JP2525757Y2 - 吸排気弁付保冷容器 - Google Patents

吸排気弁付保冷容器

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JP2525757Y2
JP2525757Y2 JP9714291U JP9714291U JP2525757Y2 JP 2525757 Y2 JP2525757 Y2 JP 2525757Y2 JP 9714291 U JP9714291 U JP 9714291U JP 9714291 U JP9714291 U JP 9714291U JP 2525757 Y2 JP2525757 Y2 JP 2525757Y2
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正男 荒川
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本州油化株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は農産物や水産物等の生鮮
食料品、医薬品、菓子、その他冷凍品等のような保冷を
必要とする物品を収容する容器に関し、特に吸排気兼用
の通気孔を具備し、その通気孔内の上下2個所に設けた
塞止部と、大小2 個の球体とにより真空冷却処理なされ
る保冷容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生鮮食料品、医薬品、冷凍品等の
保冷輸送に当っては、品質の維持や遠隔地への出荷を可
能にするため、採取した収穫物または出荷物に予冷処理
を施すことが行われている。
【0003】冷却方法としては、例えば物品に砕氷をか
けたり、冷水をスプレイする等の方法が知られている
が、近年ダンボール箱等の無蓋容器に内容物をつめて、
これにダンボール箱の孔等より低温の空気(冷風)を吹
きつけて予冷する方法や、真空タンク内に箱づめした内
容物を入れ、内容物からの水分蒸発に伴う潜熱冷却を利
用するいわゆる真空冷却法が内容物の品質を損うことな
く、しかも冷却が短時間でできる特色を有することから
全国的に普及が進んでいる。
【0004】ところで、内容物を収容する容器としてけ
通例ダンボール箱や発泡樹脂製容器が用いられている
が、これらに内容物を収容し予冷した後内容物が外気温
にさらされるのを防止するために蓋をかぶせ、梱包して
出荷する方法が広く採用されている。しかし、このよう
な方法では予冷処理のため容器を無蓋にして予冷庫に入
れ、予冷後予冷庫より取出して保冷のため蓋をかぶせ、
更にバンド掛けするので多くの労力が必要であった。そ
こで容器に蓋をしたまま内容物の真空予冷や通風予冷等
の予冷処理が効率良く行え、かつ予冷処理後の梱包に労
力を要しないで保冷輸送が可能な容器の開発が期待され
ていた。
【0005】かかる要望に応えるものとしては、従来、
合成樹脂発泡体よりなる容器本体とこれに被嵌される蓋
体とからなる保冷容器において、前記の蓋体に容器内外
に連通する通気孔を設けると共にその通気孔外側に一部
を接着し、他の部分を通気孔に対して弾性的に開閉可能
になるようにしたリーフ形の弁体を取付けたもの(例え
ば実開昭61−132273号公報参照)が提案されて
いる。この従来例では重要部品であるリーフ弁が予冷処
理時に的確に作動しないことが数多くあり、そのうえ弁
体が容器外部に露出しているので、保冷処理が施された
収穫物が生産地から出荷され、各種の流通経路を経て消
費地に到着するまでの間に、外からゴミ等の異物がリー
フ弁に付着したり、弁座との間にはさまって不具合(故
障)を生じやすい。そのうえこの従来例は容器蓋体に対
して別部品である弁体を部分的に接着しかつ露出させて
使用する構造であるため、流通時のハンドリングに伴い
人もしくは物との接触が避けられず、その接触によって
は接着部が剥離し、場合によっては弁体そのものがとれ
てしまうという欠点がある。しかも外観上の見栄えも悪
いものであった。また例えば実開昭60−92978号
公報に示されるとおり、蓋の隅部に切欠部を設けると共
に、この切り欠き部に嵌め外し自在の小蓋を取付けるよ
