JP2001171441A - ウェザーストリップ接続用金型、ウェザーストリップの接続方法及びウェザーストリップ - Google Patents

ウェザーストリップ接続用金型、ウェザーストリップの接続方法及びウェザーストリップ

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JP2001171441A
JP2001171441A JP35729899A JP35729899A JP2001171441A JP 2001171441 A JP2001171441 A JP 2001171441A JP 35729899 A JP35729899 A JP 35729899A JP 35729899 A JP35729899 A JP 35729899A JP 2001171441 A JP2001171441 A JP 2001171441A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続方法の改善により、中子の挿抜等の面倒な
工程が省けて、生産性及び見栄えを向上し得るウェザー
ストリップ接続用金型を提供する。 【解決手段】 本発明のウェザーストリップ接続用金型
は、未加硫ゴム又は熱可塑性エラストマーから成るシー
ト片17a使用して接続する金型であり、第1シール体
12と第2シール体13とを接続するものであって、第
1シール体12を保持する固定型14、第2シール体1
3を保持する移動型15、及び固定型14と移動型15
を装着すると共に相対移動して当接可能にするガイドレ
ール19を備え、固定型14、移動型15は、それぞれ
当接面を有し、当接面の少なくとも一部で当接可能であ
り、いずれも少なくとも上型と下型を備え、上型と下型
で第1、第2シール体12、13を挟んで保持可能であ
り、上型と下型は開閉可能に枢支された構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアやト
ランク等の開口部をシールするに好適なウェザーストリ
ップの接続方法及び該方法によって接続されて成るウェ
ザーストリップに係り、詳しくは、第1シール体と第2
シール体とを、これら両者間にて形成される連結シール
部を用いて接続一体化させて成るウェザーストリップ、
或いは、所定間隔を隔てて互いに対向配置される第1シ
ール体と第2シール体とを、これら両者の間において連
結シール部を形成することによって接続一体化させてあ
るウェザーストリップの接続に使用する金型、その金型
を使用したウェザーストリップの接続方法、並びにその
接続方法により得られたウェザーストリップに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドア等の自動車における開口部
にはウェザーストリップを装備してあり、開口部を閉じ
たときの隙間を無くして、雨水やゴミ・ホコリの侵入を
防ぐようにしてある。ウェザーストリップの形状は、装
着する部位により異なるが、開口部を構成する開閉部材
と弾接してシール効果を発揮するシール部と基材に固定
するための固定部が設けられている。
【0003】中空のシール部を有したウェザーストリッ
プは、弾接により十分なシール性を発揮し、また開閉部
材の閉鎖に際して過剰な力を要しないように、適度の弾
性が必要であり、加硫ゴムや熱可塑性エラストマー(T
PE)を原料として成形され、直線状あるいは大きな円
弧状のシール部については生産性に優れた押出成形によ
って押出成形部材として作製される。そして、ドア上部
の角部等のコーナー部等の形状急変部分や直線状部の押
出成形部材の接続部分は型成形によって作成される。
【0004】従って、第1シール体と型成形による第2
シール体との接続部分においては、夫々の押出成形後に
それらの端面どうしを接続して一体化させる処理が必要
である。又、押出しによる一対のシール体を対向させ、
それらの両端面どうしと直線部において接続一体化させ
る場合もある。このようにウェザーストリップを構成さ
せるべく、対向するシール体どうしを接続一体化させる
には、従来では、次のような方法によって成されてい
た。
【0005】例として、一対のゴム材による押出し品の
シール体どうしを接続してウェザーストリップCを作成
する場合について説明する。先ず、シール体の中空部の
一部に中子を挿入する孔22kを穿設して中子nを挿通
