JP2001296618A - 画像形成方法とそれに用いる画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法とそれに用いる画像形成装置

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JP2001296618A
JP2001296618A JP2000110492A JP2000110492A JP2001296618A JP 2001296618 A JP2001296618 A JP 2001296618A JP 2000110492 A JP2000110492 A JP 2000110492A JP 2000110492 A JP2000110492 A JP 2000110492A JP 2001296618 A JP2001296618 A JP 2001296618A
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Hiroaki Takano
博明 高野
Yoshihiko Suda
美彦 須田
Noriyuki Kokeguchi
典之 苔口
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白および定着処理を不完全な状態で終了さ
せたカラーネガフィルムを、フィルムスキャナーで読み
取り得られるデジタルカラー画像中の、粒状劣化を抑制
する読み取り方法、及びこれを用いたフィルムスキャナ
ーを提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像記
録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情報
を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法におい
て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の読
み取りが、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を挟んで
両側に配した画像入力媒体により行われることを特徴と
する画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料からの画像形成方法と、それに用いる画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀を利用した写真感光材料は
近年ますます発展し、現在では簡易に高画質のカラー画
像を入手することが可能となっている。たとえば通常カ
ラー写真と呼ばれる方式ではカラーネガフィルムを用い
て撮影を行い、現像後のカラーネガフィルムに記録され
た画像情報を光学的にカラー印画紙に焼き付けることで
カラープリントを得る。近年ではこのプロセスは高度に
発達し、大量のカラープリントを高効率で生産する大規
模な集中拠点であるカラーラボ、あるいは店舗に設置さ
れた小型、簡易のプリンタプロセッサである所謂ミニラ
ボの普及により誰でもがカラー写真を手軽に楽しめるよ
うになっている。
【0003】現在普及しているカラー写真の原理は、減
色法による色再現を採用している。一般的なカラーネガ
では透過支持体上に青、緑、そして赤色領域に感光性を
付与した感光素子であるハロゲン化銀乳剤を用いた感光
性層を設け、それらの感光性層中には各々が補色となる
色相であるイエロー、マゼンタそしてシアンの色素を形
成する所謂カラーカプラーを組合せて含有させている。
【0004】撮影により像様の露光を施されたカラーネ
ガフィルムは芳香族第一級アミン現像主薬を含有するカ
ラー現像液中で現像される。この時、感光したハロゲン
化銀粒子は現像主薬によって現像すなわち還元され、同
時に生成する現像主薬の酸化体と上記のカラーカプラー
のカップリング反応によって各色素が形成される。その
後現像によって生じた金属銀(現像銀)と未反応のハロ
ゲン化銀とを、それぞれ漂白および定着処理によって取
り除くことで色素画像が得られる。
【0005】同様な感光波長領域と発色色相の組合せを
有する感光性層を反射支持体上に塗設したカラー感光材
料であるカラー印画紙に現像処理後のカラーネガフィル
ムを通して光学的な露光を与え、これも同様の発色現像
と漂白、定着処理とを施すことでオリジナルの光景を再
現した色素画像よりなるカラープリントを得ることがで
きる。
【0006】これらのシステムは現在広く普及している
が、その簡易性を高める要求はますます強くなりつつあ
る。第一には、上述した発色現像および漂白、定着処理
を行うための処理浴は、その組成や温度を精密に制御す
る必要があり、専門的な知識と熟練した操作を必要とす
る。第二に、これらの処理液中には発色現像主薬や漂白
剤である鉄キレート化合物など環境的にその排出の規制
が必要な物質が含有されており、現像機器類の設置には
専用の設備を必要とする場合が多い。第三に、近年の技
術開発によって短縮されたとはいえ、これらの現像処理
には時間を要し、迅速に記録画像を再現する要求に対し
ては未だ不十分といわざるを得ない。
【0007】こうした背景から、現在のカラー画像形成
システムにおいて用いられている発色現像主薬や漂白剤
を使用しないシステムを構築することで環境上の負荷を
軽減し、簡易性を改良することへの要求はますます高ま
りつつある。
【0008】一方、カラーネガフィルムに形成された画
像をスキャナー等を用いて光学的に読みとり、電気信号
に変換したのち、画像処理を施していったんデジタル画
像データを作成し、これを用いて他の画像記録材料に画
像情報を転写する方法が知られている。この場合は、カ
ラーペーパーなどの感光材料に走査露光して仕上がりカ
ラープリントを得るデジタルプリンタはもちろん、イン
クジェットプリンタや昇華型プリンタあるいは電子写真
方式などの各種の非銀塩プリンタを通じて仕上がりプリ
ントを得ることが可能である。これらの一度デジタル画
像データに変換する方法において、撮影用カラーフィル
ムに記録した情報を光学系を介して直接印画紙に画像投
影して仕上がりカラープリントを作製することを前提と
しない場合には、被写体の青色情報、緑色情報、赤色情
報を各々イエロー・マゼンタ・シアンの色素画像情報に
必ずしも対応させなければならないというフィルム設計
上の制約条件は無く、ここにコンベンショナルハロゲン
化銀写真感光材料と異なった構成の設計により機能向上
の余地がある。
【0009】前記のような、光学的プリントを前提とせ
ず一度デジタル画像データに変換するための感光要素と
して、特願平11−119701号には、デジタルカラ
ー画像の輝度情報および色情報を抽出するために、輝度
情報を記録する感光性層(以下、「輝度情報記録層」と
も略する)を有し、かつ色情報を記録する感光性層(以
下、「色情報記録層」とも略する)を独立に有するハロ
ゲン化銀カラー感光材料が記載されている。
【0010】前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の色
情報記録層の構成には、従来のカラー写真感光材料の層
構成と同様に、青色感光性層、緑色感光性層、赤色感光
性層に、各々現像処理後における色相が互いに異なる発
色現像主薬の酸化物と反応して色素を形成するカプラー
を含有する感光性層群を用いる方法、及び被写体側から
ストライプまたはモザイク状の色分解カラーフィルタ配
列層、次に可視光全体に感色性を有する感光性層の順に
構成する方法がある。
【0011】我々は特願平11−119701号に記載
のように、漂白および定着処理を不完全な状態で終了さ
せ、現像によって生じた金属銀(現像銀)と未反応のハ
ロゲン化銀を残留させたカラーネガフィルムを、フィル
ムスキャナーで読み取りデジタル画像を形成する際、赤
外画像情報を読み取って、可視色分解画像情報から、前
記赤外画像情報を演算により減じることによって、前記
金属銀に起因するノイズを抑制する作業を行っていた。
ある時、前記赤外画像情報の演算を必要としない程度の
漂白および定着処理時間の短縮により得られたカラーネ
ガフィルムの読み取りを行っていたところ、この作業に
より得られる画質には粒状感にかなりのバラツキがある
ことがわかった。バラツキは特定の作業者によって大き
く異なっており、作業者毎に手順や所要時間を調べたと
ころ、所要時間には大きな差は見られなかったものの、
フィルムを置く面や、色分解画像取得の手順、すなわち
照射する光の順番に違いがあることがわかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、漂白
および定着処理を不完全な状態で終了させたカラーネガ
フィルムを、フィルムスキャナーで読み取り得られるデ
ジタルカラー画像中の、粒状劣化を抑制する読み取り方
法、及びこれを用いたフィルムスキャナーを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0014】1.ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像
記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情
報を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法におい
て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の読
み取りが、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を挟んで
両側に配した画像入力媒体により行われることを特徴と
する画像形成方法。
【0015】2.前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料
の両側で行われる読み取りが、同時に行われることを特
徴とする前記1に記載の画像形成方法。
【0016】3.前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料
の両側で行われる読み取りが、透過光を照射して行われ
ることを特徴とする前記1又は2に記載の画像形成方
法。
【0017】4.前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料
の両側で行われる読み取りが、一方が透過光を照射して
行われ、もう一方が反射光を照射して行われることを特
徴とする前記1に記載の画像形成方法。
【0018】5.前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料