うにしてなる発泡プラスチック製容器が提案されてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、蓋の
隅部に切欠部を設け、これに嵌め外し自在の小蓋を具備
した保冷容器にあっては、予冷処理前に小蓋を外し、予
冷処理後に小蓋を閉じなければならない。すなわち、小
蓋を外せば蓋をしたまま予冷処理を行うことが可能であ
るが、予冷庫より取出す場合は切欠部に小蓋を手作業で
再度取付けて封鎖しないと高温外気が侵入して容器内部
が昇温してしまう危険があったのである。このように従
来の容器は予冷処理の前後において、いちいち小蓋を嵌
め外しするので著しく繁雑な手数を要し、そのため不注
意や誤操作で小蓋を閉じたまま、あるいは開けたまま放
置される危険を有し、冷却後容器を自動的に密封するこ
とができない構造であった。
【0007】本考案は上記のような問題点を解決するも
のであり、蓋をしたまま内容物の予冷処理を効率よく行
え、予冷終了後は容器を自動的に密封して容器内部を外
気温から保護できるようにした保冷容器を提供すること
を目的としている。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ため、本考案は、容器本体の側壁部または該側壁部の適
所に設ける横蓋に深さ方向にのびる吸排気兼用の通気孔
設け、ま た該通気孔内の上下2個所に塞止部を設け、
この各塞止部上には前記通気 孔上下の空気の相対的圧力
差によって浮動して前記通気孔を開閉し得る大 球と小球
をそれぞれ配設すると共に、前記通気孔にはその上方に
外部連通 口を設け、また前記2個の球体の間に容器内部
と連通する連絡口を設けることにより、目的とする吸排
気弁付保冷容器を得るようにしたものである。
【0009】通気孔は下方から上方に向かつて口径が大
きくなるように形成されて いる。更にまた本考案におい
ては、蓋に通気孔と連通する小孔が形成され ている。
【0010】
【実施例】次に添付図面に基づき、本考案の実施例を具
体的に説明する。図1は例えばスチレン系の発泡プラス
チックのごとき断熱材料を用いて作られた保冷容器本体
1と、容器本体に対し着脱自在に形成された前記本体と
同様な断熱材料より作られた上蓋2を示す斜視図であ
る。図示の上蓋2は、容器本体に対し印篭蓋形式で嵌合
するようになっている。
【0011】図2は要部構造を示す斜視図、図3は同じ
く要部の平面図、図4は図3A−A線における断面図を
示したものである。図示のとおり、容器本体1の側壁部
3の適所に、容器内面側に突出する膨出部3aを容器1
の深さ方向に形成し、またこの膨出部のほぼ中央部に容
器深さ方向に、下記の如き吸排気兼用の通気孔4を垂直
状に形成する。この通気孔4は図4に示すように、壁体
3を上下に貫通し、下方から上方に向かってその貫通孔
の口径が大きくなるように形成されている。そして、こ
の通気孔4内に段状の塞止部5a,5bと通気孔上下の
相対的圧力差によって浮動しうる球体6a、6bとから
なる上下2組のボール式吸排気弁7a、7bを下記のよ
うに設ける。
【0012】 すなわち、通気孔の塞止部5a上に比較
的直径の大きな球体6aが遊動自在に設置され、また通
気孔下部の塞止部5b上には、比較的直径の小さな球体
6b遊動自在に設置されて、外部連通口8a、8bと弁
室9とが設けられている。前記弁室9の側面には容器内
部と通ずる横向きの連絡口10が形成されている。なお
この容器内部と連通する連絡口10は、図4に示したよ
うに、2個の球体6aと6bとの間に設けるようにす
る。
【0013】なお、上方の外部連通口8aは図示のよう
に印篭蓋2の周縁に設ける小孔11を介して前記連通口
8aが外部と連通しうるようになっている。前記2個の
球体6a、6bはいずれも軽量で好ましくは断熱性を有
するポリスチレンビーズの如き材料で作成して、その自
重により平常時は塞止部5a、5b上に係止させると共
に、後述のとおり容器内外の空気圧力差により、前記球
体が塞止部から浮動しうるように構成されている。
【0014】因みに符号12は外部連通口8aの側面に
形成した側溝であるが、この側溝は本考案にとって不可
欠要件ではなく、例えば通気孔壁を上開きテーパ状とし
た場合には省略することができる。
【0015】図4に示した実施例においては、通気孔4
