JP2000347359A - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

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JP2000347359A
JP2000347359A JP11158694A JP15869499A JP2000347359A JP 2000347359 A JP2000347359 A JP 2000347359A JP 11158694 A JP11158694 A JP 11158694A JP 15869499 A JP15869499 A JP 15869499A JP 2000347359 A JP2000347359 A JP 2000347359A
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photosensitive
color
organic light
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Hiroyuki Hirai
博幸 平井
Takuya Yokogawa
拓哉 横川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】画像情報に従って感光材料に有機発光素子を用
いて露光し、現像処理を行うことにより色再現の良いデ
ィジタルのカラー画像を得ることができる画像形成法の
提供。 【解決手段】支持体上に、像様露光及び処理によってイ
エロー画像、マゼンタ画像及びシアン画像を形成するこ
とができる感光層からなり、しかもその各々が380〜
900nmの範囲内の輻射線に感光し、かつ最大分光感度
に対応する波長がそれぞれ異なり、感光層の最大分光感
度が、最短波長の最大分光感度を有する感光層から最長
波長の最大分光感度を有する感光層まで順次減少してい
るカラー感光材料を各感光層の分光感度に対応する波長
範囲内に発光スペクトルのピーク波長を有する三つの独
立したドットアレイ状有機発光素子を用い、しかも発光
スペクトルの発光強度が、最短波長域に発光する有機発
光素子から最長波長域に発光する素子まで順次増加する
ような発光強度で露光することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機発光素子を露
光用光源として用いた画像形成方法に関するものであ
り、特に画像情報に従ってライン状の有機発光素子を用
いてディジタルで露光し、現像処理を行って画像を得る
カラー画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発光素子としてよく知られたレーザーダ
イオード(LD)や無機の発光ダイオード(LED)は
感光材料に書込むための露光光源としてよく知られてい
る。しかし、LDやLEDの発光波長は簡単に変えられ
るものではなく、特に青色の発光素子については波長の
選択余地がほとんどない。有機発光素子は、薄膜面発光
素子というメリットを生かし、1980年以降、研究が
非常にさかんに行われ露光光源として用いられることも
検討された。例えば特開平7−22649号公報に記載
されているように、有機発光素子が発光色別にドットア
レイ状に複数列設けられた光記録装置を用いて、一般に
市販されている写真フィルムやインスタントカメラ用フ
ィルムに露光することが提案されている。有機発光素子
は、任意の発光スペクトルが得られ、ドットアレイ状に
並べることが容易なため、可動部を少なく設計できると
いうメリットもあるので、露光光源として好ましく適用
できる。
【0003】しかし、ハロゲン化銀カラー感光材料のよ
うに、400〜900nmの範囲内の輻射線に少なくとも
3つの分光感度を有する感光材料においては、露光光源
の発光スペクトルは特に重要で、広い半値幅を有する通
常の有機発光素子を用いて露光すると色濁り(ネガ型感
光材料)や色抜け(ポジ型感光材料)が生じ、色再現の
悪い画像になってしまうという問題があった。この現象
は、増感色素を用いてハロゲン化銀を分光的に増感する
と、通常は短波長側よりも長波長側で大きく鋭角的に低
下する感度ピークを生成するのに対し、有機発光素子は
通常、長波長側よりも短波長側で発光スペクトルが急峻
であることに起因することがわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
実情に鑑みてなされたものであり、画像情報に従って感
光材料に有機発光素子を用いて露光し、現像処理を行う
画像形成法において、色再現の良いカラー画像を得る方
法を提供することにある。本発明の別の目的は、可動部
が少なく薄型軽量の露光手段を用いて、カラー画像を形
成する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
手段で達成された。 (1)(a)支持体上に少なくとも、(1)像様露光及
び処理によってイエロー画像を形成することができる感
光層、(2)像様露光及び処理によってマゼンタ画像を
形成することができる感光層、及び(3)像様露光及び
処理によってシアン画像を形成することができる感光層
からなり、しかも前記感光層の各々が380〜900nm
の範囲内の輻射線に感光し、かつ最大分光感度に対応す
る波長がそれぞれ異なり、これらの(1)〜(3)の感
光層の最大分光感度が、最短波長の最大分光感度を有す
る感光層から最長波長の最大分光感度を有する感光層ま
で順次減少しているカラー感光材料を(b)各感光層の
分光感度に対応する波長範囲内に発光スペクトルのピー
ク波長を有する少なくとも三つの独立したドットアレイ
状有機発光素子を用い、しかも前記有機発光素子の発光
スペクトルの発光強度が、最も短波長域で発光する有機
発光素子から最も長波長域で発光する有機発光素子まで
順次増加するような発光強度で露光することを特徴とす
るカラー画像形成方法。 (2)カラー感光材料が、像様露光及び処理によって黒
色画像を形成もしくは黒色画像を補正することができる
第4の感光層(380〜900nmの範囲内の輻射線に感
光)をさらに有し、これに対応して第4のドットアレイ
状有機発光素子をさらに用いて露光することを特徴とす
る上記(1)に記載のカラー画像形成方法。 (3)カラー感光材料の最短波長の最大分光感度を有す
る感光層と最長波長の最大分光感度を有する感光層との
間の感度の差が0.2log 露光量単位より大きいことを
特徴とする上記(1)ないし(2)のいずれかに記載の
カラー画像形成方法。 (4)それぞれのドットアレイ状有機発光素子の各ドッ
トは少なくとも8つのばらばらな水準で発光し、これに
対応して少なくとも8つのばらばらな水準で感光層を露
光することを特徴とする上記(1)ないし(3)のいず
れかに記載のカラー画像形成方法。 (5)感光層の最大分光感度に対応する波長がお互いに
少なくとも50nm離れているカラー感光材料を用いるこ
とを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれかに記
載のカラー画像形成方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。本発明に使用される感光材料は、ハロゲン
化銀カラー感光材料の他、銀トリガー型カラー感光材料
(例えば、公知技術第5号〔アズテック有限会社199
1年3月22日発行〕)や非銀の感光材料(例えばサイ
カラー(商品名)などのように、熱や圧力等のドライ処
理により画像を形成するもの)を挙げることができる。
本発明に使用する感光材料は、イエロー、マゼンタ、シ
アンの3原色を用いて色度図内の広範囲の色を得るため
に、通常、380〜900nmの範囲内に3つの領域に分
光感度を有し、各々の領域にイエロー、マゼンタおよび
シアンの色材を組合せている。また、特開平8−221
08号などに記載のカラーフィルター作製用ハロゲン化
銀カラー感光材料や、特公平6−93100号などに記
載のカラープルーフ用ハロゲン化銀カラー感光材料では
十分な濃度の黒色を必要とするため、第4の領域にも分
光感度を持たせ黒色を補正している。
【0007】本発明に用いられる感光材料は、感光させ
るのに必要なエネルギーが小さいほど望ましい。その理
由は、露光光源のパワーをより小さくできるため、有機
発光素子が長寿命となるからである。したがって、本発
明においては高感度が得られるハロゲン化銀カラー感光
材料と組合せるのが特に好ましい。ハロゲン化銀カラー
感光材料はネガ型であってもポジ型であってもよい。本
発明に使用するハロゲン化銀カラー感光材料(以下、本
発明の感光材料と記す)は、カラーカップリング法、色
素拡散転写法、銀色素漂白法あるいはロイコ染料法など
の各種方法により色素画像を与えるものである。
【0008】本発明の感光材料に使用できるハロゲン化
銀粒子は、塩化銀、臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀、沃塩臭化銀である。沃化銀含有率は、2モル%以
下が好ましいが、より好ましくは1モル%以下である。
