JPH062840Y2 - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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JPH062840Y2
JPH062840Y2 JP1987160725U JP16072587U JPH062840Y2 JP H062840 Y2 JPH062840 Y2 JP H062840Y2 JP 1987160725 U JP1987160725 U JP 1987160725U JP 16072587 U JP16072587 U JP 16072587U JP H062840 Y2 JPH062840 Y2 JP H062840Y2
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soft layer
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skin
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JP1987160725U
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JPH0167027U (ja
Inventor
勇 森
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東京シート株式会社
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車用内装材に係り、特にソフト層を備えた
表面材と基材とからなる自動車用内装材に関する。
[従来の技術] 従来から自動車用内装材、例えばピラー,ドアー,コン
ソールリッド等においては、車内空間を快適にするため
に、表皮材にソフト層となるフォーム材等を貼着したも
のを用いて形成している。この内装材を製造するとき
に、ソフト層を積層した表皮材と、基材とを別個に成形
して、その後両者を接着材等を用いて接合すると、深い
アンダーカット部を形成したりすることができなかった
り、接合する処理ができないという問題がある。このた
め本出願人は、スタンピングによる製造方法を提案し
て、特願昭62−136452号(特開昭63−299
909号)として出願している。
[考案が解決しようとする問題点] 布地、例えばトリコット地にソフト層としてのポリプロ
ピレンフォーム(PPフォーム)を接着剤を用いて貼着
した表皮材を形成し、スタンピング加工によって、樹脂
基材と溶着した場合、圧力と熱のために、ソフト層(P
Pフォーム)の気泡が潰れてしまうと共に角部のRが不
明確となるという問題が生じる。
これは、ソフト層として用いられる例えばPPフォーム
が、電子線架橋によって発泡しているために、電子線が
通過したところは熱が通過できるためと考えられる。ま
たソフト層が完全は独立気泡体ではなく連続部があるた
め、熱が通過してしうことも一因であると考えられる。
このような状態において、第2図で示すように表皮材3
0としてソフト層31と布地等の表面材32を積層した
ものを用いて、図示しない溶融した樹脂基材とスタンピ
ング成形すると、樹脂基材の熱がソフト層31であるP
Pフォーム層を通過し、表面材32表面の毛倒れが生じ
てしまうという問題がある。特に表皮材33の表面材3
2が起毛である場合には問題がある。また圧力と熱の通
過によって、ソフト層(フォーム層)31の表面に近い
気泡から空気が逃げて気泡を潰し、表面に凹凸が生じて
しまうという問題もある。このため十分に金型を冷却し
た後でスタンピング成形をして、上記問題を防止しなけ
ればならない。このように成形の度に、金型を充分冷却
することは、成形サイクルが長くなるという問題があ
る。また単に表皮材と基材とを接合すると表皮材の端末
処理を行なう必要が生じる。
本考案の目的は、表面層が布地等である表皮材をスタン
ピング成形する場合において、形状出しが確実にできて
デザインの幅が大きく、毛倒れが生じることなく、表皮
材の端末処理を不要とした自動車用内装材を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案に係る自動車用内装
材は、布地からなる表面材とソフト層との間に気密性フ
ィルム材を介在させてなる表皮材と、合成樹脂からなる
基材とを、スタンピング成形によって一体成形した自動
車用内装材であって、前記表皮材の端末部の少なくとも
端部が前記基材によって覆われて一体化してなることを
特徴とする。
また実施例で示すように、前記ソフト層を備えた表皮材
は、該表皮材の表面材が起毛になっており、ソフト層は
ポリプロピレンフォームとした構成とする。
[作用] したがって、表皮材の端末部の少なくとも端部が前記基
材によって覆われてなるので、表皮材を構成する表面材
及びソフト層の端末部の端部が基材となる樹脂によって
押え込むことになり、端末処理が不要となる。
また表皮材とソフト層との間に気密にするフィルム材を
介在させているので、スタンピング成形によって表皮材
と基材とを一体成形するときに、熱源方向からの空気或
いは熱をフィルム材で阻止でき、布地表面の起毛の毛倒
れが防止できる。また空気及び熱の通過を防止できるの
で、ソフト層の表面に近い気泡から空気が逃げて気泡を
潰すことがなく、表面に凹凸が生じるのを防止すること
ができる。また熱を遮断するので、成形の度に金型を冷
却しないで済み、成形サイクルを短くすることができ
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。但
し、当然のことであるが、以下に述べる部材、配置、材
料等は本考案を限定するものではなく、本考案の趣旨に
反しない範囲で種々改変することができるものである。
第1A図乃至第1C図は本考案の一実施例を示すもので
あり、第1C図で示すように、本例の自動車用内装材1
としてはピラーであり、内装材1の表皮材3は、布材、
例えばトリコット等の起毛を有する表面材3aと、ポリ
