JP2525549B2 - コンクリ―ト型枠の中型離型方法及びその装置 - Google Patents

コンクリ―ト型枠の中型離型方法及びその装置

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JP2525549B2
JP2525549B2 JP5296340A JP29634093A JP2525549B2 JP 2525549 B2 JP2525549 B2 JP 2525549B2 JP 5296340 A JP5296340 A JP 5296340A JP 29634093 A JP29634093 A JP 29634093A JP 2525549 B2 JP2525549 B2 JP 2525549B2
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忍 仲野谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート型枠の中型
離型方法及びその装置に係り、例えば、ボックスカルバ
ート等の筒形のコンクリート製品を竪打ち成形するもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンクリート製品を成形
する型枠装置は、外型体及びこの外型体の内側部に配設
されて外型体との間にキャビティを形成する中型体にて
構成されている。また、前記中型体は、一般に、外型体
の前側型枠に対する前側枠体、外型体の後側型枠に対す
る後側枠体及び前記前側枠体と後側枠体との間に配設さ
れる外型体の左右の側型枠に対する左右の側枠体とを有
している。
【0003】そして、型合わせ時には、架台上において
前側枠体の左右部に左右の側型枠の前端部を型合わせす
るとともに、この左右の側型枠の後端部間に後側枠体の
左右部を型合わせするようになっている。また、コンク
リート製品を成形後の離型時には、左右の側型枠の後端
部間から後側枠体を前側枠体に向かって離型した後に、
左右の側型枠を互いに接近する方向に向かって離型し、
最後に前側枠体を後側枠体に向かって離型し、この縮径
された中型体をコンクリート製品から取出す方法が採ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の離型方法で
は、コンクリート製品から中型体を取出すため、コンク
リート製品を架台上から移動した後に、再び架台上に中
型体を配設して中型体を型合わせする必要があって、そ
の中型体の移動及び型合わせに多くの手数を要し、ま
た、コンクリート製品を成形後の離型時には、左右の側
型枠を離型しただけでは前側枠体を離型することができ
ず、最後に前側枠体を離型する操作を必要とする、とい
う問題がある。
【0005】そこで、コンクリート製品の成形部から中
型体を移動することなく縮径された中型体からコンクリ
ート製品を取出す方法が考えられるが、この場合も、左
右の側型枠を離型した後に、更に前側枠体を離型する操
作を必要とする、という問題がある。しかして、前側枠
体を架台上に設置した状態で離型することなくコンクリ
ート製品を取出すようにすると、コンクリート製品の取
出し抵抗が大きく、中型体からコンクリート製品をスム
ーズに取出すことができず、また、前側枠体の下端部と
架台との間に入り込んだ、ばりなどの細片や塵埃を排除
することが困難になるとともに、前側枠体の下端部に対
して離型剤を簡単に塗布することができない、という問
題がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、中型体の左右の可動側枠体を離型するととも
に、この左右の可動側枠体にて前側枠体を離型すること
ができ、このため、中型体からコンクリート製品をスム
ーズに取出すことができ、前側枠体の下端部と架台との
間に入り込んだ、ばりなどの細片や塵埃を簡単に排除す
ることができ、前側枠体の下端部に対して離型剤を簡単
に塗布することができ、したがって、作業性を大幅に向
上することができるコンクリート型枠の中型離型方法及
