JP2524443Y2 - ハ−ドディスク装置用カバ−・パッキン組立体 - Google Patents

ハ−ドディスク装置用カバ−・パッキン組立体

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JP2524443Y2
JP2524443Y2 JP3197192U JP3197192U JP2524443Y2 JP 2524443 Y2 JP2524443 Y2 JP 2524443Y2 JP 3197192 U JP3197192 U JP 3197192U JP 3197192 U JP3197192 U JP 3197192U JP 2524443 Y2 JP2524443 Y2 JP 2524443Y2
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登 島本
一彦 都丸
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はハ−ドディスク装置用カ
バ−・パッキン組立体、特にはFIPG法でパッキン成
形された液状ゴム成形体の断面形状を改良したハ−ドデ
ィスク装置用カバ−・パッキン組立体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハ−ドディスク装置はアルミニウム合金
などで形成された円盤上に磁性体を固着させたハ−ドデ
ィスクを密閉容器内に納めると共に、該ハ−ドディスク
と約0.1〜0.5 μm の隙間を介して磁気ヘッドを装置
し、該磁気ヘッドによって情報の記録および読出しを行
なう装置であるが、これにはその密閉容器内に塵埃が生
じたり、外部から塵埃が侵入するとディスクの磁性面も
しくは磁気ヘッドが破壊される場合がある。したがっ
て、これについてはその密閉容器内に高性能フィルタ−
を有する空気循環機を装着させて内外からの塵埃を補集
して内部の空気を清浄に維持するようにしている。
【0003】また、これについては外部からの塵埃など
の侵入を防止するために密閉容器を形成しているカバ−
と容器の隙間を遮断するパッキングが設けられている
が、このパッキングについてはパッキング自身に塵埃を
発生しない清浄性と外部からの塵埃の侵入を防止すると
いう遮断性が要求されることから、これにはネオプレン
ゴム、ウレタンゴム、シリコ−ンゴム、NBRゴムもし
くはこれらの発泡ゴム、またはポリエチレンなどのポリ
オレフィンの発泡ゴムの成形シ−トを所定形状に打抜い
た打抜品(打抜パッキングという)または所定形状に成
形した成形品(成形パッキングという)が使用されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】他方、このハ−ドディ
スク装置用カバ−・パッキン組立体について、本考案者
らは予じめカバ−部材接合部の形状に成形した固形パッ
キング材をカバ−部接合部に一体に接着するに当り、パ
ッキングの成形、接着をFIPG法(Formed In Place G
asket)で行なうことを提案した(実開昭62-98098号公報
参照)が、通常このパッキングの成形を液状ゴムのノズ
ルからの塗布工程で行なうとパッキンの断面形状がシ−
ル幅よりも高さの低いものとなり、カバ−フランジ部が
狭い場合には塗布シ−ル幅からパッキン高さが制限さ
れ、カバ−平面度の公差から必要とするパッキングゴム
の締めしろがとれず、シ−ル性能が発揮できなくなると
いう不利が生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような不利
を解決したハ−ドディスク装置用カバ−・パッキン組立
体に関するもので、これはハ−ドディスク装置用カバ−
部材の所定の位置にFIPG法で液状ゴムから成形され
たパッキン成形体において、そのシ−ル幅に対する高さ
の比率を1以上としてなることを特徴とするものであ
る。
【0006】すなわち、本考案者らは従来品の不利を解
決する方法について種々検討した結果、FIPG法で成
形されるパッキン成形体を高さの大きいものとし、シ−
ル幅と高さとの比率が1以上となるようにしたところ、
これによれば狭いカバ−部(フランジ部)に塗布成形し
た場合にも必要とする高さを維持できるし、シ−ルパッ
キンとしての高さを大きくすることが可能となり、カバ
−フランジ部などの平面度公差が大であっても締めしろ
が充分にとれるので、シ−ルの信頼性が上り、パッキン
部が細くなるのでカバ−部とフランジ部の小型化設計が
可能となり、ハ−ドディスク装置自体も小型化できるよ
うになるということを見出すと共に、これはFIPG法
