JP2523920Y2 - バルジ成形用金型装置 - Google Patents

バルジ成形用金型装置

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JP2523920Y2
JP2523920Y2 JP1993075316U JP7531693U JP2523920Y2 JP 2523920 Y2 JP2523920 Y2 JP 2523920Y2 JP 1993075316 U JP1993075316 U JP 1993075316U JP 7531693 U JP7531693 U JP 7531693U JP 2523920 Y2 JP2523920 Y2 JP 2523920Y2
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JP
Japan
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die
punch
bulge forming
bulge
upper die
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JP1993075316U
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JPH0742662U (ja
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新 三浦
芳治 石川
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Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
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Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、プレス成形品、特
に自動車用オイルパンの側壁部にバルジ加工を施すのに
最適な金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、自動車用のオイルパ
ン1は、エジンルームの限られたスぺースの中で最適な
油量が得られるようにそのボデー形状を設計している。
すなわち、所定の油量を確保したい場合には、後述する
バルジ加工により、オイルパン1の側壁部2を横方向に
拡張した外方膨出部3を形成して、オイルパン1の内部
容積を増加させるようにしている。
【0003】図4に示すものは、前記バルジ加工に使用
されている金型の従来例で、深絞りプレス機械のダイ5
の内周には、前記オイルパン1と同形のダイ穴6とその
側面に外方膨出部3を成形するキャビティ7が形成され
ており、ポンチ8の下部には圧潰自在な角柱形状のウレ
タンゴム9が固定されている。
【0004】そこで、図5に示すように、前記ダイ穴6
内に成形するオイルパン1を嵌合した後、プレスにより
ポンチ8を下降すると、前記ウレタンゴム9が圧縮され
てオイルパン1の側壁部2を前記キャビティ7内に押圧
することにより、側壁部2に外方膨出部3を形成するこ
とができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記のような
従来の金型では、外方膨出部3の形状によっては側壁部
2に均一な圧力が加わりにくく、場合によっては側壁部
2が破断するおそれがある。また、ウレタンゴム9を細
かい部分まで充満させることができず、所望形状の外方
膨出部3を成形できない場合があるとゝもに、ウレタン
ゴム9の劣化によるオイルパン1の品質の不安定さと、
ウレタンゴム9自体の破損が多くて耐久性がないなどの
諸欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、成形品
の側壁部に所望形状の外方膨出部を自在に成形すること
ができるとゝもに、均一な品質の成形品を得ることが出
来るものを提供することを目的としたものであり、その
要旨は、昇降可能に支持された上型ダイと、該上型ダイ
の下方に対向して設置され且つ常に上方へ付勢された上
下動可能なパネルリフターで周囲が囲まれた下型パンチ
と、前記上型ダイと下型パンチとの衝当に先立って前記
パネルリフターとでワークを挟持する、前記上型ダイの
周囲に昇降可能に配設されたパット及び昇降可能で下降
時に前記下型パンチ方向へ移動するバルジ成形ダイと、
前記下型パンチ内に設置した前記バルジ成形ダイの凹部
と嵌合するバルジ成形パンチと、該バルジ成形パンチを
前記バルジ成形ダイの凹部方向に移動させる上下動可能
な突き上げシャフトと、前記上型ダイによるワークのバ
ルジ成形時に該上型ダイの下降動作と関連して前記突き
上げシャフトを押圧する押圧部材と、から夫々構成した
ことを特徴とするバルジ成形用金型装置にある。
【0007】
【考案の実施の形態】以下、本考案を図1乃至図3に示
す実施例により詳細に説明するに、図において、10は
深絞りプレス機械の上下動自在な上型で、その中央には
角筒状の上型ダイ11が設置されており、該上型ダイ1
1の下面にはワーク(オイルパン)1の底面部と同一形
状の波形が形成されている。12はバルジ成形ダイで、
前記上型ダイ11の右側に上下動且つ左右動自在に配置
されており、図中左斜め下方向に下降した時にその下面
で、オイルパン1のフランジ4を後述するパネルリフタ
ー24の上面に上から押え付けるとゝもに、このバルジ
成形ダイ12の左側面にはオイルパン1の側壁部2に外
方膨出部3を成形するための凹部13が、また右下偶角
部には傾斜面14が夫々形成されている。
【0008】15はオイルパン1のフランジ4を押え付
けるパットで、前記上型ダイ11の周囲に固定されてお
り、更に前記上型10の左端下面には押圧用凸部16が
設けられている。17は基台18の上に載置し固定した
下型で、その中央にはオイルパン1内に侵入する角柱形
状の下型パンチ19が設置されており、該下型パンチ1
9の上面には前記上型ダイ11の波形と嵌合する波形が
形成されている。
【0009】20は突上げシャフトで、前記下型パンチ
19内に上下動自在に設置されており、該突上げシャフ
ト20の上面右側には下降傾斜面21が形成されてい
る。22は下型パンチ19内に設置したバルジ成形パン
チで、その下端の傾斜面は前記突上げシャフト20の前
記下降傾斜面21と接触していて、右斜め上方向に摺動
自在に配置されており、該バルジ成形パンチの右側面に