び中型装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のコンクリ
ート型枠の中型離型方法は、左右部に回動可能にそれぞ
れ連設した可動側枠体を有する上下方向の前側枠体と、
この前側枠体に対向して配設され前記左右の可動側枠体
の端部間に型合わせして配設され前後方向に進退自在の
上下方向の後側枠体とからなり、外型体との間にコンク
リート製品を竪打ち成形用のキャビティを形成する中型
体を有し、前記中型体の後側枠体を前記前側枠体に向か
って離型した後に、前記左右の可動側枠体を前記前側枠
体との連設部を中心として互いに接近方向に回動させ
円弧運動によって離型させるとともに、この左右の可動
側枠体の円弧運動を規制して左右の可動側枠体を後方側
に移動させ、この左右の可動側枠体にて前記前側枠体を
前記後側枠体に向かって離型するものである。
【0008】請求項2記載のコンクリート型枠の中型装
置は、架台の前部に配設される上下方向の前側枠体と、
前記架台の左右部に配設され前記前側枠体の左右方向の
両端部に左右方向にそれぞれ回動可能に連設された左右
上下方向の可動側枠体と、前記前側枠体に対向して前
記架台の後部に配設され前記左右の可動側枠体の端部間
に係脱自在に型合わせする前後方向に進退自在の後側枠
体と、からなり、外型体との間にコンクリート製品を竪
打ち成形用のキャビティを形成する中型装置であって、
前記架台は、その前部に設けられ前記前側枠体を進退自
在に案内する前後方向の前側ガイド、その後部に設け
られ前記後側枠体を進退自在に案内する前後方向の後側
ガイド、その左右部に設けられ前記左右の可動側枠体
を回動自在に案内し、かつ、この左右の可動側枠体を
記前側枠体との連設部を中心として互いに接近方向に回
動させる円弧運動により離型させるとともにこの左右の
可動側枠体の円弧運動を規制して左右の可動側枠体を
方側に移動させる左右方向の側部ガイドとを有し、前記
左右の可動側枠体間に設けられこの左右の可動側枠体を
前記前側枠体との連設部を中心として左右方向に回動さ
せる枠体回動手段具備したものである。
【0009】
【作用】請求項1記載のコンクリート型枠の中型離型方
法では、コンクリート製品を成形後の離型時には、ま
ず、中型体の後側枠体を前側枠体に向かって離型する。
ついで、前記左右の可動側枠体を前側枠体との連設部を
中心として互いに接近方向の内側に向かって回動させる
円弧運動により、左右の可動側枠体は離型されるととも
に、この左右の可動側枠体の円弧運動が規制されること
により、この左右の可動側枠体は後方側に移動される。
そして、この左右の可動側枠体にて前側枠体が後側枠体
に向かって牽引されて離型される。
【0010】したがって、左右の可動側枠体の離型動作
に連動して前側枠体が簡単かつ確実に離型されて中型体
が縮径される。そして、コンクリート製品の取出しに備
えることができる。
【0011】つぎに、型合わせ時には、中型体の前側枠
体、左右の可動側枠体及び後側枠体を型合わせすること
により中型体が構成される。そして、この中型体の各枠
体に対して外型体を配設することにより、この中型体と
外型体との間にコンクリートを竪打ち成形用のキャビテ
ィが形成され、このキャビティに対するコンクリートの
打設に備える。
【0012】請求項2記載のコンクリート型枠の中型装
置では、コンクリート製品を成形後の離型時には、ま
ず、中型体の後側枠体を前側枠体に向かって押動するこ
とにより、この後側枠体は架台の後部の後側ガイドに案
内支持されて前側枠体に向かって移動され、この後側枠
体は離型される。
【0013】つぎに、枠体回動手段を左右の可動側枠体
が離型する方向に操作すると、この枠体回動手段にて左
右の可動側枠体は前側枠体との連設部を中心として回動
され、この左右の可動側枠体は架台の左右部の側部ガイ
ドに案内されて互いに接近方向の内側に向かって回動
る円弧運動によって離型されるとともに、この左右部の
側部ガイドにて前側枠体との連設部を中心とした左右の
可動側枠体の円弧運動が規制される。