の両側で行われる読み取りが、一方が可視光を照射して
行われ、もう一方が非可視光を照射して行われることを
特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の画像形成
方法。
【0019】6.前記透過光が可視光であり、反射光が
非可視光であることを特徴とする前記4又は5に記載の
画像形成方法。
【0020】7.ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像
記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情
報を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法におい
て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置へ
の、透過光と反射光の照射により行われる読み取りが、
該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の一方の面側に配し
た画像入力媒体により行われることを特徴とする画像形
成方法。
【0021】8.前記透過光が可視光であり、反射光が
非可視光であることを特徴とする前記7に記載の画像形
成方法。
【0022】9.前記透過光と反射光の照射により行わ
れる読み取りが、同時に行われることを特徴とする前記
8に記載の画像形成方法。
【0023】10.ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
像記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像
情報を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法にお
いて、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の
像記録情報の読み取りが、該ハロゲン化銀カラー写真感
光材料と接触し、かつ回転可能な透明搬送部材内に配さ
れた画像入力媒体により行われることを特徴とする画像
形成方法。
【0024】11.前記画像入力媒体が、前記ハロゲン
化銀カラー写真感光材料と接触し、かつ回転可能な透明
搬送部材内に配されていることを特徴とする前記1〜9
のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0025】12.前記ハロゲン化銀カラー写真感光材
料が、未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カラー写真感
光材料であることを特徴とする前記1〜11のいずれか
1項に記載の画像形成方法。
【0026】13.未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀
カラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介
して異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成
する画像形成方法において、該ハロゲン化銀カラー写真
感光材料の特定位置の可視情報と非可視情報の同時取得
を、各色分解画像情報毎に行い、該可視情報中の残存銀
に起因するノイズを、該非可視情報を用いて低減させる
ことを特徴とする画像形成方法。
【0027】14.未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀
カラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介
して異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成
する画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の
読み取りが、長波長側から順に行われることを特徴とす
る画像形成方法。
【0028】15.未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀
カラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介
して異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成
する画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の
読み取りが、該ハロゲン化銀感光材料の低感度層側から
の光照射により行われることを特徴とする画像形成方
法。
【0029】16.未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀
カラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介
して異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成
する画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の
読み取りが、該ハロゲン化銀感光材料への反射光、次い
で透過光の照射により行われることを特徴とする画像形
成方法。
【0030】17.未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀
カラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介
して異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成
する画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の
読み取りが、該ハロゲン化銀感光材料への平行光の照射
により行われることを特徴とする画像形成方法。
【0031】18.前記未脱銀処理状態にあるハロゲン
化銀カラー写真感光材料が、未乾燥状態にあることを特
徴とする前記12〜17のいずれか1項に記載の画像形
成方法。
【0032】19.現像処理方法が、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を、所定の処理部材と重ね合わせて加熱
することにより、露光により記録された潜像に対応した
画像を作製させる方法であることを特徴とする前記1〜
18のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0033】20.前記ハロゲン化銀カラー写真感光材
料が、被写体の輝度情報、及び色情報を記録する感光性
ユニットを有するハロゲン化銀カラー写真感光材料であ
ることを特徴とする前記1〜19のいずれか1項に記載
の画像形成方法。
【0034】21.前記色情報を記録する感光性ユニッ
トが、被写体側から、ストライプまたはモザイク状の色
分解カラーフィルタ層、次に感光性層の順に構成される
ことを特徴とする前記20に記載の画像形成方法。
【0035】22.ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
像記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像
情報を得て、デジタル画像を形成する画像形成装置にお
いて、該画像入力媒体を該ハロゲン化銀カラー写真感光
材料を挟んで両側にそれぞれ少なくとも一つ有し、かつ
一方が可視光情報のみを得る手段を有し、もう一方が非
可視情報のみを得る手段を有することを特徴とする画像
形成装置。
【0036】23.ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
像記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像
情報を得て、デジタル画像を形成する画像形成装置にお
いて、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の一方の面側
のみ該画像入力媒体を有し、かつ該画像入力媒体が、該
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の可視情報
と、非可視情報を同時に得る手段を有することを特徴と
する画像形成装置。
【0037】24.前記画像形成装置が、透過光と反射
光を照射する手段を有することを特徴とする前記22又
は23に記載の画像形成装置。
【0038】25.前記22〜24のいずれか1項に記
載の画像形成装置が、前記ハロゲン化銀カラー写真感光
材料を搬送しながら読み取る手段を有することを特徴と
する画像形成装置。
【0039】26.ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
像記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像
情報を得て、デジタル画像を形成する画像形成装置にお
いて、該画像入力媒体が、該ハロゲン化銀カラー写真感
光材料と接触し、かつ回転可能な透明搬送部材内に配さ
れ、かつ搬送しながら読み取りを行う手段を有すること
を特徴とする画像形成装置。
【0040】以下に本発明を更に詳しく説明する。本発
明に用いられる「ハロゲン化銀カラー写真感光材料」と
しては、コンベンショナル写真フィルムとして知られる
カラーネガフィルム、例えばコニカ社製センチュリアフ
ィルムが挙げられる。また本発明では、前記コンベンシ
ョナル写真フィルムのように、アナログプリンタを用い
た、印画紙への投影露光による写真プリント作製を前提
としない、フィルムスキャナー読み取り専用に設計させ
た写真フィルムであればより好ましい。
【0041】このようなハロゲン化銀写真感光材料とし
て、例えば特願平11−119701号に記載のよう
に、デジタルカラー画像の輝度情報および色情報を抽出
するために、輝度情報を記録する感光性層(以下輝度情
報記録層とも略する)を有する、好ましくは、更に色情
報を記録する感光性層(以下、色情報記録層とも略す
る)を独立に有する態様のものが挙げられる。
【0042】以下に、輝度情報を記録する感光性層につ
いて詳細を説明する。輝度情報を記録する感光性層は、
被写体画像の明暗情報と画像の質感を制御する機能を有
し、主として分光感度分布を調整することによってこれ
らの特性を目的・用途に合わせて制御することができ
