JP2523273B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 技術分野 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料(以下、「写真
感光材料」と記す)に関し、特に現像処理液中などでの
ウェット膜強度を改良した写真感光材料に関する。
先行技術とその問題点 写真感光材料の現像処理には、通常、タンク現像処理
または自動現像機処理が用いられるが、最近、作業の迅
速性等の要求から自動現像機等による迅速処理をする傾
向が強まってきた。迅速処理化により写真感光材料に要
求される性能は、現像進行性が良いということである。
現像進行性が良いということは、写真感光材料に一定の
露光量を与え一定の濃度を出すのに要する時間が短いと
いうことである。自動現像機とは、一般に、その機械内
に現像槽、停止槽、定着槽、水洗槽、乾燥ゾーンなどを
持ち、写真感光材料の搬送速度および処理温度が調整で
きるものである。
現像進行性を速める手段としては、一般に感光材料の
ハロゲン化銀乳剤層の膨潤を大きくすることが知られて
いる。ハロゲン化銀乳剤層の膨潤を大きくする手段とし
ては、この層に用いるゼラチン硬膜剤の量を減らすこと
が一般的である。
しかしながら、ハロゲン化銀乳剤層中のゼラチン硬膜
剤の量を減らし膨潤を大きくすると、現像液中などでの
ウェット膜強度が低下する。
ウェット膜強度が低下すると、例えば自動現像機中の
搬送ローラーで膜が破れたりして乾燥後の写真画像に傷
が付くという故障が起きる。
また、現像進行性を速める手段として現像液の温度を
上げることも考えられるが、この場合も写真感光材料の
膨潤が大きくなり上述のような故障が起きる。
II 発明の目的 本発明の目的は、膨潤率を変化させることなく現像液
中などでのウェット膜強度が改良されたハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。
III 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成され
る。
すなわち、本発明は、支持体上に少なくとも1つの親
水性コロイドを塗布してなるハロゲン化銀写真感光材料
において、 この親水性コロイドに含有されるゼラチンが、長さ50
0mmで7.6mm径の排除限界分子量200万の水溶媒用カラム
を3本用い、温度37℃で、0.05M Na2HPO4−KH2PO4水溶
液を分離液とし、流速1ml/min.で流出させ、紫外線吸収
分光光度計により波長254nmで流出溶液中の成分量を検
出してゲルパーミエーション クロマトグラフを測定し
たとき、ゲルパーミエーション クロマトグラフ曲線に
おける排除限界のピークの面積が全体の面積に占める割
合が12%以上である高分子量成分を含有するゼラチンで
あることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料であ
る。
IV 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、支持体上に少
なくとも1層の親水性コロイド層を有し、この親水性コ
ロイド層に含まれるゼラチンは高分子量成分を12重量%
以上、好ましくは14重量%以上含有する。
この場合ゼラチンとしては、いわゆる石灰処理ゼラチ
ン、酸処理ゼラチンのいずれでもよい。
本発明におけるゼラチンの高分子量成分の占める割合
は、ゲルパーミエーション クロマトグラフ法(以下
「GPC法」と記す)で測定したものである。
GPC法の条件を下記に示す。
a.カラム:GS−620(旭化成社製、水溶媒用、排除限界分
子量200万)、長さ500mm、温度37℃、φ7.6mm×3本 b.分離液:0.05M Na2HPO4−KH2PO4水溶液、流速1ml/mi
n. c.検出器:紫外線吸収分光光度計(UV:波長254nm) d.分析用サンプル:絶対量0.4μgのゼラチン 横軸にリテンションタイム(Retention Time)、縦軸
に吸光度をとって得られるGPC曲線は、まず排除限界の
ピークが現われ、次にゼラチンのβ成分、α成分と思わ
れるピークが現われ、さらにリテンションタイムが長く
なるにつれて裾を引くような形になる。本発明における
高分子量成分の占める割合は、排除限界のピークの面積
の全体の面積の占める割合を算出することにより求め
る。具体的には、リテンションタイム25分位に現われる
GPC曲線の極小点から横軸に対して垂線を引き、その垂
線より左側の部分(高分子量成分)の面積の全体の面積
に占める割合を算出する。
ゼラチンの一般的な製法に関してはよく知られてお
り、例えばティー エイチ ジェームズ(T.H.James)
著、ザ セオリー オブ ザ フォトグラフィック プ
ロセス(The Theory of the Photographic Process)第
4版、1977年[マクミラン(Macmillan)社刊]、55
頁、科学写真便覧(上)、72〜75頁(丸善株式会社)、
菊池真一著、写真化学、1976年(共立出版)213頁、赤
堀四郎、水島三郎編、蛋白質化学、1955年(共立出版)
453頁等に記載されている。
例えば、石灰処理ゼラチンは、次のようにして作る。
まずケラチンなどを除くために牛の皮や骨を2〜3ヶ月
飽和石灰水中に浸漬(石灰潰)した後、水洗、中和をし
て60℃位の湯で6〜8時間抽出(1番抽出)を行ない、
65℃位で2番抽出、75℃位で3番抽出、最後に沸騰点近
くに加熱して4番抽出を行なう。抽出後、瀘過し、減圧
