JP2522091B2 - 自動仕分け装置 - Google Patents

自動仕分け装置

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JP2522091B2
JP2522091B2 JP2161944A JP16194490A JP2522091B2 JP 2522091 B2 JP2522091 B2 JP 2522091B2 JP 2161944 A JP2161944 A JP 2161944A JP 16194490 A JP16194490 A JP 16194490A JP 2522091 B2 JP2522091 B2 JP 2522091B2
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八十八 片桐
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は郵便小包等の自動仕分け装置に係り、特に荷
物に衝撃を与えることなく仕分け作業をなし得る自動仕
分け装置に関する。
(従来の技術) 従来の自動仕分け装置としては、例えば第5図に示す
ものが知られている。第5図において、自動仕分け装置
の本体は、フレーム53a〜同53dでその骨格が構成されて
おり、外周はハウジング54で囲われている。フレーム53
aと同53dには回動式コンベヤ装置の無端軌条たる駆動チ
ェーン51が配設され、この駆動チェーン51には荷物56を
載置して移動する荷物載置部たるパン52が複数個所定の
間隔を置いて取り付けられており、この駆動チェーン51
の運動によってパン52が一定方向に循環して移動する。
図中、パン52が駆動チェーン51の上側の部分にあるとき
が荷物を担持した往行行程であり、駆動チェーン51の下
側の部分にあって吊り下げられるようにして下向きで移
動するときが仕分け動作を終わって空となった戻り行程
である。
このパン52の往行路の両側にはシュート55a、同55bが
適宜角度傾斜して配設され、シュート55a、同55bの荷物
落下端側にはコンテナ57が設けられる。
また、パン52は両シュート側へ傾転可能となってお
り、このパン52の往行路両側のフレーム53aには一対の
ソレノイド58及び一対のレバー59が設けられている。こ
れらは移載機構を構成する。
以上の構成において、パン52が荷物56を積載して往行
行程の所定位置に到達したとき、一方のソレノイド58を
作動させると、対応するレバー59がパン52に作用し一方
のシュート側へ急激に傾転させ符号52−1に示した如く
にする。すると、荷物56は傾転時の衝撃でパン52上でバ
ウンドしながらシュート側へ滑り出し乗り移り、シュー
ト上を滑動してコンテナ57へ落下し、仕分けされる。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の自動仕分け装置では、単にパンを傾け
ただけでは摩擦によって荷物は動かずシュートへ移載で
きないので、パンを急激に傾転して荷物に衝撃を与え荷
物をパンから引き離すようにしているので、荷物の内容
物がガラス類や瀬戸物類等の衝撃に弱いもののときは、
しばしば破損事故を生じるという問題があり、改善が望
まれている。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、衝撃に弱いものでも破損することがないよう
に、即ち、荷物に衝撃を与えることなく仕分け作業をな
し得る自動仕分け装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明の自動仕分け装置
は次の如き構成を有する。
即ち、本発明の自動仕分け装置は、無端軌条に連続し
て乗載され一体的に一方向へ移動する複数の荷物載置部
と; 無端軌条の運行によって荷物が予定位置まで搬送
されたとき荷物を荷物載置部からその荷物載置部の走行
路の両側に配設されるシュートのいずれか一方へ移載す
る移載機構と;を備える自動仕上け装置において; 前
記荷物載置部が、前記無端軌条に固定される載置部フレ
ームと; 前記載置部フレームにその上面から適宜高さ
位置で、かつ、その移動方向と直交する向きに適宜間隔
離隔して対向し回転自在に支持される一対のローラと;
