JP2521949Y2 - パン生地処理機 - Google Patents

パン生地処理機

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JP2521949Y2
JP2521949Y2 JP4209791U JP4209791U JP2521949Y2 JP 2521949 Y2 JP2521949 Y2 JP 2521949Y2 JP 4209791 U JP4209791 U JP 4209791U JP 4209791 U JP4209791 U JP 4209791U JP 2521949 Y2 JP2521949 Y2 JP 2521949Y2
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dough
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圭久 坂本
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Sanden Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパン生地の冷凍、解凍、
冷蔵、発酵等を行うパン生地処理機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパン生地処理機として図
6及び図7に示すものが知られている。
【0003】このパン生地処理機は、断熱性のパン生地
収納庫1内に複数のパン生地載置用棚2を上下方向に配
設するとともに、最下位の棚2の下方には加湿ユニット
3を配置し、またパン生地収納庫1の上部には冷凍回路
4の圧縮機5、凝縮器6等を収容する機械室7を設けて
いる。パン生地収納庫1内には通風路8が設けられ、通
風路8内には蒸発器9、送風機10及び電気ヒ−タ11
が配置されている。また、パン生地は所定の形状に成型
され、成型されたパン生地Aをトレイ12内に配列し、
各棚2に収納するようになっている。冷凍回路4は蒸発
器9を圧縮機5の冷媒吸入側に、凝縮器6を圧縮機5の
冷媒吐出側にそれぞれ接続するとともに、蒸発器9と凝
縮器6との間には膨脹手段としてのキャピラリチュ−ブ
13を接続している。
【0004】このパン生地処理機においては、冷凍回路
4によって冷却された空気(−18℃程度の低温側冷却
空気)を供給する冷凍モ−ド運転と、冷凍回路4によっ
て冷却された空気を電気ヒ−タ11で加熱し除湿空気
(10〜15℃程度の低温側冷却空気)として供給する
冷蔵モ−ド運転と、電気ヒ−タ11で加熱した空気(2
5〜40℃程度)に加湿ユニット3で湿気を加える発酵
モ−ド運転とを段階的に切換える。これにより、冷凍
(保管)→解凍→冷蔵(熟成)→発酵の順に処理工程が
進行し、発酵したパン生地Aを取出して図示しないオ−
ブンにて焼成処理を行うことによりパンができ上がる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記冷蔵モ−ド運転に
おいては、冷凍モ−ド運転よりも設定温度が高いため、
電気ヒ−タ11の駆動と並行して冷凍回路4の圧縮機5
をON/OFFしている。しかしながら、冷凍回路4の
冷却能力が大きいためON/OFF時の温度差が大きく
なり、一定の温度に制御することが困難であった。
【0006】本考案は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、高温側冷却空気の供
給時において、圧縮機のON/OFFによる温度差を小
さくすることのできるパン生地処理機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するために、蒸発器を圧縮機の冷媒吸入側に、凝縮器を
圧縮機の冷媒吐出側にそれぞれ設けるとともに、蒸発器
と凝縮器との間に膨脹手段を有する冷凍回路を備え、該
冷凍回路によって生成される低温側冷却空気と、該低温
側冷却空気を加熱することによって生成される高温側冷
却空気とをパン生地収納庫内に切換可能に供給するパン
生地処理機において、前記蒸発器と凝縮器との間に、流
通抵抗の大きい膨脹手段と流通抵抗の小さい膨脹手段と
を並列に設けるとともに、パン生地収納庫内に低温側冷
却空気を供給するときは流通抵抗の大きい膨脹手段に冷
媒を流通し、高温側冷却空気を供給するときは流通抵抗
の小さい膨脹手段に冷媒を流通する切換手段を設けてい
る。
【0008】
【作用】本考案のパン生地処理機によれば、パン生地収
納庫内に低温側冷却空気を供給するときは流通抵抗の大
きい膨脹手段に冷媒が流通し、高温側冷却空気を供給す
るときは流通抵抗の小さい膨脹手段に冷媒が流通するこ
とから、蒸発器の蒸発温度が低温側及び高温側にそれぞ
れ適した温度となり、高温側冷却空気においては圧縮機
のON/OFFによる温度差が小さくなる。
【0009】
【実施例】図1乃至図5は本考案の一実施例を示すもの
である。
【0010】同図において、20は前面を開口した断熱
性のパン生地収納庫(以下、収納庫という)で、該開口
部には断熱扉21が取付けられている。この収納庫20
内には上下に配列された複数の棚22が設けられ、各棚
22は収納庫20内の左右にそれぞれ対向して取付けら
れている。各棚22にはパン生地Aを載置するトレイ2
3が前後方向二列に収納され、各トレイ23は収納庫2
0に出し入れできるようになっている。また、収納庫2
0内にはその上面側から背面側に亘って延びる仕切板2
4によって通風路25が形成され、背面側の通風路25
内には後記する冷凍回路40の蒸発器42及び送風機2
6が配置されている。この通風路25は背面側の下端と
上面側の前端とをそれぞれ開口し、背面側開口部が吹出
口25a、上面側開口部が吸入口25bとなっている。
一方、仕切板24の背面側前方は間隔をおいて対向する
二枚の仕切板27,28によって遮蔽され、仕切板2
4,28間及び仕切板27,28間には、それぞれ第1
及び第2の空気貯留室29,30が形成されている。仕
切板27,28はほぼ全面に亘って穿設された多数の空
気吹出孔27a,28aを有し、通風路25から流出し
た処理空気が各空気貯留室29,30を介してパン生地