する。次いで図9に示すように、所定の間隔を開けて第
1シール体21と第2シール体22とを対向配置し、そ
れら両シール体21,22の中空シール部21a,22
aに中子nを互いに挿入させ、両シール体21,22を
相対固定状態にセットする。
【0006】次いで、左右割り構造の金型(図示せず)
を第1シール体21の端部と第2シール体22の端部と
に跨がる状態にセットして、その金型と両シール体2
1,22の端面と中子nとで囲まれた空間部を現出さ
せ、該空間部に未加硫ゴムを注入又は圧入して加硫させ
て第1シール体21の端部と第2シール体22の端部と
を接着し、図10に示すように、加硫処理の完了後に金
型を外す。それから、中子nを第2シール体22の側面
に形成された中子挿抜孔22kから抜き取るのである。
【0007】つまり、連結シート部23を型成形によっ
て形成する方法であり、第1シール体や第2シール体と
同断面形状となるように中空部を備えることができると
ともに、加硫処理での加熱によって両シート片を一旦溶
融して2つのシール体の端面となじみ、その後、シート
片として未加硫ゴムを使用したときは架橋硬化し、また
熱可塑性エラストマーを使用した場合は冷却硬化して一
体化することができるので、瞬間接着剤等の接着剤を使
用して接続する方法等に比べて、両シール体の端面どう
しを、その可とう性を維持しつつ確実で強固に接続一体
化できるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この型
成形によるウェザーストリップの接続方法では、以下の
1)〜5)に記すような不都合を抱えていた。
【0009】1) 両シール体の中空部に差し入れて中子
をセットするのに時間がかかる。
【0010】2) 中子の入れ抜きするための中子挿抜孔
を、予めいずれかのシール体に形成しておく必要があ
り、その分の工数及び時間を要する。
【0011】3) 加硫処理後における中子抜取り時に、
中子挿抜孔が破れることがあり、不良率が高くなる傾向
にある。
【0012】4) 中子挿抜孔や未加硫ゴム注入路の切断
部が製品に残り、見栄えが悪く、水侵入の原因となる場
合がある。
【0013】5) 金型に連結シート部の材料を注入する
にあたり、全体にゴムが流れ易くするために型成形部の
接続方向長さ(前述した「所定の間隔」に相当)を、あ
る程度長く、例えば5mm程度設定しており、接続部が
目立ち、見栄えがあまりよくない。
【0014】又、中空のシール部を持たないシール体ど
うしを接続させる場合でも、一般にシール体は複雑な形
状をしていることが多く、前記5)に関する課題の存在す
るものであり、やはり改善の余地が残されているもので
あった。
【0015】このような実情に鑑みて、本発明の目的
は、第1シール体と第2シール体との接続方法の改善に
より、中子の挿抜等の面倒な工程が省けて、生産性及び
見栄えを向上し得るウェザーストリップを作成できるよ
うにする点にあり、第1シール体と第2シール体との接
続に好適な金型、該金型を使用したウェザーストリップ
の接続方法、並びに該接続方法により製造されたウェザ
ーストリップを提供することにある。特に、大がかりな
設備改造を必要とせず、従来のプレス機等を使用して実
施可能な構造を有する金型、及び接続後の仕上げ処理が
不要な金型、その金型を使用したウェザーストリップの
接続方法並びにその接続方法により接続されたウェザー
ストリップを提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1シール体
と第2シール体とを未加硫ゴムシート又は熱可塑性エラ
ストマーシートからなるシート片を使用して接続するた
めのウェザーストリップ接続用金型であって、前記第1
シール体、前記第2シール体の一方を保持する固定型と
他方を保持する移動型、及び前記固定型と前記移動型を
装着すると共に相対移動して前記シート片を挟んで当接
可能にするガイドレールを備え、前記固定型、前記移動
型は、それぞれが当接面を有し、前記当接面の少なくと
も一部にて当接可能であり、いずれも少なくとも上型と
下型を備え、前記上型と下型とで前記第1、第2シール
体を挟んで保持可能であり、前記上型と下型は開閉可能
に枢支されていることを特徴とする。
【0017】かかる構成を有する金型は、遠近移動させ
る機構は単一のもので済むから、大がかりな設備を必要
とせず、現状のプレス機を改造、使用することができる