本発明で使用されるハロゲン化銀乳剤は、表面潜像型で
あっても、内部潜像型であってもよい。内部潜像型乳剤
は、造核剤や光カブラセとを組み合わせて直接反転乳剤
として使用される。また、結晶構造は一様なものでも、
粒子内部と粒子表面て異なるハロゲン組成を持っている
多重構造粒子であってもよい。また、エピタキシャル接
合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていて
もよく、さらに例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン
化銀以外の化合物と接合されていてもよい。特に、本発
明で使用される高塩化銀乳剤においては、臭化銀局在相
を、先に述べたように、層状もしくは非層状にハロゲン
化銀内部および/または表面に有する構造のものも使用
できる。臭化銀局在相は、粒子内部、粒子表面のエッ
ジ、コーナー、あるいは面上にあることができるが、好
ましい例として、粒子のコーナー部にエピタキシャル接
合したものがあげられる。
【0009】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の平均
粒径は、0.05〜2.5μmが好ましく、特に0.1
〜1.5μmが好ましい。平板粒子の場合は厚みが0.
05〜1.5μmが好ましく、特に0.1〜1.0μm
が好ましい。狭い粒子サイズ分布を有する単分散乳剤を
用いてもよい。単分散乳剤は、例えば、粒子数あるいは
重量で平均粒子サイズの±30%以内に全粒子の80%
以上が入るような粒子サイズ分布を有するハロゲン化銀
乳剤である。また変動係数で20%以下、特に15%以
下の単分散ハロゲン化銀乳剤の使用が好ましい。広い粒
子サイズ分布を有する多分散乳剤を用いてもよい。
【0010】本発明に使用できるハロゲン化銀乳剤は、
例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)誌、17
6巻 No.17643(1978年12月)、22〜23
頁、“I.乳剤製造(Emulsion Preparation and type
s) ”、および同 No.18716(1979年11
月)、648頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、
ポールモンテル社刊(P.Glafkides,Chemic et Phisique
Photographique,(Paul Montel, 1967))、ダフィ
ン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Du
ffin, Photographic Emulsion Chemistry,(Focal Pres
e, 1966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と
塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et al,
Making and Coating Photographic Emulsion,(Focal Pr
ess,1964))などに記載された方法を用いて調製す
ることができる。また、オートポジカラーフィルム等の
直接ポジ感光材料に用いることのできる内部潜像型乳剤
及びハロゲン化銀粒子に関しては特開昭63−8133
7号、特開平1−282545号等に記載されている。
内部潜像型乳剤はコア/シェル型でもコンバージョン型
でもよいが、コア/シェル型乳剤の方が好ましい。
【0011】米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号および英国特許第1,413,748
号などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アス
ペクト比が約5以上であるような平板状粒子も本発明に
使用できる。平板状粒子はガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering) 、第14巻、
248〜257頁(1970年):米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号および英国特許
第2,112,157号などに記載の方法により簡単に
調製することができる。また種々の結晶形の粒子の混合
物を用いてもよい。
【0012】感光性ハロゲン化銀乳剤は通常は化学増感
されたハロゲン化銀乳剤である。感光性ハロゲン化銀乳
剤の化学増感には、硫黄増感層、セレン増感法、テルル
増感法などのカルコゲン増感法、金、白金、パラヂウム
などを用いる貴金属増感法および還元増感法などを単独
または組合わせて用いることもできる(例えば特開平3
−110,555号、特願平4−75,794号な
ど)。これらの化学増感を含窒素複素環化合物を存在下
で行うこともできる(特開昭62−253,159
号)。また後掲するかぶり防止剤を化学増感終了後に添
加することができる。具体的には、特開平5−45,8
33号、特開昭62−40,446号記載の方法を用い
ることができる。化学増感時のpHは好ましくは5.3
〜10.5、より好ましくは5.5〜8.5であり、p
Agは好ましくは6.0〜10.5、より好ましくは
6.8〜9.0である。本発明において使用される感光
性ハロゲン化銀乳剤の塗設量は、銀換算1mgないし10
g/m2の範囲である。
【0013】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180,550号、同
64−13,546号、特開平5−45,828号、同
5−45,834号などに記載の増感色素が挙げられ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合
物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでも
よい(例えば米国特許第3,615,641号、特開昭
63−23,145号等に記載のもの)。これらの増感
色素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその
前後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同
4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形
成前後でもよい。またこれらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの
分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添
加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10
-2モル程度である。
【0014】このような工程で使用される添加剤は、前
記のRD No.17,643、同 No.18,716および
同 No.307,105に記載されており、その該当箇所
を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜868頁 強色増感剤 649頁右欄 4 蛍光増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6 光吸収剤、フ 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 ィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜875頁 10 可塑剤・潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11 塗布助剤、表面 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 活性剤 12 スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤
【0015】本発明の感光材料は、感光層の各々が38
0〜900nmの範囲内の輻射線に感光し、かつ分光感度
に対応する波長がそれぞれ異なり、これらの感光層の最
大分光感度が、最短波長の最大分光感度を有する感光層
から最長波長の最大分光感度を有する感光層まで順次減
少している。最短波長の最大分光感度を有する感光層と
最長波長の最大分光感度を有する感光層との間の感度の
差が0.2log 露光量単位より大きいことが望ましく、
0.5log 露光量単位より大きいことがさらに好まし
い。本発明の感光材料は、感光層の最大分光感度に対応
する波長がお互いに少なくとも50nm離れていることが
必要である。80nm離れていることがより望ましい。
【0016】本発明で使用しうるカラー現像薬は、ハロ
ゲン化銀を現像することにより生成した現像薬の酸化体
がカプラーとカップリング反応してシアン、マゼンタ、
イエローなどの色素を形成するものであればよく、写真
業界で公知のものである。カラー現像薬の具体例は T.