収容部側に供給されるようになっている。また、通風路
25の下端側には加湿用の湿気取入口31が設けられ、
各貯留室29,30の下端側には電気ヒ−タ32,33
がそれぞれ取付けられている。尚、34は通風路25の
吸入口25bに設けられた温度センサである。
【0011】35は収納庫20の一側面に付設された機
械室で、その内部には加湿器36及び後記する冷凍回路
40の圧縮機41、凝縮器43等が収容され、加湿器3
6は通風路25の湿気取入口31に接続されている。ま
た、機械室35の前面には操作パネル37が配設され、
機械室35の内部に操作パネル37の制御基板38を取
付けている。
【0012】40は収納庫20内を冷却する冷凍回路で
ある。この冷凍回路40は、圧縮機41の冷媒吸入側に
蒸発器42を、圧縮機41の冷媒吐出側に凝縮器43を
それぞれ接続するとともに、蒸発器42及び凝縮器43
の間には並列に接続された第1及び第2のキャピラリチ
ュ−ブ44,45を設けている。各キャピラリチュ−ブ
44,45はそれぞれ長さが異なり、第2のキャピラリ
チュ−ブ45は第1のキャピラリチュ−ブ44よりも短
くなっている。また、各キャピラリチュ−ブ44,45
の上流側にはそれぞれ第1及び第2の電磁弁46,47
が設けられ、各電磁弁46,47の開閉によって冷媒の
流通を各キャピラリチュ−ブ44,45へ相互に切換え
られるようになっている。
【0013】ここで、本実施例のパン生地処理機の動作
を説明する。
【0014】まず、成型されたパン生地Aをトレイ23
に配列して収納庫20内に収容し自動運転を開始する
と、以下に述べる冷凍、冷蔵及び発酵の各モ−ド運転を
順に行う。
【0015】冷凍モ−ドでは、冷凍回路40の第1の電
磁弁46を開、第2の電磁弁47を閉とし、第1のキャ
ピラリチュ−ブ44に冷媒を流通させる。第1のキャピ
ラリチュ−ブ44は第2のキャピラリチュ−ブ45より
も長さが長いため、冷媒の流通抵抗が大きくなり、収納
庫20内に低温側冷却空気が供給される。また、温度セ
ンサ34の検出温度に基づいて冷凍回路40の圧縮機4
1をON/OFFすることにより収納庫20内が−18
℃程度に保持され、パン生地Aが冷凍保管される。
【0016】次に、前記冷凍モ−ド運転を開始してから
所定時間が経過すると冷蔵モ−ド運転に移行する。この
冷蔵モ−ドでは冷凍回路40の第1の電磁弁46を閉、
第2の電磁弁47を開とし、第2のキャピラリチュ−ブ
45に冷媒を流通させる。第2のキャピラリチュ−ブ4
5は第1のキャピラリチュ−ブ44よりも長さが短いた
め、冷媒の流通抵抗が小さくなり、蒸発器42の蒸発温
度が冷凍モ−ド運転時よりも高くなる。これにより、収
納庫20内に高温側冷却空気が供給される。また、同時
に各電気ヒ−タ32,33を駆動し、温度センサ34の
検出温度に基づいて冷凍回路40の圧縮機41をON/
OFFすることにより収納庫20内の温度を10〜15
℃程度に保持する。これにより、パン生地Aが解凍し、
冷蔵状態で数時間の熟成が行われる。尚、冷凍回路40
を作動させるのは収納庫10内の除湿を行うためであ
る。
【0017】冷蔵モ−ド運転が終了すると発酵モ−ド運
転に移行する。この発酵モ−ドでは、冷凍回路40の運
転を停止するとともに、各電気ヒ−タ32,33によっ
て収納庫20内の温度を25〜60℃程度まで上昇させ
る。また、これと同時に加湿器36を駆動し、収納庫2
0内を加湿する。これにより、収納庫20内が高温・高
湿度となり、パン生地Aの発酵が行われる。
【0018】温蔵モ−ドによる発酵が終了したならば、
収納庫20内からパン生地Aを取出し、図示しないオ−
ブンにて焼成処理を行うことによりパンが完成する。
【0019】また、前記各運転時において、通風路25
から第1の空気貯留室29内に流入した処理空気は、空
気吹出孔28aから第2の空気貯留室30へと流通する
過程で流量及び流速を収納庫20の背面に対して均一化
され、空気吹出孔29aからパン生地収容部側に吹出さ
れる。これにより、処理空気は各棚22間を均等に流通
した後、通風路25に回収されて収納庫20内を循環す
ることとなる。
【0020】このように、本実施例のパン生地処理機に
よれば、冷凍回路40に長さの異なる第1及び第2のキ
ャピラリチュ−ブ44,45を並列に設けるとともに、
冷凍モ−ド運転を行うときは長さの長い第1のキャピラ
リチュ−ブ44に冷媒を流通し、冷蔵モ−ド運転を行う
ときは長さの短い第2のキャピラリチュ−ブ45に冷媒
を流通するようにしたので、冷蔵モ−ド運転時において
蒸発器42の蒸発温度が冷凍モ−ド運転時よりも高くな
り、圧縮機41のON/OFFによる温度差が小さくな
る。従って、冷蔵モ−ド運転時の温度を一定に制御する
ことが可能となり、パン生地Aの熟成処理を良好に行う
ことができる。また、冷蔵モ−ド運転時における蒸発器
42の蒸発温度を0℃以上になるように第2のキャピラ
リチュ−ブ45の長さを設定すれば、蒸発器42の着霜
を防止することもできる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のパン生地
処理機によれば、高温側冷却空気の供給時において、冷
凍回路の圧縮機のON/OFFによる温度差を小さくす
ることができるので、パン生地収納庫内の温度を一定に
制御することが可能となり、パン生地の熟成処理を良好
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す冷凍回路の概略構成図
である。
【図2】本考案の一実施例を示すパン生地処理機の側面
断面図である。
【図3】本考案の一実施例を示すパン生地処理機の上面
断面図である。
【図4】本考案の一実施例を示すパン生地処理機の全体
斜視図である。
【図5】成型されたパン生地の斜視図である。
【図6】従来例を示す冷凍回路の概略構成図である。
【図7】従来例を示すパン生地処理機の側面断面図であ
る。
【符号の説明】
20…パン生地収納庫、32,33…電気ヒ−タ、40
…冷凍回路、41…圧縮機、42…蒸発器、43…凝縮
器、44…第1のキャピラリチュ−ブ、45…第2のキ
ャピラリチュ−ブ、46…第1の電磁弁、47…第2の
電磁弁、A…パン生地

