JPH0634976Y2 - パネル支持装置の終端部構造 - Google Patents

パネル支持装置の終端部構造

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JPH0634976Y2
JPH0634976Y2 JP10324388U JP10324388U JPH0634976Y2 JP H0634976 Y2 JPH0634976 Y2 JP H0634976Y2 JP 10324388 U JP10324388 U JP 10324388U JP 10324388 U JP10324388 U JP 10324388U JP H0634976 Y2 JPH0634976 Y2 JP H0634976Y2
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千尋 市川
俊男 若田部
俊治 玉田
佳男 岩下
傑 菅野
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株式会社ナカ技術研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本考案は、床面に敷設される床レールにジャッキを介し
て上下方向に摺動可能に被冠係止される巾木の上面に、
パネルを載置固定するトイレツトブースにおける支持装
置、とくに、このパネル支持装置を構成する床レールお
よび巾木の開口端を閉塞する終端部構造に関する。
【従来の技術】
従来、トイレツトブースを構成するパネルを、床面に敷
設された床レールに巾木を介して固定するパネル支持装
置における終端部構造としては、例えば、第9図に示さ
れるように、床面3に敷設された床レールA、および該
床レールAの上面に被冠係止される巾木Bの長手方向に
おける終端部には、それぞれ平板Cを溶接手段により固
定してそれぞれの開口端を閉塞したものが存する。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したパネル支持装置の終端部構造
を、予め工場等で溶接固定したものは、施工現場で床レ
ールと巾木との終端部が一致せず、とくに巾木側が極端
に長い場合には、2つの平板間に必要以上の隙間が生じ
たり、また、床レール側が長い場合には、一度切断して
施工現場において再度溶接しなければならなかった。し
かしながら、施工現場において、その巾木と床レールと
をその終端部の開口端面に平板で溶接し直す場合には、
溶接部分の組織変化によりトイレ雰囲気中での耐食性が
劣り、また、狭い作業現場での溶接作業になり、危険が
伴うとともにその仕上げが非常に煩雑となり、さらに、
このような作業性の煩雑さを解消するため、あるいはア
ルミニウム型材を用いた場合のように現場での溶接が不
可能な場合には、接着やビス止め手段を用いて終端部処
理を行うこともあるが、接着手段においては、その接着
面積が少なく十分な接着強度が得られなかったり、ま
た、接着剤が表面に滲出したりして、その外観が損なわ
れるという不都合が見られ、また、ビス止めの手段にお
いては、ビスの頭部が表面に出て接着手段と同様外観が
損なわれるという欠点がある。 そこで、本考案は、閉塞板を床レールおよび巾木の終端
部の開口端に差し込み係止することによって、その端面
を密着状に閉塞し、その作業を安全に、かつ簡便に行う
ことができ、さらに、巾木の上下動の調節に追随して、
常時、巾木と床レールとをオーバーラップさせて終端部
を閉塞することができるパネル支持装置の終端部構造を
提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案に係るパネル支持装置
の終端部構造は、床レールおよび巾木の長さ方向の終端
部において、その開口端面の外形形状に略等しい平板部
の裏面に、一対の側板部の内壁面に圧接される一対の長
片状の保持部と該保持部間を連結する補強部とを横向き
突出する差込み片を一体に形成した閉塞板を、上記床レ
ールの平板部と巾木の平板部とがオーバーラップされて
それぞれ嵌設されることを、構成上の特徴としている。
【作用】
かかる構成を有する本考案のパネル支持装置の終端部構
造によれば、床レールおよび巾木の終端部の開口端に
は、その端面の外形形状に略等しく形成された平板部の
裏面に横向き突出された一対の長片状の保持部とこの保
持部間を連結する補強部とを有する差込み片から構成さ
れる閉塞板を、その一対の保持部を床レールと巾木に形
成された両側板部の内側壁間に圧接状に差し込むことに
よって閉塞するもので、その開口端を塞ぐための工具類
や溶接、また、溶接個所の仕上げ作業を必要とせず、閉
塞板を差し込むのみで固定され、その作業が安全かつ簡
便である。 しかもその開口端においての閉塞部分の跡が表面に残ら
ず、外観が損なわれない。 また、床レールおよび巾木の開口端に設けられる2つの
閉塞板の平板部は、巾木の高さ調節に追随して、オーバ
ーラップされるとともに、閉塞板と巾木や床レールとの
間の隙間を密閉することができる。
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。 第1図は本発明に係るトイレットブース1を示すもの
で、建物内の直角な二つの壁面2,2のコーナを利用して
床面3に3連式のトイレットブース1が設置されてい
る。 上記トイレットブース1は、3つのトイレブースユニッ
