JP3713803B2 - 車両用メインミラーの水滴除去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にトラックやバス等の大型車両助手席側に取付られるバックミラー装置に適用される車両用メインミラーの水滴除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、大型車両の一例として右ハンドル仕様の大型トラック外観概要を示したものであり、キャブ1の運転席側には、車体の右側後方を映す右メインミラー2が通常単独で取付けられている。一方、キャブ1の助手席側には、車体の左側後方を映す左メインミラー3と、キャブ1の直前下方を映すアンダーミラー4と、キャブ1の左側下方を映すサイドアンダーミラー5とを備えたバックミラー装置6が取付けられている。
【0003】
上述した助手席側のバックミラー装置6においては、各ミラーがカバーする間接視界と運転席との位置関係から、図6に示す如く、アンダーミラー4が左メインミラー3よりも車体前側の斜め上方に取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両のバックミラー装置は、上述した大型トラック用のバックミラー装置6に限らず、一般に雨天時において水滴が鏡面に付着し、ドライバーにもたらす間接視界を悪化させることがある。このような状況になると、特に夜間の走行時にはドライバーの目の疲労を大きくすることもあり、その対策が望まれている。
【0005】
このため、たとえば実開平1−123950号公報に開示されているように、乗用車に取付けられるドアミラーの前面に全幅にわたってダクト開口部を設け、該ダクト開口部からドアミラー本体内に形成したダクトで導いた走行風を利用して鏡面に水滴が付着しないようにした従来技術がある。また、たとえば実開昭61−111850号公報等に開示されているように、本体上部に庇を設けて導いた走行風を利用して鏡面に水滴が付着しないようにした従来技術もある。
【0006】
しかし、これらの従来技術は、いずれも乗用車のドアミラーやフェンダーミラーのように単独で取付けられるバックミラー装置を対象としたものであり、従って本発明では、特に複数のミラーで構成されている大型車両助手席側に取付けられるバックミラー装置に適した車両用メインミラーの水滴除去装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたもので、メインミラーの前方に位置して車体直前の死角をカバーするアンダーミラーの背面に、走行風を導入して上記メインミラーの鏡面へ向けて吹き出すエアダクトを形成したことを特徴とする車両用メインミラーの水滴除去装置である。
【0008】
なお、上記エアダクトは、走行風を導入する入口の面積を大きくし、導入した走行風を吹き出す出口の面積を小さくするとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両用メインミラーの水滴除去装置の実施形態例を図1ないし図4に基づいて説明する。
【0010】
図1は右ハンドル仕様のキャブオーバ型トラックに取付けられた助手席側のバックミラー装置6を示しており、左メインミラー3、アンダーミラー4及びサイドアンダーミラー5が各々ステー7を介してキャブ1に固定されている。このうち左メインミラー3は車体左側の後方間接視界をドライバーにもたらすもので、助手席側のバックミラー装置6では走行中の使用頻度が最も高いミラーである。この左メインミラー3の右上前方にはキャブ1の直前に生じた死角をカバーしているアンダーミラー4が配置されており、その凸形鏡面は、車体前後方向では後方に、車体左右方向では右側に、そして下方方向では下方に各々向けられており、これによってキャブ1の右側運転席に座っているドライバーに車体直前の間接視界を提供している。この結果、アンダーミラー4の背面(鏡面の裏面)は、その左側の後端部(キャブ1側の端部)付近が左メインミラー3の鏡面方向を向くような位置関係となっている。
【0011】
そこで、本発明では、上述したアンダーミラー4の背面にエアダクト8を形成し、車体前方に向けて開口する入口部9から導入した走行風10を左メインミラー3の鏡面へ向けて開口する出口部11から吹き出すようにしてある。このエアダクト8は、アンダーミラー4のミラーケースと一体に樹脂等を成形して背面に設けたものでもよいし、あるいは別体の樹脂成形部品を接着やビス止め等によってミラーケース背面に後付けしたものでもよい。また、エアダクト8は、吸入口となる入口部9の開口面積を広くすると共に、排出口となる出口部11の開口面積を狭くするのが好ましく、これにより、導入した走行風10をエアダクト8内で加速して高速となった空気流12を左メインミラー3の鏡面に向けて吹き出すことができる。なお、図示した実施形態例ではエアダクト8が3分割されているが、2分割や4分割等の複数に分割したエアダクトを設けてもよいし、あるいは単に1本のエアダクトを設けたものでもよい。
【0012】
上述した構成のエアダクト8をアンダーミラー4の背面に形成したことにより、車両が前進走行することによって発生する走行風10が入口部9からエアダクト8に吸入される。この走行風10は、流路が徐々に絞られたエアダクト8内を通ることによって加速され、吸入時より高速の空気流12となって出口部11から左メインミラー3の鏡面に向けて排出される。従って、左メインミラー3の鏡面に付着している水滴を空気流12によって吹き飛ばすことができるようになるため、雨天時の走行であっても、ドライバーが水滴の除去された左メインミラー3に映る良好な後方視界を得ることができる。
【0013】
なお、出口部11の開口面積は必ずしも入口部9より狭くする必要はないが、鏡面に付着している水滴を吹き飛ばすためにはより高速の空気流12が有利であり、また、空気流12が高速になる程出口部11から鏡面に到達するまでの間で走行風の影響を受けにくくなる。
【0014】
なおまた、以上の実施形態例では右ハンドル仕様の助手席側に取付けられるバックミラー装置6を示したが、左ハンドル仕様の助手席側に取付けられるバックミラー装置にも適用可能なことは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
前述した本発明によれば、アンダーミラーの背面に容易に形成できるエアダクトにより、走行中助手席側のメインミラーに雨水等の水滴が付着するのを防止できるようになるので、雨天時の後方視界がよくなり、走行時の安全性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例を示す斜視図である。
【図2】図1のアンダーミラー背面を示す図である。
【図3】図2のアンダーミラーをエアダクトの入口部方向から見た図である。
【図4】図2のアンダーミラーをエアダクトの出口部方向から見た図である。
【図5】右ハンドル仕様の大型トラック外観例を示す斜視図である。
【図6】助手席側に取付けられるバックミラー装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 キャブ
3 左メインミラー
4 アンダーミラー
5 サイドアンダーミラー
6 バックミラー装置
8 エアダクト
9 入口部
11 出口部
Claims (1)
- メインミラーの前方に位置して車体直前の死角をカバーするアンダーミラーの背面に、走行風を導入して上記メインミラーの鏡面へ向けて吹き出すエアダクトを形成したことを特徴とする車両用メインミラーの水滴除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10641496A JP3713803B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 車両用メインミラーの水滴除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10641496A JP3713803B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 車両用メインミラーの水滴除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09272409A JPH09272409A (ja) | 1997-10-21 |
JP3713803B2 true JP3713803B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=14433020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10641496A Expired - Fee Related JP3713803B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 車両用メインミラーの水滴除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3713803B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP10641496A patent/JP3713803B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09272409A (ja) | 1997-10-21 |
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