JPH0420281A - 組織培養容器 - Google Patents
組織培養容器Info
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- JPH0420281A JPH0420281A JP12458090A JP12458090A JPH0420281A JP H0420281 A JPH0420281 A JP H0420281A JP 12458090 A JP12458090 A JP 12458090A JP 12458090 A JP12458090 A JP 12458090A JP H0420281 A JPH0420281 A JP H0420281A
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Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、特に植物組織培養による有用物質生産、種苗
生産に使用する植物組織培養容器に関する。
生産に使用する植物組織培養容器に関する。
(従来の技術)
植物組織培養に用いられる容器は、通常、透明性を有す
るガラス製またはプラスチック製のフラスコ、シャーレ
、ボックス型の容器等である。これらの容器は気体透過
性を有していないため、綿栓、シリコーン栓、アルミホ
イルキャップ等を容器の蓋に用いることによって、通気
性を確保している。培養液中に雑菌が混入することを防
くためには密閉性の高い栓が好ましいが、その場合には
、容器内の通気性は低くなる傾向にある。
るガラス製またはプラスチック製のフラスコ、シャーレ
、ボックス型の容器等である。これらの容器は気体透過
性を有していないため、綿栓、シリコーン栓、アルミホ
イルキャップ等を容器の蓋に用いることによって、通気
性を確保している。培養液中に雑菌が混入することを防
くためには密閉性の高い栓が好ましいが、その場合には
、容器内の通気性は低くなる傾向にある。
また、液体培養では液中に酸素を取り込む必要があり、
上記容器では、その酸素の取り込みの程度は気液界面に
おける酸素の溶解が律速段階である。ところが、従来の
容器では、気液界面の面積は容器の大きさによって制限
されるので、容器を振とうさせることにより液中に酸素
が取り込まれやすいようにしており、そのための振とう
装置が必要となる。
上記容器では、その酸素の取り込みの程度は気液界面に
おける酸素の溶解が律速段階である。ところが、従来の
容器では、気液界面の面積は容器の大きさによって制限
されるので、容器を振とうさせることにより液中に酸素
が取り込まれやすいようにしており、そのための振とう
装置が必要となる。
液中に酸素を多量に取り込むためには、振とう速度およ
び振幅を大きくすればよいが、植物組織が損傷するおそ
れがあるため、振とう速度および振幅が制限される。振
とう条件の制限が厳しくなると、酸素不足になるおそれ
がある。
び振幅を大きくすればよいが、植物組織が損傷するおそ
れがあるため、振とう速度および振幅が制限される。振
とう条件の制限が厳しくなると、酸素不足になるおそれ
がある。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、その
目的は、雑菌が混入することなく、また容器の開口部の
大きさなどに大きく影響されることなく、容器内に酸素
を効率よ(取り込むことができる組織培養容器を提供す
ることにある。
目的は、雑菌が混入することなく、また容器の開口部の
大きさなどに大きく影響されることなく、容器内に酸素
を効率よ(取り込むことができる組織培養容器を提供す
ることにある。
(課題を解決するだめの手段)
本発明の組織培養容器は、水不透過性で、かつ酸素透過
性の多孔質シーI・からなる通気部を有し、そのことに
より」−記目的が達成される。
性の多孔質シーI・からなる通気部を有し、そのことに
より」−記目的が達成される。
本発明に用いられる多孔質シートは、ポリエチレン、ポ
リ四フフ化エチレン、ポリスルポン、ポリプロピレン等
の疎水性の多孔質シートから構成される所謂ミクロフィ
ルタ状シートで、水は透過しないが、酸素は透過できる
ように、その細孔の径が設定されており、具体的には、
以下のような特性を有するシートである。
リ四フフ化エチレン、ポリスルポン、ポリプロピレン等
の疎水性の多孔質シートから構成される所謂ミクロフィ
ルタ状シートで、水は透過しないが、酸素は透過できる
ように、その細孔の径が設定されており、具体的には、
以下のような特性を有するシートである。
多孔質シートの厚みは、強度および取り扱い易さの点で
15〜300 μmが好ましく、さらに好ましくは50
〜100 μmである。シートの密度は、比重測定法で
0.22〜1.3g/cfflが好ましく、さらに好ま
しくは0.6〜0.9g1c先である。シートの気孔率
は、比重測定法で30〜90%が好ましく、さらに好ま
しくは30〜50%である。平均孔径は、ガス透過法で
0.1〜4.0μmが好ましく、さらに好ましくは0.
