12655391 A JP12655391 A JP 12655391A JP 2896446 B2 JP2896446 B2 JP 2896446B2
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層構成の熱現像カラ
ー感光材料に関し、特に生経時安定性に優れた熱現像カ
ラー感光材料に関するものである。さらに本発明は、現
像の温度依存性及び水量依存性が小さく、またシャープ
ネスに優れ、製造コストの安価な熱現像カラー感光材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀を用いる写真法は他の写真
法たとえば電子写真やジアゾ写真法に比べて、感度や階
調調節などの写真特性にすぐれているので、従来から最
も広範に用いられてきた。近年になってハロゲン化銀を
用いた感光材料の画像形成処理法を従来の現像液等によ
る湿式処理から、加熱等による乾式処理にかえることに
より簡易で迅速に画像を得ることのできる技術が開発さ
れてきた。熱現像感光材料は当該技術分野では公知であ
り、熱現像感光材料とそのプロセスについては、たとえ
ば「写真工学の基礎」553〜555頁(1979年コ
ロナ社発行)、「映像情報」40頁(1978年4月発
行)、ネブレッツ,「フォトグラフィーとリプログラフ
ィーのハンドブック」,第7版(Nebletts,
“Handbook of Photography
and Reprography”,7th E
d.),32〜33頁,ヴァン・ノストランド・ライン
ホールド・カンパニー(Van Nostrand R
einhold Company)、米国特許第3,1
52,904号、同3,301,678号、同3,39
2,020号、同3,457,075号、英国特許第
1,131,108号、同1,167,777号およ
び、リサーチ・ディスクロージャー誌、1978年6月
号9〜15ページ(RD−17029)に記載されてい
る。
【0003】従来のカラー感光材料は普通、青、緑、赤
の分光増感を持っており、このようなカラー感光材料に
一旦電気信号に変換された画像情報を用いて画像を得る
にはカラーCRT(カソードレイチューブ)を露光光源
として使うことが一般的であるがCRTは大サイズのプ
リントを得るには不適当である。また、大サイズのプリ
ントを得ることが可能な書き込みヘッドとして、発光ダ
イオード(LED)や半導体レーザーが開発されてい
る。しかしこれらの光書き込みヘッドは効率よく青を発
光するものが開発されていない。
【0004】従って、例えば発光ダイオード(LED)
を使用する場合は、近赤外(800nm)、赤(670
nm)と黄(570nm)の3つの発光ダイオードを組
み合わせた光源により、近赤外、赤および黄色に分光増
感された3つの層を有するカラー感光材料を露光する必
要があり、このような構成で画像記録をおこなうシステ
ムが「日経ニューマテリアル」1987年9月14日号
第47〜57頁に記載されており、一部実用されてい
る。また、880nm、820nm、760nmの発光
を示す3つの半導体レーザーを組合せた光源で各々の波
長に分光感度を持つ3つの感光層を有するカラー感光材
料に記録するシステムが特開昭61−137149号に
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、多層構成のカ
ラー感光材料において、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色を、それぞれ3種の互いに異なるスペクトル領域に
感光させて発色せしめるような場合、それぞれの色を混
色なく発色させることが色再現上の重要な技術となって
いる。特に、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ
ー(LD)を露光光源として使用する場合、狭い範囲の
スペクトル領域に3つの分光感度を設計せざるを得なく
なり、いかにしてそれぞれの分光感度のオーバーラップ
を少なくするかが、色分離性向上の鍵となっていた。こ
れらの問題に対する公知技術としては、例えば、米国特
許4,619,892号に記載されている様に、短波長
側の感度を順次高くしたり、フィルター層を導入したり
する技術が知られている。
【0006】ところが、色分離性を確保するために、短
波長側の感度を高くすることは、Dminの増加を引き
起こし、生経時安定性を悪化させる欠点を有する。ま
た、上記の様に感度差をつけると、各感光性層間の現像
特性がかわる問題が生じる。つまり、現像の温度依存性
や、水量依存性が、各感光性層間で異なってしまい、画
面内の色ムラやカラーバランスの内・間変動が大き
くなる欠点も有する。したがって、本発明の目的は、多
層の熱現像カラー感光材料において、生経時安定性に優
れた熱現像カラー感光材料を提供することにある。さら
に本発明の目的は、現像の温度依存性及び水量依存性が
小さく、またシャープネスに優れ、製造コストの安価な
熱現像カラー感光材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に720〜780nmの光に対して分光感度のピーク
を有する感光性層Bと、790〜860nmの光に対し
て分光感度のピークを有する感光性層Aの少なくとも2
層を有し、且つ、該感光性層Bの極大感度が、該感光性
層Aの極大感度と同じあるいは低いことを特徴とする熱
現像カラー感光材料により達成された。さらに上記目的
は、該支持体が紙で、且つアンチハレーション層を有さ
ず、且つ該感光性層Aが720〜780nmの光を吸収
する染料を含有することを特徴とする熱現像カラー感光
材料によりより好ましく達成された。
【0008】イエロー、マゼンタ、シアンの色像を形成
する感光層を、それぞれ3種の互いに異なるスペクトル
領域に感度をもたせたカラー感光材料において、それぞ
れの色を混色なく発色させることは、色再現上の重要な
技術である。言いかえれば、いかにして、それぞれの分
光感度のオーバーラップを少なくするかが、ポイントと
なる。この問題に対する改善策として前述した様に、短
波長側の感度を順次高くしたり、フィルター層を導入し
たりする技術が知られている。
【0009】短波長側の感度を順次高くして色分離性を
向上させた場合と、本発明の場合の分光感度を模式図的
に図1の(イ)、(ロ)に示す。3つの感光性層とその
分光感度のピークについて感光性層A1 ,A2 (810
nm),感光性層B1 ,B2 (750nm),及び感光
性層C1 ,C2 (670nm)と呼ぶことにする。
【0010】一般に、分光感度の形は、短波長側にすそ
を引く形であるので、図1の(イ)に示す様に、感度を
1 ,B1 ,C1 の順に高くなるように設計することに
より、オーバーラップしている隣の層との感度差b、c
を大きくすることができ、色分離性が良くなる。ここ
で、感度差a、b、cは必要十分なダイナミックレンジ
であるとする。しかるに、この様な、色分離改善方法で
は、C1 層には、かなりの高感度の感光性ハロゲン化銀
乳剤を使用する必要があり、C1 層のDminを低いレ
ベルに保つのが非常に困難である。特に、生経時でのD
minの上昇が顕著になってくる。さらにまた、大きな
感度差がついた感光性層間の、現像特性をそろえること
も難問であり、現像の温度依存性や水量依存性が各感光
性層(A1 ,B1 ,C1 )間で、異なってしまい、画面
内の色ムラやカラーバランスの日内変動、日間変動が大
きくなってしまうという問題がある。
【0011】したがって、本発明の図1の(ロ)に示す
様に,A2 ,B2 ,C2 層の感度をほぼ同等に設計でき
れば、前述した弊害を克服することができる。ポイント
となるB2 の感度を、A2 の感度より高くせずに感度差
bを確保するには、いろいろな手段を用いることができ
る。例えば、A2 の様に分光感度の短波側の感度が急激
に低くなる(全体としてシャープ化する)増感色素を用
いたり、あるいは、750nmに吸収を有する染料を該
感光性層A2 に含有させたりする方法が有効である。し
かしながら、方法については、上記に限定されるもので
はない。また、上記した各態様において、感光性層C2
の極大分光感度を670nmに設定してあるが、本発明
はこれに限るものではなく、C2 層の極大分光感度は7
10nm以下であれば、いずれでも良い。
【0012】A2 のような分光感度特性を得るためのひ
とつの方法として、最長波のハロゲン化銀乳剤を下記一
般式(I)で表わされる増感色素によって分光増感する
方法がある。
【0013】
【化1】
【0014】式(I)中Z1 、Z2 は5もしくは6員の
含窒素複素環を形成するのに必要な原子群を表わす。L
1 、L2 、L3 、L4 、L5 、L6 、L7 、L8
9 、L10、及びL11はメチン基もしくは置換メチン基
を表わす。ただしL2 とL4 、またはL3 とL5 のいず
れか一方の組はそれぞれ下記のQ1 もしくはQ2 によっ
て連結されて環を形成しているものとする。Q1 、Q2
は5、6、もしくは7員環を形成するのに必要な原子群
を表わす。R1 、R2 はアルキル基を表わす。n1 、n
2 は0または1を表わす。Mは電荷を中和するための対
イオンを表わし、mは分子内の電荷を中和させるために
必要な数である。
【0015】次に、一般式(I)について詳しく説明す
る。R1 、R2 として好ましくは、炭素数18以下の無
置換アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、オクタ
デシル)、または置換アルキル基{置換基として例え
ば、カルボキシ基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原子
(例えばフッ素、塩素、臭素)、ヒドロキシ基、炭素数
8以下のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、
ベンジルオキシカルボニル)、炭素数8以下のアルコキ
シ基(例えばメトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、フ
ェネチルオキシ)、炭素数18以下の単環式もしくは2
環式のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−トリ
ルオキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシ)、炭素数
3以下のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、プロ
ピオニルオキシ)、炭素数8以下のアシル基(例えばア
セチル、プロピオニル、ベンゾイル、メシル)、カルバ
モイル基(例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカル
バモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニ
ル)、スルファモイル基(例えばスルファモイル、N,
N−ジメチルスルファモイル、モルホリノスルホニル、
ピペリジノスルホニル)、炭素数10以下のアリール基
(例えばフェニル、4−クロルフェニル、4−メチルフ
ェニル、α−ナフチル)、炭素数10以下のアルキルチ
オ基(例えばメチルチオ、2−(メチルチオ)エチルチ
オ、2−(ヒドロキシエチルチオ)エチルチオなど)で
置換された炭素数18以下のアルキル基}が挙げられ
る。
【0016】好ましくは無置換アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル)、カルボキシアルキル基(例えば2
−カルボキシエチル、カルボキシメチル)、スルホアル
キル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプロピ
ル、4−スルホブチル、3−スルホブチル)、アリール
オキシ置換アルキル基(例えば2−(1−ナフトキシ)
エチル、2−(2−ナフトキシ)エチル、2−フェノキ
シプロピル、3−(1−ナフトキシ)プロピルなど)、
スルフィド基で置換されたアルキル基(例えば、2−メ
チルチオエチル、2−(2−メチルチオエチルチオ)エ
チル、2−(2−ヒドロキシエチルチオ)エチル、3−
(2−メチルチオエチルチオ)プロピル)である。
1 、Q2 で表わされる原子群として好ましいものは5
もしくは6員環を形成するものであり、その中に酸素原
子又は窒素原子を環構成原子として含有していてもよ
い。Q1 、Q2 によって完成される環として特に好まし
いものは次の構造式で表わされる環である。
【0017】
【化2】
【0018】M、mは色素のイオン電荷を中性にするた
めに必要であるとき、陽イオンまたは陰イオンの存在ま
たは不存在を示すために式の中に含められている。ある
色素が陽イオン、陰イオンであるか、あるいは正味のイ
オン電荷をもつかどうかは、その助色団および置換基に
依存する。典型的な陽イオンは無機または有機のアンモ
ニウムイオンおよびアルカリ金属イオンであり、一方陰
イオンは具体的に無機陰イオンあるいは有機陰イオンの
いずれであってもよく、例えばハロゲン陰イオン(例え
ば弗素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオ
ン)、置換アリールスルホン酸イオン(例えばp−トル
エンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸
イオン)、アリールジスルホン酸イオン(例えば1,3
−ベンゼンジスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジ
スルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イ
オン)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオ
ン)、硫酸イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオ
ン、テトラフルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン、
酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオンが挙
げられる。好ましくは、アンモニウムイオン、ヨウ素イ
オン、p−トルエンスルホン酸イオンである。
【0019】Z1 、Z2 によって形成される核として
は、チアゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾ
ール核、チアゾリン核、オキサゾール核、ベンゾオキサ
ゾール核、ナフトオキサゾール核、オキサゾリン核、セ
レナゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾ
ール核、セレナゾリン核、テルラゾール核、ベンゾテル
ラゾール核、ナフトテルラゾール核、テルラゾリン核、
3,3−ジアルキルインドレニン核、イミダゾール核、
ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、ピリジ
ン核、キノリン核、イソキノリン核、イミダゾ〔4,5
−b〕キノキザリン核、オキサジアゾール核、チアジア
ゾール核、テトラゾール核、ピリミジン核を挙げること
ができる。
【0020】チアゾール核としては例えばチアゾール、
4−メチルチアゾール、4−フェニルチアゾール、4,
5−ジメチルチアゾール、4,5−ジフェニルチアゾー
ルが挙げられ、ベンゾチアゾール核としては例えば、ベ
ンゾチアゾール、4−クロロベンゾチアゾール、5−ク
ロロベンゾチアゾール、6−クロロベンゾチアゾール、
5−ニトロベンゾチアゾール、4−メチルベンゾチアゾ
ール、5−メチルベンゾチアゾール、6−メチルベンゾ
チアゾール、5−ブロモベンゾチアゾール、6−ブロモ
ベンゾチアゾール、5−ヨードベンゾチアゾール、5−
フェニルベンゾチアゾール、5−メトキシベンゾチアゾ
ール、6−メトキシベンゾチアゾール、5−エトキシベ
ンゾチアゾール、5−エトキシカルボニルベンゾチアゾ
ール、5−カルボキシベンゾチアゾール、5−フェネチ
ルベンゾチアゾール、5−フルオロベンゾチアゾール、
5−クロロ−6−メチルベンゾチアゾール、5,6−ジ
メチルベンゾチアゾール、5,6−ジメトキシベンゾチ
アゾール、5−ヒドロキシ−6−メチルベンゾチアゾー
ル、テトラヒドロベンゾチアゾール、4−フェニルベン
ゾチアゾールが挙げられ、ナフトチアゾール核としては
例えば、ナフト〔2,1−d〕チアゾール、ナフト
〔1,2−d〕チアゾール、ナフト〔2,3−d〕チア
ゾール、5−メトキシナフト〔1,2−d〕チアゾー
ル、7−エトキシナフト〔2,1−d〕チアゾール、8
−メトキシナフト〔2,1−d〕チアゾール、5−メト
キシナフト〔2,3−d〕チアゾールが挙げられる。
【0021】チアゾリン核としては例えば、チアゾリ
ン、4−メチルチアゾリン、4−ニトロチアゾリンが挙
げられる。オキサゾール核としては例えば、オキサゾー
ル、4−メチルオキサゾール、4−ニトロオキサゾー
ル、5−メチルオキサゾール、4−フェニルオキサゾー
ル、4,5−ジフェニルオキサゾール、4−エチルオキ
サゾールが挙げられ、ベンゾオキサゾール核としては例
えば、ベンゾオキサゾール、5−クロロベンゾオキサゾ
ール、5−メチルベンゾオキサゾール、5−ブロモベン
ゾオキサゾール、5−フルオロベンゾオキサゾール、5
−フェニルベンゾオキサゾール、5−メトキシベンゾオ
キサゾール、5−ニトロベンゾオキサゾール、5−トリ
フルオロメチルベンゾオキサゾール、5−ヒドロキシベ
ンゾオキサゾール、5−カルボキシベンゾオキサゾー
ル、6−メチルベンゾオキサゾール、6−クロロベンゾ
オキサゾール、6−ニトロベンゾオキサゾール、6−メ
トキベンゾオキサゾール、6−ヒドロキシベンゾオキサ
ゾール、5,6−ジメチルベンゾオキサゾール、4,6
−ジメチルベンゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオ
キサゾールが挙げられ、ナフトオキサゾール核としては
例えば、ナフト〔2,1−d〕オキサゾール、ナフト
〔1,2−d〕オキサゾール、ナフト〔2,3−d〕オ
キサゾール、5−ニトロナフト〔2,1−d〕オキサゾ
ールが挙げられる。
【0022】オキサゾリン核としては例えば、4,4−
ジメチルオキサゾリンが挙げられる。セレナゾール核と
しては例えば、4−メチルセレナゾール、4−ニトロセ
レナゾール、4−フェニルセレナゾールが挙げられ、ベ
ンゾセレナゾール核としては例えば、ベンゾセレナゾー
ル、5−クロロベンゾセレナゾール、5−ニトロベンゾ
セレナゾール、5−メトキシベンゾセレナゾール、5−
ヒドロキシベンゾセレナゾール、6−ニトロベンゾセレ
ナゾール、5−クロロ−6−ニトロベンゾセレナゾー
ル、5,6−ジメチルベンゾセレナゾールが挙げられ、
ナフトセレナゾール核としては例えば、ナフト〔2,1
−d〕セレナゾール、ナフト〔1,2−d〕セレナゾー
ルが挙げられる。セレナゾリン核としては例えば、セレ
ナゾリン、4−メチルセレナゾリンが挙げられる。テル
ラゾール核としては例えば、テルラゾール、4−メチル
テルラゾール、4−フェニルテルラゾールが挙げられ、
ベンゾテルラゾール核としては例えば、ベンゾテルラゾ
ール、5−クロロベンゾテルラゾール、5−メチルベン
ゾテルラゾール、5,6−ジメチルベンゾテルラゾー
ル、6−メトキシベンゾテルラゾールが挙げられ、ナフ
トテルラゾール核としては例えば、ナフト〔2,1−
d〕テルラゾール、ナフト〔1,2−d〕テルラゾール
が挙げられる。テルラゾリン核としては例えば、テルラ
ゾリン、4−メチルテルラゾリンが挙げられる。3,3
−ジアルキルインドレニン核としては例えば、3,3−
ジメチルインドレニン、3,3−ジエチルインドレニ
ン、3,3−ジメチル−5−シアノインドレニン、3,
3−ジメチル−6−ニトロインドレニン、3,3−ジメ
チル−5−ニトロインドレニン、3,3−ジメチル−5
−メトキシインドレニン、3,3,5−トリメチルイン
ドレニン、3,3−ジメチル−5−クロロインドレニン
が挙げられる。
【0023】イミダゾール核としては例えば、1−アル
キルイミダゾール、1−アルキル−4−フェニルイミダ
ゾール、1−アリールイミダゾールで挙げられ、ベンゾ
イミダゾール核としては例えば、1−アルキルベンゾイ
ミダゾール、1−アルキル−5−クロロベンゾイミダゾ
ール、1−アルキル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾ
ール、1−アルキル−5−メトキシベンゾイミダゾー
ル、1−アルキル−5−シアノベンゾイミダゾール、1
−アルキル−5−フルオロベンゾイミダゾール、1−ア
ルキル−5−トリフルオロメチルベンゾイミダゾール、
1−アルキル−6−クロロ−5−シアノベンゾイミダゾ
ール、1−アルキル−6−クロロ−5−トリフルオロメ
チルベンゾイミダゾール、1−アリル−5,6−ジクロ
ロベンゾイミダゾール、1−アリル−5−クロロベンゾ
イミダゾール、1−アリールベンゾイミダゾール、1−
アリール−5−クロロベンゾイミダゾール、1−アリー
ル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、1−アリー
ル−5−メトキシベンゾイミダゾール、1−アリール−
5−シアノベンゾイミダゾールが挙げられ、ナフトイミ
ダゾール核としては例えば、1−アルキルナフト〔1,
2−d〕イミダゾール、1−アリールナフト〔1,2−
d〕イミダゾールが挙げられる。前述のアルキル基は炭
素原子1〜8個のもの、たとえば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル等の無置換アルキル基や
ヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチ
ル、3−ヒドロキシプロピル)が好ましい。特に好まし
くはメチル基、エチル基である。前述のアリール基は、
フェニル、ハロゲン(例えばクロロ)置換フェニル、ア
ルキル(例えばメチル)置換フェニル、アルコキシ(例
えばメトキシ)置換フェニルを表わす。
【0024】ピリジン核としては例えば、2−ピリジ
ン、4−ピリジン、5−メチル−2−ピリジン、3−メ
チル−4−ピリジンが挙げられる。キノリン核としては
例えば、2−キノリン、3−メチル−2−キノリン、5
−エチル−2−キノリン、6−メチル−2−キノリン、
6−ニトロ−2−キノリン、8−フルオロ−2−キノリ
ン、6−メトキシ−2−キノリン、6−ヒドロキシ−2
−キノリン、8−クロロ−2−キノリン、4−キノリ
ン、6−エトキシ−4−キノリン、6−ニトロ−4−キ
ノリン、8−クロロ−4−キノリン、8−フルオロ−4
−キノリン、8−メチル−4−キノリン、8−メトキシ
−4−キノリン、6−メチル−4−キノリン、6−メト
キシ−4−キノリン、6−クロロ−4−キノリンが挙げ
られ、イソキノリン核としては例えば、6−ニトロ−1
−イソキノリン、3,4−ジヒドロ−1−イソキノリ
ン、6−ニトロ−3−イソキノリンが挙げられる。イミ
ダゾ〔4,5−b〕キノキザリン核としては例えば、
1,3−ジエチルイミダゾ〔4,5−b〕キノキザリ
ン、6−クロロ−1,3−ジアリルイミダゾ〔4,5−
b〕キノキザリンが挙げられる。Z1 、Z2 によって形
成される核として好ましくは、ベンゾチアゾール核、ナ
トチアゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサ
ゾール核、ベンゾイミダゾール核であり、特に好ましく
はベンゾチアゾール核である。
【0025】L1 、L2 、L3 、L4 、L5 、L6 、L
7 、L8 、L9 、L10、L11はメチン基または置換メチ
ン基{例えば置換もしくは無置換のアルキル基(例えば
メチル、エチル、2−カルボキシエチル)、置換もしく
は無置換のアリール基(例えば、フェニル、o−カルボ
キシフェニル)、複素環基(例えばバルビツール酸)、
ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子)、アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、エトキシ)、アミノ基(例え
ばN,N−ジフェニルアミノ、N−メチル−N−フェニ
ルアミノ、N−メチルピペラジノ)、アルキルチオ基
(例えばメチルチオ、エチルチオ)、などで置換された
ものなど}を表わし、また、Q1 又はQ2 によって他の
メチン基と環を形成してもよい。次に一般式(I)で表
わされる色素の具体例を挙げるが、本発明の範囲はこれ
らのみに限定されるものではない。以下においてphは
フェニル基を示す。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】
【0033】一般式(I)で表わされる色素は下記の文
献に記載の方法に基づいて合成することができる。ジュ
ルナール・オカルニチェスコイ・ヒミー(Zh.Or
g.Khim.),第17巻,第1号,第167〜16
9頁(1981年)、同,第15巻,第2号,第400
〜407頁(1979年)、同,第14巻,第10号,
第2214〜2221頁(1978年)、同,第13
巻,第11号,第2440〜2443頁(1977
年)、同,第19巻,第10号,第2134〜2142
頁(1983年)、ウクラインスキー・ヒミチェスキー
・ジュルナール(UKr.Khim.Zh.),第40
巻,第6号,第625〜629頁(1974年)、ヒミ
ヤ・ゲテロチクリチェスキフ・ソエディネーニー(Kh
im.Geterotsikl.soedin.),第
2号,第175〜178頁(1976年)、露国特許第
420,643号、同341,823号、特開昭59−
217761号、米国特許第4,334,000号、同
3,671,648号、同3,623,881号、同
3,573,921号、欧州特許288,261A1
号、同102,781A2号、同102,781A2
号、特公昭49−46930号。
【0034】本発明の増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合わせを用いてもよく、また本発明以外
の公知の増感色素と組合わせて用いてもよい。増感色素
とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素あるい
は可視光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増
感を示す化合物を乳剤中に含んでもよい(例えば米国特
許第3,615,641号、特開昭63−23145号
等に記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に添加す
る時期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米国
特許第4,183,756号、同4,225,666号
に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよい。添加
量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8ないし10
-2モル程度である。
【0035】また、本発明の分光感度特性を得るための
別の方法としては、790nm以上の波長に極大感度A
2 のハロゲン化銀乳剤層中に750nmに吸収を有する
染料(フィルター色素)を添加させる方法がある。本発
明に使用するフィルター色素は非拡散性であることが望
ましい。非拡散性を持たせるためには、例えば色素分子
にバラスト基(写真用カプラーの分野で公知の多くの炭
素原子を含む疎水性の基)を連結したり、色素分子をそ
の吸収特性に著しい影響を与えない連結基で2つ以上連
結したり、あるいは感光材料のゼラチンなどの高分子バ
インダーと共有結合によって連結したり、ポリマー化し
たり、熱現像時の熱、pHによって消色する機構を持た
せたりした色素等が使用できる。
【0036】一方、フィルター色素の色原体構造の例と
しては、アゾ色素、アゾメチン色素(例えばインドフェ
ノール色素)、ポリメチン色素(例えばシアニン色素、
オキソノール色素、メロシアニン色素)、アザアヌレン
色素(例えばポルフィリン色素、フタロシアニン色素、
ナフタロシアニン色素)、キノン色素(例えばナフトキ
ノン色素、アントラキノン色素)あるいは種々の重金属
錯体などが挙げられるが、単位重量当たりの吸光係数が
大きい色素ほど使用量が少なくてすむため、分子吸光係
数の大きいポリメチン色素やアザアヌレン色素が好まし
い。その中でも、下記一般式(A)で表されるシアニン
色素が分子吸光係数が大きく、吸収帯の巾が狭く、安定
であり、しかも写真的な悪作用をもたらさない点で特に
好ましい。
【0037】
【化10】
【0038】式(A)中、A、A1 は互いに独立に、置
換基を有してもよいベンセン環またはナフタレン環を完
成するのに必要な原子群を表わし、Lは5〜7個の置換
されてもよいメチン鎖が共役二重結合で連結されて生じ
る3価の連結基を表し、R1 、R11は互いに独立に、炭
素数1〜22の置換されてもよいアルキル基を表し、R
2 、R3 、R12、R13は互いに独立に、炭素数1〜22
のアルキル基を表し、Xは電荷を中和するための陰イオ
ンを表す。但し、R1 とR11の少なくとも一方は炭素数
6以上であり、XはA、A1 、R1 、R11、R2
12、R3 、R13上の置換基となって分子内塩を形成し
てもよい。一般式(A)で表される化合物の内、好まし
いものは、A、A1 が共に無置換のベンゼン環またはナ
フタレン環であり、Lが下記一般式(a)ないし(d)
で示される基であり、 一般式(a) −(CH=CH)3 −CH=
【0039】
【化11】
【0040】式中、R4 、R5 は各々独立に、置換され
てもよいアルキル基またはフェニル基を表し、R4 、R
5 は互いに連結してピラジン環、モルホリン環、ピペリ
ジン環等の環を形成してもよい。
【0041】
【化12】
【0042】式中、R6 、R7 は各々独立に、置換され
てもよいアルキル基もしくはフェニル基、または水素原
子を表し、R8 は水素原子またはハロゲン原子を表す。 一般式(d) −CH=CH−C(R9 )=CH−CH= 式中R9 は置換されてもよいアルキル基、フェニル基、
ハロゲン原子、または水素原子を表す。
【0043】R1 、R11は共に炭素数6〜22のアルキ
ル基であり、その置換基としてはハロゲン原子、アルコ
キシ基、アリーロキシ基、アルコキシカルボニル基、ア
シルオキシ基、またはアリール基であり、R2、R12
3 、R13はメチル基またはエチル基の何れかであり、
Xは塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等のハロゲン
イオン、メタンスルホネート、パラトルエンスルホネー