H.James「The Theory of the Photographic Process」
第4版291〜334頁および353〜361頁、RD
No.17643(1978年12月)、28〜29頁、
同 No.18716(1979年11月)、651頁等に
記載されている。特に好ましいカラー現像薬はp−フェ
ニレンジアミン誘導体である。
【0017】本発明に使用できるカプラーは、上記現像
薬と一緒に発色現像液に溶解して用いる外型カプラーで
あっても、耐拡散性基を有し感光層中に含有させて用い
る内型カプラーであっても良い。本発明においては、現
像処理の簡便さから感光材料中にカプラーを内蔵(すな
わち内型カプラー)させて内型現像法で処理するのが好
ましい。本発明に用いる内型カプラーとしては、活性位
が水素原子の4当量カラーカプラーよりも離脱基で置換
された2当量カラーカプラーの方が塗布銀量を低減でき
る点で好ましい。
【0018】本発明に使用できるイエローカプラーとし
ては、オイルプロテクト型のアシルアセトアミド系カプ
ラーが代表例として挙げられる。その具体例は、米国特
許第2,407,210号、同第2,875,057号
および同第3,265,506号などに記載されてい
る。本発明には、二当量イエローカプラーの使用が好ま
しく、米国特許第3,408,194号、同第3,44
7,928号、同第3,935,501号および同第
4,022,620号などに記載された酸素原子離脱型
のイエローカプラーあるいは特公昭58−10739
号、米国特許第4,401,752号、同第4,32
6,024号、RD18053(1979年4月)、英
国特許第1,425,020号、西独出願公開第2,2
19,917号、同第2,261,361号、同第2,
329,587号および同第2,433,812号など
に記載された窒素原子離脱型のイエローカプラーがその
代表例として挙げられる。α−ピバロイルアセトアニリ
ド系カプラーは発色色素の堅牢性、特に光堅牢性が優れ
ており、一方、α−ベンゾイルアセトアニリド系カプラ
ーは高い発色濃度が得られる。
【0019】本発明に使用できるマゼンタカプラーとし
ては、オイルプロテクト型の、好ましくは5−ピラゾロ
ン系およびピラゾロトリアゾール類などピラゾロアゾー
ル系のカプラーが挙げられる。5−ピラゾロン系カプラ
ーは3−位がアリールアミノ基もしくはアシルアミノ基
で置換されたカプラーが、発色色素の色相や発色濃度の
観点で好ましく、その代表例は、米国特許第2,31
1,082号、同第2,343,703号、同第2,6
00,788号、同第2,908,573号、同第3,
062,653号、同第3,152,896号および同
第3,936,015号などに記載されている。二当量
の5−ピラゾロン系カプラーの離脱基として、米国特許
第4,310,619号に記載された窒素原子離脱基ま
たは米国特許第4,351,897号に記載されたアリ
ールチオ基が特に好ましい。また欧州特許第73,63
6号に記載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプ
ラーは高い発色濃度が得られる。
【0020】ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米
国特許第3,369,879号記載のピラゾロベンズイ
ミダゾール類、好ましくは米国特許第3,725,06
7号に記載されたピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,
4〕トリアゾール類、リサーチ・ディスクロージャー2
4220(1984年6月)に記載のピラゾロテトラゾ
ール類およびリサーチ・ディスクロージャー24230
(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙
げられる。発色色素のイエロー副吸収の少なさおよび光
堅牢性の点で欧州特許第119,741号に記載のイミ
ダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類は好ましく、欧州特許
第119,860号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾールは特に好ましい。
【0021】本発明に使用できるシアンカプラーとして
は、米国特許第2,474,293号、同第4,05
2,212号、同第4,146,396号、同第4,2
28,233号および同第4,296,200号などに
記載されたナフトール系カプラー、米国特許第3,77
2,002号に記載されたフェノール核のメタ−位にエ
チル基以上のアルキル基を有するフェノール系シアンカ
プラー、米国特許第2,772,162号、同第3,7
58,308号、同第4,126,396号、同第4,
334,011号、同第4,327,173号、西独特
許公開第3,329,729号および特公平3−181
75号などに記載された2,5−ジアシルアミノ置換フ
ェノール系カプラーおよび米国特許第3,446,62
2号、同第4,333,999号、同第4,451,5
59号および同第4,427,767号などに記載され
た2−位にフェニルウレイド基を有しかつ5−位にアシ
ルアミノ基を有するフェノール系カプラーなどである。
特に耐熱性、耐光性に優れたカプラーとしては特願平6
−84315号に記載されたカルボスチリル系カプラー
が好ましく、本発明に使用できる。本発明には前述のカ
プラー以外にも下記のような種々のカプラーを使用する
ことができる。ポリマー化された色素形成カプラーの典
型例は、米国特許第3,451,820号、同第4,0
80,211号、同第4,367,282号、英国特許
2,102,173号等に記載されている。カップリン
グに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーもま
た本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出する
DIRカプラーは、前述のRD17643、 VII〜F項
に記載された特許、特開昭57−151944号、同5
7−154234号、同60−184248号、米国特
許第4,248,962号に記載されたものが好まし
い。現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出
するカプラーとしては、英国特許第2,097,140
号、同第2,131,188号、特開昭59−1576
38号、同59−170840号に記載のものが好まし
い。
【0022】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプ
ラー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復
色する色素を放出するカプラー等が挙げられる。
【0023】本発明に使用する上記カプラーは、種々の
公知分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分
散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,32
2,027号などに記載されている。高沸点溶媒の量は
カプラー1gに対して10g以下、好ましくは5g以
下、より好ましくは1g〜0.1gである。また、バイ
ンダー1gに対しては2g以下、好ましくは1g以下、
より好ましくは0.5g以下である。水中油滴分散法で
得られるカプラー分散物(カプラー乳化物)のサイズは
0.05μm〜0.9μm、好ましくは0.1μm〜
0.5μmである。
【0024】ラテックス分散法の工程、効果、および含
浸用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,
363号、西独特許出願(OLS)第2,541,27
