JPH077913U - 内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置 - Google Patents

内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置

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JPH077913U
JPH077913U JP3908593U JP3908593U JPH077913U JP H077913 U JPH077913 U JP H077913U JP 3908593 U JP3908593 U JP 3908593U JP 3908593 U JP3908593 U JP 3908593U JP H077913 U JPH077913 U JP H077913U
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JP
Japan
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powder
mold
slush molding
foamed
foamed silicon
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JP3908593U
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邦明 佐々木
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パウダースラッシュ成形装置において、金型
とパウダーボックスとの合わせ部分に使用する発泡シリ
コンのシール性および耐久性を高め、パウダー漏れ等の
シール不良をなくし、発泡シリコン破損に伴う交換頻度
を低減することを目的とする。 【構成】 パウダーボックス30とスラッシュ成形用金
型20との間に設置する発泡シリコン33に、可撓性を
有する舌片34あるいは中空部35等のシール圧調整手
段を設けることにより、クランプ装置40,41による
過度の圧縮力あるいは圧縮力のバラツキを吸収する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用ドアトリム,インストルメントパッド等の内装部品の表 皮材に好適な内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置に関するもので、特に 、金型とパウダーボックスとの接合部におけるシール圧を簡単かつ容易に調整で きるようにした内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車用ドアトリム,インストルメントパッド等の自動車用内装部 品のように、比較的良好な表面外観,表面感触が要求される内装部品の製造方法 として、パウダースラッシュ成形が多用されている。
【0003】 このパウダースラッシュ成形は、表皮材の成形方法の1つであり、所定温度に 加熱されたスラッシュ成形用金型の内面に、塩ビ樹脂等の樹脂パウダーを付着, ゲル化させ、軟質の表皮材を得るというものであり、このパウダースラッシュ成 形により得た表皮材は、表面感触が良好であり、かつ、パウダースラッシュ成形 により表皮材を形成する方法は、熱可塑性樹脂シートを真空成形,コールドプレ ス成形等の熱成形により所要形状に成形する方法に比べ、成形性において極めて 優れているとともに、シワ,タルミ等が生じることがなく、良好な表面外観が得 られ、スラッシュ成形は余剰材料を回収できることから材料ロスがほとんどなく 、経済性においても極めて優れている。
【0004】 図5は、従来のパウダースラッシュ成形方法に使用する装置の概略構成を示す もので、所定の型面形状を備え、樹脂パウダー2の溶融点以上に加熱された電鋳 型等のスラッシュ成形用金型1の内面に対向させて、樹脂パウダー2を収容する パウダーボックス3が設置され、このパウダーボックス3の上部に取付けられて いるリザーバー4の先端に設置された発泡シリコン5を介して、パウダーボック ス3が金型1に接合され、金型1をサポートしているフレーム6とパウダーボッ クス3とをクランプ装置7により、両者が外れないように適度のクランプ圧によ り両者を固定した状態で回転操作させることにより、金型1の型面に樹脂パウダ ー2を付着させ、軟質の表皮材を成形するというものである。
