JP2522539Y2 - 振出し竿の竿固定材 - Google Patents

振出し竿の竿固定材

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JP2522539Y2 JP1990022799U JP2279990U JP2522539Y2 JP 2522539 Y2 JP2522539 Y2 JP 2522539Y2 JP 1990022799 U JP1990022799 U JP 1990022799U JP 2279990 U JP2279990 U JP 2279990U JP 2522539 Y2 JP2522539 Y2 JP 2522539Y2
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雄三 山本
勇 徳田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は振出し竿の竿固定材に関し、詳しくは、振出
し竿の一部の竿材を伸縮操作の途中位置に保持させるた
めの固定材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来からの振出し竿は全ての竿材を伸長させた状態で
夫々の竿材同士が摩擦力によって保持されるよう構成さ
れ、例えば、一部の竿材のみを半分程度伸長させた状態
等、伸縮ストロークの中間位置に竿の長さを設定しての
使用を行えないようになっている。
又、釣りを行う際には、竿を適当な量だけ収縮させる
ことが、ポイントへの仕掛けの打ち込みを行いやすくさ
せる、あるいは、竿に対する風圧の影響を小さくする
等、竿を扱いやすくするため、釣り人によっては、所定
の竿材の中間部にビニールテープ等を巻き付け、このビ
ニールテープ等をこの竿材を収めるための元竿側の竿材
の穂先側開口(以下、玉口と称する)の内面に圧接させ
ることで、所望の量だけ竿を収縮させて釣りに使用する
ことも行われている。
尚、このようにビニールテープ等を巻き付けて使用す
る場合には、魚が掛って竿全体の弾性を利用したい場
合、あるいは、竿を立てて魚を取込む際に魚をできるだ
け手元に引き寄せる場合には、竿を引き出して本来の長
さの竿として使用する。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、竿材の中間部にテープを巻付けることについ
て考えるに、ビニールテープ等は比較的薄い素材が用い
られていることから、このテープを玉口の内面に適度な
強さで圧接させ、又、この圧接状態から竿材を引き出す
方向への操作を許すよう竿材に巻き付けようとすると、
テープを幾重にも巻乍ら、しかも、玉口に挿入される側
の外面が、できるだけ滑らかなテーパ面となるよう、テ
ープの巻き付け位置を竿の軸芯方向に少しずつ変位させ
る工夫を必要とし、又、テープの巻き量も適当な値にす
る等、手間が掛かるものとなっている。
本考案の目的は、振出し竿の一部の竿材を所望の量だ
け収縮させた状態に保持し、しかも、この収縮状態から
本来の伸長位置までの引き出し操作を許す竿固定材を合
理的に構成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴は、竿材の外面に沿うよう変形自在な素
材、及び、この素材を竿材の外面に取外し自在に附設す
る手段を備えると共に、前記竿材に附設した状態で前記
素材の外周面となる部分に、前記素材における竿の軸芯
方向に沿った前後方向中間位置より前端に向けて低くな
る前方側傾斜面と前記前後方向中間位置より後端に向け
て低くなる後方側傾斜面との二つの傾斜面を形成し、前
記後方側傾斜面が、この竿材を元竿側に収縮操作した際
に、元竿側の竿材の穂先側の開口内面に圧接する摩擦保
持面となる点にあり、その作用、及び、効果は次の通り
である。
〔作用〕
第1図及び第2図に示すように、所定の竿材(3)を
所望の量だけ収縮させた状態で保持する場合には、竿固
定材(R)を、その摩擦保持面(1b)の厚みが薄くなる
側を、元竿側の竿材(4)の側に向けた状態で、所定の
竿材(3)の外面(3a)の所望の位置に附設し、かつ、
第1図(ロ)に示すように、夫々の竿材(3),(4)
を収縮方向に操作して、竿固定材(R)の摩擦保持面
(1b)を元竿側の竿材(4)の玉口(4a)に圧接させる
ことでこの収縮状態は保持される。摩擦保持面(1b)の
傾斜方向が夫々の竿材(3),(4)の伸長を許す方向
に設定されているので、夫々の竿材(3),(4)を引
き出す方向に操作することで、夫々の竿材(3),
(4)を本来の伸長姿勢に設定できる。
つまり、従来のようにテープを幾重にも巻き付けるの
では無く、単一の竿固定材(R)を附設するだけで所望
の位置で、竿の収縮を阻止し、しかも、附設する手段
(A)を有しているので附設するための手間も掛からな
い。
一方、摩擦保持面を形成する後方側傾斜面より前方側
にも前方側傾斜面を形成し、この前方側傾斜面は竿材の
前端側程低くなる傾斜面に形成してある。このことは、
竿材(3)に附設された素材(1)の前端と竿材(3)
の外面との間に段差が殆どないことを意味するので、釣
糸等が引っ掛かって巻き付くことが少なく、竿材
(3),(4)を伸縮する際に素材(1)の部分に手を
添えて操作する際に、素材(1)の前端に引っ掛かるこ
とが少なく、素材(1)の前端が捲り上がるといったこ
とを防止できる。
尚、本考案では、附設するための手段(A)の構成、
摩擦保持面(1b)の形態等を第3図乃至第8図に示すよ
うにも実施でき、いずれのものにおいても、前述と同様
の作用を奏する。
〔考案の効果〕
従って、振出し竿の一部の竿材を所定の量だけ収縮さ
せた状態に保持し、又、この収縮状態から本来の伸長位
置までの引き出し操作を許し、しかも、附設のための扱
いが楽で装着状態が変化せず長期に亘って安定して使用