【0014】そして、この側部ガイドにて左右の可動側
枠体は離型されながら後方側に向けて移動され、この左
右の可動側枠体にて前側枠体は牽引され、この前側枠体
は架台の前部の前側ガイドに案内支持されて後側枠体に
向かって移動され、この前側枠体は離型されるととも
に、この前側枠体の下端部と架台の前部との間には所定
の間隙が形成される。
【0015】したがって、左右の可動側枠体の離型動作
に連動して前側枠体が簡単かつ確実に離型されて中型体
が縮径される。そして、コンクリート製品は中型体から
スムーズに取出すことができ、このコンクリート製品の
取出し後には、前側枠体の下端部と架台の前部との間の
間隙からばりなどの細片や塵埃を簡単に排除することが
でき、前側枠体の下端部に対して離型剤を簡単に塗布す
ることができ、つぎの型合わせに備えることができる。
【0016】つぎに、型合わせ時には、枠体回動手段を
前記の場合とは反対方向に操作すると、この枠体回動手
段にて左右の可動側枠体は前側枠体との連設部を中心と
して回動され、この左右の可動側枠体は架台の左右部の
側部ガイドに案内支持されて互いに離間する方向の外側
に向かって回動されて型合わせされるとともに、この側
部ガイドにて左右の可動側枠体が前方側に向かって移動
される。
【0017】そして、左右の可動側枠体にて前側枠体は
押動され、この前側枠体は架台の前部の前側ガイドに案
内支持されて前方に向かって移動され、この前側枠体は
架台の前部に型合わせされる。したがって、枠体回動手
段の操作により、前側枠体及び左右の可動側枠体は型合
わせされるとともに、この前側枠体及び左右の可動側枠
体の下端部は架台の前部及び左右部に型合わせされる。
【0018】また、後側枠体を後方に向かって押動する
ことにより、この後側枠体は架台の後部の後側ガイドに
案内支持されて移動され、この後側枠体の左右両端部は
左右の可動側枠体の端部間に型合わせされるとともに、
この後側枠体の下端部は架台の後部に型合わせされる。
【0019】したがって、中型体の前側枠体、左右の可
動側枠体及び後側枠体を型合わせすることにより中型体
が構成される。そして、この中型体の各枠体に対して外
型体を配設することにより、この中型体と外型体との間
にキャビティが形成され、このキャビティに対するコン
クリートの打設に備える。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0021】図1及び図2において、1はH型鋼2にて
略矩形状に形成された架台で、この架台1の上部には略
矩形状に形成された環状型体3が一体に固着されてい
る。この環状型体3は、その上部にコンクリート製品の
端面部を成形する環状型板4を有しているとともに、そ
の下部の内側部には前記架台1の上部に固着された水平
状の環状支板5を有して一体に形成され、前記環状型板
4の内側四隅には隅切部6がそれぞれ傾斜して形成され
ている。
【0022】また、前記架台1の前部1aの左右には支持
台7が後方に向かって一体に突設され、この左右の支持
台7の上面部には前後方向の前側ガイドとしての前側ガ
イドレール8がそれぞれ平行に一体に突設されている。
【0023】また、前記架台1の後部1bの左右には支持
枠9が前方に向かって一体に突設され、この左右の支持
枠9には前後方向の後側ガイドとしての後側ガイドレー
ル10がそれぞれ平行に一体に突設されている。
【0024】さらに、前記架台1の左右部1cの前後方向
の略中間部と前記支持枠9との間に支持枠11が一体に固
着され、この左右の支持枠11の上面部には左右方向の側
部ガイドとしての左右の側部ガイドレール12が前記左右
の後側ガイドレール10に対して直交する方向で互いに対
向してそれぞれ一体に設けられている。
【0025】図1及び図2において、13は中型体で、こ
の中型体13は前記環状型板4の前側内縁部4aに下端部が
接離自在に当接する金属製の上下方向の前側枠体14を有
し、この前側枠体14の左右方向の両端部には前記環状型
板4の左右の内側縁部4b及び隅切部6に下端部が接離自
在に当接する金属製の上下方向の可動側枠体15がそれぞ