4号および同第2,541,230号などに記載されて
いる。本発明に係わる感光材料には、カプラーを含有す
る層に欧州公開特許EP0,277,589A2号に記
載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
【0025】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と反応して、化学的に不活性でかつ実質
的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び/又は発
色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬の酸化
体と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化
合物を生成する化合物(G)を同時に又は単独に用いる
ことが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像
主薬ないしその酸化体とカプラーとの反応による発色色
素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上
で好ましい。
【0026】本発明の感光材料に用いる色素画像形成化
合物としては、前記のカラーカプラーの他に、ハロゲン
化銀が銀に還元される反応に対応もしくは逆対応して拡
散性の色素を放出する耐拡散性の色素供与性化合物が挙
げられる。かかる色素供与性化合物の具体例は特開昭5
9−185333号、同63−201653号、欧州特
許EP220,746B号、米国特許第4,500、6
26号、同4,639,408号、同4,783,39
6号、同4,232,107号、同4,619,884
号、同4,450,223号、同4,503,137
号、同4,559,290号等に記載されている。本発
明においてかかる色素供与性化合物を含有する感光材料
は、米国特許第3,923,510号、西独特許OLS
−2,916,582号、特開昭54−143230
号、特願平5−205554号等に記載された方法に従
って処理される。
【0027】本発明の感光材料は、前述のRD No.17
643の28〜29頁、および同 No.18716の65
1頁左欄〜右欄などに記載されているような、30℃〜
40℃に保ったカラー現像薬を含む発色現像液に感光材
料を浸漬して現像し、脱銀処理および水洗処理を行う通
常の湿式処理でもよいし、特開平1−161236号、
米国特許第4,483,914号、同第4,783,3
96号、同第4,500,626号、同第4,740,
445号、特開平8−339065号、同9−2040
31号などに記載されている、塩基プレカーサーを含有
する感光材料および/または受像材料を用いて加熱する
ことにより感光材料または受像材料にカラー画像を得る
熱現像処理でもよい。また、透明支持体上に受像層、白
色反射層、遮光層、色素像形成化合物と組み合わされた
少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む感光
シートと透明支持体上に少なくとも中和層と中和タイミ
ング層を有する透明カバーシートとを重ね合わせ、両シ
ートの間にアルカリ処理組成物含ませ加圧ローラを使用
して展開して現像する現像処理でもよい。さらに、特開
昭64−13546号、特願平7−261336号、米
国特許第4,460,681号などに記載されている、
カルボン酸銀やアセチレン銀などの有機銀塩を感光材料
中に含有させて加熱のみで画像を形成する熱現像ドライ
処理であってもよい。
【0028】本発明の感光材料および現像処理について
の詳細は、ジェームス編「写真過程の理論」(The Theor
y of The Photographic Process)第4版(1977)、353
頁〜372頁、バン・デ・サンデ(Van de Sande) 「カ
ラー写真の染料拡散系」(DyeDiffusion Systems in Col
our Photography) Angewandte Chemie International E
dition 22(1983)191頁〜209頁、「画像形成系」
(Imaging Systems) Jacobson & Jacobson, Focal Press
(1976)86頁〜103頁、「改訂写真工学の基礎−銀塩
写真編−」日本写真学会編、コロナ社刊(1998)などに記
載されている。
【0029】本発明の感光材料は、少なくとも3層のハ
ロゲン化銀乳剤層の他、必要に応じて保護層、下塗り
層、中間層、黄色フィルター層、アンチハレーション
層、バック層などの種々の補助層を設けることができ
る。バック層には下引き層、保護層などを更に加えても
よい。また、各感光層は2層以上に分割されてもよい。
これらの各層には、色カブリ防止剤または退色防止剤と
して、ヒドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導体、
没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を含有しても
良い。さらに光による劣化を防止するために、前述の紫
外線吸収剤を導入しても良い。支持体が、酸化チタンな
どの白色顔料を含有したポリエチレンラミネート紙であ
る場合には、バック層は帯電防止機能を持ち表面抵抗率
が1012Ω・cm以下になるように設計することが望まし
い。
【0030】次に本発明に用いられる有機発光素子につ
いて説明する。本発明において有機発光素子は、感光材
料の各感光層の分光感度に対応する波長範囲内に発光ス
ペクトルのピーク波長を有する少なくとも三つ、必要に
応じて四つの独立したドットアレイ状有機発光素子を用
い、発光スペクトルの発光強度が、最短波長域で発光す
る有機発光素子から最長波長域で発光する有機発光素子
まで順次増加するような発光強度で露光する。有機発光
素子はその発光スペクトルのピーク波長が、該当感光層
の最大分光感度を与える波長と一致することが望ましい
が、最大分光感度を与える波長より50nm以内、より好
ましくは30nm以内の短波側にあってもよい。
【0031】陽極と陰極の間に直流(必要に応じて交流
成分を含んでもよい)電圧(通常2ボルト〜30ボルト
の範囲のパルス電圧)、またはパルス電流を印加すれ
ば、発光を得ることができる。本発明において、1画面
の書込み時間を考慮すると、1画素の露光時間が1〜1
-7秒、好ましくは10-1〜10-6秒であることが望ま
しい。本発明の有機発光素子の駆動については、特開平
2−148687号、同6−301355号、同5−2
9080号、同7−134558号、同8−23468
5号、同8−241047号等に記載の方法が利用でき
る。
【0032】本発明において、有機発光素子の露光量の
調節は、強度変調方式を用いても良いし、時間変調方式
を用いてもよい。強度変調方式は素子に流す電流を制御
することにより素子の発光強度をコントロールして露光
量を調節できる。時間変調方式は素子を一定の強度で光
らせ、その照射時間を変えることにより達成される。さ
らに、光をパルスで発生させ照射するパルスのカウント
で露光量をコントロールする方式すなわちパルス変調方
式を採用することもできる。
【0033】本発明において、有機発光素子は発光色別
に設けられたドットアレイとして使用する。各発光色は
1ラインでも、複数のラインになっていてもよい。1画
素のサイズは、10〜500μm 、好ましくは50〜3
00μm である。各発光色のドットアレイ状有機発光素
子の各ドットは、少なくとも8つのばらばらな水準で発
光し、これに対応して少なくとも8つのばらばらな水準
(8階調)で感光層を露光する。望ましくは、各ドット
は少なくとも64のばらばらな水準で発光し、これに対
応して少なくとも64のばらばらな水準(64階調)で
