JP2525374Y2 - 培養用バッグ - Google Patents

培養用バッグ

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JP2525374Y2
JP2525374Y2 JP3636291U JP3636291U JP2525374Y2 JP 2525374 Y2 JP2525374 Y2 JP 2525374Y2 JP 3636291 U JP3636291 U JP 3636291U JP 3636291 U JP3636291 U JP 3636291U JP 2525374 Y2 JP2525374 Y2 JP 2525374Y2
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bag
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和夫 坂本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は細胞を培養するための
培養用バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】細胞を培地に接触させて培養をおこなう
ための培養容器としては、特開昭63−214178号
公報に記載されているように、二枚の可撓性プラスチッ
クシートを重ね合わせて袋状に形成した容器本体に第1
の接続部材と第2の接続部材を取付けて形成したものが
知られている。
【0003】このような細胞培養容器においては、その
中に培地及び細胞を入れて培養し、必要な時期に培養液
や細胞を回収するものであるが、培養液のみを回収する
場合には、遠心分離による方法や濾過によって細胞と分
離していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、遠心分離で
培養液を回収する場合、振動等の機械的な力によって細
胞に悪影響を及ぼす危険性がある。また、濾過による場
合には、容器から培養液及び細胞を一旦取り出してから
濾過する必要があり、そのため細胞を容器に再び戻さな
ければならない。
【0005】この考案は、上記の点に鑑み、遠心分離の
場合のように機械的な力を加えることなく、また、濾過
する場合のように一旦細胞と培養液を容器外に取り出す
ことなく、培養液のみを簡便に効率よく回収でき、その
まま培地を加え連続培養を可能にする培養用バッグを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の培養用バッグ
は、プラスチックフィルムもしくはシートからなる袋状
体の上部に少なくとも一つの開口部が形成され、この袋
状体が一部を残して上下に仕切られ、その仕切り部は未
仕切り部に向かうに従って下降していることを特徴とし
ている。
【0007】この考案において、袋状体を形成するため
のプラスチックフィルムもしくはシートとしては、特に
限定されるものでないが、可撓性であって高周波融着や
熱融着可能なものが好適に使用される。例えば、動物組
織等の細胞の培養に使用される培養用バッグの素材とし
ては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どのポリオレフィン系樹脂、軟質塩化ビニル系樹脂など
があげられる。塩化ビニル系樹脂はオレフィン系樹脂に
比べて一般に気体透過性に劣るが、例えば、塩化ビニル
樹脂もしくは塩化ビニルとこれと共重合し得る単量体と
の共重合体と、エチレン・一酸化炭素・(メタ)アクリ
ルエステル共重合体とからなる樹脂組成物から製せられ
たフィルムもしくはシートは、酸素ガス透過性及び炭酸
ガス透過性に優れ、可撓性であって高周波融着性や熱融
着性がよく、且つ透明で内容物を観察できるので特に好
適に用いることができる。また、プラスチックフィルム
もしくはシートは積層されたものでもよい。
【0008】前記開口部は、細胞や培養液の導入、排
出、洗浄液の導入、培養液や細胞の回収または培養中の
サンプリングなどに際して使用されるものであり、これ
らの使用目的に応じて、別々に設けられてもよい。そし
て、この開口部は、例えば、袋状体にこの袋状体と同じ
材料で製せられたチューブ(例えば、内径3〜5mm)
を高周波融着や熱融着により取り付けることによって設
けることができる。このようにチューブと袋状体とを高
周波融着や熱融着により一体化すれば完全な密閉性が保
持されるので好ましい。
【0009】この考案の培養用バッグにおける、袋状体
が一部を残して上下に仕切られたものであるが、この仕
切りは、例えば袋状体の側壁部同士を高周波融着や熱融
着或いは接着することにより実現される。高周波融着や
熱融着により仕切る方法が作業性や密着一体化性がよい
ので特に推奨される。
【0010】また、未仕切り部は一箇所である他、複数
箇所であってもよい。この未仕切り部が複数箇所である
場合には、仕切り部はそれぞれの未仕切り部に向かうに
従って下降するものとされる。
【0011】この考案の培養用バッグは、例えば、以下
のようにして使用される。エチレンオキサイド滅菌後、
クリーンベンチ内で開口部から袋状体内に培地及び細胞
を入れ、ピンチコックなどで開口部を密閉する。培養に
必要な気体雰囲気下のもとに常法どおり静置培養する。