れ回動可能に一体に連設されている。
【0026】そして、前側枠体14の左右方向の両端部と
左右の可動側枠体15との交差部が連設部16となってお
り、この連設部16が弾性変形して前記左右の可動側枠体
15の回動をそれぞれ可能にしている。また、前記左右の
連設部16側に位置して前記左右の可動側枠体15の前端部
には前記前側左右の隅切部6に下端部が接離自在に当接
する傾斜部15a が形成されている。
【0027】また、前記前側枠体14の下端部の内側左右
にはブラケット17がそれぞれ一体に突設され、この左右
のブラケット17の下部には前記左右の前側ガイドレール
8上に進退自在に係合したキャスターからなるガイドロ
ーラ18がそれぞれ回転自在に軸架されている。そして、
左右の前側ガイドレール8にてガイドローラ18を介して
前側枠体14が前後方向に進退自在に案内支持されるよう
になっている。
【0028】また、前記左右の可動側枠体15の下端部に
は、その内側の前後方向の略中間部にはブラケット19が
それぞれ相対して一体に突設され、この左右のブラケッ
ト19の下部には前記左右の側部ガイドレール12上に進退
自在に係合したキャスターからなるガイドローラ20がそ
れぞれ回転自在に軸架されている。
【0029】そして、離型時には左右の側部ガイドレー
ル12にてガイドローラ20を介して左右の可動側枠体15の
回動による移動方向を規制して左右の可動側枠体15を後
方側に移動させるようになっている。すなわち、左右の
可動側枠体15は前記前側枠体14の左右方向の両端部との
連設部16を中心とした円弧運動によって互いに接近方向
に回動されようとするが、この左右の可動側枠体15はガ
イドローラ20を介して左右方向に直伸した同軸線上の左
右の側部ガイドレール12に案内支持されるため、この左
右の側部ガイドレール12にて左右の可動側枠体15の回動
による円弧運動が規制されるとともに、この左右の可動
側枠体15が後方側に移動される。
【0030】また、この左右の可動側枠体15が後方側に
移動されることにより、この左右の可動側枠体15にて前
記前側枠体14がガイドローラ18を介して左右の前側ガイ
ドレール8に案内支持されて後方側に移動されるように
なっている。
【0031】さらに、前記左右の可動側枠体15の後端部
には前記後側左右の隅切部6に下端部が接離自在に当接
する上下方向の傾斜部15b を介して上下方向の型合突部
21がそれぞれ相対して一体に突設され、この左右の型合
突部21の内端部には前方側を拡開したテーパー状の係合
面22が上下方向にそれぞれ形成されている。
【0032】つぎに、前記中型体13は前記環状型板4の
後側内縁部4cに下端部が接離自在に当接する金属製の上
下方向の後側枠体23を有している。この後側枠体23は、
その左右部に前記左右の可動側枠体15の型合突部21の係
合面22に接離自在に型合せする型合面24が前方側を拡開
したテーパー状に形成されている。
【0033】また、前記後側枠体23の下端部の内側左右
にはブラケット25がそれぞれ一体に突設され、この左右
のブラケット25の下部の前後には前記左右の後側ガイド
レール10上に前後方向に進退自在に係合したキャスター
からなるガイドローラ26がそれぞれ回転自在に軸架され
ている。そして、左右の後側ガイドレール10にて各ガイ
ドローラ26を介して後側枠体23が前後方向に進退自在に
案内支持されるようになっている。
【0034】また、前記後側枠体23の左右のブラケット
25間には連動フレーム27が後方に向かって大きく一体に
突設され、この連動フレーム27の後端左右部には前記後
側枠体23を進退操作する操作杆(図示せず)を挿脱自在
に嵌合する筒状の連結体28が一体に突設されている。
【0035】更に図1及び図2において、29は枠体回動
手段で、この枠体回動手段29は上下方向に長い垂直状の
操作杆30を有し、この操作杆30の上端近傍部、中間部及
び下端部は前記前側枠体14の内側部から後方に向かって
水平状に突設された上下及び中間部の各支持片31にて軸
受体32を介して回動自在に支持されている。