る。従来のカラー写真感光材料においては、分光感度分
布を大きく変化させると、色相再現性に重大な影響を及
ぼし実用的なカラー画像を得ることができなかったが、
本発明のハロゲン化銀写真感光材料においては色相情報
は色情報記録層から抽出するため輝度情報記録層の分光
感度分布は可視光領域はもちろん非可視波長領域からも
選択することができる。
【0043】輝度情報記録層の分光感度はハロゲン化銀
写真感光材料の使用目的、用途に応じて適宜設定するこ
とができるが、自然な被写体描写の目的では可視光領域
に分光感度分布を有することが好ましく、特に高感度な
輝度情報記録層を実現するためには400nmから70
0nmの可視光全体に分光感度を有するいわゆるパンク
ロマチックの分光感度を有することが好ましい。
【0044】一方、より被写体の明るさ感をより忠実に
再現するための輝度情報記録層の分光感度としては、5
10〜600nmの間に極大感度を有し、かつその極大
感度の20%の最も短波側の波長が460〜520nm
の間にあり、かつ分光感度の極大感度の20%の最も長
波側の波長が620〜660nmの間にあることが好ま
しい。
【0045】さらに、輝度情報記録層の分光感度を非可
視光の波長領域とすることによって、被写体の色相を変
えることなく独特の画像描写性や質感を付与することが
可能である。例えば、遠くの山々や雲などの遠景被写体
の描写性を高めるためには輝度情報記録層に赤外波長領
域の分光感度を持たせることが有効である。
【0046】一方、可視光では区別がつかない例えば蝶
の雌雄の判別等を目的とした昆虫や植物の生態写真や標
本撮影あるいは鑑識や検査目的の撮影においては、輝度
情報記録層に紫外波長領域の分光感度を持たせることが
有効である。本発明の輝度感光性層に好ましく使用され
る非可視波長領域としては、紫外領域の場合は200〜
400nmの間が好ましく、赤外領域の場合は700〜
1300nmの間、特に好ましくは700〜1000n
mの波長領域が好ましい。
【0047】さらに、本発明に用いられる輝度情報記録
層は、可視光領域および非可視光領域の両方に分光感度
を有することも好ましい。この場合は、自然な画像描写
性の中に肉眼では認識困難な被写体情報を付与すること
が可能である。この場合の輝度情報記録層は、分光感度
の極大感度の20%になる最も短波側の波長が360〜
520nm、かつ分光感度の極大感度の20%になる最
も長波側の波長が650〜900nmの間であることが
好ましい。
【0048】本発明に用いられる輝度情報記録層に紫外
光領域の分光感度を付与するための具体的方法として
は、例えばハロゲン化銀粒子の固有感度を用いる方法が
ある。紫外光領域の分光感度分布の調整はハロゲン化銀
粒子のハロゲン組成を変化させることにより達成可能で
ある。
【0049】具体的手段としては、ハロゲン化銀粒子の
ハロゲン組成として、塩化銀含有率を30モル%以上、
より好ましくは60モル%以上の塩臭化銀または塩沃臭
化銀とする方法が挙げられる。
【0050】また、赤外光領域の分光感度を付与するた
めには、ハロゲン化銀乳剤に赤外分光増感色素を吸着さ
せることにより達成可能である。
【0051】次に、色情報を記録する感光性層(色情報
記録層)について説明する。色情報記録層の第1番目の
形態としては、従来のカラー写真感光材料の層構成と同
様に、青色感光性層、緑色感光性層、赤色感光性層に、
各々現像処理後における色相が互いに異なる発色現像主
薬の酸化物と反応して色素を形成するカプラーを含有す
る感光性層群を用いる方法である。
【0052】本発明に用いられる色情報記録層には、R
D308119VII−K項に記載されているフィルタ層
や中間層等の補助層を設けることが出来る。
【0053】本発明に用いられる色情報記録層には、R
D308119VII−K項に記載されている順層、逆
層、ユニット構成等の様々な層構成をとることが出来
る。
【0054】色情報記録層の第2番目の好ましい形態と
しては、被写体側からストライプまたはモザイク状の色
分解カラーフィルタ配列層、次に可視光全体に感色性を
有する感光性層の順に構成される場合である。この場合
の色分解カラーフィルタ配列層は被写体情報を色分離可
能な少なくとも2つの分光特性の異なる領域を有し、例
えば黄、緑、マゼンタおよびシアンまたは、黄、緑、シ
アン或いは、黄、マゼンタ、シアン等のフィルタをモザ
イク模様あるいはストライプ状に配列する方法、あるい
は赤、緑、青の3色のフィルタをモザイクあるいはスト
ライプ状に配列する方法などにより得られる。
【0055】また、フィルタをモザイク状に配列する方
法としてはベイヤー配列に代表される格子状配列の方法
や3角形や6角形や円形を敷き詰める配列などが挙げら
れる。また各色の配列は規則的でもよいしまったくラン
ダムに配置しても構わない。
【0056】このカラーフィルタの製造は既知の種々の
方法を用いることができる。代表的なカラーフィルタの
製造方法としては、基板上に顔料を分散した感光性樹脂
層を形成しこれをパターニングすることにより単色のパ
ターンを得る顔料分散法、基板上に染色用の材料である
水溶性高分子材料を塗布しこれをフォトリソグラフィー
工程により所望の形状にパターニングした後得られたパ
ターンを染色浴に浸漬して着色されたパターンを得る染
色法、熱硬化型の樹脂に顔料を分散させ、印刷を3回繰
り返すことによりR、G、Bを塗り分けた後、樹脂を熱
硬化させることにより着色層を形成する印刷法、色素を
含有する着色液をインクジェット方式で光透過性の基板
上に吐出し各着色液を乾燥させて着色画素部を形成する
インクジェット法などがある。
【0057】また、ランダム配列のカラーフィルタ作製
方法としては、特願平10−326017号等に記載の
方法を用いることができる。
【0058】さらに、ストライプ状カラーフィルタを作
製する方法としては、特願平10−326017号及び
Photographic Science and
Engineering,vol.21,225(19
77)等に記載の方法を用いることができる。
【0059】支持体からみてカラーフィルタ層より遠い
側には、耐アルカリ保護層を設けることが出来る。この
層はアルカリの透過を妨げるものであり、カラーフィル
タ層が高いpHにさらされることを防ぐ、それに伴うフ
ィルタ色素の消色や脱色を防ぐことを目的とする。耐ア
ルカリ保護層に用いるポリマーとしてはセルロースアセ
テートブチレート、ポリビニルブチラール等も用いるこ
とが出来るが、ポリビニルホルマール、ポリ塩化ビニリ
デンが好ましい。
【0060】通常耐アルカリ保護層より支持体側から遠
い側に、ハロゲン化銀乳剤層等の写真構成が塗設され
る。
【0061】つぎに、輝度情報記録層の塗設位置に関し
て説明する。輝度情報記録層の塗設位置は、色情報記録
層よりも被写体側に位置することが好ましい。
【0062】つまり、透明支持体側から色情報記録層、
輝度情報記録層の順に塗設したのち輝度情報記録層側か
ら露光する態様、あるいは透明支持体側から輝度情報記
録層、色情報記録層の順に塗設したのち透明支持体側と
被写体を相対する形で露光する態様、あるいは、透明支
持体をはさんで輝度情報記録層、色情報記録層を各々塗
設したのち輝度感光性層側から露光する態様などが好ま
しい。特に色情報記録層がストライプまたはモザイク状
の色分解カラーフィルタ配列層と可視光全体に感色性を
有する感光性層の順に構成される場合には、被写体側か
ら輝度情報記録層、透明支持体、カラーフィルタ配列
層、可視光全体に感光性を有する感光性層の順に構成さ
れることが好ましい。
【0063】輝度情報を色情報記録層の形成画像とは独
立して読み出すために、輝度情報記録層の形成画像は、
色情報記録層の形成画像とは異なる色相の発色画像であ
ることが好ましい。
【0064】したがって、本発明のハロゲン化銀写真感
光材料の輝度情報記録層と色情報記録層の各々におい
て、発色現像主薬の酸化物と反応してお互いに異なる分
光吸収形状の色素を形成するカプラーを含有することが
好ましい。
【0065】例えば、本発明のハロゲン化銀写真感光材
料が輝度情報記録層を有し、且つ、色情報記録層とし
て、青色感光性層、緑色感光性層、赤色感光性層を有す
る場合には、発色現像主薬の酸化物と反応してお互いに
異なる分光吸収形状の色素を各々形成する4種類のカプ
ラーを含有することが好ましい。
【0066】これら4種の分光吸収形状は吸収形状の重
なりが小さいことがより好ましいが、この目的のために
従来のカラー感光材料で用いられるイエローカプラー、
マゼンタカプラー、シアンカプラーに加えて最大吸収波
長が非可視波長領域にある赤外波長に吸収を有するカプ
ラー(以下赤外カプラーとも称する)を用いることがで
きる。
【0067】現像主薬の酸化体と反応して赤外吸収を有
する色素を形成するカプラーとしては、下記一般式
〔I〕または一般式〔II〕で表される化合物を好ましく
用いられる。
【0068】
【化1】
【0069】式中、R11はアルキル基、アルコキシル
基、フェノキシ基またはハロゲン原子を表し、R12はア
ルキル基、フェニル基、アルコキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイ
ル基またはスルファモイル基を表す。R13は水素原子ま
たは置換基を表し、n1は1、2、3の整数を表す。X
は水素原子または発色現像主薬の酸化体との反応によっ
て離脱する基を表す。
【0070】式中、Vはアリール基を表し、Wはアルキ
ル基を表す。Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体
との反応によって離脱する基を表す。
【0071】上記一般式〔I〕及び〔II〕で表される具
体的化合物としては、例えば特願平11−119701
号に記載されている、II−1〜II−29及びIII−1〜I
II−7等を挙げることができる。
【0072】また、本発明において色情報記録層がスト
ライプまたはモザイク状の色分解カラーフィルタ配列層
および可視光全体に感色性を有する感光性層から構成さ
れる場合では、輝度情報記録層では赤外色素を用いて赤
外吸収画像を形成させ、かつ色情報記録層の可視光全体
に感色性を有する感光性層では可視光全域を遮蔽する画
像を形成させる態様をとることが好ましい。ここでの可
視光全域を遮蔽する画像とは実質的に黒色画像を形成す
る機能を有していれば手段に制約は無いが、たとえば現
像により得られる黒化銀画像を利用しても良いし、現像
主薬と反応して色素を形成するカプラーを複数種用いて
実質的に黒色の画像を形成させても良い。特に、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの3種のカプラーを混合して用い
