JP2523396Y2 - キャブオーバ車両等におけるミラー装置 - Google Patents

キャブオーバ車両等におけるミラー装置

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JP2523396Y2
JP2523396Y2 JP1989145553U JP14555389U JP2523396Y2 JP 2523396 Y2 JP2523396 Y2 JP 2523396Y2 JP 1989145553 U JP1989145553 U JP 1989145553U JP 14555389 U JP14555389 U JP 14555389U JP 2523396 Y2 JP2523396 Y2 JP 2523396Y2
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隆明 青木
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株式会社 アンクラフト
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、キャブオーバ車両等におけるミラー装置に
関する。
[従来の技術] キャブオーバ車両等においては、その直前方または直
後方に存在する死角の安全を確認するためのミラー装置
を車体に取付けている。例えば、車の直前方に存在する
死角の安全を確認する前方用ミラーとしては、円形状ま
たは四辺形状の凸面ミラーをサイドミラーの支持アーム
の途中に取付けたもの、車の直後方に存在する死角の安
全を確認する後方用ミラーとしては、同様の凸面ミラー
を支持金具によって車体後面の側方向に取付けたものが
一般的である(例えば、実開昭60-178250号、実開平1-1
76554号公報参照)。
[考案が解決しようとする課題] ところで、このようにして取付けられた前方用ミラー
は、車の前面フェイスに対してデザイン面で何ら優れた
効果をもたらすものでなく、また、従来からキャブオー
バ車等では車体前面のフロントガラス下方部にワイパー
の駆動部(基部)が突出しているため、意匠設計の自由
度が制約され、車のフェイス部分の優れたデザイン処理
を行うことが困難とされていた。また、走行時にミラー
にの存在によりエアーの流れでもってフロントガラスに
付着した汚れを吹き飛ばすといった工夫はなされていな
かった。
本考案は、上記の問題点を解消するもので、車の直前
方に存在する死角の安全を確認するためのミラーを配す
る部材でもってワイパー基部を前面視で覆うようにした
ことにより、車体の前面のデザインを優れたものとする
ことができるばかりか、車の意匠設計上の自由度を向上
することができ、斬新な車のスタイリングを提供するこ
とができ、また、ミラーによる走行時のエアーの流れで
もってフロントガラス上の汚れを除去できるキャブオー
バ車両等におけるミラー装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、運転席から見て
死角となる車の直前方の路面上を視認するための自動車
用ミラー装置において、車幅方向にフロントガラスの全
幅をカバーするごとく延びる帯状板部材を、フロントガ
ラス下方位置の車体前面パネル外面に、所定の間隔をも
って該パネルおよびワイパー基部に対向し、該ワイパー
基部を覆う状態で設け、この帯状板部材の前記パネルと
の対向面に、運転席から運転者がフロントガラスを通し
て前記路面上を視認し得るようにミラーを配し、かつ、
帯状板部材を流線形とし、車の走行中に前記板部材と車
体パネルもしくはガラスとの間隙を、下方より上方へ気
流が流れるように構成したものである。
[作用] 本考案によれば、ミラーを介して車の直前方の路面上
の領域を容易かつ適切に視認することができる。また、
車の前方から見てフロントガラス下部のワイパー駆動部
を隠すことができる。また、車の走行により、帯状板部
材と車体パネルもしくはガラスとの間隙を流れる気流
が、フロントガラス上を高速にて流れるようになり、フ
ロントガラス上に付着する汚れを吹き飛ばす作用をもた
らす。
[実施例] 以下、本考案の第1実施例について第1図〜第6図を
参照して説明する。第1図は車両全体の概略断面を、第