【0036】また、前記操作杆30の上部及び下部に形成
された上下方向のねじ軸部33にはナット体34がそれぞれ
螺着されている。そして、前記上部のねじ軸部33のねじ
は右方向に回転する右ねじとして形成され、前記下部の
ねじ軸部33のねじは左方向に回転する左ねじとして形成
されている。
【0037】また、前記上下のナット体34の左右部には
前後方向の支軸35にて左右上下に配設されたリンク36の
基端部がそれぞれ上下方向に回動自在に軸支され、この
左右上下のリンク36の先端部が前記左右の可動側枠体15
の内側上下部に突設されたブラケット37に前後方向の支
軸38にてそれぞれ上下方向に回動自在に軸支されてい
る。また、前記操作杆30の上端部にはこの操作杆30を回
動操作するリング状のハンドル39が一体に固着されてい
る。
【0038】さらに、前記前側枠体14の内側上部には前
記ハンドル39を回動操作する作業者が搭乗するステップ
40が水平状に一体に突設されている。そして、ハンドル
39を回動操作して操作杆30が水平方向に回動することに
より、この操作杆30の上下部のねじ軸部33にて上下のナ
ット体34がそれぞれ上下動され、この上下のナット体34
の左右部に軸支された左右上下の各リンク36が上下回動
され、この各リンク36にて前記左右の可動側枠体15が前
側枠体14との連設部16を中心として左右方向に回動され
るようになっている。
【0039】つぎに、41は外型体で、この外型体41は前
記中型体13の前側枠体14に対する外側前枠42、前記中型
体13の左右の可動側枠体15に対する左右の外側側枠43及
び前記中型体13の後側枠体23に対する外側後枠44にて構
成されている。また、前記外側前枠42、左右の外側側枠
43及び外側後枠44は、それぞれの下端部に図示しない接
地輪が回転自在に軸架され、この各接地輪にて前記架台
1の環状型体3の環状型板4の外側縁部の前後左右部に
対して接離自在に進退移動されるようになっている。
【0040】そして、前記架台1の環状型体3を内外側
方向から挟んで配設される前記中型体13と前記外型体41
との間にはコンクリート製品を竪打ち成形用のキャビテ
ィ45が形成されるようになっている。なお、46は前記中
型体13の左右の可動側枠体15の後端部の係合面22間に後
側枠体23の左右両端部の型合面24をテーパー嵌合した状
態をロックするロック手段である。
【0041】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0042】コンクリート製品Aを成形後の離型時に
は、まず、後側左右のロック手段46を解除操作して中型
体13の左右の可動側枠体15の後端部の係合面22と後側枠
体23の左右両端部の型合面24とをテーパー嵌合した状態
のロックを解除する。また、外型体41の外側後枠44の後
方に突出した連動フレーム27の左右の連結体28に操作杆
を嵌合する。
【0043】そして、この左右の操作杆にて連動フレー
ム27及び左右のブラケット25を介して中型体13の後側枠
体23を前側枠体14に向かって押動することにより、この
後側枠体23は下端部の左右前後のガイドローラ26を介し
て架台1の後部の左右の後側ガイドレール10に案内支持
されて前側枠体14に向かって移動され、この後側枠体23
はコンクリート製品Aの後側内壁面から離型される。
【0044】つぎに、枠体回動手段29のハンドル39を左
右の可動側枠体15が離型する方向に回動操作して操作杆
30を回動すると、この操作杆30の上部のねじ軸部33にて
上部のナット体34が下降移動されると同時に下部のねじ
軸部33にて下部のナット体34が上昇移動され、この上部
のナット体34にて左右のリンク36が下方に向かって牽引
されるとともに、下部のナット体34にて左右のリンク36
が上方に向かって牽引される。そして、上下左右の各リ
ンク36にて左右の可動側枠体15が同時に互いに接近する
方向に向かって牽引される。
【0045】また、左右の可動側枠体15が牽引される
と、この左右の可動側枠体15は前側枠体14の両端部との