ト、パラクロロベンゼンスルホネート、ベンゼンスルホ
ネートなどのスルホネートイオン、硫酸イオン、過塩素
酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオ
ロホウ酸イオンなどが挙げられる。
【0044】一般式(A)で特に好ましいのは、A、A
1 が共に無置換のベンゼン環であり、Lが上記式(a)
で示される基であり、R1 、R11が共に炭素数6〜18
の無置換あるいはアルコキシ基で置換されたアルキル基
であり、R2 、R12、R3 、R13がいずれもメチル基で
あり、Xがスルホネートイオン、硫酸イオン、過塩素酸
イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオロ
ホウ酸イオンであるものである。
【0045】以下に本発明で用いられる非拡散性のフィ
ルター色素の例を挙げるが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0046】
【化13】
【0047】
【化14】
【0048】
【化15】
【0049】
【化16】
【0050】
【化17】
【0051】フィルター色素を感光材料に組み込む方法
は、固体分散法、乳化分散法等のこの分野で既知の方法
のいずれもが使用できるが、同一層に固体分散法、乳化
分散法で組み込む他の物質がある場合には、それらと同
時に同じ方法で分散することにより、製造コストを低下
させることができる。
【0052】本発明の熱現像感光材料は、基本的には支
持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性
化合物(後述するように還元剤が兼ねる場合がある)を
有するものであり、さらに必要に応じて有機金属塩酸化
剤、などを含有させることができる。これらの成分は同
一の層に添加することが多いが、反応可能な状態であれ
ば別層に分割して添加することもできる。例えば着色し
ている色素供与性化合物はハロゲン化銀乳剤の下層に存
在させると感度の低下を防げる。還元剤は熱現像感光材
料に内蔵するのが好ましいが、例えば後述する色素固定
材料から拡散させるなどの方法で、外部から供給するよ
うにしてもよい。熱現像感光材料には、保護層、下塗り
層、中間層、黄色フィルター層、アンチハレーション
層、バック層などの種々の補助層を設けることができ
る。
【0053】本発明に使用し得るハロゲン化銀は、塩化
銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩沃臭化
銀のいずれでもよい。本発明で使用するハロゲン化銀乳
剤は、表面潜像型乳剤であっても、内部潜像型乳剤であ
ってもよい。内部潜像型乳剤は造該剤や光カプラセとを
組合わせて直接反転乳剤として使用される。また、粒子
内部と粒子表層が異なる相を持ったいわゆるコアシェル
乳剤であってもよい。ハロゲン化銀乳剤は単分散でも多
分散でもよく、単分散乳剤を混合して用いてもよい。粒
子サイズは0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μmが
好ましい。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、
14面体、高アスペクト比の平板状、その他のいずれで
もよい。具体的には、米国特許第4,500,626号
第50欄、同4,628,021号、リサーチ・ディス
クロージャー誌(以下RDと略記する)17029(1
978年)、特開昭62−253159号等に記載され
ているハロゲン化銀乳剤のいずれもが使用できる。
【0054】ハロゲン化銀乳剤は未後熟のまま使用して
もよいが通常は化学増感して使用する。通常型感光材料
用乳剤で公知の硫黄増感法、還元増感法、貴金属増感法
およびセレン増感法などを単独または組合わせて用いる
ことができる。これらの化学増感を含窒素複素環化合物
の存在下で行うこともできる(特開昭62−25315
9号)。本発明において使用される感光性ハロゲン化銀
の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2 の範囲で
ある。
【0055】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に好ま
しく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに
使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,50
0,626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリアゾ
ール類、脂肪酸その他の化合物がある。また特開昭60
−113235号記載のフェニルプロピオール酸銀など
のアルキニル基を有するカルボン酸の銀塩や、特開昭6
1−249044号記載のアセチレン銀も有用である。
有機銀塩は2種以上を併用してもよい。以上の有機銀塩
は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01ないし
10モル、好ましくは0.01ないし1モルを併用する
ことができる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の塗布量
合計は銀換算で50mgないし10g/m2 が適当であ
る。
【0056】本発明においては種々のカブリ防止剤また
は写真安定剤を使用することができる。その例として
は、RD17643(1978年)24〜25頁に記載
のアゾール類やアザインデン類、特開昭59−1684
42号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、
あるいは特開昭59−111636号記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号に
記載されているアセチレン化合物類などが用いられる。
【0057】前記一般式(I)の増感色素で分光増感さ
れたハロゲン化銀乳剤以外の、本発明に用いられるハロ
ゲン化銀乳剤は、メチン色素類その他によって分光増感
されてもよい。用いられる色素には、シアニン色素、メ
ロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン
色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包含され
る。具体的には、米国特許第4,617,257号、特
開昭59−180550号、同60−140335号、
RD17029(1978年)12〜13頁等に記載の
増感色素が挙げられる。これらの増感色素は単独に用い
てもよいが、それらの組合わせを用いてもよく、増感色
素の組合わせは特に、強色増感の目的でしばしば用いら
れる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用をもた
ない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物で
あって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでもよい
(例えば米国許第3,615,641号、特開昭63−
23145号等に記載のもの)。これらの増感色素を乳
剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその前後でも
よいし、米国特許第4,183,756号、同4,22
5,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後で
もよい。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10
-8ないし10-2モル程度である。
【0058】感光材料や色素固定材料の構成層のバイン
ダーには親水性のものが好ましく用いられる。その例と
しては特開昭62−253159号の(26)頁〜(2
8)頁に記載されたものが挙げられる。具体的には、透
明か半透明の親水性バインダーが好ましく、例えばゼラ
チン、ゼラチン誘導体等のタンパク質またはセルロース
誘導体、デンプン、アラビアゴム、デキストラン、プル
ラン等の多糖類のような天然化合物と、ポルビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合
体、その他の合成高分子化合物が挙げられる。また、特
開昭62−245260号等に記載の高吸水性ポリマ
ー、すなわち−COOMまたは−SO3 M(Mは水素原
子またはアルカリ金属)を有するビニルモノマーの単独
重合体またはこのビニルモノマー同士もしくは他のビニ
ルモノマーとの共重合体(例えばメタクリル酸ナトリウ
ム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学(株)製のス
ミカゲルL−5H)も使用される。これらのバインダー
は2種以上組み合わせて用いることもできる。
【0059】微量の水を供給して熱現像を行うシステム
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。ま
た、高吸水性ポリマーを色素固定層やその保護層に使用
すると、転写後に色素が色素固定材料から他のものに再
転写するのを防止することができる。本発明において、
バインダーの塗布量は1m2 当たり20g以下が好まし
く、特に10g以下、更には7g以下にするのが適当で
ある。
【0060】感光材料または色素固定材料の構成層(バ
ック層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防
止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良
の目的で種々のポリマーラテックスを含有させることが
できる。具体的には、特開昭62−245258号、同
62−136648号、同62−110066号等に記
載のポリマーラテックスのいずれも使用できる。特に、
ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックス
を媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止することが
でき、またガラス転移点が高いポリマーテラックスをバ
ック層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0061】本発明に用いる還元剤としては、熱現像感
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物も
含まれる(この場合、その他の還元剤を併用することも
できる)。また、それ自身は還元性を持たないが現像過
程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤
プレカーサーも用いることができる。
【0062】本発明に用いられる還元剤の例としては、
米国特許第4,500,626号の第49〜50欄、同
4,483,914号の第30〜31欄、同4,33
0,617号、同4,590,152号、特開昭60−
140335号の第(17)〜(18)頁、同57−4
0245号、同56−138736号、同59−178
458号、同59−53831号、同59−18244
9号、同59−182450号、同60−119555
号、同60−128436号から同60−128439
号まで、同60−198540号、同60−18174
2号、同61−259253号、同62−244044
号、同62−131253号から同62−131256
号まで、欧州特許第220,746A2号の第78〜9
6頁等に記載の還元剤や還元剤プレカーサーがある。米
国特許第3,039,869号に開示されているものの
ような種々の還元剤の組合せも用いることができる。
【0063】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間の電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。電子伝達剤またはそのプレカーサーは、前記し
た還元剤またはそのプレカーサーの中から選ぶことがで
きる。電子伝達剤またはそのプレカーサーはその移動性
が耐拡散性の還元剤(電子供与体)より大きいことが望
ましい。特に有用な電子伝達剤は1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類又はアミノフェノール類である。
【0064】電子伝達剤と組合せて用いる耐拡散性の還
元剤(電子供与体)としては、前記した還元剤の中で感
光材料の層中で実質的に移動しないものであればよく、
好ましくはハイドロキノン類、スルホンアミドフェノー
ル類、スルホンアミドナフトール類、特開昭53−11
0827号に電子供与体として記載されている化合物お
よび後述する耐拡散性で還元性を有する色素供与性化合
物等が挙げられる。本発明に於いては還元剤の添加量は
銀1モルに対して0.001〜20モル、特に好ましく
は0.01〜10モルである。
【0065】本発明においては、高温状態下で銀イオン
が銀に還元される際、この反応に対応して、あるいは逆
対応して可動性色素を放出する化合物、すなわち色素供
与性化合物を使用する。本発明で使用しうる色素供与性
化合物の例としては、次の一般式〔LI〕で表わされる
化合物を挙げることができる。 (Dye−Y)n −Z 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Yは単なる結合又は連結基を表わ
し、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応または
逆対応して(Dye−Y)n −Zで表わされる化合物の
拡散性に差を生じさせるか、又は、Dyeを放出し、放
出されたDyeと(Dye−Y)n −Zとの間に拡散性
において差を生じさせるような性質を有する基を表わ
し、nは1または2を表わし、nが2の時、2つのDy
e−Yは同一でも異なっていてもよい。
【0066】一般式〔LI〕の色素供与性化合物の具体
例としては下記の〜の化合物を挙げることができ
る。なお、下記の〜はハロゲン化銀の現像に逆対応
して拡散性の色素像(ポジ像素像)を形成するものであ
り、とはハロゲン化銀の現像に対応して拡散性の色
素像(ネガ色素像)を形成するものである。
【0067】米国特許第3,134,764号、同
3,362,819号、同3,597,200号、同
3,544,545号、同3,482,972号等に記
載されている、ハイドロキノン系現像薬と色素成分を連
結した色素現像薬。この色素現像薬はアルカリ性の環境
下で拡散性であるが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散
性になるものである。米国特許第4,503,137
号等に記されている通り、アルカリ性の環境下で拡散性
色素を放出するがハロゲン化銀と反応するとその能力を
失う非拡散性の化合物も使用できる。その例としては、
米国特許第3,980,479号等に記載された分子内
求核置換反応により拡散性色素を放出する化合物、米国
特許第4,199,354号等に記載されたイソオキサ
ゾロン環の分子内巻き換え反応により拡散性色素を放出
する化合物が挙げられる。
【0068】米国特許第4,559,290号、欧州
特許第220,746A2号、米国特許第4,783,
396号、公開技報87−6199等に記載されている
通り、現像によって酸化されずに残った還元剤と反応し
て拡散性色素を放出する非拡散性の化合物も使用でき
る。その例としては、米国特許第4,139,389
号、同4,139,379号、特開昭59−18533
3号、同57−84453号等に記載されている還元さ
れた後に分子内の求核置換反応により拡散性の色素を放
出する化合物、米国特許第4,232,107号、特開
昭59−101649号、同61−88257号、RD
24025(1984年)等に記載された還元された後
に分子内の電子移動反応により拡散性の色素を放出する
化合物、西独特許第3,008,588A号、特開昭5
6−142530号、米国特許第4,343,893
号、同4,619,884号等に記載されている還元後
に一重結合が開裂して拡散性の色素を放出する化合物、
米国特許第4,450,223号等に記載されている電
子受容後に拡散性色素を放出するニトロ化合物、米国特
許第4,609,610号等に記載されている電子受容
後に拡散性色素を放出する化合物などが挙げられる。
【0069】また、より好ましいものとして、欧州特許
第220,746A2号、公開技報87−6199、米
国特許第4,783,396号、特開昭63−2016
53号、同63−201654号等に記された一分子内
にN−X結合(Xは酸素、硫黄または窒素原子を表す)
と電子吸引性基を有する化合物、特開平1−26842
号に記された一分子内にSO2 −X(Xは上記と同義)
と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−2713
44号に記載された一分子内にPO−X結合(Xは上記
と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−
271341号に記された一分子内にC−X′結合
(X′はXと同義かまたは−SO2 −を表す)と電子吸
引性基を有する化合物が挙げられる。また、特開平1−
161237号、同1−161342号に記載されてい
る電子受容性基と共役するπ結合により還元後に一重結
合が開裂し拡散性色素を放出する化合物も利用できる。
この中でも特に一分子内にN−X結合と電子吸引性基を
有する化合物が好ましい。その具体例は欧州特許第22
0,746A2または米国特許第4,783,396号
に記載された化合物(1)〜(3)、(7)〜(1
0)、(12)、(13)、(15)、(23)〜(2
6)、(31)、(32)、(35)、(36)、(4
0)、(41)、(44)、(53)〜(59)、(6
4)、(70)、公開技報87−6199の化合物(1
1)〜(23)などである。
【0070】拡散性色素を脱離基に持つカプラーであ
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39165号、米
国特許第3,443,940号、同4,474,867
号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。
【0071】ハロゲン化銀又は有機銀塩に対して還元
性であり、相手を還元すると拡散性の色素を放出する化
合物(DRR化合物)。この化合物は他の還元剤を用い
なくてもよいので、還元剤の酸化分解物による画像の汚
染という問題がなく好ましい。その代表例は、米国特許
第3,928,312号、同4,053,312号、同
4,055,428号、同4,336,322号、特開
昭59−65839号、同59−69839号、同53
−3819号、同51−104343号、RD1746
5号、米国特許第3,725,062号、同3,72
8,113号、同3,443,939号、特開昭58−
116537号、同57−179840号、米国特許第
4,500,626号等に記載されている。DRR化合
物の具体例としては前述の米国特許第4,500,62
6号の第22欄〜第44欄に記載の化合物を挙げること
ができるが、中でも前記米国特許に記載の化合物(1)
〜(3)、(10)〜(13)、(16)〜(19)、
(28)〜(30)、(33)〜(35)、(38)〜
(40)、(42)〜(64)が好ましい。また米国特
許第4,639,408号第37〜39欄に記載の化合
物も有用である。
【0072】その他、上記に述べた一般式〔LI〕以外
の色素供与性化合物として、有機銀塩と色素を結合した
色素銀化合物(リサーチ・ディスクロージャー誌197
8年5月号、54〜58頁等)、熱現像銀色素漂白法に
用いられるアゾ色素(米国特許第4,235,957
号、リサーチ・ディスクロージャー誌、1976年4月
号、30〜32頁等)なども使用できる。
【0073】色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの
疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号記載の
方法などの公知の方法により感光材料の層中に導入する
ことができる。この場合には、特開昭59−83154
