JP5357357B1 - レイニースポイラー - Google Patents

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Abstract

【課題】
降雨時走行中に、車体の風防となる採光材1に、雨が付着する前に吹き飛ばして防御し、ワイパー4の払拭回数を減少させて、良好な視界を継続して見えるようにすることを課題としている。
【解決手段】
本発明は、車体のカウルトップ5の位置又は採光材1の下端枠とボンネット3の後端部との間に、採光材1の幅と略同一の長さを有し、採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラー2の上端辺から後方に、安全板7を延設し、このボンネット3の先端部又は車体前部に走行風吹込口10と、この走行風吹込口10から走行風13を誘導し、この走行風13の流れに沿って設けたダクト12と、ボンネット3の後端部に走行風吹出口11を設けている構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、降雨時走行中に、車体の風防となる採光材に雨、雪(以下、雨と言う)が付着しないように防御するレイニースポイラーに関する。
出願人は先に特許第5215501号を取得している。この特許は車体のフロントガラス下端枠直前に、フロントガラスと間隔6を開けて、フロントガラスの幅と略同一の長さを有し、フロントガラスの傾斜角度より大きい角度にして、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラーを、ボンネットの後端部に一体形成し、降雨時走行中に、レイニースポイラーにより、フロントガラスの表面に雨が付着する前に吹き飛ばす構成である。特願2013−094850は特許査定となっております。特願2013−094850は、車体の風防となる採光材1の下端枠直前に、採光材1と6を開けて、該採光材1の幅と略同一の長さを有し、該採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラー2を、車体のカウルトップ5の位置又は採光材1の下端枠とボンネット3の端部との間に取り付け、降雨時走行中に、レイニースポイラーにより、フロントガラスの表面に雨が付着する前に吹き飛ばす構成である。近年、フロントガラスを撥水加工することにより、雨を吹き飛ばすことは可能であるが、雪、霧、霜、虫当たり、泥の飛沫には効果がない。
特許登録第5215501号 特願2013−094850 特願2013−123258
特許文献1の特許登録第5215501号は、出願人が先に取得している特許である。車体の風防となる採光材1下端枠直前に、該採光材1と間隔を開けて、採光材1の幅と略同一の長さを有し、前記採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレインスポイラー2を、ボンネット3の端部に一体形成し、降雨時走行中に、前記レインスポイラー2により、採光材1の表面に雨が付着する前に吹き飛ばす構成である。
特許文献2の特願2013−094850は、出願人が先に出願し5月29日に特許査定となっている。車体の風防となる採光材1の下端枠直前に、該採光材1と間隔6を開けて、該採光材1の幅と略同一の長さを有し、該採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレインスポイラー2を、前記車体のカウルトップ5の位置又は前記採光材1の下端枠と前記ボンネット3の端部との間に取り付け、降雨時走行中に、前記レインスポイラー2によって、採光材1の表面に雨が付着する前に吹き飛ばす構成である。
特許文献3の特願2013−123258は、出願人が先に6月12日に出願している。車体の風防となる採光材1下端枠直前に、ボンネット3に対して間隔13を開けて、採光材1の幅と略同一の長さのレイニースポイラー2を、採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラー2を、ボンネット3の端部に一体形成し、このボンネット3の先端部又は車体前部に走行風吹込口10と、この走行風吹込口10から走行風13を誘導し、この走行風13の流れに沿って設けたダクト12と、前記ボンネット3の後端部に走行風吹出口11を設け、降雨時走行中に、前記レイニースポイラー2及び前記走行風吹出口11により、採光材1の表面に雨が付着する前に吹き飛ばす構成である。