利点がある。また、接続操作も簡単である。
【0018】前記ウェザーストリップ接続用金型におい
ては、前記固定型、前記移動型の一方の金型の前記当接
面に製品外形に相当する形状を有し、他方の金型に当接
する突起型部が設けられていることが好適である。
【0019】かかる構成により、接続部分の外形が製品
と同じになり、仕上げ加工が不要となる。なお、突起型
部の形状は、その内周、即ち成形キャビティー構成面が
製品に相当する形状を有していればよい。「相当し」と
は、近似している場合も同一である場合も含む意味であ
る。
【0020】また本発明は、互いに端面を対向して配置
される第1シール体と第2シール体とを、未加硫ゴムシ
ート又は熱可塑性エラストマーシートで成るシート片
を、その厚さ方向が前記第1シール体と前記第2シール
体との接続方向となる状態でこれら両シール体間に介装
し、第1シール体、第2シール体及び該シート片を圧接
して少なくとも圧接した部分を加熱処理することによ
り、前記連結シール部を形成させ接続一体化するウェザ
ーストリップの接続方法であって、請求項1又は2に記
載の金型を使用し、前記第1シール体、第2シール体の
一方を前記固定型に、他方を移動型に保持するシール体
保持工程、固定型と移動型いずれかの当接面に前記シー
ト片を貼着・介装するシート片介装工程、移動型と固定
型を当接させて前記シート片を加熱処理する接着工程を
有することを特徴とするものである。
【0021】上記の方法によれば、以下の効果が得られ
る。
【0022】1)射出成形による型成形と比較して中子
が不要となる。従って、上記1)〜4)の課題が回避され
る。
【0023】2)シート片は薄くて済むので、上記5)の
課題も解決される。
【0024】3)シート片構成材料として第1シール体
と第2シール体と同じ材料を選択することができ、十分
強固な接着力と可とう性が得られる。
【0025】第1シール体と第2シール体の断面形状は
同じである必要はないが、同一形状であることが外観も
よく、好ましい。また、第1シール体と第2シール体
は、中空のシール部を備えていることが好ましい。
【0026】第1シール体もしくは第2シール体が中空
部を有する場合、接続部においてシール部の中空部分が
連結シート部によって塞がれてしまうことになるが、連
結シート部は薄いものであるので容易に変形可能であ
り、接続一体化後におけるウェザーストリップとしての
中空シール部の弾接における圧縮変形による優れたシー
ル機能には大きな悪影響が出ないことが確認された。
【0027】本発明の製造方法においては、前記1シー
ル体と第2シール体として中空シール部を有するシール
体材料を使用し、前記シート片介装工程に次いで、前記
中空シール部の中空部に挿通可能であって前記シート片
構成材料の流動温度以上に加熱されたロッド部材を前記
シート片の前記中空部相当位置に押し当て、孔を形成す
る穿孔工程が設けられていることが好ましい態様であ
る。
【0028】シート片に第1シール体と第2シール体の
中空部を接続する孔を設けることことにより、接続部を
含む中空シール部の圧縮弾性率が均一になり、好まし
い。
【0029】本発明のウェザーストリップは、上述の接
続方法により接続されたものであることを特徴とする。
【0030】簡便な方法で、かつ接続部分の仕上げ加工
の必要のないウェザーストリップが得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】<ウェザーストリップの構造につ
いて>図1にウェザーストリップの一例として、自動車
のバックドアに用いられるバックドア用ウェザーストリ
ップAの断面図が示されている。このウェザーストリッ
プAは、車体本体側であるボディーパネル1に装着され
て、開閉部材であるバックドアパネル2との間をシール
するものである。
【0032】ボディーパネル1は、鋼板製のアウターパ
ネル1aと、鋼板製のインナーパネル1bとをフランジ
部1cにおいて溶着一体化して構成され、インナーパネ
ル1bの内側には内装トリム3を配置してある。ドアパ
ネル2は、鋼板製のアウターパネル2aと、鋼板製のイ
ンナーパネル2bとを、折り返し挟持部にて溶着一体化
して構成されており、ドアパネル2を閉じた状態におい
て、ドアパネル2とボディーパネル1との間には所定の
間隙が存在するように設定してある。
【0033】ウェザーストリップAは、基本的には固定