号、同59−178451号、同59−178452
号、同59−178453号、同59−178454
号、同59−178455号、同59−178457号
などに記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸
点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して、用い
ることができる。高沸点有機溶媒の量は用いられる色素
供与性化合物1gに対して10g以下、好ましくは5g
以下である。また、バインダー1gに対して1cc以
下、更には0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当
である。
【0074】特公昭51−39853号、特開昭51−
59943号に記載されている重合物による分散法も使
用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合には、前記
方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有させる
ことができる。疎水性化合物を親水性コロイドに分散す
る際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例
えば特開昭59−157636号の第(37)〜(3
8)頁に界面活性剤として挙げたものを使うことができ
る。
【0075】本発明においては感光材料に現像の活性化
と同時に画像の安定化を図る化合物を用いることができ
る。好ましく用いられる具体的化合物については米国特
許第4,500,626号の第51〜52欄に記載され
ている。
【0076】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムにおいては感光材料と共に色素固材料が用いられ
る。色素固定材料は感光材料とは別々の支持体上に別個
に塗設される形態であっても、感光材料と同一の支持体
上に塗設される形態であってもよい。感光材料と色素固
定材料相互の関係、支持体との関係、白色反射層との関
係は米国特許第4,500,626号の第57欄に記載
の関係が本願にも適用できる。
【0077】本発明に好ましく用いられる色素固定材料
は媒染剤とバインダーを含む層を少なくとも1層有す
る。媒染剤は写真分野で公知のものを用いることがで
き、その具体例としては米国特許第4,500,626
号第58〜59欄や特開昭61−88256号第(3
2)〜(41)頁に記載の媒染剤、特開昭62−244
043号、同62−244036号等に記載のものを挙
げることができる。また、米国特許第4,463,07
9号に記載されているような色素受容性の高分子化合物
を用いてもよい。
【0078】色素固定材料には必要に応じて保護層、剥
離層、カール防止層などの補助層を設けることができ
る。特に保護層を設けるのは有用である。感光材料およ
び色素固定材料の構成層には、可塑剤、スベリ剤、ある
いは感光材料と色素固定材料の剥離性改良剤として高沸
点有機溶媒を用いることができる。具体的には特開昭6
2−253159号の(25)頁、同62−24525
3号などに記載されたものがある。
【0079】更に、上記の目的のために、各種のシリコ
ーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチルシ
ロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオイ
ルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。その
例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコ
ーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性シ
リコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品
名X−22−3710)などが有効である。また特開昭
62−215953号、同63−46449号に記載の
シリコーンオイルも有効である。
【0080】感光材料や色素固定材料には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159644号記載の化合物も有効である。
【0081】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系化合物(米国特許第3,533,794号など)、
4−チアゾリドン系化合物(米国特許第3,352,6
81号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭46−
2784号など)、その他特開昭54−48535号、
同62−136641号、同61−88256号等に記
載の化合物がある。また、特開昭62−260152号
記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体と
しては、米国特許第4,241,155号、同4,24
5,018号第3〜36欄、同4,254,195号第
3〜8欄、特開昭62−174741号、同61−88
256号(27)〜(29)頁、同63−199248
号、特開平1−75568号、同1−74272号等に
記載されている化合物がある。有用な退色防止剤の例は
特開昭62−215272号(125)〜(137)頁
に記載されている。
【0082】色素固定材料に転写された色素の退色を防
止するための退色防止剤は予め色素固定材料に含有させ
ておいてもよいし、感光材料などの外部から色素固定材
料に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止剤、紫
外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用
してもよい。
【0083】感光材料や色素固定材料には蛍光増白剤を
用いてもよい。特に色素固定材料に蛍光増白剤を内蔵さ
せるか、感光材料などの外部から供給させるのが好まし
い。その例としては、K.Veenkataraman
編「The Chemistry of Synthe
tic Dyes」第V巻第8章、特開昭61−143
752号などに記載されている化合物を挙げることがで
きる。より具体的には、スチルベン系化合物、クマリン
系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリル系
化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合
物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。蛍光増
白剤は退色防止剤と組み合わせて用いることができる。
【0084】感光材料や色素固定材料の構成層に用いる
硬膜剤としては、米国特許第4,678,739号第4
1欄、特開昭59−116655号、同62−2452
61号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が挙げ
られる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルム
アルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬
膜剤(下記化1で表わされる化合物など)、ビニルスル
ホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビスニルス
ルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール系
硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるいは高分子硬膜
剤(特開昭62−234157号などに記載の化合物)
が挙げられる。
【0085】
【化18】
【0086】感光材料や色素固定材料の構成層には、塗
布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促
進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができ
る。界面活性剤の具体例は特開昭62−173463
号、同62−183457号等に記載されている。感光
材料や色素固定材料の構成層には、スベリ性改良、帯電
防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ま
せてもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特
公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−20
944号、同62−135826号等に記載されている
フッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フ
ッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体
状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げら
れる。
【0087】感光材料や色素固定材料にはマット剤を用
いることができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポ
リオレフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭6
1−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベン
ゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビー
ズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−274944
号、同63−274952号記載の化合物がある。その
他、感光材料および色素固定材料の構成層には、熱溶
剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダルシリカ等を含ま
せてもよい。これらの添加剤の具体例は特開昭61−8
8256号第(26)〜(32)頁に記載されている。
【0088】本発明において感光材料及び/又は色素固
定材料には画像形成促進剤を用いることができる。画像
形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応の
促進、色素供与性物質からの色素の生成または色素の分
解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進および、感
光材料層から色素固定層への色素の移動の促進等の機能
があり、物理化学的な機能からは塩基または塩基プレカ
ーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒(オイル)、熱
溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ
化合物等に分類される。ただし、これらの物質群は一般
に複合機能を有しており、上記の促進効果のいくつかを
合せ持つのが常である。これらの詳細については米国特
許4,678,739号第38〜40欄に記載されてい
る。
【0089】塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭
酸する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセ
ン転位またはベックマン転位によりアミン類を放出する
化合物などがある。その具体例は米国特許4,511,
493号、特開昭62−65038号に記載されてい
る。少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を同時に行
うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プレカーサ
ーは色素固定材料に含有させるのが感光材料の保存性を
高める意味で好ましい。
【0090】上記の他に、欧州特許公開210,660
号、米国特許第4,740,445号に記載されている
難溶性金属化合物およびこの難溶性金属化合物を構成す
る金属イオンと錯形成反応しうる化合物(錯形成化合物
という)の組合せや、特開昭61−232451号に記
載されている電解により塩基を発生する化合物なども塩
基プレカーサーとして使用できる。特に前者の方法は効
果的である。この難溶性金属化合物と錯形成化合物は、
感光材料と色素固定材料に別々に添加するのが有利であ
る。
【0091】本発明の感光材料及び/又は色素固定材料
には、現像時の処理温度および処理時間の変動に対し、
常に一定の画像を得る目的で種々の現像停止剤を用いる
ことができる。ここでいう現像停止剤とは、適正現像
後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩
基濃度を下げ現像を停止する化合物または銀および銀塩
と相互作用して現像を抑制する化合物である。具体的に
は、加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱によ
り共存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、または
含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及びその前駆
体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭62−2531
59号(31)〜(32)頁に記載されている。
【0092】本発明の感光材料や色素固定材料の支持体
としては、処理温度に耐えることのできるものが用いら
れる。一般的には、紙、合成高分子(フィルム)が挙げ
られる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリイミド、セルロース類(例えばトリア
セチルセルロース)またはこれらのフィルム中へ酸化チ
タンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプロピレン
などから作られるフィルム法合成紙、ポリエチレン等の
合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混抄紙、ヤ
ンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー(特にキ
ャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が用いられ
る。
【0093】これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。この他
に、特開昭62−253159号(29)〜(31)頁
に記載の支持体を用いることができる。これらの支持体
の表面に親水性バインダーとアルミナゾルや酸化スズの
ような半導性金属酸化物、カーボンブラックその他の帯
電防止剤を塗布してもよい。
【0094】感光材料に画像を露光し記録する方法とし
ては、例えばカメラなどを用いて風景や人物などを直接
撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いてリバー
サルフィルムやネガフィルムを通して露光する方法、複
写機の露光装置などを用いて原画をスリットなどを通し
て走査露光する方法、画像情報を電気信号を経由して発
光ダイオード、各種レーザーなどを発光させ露光する方
法、画像情報をCRT、液晶ディスプレイ、エレクトロ
ルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイな
どの画像表示装置に出力し、直接または光学系を介して
露光する方法などがある。感光材料へ画像を記録する光
源としては、上記のように、自然光、タングステンラン
プ、発光ダイオード、レーザー光源、CRT光源などの
米国特許第4,500,626号第56欄記載の光源を
用いることができる。
【0095】また本発明の熱現像カラー感光材料の露光
に用いられる光源の発光ダイオードとしては、GaAs
P(赤)、GaP(赤、緑)、GaAsP(赤、黄)、
GaAs(赤外)、GaAlAs(赤外、赤)、GaP
(赤、緑、黄)、SiC(青)など、各種のものを用い
ることができる。また上記の如き赤外発光ダイオードの
赤外光を蛍光体により可視光に変換する赤外可視変換素
子を用いることもできる。このような蛍光体としては、
希土類で付活した蛍光体が好ましく用いられ、希土類と
しては、Er3+、Tm3+、Yb3+などを用いることがで
きる。
【0096】本発明において用いることのできる半導体
レーザの具体例としては、発光材料として、In1-x
x P(〜700nm)、GaAs1-x x (610〜
900nm)、Ga1-x Alx As(690〜900n
m)、InGaAsP(1100〜1670nm)、A
lGaAsSb(1250〜1400nm)などの材料
を用いた半導体レーザが挙げられる。本発明におけるカ
ラー感光材料への光の照射は、上記半導体レーザによる
もののほかに、Nd:YAG結晶をGaAsx (1-x)
発光ダイオードにより励起するYAGレーザ(1064
nm)であっても良い。
【0097】また、本発明において、第2高調波発生素
子(SHG素子)とは、非線形光学効果を応用してレー
ザ光の波長を2分の1に変換するものであり、例えば、
非線形光学結晶としてCD* AおよびKD* Pを用いた
ものが挙げられる(レーザ学会編「レーザーハンドブッ
ク」、昭和57年12月15日発行、122頁〜139
頁参照)。また、LiNbO3 結晶内にLi+ をH+
イオン交換した光導波路を形成したLiNbO3 光導波
路素子を用いることができる(NIKKEIELECT
RONICS,1986年7月14日,No.399,
第89〜90頁参照)。
【0098】また、前記の画像情報は、ビデオカメラ、
電子スチルカメラ等から得られる画像信号、日本テレビ
ジョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、
原画をスキャナーなど多数の画素に分割して得た画像信
号、CG、CADで代表されるコンピューターを用いて
作成された画像信号を利用できる。
【0099】感光材料及び/又は色素固定材料は、加熱
現像もしくは色素の拡散転写のための加熱手段としての
導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。この場
合の透明または不透明の発熱要素には、特開昭61−1
45544号等に記載のものを利用できる。なおこれら
の導電層は帯電防止層としても機能する。熱現像工程で
の加熱温度は、約50℃〜約250℃で現像可能である
が、特に約80℃〜約180℃が有用である。色素の拡
散転写工程は熱現像と同時に行ってもよいし、熱現像像
工程終了後に行ってもよい。後者の場合、転写工程での
加熱温度は、熱現像工程における温度から室温の範囲で
転写可能であるが、特に50℃以上で熱現像工程におけ
る温度よりも約10℃低い温度までがより好ましい。
【0100】色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
特開昭59−218443号、同61−238056号
等に詳述されるように、少量の溶媒(特に水)の存在下
で加熱して現像と転写を同時または連続して行う方法も
有用である。この方式においては、加熱温度は50℃以
上で溶媒の沸点以下が好ましい、例えば溶媒が水の場合
は50℃以上100℃以下が望ましい。
【0101】現像の促進および/または拡散性色素の色
素固定層への移動のために用いる溶媒の例としては、水
または無機のアルカリ金属塩や有機の塩基を含む塩基性
の水溶液(これらの塩基としては画像形成促進剤の項で
記載したものが用いられる)を挙げることができる。ま
た、低沸点溶媒、または低沸点溶媒と水もしくは塩基性
の水溶液との混合溶液なども使用することができる。ま
た界面活性剤、カブリ防止剤、難溶性金属塩と錯形成化
合物等を溶媒中に含ませてもよい。これらの溶媒は、色
素固定材料、感光材料またはその両者に付与する方法で