連設部16を中心として回動され、この左右の可動側枠体
15はそれぞれのガイドローラ20を介して架台1の左右の
側部ガイドレール12に案内支持されて互いに接近方向の
内側に向かって回動される円弧運動によってコンクリー
ト製品Aの左右方向の内壁面から離型されるとともに、
この左右の側部ガイドレール12にて前側枠体14との連設
部16を中心とした左右の可動側枠体15の円弧運動が規制
される。
【0046】すなわち、左右の可動側枠体15は前記前側
枠体14の左右方向の両端部との連設部16を中心とした円
弧運動によって互いに接近方向に回動されるが、この
際、左右の可動側枠体15はガイドローラ20を介して左右
方向に直伸した同軸線上の左右の側部ガイドレール12に
内されるため、この左右の側部ガイドレール12にて左
右の可動側枠体15の回動による円弧運動が規制される。
【0047】そして、この左右の側部ガイドレール12に
て左右の可動側枠体15は離型されながら後方側に向けて
移動され、この左右の可動側枠体15にて前側枠体14は牽
引され、この前側枠体14は左右のガイドローラ18を介し
て架台1の前部左右の前側ガイドレール8に案内支持さ
れて後側枠体23に向かって移動され、この前側枠体14は
コンクリート製品Aの前側内壁面から離型されるととも
に、この前側枠体14の下端部と架台1の環状型板4の前
側内縁部4aとの間には所定の間隙hが形成される。
【0048】したがって、左右の可動側枠体15の離型動
作に連動して前側枠体14が簡単かつ確実に離型されて中
型体13が縮径される。また、外型体41の外側前枠42、左
右の外側側枠43及び外側後枠44の相互の型締めロックを
解除するとともに、これらの各枠体を分離してコンクリ
ート製品Aから外方に離型移動することにより、コンク
リート製品Aは中型体13からスムーズに取出すことがで
きる。
【0049】そして、このコンクリート製品Aの取出し
後には、前側枠体14の下端部と架台1の環状型板4の前
側内縁部4aとの間の間隙hからばりなどの細片や塵埃を
簡単に排除することができ、前側枠体14の下端部に対し
て離型剤を簡単に塗布することができ、つぎの型合わせ
に備えることができる。
【0050】つぎに、型合わせ時には、枠体回動手段29
のハンドル39を前記の場合とは反対方向に回動操作して
操作杆30を回動すると、この操作杆30の上部のねじ軸部
33にて上部のナット体34が上昇移動されるとともに、そ
の下部のねじ軸部33にて下部のナット体34が下降移動さ
れ、上部のナット体34にて左右のリンク36が外方に向か
って押動されるとともに、下部のナット体34にて左右の
リンク36が外方に向かって押動される。
【0051】そして、上下左右の各リンク36にて左右の
可動側枠体15は外方に向かって押動され、この左右の可
動側枠体15は前側枠体14の両端部との連設部16を中心と
してそれぞれ外方に向かって回動され、この左右の可動
側枠体15はガイドローラ20を介して架台1の左右の側部
ガイドレール12に案内支持されて互いに離間する方向の
外側に向かって回動されて型合わせされるとともに、こ
の左右の側部ガイドレール12にて左右の可動側枠体15が
前方側に向かって移動される。
【0052】そして、左右の可動側枠体15にて前側枠体
14は押動され、この前側枠体14は左右のガイドローラ18
を介して架台1の前部左右の前側ガイドレール8に案内
支持されて前方に向かって移動され、この前側枠体14は
架台1の前部に型合わせされる。したがって、枠体回動
手段29の操作により、前側枠体14及び左右の可動側枠体
15は型合わせされるとともに、この前側枠体14及び左右
の可動側枠体15の下端部は架台1の環状型板4の前側内
縁部4a及び左右両側部の内側縁部4bに型合わせされる。
【0053】また、外型体41の外側後枠44の後方に突出
した連動フレーム27の左右の連結体28に操作杆を嵌合す
る。そして、この左右の操作杆にて連動フレーム27及び
左右のブラケット25を介して中型体13の後側枠体23を後
方に向かって牽引あるいは押動することにより、この後