感光層を露光する。さらに好ましくは、各ドットは少な
くとも256のばらばらな水準で発光し、これに対応し
て少なくとも256のばらばらな水準(256階調)で
感光層を露光する。
【0034】本発明の有機発光素子に使用する陽極材料
としては、透明基板上に酸化錫、酸化錫インジウム(I
TO)、酸化亜鉛インジウムなどの透明電極を設け、そ
の上にMg−Ag、Al、Li−Al、Caなどの陰極
を設置する構成のものでも、また、基板(この場合は透
明である必要はない)上に上記陰極をまず設け、その上
に発光層を含む少なくとも1層の有機化合物層(膜厚は
有機化合物層トータルで10nm〜1μm であることが望
ましい)を設置し、さらにこの上に上記透明電極を設置
する構成のものでもよい。後者の場合、一般の電気回路
基板に用いられているガラスファイバーやセラミックス
入りのコンポジット材を使用してもよい。
【0035】本発明の有機発光素子において、陽極また
は陰極の上に、発光層を含む有機化合物を少なくとも1
層設ける。有機化合物層を含む素子の具体的な構成は、
陽極/ホール輸送層/発光層/陰極、陽極/発光層/電
子輸送層/陰極、陽極/ホール輸送層/発光層/電子輸
送層/陰極、陽極/発光層/陰極などが挙げられる(逆
の構成でもよい)。また、発光層、ホール輸送層、電子
輸送層を複数層設けたり、ホール注入層や電子注入層を
設けても良い。
【0036】本発明はこれらの構成に加えて、陽極とホ
ール輸送層(ホール輸送層を設けないときは発光層)の
間で、陽極に接して導電性高分子層を設置することが好
ましい。この層を設置することにより、駆動電圧がほと
んど上昇することなく、有機化合物層の膜厚を大きくす
ることができ、輝度ムラやショートが改善される。導電
性高分子としては、WO−98/05187等に記載の
ポリアニリン誘導体、ポリチオフェン誘導体およびポリ
ピロール誘導体が好ましい。これらの誘導体はプロトン
酸(例えば、樟脳スルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、スチレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸等)
と混合した状態で使用することができる。また、ポリア
ニリン誘導体は、ルコエメラルディン型、エメラルディ
ン型、ペルニグルアニリン型をそれぞれ単独もしくは複
数混合して用いることができる。これらの誘導体は、必
要に応じて他の高分子(例えば、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)やポリ−N−ビニルカルバゾール(P
VCz)等)と混合して使用することもできる。導電性
高分子層の表面抵抗は10000Ω/□以下が望まし
い。導電性高分子層の膜厚は10nm〜1000nm、特に
20nm〜200nmが望ましい。
【0037】本発明の有機発光素子に使用できる発光層
としては、電子輸送性発光層であっても、ホール輸送性
発光層であってもよい。発光層には少なくとも一種の発
光材料を含有する。発光材料としては、特に限定するも
のではなく、励起されて蛍光を発することのできるもの
であればよく、例えば、オキシノイド化合物、ペリレン
化合物、クマリン化合物、アザクマリン化合物、オキサ
ゾール化合物、オキサジアゾール化合物、ペリノン化合
物、ピロロピロール化合物、ナフタレン化合物、アント
ラセン化合物、フルオレン化合物、フルオランテン化合
物、テトラセン化合物、ピレン化合物、コロネン化合
物、キノロン化合物及びアザキノロン化合物、ピラゾリ
ン誘導体及びピラゾロン誘導体、ローダミン化合物、ク
リセン化合物、フェナントレン化合物、シクロペンタジ
エン化合物、スチルベン化合物、ジフェニルキノン化合
物、スチリル化合物、ジスチリルベンゼン化合物、ブタ
ジエン化合物、ジシアノメチレンピラン化合物、ジシア
ノメチレンチオピラン化合物、フルオレセイン化合物、
ピリリウム化合物、チアピリリウム化合物、セレナピリ
リウム化合物、テルロピリリウム化合物、芳香族アルダ
ジエン化合物、オリゴフェニレン化合物、キサンテン化
合物及びチオキサンテン化合物、シアニン化合物、アク
リジン化合物、アクリドン化合物、キノリン化合物、8
−ヒドロキシキノリン化合物の金属錯体、ベンゾキノリ
ノールベリリウム錯体、2,2′−ビピリジン化合物の
金属錯体、シッフ塩とIII 族金属との錯体、オキサジア
ゾール化合物の金属錯体、希土類錯体等が用いられる。
【0038】これらの発光材料は、単独で用いても、複
数併用してもよい。また、キャリア輸送性の高分子中に
分子分散させるか、或いは、低分子キャリア輸送剤と発
光材料をキャリア輸送性のない高分子中に分子分散させ
て使用してもよい。電子輸送性の高分子とは電子受容性
基を側鎖あるいは主鎖中に有する高分子を言い、ホール
輸送性の高分子とは電子供与性基を側鎖あるいは主鎖中
に有する高分子を言い、また、キャリア輸送性のない高
分子とはポリメチルメタクリレートやポリメチルアクリ
レート、ポリスチレン、ポリカーボネートのような電気
的に不活性な高分子を言う。そして、キャリア輸送性の
無いときに使用する低分子キャリア輸送剤とは電子輸送
性(電子受容性)またはホール輸送性(電子供与性)の
低分子材料を言う。
【0039】また、高分子発光材料を用いることも好ま
しい。高分子発光材料の例としては、ポリ−p−フェニ
レンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリチオ
フェン誘導体等のπ共役系の他、低分子色素とテトラフ
ェニルジアミンやトリフェニルアミンを主鎖や側鎖に導
入したポリマー等が挙げられる。高分子発光材料に低分
子発光材料を混合して使用することもできる。
【0040】電子輸送性化合物としてはオキサジアゾー
ル誘導体、トリアゾール誘導体、トリアジン誘導体、ニ
トロ置換フルオレノン誘導体、チオピランジオキサイド
誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ペリレンテトラカル
ボキシル誘導体、アントラキノジメタン誘導体、フレオ
レニリデンメタン誘導体、アントロン誘導体、ペリノン
誘導体、オキシン誘導体、キノリン錯体誘導体などの化
合物が挙げられる。
【0041】ホール輸送性化合物としてはポリ−N−ビ
ニルカルバゾールやポリフェニレンビニレン誘導体、ポ
リフェニレン、ポリチオフェン、ポリメチルフェニルシ
ラン、ポリアニリンなどの高分子やトリアゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポ
リアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体及びピラ
ゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールア
ミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール
誘導体、カルバゾール誘導体、スチリルアントラセン誘
導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチル
ベン誘導体、フタロシアニン等のポリフィリン誘導体、
芳香族第三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物、
ブタジエン化合物、ベンジジン誘導体、ポリスチレン誘
導体、トリフェニルメタン誘導体、テトラフェニルベン
ジン誘導体、スターバーストポリアミン誘導体などを使
用することができる。
【0042】ホール輸送層、電子輸送層、発光層および
導電性高分子層などの有機化合物層は、真空蒸着法、ス
パッタ法、ディッピング法、スピンコーティング法、キ
ャスティング法、バーコート法、ロールコート法等、公
知の方法を用いて形成することができる。また溶媒を使
い分けることにより多層塗布も可能である。
