JP2525107Y2 - トイレブースの後付巾木構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はトイレブースの後付巾木構造の改良に関する
ものである。

（従来の技術とその問題点） トイレブースの前後仕切りパネル１、２は第１図に示
すように、その下端部11、21を床面３と間隔をおいて設
置されるため、その空間を遮蔽する所定寸法の通常ステ
ンレス巾木４をパネル下端全長に渡ってセットし、床面
３にビス止めするようにしている。しかしながら、この
巾木４は工場で製造されたものを取りつけるようにする
ため、現場寸法に適合しないことが多い。

（考案が解決しようとする課題） そのため、現場においてその適正な寸法に適合するよ
うに切断して取りつけることが提案されるが、切断端面
が汚くなり、また、開口されたままではトイレブースの
外観意匠性を害するものとなる。

そこで、本考案は適宜現場寸法に切断しても外観意匠
性を害することのない後付巾木構造を提供することを課
題とする。

（課題を解決するための手段） そこで、本考案は長尺の巾木を用意し、これを現場寸
法に切断してその切断端面開口をキャップ部材により閉
鎖するようにすれば、容易に現場に適合した奇麗な後付
巾木構造とすることができることに着目してなされたも
ので、 具体的には、図面に示すように、トイレブースの前後仕
切りパネル１、２をその下端部11、21を床面３と間隔を
おいて設置し、その空間をステンレス巾木４をパネル下
端全長に渡ってセットし、床面３にビス止めして固定す
るにあたり、 長尺の巾木部材40を、その長手方向寸法が現場寸法に
合うように切断して巾木４を用意する。他方、その切断
端面開口を覆うことができる巾寸法を有する断面コ字形
状に形成され、外面51aを巾木４と同一色に塗装したキ
ャップ部51とキャップ部巾方向に外開きする断面略コ字
形状の板バネから形成され、その先端を挟持して上記切
断端面開口に挿入して係合可能な一対の係止脚52をその
キャップ部内面から突出するように溶着して有するキャ
ップ部材５を形成する。

そして、キャップ部材５の係止脚52を上記適当寸法に
切断された巾木４の切断端面開口41に挟持挿入し、開放
して係止するとともにキャップ部51で上記切断端面開口
41を封鎖してトイレブースの後付巾木を構成する。

（考案の作用効果） 本考案によれば、トイレブースの前後仕切りパネル下
端部と床面との空間を遮蔽する巾木を後付けにて設置す
るにあたり、 長尺である巾木をその長手方向寸法が現場寸法に合わ
せて切断して後付巾木を提供するので、常にその構造は
現場寸法に適合したものとなる。

しかも、その切断端面開口はキャップ部とそのキャッ
プ部内面から突出し、キャップ部巾方向に外開きする一
対の係止脚を有するキャップにより容易に確実に封鎖さ
れ、外観意匠性を害することがないので、作業性が著し
く向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はトイレブースの組立立面図、第２図は後付巾木
の側面詳細図、第３図は本考案に係る後付巾木の分解斜
視図である。 １、２……トイレブースの前後仕切りパネル、11、21…
…パネル下端部 ３……床面、４……巾木 ５……キャップ部材、51……キャップ部 52……係止脚

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】トイレブースの前後仕切りパネル下端部と
   床面との空間を遮蔽する巾木を後付けにて設置する後付
   巾木において、 高さの高い断面倒コ字状部材と高さの低い断面倒コ字状
   部材とを相互に断面略四角形状に嵌合してなる長尺材で
   あって、その長手方向寸法が現場寸法に合わせて切断さ
   れる巾木部材（40）と、 巾木部材（40）の切断端面開口を覆うキャップ部（51）
   及びそのキャップ部内面から突出し、キャップ部巾方向
   に外開きする一対の板バネ製の係止脚（52）を有するキ
   ャップ部材とからなり、 上記キャップ部材の係止脚（52）が上記適当寸法に切断
   された巾木部材（40）の切断端面開口（41）に挿入され
   て巾木部材（40）の内側面に押圧係止されるとともにキ
   ャップ部（51）で上記切断端面開口（41）を封鎖してな
   ることを特徴とするトイレブースの後付巾木構造。