でゴムパッキンが連続的に直接カバ−上に成形、接着さ
れるので、金型、抜き型が不要となるし、成形品のバリ
脱落、抜き品のカットクズの脱落もないので、クリ−ン
性にすぐれているし、材料ロスのなくなるということを
確認して完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0007】
【作用】本考案はハ−ドディスク装置カバ−・パッキン
組立体に関するもので、これはFIPG法で液状ゴムか
ら成形されたパッキン成形体のシ−ル幅と高との比率を
1以上としてなることを要旨とするものである。
【0008】本考案におけるパッキン成形体はFIPG
法で液状ゴムから成形されたものとされる。この液状ゴ
ムとしてはシリコ−ンゴム、ポリブタジエンゴム、ウレ
タンゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体など
が例示されるが、このシリコ−ンゴムは有機過酸化物
型、付加硬化型、縮合硬化型のいずれかであってもよ
い。
【0009】また、これらのゴムはそれが接着機能を有
するものであれば、これを直接カバ−部材上に塗布すれ
ばよいが、これが接着機能をもたないものであるときに
はカバ−部材の上に予じめプライマ−を塗布しておくこ
とがよい。なお、このゴム材料はFIPG法により処理
する場合にはロボット機構を有するノズルから吐出され
るのであるが、このものは塗布後に一定の形状(高さと
幅)が維持できるようなチクソトロピ−性と粘度が必要
とされるので、これは回転粘度計による粘度が1,000 〜
100,000 ポイズのものとすることが好ましい。
【0010】本考案のハ−ドディスク装置用カバ−・パ
ッキン組立体自体は公知のものであり、これは図4
(a)に示したようにカバ−部材1の上にパッキン2を
備えたものであり、このものは図1(b)に示したよう
にカバ−部材1の上にパッキン2が設けられたものとさ
れている。
【0011】しかして、このパッキン2をFIPG法で
成形するときには、従来図5(a)に示されているよう
に円筒状のノズル6から液状ゴムが吐出されるのである
が、この場合にはこれによって成形されるパッキン7が
図5(b)に示したようにシ−ル幅とシ−ル高さとの比
率(高さ/幅)が1以下のものとなり、このゴムのチク
ソトロピ−と粘度をコントロ−ルしてもこの値は 0.8〜
0.9 が上限となるので、カバ−部材の平面度公差が大き
いとパッキンの締めしろが充分にとれず、シ−ル性能が
発揮できないものとなる。
【0012】本考案はこのような不利を解決するために
シ−ル幅と高さとの比率を1以上とするものであるが、
これは例えば図1(a)に示したようにノズル3の先端
部を傾斜切断して開口部を楕円状とし、ロボット機構を
利用して常にノズル進行方向に対して開口部が反対方向
に向くようにすれば、図1(b)に示したように得られ
るパッキン4が幅と高さの比率が1以上であるものとな
るので、これによればカバ−部材の平面度公差が大きく
てもパッキンの締めしろを充分にとることができ、した
がってシ−ル性能がよく発揮できるものとすることがで
きる。
【0013】また、これについては例えば図2に示した
ように、従来公知の円筒型ノズルを使用した場合に、前
記した図5(b)に示したパッキンの上に再度液状ゴム
を吐出して重ね塗りすればよく、これによれば得られる
パッキン5は幅と高さの比率が1以上のものとなるので
上記のものと同じ効果が与えられる。
【0014】なお、このようにして作られたパッキンは
その幅と高さとの比率が1以上のものとなるが、このパ
ッキン形状はどのようなものであってもよく、これはそ
のノズルの形状、塗布ロボットの作動をコントロ−ルす
ることによって種々の断面形状を有するものとすること
ができるが、これらは例えば図3の(a)、(b)、
(c)、(d)に示したような楕円台形、梯形台形、直
立筒形、三角錐形とすればよい。
【0015】
【実施例】つぎに本考案の実施例を示す。 実施例 表面にエポキシ樹脂が電着塗装されているアルミニウム
製トップカバ−上に、塗布ロボットK10S[(株)安
川電気製作所製商品名]、供給ポンプ3NTL−08/
マ−クII[兵神装備(株)製商品名]とディスペンサ−
4NDR−04[兵神装備(株)製商品名]の構成によ
るFIPGマシ−ンと、図1(a)に示した角度450
切断されたノズルを用いて予め記憶されたパタ−ンに沿
ってシリコ−ンゴムを塗布した。
【0016】ここに使用したシリコ−ンゴムは回転粘度
計で測定した粘度が13,000ポイズで、150 ℃で1時間処
理した硬化物の物性が硬度(JIS)30, 伸び450 %、