培養液を取り出すにあたっては、先ず開口部を上にして
培養バックを立てる。すると、細胞は比重の関係から沈
下して未仕切り部を通って仕切り部の下部に移る。次い
で、培養バッグを逆さにし開口部を開け、培養液を取り
出す。
【0012】
【作用】この考案の培養用バッグは、以上述べたとお
り、袋状体を上下に仕切る仕切り部が未仕切り部に向か
って下降しているから、培養液を取り出すにあたり、開
口部を上にして培養バックを立てれば、細胞は比重の関
係から沈下して未仕切り部を通って仕切り部の下部に移
る。従って、培養バッグを逆さにし開口部を開ければ、
細胞は仕切り部に遮られ、培養液だけが開口部から取り
出される。
【0013】
【実施例】次に、この考案の培養用バッグを図面の実施
例を参照してさらに説明する。図1は、この考案の培養
用バックの縦断面図であり、1は袋状体、2、3及び4
は、それぞれチューブを袋状体1の上部に融着すること
により形成した開口部である。開口部2、3、4は、そ
れぞれ、細胞注入用の開口部2、サンプリング用の開口
部3、培地注入用兼培養液取り出し用の開口部4とされ
ている。
【0014】袋状体1は、厚さ0.15mmの軟質塩化
ビニル系樹脂シートを融着加工することにより作られて
いる。なお、この軟質塩化ビニル系樹脂シートは、塩化
ビニル系樹脂例えば塩化ビニル・エチレン共重合体(平
均重合度1300、エチレン含有量4重量%)100重
量部と、エチレン・n−ブチルアクリレート・一酸化炭
素共重合体(n−ブチルアクリレート含有量30重量
%、一酸化炭素含有量10重量%)160重量部を含有
する樹脂組成物を押出成形して成形されたものである。
【0015】11は袋状体1を上下に仕切る仕切り部で
あり、中央部の未融着の未仕切り部12に向かうに従っ
て下降するように側壁シート同士を融着することにより
形成されている。
【0016】この仕切り部11及び未仕切り部12の他
の態様としては、図2に示すとおり、2箇所の未仕切り
部12a、12aとし、それぞれに向かうに従って下降
するよう融着することにより形成された仕切り部11
a、12a・・とするもの、或いは図3に示すとおり、
未仕切り部12a、12aを2箇所とし、それぞれに向
かうに従って下降するよう融着することにより形成され
た仕切り部11a、12a・・とするもの、図3に示す
とおり、一方(図面で右)の融着仕切り部11bを未仕
切り部12bよりやや下方に延長したものなどがあげら
れる。図3に示すとおりの一方の仕切り部11bを未仕
切り部12bよりやや下方に延長したものにあっては、
培養液を取り出すにあたり、この仕切り部11bの延長
部が未仕切り部12bを覆うことになるので細胞は仕切
り部11bで確実に遮られ、培養液だけの取り出しがよ
り確実に行える。
【0017】
【考案の効果】この考案の培養用バッグは、以上述べた
とおり、一旦開口部を上にして立て、その後逆さにし開
口部を開けることにより、培養液だけを開口部から取り
出すことができる。従って、遠心分離法による場合のよ
うな機械的な力を加えることなく、また、濾過する場合
のように一旦細胞と培養液を容器外に取り出すことな
く、培養液のみを高い回収率で回収でき、そのまま培地
を加え連続培養を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】考案の培養用バッグの縦断面図である。
【図2】考案の他の培養用バッグの縦断面図である。
【図3】考案の更に他の培養用バッグの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 袋状体 11、11a、11b 仕切り部 12、12a、12b 未仕切り部 2、3、4 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムもしくはシートか
    らなる袋状体の上部に少なくとも一つの開口部が形成さ
    れ、この袋状体が一部を残して上下に仕切られ、その仕
    切り部は未仕切り部に向かうに従って下降していること
    を特徴とする培養用バッグ。
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JPH04129800U JPH04129800U (ja) 1992-11-27
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JP4599877B2 (ja) * 2004-04-13 2010-12-15 東洋製罐株式会社 培養容器および培養方法
JP2007104975A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Toyo Seikan Kaisha Ltd 培養容器および培養方法
JP2012517829A (ja) * 2009-02-18 2012-08-09 バイオレックス・セラピューティクス インコーポレイテッド 生体材料を処理するための無菌バイオリアクタ・システム
JP6405690B2 (ja) * 2014-05-09 2018-10-17 東洋製罐グループホールディングス株式会社 複室培養容器、及び細胞培養方法

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