て実質的に黒色の画像を形成させる方法は赤外領域に吸
収を持たない黒色画像を得ることが可能であり、赤外発
色システムによる輝度情報との干渉が少なく好ましく用
いることができる。
【0073】本発明において、赤、緑及び青感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層に含まれるカプラーは、それぞれに含ま
れるカプラーから形成される発色色素の分光吸収極大が
少なくとも20nm離れていることが好ましい。また、
イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー
を用いることが好ましいが、乳剤層とカプラーの組み合
わせとしては、イエローカプラーと青感光性層、マゼン
タカプラーと緑感光性層、シアンカプラーと赤感光性層
に限られるものではなく、他の組み合わせでもよい。
【0074】本発明において用いることのできるDIR
化合物の具体例としては、例えば特開平4−11415
3号記載のD−1〜D−34が挙げられ、本発明はこれ
らの化合物を好ましく用いることができる。
【0075】本発明において用いることのできる拡散性
DIR化合物の具体例は上記のほかに例えば米国特許
4,234,678号、同3,227,554号、同
3,647,291号、同3,958,993号、同
4,419,886号、同3,933,500号、特開
昭57−56837号、同51−13239号、米国特
許2,072,363号、同2,070,266号、リ
サーチ・ディスクロージャー1981年12月第212
28号などに記載されているものを挙げることができ
る。
【0076】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤とし
ては、リサーチ・ディスクロージャーNo.30811
9(以下RD308119と略す)に記載されているも
のを用いることができる。
【0077】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤は、
物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用す
る。この様な工程で使用される添加剤は、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、No.18716
及びNo.308119(それぞれ、以下RD1764
3、RD18716及びRD308119と略す)に記
載されている。
【0078】本発明には種々のカプラーを加えて使用す
ることが出来、その具体例は、上記リサーチ・ディスク
ロージャーに記載されている。
【0079】上記各添加剤は、RD308119XIVに
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
【0080】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
前述RD308119VII−K項に記載されているフィ
ルタ層や中間層等の補助層を設けることができる。
【0081】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、前
述RD308119VII−K項に記載されている順層、
逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとることができ
る。
【0082】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を現像
処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリイ
オブ ザ フォトグラフィック プロセス第4版(T
heTheory of The Photograf
ic Process Forth Edition)
第291頁〜第334頁及びジャーナル オブ ザアメ
リカン ケミカル ソサエティ(Journal of
the American Chemical So
ciety)第73巻、第3、100頁(1951)に
記載されている、それ自体公知の現像剤を使用すること
ができ、また、前述のRD17643 28〜29頁、
RD18716 615頁及びRD308119XIX
に記載された通常の方法によって、現像処理することが
できる。
【0083】本発明において用いることのできる拡散性
DIR化合物の具体例は上記のほかに例えば米国特許
4,234,678号、同3,227,554号、同
3,647,291号、同3,958,993号、同
4,419,886号、同3,933,500号、特開
昭57−56837号、同51−13239号、米国特
許2,072,363号、同2,070,266号、リ
サーチ・ディスクロージャー1981年12月第212
28号などに記載されているものを挙げることができ
る。
【0084】本発明に用いられるハロゲン化銀カラー写
真感光材料に、あらかじめ現像主薬を内蔵させて現像処
理を簡素化した形態をとることも好ましい。特に、あら
かじめ現像主薬を内蔵した本発明のハロゲン化銀カラー
写真感光材料を露光後、難溶性金属塩化合物と錯形成し
て塩基を発生する錯形成化合物を含有する処理材料と、
水を存在させた状態で貼り合わせて加熱することにより
該ハロゲン化銀写真感光材料中に画像を形成させる画像
形成方法が好ましく用いられる。
【0085】本発明に用いられるハロゲン化銀カラー写
真感光材料は、特願平11−119701号に記載の現
像主薬の少なくとも1つを感光材料中に内蔵させて現像
処理を簡素化した構成をとることも好ましい。
【0086】本発明に用いられる形態が現像主薬内蔵型
感光材料である場合に用いる上記現像主薬の酸化体とカ
ップリング反応によって色素を形成する化合物(カプラ
ー)、ハロゲン化銀写真感光材料、及び処理の具体的な
方法については、例えば、特願平11−119701号
段落番号0139〜0205に記載の方法を挙げること
ができる。
【0087】以下に本発明の、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料の読み取り方法についての詳細を述べる。
【0088】本発明における「画像入力媒体」とは、特
定の表面積に投影された単位時間あたりの光エネルギー
量を、電気信号に変換する受光素子(以下、「半導体イ
メージセンサ」、あるいは単に「CCD」とも称す)を
さす。このようなものの例として、可視光波長領域や赤
外波長領域にまで感度を有するモノクロ(色弁別能を有
さない)CCDを一列に配した1次元のラインセンサ、
あるいはモノクロCCDを縦横2次元に配置したエリア
センサなどのタイプが挙げられる。
【0089】本発明における「異なる色分解画像情報」
とは、カラーネガフィルムに記録された被写体の色(画
像)情報である、赤、緑、及び青(以下、単に「RG
B」とも称す)の3原色成分が代表例である。
【0090】また、前記輝度情報記録層、及び色情報記
録層を有するカラーネガフィルムで、輝度情報記録層
が、赤外波長領域に吸収を有する色素を形成する赤外カ
プラーを含有する場合には、前記RGBの色分解画像情
報の他に、前記赤外カプラーが吸収を有する赤外波長領
域の読み取り(以下、「赤外1」とも称す)を必要とす
る。
【0091】さらに、特願平11−119701号に記
載の方法、すなわち赤外画像情報を読み取って、後に詳
細を述べる「未脱銀処理状態にある」カラーネガフィル
ムの、残存する銀に起因する前記「異なる色分解画像情
報」中の粒状ノイズを、前記赤外画像情報を用いて減算
処理する方法においては、カラーネガフィルムに記録さ
れた被写体の色(画像)情報とは無関係であって、前記
赤外カプラーが吸収を有する赤外波長領域とは干渉しな
い、新たな赤外波長領域の読み取り(以下、「赤外2」
とも称す)を追加する必要が生じる。
【0092】前記少なくとも3つ(RGB)、最大で5
つ(RGB、赤外1、赤外2)に及ぶ読み取り波長の選
択は、例えば光源が連続光源の場合には、発色カプラー
の分光吸収あるいはカラーフィルタ配列ユニットを含む
感光材料(例えば、前記輝度情報記録層、及び色情報記
録層を有するカラーネガフィルムの色情報記録層の形態
として、被写体側からストライプまたはモザイク状の色
分解カラーフィルタ配列層、次に可視光全体に感色性を
有する感光性層の順に構成したもの)の場合にはそのカ
ラーフィルタの各色の分光吸収形状に合わせて選択した
色分解フィルタを光源とモノクロCCDの間に挿入する
ことにより行うことができる。
【0093】また、光源にRGB、及び赤外などの原色
発光型の高輝度LEDを用いる場合にはLED光源を切
り替えることにより波長選択を行うことができる。
【0094】スキャナに用いる光源としては、可視波長
および赤外波長領域に発光波長を有するものであればと
くに制限はないが、例えばキセノンガス等の希ガスを封
入した蛍光ランプあるいは数種の高輝度LEDを組み合
わせて使用することもできる。
【0095】請求項1〜12に記載の本発明は、前記
「異なる色分解画像情報」として、前記輝度情報記録
層、及び色情報記録層を有するカラーネガフィルムで、
輝度情報記録層が、赤外波長領域に吸収を有する色素を
形成する赤外カプラーを含有する場合に追加となる赤外
波長領域の読み取り(前記、「赤外1」)を行う際の効
率化を達成する。また、後に詳細を述べる「未脱銀処理
状態にある」カラーネガフィルムに対し、特願平11−
119701号に記載の方法を適用する際の、赤外波長
領域の読み取り(前記、「赤外2」)方法に用いること
で、前記発明の効果の向上に寄与する。
【0096】以下に、図面(図1〜図9)を用いてさら
に詳細を述べる。請求項1に記載の本発明の実施形態と
しては、図1に示すようにカラーネガフィルム1を挟ん
で対を成す、可視波長領域のみに感度を有するラインセ
ンサ7、8、又は9と、赤外波長領域のみに感度を有す
るラインセンサ4、5、又は6との組を複数用いる方法
と、図3に示すようにカラーネガフィルム1を挟んで対
を成す、可視波長領域のみに感度を有するエリアセンサ
14と、赤外波長領域のみに感度を有するエリアセンサ
13との組を少なくとも1つ用いる方法とがある。
【0097】また請求項2に記載のように、前記「対を
成した」画像入力媒体による読み取りは同時に行われる
ことが望ましい。
【0098】さらに請求項3に記載のように、前記「対
を成した」画像入力媒体による読み取りは、可視波長領
域のみに感度を有するラインセンサ側に赤外光光源11
を配置し、赤外波長領域のみに感度を有するラインセン
サ側には可視光光源10を配置することによって、カラ