部4と中空のシール部5とを備えて構成されている。略
コ字状の固定部4には、強度と保形性を出すための芯部
材11が一体的に内装されている。そして、この固定部
4の内側には、フランジ部1cに圧接して抜け止めさせ
るための対向配置された固定リップ6,6が2対設けら
れている。
【0034】固定部4の外側には、ボディ・アウターパ
ネル1aに作用する外シールリップ7と、内装トリム3
に作用するトリム用リップ8とが設けてある。固定部4
の先端に位置するシール部5は、閉じ状態におけるドア
パネル2によって圧縮側に弾性変形されるよう、自由状
態では、閉じたドアパネル2の内側面よりも先端側に大
きく突出する状態に成形時の寸法が設定されている。
【0035】<ウェザーストリップの接続用金型と接続
方法について>図2に本発明の金型の好適な態様を示
す。金型は、第1シール体12の端部を固定するための
固定型14と、第2シール体13の端部を固定するため
の移動型15とを備え、移動型15はガイドレール19
によって固定型14に対して当接面において当接可能な
ように遠近スライド移動が自在に構成されている。各型
14,15は、下型部14a,15aと、これに対して
蝶番(ヒンジ)20を用いて揺動開閉自在に枢支された
上型部14b,15b、及び、固定部4の内側を形取る
ための入れ子型である中型部14c,15cとの3型部
で構成されている。第1シール体、第2シール体は、そ
の切断端部が当接面に臨み、シート片によって接着可能
なように保持される。
【0036】図3に示すように、移動型15の固定型1
4との当接面である対向側面には、第2シール体13の
外郭形状の外周りに狭い幅(0.5〜3mm程度)でも
って、シール体接続方向に若干(1mm程度)突出した
枠状の突起型部15Tを一体形成してある。これは、後
述するが、加硫処理によってはみ出した余分なゴムを自
動的に押し潰して切り取ってしまう作用を生じさせるた
めのものである。
【0037】ところで、上型部14b,15bを下型部
14a,15aに対して単純に上下移動させる方法で
は、移動型15の場合には上下の型部15b,15aを
共に固定型14に対して遠近移動させる機構が必要であ
って構造が複雑化する。これに対して、固定型14及び
移動型15を、上型部14b,15bを下型部14a,
15aに揺動開閉自在に枢支させるようにすれば、遠近
移動させる機構は単一のもので済むから、現状のプレス
機でも使用することができる利点がある。
【0038】次に、ウェザーストリップの接続方法を、
簡単化のため、前述のウェザーストリップAと似た断面
形状を持つ別のウェザーストリップBについて説明す
る。このウェザーストリップBは、外シールリップ7の
みが形成された固定部4と、中空のシール部5とで成る
単純な断面形状で構成されたものであるとし、押出し成
形によって形成された直線状の第1シール体12と、第
2シール体13とを接続させる場合について述べるもの
とする。
【0039】次に、前述の金型14,15を用いて、第
1シール体12と第2シール体13との接続方法の手順
を説明する。
【0040】先ず、移動型15を固定型14から離して
(図2参照)、シール体セット用のスペーサ16を固定
型14と移動型15との間に挟み込んでから、図4に示
すように移動型15を固定型14に近接移動させる。ス
ペーサ16の一方の側面には、移動型15の突起型部1
5T(図3の斜線部分参照)に、大きさと形状、及び幅
方向長さが内嵌するように設定された突出部16aを備
えており、この突出部16aが突起型部15Tに嵌まり
込み、かつ、他方の側面が固定型14の端面に当接する
状態にセットする(図5参照)。
【0041】次に、第1シール体12は固定型14に、
かつ、第2シール体13は移動型15に、夫々の端面が
スペーサ16に突き当たるまで、押し込んで挿入する
か、或いは上型部14b,15bを上昇揺動して開いた
状態で各シール体12,13を入れ、それから上型部1
4b,15bを閉じて挟み込むかにより、各シール体1
2,13を夫々の型14,15にセットする(シール体
保持工程)。この操作により、接続部の長さが所定値に
設定され、ウェザーストリップ全体の寸法精度が確保さ
れる。
【0042】そして、各型14,15にシール体12,
13を固定したままで、一旦移動型15を離間移動して
スペーサ16を取り外してから、両型14,15の間に
未加硫ゴムシートによる厚さ0.4〜1.5mmのシー