【0043】この電子輸送層の上に、前述の陰極を設け
る。また、0.01〜10nm程度の薄層からなる酸化ア
ルミニウムやフッ化リチウムの層を挟んで陰極を設けて
もよい。陰極の表面(有機化合物層と反対側)には湿気
や空気を遮断するための保護層を形成してもよい。この
目的の保護層については特開平7−85974号等に記
載されている。さらに、ガラスやポリ(クロロトリフル
オロエチレン)シートを用いて封止することが望まし
い。この中に乾燥剤や撥水性のフッ素系不活性液体等を
挿入してもよい。
【0044】本発明において、透明基板として通常のガ
ラス基板の他にプラスチック基板を使用することができ
る。プラスチック基板としては、耐熱性、寸法安定性、
耐溶剤性、電気絶縁性、加工性、低通気性、低吸湿性に
優れていることが必要である。このような材料として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレ
ート、アリルジグリコールカーボネート、ポリイミド等
が挙げられる。これらの基板の表面、あるいは電極と反
対面(裏面とする)は、透湿防止層(ガスバリア層)を
設置するのが好ましい。透湿防止層(ガスバリア層)と
しては窒化珪素や酸化珪素などの無機物が好ましく、例
えば高周波スパッタリング法などにより成膜できる。さ
らに、必要に応じて、ハードコート層やアンダーコート
層を設けてもよい。
【0045】電極(特に透明電極)のパターニングは、
フォトリソグラフィーなどによる化学的エッチングで行
なうこともできるし、レーザーなどを用いて物理的にエ
ッチングすることもできる。また、マスクを重ねて真空
蒸着やスパッタなどを行なってもよい。
【0046】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例によって限定されるものでは
ない。 実施例1 カラー感光材料の作成法 感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方
【0047】感光性ハロゲン化銀乳剤(1)〔赤感乳剤
層用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水27リットル中に
ゼラチン800g、臭化カリウム12g、塩化ナトリウ
ム80gおよび化合物(a)1.2gを加えて55℃に
保温したもの)に、表1の(I)液と(II)液を同時に
19分間等流量で添加した。5分後さらに表1の(III)
液と(IV)液を同時に24分間等流量で添加した。常法に
より水洗、脱塩した後石灰処理オセインゼラチン880
gと化合物(b)2.8gを加えて、pHを6.2、p
Agを7.7に調整しリボ核酸分解物20.5g、トリ
メチルチオ尿素51mgを加え60℃で約70分最適に化
学増感した後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラザインデン9.0g、色素(a)3.
2g、KBrを20.5gを順次加えた後、冷却した。
このようにして平均粒子サイズ0.30μmの単分散立
方体塩臭化銀乳剤29.5kgを得た。
【0048】
【表1】
【0049】
【化1】
【0050】感光性ハロゲン化銀乳剤(2)〔緑感乳剤
層用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水600ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.3g、塩化ナトリウム2
gおよび化合物(a)30mgを加えて46℃に保温した
もの)に、表2の(I)液と(II)液を同時に10分間
等流量で添加した。5分後さらに表2の(III) 液と(I
V)液を同時に30分間等流量で添加した。また(III)
、(IV)液の添加終了1分後に色素のメタノール溶液
60ml(色素(b1)360mgと色素(b2)73.4
mgとを含む)を一括して添加した。常法により水洗、脱
塩(沈降剤(a)を用いてpH4.0で行った)した後
石灰処理オセインゼラチン22gを加えて、NaClと
NaOHを適量加えてpHを6.0、pAgを7.6に
調整しチオ硫酸ナトリウム1.8mgと4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン18
0mg、を加えて60℃で最適に化学増感し、次いでカブ
リ防止剤(1)90mgを添加した後、冷却した。また、
防腐剤として化合物(b)70mgと化合物(c)3mlを
加えた。このようにして平均粒子サイズ0.30μmの
単分散立方体塩臭化銀乳剤635gを得た。
【0051】
【表2】
【0052】
【化2】
【0053】
【化3】
【0054】感光性ハロゲン化銀乳剤(3)〔青感乳剤
層用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水29.2リットル
中にゼラチン1582g、KBr127g、化合物
(a)660mgを加えて70℃に保ったもの)に表3に
示す組成の(I)液と(II)液を、(II)液を添加し、
10秒後に(I)液を、各々30分間かけて添加した。
また、(II)液添加終了後5分後に(IV)液を添加し、
その10秒後に(III)液を、(III)液は27分50秒、
(IV)液は28分間かけて添加した。
【0055】その後、常法により水洗、脱塩(沈降剤
(b)32.4gを用いてpH3.9で行った)した
後、石灰処理オセインゼラチン1230gと化合物
(b)2.8gを加えてpHを6.1、pAgを8.5
にあわせた。その後、チオ硫酸ナトリウムを27.7mg
加え、65℃で約70分最適に化学増感した後、色素
(c)17.5g、カブリ防止剤(1)2.8g、化合
物(c)を117ml順次加えた後、冷却した。得られた
乳剤のハロゲン化銀粒子は八面体であり、粒子サイズ
は、0.55μm、収量は29.1kgであった。
【0056】
【表3】
【0057】
【化4】
【0058】次に、化合物(d)のゼラチン分散物の作
り方について述べる。化合物(d)を0.4g、高沸点
有機溶剤(1)を1.1g、化合物(f)を0.1g、
化合物(g)を0.2g、界面活性剤(1)を0.2g
秤量し、酢酸エチルを9.5cc加え、約60℃で加熱溶
解し、均一な溶液とした。この溶液と石灰処理ゼラチン
の16%溶液60gを攪拌混合した後、ホモジナイザー
で10分間10000rpm で分散した。分散後、希釈用
の水を29cc加えた。この分散液を化合物(d)の分散
物という。
【0059】
【化5】
【0060】水酸化亜鉛の分散物の調製法について述べ
る。平均粒子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛12.5
g、分散剤としてカルボキシメチルセルロース1g、ポ
リアクリル酸ソーダ0.1gを4%ゼラチン水溶液10
0mlに加え、ミルで平均粒径0.75mmのガラスビーズ
を用いて30分間粉砕した。ガラスビーズを分離し、水
酸化亜鉛の分散物を得た。
【0061】次に色素供与性化合物のゼラチン分散物の
作り方について述べる。シアンの色素供与性化合物(A
1)を7.3g、シアンの色素供与性化合物(A2)を
11.0g、界面活性剤(1)を0.8g、化合物
(h)を1g、化合物(i)を1.3g、化合物(j)
を4.4g、化合物(k)を2.2g、高沸点有機溶剤
(1)を7g、高沸点有機溶剤(2)を3g秤量し、酢
酸エチル26ml加え、約60℃で加熱溶解し、均一な溶
液とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの16%溶液6
5gと水87ccを攪拌混合した後、ホモジナイザーで1
0分間10000rpm で分散した。分散後、希釈用の水
を220cc加えた。この分散液をシアンの色素供与性化
合物の分散物と言う。
【0062】
【化6】
【0063】
【化7】
【0064】マゼンタの色素供与性化合物(B)を4.