下で一般に50℃以下で濃縮し、10℃位で冷却、凝固さ
せ、25℃位で乾燥して作る。
本発明の高分子量成分が多いゼラチンを作るには、例
えば下記のような方法がある。
上記製法中の抽出操作で、抽出後期のゼラチン抽出液
を使用して、抽出初期のゼラチン抽出液を排除する。
上記製法中、抽出以後乾燥までの製造工程において処
理温度を40℃未満とする。
ゼラチンゲルを冷水(15℃)透析する[ザ ジャーナ
ル オブ フォトグラフィック サイエンス(The Jour
nal of Photographic science)、23巻、33頁(1975)
参照]。
イソプロピルアルコールの使用による分画法[ディス
カッションズ オブ ザ ファラディ ソサイヤティ
(Discussions of the Faraday Society)、18巻、288
頁(1954)参照]。
上記方法を単独もしくは組合せて用いることにより高
分子量成分12重量パーセント以上の本発明のゼラチンを
得ることができる。
本発明における親水性コロイド層とは、写真乳剤層、
保護層、中間層、下塗層、バック層など、親水性コロイ
ド、すなわちゼラチンを含有する層をさす。
本発明の写真感光材料の膨潤率は、300%以上が好ま
しく、さらに400%以上が好ましい。
ここにおける膨潤率の測定は、乾燥時の全親水性コロ
イド層の全膜厚(D1)と、25℃の蒸留水に5分間浸漬後
の膜厚(D2)とを測定し(D2−D1)/D1×100により求め
られる。膨潤率の測定は、感光材料の親水性コロイド層
の厚みを測定できる方法ならどのようなものでもよい
が、例えば、ザ ジャーナル オブ フォトグラフィッ
ク サイエンス(The Journal of Photographic Scienc
e)20巻205〜210頁(1972年)に記載されている装置を
用いることができる。
膨潤率は、当業界で知られているように、写真感光材
料中の硬膜剤量によって調整できる。
本発明に用いることのできる硬膜剤としては、ムコク
ロル酸、ムコブロム酸、ムコフェノキシクロル酸、ムコ
フェノキシブロム酸、ホルムアルデヒド、ジメチロール
尿素、トリメチロールメラミン、グリオキサール、モノ
メチルグリオキサール、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオ
キサン、2,3−ジヒドロキシ−5−メチル−1,4−ジオキ
サン、サクシンアルデヒド、2,5−ジメトキシテトラヒ
ドロフラン、グルタルアルデヒドのようなアルデヒド系
化合物;ジビニルスルホン、メチレンビスマレイミド、
5−アセチル−1,3−ジアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒ
ドロ−s−トリアジン、1,3,5−トリビニルスルホニル
−ヘキサヒドロ−s−トリアジンビス(ビニルスルホニ
ルメチル)エーテル、1,3−ビス(ビニルスルホニルメ
チル)プロパノール−2、ビス(α−ビニルスルホニル
アセトアミド)エタンのような活性ビニル系化合物;2,4
−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジン・ナ
トリウム塩、2,4−ジクロロ−6−メトキシ−s−トリ
アジン、2,4−ジクロロ−6−(4−スルホアニリノ)
−s−トリアジン・ナトリウム塩、2,4−ジクロロ−6
−(2−スルホエチルアミノ)−s−トリアジン、N,
N′−ビス(2−クロロエチルカルバミル)ピペラジン
のような活性ハロゲン系化合物;ビス(2,3−エポキシ
プロピル)メチルプロピルアンモニウム・p−トルエン
スルホン酸塩、1,4−ビス(2′,3′−エポキシプロピ
ルオキシ)ブタン、1,3,5−トリグリシジルイソシアヌ
レート、1,3−ジグリシジル−5−(γ−アセトキシ−
β−オキシプロピル)イソシアヌレートのようなエポキ
シ系化合物;2,4,6−トリエチレンイミノ−s−トリアジ
ン、1,6−ヘキサメチレン−N,N′−ビスエチレン尿素、
ビス−β−エチレンイミノエチルチオエーテルのような
エチレンイミン系化合物;1,2−ジ(メタンスルホンオキ
シ)エタン、1,4−ジ(メタンスルホンオキシ)ブタ
ン、1,5−ジ(メタンスルホンオキシ)ペンタンのよう
なメタンスルホン酸エステル系化合物;さらに、カルボ
ジイミド系化合物;イソオキサゾール系化合物;クロム
明バンのような無機化合物および米国特許第3,057,723
号、同第3,396,029号、同第4,161,407号等に記載されて
いる高分子硬膜剤を挙げることができる。
硬膜剤の量は、硬膜剤の種類、感光材料製造時の乾燥
条件により変化するため、いちがいには決められない
が、乾燥ゼラチン100g当り、硬膜剤0.1〜50ミリモル、
特に0.5〜30ミリモルの範囲内で適宜調整することがで
きる。
本発明に用いられる写真感光材料のハロゲン化銀乳剤
は通常、水溶性銀塩(例えば硝酸銀)溶液と水溶性ハロ
ゲン塩(例えば臭化カリウム)溶液とを前述のゼラチン
を含む水溶性高分子溶液の存在下で混合してつくられ
る。
ハロゲン化銀としては塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃
臭化銀および塩沃臭化銀いづれも用いることが出来、そ
の粒子形態、サイズ分布に特に限定はない。
本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造工
程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、ある
いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含
有させることができる。すなわちアゾール類{例えばベ
ンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベ
ンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブ
ロモベンズイミダゾール類、ニトロインダゾール類、ベ
ンゾトリアゾール類、アミノトリアゾール類など};メ
ルカプト化合物類{例えばメルカプトチアゾール類、メ
ルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズイミダ
ゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メルカプトテ
トラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール)、メルカプトピリミジン類、メルカプトトリ
アジン類など};例えばオキサドリンチオンのようなチ
オケト化合物;アザインデン類{例えばトリアザインデ
ン類、テトラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換
(1,3,3a,7)テトラアザインデン類)、ペンタアザイン
デン類など};ベンゼンチオスルホン酸、ベンゼンスル
フィン酸、ベンゼンスルホン酸アミド等のようなカブリ
防止剤または安定剤として知られた多くの化合物を加え
ることができる。
これらのさらに詳しい具体例もよびその使用方法につ
いては、たとえば米国特許第3,954,474号、同第3,982,9
47号,特公昭52−28660号に記載されたものを用いるこ
とができる。
本発明を用いて作られる感光材料の写真乳剤層または
他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ
性改良、乳化分散、接着防止および写真特性改良(例え
ば、現像促進、硬調化、増感)等種々の目的で、種々の
界面活性剤を含んでもよい。
例えばサポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサ
イド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポ
リエチレングリコールアルキルエーテル類またはポリエ
チレングリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエ
チレングリコールエステル類、ポリエチレングリコール
ソルビタンエステル類、ポリアルキレングリコールアル
キルアミンまたはアミド類、シリコーンのポリエチレン
オキサイド付加物類)、グリシドール誘導体(例えばア
ルケニルコハク酸ポリグリセリド、アルキルフェノール
ポリグリセリド)、多価アルコールの脂肪酸エステル
類、糖のアルキルエステル類などの非イオン性界面活性
剤;アルキルカルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、
アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレン
スルフォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリ
ン酸エステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン
類、スルホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンアルキルリン酸エステル類などのような、カル
ボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン
酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;ア
ミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキ
ル硫酸またはリン酸エステル類、アルキルベタイン類、
アミンオキシド類などの両性界面活性剤;アルキルアミ
ン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩
類、ピリジニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級
アンモニウム塩類、および脂肪族または複素環を含むホ
スホニウムまたはスルホニウム塩類などのカチオン界面
活性剤;特開昭49−10722号、英国特許第1,330,356号、
特開昭53−84712号、同54−14224号、同50−113221号、
特願昭59−236390号、米国特許第4,335,201号、同第4,3
47,308号、英国特許第1,417,915号、特公昭52−26687
号、同57−26719号、同59−38573号、特開昭55−149938
号、同54−48520号、同54−14224号、同58−200235号、
同57−146248号、同58−176544号、英国特許第1,439,40
2号などに記載されている含フッ素系界面活性剤を用い
ることができる。
本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色素類、その
他によって分光増感されてもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。特に有用な色素は、シアニン
