JP2526871B2 - Ｘ線テレビジヨンシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、医用診断装置の分野で利用される。

本発明は、医用診断装置の中で主に消化器検査に使用
されるＸ線像の透視及び撮影用のＸ線テレビジヨンシス
テムに関する。

（ロ）従来技術 このようなシステムの構成は、Ｘ線透視撮影台、Ｘ線
高電圧装置、Ｘ線管、イメージ・インテンシフアイア、
Ｘ線テレビカメラからなる。

また、Ｘ線テレビジヨンシステムの制御卓は次の各部
を有している。

Ｘ線透視撮影台の操作パネル（操作スイツチ、表示
部を含む）、 Ｘ線高電圧装置の操作パネル（操作スイツチ、表示
部を含む）、 Ｘ線透視像を観察するためのテレビモニタ、 透視時にＸ線をオン、オフするためのフツトスイツ
チである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 ところでこの従来例では、Ｘ線高電圧装置及びＸ線透
視撮影台の表示部（主にLEDによる表示）が各所に分散
しているために次のような問題点が指摘されている。

分散した多くの表示及びテレビモニタ上の透視像を
観察する必要があるので、視線の移動のために、目が疲
労する。

表示部に大きなスペースを取られるため、制御卓が
大型化する。

制御卓のデザイン上、すつきりしない。

その上最近では、Ｘ線高電圧装置、Ｘ線透視撮影台の
高機能化に伴つて、表示内容が増加しているため、上記
の様な問題の解決はさらに重要な課題となつている。

本発明の目的は、従来より制御卓各部に分散してい
た、Ｘ線テレビジヨンシステムにおける表示部を１か所
に集中、共用することにより、目の疲労を少なくし、制
御卓の小型化と、シンプルなデザインを実現できる、Ｘ
線テレビジヨンシステムを提供することである。

（ニ）問題点を解決するための手段 前記した目的は、Ｘ線透視撮影台、Ｘ線高電圧装置、
Ｘ線管、イメージ・インテンシフアイア、透視用フット
スィッチ、Ｘ線テレビカメラ及びテレビモニタを備え
た、Ｘ線像の透視及び撮影用のＸ線テレビジヨンシステ
ムにおいて、Ｘ線高電圧装置における表示用データとＸ
線透視撮影台における表示用データとを取り込むキヤラ
クタデイスプレイコントローラと、このコントローラか
らの前記両表示用データとＸ線テレビカメラからの透視
像ビデオ信号とのいずれかを切り換え選択によりテレビ
モニタへ送るようにした切換器と、この切換器に透視用
フットスィッチの操作信号を送信する手段とを具備し
て、そのフットスィッチ・オンの透視時にはＸ線透視画
像をテレビモニタ上に表示し、そのフットスィッチ・オ
フ時には前記両表示データをテレビモニタ上に表示する
ようにしたことにより、達成される。

（ホ）作用 表示部をテレビモニタに集中し、透視像の表示画面と
同様に文字など表示データの表示画面として利用するも
ので、必要によりいずれかの画面に切換えて視線の移動
を避ける。そのために、キヤラクタデイスプレイコント
ローラと透視用フットスィッチと連動した切換器を設け
る。

（ヘ）実施例 本発明の好適な実施例は、図面に基づいて説明され
る。

図面はその１実施例を示している構成ブロツク図であ
る。

本発明によれば、キヤラクタデイスプレイコントロー
ラ17と切換器20とを有する部位23が介挿されている。そ
して、コントローラ17にはＸ線高電圧装置における表示
用データとＸ線透視撮影台19における表示用データとが
取込まれる。

図示例の実施例では、切換器20がフツトスイツチ13と
連動している。その動作は次の通りである。

フツトスイツチ13が操作者により足で踏まれると、Ｘ
線制御器11及びＸ線発生器10により高電圧９がＸ線管１
にかかり、Ｘ線束２を発生する。

被写体３を通過して透視画像情報を含んだＸ線は、イ
メージインテンシフアイア４により増幅されるととも
に、可視像に変換される。

この可視像は光学系５によりテレビカメラ６に送ら
れ、カメラコントロールユニット７によつて透視像のビ
デオ信号となり、ビデオ信号切換器20をそのまま通過し
て、透視像観察用テレビモニタ22に表示される。