ーネガフィルム1の透過光情報の同時取得を達成する。
【0099】請求項4に記載のように、前記「対を成し
た」画像入力媒体による読み取りにおいて、図2、図4
又は図9に示すような光源の配置、つまり赤外光光源1
1を、赤外波長領域のみに感度を有するラインセンサ
4、又はエリアセンサ13側に、可視光光源10と共に
配置することによって、カラーネガフィルム1の反射光
情報と透過光情報の同時取得が可能となる。すなわち、
反射光を赤外光光源とし、透過光を可視光光源とするこ
とにより、前記輝度情報記録層17、及び色情報記録層
19を有するカラーネガフィルム1の輝度情報記録層1
7が、赤外波長領域に吸収を有する色素を形成する赤外
カプラーを含有する場合には、赤外反射光情報の取得に
より、前記輝度情報記録層の読み取りが達成される。ま
た色情報記録層19の形態として、被写体側からストラ
イプまたはモザイク状の色分解カラーフィルタ配列層1
8、次に可視光全体に感色性を有する感光性層19の順
に構成した場合でも、可視透過光情報の取得により、前
記色情報記録層19の読み取りが達成される。
【0100】請求項7に記載の本発明の実施の形態とし
ては、図5又は図9に示すようにカラーネガフィルム1
面の一方の側に、可視波長領域のみに感度を有するライ
ンセンサ7、8、又は9と、赤外波長領域のみに感度を
有するラインセンサ4、5、又は6とを一体化し、前記
カラーネガフィルム1上の読み取り位置16を同時に読
み取れるように配置した、「一体化した」画像入力媒体
を複数用いる方法がある。
【0101】また請求項8に記載のように、前記「一体
化した」画像入力媒体による読み取りは、前記「一体化
した」画像入力媒体の側に、図8又は図9に示すように
反射光情報取得用の光源11を配置し、カラーネガフィ
ルムを挟んで反対側に透過光情報取得用の光源10を配
置することによって、前記カラーネガフィルムの反射光
情報と透過光情報の同時取得を達成する。すなわち、反
射光を赤外光光源11とし、透過光を可視光光源10と
することにより、前記輝度情報記録層17、及び色情報
記録層19を有するカラーネガフィルム1の輝度情報記
録層17が、赤外波長領域に吸収を有する色素を形成す
る赤外カプラーを含有する場合には、赤外反射光情報の
取得により、前記輝度情報記録層17の読み取りが達成
される。また色情報記録層19の形態として、被写体側
からストライプまたはモザイク状の色分解カラーフィル
タ配列層18、次に可視光全体に感色性を有する感光性
層19の順に構成した場合でも、可視透過光情報の取得
により、前記色情報記録層19の読み取りが達成され
る。
【0102】請求項10に記載の本発明の実施の形態と
しては、図6に示すように、カラーネガフィルム1に接
触し、かつ前記カラーネガフィルムの搬送安定性に寄与
する回転可能な円筒構造の透明搬送部材15と、前記画
像入力媒体例えばラインセンサ4を組み合わせる方法が
ある。前記透明搬送部材15が前記カラーネガフィルム
1と接触する読み取り位置16で、前記画像入力媒体に
よる読み取りを行うことにより、前記カラーネガフィル
ムの状態(例えば、「反り」や「歪み」)の影響の低減
を達成する。
【0103】このようにして取り出した1次画像情報
は、カプラーの吸収の広がりによるクロストーク成分を
演算処理で除いてできるだけ純粋な輝度情報、赤分解情
報、緑分解情報、青分解情報を抽出することが好まし
い。
【0104】請求項12に記載の「未脱銀処理状態にあ
る」とは、撮影により像様の露光を施されたカラーネガ
フィルムの現像処理工程における、漂白および定着処理
を不完全な状態で終了させる、あるいは完全に行わない
状態を意味する。すなわち、芳香族第一級アミン現像主
薬などを用いて現像する際、感光したハロゲン化銀粒子
が、現像主薬によって現像すなわち還元されて生じた金
属銀(現像銀)と未反応のハロゲン化銀が残留した状態
で現像処理工程を終了させることである。尚、未脱銀処
理状態での読みとりには現像処理工程中の読みとりも含
む。
【0105】前記未反応のハロゲン化銀は、スキャナー
を用いた光電変換時の光照射によって前記金属銀(現像
銀)に変化する可能性が生じる。
【0106】カラーネガフィルムは、可視波長領域を少
なくとも3つの波長帯域(例えばRGB)に区分した内
の、いずれか一つの帯域のみ感光性を有する乳剤層単位
を積層した多層構成を採用している。これは、デジタル
カラー画像の輝度情報および色情報を抽出するために、
輝度情報記録層、さらには色情報記録層を有する写真フ
ィルムにおいても同様である。
【0107】このような多層構成が要因となり、スキャ
ナーの読み取り条件によって、前記ハロゲン化銀の光反
応効率、及び得られる画質への影響が異なる現象(下記
〜)が生じる可能性がある。
【0108】スキャナー読み取りでは、発色現像処理
工程において生成されたカラーネガフィルムの色素量を
検出するために、透過光を照射する。前記未反応のハロ
ゲン化銀の光反応は、可視波長領域のどの帯域の光成分
に対しても生じる。金属銀は特定の波長域のみに吸収を
有する色素形成カプラーとは異なり、どの波長領域でも
一様に観察させる。したがって、前記金属銀の生成に伴
う粒状劣化は、可視波長領域を少なくとも3つの波長帯
域に区分した光成分を、順次照射し「色分解画像情報」
を取得するスキャナーの場合、後続の取得画像程“蓄
積”によって増大する。
【0109】撮影時の入射光を初めに受ける最表面側
と、遠い裏面側とでは感度設計が異なる場合がある。感
度が高い(単位面積あたりの銀量の多い)感光性ユニッ
トほど、前記未反応のハロゲン化銀が多く残留し、より
多くの金属銀を生成させる。
【0110】前記未反応のハロゲン化銀の光照射によ
る金属銀への変化は、照射される光の波長成分に依存す
る。これはハロゲン化銀粒子の分光感度分布に基づく。
【0111】前記未反応のハロゲン化銀の光照射によ
る金属銀への変化は、照射される光源の設定に依存す
る。これはハロゲン化銀乳剤層内部における、光散乱の
程度に依存する。
【0112】前記〜によれば、フィルム面と光源に
対しての位置関係や、色分解画像取得の手順、光源の設
定に従い、前記“蓄積”量に変化が生じることとなる。
【0113】請求項14に記載の「長波長側から順に行
われることを特徴とする」とは、ハロゲン化銀自体の感
度(固有感度)の低い波長側、すなわち長波長側から順
次「色分解画像情報」の取得を行うことである。
【0114】請求項15に記載の「ハロゲン化銀感光材
料の低感度層からの光照射により行われることを特徴と
する」とは、未反応のハロゲン化銀の少ないフィルム面
側を光源に向け配置して、順次「色分解画像情報」の取
得を行うことである。
【0115】請求項16に記載の「ハロゲン化銀感光材
料への反射光照射、次いで透過光照射により行われるこ
とを特徴とする」とは、はじめに最表面側に位置する感
光性層のみの「色分解画像情報」取得を目的とした、反
射光照射を行い、全部の感光性層に対して現像銀を生成
する機会を与えることになる透過光照射を最後に行うこ
とである。
【0116】請求項17に記載の「異なる色分解画像情
報の読み取りが、該ハロゲン化銀感光材料への平行光照
射により行われることを特徴とする」とは、感光性層内
部における光散乱を低下させることを目的とする。
【0117】なお、前記現像処理工程の漂白および定着
処理を不完全な状態で終了させた、あるいは完全に行わ
なかった「未脱銀処理状態」にあるカラーネガフィルム
のフィルムスキャナー読み取り方法において、「長波長
側から順に色分解画像情報を得る」、「フィルムの低感
度感光性ユニット面を光源側に向け配置する」、「反射
光照射、次いで透過光照射を行う」、「平行光照射を行
う」ことの全てを満たす画像処理(画像形成)方法、及
びこれを行う手段を有するスキャナー(画像形成装置)
により、最も粒状劣化の低い画像が得られることは言う
までもない。
【0118】さらに前記請求項1〜11に記載の読み取
り方法を用いることにより、各色分解画像情報取得工程
毎に特願平11−119701号に記載の方法を適用す
ることが可能となり、前記未反応のハロゲン化銀の光照
射による金属銀への変化が生じた場合でも、最良の結果
を得ることができる。
【0119】請求項18に記載の「未乾燥状態にある」
とは、前記現像処理工程の漂白および定着処理を不完全
な状態で終了させた、あるいは完全に行わなかった「未
脱銀処理状態」にあるカラーネガフィルムのフィルムス
キャナー読み取り方法において、さらに乾燥を不完全な
状態で終了させる、あるいは完全に行わないことを意味
する。
【0120】前記「未脱銀処理状態」にある(かつ、
「未乾燥状態にある」)カラーネガフィルムの読み取り
に用いられる、本発明の画像形成装置の詳細を、図面を
用いて以下に述べる。
【0121】図9に示すように、前記輝度情報記録層1
7、及び色情報記録層19を有するカラーネガフィルム
1の輝度情報記録層17の撮影画面2は、フィルム搬送
方向12に、前記透明搬送部材15が前記カラーネガフ
ィルム1と接触する読み取り位置16を一定に保ちなが
ら、前記透明搬送部材15の回転を伴い搬送される。
【0122】まず、前記透明搬送部材15内において、
前記「赤外1」光源20からの反射光を、前記「赤外
1」光源20の発光波長のみに感度を有するラインセン
サ22によって検出され、前記輝度情報記録層17の銀
画像情報も含んだ赤外カプラー色素画像情報(L1と表
す)が得られる。このとき、輝度情報記録層17の赤外
カプラー色素画像情報の検出された読み取り位置16
は、前記赤外光光源11からの反射光も同時に照射され
ており、前記赤外光光源11の発光波長のみに感度を有
するラインセンサ21によって、銀画像情報L2が同時
検出される。また検出された画像情報は、A/D変換回
路24に送られ、さらに画像処理プロセス25におい
て、前記L1からL2を減算する処理が行われ、赤外カ
プラー色素画像情報L0のみが抽出された後、メモリ2
6に保存される。
【0123】次に、前記可視光光源10からの透過光
(赤色)が、可視波長領域のみに感度を有するラインセ
ンサ9によって検出され、前記色情報記録層19の銀画
像情報も含んだ色素画像情報(R1)が得られる。この
とき、色情報記録層19の色素画像情報の検出された読
み取り位置16は、前記赤外光光源11からの透過光も
同時に照射されており、赤外波長領域にのみに感度を有
するラインセンサ6によって、銀画像情報(R2)が同
時検出される。また検出された画像情報は、A/D変換
回路24に送られ、さらに画像処理プロセス25におい
て、前記R1からR2を減算する処理が行われ、色素画
像情報(R)のみが抽出された後、メモリ26に保存さ
れる。
【0124】続いて、前記可視光光源10からの透過光