ト1aを区画する正面および側面に位置するパネル4の下
端が床面3に設置されたパネル支持装置5の上部に、所
定の高さで水平に支持され、これらパネル4は、その上
端部において断面略倒コ字状の頭継ぎ6を水平状に架設
してねじ止めされている。 なお、符号7はトイレブースユニット1aの正面側に設置
されるドアパネル、8はドアパネル7を自動的に閉扉ま
たは開扉するグレビティヒンジ、9はドアパネル7を閉
扉状態で施錠するドアラッチ(図示せず)を、ドアパネ
ル7の裏面側に有する取手である。 上記パネル支持装置5は、第2図に示すように、床面3
に敷設されて、ビス36で固定される底板部15aと該底板
部15aの両側に立設される一対の側板部15b,15bとによっ
て上方側が開放される断面略U字状に形成される床レー
ル15と、その床レール15に被冠係止され、その上面に断
面略台形状の凹溝23を形成した天板部16aと、該天板部1
6aの両側から垂下される一対の側板部16b,16bとによっ
て下方側が開放された断面略倒コ字状に形成される巾木
16とより構成される。 さらに、上記床レール15には、その一対の側板部15b,15
bの上端側に内向き突出されたリブ17,18によって形成さ
れる相対向するガイド溝19に挿着される四角ナット31
と、該四角ナット31にその下方側を螺合して、その頭部
32aに被冠された帽子状のすべり止めキャップ21を介し
て、上記巾木16下面と当接支持される調整用ボルト32
と、該調整用ボルト32に螺合されて、その高さ調整を行
ったのち固定されるゆるみ止めナット33とを有するジャ
ッキ30が設けられている。 そして、上記床レール15にジャッキ30を介して支持され
る巾木16の上面には、パネル4を、その下端面4aに適宜
間隔をもってねじ29で固定され、その裏面にゴム等の摩
擦係数が大きい材料から製せられるすべり止め板20を有
する断面略台形状の凸状受止部28を、上記巾木16の天板
部16aの上面に形成されたその上端側を拡開する断面略
台形状の凹溝23に嵌合することによって、載置固定され
ている。 上記パネル支持装置5を構成する床レール15および巾木
16の長手方向の終端部は、第2図ないし第6図に示され
るように、その開口端15d,16dにそれぞれ閉塞板45,46を
圧接状に差込み、その2つの閉塞板45,46を互いに重ね
合わせて、すなわち、床レール15の閉塞板45に巾木16の
閉塞板46をオーバラップさせて閉塞されている。 床レール15の開口端15dに差し込まれる閉塞板45は、床
レール15の開口端面の外形形状に略等しい垂直状の平板
部49と、該平板部49の裏面両側に横向き突出して床レー
ル15の両側板部15b,15bの内壁面間に圧接される一対の
長片状の保持部50aと、該保持部50a間を連結する補強部
50bとを有する差込み片50とからなり、該差込み片50を
床レール15の開口端15dに圧接状に差し込んで、平板部4
9をその端面に密着状に当接させる。 上記補強部50bは、略中央において屈曲された複数のV
形リブから構成され、床レール15の開口端15dへ差込み
片50が差し込まれた際、第4図に示されるように、矢印
c方向へその弾性に抗して拡って撓むが、その後各V形
リブが矢印d方向に弾性復帰して矢印e方向への突張り
力が発揮されて、その両側に形成される保持部50aが床
レール15の一対の側板部15bの内面に強く圧着される。
従って、保持部50aを開口端15d内へ比較的軽く差し込み
ながら、その差し込まれた差込み部50を開口端15dに強
固に固定することができる。 なお、屈曲されたV形リブから形成される補強部50bの
差し込み後の張り出しを一層高めるため、第7図に示す
ように、床レール15の上方側に形成されたリブ17,18よ
りねじ29を螺挿して、V形リブの屈曲部位を強制的に張
り出して保持部50aの圧接を高めることができる。 巾木16の開口端16dに差し込み係止される閉塞板46は、
巾木16の開口端面の外形形状に略等しい平板部47と、該
平板部47の裏面両側に横向き突出して巾木16の両側板部
16b,16bの内壁面間に圧接される一対の長片状の保持部4
8aと、該保持部48a,48a間をその上端部で連結する補強
部48bとを有する差込み片48とからなり、上記差込み片4
8を巾木16の開口端16dに圧接状に差し込み、垂直状の平
板部47をその開口端面に密着状に当接させる。 上記補強部48bは横長の角筒から構成されて、上記巾木1
6の天板部16aの下面側に圧入され、上記補強部48bの上
方に内向き突設されて、巾木16の天板部16aの上面に形
成されている凹溝23の両側壁に圧入される一対のリブ48
cとによって巾木16の天板部16aに挟持状に差し込まれて
いる。 なお、巾木16に形成される閉塞板46は、第8図に示すよ
うに、その開口端16d付近において、その天板部16aに挿
入されたねじ29により補強部48bを止着してその引き抜
き強度を高めることができる。 上記床レール15の開口端15dに形成された閉塞板45の平
板部49と、巾木16の開口端16dに形成された閉塞板46の
平板部47とは、第5図および第6図に示されるように、
2つの平板部47,49がオーバラップされた状態におい
て、床レール15側の閉塞板45の平板部49の両側縁が巾木
16側の閉塞板46の裏面側に形成された一対の保持部48a
の間の内側壁に圧接状に係合されて、巾木16の高さ調節