50g、化合物(m)を0.05g、化合物(h)を
0.05g、界面活性剤(1)を0.094g、高沸点
有機溶剤(2)を2.25g秤量し、酢酸エチル10ml
を加え、約60℃で加熱溶解し、均一な溶液とした。こ
の溶液と石灰処理ゼラチンの16%溶液15.2gと水
23.5ccを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分
間、10000rpm で分散した。その後希釈用水を42
cc加えた。この分散液をマゼンタの色素供与性化合物の
分散物と言う。
【0065】
【化8】
【0066】イエローの色素供与性化合物(C)を15
g、化合物(d)を3g、化合物(h)を1.5g、界
面活性剤(1)を1.4g、高沸点有機溶剤(2)を
7.5g秤量し、酢酸エチル40mlを加え、約60℃で
加熱溶解し、均一な溶液とした。この溶液と石灰処理ゼ
ラチンの16%溶液53gと水85.7ccを攪拌混合し
た後、ホモジナイザーで10分間、10000rpm で分
散した。その後希釈用水を83.7cc加えた。この分散
液をイエローの色素供与性化合物の分散物と言う。
【0067】
【化9】
【0068】これらにより表4、表5および表6のよう
な熱現像感光材料101を構成した。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【化10】
【0073】
【化11】
【0074】次に受像材料の作り方について述べる。表
7、表8および表9に示す様な構成の受像材料R201
を作った。
【0075】
【表7】
【0076】
【表8】
【0077】
【表9】
【0078】
【化12】
【0079】
【化13】
【0080】次に上記の感光材料101に、前記ジェー
ムス編「写真過程の理論」第4版、512頁記載のウエ
ッジ分光感光計を用いて露光した。露光済の感光材料の
乳剤面に湿し水をワイヤーバーで供給し、その後受像材
料R201と膜面が接するように重ね合わせた。熱現像
温度83℃で30秒間加熱した後、感光材料から受像材
料を引き剥がし、受像材料上に感光材料の分光感度を表
わす画像を得た。得られた分光感度曲線を図1に示す。
【0081】比較用の感光材料102を以下のよに作成
し、感光材料101と同様にウエッジ分光感光計による
露光と熱現像処理を行ない、分光感度を測定した。感光
性ハロゲン化銀乳剤(2)に代えて下記のように調製し
た感光性ハロゲン化銀乳剤(4)を緑感乳剤層用に用い
た以外は、感光材料101と全く同じ構成を有する感光
材料102を作成した。
【0082】感光性ハロゲン化銀乳剤(4)の調製法 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水600ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.5g、塩化ナトリウム
1.5gおよび化合物(a)25mgを加えて36℃に保
温したもの)に、表2の(I)液と(II)液を同時に1
0分間等流量で添加した。5分後さらに表2の(III) 液
と(IV)液を同時に30分間等流量で添加した。また(I
II) 液、(IV)液の添加終了1分後に色素のメタノール
溶液(色素(b1)420mgと色素(b2)85.6mg
とを含む)を一括して添加した。常法により水洗、脱塩
(沈降剤(a)を用いてpH4.0で行った)した後、
石灰処理オセインゼラチン22gを加え、さらにNaC
lとNaOHを適量加えてpHを6.2、pAgを7.