1〜1.0 pmである。シートの通気度は、JIS
l”8117に準して測定した値が、100〜1000
0sec / 100ccが好ましい。100 sec
/LOOccに満たないと培養液中への酸素供給が不
足し、1o000sec/ 100ccを超えると微生
物汚染が発生するおそれがある。シー l−の耐水圧は
、JIS L1092Aに準じて測定した値が1000
100O以」二が好ましい。1000mm1gに満たな
いと液体振とう培養中に容器が水圧で損傷するおそれが
ある。シートの透湿度は、JIS l、1099A−1
に準じて測定して、5000〜8000g / rd
−dayが好ましく、さらに好ましくは、5000〜5
500g / n(−dayである。
15〜300 μmが好ましく、さらに好ましくは50
〜100 μmである。シートの密度は、比重測定法で
0.22〜1.3g/cfflが好ましく、さらに好ま
しくは0.6〜0.9g1c先である。シートの気孔率
は、比重測定法で30〜90%が好ましく、さらに好ま
しくは30〜50%である。平均孔径は、ガス透過法で
0.1〜4.0μmが好ましく、さらに好ましくは0.
1〜1.0 pmである。シートの通気度は、JIS
l”8117に準して測定した値が、100〜1000
0sec / 100ccが好ましい。100 sec
/LOOccに満たないと培養液中への酸素供給が不
足し、1o000sec/ 100ccを超えると微生
物汚染が発生するおそれがある。シー l−の耐水圧は
、JIS L1092Aに準じて測定した値が1000
100O以」二が好ましい。1000mm1gに満たな
いと液体振とう培養中に容器が水圧で損傷するおそれが
ある。シートの透湿度は、JIS l、1099A−1
に準じて測定して、5000〜8000g / rd
−dayが好ましく、さらに好ましくは、5000〜5
500g / n(−dayである。
」1記の多孔質シートから通気部が構成されるが、該シ
ートは不透明なものが多いので、透明なシートと組み合
わせて培養容器を作成することが好ましい。用いられる
透明シーI−としては、例えば、透明ポリエチレンシー
トがある。透明シー1〜と組み合わせて用いる場合には
、透明シートと接着容易な多孔質材料が好ましい。この
ような多孔質シー l−とじては、ポリエチレンシート
がある。また、多孔質シートの特性を保持し、かつシー
トの強度を増大させるために、該シートに不織布等をラ
ミネート加工してもよい。
ートは不透明なものが多いので、透明なシートと組み合
わせて培養容器を作成することが好ましい。用いられる
透明シーI−としては、例えば、透明ポリエチレンシー
トがある。透明シー1〜と組み合わせて用いる場合には
、透明シートと接着容易な多孔質材料が好ましい。この
ような多孔質シー l−とじては、ポリエチレンシート
がある。また、多孔質シートの特性を保持し、かつシー
トの強度を増大させるために、該シートに不織布等をラ
ミネート加工してもよい。
以上のような多孔質シートを用いて、立方体、直方体、
円錐、四角錐、三角柱など必要に応じた形状の組織培養
容器を作成することができる。
円錐、四角錐、三角柱など必要に応じた形状の組織培養
容器を作成することができる。
また、熱可塑性の多孔質シートと透明シートよを組み合
わせて容器を作成する場合、多孔質シートと透明シート
との接着方法は公知のいずれの方法も用いることができ
る。作業の容易さの点からは熱融着が好ましい。例えば
、一部分が開口した容器を作成し、培養物を入れた後、
開口部分を熱融着によりシールすればよい。
わせて容器を作成する場合、多孔質シートと透明シート
との接着方法は公知のいずれの方法も用いることができ
る。作業の容易さの点からは熱融着が好ましい。例えば
、一部分が開口した容器を作成し、培養物を入れた後、
開口部分を熱融着によりシールすればよい。
以上のように作成した容器を用いて、寒天培養、液体培
養、静置培養、振とう培養のいずれの培養方法も用いる
ことができる。本発明の組織培養容器は、多孔質シーI
一部分が大気中の酸素を液中に取り込むことができるの
で、液体静置培養でも十分な酸素量を取り込むことがで
きる。
養、静置培養、振とう培養のいずれの培養方法も用いる
ことができる。本発明の組織培養容器は、多孔質シーI
一部分が大気中の酸素を液中に取り込むことができるの
で、液体静置培養でも十分な酸素量を取り込むことがで
きる。
(実施例)
本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図に示すように、組織培養に用いられている容器A
は、ポリエチレン製の透明シート3と、通気部12から
形成されている。通気部12ば、ポリエチレン製の多孔
質シー1〜1に不織布2をラミネートしたものである。
は、ポリエチレン製の透明シート3と、通気部12から
形成されている。通気部12ば、ポリエチレン製の多孔
質シー1〜1に不織布2をラミネートしたものである。
シート1ば厚さ150 μm、密度0.7g/cm3、
気孔率40%、平均粒径0.6μm、本文に記した測定
法でそれぞれ通気度5000sec /100cc 、
耐水圧1500mmである。容器Aの一方の斜面が通気
部12にて形成され、他方の斜面、底面および両側面ば
それぞれポリエチレン製の透明シート3にて形成し、上
部が開口するようにシートの端部同士を熱接着させて屋
根形の容器Aを形成した。この容器への内部をエチレン
オキザイドガスで滅菌した後、開口部から滅菌済の液体
培地であるムラシゲ−スクーグ培地4を入れた。この液
体培地4中に、培養しようとするオタネニンジンのカル
ス5をシードした。次いて、開口している容器への上端
部、すなわち容器Aの斜面を形成している透明シー1−
3と通気部12の頂点部同士を熱接着して、容器へを密
閉状態となるようにした。
気孔率40%、平均粒径0.6μm、本文に記した測定
法でそれぞれ通気度5000sec /100cc 、
耐水圧1500mmである。容器Aの一方の斜面が通気
部12にて形成され、他方の斜面、底面および両側面ば
それぞれポリエチレン製の透明シート3にて形成し、上
部が開口するようにシートの端部同士を熱接着させて屋
根形の容器Aを形成した。この容器への内部をエチレン
オキザイドガスで滅菌した後、開口部から滅菌済の液体
培地であるムラシゲ−スクーグ培地4を入れた。この液
体培地4中に、培養しようとするオタネニンジンのカル
ス5をシードした。次いて、開口している容器への上端