用いることができる。その使用量は全塗布膜の最大膨潤
体積に相当する溶媒の重量以下(特に全塗布膜の最大膨
潤体積に相当する溶媒の重量から全塗布膜の重量を差引
いた量以下)という少量でよい。
【0102】感光層または色素固定層に溶媒を付与する
方法としては、例えば、特開昭61−147244号
(26)頁に記載の方法がある。また、溶剤をマイクロ
カプセルに閉じ込めるなどの形で予め感光材料もしくは
色素固定材料またはその両者に内蔵させて用いることも
できる。また色素移動を促進するために、常温では固体
であり高温では溶解する親水性熱溶剤を感光材料または
色素固定材料に内蔵させる方式も採用できる。親水性熱
溶剤は感光材料、色素固定材料のいずれに内蔵させても
よく、両方に内蔵させてもよい。また内蔵させる層も乳
剤層、中間層、保護層、色素固定層いずれでもよいが、
色素固定層および/またはその隣接層に内蔵させるのが
好ましい。親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピリジ
ン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、アルコ
ール類、オキシム類、その他の複素環類がある。また、
色素移動を促進するために、高沸点有機溶剤を感光材料
及び/又は色素固定材料に含有させておいてもよい。
【0103】現像および/または転写工程における加熱
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、ハロゲ
ンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプヒーターな
どに接触させたり、高温の雰囲気中を通過させるなどが
ある。感光材料と色素固定材料とを重ね合わせ、密着さ
せる時の圧力条件や圧力を加える方法は特開昭61−1
47244号(27)頁に記載の方法が適用できる。
【0104】本発明の写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5247号、同59−177547号、同59−181
353号、同60−18951号、実開昭62−259
44号等に記載されている装置などが好ましく使用され
る。
【0105】
【実施例】以下に、具体的実施例について述べるが、本
発明は、この実施例に限定されるものではない。 〈実施例〉乳剤(1)〜(3)の調整方法について述べ
る。良く攪拌している水溶液(表Aに記載)に、表Bに
記載のI液とII液を60℃で20分かけて添加し、また
その後 III液とIV液を35分間かけて添加した。水洗、
脱塩後、ゼラチン25gを加えてpH6.1、pAg
8.0に調整したのち61℃で化学増感を行った。化学
増感はトリエチルチオ尿素と4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラザインデンを用いて、1
-4秒露光で感度の最高点が得られるように最適に化学
増感した。得られた乳剤の収量、粒子サイズ、晶ヘキは
表Cに示すとおりでそれぞれ単分散乳剤であった。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】次に、色素供与性物質のゼラチン分散物の
作り方について述べる。マゼンタの色素供与性物質
(A)を14.5g、還元剤を1.2g、メルカプト化
合物(1)を0.15g、界面活性剤(3)を0.4
g、高沸点有機溶媒(2)を5.1g秤量し、酢酸エチ
ル70ccを加え、約60℃に加熱溶解させ、均一な溶
液とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの10%溶液1
00gと水60ccとを攪拌混合した後、ホモジナイザ
ーで10分間、10000rpmにて分散した。この分
散液をマゼンタの色素供与性物質の分散物と言う。
【0110】シアンの色素供与性物質(B1 )を7.3
g、(B2 )を10.6g、還元剤を1.2g、メルカ
プト化合物(1)を0.3g、界面活性剤(3)を1.
5g、高沸点有機溶媒(1)を9.8g秤量し、酢酸エ
チル40ccを加え、約60℃に加熱溶解させ、均一な
溶液とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの10%溶液
100gと水60ccとを攪拌混合した後、ホモジナイ
ザーで10分間、10000rpmにて分散した。この
分散液をシアンの色素供与性物質の分散物と言う。
【0111】イエローの色素供与性物質(C)を15
g、還元剤を1.2g、メルカプト化合物(1)を0.
15g、界面活性剤(3)を1.5g、高沸点有機溶媒
(1)を7.5gに秤量し、酢酸エチル45ccを加
え、約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液とした。この
溶液と石灰処理ゼラチンの10%溶液100gと水60
ccとを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、
10000rpmにて分散した。この分散液をイエロー
の色素供与性物質の分散物と言う。これらにより、表D
に記載の熱現像カラー感光材料100を構成することが
できる。
【0112】
【表4】
【0113】
【表5】
【0114】
【表6】
【0115】
【化19】
【0116】
【化20】
【0117】
【化21】
【0118】
【化22】
【0119】
【化23】
【0120】
【化24】
【0121】高沸点有機溶媒(1) トリイソノニル
フォスフェート 高沸点有機溶媒(2) トリヘキシルフォスフェート
【0122】
【化25】
【0123】界面活性剤(1) エーロゾルOT
【0124】
【化26】
【0125】
【化27】
【0126】
【化28】
【0127】
【化29】
【0128】
【化30】
【0129】
【化31】
【0130】
【化32】
【0131】
【化33】
【0132】次に、感光材料100(比較例)の第1層
を、下記表Eの組成に変更し(添加量はg/m2 )、ア
ンチハレーション層を設けていない支持体を用いて、本
発明の感光材料101〜103を作成した。
【0133】
【表7】
【0134】
【化34】
【0135】
【化35】
【0136】尚、染料(F)は、前記イエロー色素供与
性物質(C)と共に混合分散物として、感光材料中に組
込んだ。また、この時の、第5層及び第3層の感度は、
乳剤(1)、(2)を調整する際の温度を60℃から5
0℃に下げることにより、下記表Fの様に下げた。
【0137】
【表8】
【0138】次に色素固定材料の作り方について述べ
る。ポリエチレンでラミネートした紙支持体上に下記表
Gの構成で塗布し色素固定材料R−1を作った。
【0139】
【表9】
【0140】
【表10】
【0141】
【化36】
【0142】界面活性剤*2 エアロゾルOT
【0143】
【化37】
【0144】
【化38】
【0145】
【化39】
【0146】ポリマー*5 ビニルアルコールアクリ
ル酸ナトリウム共重合体(75/25モル比) ポリマー*7 デキストラン(分子量7万)
【0147】
【化40】
【0148】高沸点有機溶媒*8 レオフォス95
(味の素(株)製)
【0149】
【化41】
【0150】 マット剤*10 ベンゾアナミン樹脂(10μmを越
える粒子の割合が18vol%) 次に、以下の露光と処理とにより評価を行なった。特願
平2−129625号記載のレーザー露光装置を用い、
表Hに示す条件で露光し、露光済の感光材料の乳剤面に
12cc/m2 の水をワイヤーバーで供給し、その後、
前記色素固定材料と膜面が接するように重ね合わせた。
吸水した膜の温度が90℃となるように温度調節したヒ
ートドラムを用い、25秒間加熱した後、感光材料から
色素固定材料を引きはがし色素固定材料上に画像を得
た。
【0151】
【表11】
【0152】生経時安定性の評価は、室温3日間保存に
対して、60℃で相対湿度60%3日間保存について行
なった。また、白地の評価は、未露光部をX−RITE
(ステータスA)で測定した。また、イエロー、マゼン
タ、シアン、約濃度0.6の中間グレーを1日(24時
間)の間、連続的に出力していき、そのカラーバランス
変動も評価した。尚、色分離性については、感光材料1
00〜103いずれも問題なかった。上記、評価結果を
下記第1表に示す。
【0153】
【表12】
【0154】
【発明の効果】以上の結果に示すとおり、本発明の感度
関係で設計することにより、生経時安定性に優れ、カラ
ーバランス変動(現像の温度依存性及び水量依存性)の
小さい、熱現像カラー感光材料が得られることがわか
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は、短波長側の感度を順次高くし
て色分離性を向上させた従来のの場合の分光感度の模式
図である。 図1の(ロ)は、本発明の場合の分光感度の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 、A2 810nmにその分光感度のピークを有す
る感光性層 B1 、B2 750nmにその分光感度のピークを有す
る感光性層 C1 、C2 670nmにその分光感度のピークを有す
る感光性層 a、b、c オーバーラップしている隣の層との感度差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 8/40 G03C 1/498 G03C 7/392

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に720〜780nmの光に対
    して分光感度のピークを有する感光性層Bと、790〜
    860nmの光に対して分光感度のピークを有する感光
    性層Aの少なくとも2層を有し、且つ、該感光性層Bの
    極大感度が、該感光性層Aの極大感度と同じあるいは低
    いことを特徴とする熱現像カラー感光材料。
  2. 【請求項2】 該支持体が紙で、且つアンチハレーショ
    ン層を有さず、且つ該感光性層Aが720〜780nm
    の光を吸収する染料を含有することを特徴とする請求項
    1記載の熱現像カラー感光材料。
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