本発明は、レイニースポイラー2本体を車体のカウルトップ5の位置又は、採光材1の下端枠とボンネット3の端部との間に取り付け、このボンネット3の先端部に走行風吹入口10と、この走行風吹入口10から走行風13を誘導し、この走行風13の流れに沿って設けたダクト12と、このボンネットの後端部に走行風吹出口11を設けている点が、上記の特許文献2との相違点であり、特許文献2,3は未公開であり、対比説明のできる文献ではありません。
降雨時走行中に、車体の風防となる採光材1に、雨が付着する前に吹き飛ばして防御し、ワイパー4の払拭回数を減少させて、良好な視界を継続して見えるようにすることを課題としている。
本発明は、車体のカウルトップ5の位置又は採光材1の下端枠とボンネット3の後端部との間に、採光材1の幅と略同一の長さを有し、採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラー2の上端辺から後方に、安全板7を延設し、このボンネット3の先端部又は車体前部に走行風吹込口10と、この走行風吹込口10から走行風13を誘導し、この走行風13の流れに沿って設けたダクト12と、ボンネット3の後端部に走行風吹出口11を設けている構成である。
本発明1の効果としては、本発明のレイニースポイラー2により、走行風雨9を上方に偏向させて、採光材1の表面に雨が付着する前に吹き飛ばす。さらに、ボンネット3の先端部に設けた走行風吹込口10から吹き込んだ走行風雨9が、ダクト12で誘導している間に雨粒を含まない走行風13となり、その走行風13をボンネットの後端部に設けた走行風吹出口11から、走行風雨9と採光材1との間に吹出し、採光材1の表面に雨が付着しないように防御する。よって、ワイパー4の払拭回数を必要最小限にすることができる。レイニースポイラー2の適宜の高さが、露出しているワイパー4の設置場所を覆いスマートな車体となる。レイニースポイラー2本体は、ワイパー4を隠す程度の高さに収まり製造コストが安価であり、対費用効果が非常に高い発明である。
本発明1の効果としては、レイニースポイラー2を取り付けたことにより、走行風雨9が後方上方に偏向される時、車体に対してダウンフォース8が発生する。ダウンフォース8(グランドエフェクト)が増大することによって、特に高速走行時における前輪タイヤ及び後輪タイヤのグリップ力が向上し、旋回性能や直進安定性能などの操縦性能が向上する。
本発明2の効果としては、レイニースポイラー2の上端辺に安全板7を設けることにより、尖った部分をなくし、人身事故の時、人の怪我を軽減することができる。カウルトップ5の位置又は採光材1の下端枠とボンネット3の後端との間に積雪する積雪量を減らせる。ワイパー4を隠すことができる。
本発明3の効果としては、走行風吹出口11がボンネット3の端部又は採光材1下端枠直前の、ボンネット3に対して設けた間隔6に設けられているので、採光材1全幅に亘り走行風13を吹き出すことができる。
本発明4の効果としては、ダクト12は走行風吹出口11まで達していないので、ダクト12以外のフロントグリル、車体底部、フロントフェンダー5からの走行風13を誘導して走行風吹出口11から吹き出すことができる。
本発明5の効果としては、ダクト12から走行風吹出口11までの間に走行風13の流れを誘導する手段を備えているので、適宜の走行風13の流量を制御することができる。
本発明1の実施の形態の一例を示す斜視図、側面図、縦断面図である。 本発明1の実施の形態の一例を示す平面図である。 本発明1の実施の形態の一例を示す斜視図、側面図、縦断面図である。 本発明1の実施の形態の一例を示す斜視図、側面図、縦断面図である。 本発明1の実施の形態の一例を示す斜視図である。 本発明1の実施の形態の一例を示す説明図である。 本発明1の実施の形態の一例を示す斜視図、縦断面図である。 本発明2の実施の形態の一例を示す平面図、側面図である。 本発明3の実施の形態の一例を示す斜視図、側面図である。
本発明は、車体のカウルトップ5の位置又は採光材1の下端枠とボンネット3の端部との間に、レイニースポイラー2の上端辺から後方に、安全板7を延設したレイニースポイラー2本体を取り付け、ボンネットの先端部に走行風吹込口10を設け、ボンネット3の裏面にダクト12を取り付け、ボンネット3の後端部に走行風吹出口11を設けている構成である。走行風吹込口10から走行風吹出口11までの走行風13の流れは、車体の種類、形態によって様々であり、以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