できる竿固定材が合理的に構成されたのである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図(イ),(ロ)及び第2図に示すように、シー
ト状の柔軟な素材(1)の裏面(1a)の側に附設する手
段(A)として、粘着剤(2)を塗布すると共に、竿材
(3)の外面(3a)に、粘着剤(2)を介して附設した
状態で前記素材(1)の外周面となる部分に、前記素材
(1)における竿の軸芯方向に沿った前後方向中間位置
に最大径(D1)部分を設けるとともにその最大径(D1
部分より前端に向けて低くなる前方側傾斜面(1c)とそ
の最大径(D1)部分より後端に向けて低くなる後方側傾
斜面との二つの傾斜面を形成し、前記後方側傾斜面を、
この竿材(3)を元竿側に収縮操作した際に、元竿側の
竿材(4)の穂先側の開口(4a)内面に圧接する摩擦保
持面(1b)に形成してある。その最大径(D1)が、この
竿材(3)を保持する元竿側の竿材(4)の玉口(4a)
の径(D2)より大きい値となるように竿固定材(R)が
構成されている。
この竿固定材(R)は、第2図に示すように、長い寸
法に成形されると共に、剥離紙(5)に貼付けた状態で
使用に供される。実際に使用するには、適当な寸法に切
断し、剥離紙(5)から分離した後、粘着剤(2)の粘
着力によって竿材(3)に巻き付けるように附設する。
そして、この竿固定材(R)を第1図(イ)に示すよ
うに、摩擦保持面(1b)の傾斜方向を設定して竿材
(3)に附設した後には、この附設位置で竿の収縮状態
の保持を行い、又、この保持状態から竿を伸長させる操
作も許し、更に、竿固定材(R)を単に剥がすだけで竿
を、通常の振出し竿として用いられるようになってい
る。
〔第1別実施例〕 第3図及び第4図に示すように、シート状の柔軟な素
材(1)の両端部に、附設する手段(A)として、貼合
せファスナー(10),(10)を設けると共に、竿材
(3)の外面(3a)に対して、貼合せファスナー(1
0),(10)の貼合せにより巻き付け附設した状態で、
竿材(3)の外面(3a)を基準にして、その表面が厚み
方向に傾斜し、かつ、その最大径(D1)が、この竿材
(3)を保持する元竿側の竿材(4)の玉口(4a)の径
(D2)より大きい値となる摩擦保持面(1b)を備えて振
出し竿の竿固定材(R)が構成されている。
そして、この竿固定材(R)は第1実施例と同様に、
竿の伸長操作を許しながら、所望の位置で竿の収縮状態
の保持を行えるようになっている。
〔第2別実施例〕 第5図に示すように、この別実施例では竿固定材
(R)を、全体が弾性材で成る素材(1)を「C」字状
にカーリング成形し、素材に附設する場合には側部のス
リット(S)の拡大を図って、竿材の側方から竿材に外
嵌し素材(1)そのものの弾性力により保持を行うよう
構成する。
尚、この竿固定材(R)では素材(1)そものもが附
設する手段(A)に兼用される。
〔第3別実施例〕 第6図に示すように、この別実施例では素材(1)の
内部に弾性材で成る「C」字状の部材(15)を、附設す
る手段(A)として埋設してあり、竿材に附設する場合
には、第2別実施例と同様に、側部のスリット(S)の
拡大を図って、竿材の側方から竿材に外嵌する。
〔第4別実施例〕 第7図に示すように、本考案は、摩擦保持面(1b)を
多数の突条で形成することにより、収縮保持状態で夫々
の竿材の相対回転を阻止するよう実施しても良い。
〔第5別実施例〕 第8図に示すように、本考案は、竿固定材の全体をゴ
ム材等収縮自在な素材で筒状に形成し、竿材に附設する
場合には、内径の拡大を図って竿材に外嵌し、素材の収
縮力で附設位置の保持行うよう、素材(1)そのものを
附設する手段(A)に兼用しても良い。
本考案は以外に例えば、摩擦保持面に植毛を施して保
持性能の向上を図る等、様々に形態で実施できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る振出し竿の竿固定材の実施例等を示
し、第1図(イ)は竿固定材を附設した状態の側面図、
第1図(ロ)は竿材の収縮を保持した状態の側面図、第
2図は竿固定材の斜視図であり、第3図及び第4図は第
1別実施例における竿固定材の斜視図、及び、附設状態
の側面図、第5図は第2別実施例における竿固定材の斜
視図、第6図は第3別実施例における竿固定材の斜視
図、第7図は第4別実施例における竿固定材の断面図、
第8図は第4別実施例における竿固定材の斜視図であ
る。 (1)……素材、(1b)……摩擦保持面、(1c)……前
方側傾斜面、(3)……竿材、(3a)……外面、(4)
……竿材、(4a)……開口、(A)……附設する手段。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】竿材(3)の外面(3a)に沿うよう変形自
    在な素材(1)、及び、この素材(1)を竿材(3)の
    外面(3a)に取外し自在に附設する手段(A)を備える
    と共に、前記竿材(3)に附設した状態で前記素材
    (1)の外周面となる部分に、前記素材(1)における
    竿の軸芯方向に沿った前後方向中間位置より前端に向け
    て低くなる前方側傾斜面(1c)と前記前後方向中間位置
    より後端に向けて低くなる後方側傾斜面との二つの傾斜
    面を形成し、前記後方側傾斜面が、この竿材(3)を元
    竿側に収縮操作した際に、元竿側の竿材(4)の穂先側
    の開口(4a)内面に圧接する摩擦保持面(1b)となる振
    出し竿の竿固定材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978208A (ja) * 1982-07-06 1984-05-07 ザ・ルブリゾ−ル・コ−ポレ−シヨン 窒素含有エステルおよび潤滑組成物

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