ト片17aを介装させ(図2参照)(シート片介装工
程)、再び移動型15を固定型14に向けて移動させて
両型14,15間にシート片17aを挟み込んで支持す
る。
【0043】それから、図5に示すように、シート片1
7aを両型14,15で押圧挟持した状態において加熱
処理を施して連結シール部17を形成する(接着工
程)。つまり、移動型15を固定型14に向けて押圧し
ながらの加熱処理により、シート片17aを加圧及び加
熱させるので、移動型15の突起型部15Tが、シート
片17aを押し潰して固定型14の当接面に当接し、そ
れによってはみ出た余分なゴムを食いちぎるが如く(図
6参照)、自動的に取り除く機能を発揮するのである。
その結果、接続部分の外形は製品形状と同様になり、こ
の部分の仕上げ加工が不要となるのである。
【0044】図7にシート片17aにシール体の中空シ
ール部5の中空部に相当する孔をあける穿孔工程を設け
た例を示した。固定型14には第1シール体12が保持
されており、シート片17aが固定型14の移動型との
当接面Fに貼着される。貼着後、中空シール部5の中空
部の形状以下の寸法のロッド部材30を中空部に挿通す
るようにシート片17aに押し当てることにより、簡単
にシート片17aに中空部に相当する孔が形成される。
ロッド部材30は、使用するシート片17aを形成する
材料の軟化温度以上に加熱されており、ロッド先端の押
し当てによりシートへの当接部が軟化ないし溶融して簡
単に孔が形成される。
【0045】ロッド部材30の温度はシート片17a構
成材料により決定されるが、一般的には130〜200
℃程度である。ロッド部材30の加熱は、固定型14も
しくは移動型15の加熱部に接触させてもよく、別途加
熱装置に収容してもよく、またそれ自体がヒーターを内
蔵したものであってもよい。
【0046】シール体を保持した金型にシート片17a
を貼着すると、中空部の位置が確定しにくいが、ロッド
部材30の位置を確定するための適宜のガイドを使用す
ることは好適な態様である。
【0047】本発明のウェザーストリップに使用する材
料としては、公知のウェザーストリップ用材料は限定な
く使用可能であり、加硫ゴム系としてはポリクロロプレ
ンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等が好適
な材料として例示され、TPEとしては、ポリプロピレ
ン・加硫ゴム分散型TPEが好適な材料として例示さ
れ、公知の技術により発泡体とされる。
【0048】シート片構成材料は、接着すべきシール体
の材質と接着性のよい材料が選択され、同一材料である
ことが好ましい。シート片は、ロール、カレンダー、押
し出し等による成形シートから打ち抜き、裁断等により
適宜形成される。未加硫ゴムシートを使用した場合は、
加硫と同時に接着が形成され、TPEを使用した場合に
は、TPEが溶融し、冷却されて固化することにより接
着が形成される。
【0049】加熱処理に必要な金型の加熱は、金型全体
を加熱してもよいが、シート片の介装部近傍のみを必要
な温度に加熱する構造であってもよい。
【0050】〔別実施形態〕図8に示すように、押し出
しによる第1シート体12と、型成形によるドアコーナ
ー用の第2シート体18とを接続させるのに、本願発明
による接続方法、即ち、未加硫ゴム製等のシート片17
aを両シート体12,18間に介装させてから加熱処理
する方法を適用してもよい。連結シート部17を、TP
Eシート片17aを仕上げ処理して形成させるものでも
よい。
【0051】本発明の要旨は、未加硫ゴム等のシート片
を対向するシール体間に介装してから、加熱処理等の接
着加工を行わせることである。従って、前述の実施形態
のように、端面形状が同一であるシール体どうしの接続
の他、基本的には断面形状が異なるシート体どうしで
も、接続させる部分の端面形状が同一であれば良好に接
続一体化できるとともに、一方のシール体が他方のシー
ル体と部分的に同じ断面形状を有している場合でも有効
に接続可能である。
【0052】又、本発明の接続方法によれば、接続する
部分の端面形状の同一であるか否かに拘わらずに、比較
的効率良く、強固に接続させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用ウェザーストリップの構造及び装着状
態を示す断面図
【図2】ウエザーストリップ接続用の金型設備を示す斜