前記一対のローラに巻回される無端のベルトであって
上側面が荷物載置面となるベルトと; で構成され、前
記移載機構が、前記載置部フレームの上面にその移動方
向と平行に回転自在に支持される第1の回転軸と; 前
記第1の回転軸の軸部に固定され前記ベルトの下側面に
摺接する第1の摩擦車と; 前記第1の回転軸の一端面
に回転軸線を同一にして固定される第1のベベルギヤ
と; 前記載置部フレームを上下方向に貫通し一端側が
前記第1のベベルギヤ側に他端側が前記無端軌条が配設
される装置本体フレーム側にそれぞれ突出した状態で当
該載置部フレームに回転自在に支持される第2の回転軸
と; 前記第1のベベルギヤと直交噛合すべく前記第2
の回転軸の一端面に固定される第2のベベルギヤと;
前記第2の回転軸の他端側軸部に固定される第2の摩擦
車と; 前記第2の摩擦車の移動経路の両側であって荷
物の移載が行われる場所における前記装置本体フレーム
に設けられるものであって、前記第2の摩擦車と接離自
在になされた一対の可動板、一対のソレノイド及び対応
するソレノイドが励磁されたとき対応する可動板を第2
の摩擦車に当接させる一対のレバーと; で構成される
ことを特徴とするものである。
(作 用) 次に、前記の如く構成される本発明の自動仕分け装置
の作用を説明する。
荷物載置部が荷物移載場所に到達し、一対のソレノイ
ドの一方が励磁されると、対応するレバーが対応する可
動板を第2の摩擦車に押し付け当接させる。可動板は移
動せず第2の摩擦車は無端軌条と共に直線移動してい
る。従って、第2の摩擦車は無端軌条の直線移動の動力
によって一定方向に回転する。第2の摩擦車の回転力
は、第2の回転軸、第2のベベルギヤ及び第1のベベル
ギヤを介して第1の回転軸に伝達され、第1の摩擦車が
所定方向に回転する。その結果、ベルトが一方向へ直線
移動付勢され、その上面に載置された荷物が一方のシュ
ート側へ静かに移動しシュートへ押し出され移載され
る。
即ち、本発明では、荷物載置部はベルトコンベア式の
パンとなっているのであり、荷物は無衝撃でシュートへ
移載できるのである。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る自動仕分け装置の外
観を示す。この自動仕分け装置は、仕分け機本体1を中
心に構成される。即ち、仕分け機本体1は、細長に構成
され、内部に回動式コンベア装置の無端軌条が配設され
ている。この仕分け機本体1の長手方向一端側に入力部
2が、他端側に仕分け部たるシュート(3a,3b)がそれ
ぞれ配設され、上面には無端軌条に所定間隔を置いて連
続して乗載される荷物載置部4が配設される。無端軌乗
の運行によって荷物載置部4が入力部2側からシュート
(3a,3b)側へ移動し、循環してこれを繰り返す。
ここに、従来と異なる点は、荷物載置部4及び移載機
構の構造であり、これらは例えば第2図乃至第4図に示
すようになっている。第2図は1つの荷物載置部を中心
に示す平面図(一部破断)であり、第3図は第2図中の
A−A矢視断面図、第4図は第2図中のB−B矢視断面
図である。以下、第2図乃至第4図を参照して説明す
る。
まず、荷物載置部4について説明する。仕分け機本体
1のフレーム1aには前記無端軌条たる駆動チェーン5が
配設されている。この駆動チェーン5には支柱6が適宜
間隔を置いて立設され、各支柱6の先端面には載置部フ
レーム4aが固定される。なお、以下の説明では、上下方
向の向きは往行行程におけるものとし、戻り行程は考え
ないこととする。
載置部フレーム4aは、板材からなり、矩形状の床部と
この床部の一方の対向縁に立設した適宜高さの一対の側
壁とで構成され、両側壁面を駆動チェーン5の運行方向
と直交させて床部の下面を支柱6の先端面に固定してあ
る。この載置部フレーム4aの両側壁の先端部であってそ
の両端側にはローラ4b,同4bを回転自在に支持させ、こ
の一対のローラ4b,同4bには無端のベルト4cを巻回して
ある。このベルト4cは上側面が荷物載置面で、下側面が
後述する移載機構の作用面であり、載置された荷物30を
図中矢印C方向または矢印D方向へ搬送し、シュート
(3a,3b)のいずれか一方へ荷物30を押し出し移載する