(緑色)が、可視波長領域のみに感度を有するラインセ
ンサ8によって検出され、前記色情報記録層19の銀画
像情報も含んだ色素画像情報(G1)が得られる。この
とき、色情報記録層19の色素画像情報の検出された読
み取り位置16は、前記赤外光光源11からの透過光も
同時に照射されており、赤外波長領域にのみに感度を有
するラインセンサ5によって、銀画像情報(G2)が同
時検出される。また検出された画像情報は、A/D変換
回路24に送られ、さらに画像処理プロセス25におい
て、前記G1からG2を減算する処理が行われ、色素画
像情報(G)のみが抽出された後、メモリ26に保存さ
れる。
【0125】最後に、前記可視光光源10からの透過光
(青色)が、可視波長領域のみに感度を有するラインセ
ンサ7によって検出され、前記色情報記録層19の銀画
像情報も含んだ色素画像情報(B1)が得られる。この
とき、色情報記録層19の色素画像情報の検出された読
み取り位置16は、前記赤外光光源11からの透過光も
同時に照射されており、赤外波長領域にのみに感度を有
するラインセンサ4によって、銀画像情報(B2)が同
時検出される。また検出された画像情報は、A/D変換
回路24に送られ、さらに画像処理プロセス25におい
て、前記B1からB2を減算する処理が行われ、色素画
像情報(B)のみが抽出された後、メモリ26に保存さ
れる。
【0126】このようにして取り出した輝度情報信号
(L0)、青色分解信号(B)、緑色分解信号(G)、
赤色分解信号(R)のうちB信号、G信号およびR信号
を用いてRGBデジタルカラー画像を作製する。続い
て、このRGBデジタルカラー画像から色情報のみを抽
出するが、その方法としては例えばRGB画像情報をL
ab画像情報もしくはLuv画像情報に変換することに
より可能である。
【0127】Labとは、CIE(Commissio
n Internationalede I′Ecla
irage:国際照明委員会)のL***(以下La
bとも称する)表示系の略であり、Lが明度情報、ab
が色の色相と彩度を表す。この画像情報変換処理は、例
えばAdobe社製のフォトショップ等の画像処理アプ
リケーションソフトを用いれば容易に行うことが可能で
ある。
【0128】このようにしてRGB画像をLab画像に
変換したのち、この明度情報Lを破棄し、先述の輝度情
報記録層から抽出した輝度情報信号(L0)と置換する
ことにより本発明の目的とする画像L0abを得ること
ができる。なおこの際により良好な画像を得るためにL
0画像の階調やコントラストを適宜調整することが好ま
しい。
【0129】また、本発明においては、被写体側から、
ストライプまたはモザイク状の色分解カラーフィルタ
層、次に可視光全体に感色性を有し現像処理後に潜像に
対応した黒色画像を形成する感光性層の順に構成される
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料か
ら、少なくとも4つの波長領域で画像情報を電気信号に
変換できるスキャナを用いて色分解画像情報を加え、色
分解カラーフィルタを除いてスキャンした黒色画像に相
当する画像情報を取得したのち、色分解画像から作製し
たRGBデジタルカラー画像をLabまたはLuv信号
に変換した後、このL成分情報を黒色画像に相当する画
像情報と置換して、デジタルカラー画像を作製すること
を特徴とする画像形成方法が好ましく用いられる。
【0130】35mmサイズと称される縦24mm×横
36mmよりも撮影画面の小さいアドバンスドフォトシ
ステム(APS)と称される縦17mm×横30mm、
110フィルムの縦13mm・横17mm、ミノックス
の縦8mm×横11mmやディスクフィルムなどを用い
たり、一部を拡大して用いたり、出力サイズを大きくし
た場合、さらに粒状感が劣化し、画質低下を招く可能性
がある。このような場合には、本発明に加えて、前記特
願平11−119701号に記載の方法を用いるのが好
ましい。
【0131】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0132】〈カラーフィルタの作製〉下引済透明PE
Nベース(厚さ85μm)上に、特願平10−3260
17号の実施例1の試料No.110と同一構成の塗布
液を多層同時塗布したのち、一辺の長さが20μmの正
方形形状のR・G・Bベイヤー配置パターンが形成され
るようにマスクフィルタを通して調整露光を施し、特願
平10−326017号の実施例記載の現像処理工程を
用いて現像処理を行うことにより本発明に用いるカラー
フィルタを作製した。
【0133】〈感光材料101の作製〉 〈色情報記録層の作製〉このようにして作製したカラー
フィルタを有する支持体のフィルタと同じ面側に、以下
に示す組成の写真構成層を順次塗設し、色情報記録層を
作製した。各素材の添加量は1m2当りの塗設量として
g/m2の単位で示した。またハロゲン化銀およびコロ
イド銀は金属銀に換算した数値で示した。ただし、増感
色素については同一層のハロゲン化銀1モルに対する添
加量をモル単位で示した。
【0134】 第1層(下塗り層) ゼラチン 0.8 紫外線吸収剤(UV−1) 0.2 高沸点溶媒(OIL−2) 0.2 第2層(高感度発色層) ゼラチン 1.7 沃臭化銀乳剤c 2.5 増感色素(SD−1) 1.12×10-4 増感色素(SD−2) 1.08×10-4 増感色素(SD−3) 1.93×10-4 増感色素(SD−6) 1.05×10-4 発色現像主薬(D−1) 0.45 シアンカプラー(C−1) 0.16 マゼンタカプラー(M−1) 0.09 イエローカプラー(Y−1) 0.21 高沸点溶媒(OIL−1) 0.35 高沸点溶媒(OIL−2) 0.09 カブリ防止剤(AF−9) 0.002 水溶性ポリマー(PS−1) 0.04 第3層(低感度発色層) ゼラチン 3.30 沃臭化銀乳剤a 0.5 沃臭化銀乳剤b 1.0 増感色素(SD−1) 1.46×10-4 増感色素(SD−2) 1.60×10-4 増感色素(SD−3) 1.85×10-4 増感色素(SD−6) 1.34×10-4 発色現像主薬(D−1) 0.90 シアンカプラー(C−1) 0.32 マゼンタカプラー(M−1) 0.18 イエローカプラー(Y−1) 0.42 高沸点溶媒(OIL−1) 0.70 高沸点溶媒(OIL−2) 0.17 カブリ防止剤(AF−9) 0.002 水溶性ポリマー(PS−1) 0.02 第4層(ハレーション防止層) ゼラチン 0.80 染料(AI−1) 0.28 染料(AI−2) 0.24 染料(AI−3) 0.40 第5層(塩基発生層) ゼラチン 1.20 添加剤(HQ−1) 0.02 高沸点溶媒(OIL−2) 0.06 水溶性ポリマー(PS−1) 0.06 酸化亜鉛 1.63 水酸化亜鉛 0.40 第6層(保護層) ゼラチン 0.50 マット剤(WAX−1) 0.20 水溶性ポリマー(PS−1) 0.12 尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−1、SU−
2、SU−3、分散助剤SU−4、安定剤ST−1、S
T−2、カブリ防止剤AF−4、AF−5、AF−6、
AF−7、AF−8、硬膜剤H−1、H−3、H−4、
H−5を添加した。また、F−2、F−3、F−4及び
F−5をそれぞれ全量が15.0mg/m 2、60.0
mg/m2、50.0mg/m2及び10.0mg/m2
になるように各層に分配して添加した。
【0135】〈輝度情報記録層の作製〉次ぎに、第1〜
6層とは支持体をはさんで反対の面に支持体側から順に
下記第1R〜6R層を塗設して、輝度情報記録層を有す
る感光材料101を作製した。
【0136】 第1R層(下塗り層) ゼラチン 0.8 紫外線吸収剤(UV−1) 0.2 高沸点溶媒(OIL−2) 0.2 第2R層(低感度輝度情報感光層) ゼラチン 3.30 沃臭化銀乳剤a 0.5 沃臭化銀乳剤b 1.0 増感色素(SD−5) 4.05×10-5 増感色素(SD−6) 3.15×10-4 増感色素(SD−7) 4.65×10-5 増感色素(SD−4) 9.45×10-5 発色現像主薬(D−2) 0.90 赤外カプラー(IR−1) 0.32 高沸点溶媒(OIL−1) 0.70 カブリ防止剤(AF−9) 0.002 水溶性ポリマー(PS−1) 0.02 第3R層(高感度輝度情報感光層) ゼラチン 1.7 沃臭化銀乳剤b 0.5 沃臭化銀乳剤c 1.0 増感色素(SD−5) 3.80×10-5 増感色素(SD−6) 2.80×10-4 増感色素(SD−7) 4.15×10-5 増感色素(SD−4) 8.53×10-5 発色現像主薬(D−2) 0.45 赤外カプラー(IR−1) 0.16 高沸点溶媒(OIL−1) 0.35 カブリ防止剤(AF−9) 0.002 水溶性ポリマー(PS−1) 0.04 第4R層(中間層) ゼラチン 0.80 第5R層(塩基発生層) ゼラチン 1.20 添加剤(HQ−1) 0.02 高沸点溶媒(OIL−2) 0.06 水溶性ポリマー(PS−1) 0.06 酸化亜鉛 1.63 水酸化亜鉛 0.40 第6R層(保護層) ゼラチン 0.50 マット剤(WAX−1) 0.20 水溶性ポリマー(PS−1) 0.12 上記試料に用いた乳剤は、下記表1の通りである。尚、
平均粒径は立方体に換算した粒径で示した。
【0137】
【表1】
【0138】沃臭化銀乳剤bはイリジウムを1×10-7
〜1×10-6mol/Agmol含有している。
【0139】表1に示されている沃臭化銀乳剤のうちa
及びbは、前記増感色素を添加した後、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウム等を添加し、カ
ブリ−感度の関係が最適になるように化学増感を施し
た。また、表1のc乳剤については、前記増感色素を添
加した後、チオ硫酸ナトリウム、トリフェニルフォスフ
ィンセレナイド、塩化金酸、チオシアン酸カリウム等を
添加し、カブリ−感度の関係が最適になるように化学増
感を施した。使用した化合物は以下の通りである。
【0140】
【化2】
【0141】
【化3】
【0142】
【化4】
【0143】
【化5】
【0144】
【化6】
【0145】
【化7】
【0146】
【化8】
【0147】
【化9】
【0148】
【化10】
【0149】〈処理シートP−1の作製〉下引済透明P
ENベース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の層を
順次塗設して、処理シートP−1を作製した。各素材の
添加量は1m2当りの塗設量としてg/m2の単位で示し
た。又、使用素材については前記のもの、及びそこにな