を上下貫通孔としている。ま た図5に示すように容器側
壁部の適所に窓21を設け、この窓に嵌め外し 自在の横
蓋20を取付け、この横蓋20の内面側に通気孔4を有
する膨出 部3aを形成させてもよい。
【0016】次に本考案の容器の作用を図1、図4を参
照して説明する。まず保冷を必要とする物品(例えば野
菜)を容器本体1内に収納した後、蓋2を容器の開口面
に被嵌する。そして、その状態でこの容器を予冷庫、例
えば真空タンク内を真空ポンプで速やかに脱気して、例
えば気圧を4mmHg程度まで下げて保冷物品の水分蒸
発を促進して真空冷却処理を行わせるのである。
【0017】その場合、本考案の容器はタンク内を減圧
し真空化するに伴い容器内の通気孔4に設けた球体6a
(大球)は浮動して塞止部5aが開口する。その結果、
容器内の空気は連絡口10、外部連通口8a、小孔11
を介して外部に排出される。このとき通気孔4内に設け
た球体6b(小球)は、容器内の空気により下方に押さ
れて塞止部5bを閉鎖する。
【0018】かくして真空冷却処理を終え、タンク内を
大気圧に戻したときは、外部圧力によりまず球体6a
(大球)は塞止部5aを閉鎖する。一方、球体6b(小
球)は通気孔8bより流入する空気によって塞止部5b
より浮動して容器内に空気が流れる。こうして、容器内
と外部がいずれもほぼ同圧力になるので、下の球体6b
(小球)は塞止部5bに復帰してこれを閉鎖するのであ
る。
【0019】以上のようにして容器内が閉鎖れかつ低温
に保持されるので、容器内に収容した内容物を所定の温
度に保つことができるのである。従ってこの後、本容器
真空タンクの外に取出しても、また保管中や移送中に
外気温が上がっても容器の内部がその外気にさらされる
ことはない。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように本考案による保冷容器
は容器に蓋をしたまま、または容器を段積みにした状態
でも内容物を効率よく真空冷却することができ、また真
空冷却後は、通気孔を自動的に密閉して容器内部を外気
温から保護することができる。したがって、梱包に手数
をかけずに保冷輸送が行える利点がある。
【0021】 考案は、可動部分(2個の球体)はす
べて容器内部に内蔵されているので、上記した従来例の
欠点を改善することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の容器本体と蓋とを示す分解斜視図であ
る。
【図2】通気孔部分の拡大斜視図である。
【図3】同じく通気孔部分の平面図である。
【図4】図3A−A線における拡大断面図である。
【図5】容器本体の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保冷容器本体 2 上蓋 3 側壁部 3a膨出部 4 通気孔 5a、5b 塞止部 6a、6b 球体 7a、7b 吸排気弁 8a、8b 外部連通口 9 弁室 10 連絡口 11 小孔 12 側溝 20 横蓋

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡プラスチック製容器本体と蓋とから
    なり、容器本体の側壁部または該側壁部の適所に設ける
    横蓋に深さ方向にのびる吸排気兼用の通気孔を設け、
    通気孔は下方から上方に向かって口径が大きくなるよう
    に形成され、また該通気孔内の上下2カ所に塞止部を設
    け、この各塞止部上には前記通気孔上下の空気の相対的
    圧力差によって浮動して前記通気孔を開閉し得る大球と
    小球をそれぞれ配設すると共に、前記通気孔にはその上
    方に外部連通口を設け、また前記2個の球体の間に容器
    内部と連通する連絡口を設け、さらに前記蓋には前記通
    気孔と連通する小孔が形成したことを特徴とする吸排気
    弁付保冷容器。
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JPH0671478U JPH0671478U (ja) 1994-10-07
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