側枠体23は下端部の左右前後のガイドローラ26を介して
架台1の後部の左右の後側ガイドレール10に案内支持さ
れて後方に向かって移動され、この後側枠体23の左右両
端部の型合面24は左右の可動側枠体15の後端部の型合面
22間にテーパー嵌合されて型合わせされるとともに、こ
の後側枠体23の下端部は架台1の環状型板4の後側内縁
部4cに型合わせされる。
【0054】そして、後側左右のロック手段46を操作し
て左右の可動側枠体15の後端部の係合面22と後側枠体23
の左右両端部の型合面24とをロックをする。
【0055】したがって、中型体13の前側枠体14、左右
の可動側枠体15及び後側枠体23を型合わせしてロックす
ることにより中型体13が構成される。また、架台1の環
状型板4の前後部及び左右部に外型体41の外側前枠42、
左右の外側側枠43及び外側後枠44を配設するとともに、
これらの各枠体を図示しないロック手段にてロックする
ことにより外型体41が構成され、この外型体41と中型体
13との間に架台1の環状型板4にて下端部が閉塞された
キャビティ45が形成され、このキャビティ45に対するコ
ンクリートの打設に備える。
【0056】前記実施例では、可動側枠体15の移動方向
を規制する側部ガイドレール12,12を互いに対向して直
線状に形成したが、側部ガイドレール12,12は互いに後
方に向って直線状または円弧状に形成することもでき
る。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、中型体の左右
の可動側枠体を簡単に離型することができるとともに、
この左右の可動側枠体にて前側枠体を後側枠体に向かっ
て牽引して確実に離型することができる。このため、中
型体からコンクリート製品をスムーズに取出すことがで
き、前側枠体の下端部と架台との間に入り込んだ、ばり
などの細片や塵埃を簡単に排除することができ、前側枠
体の下端部に対して離型剤を簡単に塗布することがで
き、したがって、作業性を大幅に向上することができ
る。
【0058】請求項2の発明によれば、中型体の前側枠
体、左右の可動側枠体及び後側枠体はそれぞれのガイド
に案内されて進退動されるので、この前側枠体、左右の
可動側枠体及び後側枠体は離型方向及び型合わせ方向に
向かって円滑に移動させることができる。またコンク
リート製品を成形後の離型時には架台の左右部に設けた
左右の側部ガイドにて左右の可動側枠体の円弧運動を規
制して左右の可動側枠体を後方側に確実に移動させる
とができるとともに、この左右の可動側枠体の離型動作
に連動して前側枠体を後側枠体に向かって確実に離型さ
ることができる。しかも、この左右の可動側枠体及び
前側枠体はそれぞれのガイドに案内されて離型されるの
で、離型時に左右の可動側枠体及び前側枠体を歪むこと
なく整然と離型させることができる。また、枠体回動手
段にて前側枠体を連動する左右の可動側枠体を同時に回
動させることができるので、これらの枠体を離型方向及
び型合わせ方向に移動させる操作性を大幅に向上させ
ことができる。したがって、コンクリート製品を竪打ち
成形する上で好ましいコンクリート型枠の中型装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコンクリート型枠の中
型装置を示す斜視図である。
【図2】同上中型体と外型体とを型合わせした状態の平
面図である。
【図3】同上中央縦断面図である。
【図4】同上前側枠体の一部の拡大断面図である。
【図5】同上可動側枠体の一部の拡大断面図である。
【図6】同上後側枠体の一部の拡大断面図である。
【図7】同上中型体の作動状態を示す一部の説明平面図
である。
【符号の説明】