そこで、本発明の請求項1記載のレイニースポイラー(以下、本発明1と言う)は、車体の風防となる採光材1下端枠直前に、該採光材1と間隔6を開けて、該採光材1の幅と略同一の長さを有し、該採光材1と略平行又は採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラー2の上端辺から後方に、安全板7を延設し、前記車体のカウルトップ5の位置又は前記採光材1下端枠と前記ボンネット3の端部との間に取り付け、このボンネット3の先端部又は車体前部に走行風吹込口10と、この走行風吹込口10から走行風13を誘導し、この走行風13の流れに沿って設けたダクト12と、前記ボンネット3の後端部に走行風吹出口11を設け、降雨時走行中に、前記レイニースポイラー2及び前記走行風吹出口11により、採光材1の表面に雨が付着する前に吹き飛ばすことを特徴としている。
実施の形態の一例として、第1a図は採光材1の下端枠直前に、ボンネット3に対してワイパー4,4を設置し、ボンネット3の後端との間隔6を開けて、車体のカウルトップ5の位置に本発明1のレイニースポイラー2を取り付け、ボンネット3の裏面に走行風吹込口10と、ダクト12と、走行風吹出口11を取り付けた自動車の斜視図であり、第1b図は第1a図の側面図である。レイニースポイラー2が自動車の風防となる採光材1の下端枠直前に、間隔6が設けられているカウルトップ5の位置に、採光材1の幅と略同一の長さであり、採光材1の曲面ガラスに沿って、採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させ、適宜の高さに突出させて、カウルトップ5の位置全体に亘り形成されている。そして、ボンネット3の先端部に走行風吹込口10を設け、この走行風吹込口10から走行風13を誘導するダクト12をボンネット3の裏面に取り付け、ボンネット3に取り付けたダクト12の後端部に走行風吹出口11を設けていることを示している。
実施の形態の一例として、第1c図は第1a図のaa線による断面図である。矢印で示している走行風雨9が斜めに傾斜したボンネット3上を通過した後、採光材1の傾斜角度より大きい角度に形成され、カウルトップ5の位置に設けたレイニースポイラー2によって、後方斜め上方に風向が偏向される。それと同時に、ボンネット3の先端部に設けた走行風吹込口10から吹き込んだ走行風雨9をダクト12に誘導し、ダクト12の後端部に設けた走行風吹出口11から雨粒を含まない走行風13を噴き出すことにより、自動車が降雨時走行中に、採光材1の表面に雨が付着する前に、走行風雨9を吹き飛ばす作用効果があることを示している。ボンネット3の後端部とレイニースポイラー2との連結部は走行風雨9と走行風13の流れをスムーズに誘導するように形成されている。ボンネット3の長さ、傾斜角度、カウルトップの大きさ、採光材1の傾斜角度は車種によって異なり、其々の車種に対応した適宜の形状のレイニースポイラー2にすれば良い。
走行風吹込口10の面積は可能な限り大きくする必要がある。それによって多くの走行風雨9を取り込むことができる。この走行風雨9の雨粒をダクト12内で取り除くことは、ダクト12の下面に水抜き、網を設けることで可能である。ダクト12は走行風吹込口10から取り入れた風を整流し、風の流れを走行風吹出口11まで誘導するために設けられている。ダクト12は効率的に風を走行風吹出口11に送り込むために、エンジンルーム内の形状により適宜の幅、高さにすると良い。このように採光材1の表面に吹き付けるという手段を採用したことにより、採光材1の表面に吹き出す走行風13の風速により、走行風雨9が採光材1の表面に達しないように防御することができる。
実施の形態の一例として、第2a図は本発明1のレイニースポイラー2がカウルトップ5の位置を覆うように形成されていることを示す平面図である。上から見た場合、レイニースポイラー2の形状は、後方斜め上方に傾斜しているので、カウルトップ5の位置に取り付けられているワイパー4,4が、レイニースポイラー2本体に覆われている。ボンネット3の後端とレイニースポイラー2との境界部分は、継ぎ目がないように製作することはできる。
第2b図は本発明1のレイニースポイラー2本体の平面図である。採光材1の幅と略同一の長さを有し、採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させていることを示している。レイニースポイラー2は採光材1の幅と略同一の長さであり、横長の細長い形状である。非常に安価に製作され、車体の躯体にボルトで取り付けられる。また、レイニースポイラー2は、カウルトップ5に一体成形した形状でも良い。ボンネット3の後端に設けた走行風吹出口11を塞がないような形状にしなければならない。