8に調整し、チオ硫酸ナトリウム2.4mgと4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデ
ン180mgを加えて60℃で最適に化学増感し、次いで
カブリ防止剤(1)70mgを添加した後、冷却した。ま
た、防腐剤として化合物(b)70mgと化合物(c)3
mlを加えた。このようにして平均粒子サイズ0.12μ
mの単分散立方体塩臭化銀乳剤630gを得た。なお、
表2は感光性ハロゲン化銀乳剤(2)と同じである。得
られた分光感度曲線を図2に示す。
【0083】感光材料102の緑感層の感度は、感光材
料101に比較して0.95log 露光量単位だけ低く、
赤感層よりも0.08log 露光量単位だけ低いことを確
認した。
【0084】実施例2 有機感光素子の作製法 図3に示すように1画素のサイズが100μm 角である
素子を10μm の間隔をおいて5cmの幅に並べて青
(B)光用ドットアレイ状の有機発光素子を作製した。
同様に緑(G)光用ドットアレイ状の有機発光素子及び
赤(R)光用ドットアレイ状の有機発光素子を作製し、
それぞれのアレイは20μm の間隔とした。各素子間及
びアレイ間は光漏れを防止するために、透明ガラス基板
(厚さ0.5mm)上(ITO側)にアクリル樹脂水溶液
に粒子径0.1μm 以下の微粒子黒色顔料を分散させた
ネガ型フォトレジストを用いてパターニングし、ブラッ
クマトリックスとした。
【0085】(B光用ドットアレイ有機発光素子の作
製)基板をイソプロピルアルコール(IPA)中に浸漬
し、各15分間超音波洗浄した後、ITOの上に、N,
N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−
1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(NPD)
を厚さ40nmで真空蒸着し、その上に4,4’−ビス
〔2−(トリフェニルシリル)ビニル〕ビフェニルを厚
さ20nmで真空蒸着し、さらに2−フェニル−5−(2
−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ルを40nmで蒸着した。続いてこの有機物層の上に、M
gとAgを10:1のモル比で100nmの厚さとなるよ
うに真空蒸着して陰極とし、さらにAgを60nmの厚さ
で蒸着して陰極を保護した。このドットアレイ状の有機
発光素子をArグローブボックス中でガラスおよびUV
硬化樹脂を用いて封止した。この素子に100mA/cm2
の電流を通じて発光させて、発光スペクトルを測定した
ところ、ピーク波長455nm、半値幅70nmを得た。
【0086】(G光用ドットアレイ有機発光素子の作
製)有機物層を陽極側からNPDを40nmの厚さで真空
蒸着し、その上に4−(2−ナフト<2,3−d>オキ
サゾール−2−イル−ビニル)−N,N−ジフェニルア
ニリンを40nmの厚さで蒸着し、さらにこの上にビス
(8−ベンゼンスルホンアミドキノリン)亜鉛(II)を
20nmの厚さで蒸着した。この上に上記B光用有機発光
素子と全く同様に陰極等を蒸着し、封止してG光用有機
発光素子を作製した。この素子に100mA/cm2 の電流
を通じて発光させて、発光スペクトルを測定したとこ
ろ、ピーク波長550nm、半値幅100nmを得た。この
G光用有機発光素子は半値幅が大きく、露光時混色を起
こすので500nm以下の光と600nm以上の光をカット
するようにバンドパスフィルターを素子と組合せて使用
した。
【0087】(R光用ドットアレイ有機発光素子の作
製)上記G光用有機発光素子に使用した4−(2−ナフ
ト<2,3−d>オキサゾール−2−イル−ビニル)−
N,N−ジフェニルアニリンの代わりに2−(4−ジフ
ェニルアミノ−ベンジリデン)−2H−シクロペンタ<
b>ナフタレン−1,3−ジオンを用いた以外は、全く
同様にしてR光用有機発光素子を作製した。この素子に
100mA/cm2 の電流を通じて発光させて、発光スペク
トルを測定したところ、ピーク波長650nm、半値幅1
10nmを得た。
【0088】実施例3 画像形成と評価 実施例2のB、G及びR光用のドットアレイ状有機発光
素子を用いて、実施例1の感光材料101をB光、G光
(バンドパスフィルターを使用した状態で)、R光の順
に増加するエネルギーでしかも感光材料の感度とバラン
スをとれるように光量を調節して像様露光し、実施例1
に記した操作により熱現像処理を行ない、受像材料上に
カラー画像を得た。露光は、セルホックレンズを用い
て、各素子の光が感光材料の乳剤面に集光するようにし
て行ない、定電流パルスの印加時間を256階調の画像
表現が可能なようにそれぞれ256のばらばらな水準で
行なった(露光時間は各素子とも1〜10-4秒のオーダ
ーであった)。得られた画像の混色の程度を調べたとこ
ろ、ほとんど見られなかった。同様に実施例1の感光材
料102を用いて得られた画像の混色の程度も調べた。
感光材料102は緑感光層の感度が感光材料101に比
べて相対的に低いため、G光用有機発光素子の輝度を上
げて露光した。得られた画像は、マゼンタ部へのイエロ
ーの混色が大きいだけでなく、シアンも少し混色が見ら
れ、この混色はG光用有機発光素子の輝度を調節しても
ほとんど改善されないことがわかった。
【0089】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、最大分光
感度に対応する波長が異なる少なくとも三つの感光層を
有し、該波長における感光層の感度が、最短波長の最大
分光感度を有する感光層から最長波長の最大分光感度を
有する感光層まで順次減少しているカラー感光材料を、
各感光層の分光感度に対応する波長範囲内に発光スペク
トルのピーク波長を有する少なくとも三つの独立したド
ットアレイ状有機発光素子を用い、しかも有機発光素子
の発光スペクトルの発光強度が、最短波長域で発光する
有機発光素子から最長波長域で発光する有機発光素子ま
で順次増加するような発光強度で露光して現像処理する
本発明の画像形成法によって、色再現の良いカラー画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料101の分光感度を示すスペクトル図
である。
【図2】感光材料102の分光感度を示すスペクトル図
である。
【図3】本発明に用いるドットアレイ状有機発光素子の
1例を示す模式図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)支持体上に少なくとも、 (1)像様露光及び処理によってイエロー画像を形成す
    ることができる感光層、(2)像様露光及び処理によっ
    てマゼンタ画像を形成することができる感光層、及び
    (3)像様露光及び処理によってシアン画像を形成する
    ことができる感光層からなり、しかも前記感光層の各々
    が380〜900nmの範囲内の輻射線に感光し、かつ最
    大分光感度に対応する波長がそれぞれ異なり、これらの
    (1)〜(3)の感光層の最大分光感度が、最短波長の
    最大分光感度を有する感光層から最長波長の最大分光感
    度を有する感光層まで順次減少しているカラー感光材料
    を(b)各感光層の分光感度に対応する波長範囲内に発
    光スペクトルのピーク波長を有する少なくとも三つの独
    立したドットアレイ状有機発光素子を用い、しかも前記
    有機発光素子の発光スペクトルの発光強度が、最も短波
    長域で発光する有機発光素子から最も長波長域で発光す
    る有機発光素子まで順次増加するような発光強度で露光
    することを特徴とするカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】 カラー感光材料が、像様露光及び処理に
    よって黒色画像を形成もしくは黒色画像を補正すること
    ができる第4の感光層(380〜900nmの範囲内の輻
    射線に感光)をさらに有し、これに対応して第4のドッ
    トアレイ状有機発光素子をさらに用いて露光することを
    特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成方法。
  3. 【請求項3】 カラー感光材料の最短波長の最大分光感
    度を有する感光層と最長波長の最大分光感度を有する感
    光層との間の感度の差が0.2log 露光量単位より大き
    いことを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれか
    に記載のカラー画像形成方法。
  4. 【請求項4】 それぞれのドットアレイ状有機発光素子
    の各ドットは少なくとも8つのばらばらな水準で発光
    し、これに対応して少なくとも8つのばらばらな水準で
    感光層を露光することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載のカラー画像形成方法。
  5. 【請求項5】 感光層の最大分光感度に対応する波長が
    お互いに少なくとも50nm離れているカラー感光材料を
    用いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載のカラー画像形成方法。
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