【0005】 この一連のパウダースラッシュ成形において、発泡シリコン5を設置しないな らば、金型1とリザーバー4との間に0.5mm隙間が生じた場合、樹脂パウダー 2(90〜150μmの平均粒径)が外部に漏れて、金型1の外周が汚れたり、 製品の周縁形状を良好に形成できないという不具合があるため、シール性を考慮 した場合、発泡シリコン5の設置は、量産には欠くことのできない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来パウダーボックス3のリザーバー4と金型1との接合部のシ ール性を考慮して、発泡シリコン5が使用されているが、発泡シリコン5自体の 弾力性により、ある程度のシール性能は見込めるが、合わせ調整が困難であり、 合わせ時に圧縮力が強すぎた場合、発泡シリコン5の破損を招くという不具合が あり、発泡シリコン5の破損が生じた場合、製品周縁部分に外観不良が多発する ため、自動車用内装部品等のような量産品の場合においては、発泡シリコン5を 頻繁に交換しなければならず、作業能率を低下させる大きな要因となっている。 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、パウダースラッシュ成 形用金型とパウダーボックスとの間の接合部におけるシール構造において、両者 のシール圧調整を簡単かつ廉価に行なえ、発泡シリコンの交換頻度を低減するこ とにより、作業性を著しく向上させることができるパウダースラッシュ成形装置 を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、所定温度に加熱されたスラッシュ成形 用金型と、内部に樹脂パウダーを収容するパウダーボックスとを備え、上記金型 に発泡シリコンを介してパウダーボックスを取付けた後、回転操作することによ り、金型の型面に樹脂パウダーを付着,ゲル化させ、表皮材を形成する内装用表 皮材のパウダースラッシュ成形装置において、前記発泡シリコンには、金型に対 するシール圧調整手段が設けられていることを特徴とする。
【0008】 シール圧調整手段としては、発泡シリコンの先端に沿って可撓性を有する舌片 を形成してもよく、また、発泡シリコンが容易に変形するように中空部を設定し てもよい。
【0009】 さらに、可撓性を有する舌片と中空部とを併用することも可能である。
【0010】
【作用】
以上の構成から明らかなように、発泡シリコンには可撓性を有する舌片あるい は中空部が備わっているため、パウダーボックスと金型とを接合固定した際、製 品形状によって、発泡シリコンに過度の圧縮力が作用しても、舌片あるいは中空 部により圧縮力を吸収することができるため、発泡シリコンの破損を可及的に防 止できる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案による内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置の実施例つい て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】 図1,図2は本考案による装置の第1実施例を示すもので、図1は金型とパウ ダーボックスとの接合前の状態を示す断面図、図2はパウダーボックスと金型と の接合後の状態を示す断面図、図3,図4は本考案によるパウダースラッシュ成 形装置の別実施例をそれぞれ示す要部断面図である。
【0013】 図1において、本考案によるパウダースラッシュ成形装置10は、所定温度に 加熱され、樹脂パウダー31をゲル化させる電鋳型等のスラッシュ成形用金型2 0と、樹脂パウダー31を内部に収容するパウダーボックス30とから大略構成 されている。
【0014】 さらに詳しくは、金型20は、鋼板等からなるフレーム21によりサポートさ れており、パウダーボックス30は、上部にリザーバー32が形成され、リザー バー32の先端縁に沿って発泡シリコン33が接着固定されている。
【0015】 また、パウダーボックス30の側面およびフレーム21の側面には、それぞれ 対応箇所にクランプ装置40,41が設置されている。
【0016】 ところで、本考案の特徴は、金型20に対してパウダーボックス30(正確に はリザーバー32)を接合する際、圧縮力のバラツキが生じても、両者のシール 圧を良好に維持できるとともに、発泡シリコン33の破損を可及的に防止した点 にある。
【0017】 すなわち、本実施例においては、発泡シリコン33の先端に沿って、可撓性を 有する舌片34が一体に形成されている。
【0018】 したがって、金型20にパウダーボックス30を接合固定した状態では、図2 に示すように、金型20の型面に対して発泡シリコン33の舌片34が当接し、 両者の圧縮力に応じて舌片34が弾性的に変形するため、パウダーボックス30 と金型20とを接合して、クランプ装置40,41によるクランプ締めの際、圧 縮力にバラツキが生じても、舌片34の可撓変形により圧縮力のバラツキを有効 に吸収することができ、従来のように過度の圧縮により発泡シリコン33が破損 する等の不具合を有効に解決できる。
【0019】 したがって、発泡シリコンの破損によるパウダー漏れ,製品外周縁の外観不良 等、成形不良を未然に防止できるとともに、発泡シリコンの破損による交換を頻 繁に行なう必要がないため、生産性を大幅に向上させることができる。
【0020】 さらに、金型20とパウダーボックス30とのシール性が向上するため、内装 用表皮材の周縁部を立体形状に設定することができ、造形自由度を拡大すること ができるという付随的な利点もある。