実施の形態の一例として、第3a図はボンネット3の長さの略中間から後部が、採光材1の傾斜角度より大きい角度に形成されているボンネット3の後端に、本発明1のレイニースポイラー2を取り付けたことを示す斜視図であり、第3b図は側面図であり、第3c図は第3a図のbb線による断面図である。ボンネット3の長さの略中間から後方のボンネット3の形状が、採光材1の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて設けられている。これはカウルトップ5の位置に設けたレインスポイラー2の作用効果が、ボンネット3の形状により異なることを示している。
実施の形態の一例として、第4a図はボンネット3全体の高さがフロントフェンダー14の高さより低くなっていることを示す斜視図であり、第4b図は側面図であり、第4c図は第4a図のcc線による断面図である。
ボンネット3をフロントフェンダー14より低くすることにより、ボンネット3全体が車体内に凹むので、走行風雨9の風向がフロントフェンダー14より低い位置から上方に偏向する。また、ボンネット3の裏面に設けたダクト12内を流れる走行風9も低い位置から走行風吹出口11に吹き出すので、自動車が降雨時走行中に、採光材1の表面に雨が付着しないように、雨を吹き飛ばす作用効果が向上する。
実施の形態の一例として、第5図は本発明1のレイニースポイラー2を、新幹線の風防となる採光材1の下端枠直前に、採光材1の下端枠の高さより高くして、湾曲した形状で設け、外板15の裏面に走行風吹込口10と、ダクト12と、走行風吹出口11を取り付けたことを示す斜視図である。採光材1の下端枠と外板15との間の間隔6に、レイニースポイラー2を採光材1の取り付け角度、高さを大きくして設けることにより、目障りなワイパー4が覆い隠され、スマートな車体が強調される。新幹線が降雨時走行中に、走行風吹出口11から吹き出した走行風13とレイニースポイラー2により、採光材1の表面に走行風雨9が付着する前に、後方上方に大きく風向が偏向し、雨を吹き飛ばす作用効果がある。
本発明1のレイニースポイラー2の湾曲したレイニースポイラー2の形状は、採光材1の中央部の間隔6を大きく開ける形状でも良く限定しない。レイニースポイラー2の表面の形状も、平面、曲面、緩やかな曲面、凹面など限定することはない。レイニースポイラー2の上端辺の高さも水平、左右方向に僅かに低く又は高くする形状でも良い。また、自動車には乗用車、ワンボックス、スポーツタイプの自動車、レーシングカーなど多車種あり、その車体のフロントガラスの角度、大きさによって、本発明1のレイニースポイラー2の形状は異なり、レイニースポイラー2は、車体の速度、車体の振動加速度、表面の圧力検出し、これら検出データに基づいて適正な角度を算出することによって、適宜の角度、高さ、大きさにすれば良い。レイニースポイラー2の材質は、ボンネット3、車体の外板15と同一である。
実施の形態の一例として、第6図は本発明1のレイニースポイラー2が降雨時走行中に走行風雨9,9,9により、ダウンフォース8を発生させている状態を示す側面図である。高速走行など連続走行中に、ダウンフォース8が発生して操縦性能が向上される。レイニースポイラー2の取り付け位置は車体前方中央である。ダウンフォース8は主に前輪にかかり、車体のバランスとして最良の位置である。
本発明1で言う車体とは、自動車、電気自動車、ハイブリッドカー、新幹線、電車である。本発明で言うボンネット3は、鉄道車両の場合、車両の風防となる採光材1の下端前方に設けられ、前方下方に斜めに傾斜した外板15のことである。走行風雨9とは、雨粒を含んだ風のことであり、走行風13は雨粒を含まない風のことである。
実施の形態の一例として、第7a図は、本発明1の安全板7をレイニースポイラー2の上端辺から後方に延設したことを示す自動車の斜視図であり、第7b図はボンネット3の後端に設けたレイニースポイラー2の上端辺から、後方に安全板7を延設し、ボンネット3の先端部に走行風吹込口10と、ボンネット3の裏面にダクト12と、ボンネット3の後端部に走行風吹出口11に設けた斜視図であり、第7c図は第7b図のdd線による断面図である。
レイニースポイラー2の上端は尖っているため危険であり、レイニースポイラー2の安全板7は、怪我を予防するために適宜の長さに略水平又は上方向に延設されている。また、安全板7はワイパー4の取り付け位置まで延設されるので、ワイパー4を覆うことになる。フロントウインド周りのラインがスッキリして、車体のデザイン性が向上する。