一方、撮影条件等のＸ線高電圧装置表示用データ15及
びＸ線透視撮影台の表示用データ16は、キヤラクタデイ
スプレイコントローラ17によつて、キヤラクタ表示ビデ
オ信号18として、出力されており、フツトスイツチ13を
踏まない状態では、ビデオ信号切換器20により選択さ
れ、テレビモニタ22に表示される。

つまり、普段はシステムの各種表示データがモニタ22
上に表示されており、フツトスイツチ13を踏むと、透視
像が表示されることになる。

通常、透視中は、透視像の観察に集中するためその他
の表示は必要としない。

追加されるキヤラクタデイスプレイコントローラ17
は、市販のCRTコントロール用LSIとキヤラクタジエネレ
ータ用メモリーの組み合わせで容易に実現できる。

なお、Ｘ線高電圧装置における表示用データとして
は、撮影管電圧、撮影管電流、撮影時間、撮影電流時間
積、透視管電圧、透視管電流、透視積算時間、撮影条件
自動設定モードの選択状態、透視輝度自動調整モードの
選択状態、フイルム濃度設定器の選択状態、Ｘ線管負荷
率、Ｘ線管蓄積熱量に関するデータが列挙され、またＸ
線透視撮影台19における表示用データとしては速写撮影
装置の動作状態（準備完了等）、撮影済フイルム枚数な
どのデータがあり、装置異常時のエラーメツセージは両
者共に表示される。

図示例の実施例では、切換器20がフツトスイツチ13と
連動されているが、そのような連動と共に或いはそのよ
うな連動はやめて、操作者の近くに配置された別のスイ
ツチを使つて切換器20を動作できるような構成例も採用
される。

本発明は、Ｘ線テレビジヨンシステムにおいてとくに
有効に実施されるが、他の透視を伴うシステム、例えば
循環器システムなどでも応用可能である。

（ト）効果 表示が１か所に集中しているため視線の移動が少な
く、目が疲労しにくい。

表示が共用されているので、制御卓を小型にでき、
また低価格により得られる。

制御卓の盤面に付設する部品点数が減るのでシンプ
ルなデザインにできる。

追加が必要なキヤラクタデイスプレイコントローラ
部は、専用のLSIが安価に市販されているので、簡単に
組込み可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示した構成ブロツク図であ
る。 １はＸ線管、２はＸ線束、３は被写体、４はイメージイ
ンテンシフアイア、５は光学系（レンズ）、６はテレビ
カメラ、７はカメラコントロールユニット（CCU）、８
は透視像のビデオ信号、９はＸ線発生用高電圧、10はＸ
線発生器、11はＸ線制御器、12は制御卓の操作部、13は
フツトスイツチ、14は透視オン、オフ信号、15はＸ線高
電圧装置の表示データ、16はＸ線透視撮影台の表示用デ
ータ、17はキヤラクタデイスプレイコントローラ、18は
Ｘ線撮影条件等のキヤラクタ表示ビデオ信号、19はＸ線
透視撮影台、20はビデオ信号切換器、21は表示ビデオ信
号、22は透視像観察用テレビモニタ、23は本発明により
追加される部分。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】Ｘ線透視撮影台、Ｘ線高電圧装置、Ｘ線
   管、イメージ・インテンシフアイア、透視用フットスィ
   ッチ、Ｘ線テレビカメラ及びテレビモニタを備えた、Ｘ
   線像の透視及び撮影用のＸ線テレビジヨンシステムにお
   いて、Ｘ線高電圧装置における表示用データとＸ線透視
   撮影台における表示用データとを取り込むキヤラクタデ
   イスプレイコントローラと、このコントローラからの前
   記両表示用データとＸ線テレビカメラからの透視像ビデ
   オ信号とのいずれかを切り換え選択によりテレビモニタ
   へ送るようにした切換器と、この切換器に透視用フット
   スィッチの操作信号を送信する手段とを具備して、その
   フットスィッチ・オンの透視時にはＸ線透視画像をテレ
   ビモニタ上に表示し、そのフットスィッチ・オフ時には
   前記両表示データをテレビモニタ上に表示するようにし
   たことを特徴とする、Ｘ線テレビジヨンシステム。