による上下動に追随して、2つの平板部47,49が密着状
にオーバラップされている。 上記実施例において、巾木16を床レール15に被冠係止し
た状態で、巾木16および床レール15にそれぞれ閉塞板4
5,46を差し込み係止して終端部を形成することで説明し
たが、これに限られず、予め工場において、巾木16や床
レール15の終端部の開口端にそれぞれ閉塞板45,46を差
し込んで係止させ、このように終端部処理された床レー
ル15および巾木16を施工現場で建込むことも可能であ
り、この際、仮に巾木16や床レール15に寸法誤差が生じ
ても、一旦閉塞板45,46を取除いて、再調整したのち差
し込んで係止すれば良い。 また、閉塞板45,46を差し込み係止する際、トイレット
ブースの使用頻度、学校、公共施設等の設置場所に応じ
て、その保持部48a,50aの接合に接着剤を塗布して、そ
の抜け止めを一層強固にすることができる。 以上本考案の実施例につき述べたが、本考案は上述の実
施例に限定されることなく、本考案の技術的思想に基づ
いて、各種の有効な変更が可能である。 また、本考案は、実施例で示されたトイレットブース以
外各種の間仕切システムのパネル支持装置に適用可能で
ある。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るパネル支持装置の終
端部構造によれば、巾木および床レールの長手方向にお
ける開口端にそれぞれ平板部の裏面に形成された差込み
片をそれぞれ独立して差し込み、平板部でその開口端面
を密着状に閉塞し、床レールの閉塞板と巾木の閉塞板の
平板部とが巾木の上下動に追随してオーバラップされて
いるもので、とくに専用の工具類や溶接等の煩雑な手段
を用いることなく、その作業を安全にかつ簡単に行うこ
とができる。 さらに、床レールおよび巾木の開口端に設けられるそれ
ぞれの閉塞板がそれぞれ巾木や床レールの開口端と密着
して密閉され、水等の浸入を防止してパネル支持装置の
内部に設けられる係合部分の腐食の発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るパネル支持装置の終端部構造が
適用されたトイレットブースの斜視図、 第2図は、本考案に係る終端部構造を具備したパネル支
持装置の分解斜視図、 第3図は、パネルを取付けたパネル支持装置の使用状態
を示す断面図、 第4図は、本考案の実施例への閉塞板を示す斜視図、 第5図は本考案に係る終端部構造の係合状態を示す縦断
面図、 第6図は、第5図のV−V線矢視での断面図、 第7図および第8図は、終端部構造の変形例を示す一部
切欠横断面図、 第9図は従来例を示す斜視図である。 1……トイレットブース 3……床面 4……パネル 5……パネル支持装置 15……床レール 15a……床レール15の底板部 15b……床レール15の側板部 15d……床レール15の開口端 16……巾木 16a……巾木16の天板部 16b……巾木16の側板部 30……ジャッキ 45,46……閉塞板 47,49……平板部 48,50……差込み片 48a,50a……保持部 48b,50b……補強部
フロントページの続き (72)考案者 菅野 傑 東京都千代田区内幸町1丁目1番1号 株 式会社ナカ技術研究所内 審査官 西村 綾子 (56)参考文献 実開 昭62−144310(JP,U) 実公 平3−24737(JP,Y2) 実公 平5−27606(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板部の両側に側板部を立設して床面に敷
    設される断面略U字状の床レールと、天板部の両側に側
    板部を垂設して上記床レールに設けられるジャッキを介
    してその上下方向において摺動可能に被冠係止される断
    面略倒コ字状の巾木とよりなるパネル支持装置におい
    て、上記床レールおよび巾木の長さ方向の終端部には、
    その開口端面の外形形状に略等しい平板部の裏面に、そ
    の両側板部の内壁面に圧接される一対の長片状の保持部
    と該保持部間を連結する補強部とを横向き突出する差込
    み片を一体に形成した閉塞板を、上記床レールの平板部
    と巾木の平板部とがオーバーラップしてそれぞれ嵌設さ
    れることを特徴とするパネル支持装置の終端部構造。
JP10324388U 1988-08-05 1988-08-05 パネル支持装置の終端部構造 Expired - Lifetime JPH0634976Y2 (ja)

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JPH0225612U JPH0225612U (ja) 1990-02-20
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Families Citing this family (2)

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JP2525107Y2 (ja) * 1990-01-26 1997-02-05 茂 大島 トイレブースの後付巾木構造
JP2682484B2 (ja) * 1994-12-29 1997-11-26 コクヨ株式会社 巾木の取付構造

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