本発明の請求項2記載のレイニースポイラー(以下、本発明2と言う)は、前記走行風吹出口11が前記ボンネット3の端部又は、前記採光材1下端枠直前のボンネット3に対して設けた間隔6に設けられていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第8a図は本発明2の走行風吹出口11が、採光材1下端枠とボンネット3後端との間の間隔6に設けられていることを示す平面図であり、走行風13が採光材1の下方領域に指向するように設けられていて、走行風13が採光材1の表面に吹き出す位置として適している。走行風吹出口10、間隔6は点線で囲った部分である。
第8b図は走行風13が走行風吹出口11から採光材1の表面に噴き出していることを示す側面図である。走行風雨9は車体前部から吹き込んでくるが、雨粒はエンジンルーム内を通過している間に車体内で取り除かれ、走行風雨9は走行風13となり、走行風吹出口11から採光材1の表面に吹き出される。走行風吹出口11から噴き出す走行風13の風速は速い方が良く、その風量も多い方がその作用効果がある。走行風吹出口11の面積も同様に大きい方が望ましい。そして、その風向もフロントガラスの下方領域から上方に指向するように設けられている。走行風雨9と走行風13の風速は略同一であり、走行風雨9と採光材1の表面との間の間隔6から吹き出した走行風13が、採光材1の表面に雨を寄せ付けない作用効果がある。
本発明の請求項3記載のレイニースポイラー(以下、本発明3と言う)は、前記ダクト12は、前記走行風吹出口11まで達していないことを特徴としている。
実施の形態の一例として、第9a図は本発明3のレイニースポイラー2とボンネット3の一部分にダクト12を設けたことを示す斜視図であり、第9b図は本発明3のレイニースポイラー2のダクト12がエンジンルーム内の途中まで延設され、走行風吹出口11まで達していないことを示す自動車の側面図である。ダクト12はボンネット3の前方側に設ければ、ダクト12は走行風吹出口11まで形成しなくとも、ダクト12の後端からエンジンルーム内やボンネット3の裏面に誘導されて、走行風13が走行風吹出口11まで流れる。また、ラジエターグリル、フロントフェンダー14から吹き込んだ走行風13も、エンジンルーム内を誘導されて、走行風吹出口11まで流れるので、採光材1の表面に吹き付ける風圧の風を確保することができる。
以上のように、車体は降雨時走行中に、本発明のレイニースポイラー2により、走行風雨9を上方に偏向させて、採光材1の表面に雨が付着する前に吹き飛ばす。さらに、ボンネット3の先端部に設けた走行風吹込口10から吹き込んだ走行風雨9が走行風13となり、その走行風13をダクト12で誘導し、ボンネットの後端部に設けた走行風吹出口11から、走行風雨9と採光材1との間に吹出し、採光材1の表面に雨が付着しないように防御する。よって、ワイパー4の払拭回数を必要最小限にすることが可能であり、ワイパー4を補助する作用効果のある水滴防御装置として適している。
1 採光材
2 レイニースポイラー
3 ボンネット
4 ワイパー
5 カウルトップ
6 間隔
7 安全板
8 ダウンフォース
9 走行風雨
10 走行風吹込口
11 走行風吹出口
12 ダクト
13 走行風
14 フロントフェンダー
15 外板

Claims (3)

  1. 車体の風防となる採光材(1)下端枠直前に、該採光材(1)と間隔(6)を開けて、該採光材(1)の幅と略同一の長さを有し、該採光材(1)と略平行又は採光材(1)の傾斜角度より大きい角度に、後方上方に斜めに傾斜させて、適宜の高さに突出させたレイニースポイラー(2)の上端辺から後方に、安全板(7)を延設し、前記車体のカウルトップ(5)の位置又は前記採光材(1)下端枠と前記ボンネット(3)の端部との間に取り付け、このボンネット(3)の先端部又は車体前部に走行風吹込口(10)と、この走行風吹込口(10)から走行風(13)を誘導し、この走行風(13)の流れに沿って設けたダクト(12)と、前記ボンネット(3)の後端部に走行風吹出口(11)を設け、降雨時走行中に、前記レイニースポイラー(2)及び前記走行風吹出口(11)により、採光材(1)の表面に雨が付着する前に吹き飛ばすことを特徴とするレイニースポイラーを備えた車体。
  2. 前記走行風吹出口(11)が前記ボンネット(3)の端部又は、前記採光材(1)下端枠直前のボンネット(3)に対して設けた間隔(6)に設けられていることを特徴とする請求項1記載のレイニースポイラーを備えた車体。
  3. 前記ダクト(12)は、前記走行風吹出口(11)まで達していないことを特徴とする請求項1または2記載のレイニースポイラーを備えた車体。
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