色素、メロシアニン色素、および複合メロシアニン色素
に属する色素である。これらの色素類には、塩基性異節
環核としてシアニン色素類に通常利用される核のいずれ
をも適用できる。すなわち、ピロリン核、オキサゾリン
核、チアゾリン核、ピロール核、オキサゾール核、チア
ゾール核、セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾ
ール核、ピリジン核など;これらの核に脂環式炭化水素
類が融合した核;およびこれらの核に芳香属炭化水素環
が融合した核、即ち、インドレニン核、ベンズインドレ
ニン核、インドール核、ベンズオキサドール核、ナフト
オキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾー
ル核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、
キノリン核などが適用できる。これらの核は炭素原子上
に置換されていてもよい。
メロシアニン色素または複合メロシアニン色素にはメ
トケチレン構造を有する核としてピラゾリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2,
4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ローダニ
ン核、チオバルビツール酸核などの5〜6員異節環核を
適用することができる。
本発明に用いる写真感光材料には、写真乳剤層、その
他の親水性コロイド層に寸度安定性の改良などの目的
で、水不溶または難溶性合成ポリマーの分散物を含むこ
とができる。例えばアルキル(メタ)アクリレート、ア
ルコキシアルキル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニ
ルエステル(例えば酢酸ビニル)、アクリロニトリル、
オレフィン、スチレンなどの単独もしくは組合せ、また
はこれらとアクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和
ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、スルホアルキル(メタ)アクリレート、スチレンス
ルホン酸等の組合せを単量体成分とするポリマーを用い
ることができる。
本発明の写真感光材料の写真乳剤層には感度上昇、コ
ントラスト上昇、または現像促進の目的で、たとえばポ
リアルキレンオキシドまたはそのエーテル、エステル、
アミンなどの誘導体、チオエーテル化合物、チオモルフ
ォリン類、四級アンモニウム塩化合物、ウレタン誘導
体、尿素誘導体、イミダゾール誘導体、3−ピラゾリド
ン類等を含んでもよい。たとえば米国特許第2,400,532
号、同第2,423,549号、同第2,716,062号、同第3,617,28
0号、同第3,772,021号、同第3,808,003号、英国特許第
1,488,991号等に記載されたものを用いることができ
る。
本発明の写真感光材料のその他の構成要件に関しては
特に制限はなく、たとえば、リサーチ・ディスクロージ
ャー(Research Disclosure)誌176巻22〜28頁(1978年
12月)の記載を参考にすることができる。
本発明の感光材料の写真処理には、公知の方法のいず
れをも用いることができるし処理液には公知のものを用
いることができる。また、処理温度は通常、18℃から50
℃の間に選ばれるが、18℃より低い温度または50℃をこ
える温度としてもよい。目的に応じ、銀画像を形成する
現像処理(黒白写真処理)、或いは、色素像を形成すべ
き現像処理から成るカラー写真処理のいずれをも適用す
ることが出来る。現像液には、ジヒドロキシベンゼン類
(例えばハイドロキノン)、3−ピラゾリドン類(例え
ば1−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノー
ル類(例えばN−メチル−p−アミノフェノール)等の
公知の現像主薬を単独或いは組み合わせて用いることが
できる。
V 発明の具体的作用効果 本発明によれば、親水性コロイド層に高分子量成分を
12重量%以上含有するゼラチンを含ませているため、膨
潤率を変化させることなく現像液中などでのウェット膜
強度が改良されたハロゲン化銀写真感光材料が得られ
る。
VI 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明の効果を
詳細に説明する。
実施例1 前述の文献記載の方法により、石灰処理ゼラチンを作
った。この場合、抽出操作において抽出後期のゼラチン
抽出液を使用して、抽出初期のゼラチン抽出液を排除す
る操作と抽出以後乾燥までの製造工程において処理温度
を40℃未満に保つ操作とを組合せて、表1に示すような
高分子量成分を含有するゼラチンA〜Eを作った。
ゼラチンA〜Eをそれぞれトリアセチルセルロース支
持体上にゼラチン塗布量7g/m2になるように塗布し、試
料1〜5を作った。試料1〜5には、硬膜剤として2−
ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−s−トリアジンナトリウ
ム塩を0.011g/m2含有させた。
このようにして得られた試料1〜5についてウェット
膜強度および膨潤率を測定した。これらについての測定
は以下のように行った。
i)ウェット膜強度 試料1〜5を25℃の蒸留水中に5分間浸漬後、半径0.