1 架台 8 前側ガイド 10 後側ガイド 12 側部ガイド 13 中型体 14 前側枠体 15 可動側枠体 16 連設部 29 枠体回動手段 41 外型体 45 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591067897 千葉窯業株式会社 千葉県山武郡横芝町横芝1092番地 (73)特許権者 000229128 日本ゼニスパイプ株式会社 東京都中央区東日本橋2丁目24番14号 (73)特許権者 000230010 ジオスター株式会社 東京都港区芝4丁目2番3号 (72)発明者 荒井 光雄 東京都府中市南町五丁目38番地3 興建 産業株式会社内 (72)発明者 君島 裕元 栃木県河内郡南河内町大字仁良川字中島 1700番地 住建コンクリート工業株式会 社 小山工場内 (72)発明者 清水 伸一 群馬県多野郡吉井町吉井582番地2 常 磐興産株式会社 吉井工場内 (72)発明者 仲野谷 忍 茨城県稲敷郡江戸崎町高田552番2号 池田喜株式会社内 (72)発明者 菅野 征雄 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央三丁目10 番44号 鶴見コンクリート株式会社内 (72)発明者 佐貫 正道 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央三丁目10 番44号 鶴見コンクリート株式会社内 (72)発明者 伊藤 和彦 千葉県山武郡横芝町横芝1226番地 日本 ゼニスパイプ株式会社 千葉工場内 (72)発明者 岩中 正司 東京都港区芝四丁目2番3号 日本プレ スコンクリート株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−295612(JP,A) 特公 平5−33301(JP,B2) 実公 昭59−20973(JP,Y2) 実公 昭60−36413(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右部に回動可能にそれぞれ連設した可
    動側枠体を有する上下方向の前側枠体と、この前側枠体
    に対向して配設され前記左右の可動側枠体の端部間に型
    合わせして配設され前後方向に進退自在の上下方向の
    側枠体とからなり、外型体との間にコンクリート製品を
    竪打ち成形用のキャビティを形成する中型体を有し、 前記中型体の後側枠体を前記前側枠体に向かって離型し
    た後に、前記左右の可動側枠体を前記前側枠体との連設
    部を中心として互いに接近方向に回動させる円弧運動に
    よって離型させるとともに、この左右の可動側枠体の
    弧運動を規制して左右の可動側枠体を後方側に移動さ
    せ、この左右の可動側枠体にて前記前側枠体を前記後側
    枠体に向かって離型することを特徴とするコンクリート
    型枠の中型離型方法。
  2. 【請求項2】 架台の前部に配設される上下方向の前側
    枠体と、前記架台の左右部に配設され前記前側枠体の左
    右方向の両端部に左右方向にそれぞれ回動可能に連設さ
    れた左右の上下方向の可動側枠体と、前記前側枠体に対
    向して前記架台の後部に配設され前記左右の可動側枠体
    の端部間に係脱自在に型合わせする前後方向に進退自在
    の後側枠体と、からなり、外型体との間にコンクリート
    製品を竪打ち成形用のキャビティを形成する中型装置で
    あって、 前記架台は、 その前部に設けられ前記前側枠体を進退自在に案内す
    前後方向の前側ガイド、その後部に設けられ前記後側
    枠体を進退自在に案内する前後方向の後側ガイド、そ
    の左右部に設けられ前記左右の可動側枠体を回動自在に
    内し、かつ、この左右の可動側枠体を前記前側枠体と
    の連設部を中心として互いに接近方向に回動させる円弧
    運動により離型させるとともにこの左右の可動側枠体
    円弧運動を規制して左右の可動側枠体を後方側に移動さ
    せる左右方向の側部ガイドとを有し、 前記左右の可動側枠体間に設けられこの左右の可動側枠
    体を前記前側枠体との連設部を中心として左右方向に回
    動させる枠体回動手段具備したことを特徴とするコ
    ンクリート型枠の中型装置。
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