2図は前方用ミラー装置の外観を、第3図は後方用ミラ
ー装置の外観を、第4図は車両前面の外観を、第5図、
第6図は前方用ミラー装置の取付部分の断面を、それぞ
れ示す。
これらの図に示すように、本実施例では、前方用およ
び後方用ミラー装置1,1′が、キャブオーバ車両の車体
2の前後にそれぞれ取付けられている。前方用ミラー装
置1は、車幅方向に延びる前部帯状板部材3を、フロン
トガラス4の下方付近の車体前面パネル5上に、このパ
ネル5に所定の間隔をもって対向し、かつ車の前面から
見て、パネル5より突出したワイパー16aの駆動部(基
部)16bを覆う状態で取付けた構成でなり、前記板部材
3の前面パネル5との対向面には、死角となる車の直前
方の路面上を視認するための前方用ミラー6を板部材3
と一体もしくは別体で設けている。そして、この板部材
3は水平軸回りに角度調整自在に取付けられており、前
方用ミラー6により、運転者7がフロントガラス4を通
して車の直前方の路面8f上を視認し得る領域を任意に可
変し得るようになっている。
後方用ミラー装置1′は車幅方向に延びる後部帯状板
部材3′を、リヤガラス9の上方付近の車体後面パネル
10上に、このリヤガラス9と所定の間隔をもって対向し
て取付け、板部材3′のリヤガラス9との対向面に、死
角となる車の直後方の路面上を視認するための後方用ミ
ラー6′を設けている。この板部材3′は前記と同様に
角度調整自在に取付けられており、後方用ミラー6′に
より、運転席から運転者7がリヤガラス9を通して路面
8r上を視認し得る領域を任意に可変し得るようになって
いる。
また、前方用ミラー装置1の板部材3は、断面形状を
流線形としており、車の走行中にこの板部材3と前面パ
ネル5との間隙を下方から上方へ通過する空気流13の流
速が高くなるような設計が施されている。一方、後方用
ミラー装置1′の板部材3′は断面形状を「く」の字状
の流線形としており、車の走行中にリヤガラス9と対向
する一辺と略水平方向に位置する他辺とからなり、前者
の一辺とリヤガラス9との間隙を上方から下方へ通過す
る空気流14の流速が高くなるように、また、後者の他辺
により走行中にガイドされる空気流15によって該他辺の
下方に負圧が発生するような設計が施されている。この
負圧により板部材3′はダウンフォース(下向きの力)
を受ける。
前方用ミラー装置1のさらに詳細構造を説明すると、
前部帯状板部材3は、前方用ミラー6を設けたミラー取
付部3aと、その左右両端部を前面パネル5に取付けるた
めのブラケット3b,3cとからなり、ミラー取付部3aとブ
ラケット3b,3cの間は支軸17にて連結されている。そし
て、ミラー取付部3aに外力を加えて支軸17を中心に回転
させることにより、前方用ミラー6の角度を任意に調整
することができる。後方用ミラー装置6′も同様の構成
を有している。なお、ミラー6,6′は長手方向に軸を持
つ凸面ミラーを用いればよい。
上記構成において、車の直前方に存在する死角の安全
を確認する場合、運転席に座っている運転者7は、フロ
ントガラス4越しに所望の角度に調整した前方用ミラー
装置1の前方用ミラー6を介し、経路11にて車の直前方
の路面8f上を容易に確認することができる。また、車の
直後方に存在する死角の安全を確認する場合、運転者7
は、リヤガラス9越しに所望の角度に調整した後方用ミ
ラー装置1′の後方用ミラー6′を介し、経路12にて車
の直後方の路面8r上を容易に確認することができる。
また、車の走行中に前方用ミラー装置1と前面パネル
5との間を下方より上方へ通り抜ける空気流13は高速と
なってフロントガラス4上に吹き付けるように流れる。
この結果、フロントガラス4やミラー6上に付着した水
滴あるいはホコリ等は、空気流13により吹き飛ばされ
る。同様にして、後方用ミラー装置1′とリヤガラス9
との間を上方より下方へ通り抜ける空気流14によってリ
ヤガラス9やミラー6′上に付着した水滴等も吹き飛ば
される。さらに、走行中に、後方用ミラー装置1′の帯
状板部材3′の他辺の下方に生じる負圧により同部材
3′は図示のようにダウンフォースを受け、走行中の車
体後部の浮き上りを防止することができる。
第7図は、前方用ミラー装置1の第2実施例を示す。