ようになっている。即ち、本発明の荷物載置部4はベル
トコンベア式のパンとなっている。
なお、荷物載置部4を単に支柱6のみで支持したので
は不安定であり、荷物載置面を略水平に保持するため、
サポートを設けてある。即ち、仕分け機本体1のフレー
ム1aには、駆動チェーン5の両側にレール7を配設し、
また載置部フレーム4aの床部下面の4隅付近にブラケッ
ト8を固定し、このブラケット8の先端に支持させたプ
ーリ9がレール7にガイドされるようにしてある。
次に、移載機構について説明する。載置部フレーム4a
の床部上面には一対の軸受10を駆動チェーン5の運行方
向に適宜距離隔てて対向配置され、これに(第1の)回
転軸11の両端を回転自在に支持させてある。回転軸11の
軸部には(第1の)摩擦車12を例えば2個固定してあ
る。この摩擦車はベルト4cの下側面に摺接させてある。
また、回転軸11の一方の端面には(第1の)ベベルギヤ
13を回転軸線を同一にして固定してある。
14は(第2の)の回転軸である。この回転軸14は、載
置部フレーム4aの床部を上下方向に貫通し、一端側がベ
ベルギヤ13側に、他端側がフレーム1a側にそれぞれ突出
した状態で、床部の上面に設けた軸受15a及び下面に設
けた軸受15bに回転自在に支持されている。この回転軸1
4の一端側端面には(第2の)ベベルギヤ16をベベルギ
ヤ13と直交噛合した状態で固定してある。また、この回
転軸14の他端側軸部には(第2の)摩擦車17を固定して
ある。摩擦車17はフレーム1aの上面近傍まで垂下し水平
支持されることになる。
一方、荷物の移載が行われる場所におけるフレーム1a
の上面であって摩擦車17の移動経路の両側には一対の可
動板18a,同18bが配設される。この可動板18a(18b)は
一端がフレーム1aに立設した支持軸19a(19b)に回動可
能に支持される。可動板18a(18b)の他端側であって外
側のフレーム1aにはスプリング掛20a(20b)を立設して
あり、スプリング21a(21b)は一端を可動板18a(18b)
の他端側に引っ掛け、他端をスプリング掛20a(20b)に
引っ掛けてある。即ち、可動板18a(18b)は、スプリン
グ21a(21b)の復元力によって摩擦車17から離れる方向
へ付勢されている。
さらに、可動板18a(18b)の外側のフレーム1aにはソ
レノイド22a(22b)を配置してあり、このソレノイド22
a(22b)には可動板18a(18b)を外側から押圧付勢する
レバー23a(23b)を設けてある。この押圧付勢を容易
に、かつ、確実に行うためレバー23a(23b)の先端面に
は突起(ボス)を設けてある。即ち、ソレノイド22a(2
2b)はいずれか一方が励磁駆動され、両者が同時に駆動
されることはないが、可動板18a(18b)の一方はレバー
23a(23b)の一方に押圧付勢され摩擦車17に押し付けら
れ、その押圧付勢が解除されると摩擦車から自動的に離
れるようになっている。
以上の構成において、駆動チェーン5の運行に伴い荷
物載置部4はレール7に沿ってプーリ9が回転しながら
入力部2側からシュート(3a,3b)側へ移動し、循環し
てこれを繰り返す。荷物載置部4は、第2図では図中上
下方向の上から下へ移動し、第3図では紙背側から紙表
側へ向かい移動し仕分け部に到達することになる。
入力部2では、荷物30を荷物載置部4へ移載する際
に、打鍵やバーコードリーダ等で当該荷物30の仕分け先
コードを制御装置(図示せず)へ送る。制御装置は、仕
分け先コードによって仕分け位置及び仕分け方向を判定
し、当該荷物載置部4が所定の仕分け位置まで搬送され
ると、ソレノイド22a,同22bの一方を励磁駆動する。
例えば、ソレノイド22aが駆動されると、レバー23aが
可動板18aを押圧し摩擦車17に押し付ける。その結果、
第3図から明らかな通り、摩擦車17は摩擦力によってフ
レーム1aに平行な水平面内で左回転する。これによりベ
ベルギヤ16が左回転し、これに直交噛合するベベルギヤ
13が右回転し、同じく右回転する摩擦車12がベルト4cの
下側面を右向きに付勢する。斯くして、ローラ4bが左回
転し、ベルト4cの荷物載置面に載置してある荷物30が矢
印C方向へ移動し、シュート3b側へ押し出される。つま