8mmのスチールボールを先端に装着した針で試料膜面に
圧着し、10mm/秒の速さで移動しながら針の荷重を連続
的に変化させ、膜が破壊する(即ち試料膜面に引掻傷が
発生する)時の荷重(g)を測定した。
ii) 膨潤率 乾燥時の全親水性コロイド層の全膜厚(D1)と25℃の
蒸留水に5分間浸漬後のこれらの膜厚(D2)を測定し、
(D2−D1)/D1×100により求めた。
表1より、本発明の高分子量成分を12重量%以上含有
するゼラチンを用いた試料は、膨潤率が大きく、しかも
ウェット膜強度が大きいことがわかる。
実施例2 実施例1のゼラチンAの水溶液中に臭化カリウムおよ
び沃化カリウムと硝酸銀を激しく撹拌しながら添加し、
平均粒径1.2μmの厚い板状の沃臭化銀乳剤(AgI=3モ
ルパーセント)を調製した。その後、通常の沈澱法によ
り水洗し、塩化金酸およびチオ硫酸ナトリウムを用いた
金・硫黄増感法により化学増感を行ない、安定剤として
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デンを加えて感光性沃臭化銀乳剤aを得た。乳剤aと同
じようにして(ただし温度を下げて)平均粒径0.6μm
の厚板状の沃臭化銀乳剤を調製し、乳剤aと同じように
化学増感し、安定剤を添加して乳剤a′を得た。
これらの乳剤a,a′を使用して、トリアセチルセルロ
ース支持体上に以下の層を順に設置し、試料6を作成し
た。
第1層(乳剤層) 乳剤a バインダー:ゼラチンA 8.5 g/m2 塗布銀量: 3.9 g/m2 塗布助剤:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩0.
1mg/m2 ポリ−p−スチレンスルホネートポタシウム塩1 mg/m
2 第2層(乳剤層) 乳剤a′ バインダー:ゼラチンA 4.1 g/m2 塗布銀量: 2.5 g/m2 塗布助剤:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩0.
1 mg/m2 ポリ−p−スチレンスルホネートポタシウム塩0.8 mg/
m2 硬膜剤:2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−s−トリアジ
ンナトリウム塩 0.025mg/m2 第3層(表面保護層) バインダー:ゼラチンA 0.7 g/m2 塗布助剤:N−オレオイル−N−メチルタウリルナトリウ
ム塩 0.2 mg/m2 マット剤:ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子
サイズ3μm) 0.13mg/m2 また、乳剤aおよび乳剤a′において、ゼラチンAの
代わりに実施例1のゼラチンB〜Eをそれぞれ使用して
乳剤を得た。乳剤aに対応するものを乳剤b〜e、乳剤
a′に対応するものを乳剤b′〜e′とする。
これらの乳剤を用いて、以下に示すように組合せて試
料6と同様に試料7〜10を作成した。この場合、用いた
バインダーも併記した。
以上のようにして作成した試料6〜10を用いて実施例
1と同様にウェット膜強度および膨潤率を測定した。た
だし、これらの測定においては、蒸留水中だけのみなら
ず20℃の現像液中でも同様に測定した。この際使用した
現像液の処方は下記の通りである。
現像液 メトール 2g 亜流酸ナトリウム 100g ハイドロキノン 5g ボラックス−5H2O 2g 水を加えて 1 この結果を表2に示す。
表2より、本発明の高分子量成分を12重量%以上含有
するゼラチンを用いた試料は、膨潤率が大きく、しかも
ウェット膜強度が大きいことがわかる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1つの親水性コロイ
    ドを塗布してなるハロゲン化銀写真感光材料において、 この親水性コロイドに含有されるゼラチンが、長さ500m
    mで7.6mm径の排除限界分子量200万の水溶媒用カラムを
    3本用い、温度37℃で、0.05M Na2HPO4−KH2PO4水溶液
    を分離液とし、流速1ml/min.で流出させ、紫外線吸収分
    光光度計により波長254nmで流出溶液中の成分量を検出
    してゲルパーミエーション クロマトグラフを測定した
    とき、ゲルパーミエーション クロマトグラフ曲線にお
    ける排除限界のピークの面積が全体の面積に占める割合
    が12%以上である高分子量成分を含有するゼラチンであ
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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