プロピレンフォーム等のクッション性を有するソフト層
3bとを接合して成るが、表皮材3aとソフト層3bと
の間にフィルム材3cを配置して積層する。フィルム材
3cとしては、PVCフィルム、ポリプロピレンフィル
ム等を用いることができる。
第1B図及び第1C図は、上記構成の内装材1の表皮材
3を用いて、スタンピング成形をした例を示すものであ
り、本例の金型は上型6と下型7から成り、上型6は固
定型6aとスライドする分割型6bとからなる。また下
型7は凸状部7bが形成されており、上記上型6と当接
して、所定形状のキャビティを形成している。この下型
7の凸状部7bの上面両端は、第1B図で示すように、
表皮材3の端末部3dを装着できる凹状の空間7a,7
aを有し、前記表皮材3の折曲した端末部3dの端を若
干残して外側の位置まで表皮材3を覆うような形状とな
っている。このように表皮材3の端末部3dの部分がア
ンダーカット部となるため上型6を割型としている。
次に上記金型6,7を用いた製造手順を説明する。先ず
第1B図で示すように表皮材3を上金型6にセットす
る。これは上型6の割型6bを図示しないスライド機構
によってスライドし、表皮材3を固定型6aに装着した
後、割型6bをスライドして上型6にセットする。次
に、下型7の凸状部7bに熱が加えられて成形可能な状
態の熱可塑性樹脂(基材2となる)を図示しない供給装
置によって注入する。樹脂を注入後、第1C図のよう
に、上下の金型6,7を加圧してスタンピング成形す
る。このとき、基材2となる樹脂は加熱されており、表
皮材3のソフト層3bと接合するときに、樹脂の熱がソ
フト層3bに加わるため、表皮材3には、スタンピング
の圧力と共に熱が加わることとなる。すなわち第1A図
の上下から圧力が加わり、矢印X方向から熱が加わるこ
ととなる。しかしソフト層3bと表面材3aの間にはフ
ィルム材3cが介在されているので、このフィルム材3
cによって気密とされ、樹脂の熱が、ソフト層3bを通
過しても、このフィルム材3cによって阻止され、表面
材3aの起毛部分に熱の影響が生じないため、毛倒れを
生じさせずに成形することができる。そして上下型6,
7を開き、成形品を取出す。このようにして成形する
と、表皮材3を構成する表面材3a及びソフト層3bの
端末部の端部1a(第1C図参照)を基材2となる樹脂
が覆って押え込むことができるために特別な端末処理が
不要となる。
またスタンピング成形を用いているので、表皮材側の金
型によって所定の形状出しが確実に行なえるばかりでな
く、デザインの自由度を大きくすることができる。
[考案の効果] 本考案は上述のように構成されているので、表皮材の端
末部の少なくとも端部が前記基材によって覆われて一体
化してなるので、表皮材を構成する表面材及びソフト層
の端末部の端部が基材となる樹脂によって押え込むこと
になり、端末処理が不要となる。またスタンピング成形
によって表皮材と基材とを一体成形するときに、熱によ
る表面材の影響を抑え、表面材の起毛の形状出しが確実
にできてデザインの幅が大きく、毛倒れが生じない自動
車用内装材を得ることができる。そしてフィルム材によ
って、熱を遮断するので、成形の度に金型を冷却しない
で済み、成形サイクルを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し第1A図は構成図、第
1B図及び第1C図は成形工程を示す概略説明図であ
り、第2図は従来例を示す構成図である。 1…自動車用内装材、2…基材、 3…表皮材、3a…表面材、 3b…ソフト層、3c…気密性フィルム材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 43/20 7365−4F B29L 31:58 4F

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】布地からなる表面材とソフト層との間に気
    密性フィルム材を介在させてなる表皮材と、合成樹脂か
    らなる基材とを、スタンピング成形によって一体成形し
    た自動車用内装材であって、前記表皮材の端末部の少な
    くとも端部が前記基材によって覆われて一体化してなる
    ことを特徴とする自動車用内装材。
  2. 【請求項2】前記ソフト層を備えた表皮材は、該表皮材
    の表面材が起毛になっており、ソフト層はポリプロピレ
    ンフォームであることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の自動車用内装材。
JP1987160725U 1987-10-22 1987-10-22 自動車用内装材 Expired - Lifetime JPH062840Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987160725U JPH062840Y2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 自動車用内装材

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Publication Number Publication Date
JPH0167027U JPH0167027U (ja) 1989-04-28
JPH062840Y2 true JPH062840Y2 (ja) 1994-01-26

Family

ID=31443041

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6342854A (ja) * 1986-08-08 1988-02-24 三和工業株式会社 自動車用内装材

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JPH0167027U (ja) 1989-04-28

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