り、第2図において、荷物30は矢印の向きに押し出され
て30−1bとなり、シュート3bを滑動して仕分け端に下降
し30−2bとなって停止する。
一方、ソレノイド22bが駆動されると、ベルト4cの下
側面は上記とは逆に左向きに付勢されるから、荷物30は
矢印D方向へ移動し、シュート3a側に押し出され、移載
される。
要するに、荷物30は、何ら衝撃を加えられることなく
円滑に所定のシュート(3a,3b)へ移載されるのであ
る。
なお、シュート(3a,3b)に移載されて貯蔵された荷
物(30−2a,30−2b)は人手やマニュピレータ等の無衝
撃移載手段によって処理される。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の自動仕分け装置によれ
ば、所定の仕分け先の位置でベルトコンベヤ式パンたる
荷物載置部からシュートに対し極めてスムーズに移載で
きるので、従来の装置とは異なり荷物は衝撃を受けるこ
とがなくなり、無衝撃で荷物を処理することができる。
従って、ガラス器具等の衝撃に弱い荷物も破損させずに
仕分け処理を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る自動仕分け装置の斜視
図、第2図は本発明の荷物載置部を中心に示した一部破
断平面図、第3図は第2図中のA−A矢視断面図、第4
図は第2図中のB−B矢視断面図、第5図は従来の自動
仕分け装置の一例を示す側断面図である。 1……仕分け機本体、1a……フレーム、2……入力部、
3a,3b……シュート、4……荷物載置部、4a……載置部
フレーム、4b……ローラ、4c……ベルト、5……駆動チ
ェーン、11,14……回転軸、12,17……摩擦車、13,16…
…ベベルギヤ、18a,18b……可動板、21a,21b……スプリ
ング、22a,22b……ソレノイド、23a,23b……レバー、3
0,30−1a,30−1b,30−2a,30−2b……荷物。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端軌条に連続して乗載され一体的に一方
    向へ移動する複数の荷物載置部と; 無端軌条の運行に
    よって荷物が予定位置まで搬送されたとき荷物を荷物載
    置部からその荷物載置部の走行路の両側に配設されるシ
    ュートのいずれか一方へ移載する移載機構と; を備え
    る自動仕分け装置において; 前記荷物載置部が、前記
    無端軌条に固定される載置部フレームと; 前記載置部
    フレームにその上面から適宜高さ位置で、かつ、その移
    動方向と直交する向きに適宜間隔離隔して対向し回転自
    在に支持される一対のローラと; 前記一対のローラに
    巻回される無端のベルトであって上側面が荷物載置面と
    なるベルト; で構成され、前記移載機構が、前記載置
    部フレームの上面にその移動方向と平行に回転自在に支
    持される第1の回転軸と; 前記第1の回転軸の軸部に
    固定され前記ベルトの下側面に摺接する第1の摩擦車
    と; 前記第1の回転軸の一端面に回転軸線を同一にし
    て固定される第1のベベルギヤと; 前記載置部フレー
    ムを上下方向に貫通し一端側が前記第1のベベルギヤ側
    に他端側が前記無端軌条が配設される装置本体フレーム
    側にそれぞれ突出した状態で当該載置部フレームに回転
    自在に支持される第2の回転軸と; 前記第1のベベル
    ギヤと直交噛合すべく前記第2の回転軸の一端面に固定
    される第2のベベルギヤと; 前記第2の回転軸の他端
    側軸部に固定される第2の摩擦車と; 前記第2の摩擦
    車の移動経路の両側であって荷物の移載が行われる場所
    における前記装置本体フレームの設けられるものであっ
    て、前記第2の摩擦車と接離自在になされた一対の可動
    板、一対のソレノイド及び対応するソレノイドが励磁さ
    れたとき対応する可動板を第2の摩擦車に当接させる一
    対のレバーと; で構成されることを特徴とする自動仕
    分け装置。
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