JP2523757B2 - テレビジョン多方式映像受信回路 - Google Patents

テレビジョン多方式映像受信回路

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JP2523757B2 JP63020494A JP2049488A JP2523757B2 JP 2523757 B2 JP2523757 B2 JP 2523757B2 JP 63020494 A JP63020494 A JP 63020494A JP 2049488 A JP2049488 A JP 2049488A JP 2523757 B2 JP2523757 B2 JP 2523757B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、2方式以上のテレビジョン放送を受信する
装置に使用して有効なテレビジョン多方式映像受信回路
に関するものである。
従来の技術 近年、欧州市場においては、国境地区等における、2
方式,3方式など、多方式のテレビジョン放送が受信可能
な受信器が要望されている。
以下、図面を参照しながら、上述した従来のテレビジ
ョン多方式映像受信回路の一例について説明する。
第7図は中間映像搬送波を示すものである。映像中間
周波数Iに対し、色搬送波はI(I−4.43
MHz)、PALB&Gの音声搬送波はIs1=(I−5.5
MHz)、PALIの音声搬送波はIs2=(I−6.0MH
z)、DDR SECAMの音声搬送波Is3=(I−6.5MH
z)である。テレビの方式によって上記の様な音声搬送
波が送信されてくる。
一方、受信側は、上記信号に対し、映像に問題ない受
信回路を製作することが必要である。
第8図,第9図は従来の多方式テレビジョン受信回路
を示すものである。第8図において、81はテレビチュー
ナでテレビ電波を中間周波数(I)に変換するもので
あり、82は中間周波フィルター(LCフィルターまたはSA
Wフィルタ)である。83は中間周波増幅器である。85は
放送方式によって周波数を可変することが可能な、音声
搬送波トラップ回路である。86は映像検波回路である。
87はセレクティブである。88は映像信号のトラップ(5.
5MHz/6MHz/6.5MHz)である。89は映像増幅器である。
90は音声中間周波数にする検波回路である。91は音声
中間周波フィルタ(5.5MHz/6MHz/6.5MHz)である。92は
音声検波回路である。
従来の疑似同期検波であるため、PAL方式の場合、映
像帯域は5.5MHzあれば十分映像は再生可能にもかかわら
ず自己音声トラップ回路84を制御信号によって、PALB&
G受信時は、I−5.5MHzにPALI受信時、I−6.
0MHzに、DDRSECAM受信時は、I−6.5MHzに切り換え
ていた。
第9図は上記自己音声トラップ回路84の一例を示す。
PALB&G受信時L1,C1の共振にてトラップを形成す
る。PALI受信時、PALIの制御信号によってD1が導通
し、L1,C1,C2の共振にてトラップを形成する。DDR SEC
AM受信時、DDRSECAMの制御信号によってD2が導通し、
L1,C1,C3の共振回路によてトラップを形成する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、各方式受信時制
御信号によって切り換えるトラップ回路が必要で価格的
にも高く、設計上も難しいという問題を有していた。
本発明は上記点に鑑み、安価で構成が容易なテレビジ
ョン多方式映像受信回路を提供せんとするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明のテレビジョン多方
式映像受信回路は、映像中間周波数段に設けた複数の固
定音声搬送波トラップ回路と、映像検波後段に設けた複
数の固定音声トラップ回路と、各トラップ回路の出力を
入力とし、映像信号と音声信号をそれぞれ個別に検波す
るPLLスプリット方式の検波回路とを備えた構成となっ
ている。
作 用 本発明は上記の構成により、映像中間フィルター特性
に各方式の固定のトラップ回路を入れることにより、可
変の音声トラップを必要とせず設計が容易で安価に構成
できるものである。
実施例 以下、本発明の一実施例のテレビジョン多方式映像受
信回路について図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例のテレビジョン多方式
映像受信回路のブロック図を示すものである。第1図に
おいて、11はテレビ電波を中間周波数に変換するチュー
ナである。12はI−5.5MHz,I−6.0MHz,I
6.5MHzの固定トラップ回路を有する中間周波フィルタ、
13は音声側の中間周波フィルタである。14は映像中間周