引張り強さ30kgf/cm2、圧縮永久歪(120 ℃/22 時間)10
%である、一液性付加硬化型の自己接着性シリコ−ンゴ
ム・X−65-324[信越化学工業(株)製商品名]であ
り、この塗布条件はノズル内径1.65mmφ、ディスペンサ
−ロ−タ−回転30rpm、塗布スピ−ド3m/分、ノズル高さ
(先端部)カバ−面より1.5mm とした。
【0017】塗布作業終了後、これをそのまま150 ℃の
熱風乾燥機に60分間に入れてシリコ−ンゴムを硬化さ
せ、硬化後冷却してパッキンゴムの寸法をノギスで測定
したところ、これは全周にわたって高さ1.80mm、 幅1.65
mmで高さ/幅の比率は1.09であり、目標の高さ/幅>1
を達成することができたし、これはカバ−表面に充分良
好に接着していた。
【0018】つぎにこのようにして得られたカバ−・パ
ッキン組立体を0.5 μm のフィルタ−でろ過した電導度
が10μs 以下の純水で洗浄し、クリ−ン度100(0.3 μm
)の部屋で自然乾燥したのち、クリ−ン度を保持した
ままでこのカバ−・パッキン組立体をハ−ドディスク装
置に組み込んだところ、得られたハ−ドディスク装置は
気密性および清浄度においてすぐれていることがワ−ク
テストおよび清浄度テストによって判明したので、この
カバ−・パッキン組立体はハ−ドディスク装置用カバ−
組立体として極めて有用であるが確認された。
【0019】
【考案の効果】本考案はハ−ドディスク装置カバ−・パ
ッキン組立体に関するものであり、これは前記したよう
にハ−ドディスク装置用カバ−部材の所定の位置にFI
PG法で液状ゴムから成形されたパッキン成形体におい
て、そのシ−ル幅に対する高さの比率を1以上としてな
ることを特徴とするものであるが、これによれば狭いカ
バ−部(フランジ部)に塗布成形した場合にも必要とす
る高さが維持できるし、シ−ルパ−キンとしての高さを
大きくすることが可能となり、カバ−フランジ部などの
平面度公差が大であっても締めしろが充分とれるので、
シ−ルの信頼性が上げるという有利性が与えられるほ
か、パッキン部が細くなるのでカバ−部材とフランジ部
の小型化が可能となり、ハ−ドディスク装置自体も小型
化できるという有利性も与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案のハ−ドディスク装置カバ−・
パッキン組立体のパッキン成形時に使用するノズルの縦
断面図、(b)はこのノズルを用いた成形されたパッキ
ンの部分縦断面図を示したものである。
【図2】本考案のハ−ドディスク装置カバ−・パッキン
組立体のパッキン成形体の他の例の部分縦断面図を示し
たものである。
【図3】(a)、(b)、(c)、(d)は本考案のハ
−ドディスク装置カバ−・パッキン組立体に使用される
パッキン成形体の各種の形状を示したパッキン成形体の
部分縦断面図を示したものである。
【図4】(a)はパッキンゴムをハ−ドディスク装置用
カバ−部材上に形成したものの斜視図、(b)はその部
分縦断面図を示したものである。
【図5】(a)はハ−ドディスク装置用カバ−・パッキ
ン組立体のパッキン成形体に使用する従来例のノズルの
縦断面図、(b)はこのノズルを用いて成形されたパッ
キンの部分縦断面図を示したものである。
【符号の説明】
1・・・カバ−部材 2,4,5,7・・
・パッキン 3,6・・・ノズル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハ−ドディスク装置用カバ−部材の所定の
    位置にFIPG法で液状ゴムから成形されたパッキン成
    形体において、そのシ−ル幅に対する高さの比率を1以
    上としてなることを特徴とするハ−ドディスク装置用カ
    バ−・パッキン組立体。
JP3197192U 1992-04-16 1992-04-16 ハ−ドディスク装置用カバ−・パッキン組立体 Expired - Lifetime JP2524443Y2 (ja)

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CN100569485C (zh) * 2002-03-28 2009-12-16 株式会社普利司通 硬盘装置用垫圈的制造方法及垫圈
JP4636229B2 (ja) * 2003-04-07 2011-02-23 Nok株式会社 ガスケットの製造方法
JP6073742B2 (ja) * 2013-05-10 2017-02-01 信越石英株式会社 合成石英ガラスの成型方法

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