は前記バルジ成形ダイ12の凹部13と嵌合する同形の
凸部23が形成されている。
【0010】24はパネルリフターで、前記下型パンチ
19を包囲して上下動自在に配置されており、右側の上
面にはバルジ成形ダイ12の前記傾斜面14と同一角度
の傾斜面25を有するガイド凸部26が設けられてお
り、非動作時には、図示しないダイクッションにより、
このパネルリフター24の上面は前記下型パンチ19の
上面と面一となるように上方向に付勢されているとゝも
に、前記両傾斜面14,25は互いに面接触している。
【0011】27は押下げシャフトで、上型10の前記
押圧用凸部16と対応する位置の下型17に上下動自在
となるように設けられている。28はリンクバーで、前
記下型パンチ19の左側下部において、支軸29を中心
として揺動自在となるよう下型17に軸装されていると
ゝもに、図示しないバネにより右回転力が付与されてい
る。そして、非動作時には、前記リンクバー28の右端
28aは右下がりとなって前記突上げシャフト20を下
降させ、バルジ成形パンチ22の凸部23を下型パンチ
19の右側面から引っ込めた状態に設置するとゝもに、
その左端28bは前記押下げシャフト27の下端に当接
してこれを押し上げている。
【0012】そこで、図2に示すように、前記オイルパ
ン1をその開口部を下に向け、そのフランジ4をパネル
リフター24の上面に載置する。次いで、上型10を下
降すると、図3に示すように、前記バルジ成形ダイ12
とパット15が下降し、バルジ成形ダイ12はその傾斜
面14と面接触しているパネルリフター24の傾斜面2
5に案内されて斜め下方向に摺動し、バルジ成形ダイ1
2とパット15の下端が前記フランジ4をパネルリフタ
ー24の上面に夫々押圧する。
【0013】更に、上型10が下降すると、前記バルジ
成形ダイ12とパット15はパネルリフター24を押下
するので、オイルパン1は下型パンチ19に被嵌され、
上型ダイ11と相まってオイルパン1の底面部に波形を
成型する。一方、上型10の押圧用凸部16が下型17
の押下げシャフト28を押し下さげるため、リンクバー
28の左端28bが押し下げされ、リンクバー28は支
軸29を中心として反時計方向に回動する。
【0014】これにより、リンクバー28の右端28a
が上昇し、下型パンチ19内の突上げシャフト20を上
動せしめるので、該突上げシャフト20の傾斜面21と
面接触しているバルジ成形パンチ22は右上方向に押動
される。その結果、バルジ成形パンチ22の凸部23が
オイルパン1の側壁部2を上型10のバルジ成形ダイ1
2の凹部13内に押圧し、オイルパン1の側壁部2に外
方膨出部3を成型することになる。
【0015】
【考案の効果】本考案に係るバルジ成形用金型装置は、
上記のように、昇降可能に支持された上型ダイと、該上
型ダイの下方に対向設置され且つ常に上方へ付勢された
上下動可能なパネルリフターで周囲が囲まれた下型パン
チと、前記上型ダイと下型パンチとの衝当に先立って前
記パネルリフターとでワークを挟持する、前記上型ダイ
の周囲に昇降可能に配設されたパット及び昇降可能で下
降時に前記下型パンチ方向へ移動するバルジ成形ダイ
と、前記下型パンチ内に設置した前記バルジ成形ダイの
凹部と嵌合するバルジ成形パンチと、該バルジ成形パン
チを前記バルジ成形ダイの凹部方向に移動させる上下動
可能な突き上げシャフトと、前記上型ダイによるワーク
のバルジ成形時に該上型ダイの下降動作と関連して前記
突き上げシャフトを押圧する押圧部材とからなる構成で
あるから、ワークの側壁部に均等な圧力が加えられるた
め所望形状の外方膨出部を自在に成形することができる
とゝもに、耐久性があるため均一な品質のワークを得る
ことが出来るといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るバルジ成形用金型装置で成形した
オイルパンの一部を切除した斜視図である。
【図2】同バルジ成形用金型装置の第1成形工程図であ
る。
【図3】同第2成型工程図である。
【図4】従来のバルジ加工用金型の第1成形工程図であ
る。
【図5】同金型による第2成形工程図である。
【符号の説明】
1 オイルパン 2 側壁部 3 外方膨出部 10 上型 11 上型ダイ 12 バルジ成型ダイ 13 凹部 14 傾斜面 15 パット 16 押圧用凸部 17 下型 18 基台 19 下型パンチ 20 突上げシャフト 21 下降傾斜面 22 バルジ成形パンチ 23 凸部 24 パネルリフター 25 傾斜面 26 ガイド凸部 27 押下げシャフト 28 リンクバー 29 支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−313619(JP,A) 実開 昭62−67614(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能に支持された上型ダイと、該上
    型ダイの下方に対向して設置され且つ常に上方へ付勢さ
    れた上下動可能なパネルリフターで周囲が囲まれた下型
    パンチと、前記上型ダイと下型パンチとの衝当に先立っ
    て前記パネルリフターとでワークを挟持する、前記上型
    ダイの周囲に昇降可能に配設されたパット及び昇降可能
    で下降時に前記下型パンチ方向へ移動するバルジ成形ダ
    イと、前記下型パンチ内に設置した前記バルジ成形ダイ
    の凹部と嵌合するバルジ成形パンチと、該バルジ成形パ
    ンチを前記バルジ成形ダイの凹部方向に移動させる上下
    動可能な突き上げシャフトと、前記上型ダイによるワー
    クのバルジ成形時に該上型ダイの下降動作と関連して前
    記突き上げシャフトを押圧する押圧部材と、から夫々構
    成したことを特徴とするバルジ成形用金型装置。
JP1993075316U 1993-12-28 1993-12-28 バルジ成形用金型装置 Expired - Lifetime JP2523920Y2 (ja)

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JPS60161157A (ja) * 1984-01-31 1985-08-22 Ricoh Co Ltd インクジエツト記録装置のインク圧力制御装置
JPS63313619A (ja) * 1987-06-15 1988-12-21 Daihatsu Motor Co Ltd プレス機械

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