いものについては下記に示した。
【0150】 第1層 添加量(g/m2) ゼラチン 0.46 水溶性ポリマー(PS−2) 0.02 界面活性剤(SU−3) 0.023 硬膜剤(H−6) 0.36 第2層 ゼラチン 2.4 水溶性ポリマー(PS−3) 0.36 水溶性ポリマー(PS−1) 0.7 水溶性ポリマー(PS−4) 0.6 高沸点溶媒(OIL−3) 2.0 ピコリン酸グアニジン 2.4 ヒダントインカリウム 0.16 キノリン酸カリウム 0.225 キノリン酸ナトリウム 0.18 界面活性剤(SU−3) 0.024 第3層 ゼラチン 2.4 水溶性ポリマー(PS−1) 0.7 水溶性ポリマー(PS−3) 0.36 水溶性ポリマー(PS−4) 0.6 ピコリン酸グアニジン 2.15 界面活性剤(SU−3) 0.024 第4層 ゼラチン 0.22 水溶性ポリマー(PS−2) 0.06 水溶性ポリマー(PS−3) 0.20 硝酸カリウム 0.012 カブリ防止剤(AF−7) 0.02 マット剤(PM−22) 0.01 界面活性剤(SU−3) 0.007 界面活性剤(SU−5) 0.007 界面活性剤(SU−6) 0.01 硬膜剤(H−6) 0.37
【0151】
【化11】
【0152】上記のようにして作製された感光材料を、
135サイズフィルムの形状に加工してパトローネに装
填したのち、ニコン社製一眼レフカメラ(F4)に焦点
距離35mm F=2のレンズを装着して、ISO20
0の感度設定で、マクベスカラーチャートと表面反射率
が18%の灰色の標準反射板を同一画面内に納めて撮影
した。
【0153】このようにして得られた撮影済みフィルム
について、支持体をはさんで両側の乳剤面に、40℃の
温水を15ml/m2を均一に付与し、処理シートP−
1とそれぞれの水塗膜面どうしを重ね合わせた後、ヒー
トドラムを用いて85℃で40秒間熱現像した。
【0154】得られた現像処理済みフィルムは、約15
秒かけて約30℃に冷却したのち、直ちに、点灯切り替
え可能な4種類のLED光源(メーカー 色:最大ピー
ク波長 スタンレー社製 赤外:850nm、スタンレ
ー社製 赤:635nm、日亜化学社製 緑:535n
m、日亜化学社製 青:470nm)と、2048×2
048ピクセルのモノクロCCD(イーストマンコダッ
ク社製KX4)の間に配置し、LED光源を順次切り替
えて各試料の赤外・赤・緑・青の色分解画像情報をモノ
クロCCDにより読み取った。
【0155】得られた4つの画像は階調反転処理を施し
たのち、赤・緑・青の色分解画像情報の合成処理によ
り、RGBカラー画像を作製し、さらに、Adobe社
製フォトショップを用いてRGBカラー画像をLabカ
ラー画像に変換した。
【0156】そして、前記Labカラー画像のL画像情
報を、前記赤外LEDを用いて読み取った画像情報と置
換したのち、再びRGBカラー画像変換処理を施して最
終画像データを得た。
【0157】表2に、上記赤外・赤・緑・青の色分解画
像情報の読み取り操作における、光源点灯切り替え順
番、現像処理済みフィルムの面と光源の位置関係、及び
光源の設定条件を記す。
【0158】さらに、得られたデジタル画像データを、
コニカ社製デジタルミニラボシステムQD−21を用い
て300dpiの解像度でL版サイズ(89mm×12
7mm)のコニカカラーペーパータイプQAA7に出力
し、L版のプリントNo.101〜113を作製した。
【0159】このプリントをランダムに抽出した10名
を評価パネラーとして、ざらつき感についての下記の5
段階の官能評価を依頼した。
【0160】(官能評価) 5:粒状がまったく認められず、濁りのない鮮明な画像 4:部分的に多少粒状が認められるものの、鮮明さへの
影響はない 3:1画面内に平均的に粒状が認められるものの、通常
の使用に際して影響がそれほど気にならない 2:部分的にかなり粒状が目立ち、鮮明さが明らかに低
下している 1:1画面内全体にかなり粒状が目立ち、鑑賞に耐えな
い 結果を表2に示す。
【0161】
【表2】
【0162】本発明の107では、比較の101に対し
官能評価点の大幅な向上が見られ、本発明の「低感度感
光性ユニットから読み取りを行う方法」の粒状劣化に対
する改善効果が証明された。
【0163】本発明の107では、比較の102〜10
6に対し官能評価点の大幅な向上が見られ、本発明の
「長波長側から読み取りを行う方法」の粒状劣化に対す
る改善効果が証明された。
【0164】本発明の108では、比較の101に対し
官能評価点の向上が見られ、本発明の「低感度感光性ユ
ニット側からの光照射により読み取りを行う方法」の粒
状劣化に対する改善効果が証明された。
【0165】本発明の109では、比較の101に対し
官能評価点の向上が見られ、本発明の「平行光を照射し
て読み取りを行う方法」の粒状劣化に対する改善効果が
証明された。
【0166】本発明の110では、比較の102に対し
官能評価点の向上が見られ、本発明の「反射光照射、次
いで透過光を照射して読み取りを行う方法」の粒状劣化
に対する改善効果が証明された。
【0167】本発明の107と本発明の111との比較
から、本発明の「長波長側から読み取りを行う方法」に
加えて、「低感度感光性ユニット側からの光照射により
読み取りを行う方法」を用いることで、さらに粒状劣化
に対する改善効果が得られることが証明された。
【0168】本発明の111と本発明の112との比較
から、本発明の「長波長側から読み取りを行う方法」、
「低感度感光性ユニット側からの光照射により読み取り
を行う方法」に加えて、「平行光を照射して読み取りを
行う方法」を用いることで、さらに粒状劣化に対する改
善効果が得られることが証明された。
【0169】本発明の112と本発明の113との比較
から、本発明の「長波長側から読み取りを行う方法」、
「低感度感光性ユニット側からの光照射により読み取り
を行う方法」、「平行光を照射して読み取りを行う方
法」に加えて、「反射光照射、次いで透過光を照射して
読み取りを行う方法」を用いることで、さらに粒状劣化
に対する改善効果が得られることが証明された。
【0170】
【発明の効果】本発明により、漂白および定着処理を不
完全な状態で終了させたカラーネガフィルムを、フィル
ムスキャナーで読み取り得られるデジタルカラー画像中
の、粒状劣化を抑制する読み取り方法、及びこれを用い
たフィルムスキャナーを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインセンサを用いた、可視・不可視透過光情
報同時読み取り機構の概念図である。
【図2】ラインセンサを用いた、可視透過・不可視反射
光情報同時読み取り機構の概念図である。
【図3】エリアセンサを用いた、可視・不可視透過光情
報同時読み取り機構の概念図である。
【図4】エリアセンサを用いた、可視透過・不可視反射
光情報同時読み取り機構の概念図である。
【図5】ラインセンサを用いた、可視透過・不可視反射
光情報同時読み取り機構(フィルム面の一方の側での読
み取り)の概念図である。
【図6】透明搬送部材内における、ラインセンサを用い
た、可視・不可視透過光情報同時読み取り機構の概念図
である。
【図7】透明搬送部材内における、ラインセンサを用い
た、可視透過・不可視反射光情報同時読み取り機構の概
念図である。
【図8】透明搬送部材内における、ラインセンサを用い
た、波長の異なる反射光情報の同時読み取り機構の概念
図である。
【図9】未脱銀処理状態にある(かつ、未乾燥状態にあ
る)、赤外カプラーを含有する輝度情報記録層と、カラ
ーフィルタ配列ユニットからなる色情報記録層を有する
カラーネガフィルムの読み取り装置図である。
【符号の説明】
1 カラーネガフィルム 2 撮影画面 3 レンズ 4 赤外波長領域のみに感度を有するラインセンサ 5 赤外波長領域のみに感度を有するラインセンサ 6 赤外波長領域のみに感度を有するラインセンサ 7 可視波長領域(青色)のみに感度を有するラインセ
ンサ 8 可視波長領域(緑色)のみに感度を有するラインセ
ンサ 9 可視波長領域(赤色)のみに感度を有するラインセ
ンサ 10 可視光光源 11 赤外光光源 12 フィルム搬送方向 13 赤外波長領域のみに感度を有するエリアセンサ 14 可視波長領域のみに感度を有するエリアセンサ 15 透明搬送部材 16 読み取り位置 17 輝度情報記録層 18 カラーフィルタ配列層 19 色情報記録層 20 「赤外1」光源 21 ラインセンサ 22 ラインセンサ 23 アンプ 24 A/D変換回路 25 画像処理プロセス 26 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/00 G 5C072 1/04 1/12 Z 5C079 1/48 1/46 A Fターム(参考) 2H016 AC01 BA00 BK00 BL00 2H108 AA05 CA08 CB01 5B047 AA05 AB04 BA01 BB02 BC05 BC12 BC23 CA19 DC09 5B057 AA20 BA02 BA19 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE02 CE18 5C062 AA01 AB03 AB17 AB42 AC02 AC22 AC27 AD06 AE03 5C072 AA01 BA20 CA05 CA07 CA09 CA12 DA02 DA21 EA05 NA01 QA12 UA18 VA03 WA02 XA10 5C079 HA07 JA12 JA17 JA23 JA27 KA09 KA18 NA02 PA08

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像記
    録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情報
    を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法におい
    て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の読
    み取りが、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料を挟んで
    両側に配した画像入力媒体により行われることを特徴と
    する画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
    両側で行われる読み取りが、同時に行われることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