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器を圧縮機の冷媒吸入側に、凝縮器
    を圧縮機の冷媒吐出側にそれぞれ設けるとともに、蒸発
    器と凝縮器との間に膨脹手段を有する冷凍回路を備え、
    該冷凍回路によって生成される低温側冷却空気と、該低
    温側冷却空気を加熱することによって生成される高温側
    冷却空気とをパン生地収納庫内に切換可能に供給するパ
    ン生地処理機において、前記蒸発器と凝縮器との間に、
    流通抵抗の大きい膨脹手段と流通抵抗の小さい膨脹手段
    とを並列に設けるとともに、パン生地収納庫内に低温側
    冷却空気を供給するときは流通抵抗の大きい膨脹手段に
    冷媒を流通し、高温側冷却空気を供給するときは流通抵
    抗の小さい膨脹手段に冷媒を流通する切換手段を設けた
    ことを特徴とするパン生地処理機。
JP4209791U 1991-06-05 1991-06-05 パン生地処理機 Expired - Lifetime JP2521949Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04136090U JPH04136090U (ja) 1992-12-17
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5174521B2 (ja) * 2008-04-18 2013-04-03 敷島製パン株式会社 冷凍パン生地の解凍装置
JP7186543B2 (ja) * 2018-08-10 2022-12-09 ホシザキ株式会社 貯蔵庫

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JPH04136090U (ja) 1992-12-17

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