本実施例では、ミラーの水平角度をモータによって調整
可能としている。すなわち、ミラー取付部3aとブラケッ
ト3b(3c…図示なし)の間はシャフト18で連結されてお
り、一方のブラケット3b内に設けたモータ19の回転力を
一方のシャフト18に伝達する構造としている。この構成
により、運転者は車室内のスイッチ(不図示)によりモ
ータ19を駆動させ、前方用ミラー6の角度を任意に調整
することができる。なお、後方用ミラー6′についても
図示はしていないが、同様にミラー角度を調整し得る構
造を採用することができる。また、ワイヤーなどによる
伝達機構を用いて車室内よりミラー角度を調整し得る構
成でもよい。
また、ミラー取付部3aの前面パネル(5)との対向面
に設けた前方用ミラー6aを平面形状とし、この前方用ミ
ラー6aを覆うように透明なプラスチック材料などでなる
流線形のカバー20を設けている。なお、後方用ミラー装
置1′も、図示はしてないが、同様の構成を採用するこ
とができる。
さらに他の実施例として、図示していないが、本ミラ
ー装置1,1′とフェンダーミラーとを一体化した構成を
採用すれば、車のフェイス部分について極めて斬新なデ
ザイン処理を行うことができる。
上記のいずれの実施例においても、ミラー装置1,1′
を車体パネル上に取付け、そのうち、前方用ミラー装置
1を該パネル上に突出したワイパー基部9を前面視で覆
うように設けることにより、車のフェンス部分のデザイ
ン面で優れた効果をもたらし、かつ、意匠設計の自由度
を向上することができる。
なお、ミラー装置の角度調整構造は、上記の実施例の
構成に限られるものではなく、各種の態様を採用するこ
とが可能である。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、車幅方向に延びる帯状
板部材をフロントガラス下方位置の車体前面パネルに対
向して設け、この帯状板部材のパネルとの対向面にミラ
ーを配すことにより、運転席から運転者が、死角となる
車の直前方の路面上を容易、かつ確実に視認することが
できる。
その上、ミラー装置をパネル上に突出したワイパー基
部を前面視で覆うように設けているので、ミラー装置自
体が車の前面のデザイン面で優れた効果を発揮する。
また、走行中に、前方用ミラー装置と車体前面パネル
との間隙を下方から上方へ流れる気流が高速となって、
フロントガラス上を流れ、したがって同ガラスおよびミ
ラー上の水滴やホコリを吹き飛ばすこともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例によるミラー装置を取付け
たキャブオーバ車両の概略断面図、第2図は前方用ミラ
ー装置の外観を示す斜視図、第3図は後方用ミラー装置
の外観を示す斜視図、第4図は車両前面に前方用ミラー
装置を取付けた状態を示す斜視図、第5図は前方用ミラ
ー装置部分の縦断面図、第6図は前方用ミラー装置の取
付部の横断面図、第7図は本考案の第2実施例による前
方用ミラー装置の一部の斜視図である。 1……ミラー装置、2……車体、3……帯状板部材、3a
……ミラー取付部、3b,3c……ブラケット、5……車体
前面パネル、6……ミラー、16a……ワイパー、16b……
ワイパー基部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転席から見て死角となる車の直前方の路
    面上を視認するための自動車用ミラー装置において、 車幅方向にフロントガラスの全幅をカバーするごとく延
    びる帯状板部材を、フロントガラス下方位置の車体前面
    パネル外面に、所定の間隔をもって該パネルおよびワイ
    パー基部に対向し、該ワイパー基部を覆う状態で設け、
    この帯状板部材の前記パネルとの対向面に、運転席から
    運転者がフロントガラスを通して前記路面上を視認し得
    るようにミラーを配し、かつ、帯状板部材を流線形と
    し、車の走行中に前記板部材と車体パネルもしくはガラ
    スとの間隙を、下方より上方へ気流が流れるように構成
    したことを特徴とするキャブオーバ車両等におけるミラ
    ー装置。
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