視図
【図3】突起型部を示す移動型の斜視図
【図4】スペーサを介装した状態の金型設備を示す斜視
【図5】図4の要部を示す側面図
【図6】加硫処理後における金型設備を示す要部の側面
【図7】ロッド部材を使用してシート片に孔を形成する
工程を示した図
【図8】押出しシール体と型成形シール体とを接続一体
化した部分の斜視図
【図9】従来の型成形によるシール体の接続手順を示す
斜視図
【図10】従来のウェザーストリップにおける接続部分
を示す斜視図
【符号の説明】
12 第1シール体 13 第2シール体 14 固定型 15 移動型 17a シート片 19 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D024 AA02 AA17 AB06 AB17 AB21 AB57 4F211 AA11 AA12 AA45 AD05 AD21 AG09 AG14 AG28 AH23 TA02 TC11 TD07 TH02 TH06 TH19 TJ13 TJ14 TJ15 TJ22 TN02 TQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1シール体と第2シール体とを未加硫
    ゴムシート又は熱可塑性エラストマーシートからなるシ
    ート片を使用して接続するためのウェザーストリップ接
    続用金型であって、 前記第1シール体、前記第2シール体の一方を保持する
    固定型と他方を保持する移動型、及び前記固定型と前記
    移動型を装着すると共に相対移動して前記シート片を挟
    んで当接可能にするガイドレールを備え、前記固定型、
    前記移動型は、それぞれが当接面を有し、前記当接面の
    少なくとも一部にて当接可能であり、いずれも少なくと
    も上型と下型を備え、前記上型と下型とで前記第1、第
    2シール体を挟んで保持可能であり、前記上型と下型は
    開閉可能に枢支されていることを特徴とするウェザース
    トリップ接続用金型。
  2. 【請求項2】 前記固定型、前記移動型の一方の金型の
    前記当接面に製品外形に相当する形状を有し、他方の金
    型に当接する突起型部が設けられた請求項1に記載のウ
    ェザーストリップ接続用金型。
  3. 【請求項3】 互いに端面を対向して配置される第1シ
    ール体と第2シール体とを、未加硫ゴムシート又は熱可
    塑性エラストマーシートで成るシート片を、その厚さ方
    向が前記第1シール体と前記第2シール体との接続方向
    となる状態でこれら両シール体間に介装し、第1シール
    体、第2シール体及び該シート片を圧接して少なくとも
    圧接した部分を加熱処理することにより、前記連結シー
    ル部を形成させ接続一体化するウェザーストリップの接
    続方法であって、 請求項1又は2に記載の金型を使用し、前記第1シール
    体、第2シール体の一方を前記固定型に、他方を移動型
    に保持するシール体保持工程、固定型と移動型のいずれ
    かの当接面に前記シート片を貼着・介装するシート片介
    装工程、及び移動型と固定型を当接させて前記シート片
    を加熱処理する接着工程を有することを特徴とするウェ
    ザーストリップの接続方法。
  4. 【請求項4】 前記1シール体と第2シール体として中
    空シール部を有するシール体材料を使用し、前記シート
    片介装工程に次いで、前記中空シール部の中空部に挿通
    可能であって前記シート片構成材料の流動温度以上に加
    熱されたロッド部材を前記シート片の前記中空部に相当
    する位置に押し当て、孔を形成する穿孔工程が設けられ
    た請求項4に記載のウェザーストリップの接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の接続方法により
    接続されたウェザーストリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013099310A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 Nok株式会社 シール接合方法及びシール部材
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