部、すなわち容器Aの斜面を形成している透明シー1−
3と通気部12の頂点部同士を熱接着して、容器へを密
閉状態となるようにした。
以」二のようにして、オタネニンジンのカルス5をシー
ドした組織培養容器Aを、静置培養用と液体振とう培養
用にそれぞれ作成した。これらを、25°Cで4週間、
暗所で静置培養または液体振とう培養を行ったところ、
いずれのカルスも約6倍の成長を示した。
ドした組織培養容器Aを、静置培養用と液体振とう培養
用にそれぞれ作成した。これらを、25°Cで4週間、
暗所で静置培養または液体振とう培養を行ったところ、
いずれのカルスも約6倍の成長を示した。
(発明の効果)
本発明の培養容器では、培地中への酸素の取り込み部分
の面積が増すので、液体静置培養が可能となる。また、
透明シー1−と組み合わせることによって、照光培養も
可能となる。
の面積が増すので、液体静置培養が可能となる。また、
透明シー1−と組み合わせることによって、照光培養も
可能となる。
さらに、本発明の培養容器では、容器を密閉した状態で
も酸素を供給することができるので、容器の開口部を熱
でシールすることが可能である。
も酸素を供給することができるので、容器の開口部を熱
でシールすることが可能である。
容器を熱シールして密閉状態にすれば、容器とともに培
養した状態で細胞組織を輸送することができる。
養した状態で細胞組織を輸送することができる。
また、本発明の培養容器は、シートを組み合わせて作成
されるものであるから、適宜サイズ及び形状の容器をつ
くることができる。
されるものであるから、適宜サイズ及び形状の容器をつ
くることができる。
十−刊画p盟単奏脱凱
第1図は、本発明の組織培養容器の斜視図である。
1・・・多孔質シート、2・・・不織布、3・・・透明
シート、4・・・液体培地、6・・・熱接着部、12・
・・通気部。
シート、4・・・液体培地、6・・・熱接着部、12・
・・通気部。
以 」二
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、水平透過性で、かつ酸素透過性の多孔質シートから
なる通気部を有する組織培養容器。 2、前記多孔質シートが、平均孔径0.1〜4.0μm
、JISP8117に準じた測定による通気度100〜
10000sec/100cc、JISL1092Aに
準じた測定による耐水圧1000mm以上である請求項
1に記載の組織培養容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12458090A JPH0420281A (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 組織培養容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12458090A JPH0420281A (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 組織培養容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0420281A true JPH0420281A (ja) | 1992-01-23 |
Family
ID=14888991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12458090A Pending JPH0420281A (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 組織培養容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0420281A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007043699A1 (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-19 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | 培養容器及び培養方法 |
JP2007222037A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 細胞培養遠心分離管 |
JP2007293287A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | インジケーター |
JP2009029145A (ja) * | 2008-11-13 | 2009-02-12 | Nitto Denko Corp | インクカートリッジ |
JP2014064475A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Terumo Corp | 膜状組織の保存輸送容器および保存輸送方法 |
-
1990
- 1990-05-15 JP JP12458090A patent/JPH0420281A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007043699A1 (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-19 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | 培養容器及び培養方法 |
JP2007222037A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 細胞培養遠心分離管 |
JP2007293287A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | インジケーター |
JP2009029145A (ja) * | 2008-11-13 | 2009-02-12 | Nitto Denko Corp | インクカートリッジ |
JP2014064475A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Terumo Corp | 膜状組織の保存輸送容器および保存輸送方法 |
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