    両側で行われる読み取りが、透過光を照射して行われる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
    両側で行われる読み取りが、一方が透過光を照射して行
    われ、もう一方が反射光を照射して行われることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
    両側で行われる読み取りが、一方が可視光を照射して行
    われ、もう一方が非可視光を照射して行われることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成
    方法。
  6. 【請求項6】 前記透過光が可視光であり、反射光が非
    可視光であることを特徴とする請求項4又は5に記載の
    画像形成方法。
  7. 【請求項7】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像記
    録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情報
    を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法におい
    て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置へ
    の、透過光と反射光の照射により行われる読み取りが、
    該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の一方の面側に配し
    た画像入力媒体により行われることを特徴とする画像形
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記透過光が可視光であり、反射光が非
    可視光であることを特徴とする請求項7に記載の画像形
    成方法。
  9. 【請求項9】 前記透過光と反射光の照射により行われ
    る読み取りが、同時に行われることを特徴とする請求項
    8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像
    記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情
    報を得て、デジタル画像を形成する画像形成方法におい
    て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の像
    記録情報の読み取りが、該ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料と接触し、かつ回転可能な透明搬送部材内に配され
    た画像入力媒体により行われることを特徴とする画像形
    成方法。
  11. 【請求項11】 前記画像入力媒体が、前記ハロゲン化
    銀カラー写真感光材料と接触し、かつ回転可能な透明搬
    送部材内に配されていることを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料
    が、未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カラー写真感光
    材料であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    1項に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介し
    て異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成す
    る画像形成方法において、該ハロゲン化銀カラー写真感
    光材料の特定位置の可視情報と非可視情報の同時取得
    を、各色分解画像情報毎に行い、該可視情報中の残存銀
    に起因するノイズを、該非可視情報を用いて低減させる
    ことを特徴とする画像形成方法。
  14. 【請求項14】 未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介し
    て異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成す
    る画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の読
    み取りが、長波長側から順に行われることを特徴とする
    画像形成方法。
  15. 【請求項15】 未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介し
    て異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成す
    る画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の読
    み取りが、該ハロゲン化銀感光材料の低感度層側からの
    光照射により行われることを特徴とする画像形成方法。
  16. 【請求項16】 未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介し
    て異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成す
    る画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の読
    み取りが、該ハロゲン化銀感光材料への反射光、次いで
    透過光の照射により行われることを特徴とする画像形成
    方法。
  17. 【請求項17】 未脱銀処理状態にあるハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の像記録情報を、画像入力媒体を介し
    て異なる色分解画像情報を得て、デジタル画像を形成す
    る画像形成方法において、該異なる色分解画像情報の読
    み取りが、該ハロゲン化銀感光材料への平行光の照射に
    より行われることを特徴とする画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記未脱銀処理状態にあるハロゲン化
    銀カラー写真感光材料が、未乾燥状態にあることを特徴
    とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の画像形
    成方法。
  19. 【請求項19】 現像処理方法が、ハロゲン化銀カラー
    写真感光材料を、所定の処理部材と重ね合わせて加熱す
    ることにより、露光により記録された潜像に対応した画
    像を作製させる方法であることを特徴とする請求項1〜
    18のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料
    が、被写体の輝度情報、及び色情報を記録する感光性ユ
    ニットを有するハロゲン化銀カラー写真感光材料である
    ことを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載
    の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記色情報を記録する感光性ユニット
    が、被写体側から、ストライプまたはモザイク状の色分
    解カラーフィルタ層、次に感光性層の順に構成されるこ
    とを特徴とする請求項20に記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像
    記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情
    報を得て、デジタル画像を形成する画像形成装置におい
    て、該画像入力媒体を該ハロゲン化銀カラー写真感光材
    料を挟んで両側にそれぞれ少なくとも一つ有し、かつ一
    方が可視光情報のみを得る手段を有し、もう一方が非可
    視情報のみを得る手段を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  23. 【請求項23】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像
    記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情
    報を得て、デジタル画像を形成する画像形成装置におい
    て、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料の一方の面側の
    み該画像入力媒体を有し、かつ該画像入力媒体が、該ハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料の特定位置の可視情報
    と、非可視情報を同時に得る手段を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記画像形成装置が、透過光と反射光
    を照射する手段を有することを特徴とする請求項22又
    は23に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 請求項22〜24のいずれか1項に記
    載の画像形成装置が、前記ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料を搬送しながら読み取る手段を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  26. 【請求項26】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料の像
    記録情報を、画像入力媒体を介して異なる色分解画像情
    報を得て、デジタル画像を形成する画像形成装置におい
    て、該画像入力媒体が、該ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料と接触し、かつ回転可能な透明搬送部材内に配さ
    れ、かつ搬送しながら読み取りを行う手段を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
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