【0021】 上述実施例は、発泡シリコン33に可撓性を有する舌片34を設け、この舌片 34の弾性変形によりシール圧を調整するようにしたが、図3に示すように、発 泡シリコン33に中空部35を設定しても、発泡シリコン33はこの中空部35 を基に圧縮力を吸収するように弾性変形が可能であり、また図4に示すように、 舌片34と中空部35とを併用しても、第1実施例同様の作用効果が得られるこ とは明白である。
【0022】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置 は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0023】 (1)パウダーボックスと金型との接合部に設置する発泡シリコンに、舌片ある いは中空部等のシール圧調整手段を施すことにより、パウダーボックスと金型と の間のシール圧調整を簡単に行なうことができるとともに、圧縮力のバラツキを 発泡シリコンの舌片あるいは中空部により吸収できるため、発泡シリコンの破損 を可及的に防止でき、製品外周縁の見切りを良好に維持することができるという 効果を有する。
【0024】 (2)金型とパウダーボックスとの間の接合部に設置する発泡シリコンに、舌片 あるいは中空部等のシール圧手段を設置したため、発泡シリコンの破損を可及的 に防止できるため、発泡シリコンの交換作業の頻度を大幅に低減することができ 、パウダースラッシュ成形における成形型のメインテナンス作業を著しく容易に するという効果を有する。
【0025】 (3)パウダーボックスと金型との接合部に設置する発泡シリコンに、舌片ある いは中空部等のシール圧調整手段を設置したため、製品形状を複雑な立体形状に 設定しても、圧縮力のバラツキを吸収できるため、造形自由度を飛躍的に向上さ せることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるパウダースラッシュ成形装置の第
1実施例を示すもので、パウダーボックスと金型との接
合前の状態を示す断面図。
【図2】図1に示すパウダースラッシュ成形装置におけ
るパウダーボックスと金型との接合した後の状態を示す
断面図。
【図3】本考案によるパウダースラッシュ成形装置に使
用する発泡シリコンの別実施例を示す要部断面図。
【図4】本考案によるパウダースラッシュ成形装置に使
用する発泡シリコンのさらに別実施例を示す要部断面
図。
【図5】従来のパウダースラッシュ成形装置の構成を示
す断面図。
【符号の説明】
10 パウダースラッシュ成形装置 20 スラッシュ成形用金型 21 フレーム 30 パウダーボックス 31 樹脂パウダー 32 リザーバー 33 発泡シリコン 34 舌片 35 中空部 40,41 クランプ装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定温度に加熱されたスラッシュ成形用
    金型(20)と、内部に樹脂パウダー(31)を収容す
    るパウダーボックス(30)とを備え、上記金型(2
    0)に発泡シリコン(33)を介してパウダーボックス
    (30)を取付けた後、回転操作することにより、金型
    (20)の型面に樹脂パウダー(31)を付着,ゲル化
    させ、表皮材を形成する内装用表皮材のパウダースラッ
    シュ成形装置において、 前記発泡シリコン(33)には、金型(20)に対する
    シール圧調整手段が設けられていることを特徴とする内
    装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置。
  2. 【請求項2】 発泡シリコン(33)のシール圧調整手
    段は、発泡シリコン(33)の先端に沿って一体形成さ
    れている可撓性を有する舌片(34)で構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の内装用表皮材のパウダ
    ースラッシュ成形装置。
  3. 【請求項3】 発泡シリコン(33)のシール圧調整手
    段は、発泡シリコン(33)に形成されている中空部
    (35)で構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置。
JP3908593U 1993-07-16 1993-07-16 内装用表皮材のパウダースラッシュ成形装置 Withdrawn JPH077913U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012250458A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Calsonic Kansei Corp パウダースラッシュ成形装置のシール構造

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