波増幅器である。15は映像検波回路である。16は映像信
号における音声中間周波(5.5MHz/6MHz/6.5MHz)をトラ
ップする音声トラップ回路である。17は映像増幅器であ
る。18は音声搬送波増幅器である。19は電圧制御型発振
器で、映像中間搬送波と位相が同期している。20は音声
中間周波搬送波と、電圧制御型発振器19の出力を混合す
る混合器で、それぞれ音声中間周波(5.5MHz/6MHz/6.5M
Hz)を取りだす。21は音声中間周波フィルタで混合器20
で混合された出力にそれぞれフィルターをかけ、検波回
路22で音声検波され、音声信号が得られる。30はPLLス
プリット方式の検波回路である。
以上の様に構成されたテレビジョン多方式映像受信回
路について、以下第1図及び第2図を用いてその動作を
説明する。
第2図は、第1図の映像中間周波フィルタ12の特性を
示すもので、固定の中間周波音声搬送波トラップ回路が
それぞれ組み入れられている。尚中間映像搬送波をI
とすると、中間音声搬送波トラップ(PAL−B&G
用)Is1はI−5.5MHz,中間音声搬送波トラップ
(PAL−I用Is2はI−6.0MHz,中間音声搬送波ト
ラップ(DDR SECAM用)Is3はI−6.5MHzに設定
されている。
また、映像中間周波フィルタ12はSAWフィルタで構成
する場合が有効である。
第5図は、第1図の音声トラップ回路16の音声トラッ
プ特性を示したもので、映像信号を検波した後、中間周
波段で完全に落し切れていない、音声搬送波を再度落す
もので、5.5MHz/6MHz/6.5MHzをそれぞれトラップする。
第6図A,Bは上記特性をトラップするための回路ブロ
ック図を示すもので、並列接続,直列接続の構成のもの
である。
以上の様に本実施例によれば、映像中間フィルタ特性
に、各方式の固定のトラップ回路を組み入れることによ
り、設計上も容易でかつ価格的にも安価に構成できる。
特にSAWフィルタで構成することが最も好ましい。
以下、本発明の第2の実施例について図面を見ながら
説明する。
第3図は本発明の第2の実施例の映像中間フィルタを
示すものである。同図において31,32,33はそれぞれ固定
の中間音声搬送波トラップ回路(以下トラップ回路とい
う)で、それぞれL,Cで構成されており、トラップ回路3
1はI−5.5MHz,トラップ回路32はI−6MHz,ト
ラップ回路33はI−6.5MHzをトラップするものであ
る。また34は中間周波フィルタである。
以上の様にトラップ回路をLCフィルタで構成すること
も可能である。
第4図A,BはLCフィルタの構成例を示すものである。
第1の実施例でSAWフィルタで構成したものを第2の
実施例ではLCトラップにて構成したもので、第2の実施
例においても、第1の実施例とほぼ同様の効果が得られ
るものである。
尚、第3図において、各トラップ回路31,32,33は映像
中間周波フィルタ34の後段に設けても良いものである。
発明の効果 以上の様に本発明によれば、テレビジョン多方式受信
回路において、設計安易でかつ低価格の設計が可能とい
った優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のテレビジョン多方式受
信回路のブロック図、第2図は第1図の映像中間周波フ
ィルタの特性図、第3図は第2の実施例の映像中間フィ
ルタの回路ブロック図、第4図は第3図のトラップ回路
の他の構成例を示す回路図、第5図は音声トラップ特性
図、第6図は音声トラップ回路のブロック図、第7図は
中間周波搬送波を示す特性図、第8図は従来のテレビジ
ョン多方式受信回路のブロック図、第9図は第8図の自
己音声トラップの切り換え回路の応用例を示す回路図で
ある。 11……チューナ、12……中間周波フィルタ(映像側)、
13……中間周波フィルタ(音声側)、14……映像中間周
波増幅器、15……映像検波回路、16……音声トラップ回
路、17……映像増幅器、18……音声搬送波増幅器、19…
…電圧制御型発振器、20……混合器、21……音声中間周
波フィルタ、22……音声検波回路、30……PLLスプリッ
ト方式の検波回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像中間周波数に設けた複数の固定音声搬
    送波トラップ回路と、映像検波後段に設けた複数の固定
    音声トラップ回路と、上記固定音声搬送波トラップ回路
    の出力を入力とし、映像信号と音声信号をそれぞれ別個
    に検波するPLLスプリット方式の検波回路とを備えたこ
    とを特徴とするテレビジョン多方式映像受信回路。
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