JP2519740B2 - ヘテロ接合トランジスタ及びその製造法 - Google Patents

ヘテロ接合トランジスタ及びその製造法

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英章 中幡
貴浩 今井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐熱性が改良された、半導体デバイスであ
るヘテロ接合トランジスタに関する。
[従来の技術] 現在、論理回路やアナログICなどに広く用いられてい
るホモ接合バイポーラトランジスタはSi(ケイ素)のPN
P接合あるいはNPN接合で構成されている。しかし、ホモ
接合バイポーラトランジスタでは、電流増幅率や高周波
化の点で限界がある。
そこで、より大きな電流増幅率や高周波化を実現する
ためにバンドキャップの異なる半導体材料の接合、つま
り、ヘテロ接合を利用したトランジスタについて開発が
進められている。たとえば、エミッタにSiによりバンド
キャップの大きいβ−SiC(立方晶炭化ケイ素)を用い
て、エミッタがN型β−SiC、ベースがP型Si、コレク
タがN型Siといった構造のヘテロ接合トランジスタでは
ホモ接合トランジスタに比べて次のような利点がある。
(i)エミッタからのキャリアの注入効率が大きく、電
流増幅率を大きくできる。(ii)ベース抵抗を小さくで
き、高周波化を図れる。
ヘテロ接合トランジスタの例としては、β−SiC/Si系
の他に、Si/SiO2、Si/GaP、Si/Ge、Ge/ZnSe、Ge/GaAs、
GaAs/AlGaAs、ZnSe/GaAsで作成されたトランジスタが知
られている。
β−SiCはバンドキャップが2.2eVと大きいため、500
℃まで使用可能である。しかし、Si及びGeは200℃以
上、GaAsは300℃以上の高温では使用できないという問
題がある。これはバンドギャップがSiにおいて1.1eV、G
eにおいて0.8eV、GaAsにおいて1.5eVと小さく、Si及びG
eは200℃以上、GaAsは300℃以上でキャリア密度が増大
してしまうためである。従って、現在知られているヘテ
ロ接合トランジスタは、耐熱性に劣るという問題を有す
るのである。
また、主にSiを用いた集積回路の集積度は、近年増々
高まる傾向にあるが、それに伴って素子の発熱生の割合
も高まり、これは回路の誤動作の原因となるため、熱放
散の手段も問題になっている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、耐熱性及び熱放散性に優れたヘテロ
接合トランジスタを提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の目的は、ダイヤモンドと炭化ケイ素のヘテロ
接合を少なくとも1つ以上有するヘテロ接合トランジス
タによって達成される。
ダイヤモンドはバンドキャップが5.5eV、β−SiCは2.
2eVであり、いずれもSi、Ge、GaAsなどよりも大きい。
また、ダイヤモンド及びβ−SiCは化学的にも安定な物
質である。よって、ダイヤモンドとβ−SiCを組み合せ
て作成したヘテロ接合トランジスタは高温での動作が可
能となり、耐環境性の優れたものとなる。また、熱伝導
率は、ダイヤモンドが20[W/cm・K]、β−SiCが4.9
[W/cm・K]といずれもSi、Ge、GaAsなどより大きく、
熱放散性にも優れている。さらに、ダイヤモンド及びSi
Cは破壊電界も大きいので、これらより成るトランジス
タは大電力を駆動できる。これらに加えて、ヘテロ接合
の特徴を生かして、大きな電流増幅率や高速動作を実現
できる。
本発明のヘテロ接合トランジスタにおいて、エミッタ
がダイヤモンド、ベース及びコレクタがSiCからなるこ
とが好ましい。SiCはβ−SiC(立方晶炭化ケイ素)であ
ることが好ましい。
本発明のヘテロ接合トランジスタは、ダイヤモンドか
ら成る基板を有することが好ましい。ダイヤモンド基板
により熱放散が良好に行なわれるからである。
本発明のヘテロ接合トランジスタの製造は、通常、気
相合成によりダイヤモンド及びβ−SiCの薄膜を基板上
に成長させることから成る製造法により行われる。
気相合成を行う方法としては、例えば、熱CVD法、プ
ラズマCVD法、電子線CVD法、光CVD法、昇華法、反応蒸
着法、MBE法などが挙げられる。
第1図は、本発明のヘテロ接合トランジスタの一例の
断面図を示す。このヘテロ接合トランジスタにおいて、
好ましくはダイヤモンドからできている基板1の上にコ
レクタ2、ベース3及びエミッタ4が形成されている。
コレクタ2はP型β−SiC、ベース3はN型β−SiC、エ
ミッタ4はP型ダイヤモンドからそれぞれできている。
コレクタ2、ベース3及びエミッタ4のそれぞれには、
電極5,5′,5″が設けられている。
[発明の効果] 本発明のヘテロ接合トランジスタは、耐熱性、耐環境
性に優れており、自動車のエンジンルーム、原子炉、人
口衛星などの過酷な環境下で使用できる。また、高周波
パワートランジスタとしても有用である。
[実施例] 以下、本発明の実施例を示す。
実施例1 ダイヤモンドとβ−SiCから成る第1図に示すような
ヘテロ接合トランジスタを作製した。
(i)Ib型人工単結晶ダイヤモンド基板の(111)面上
に熱CVD法でホウ素ドープP型β−SiC薄膜層2μmを成
長させた[合成条件;基板温度=1350℃、反応ガス組成
=SiH4(20%)+B2H6(0.00002%)+C3H8(残
り)]。
(ii)更に、熱CVD法でリンドープN型β−SiC薄膜層20
00Åを成長させた[合成条件;基板温度=1350℃、反応
ガス組成=SiH4(20%)+PH3(0.0001%)+C3H8(残
り)]。
(iii)マイクロ波プラズマCVD法でホウ素ドープP型ダ
イヤモンド薄膜層8000Åを成長させた[合成条件;マイ
クロ波パワー=400W、反応圧力=30Torr、反応ガス組成
=C3H8(0.2%)+B2H6(0.00005%)+H2(残り)]。
(iv)プラズマエッチングにより段階的にダイヤ膜、β
−SiC膜をエッチングした[エッチング条件;R.F.パワー
=200W、圧力=0.005Torr、反応ガス組成=O2(50%)
+CF4(50%)]。
(v)Au/Mo/Tiの3層電極を蒸着後、一部エッチングを
行い、オーミック電極を形成した。
このようにして作製したヘテロ接合トランジスタの特
性を測定したが、500℃でもトランジスタとしての動作
を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヘテロ接合トランジスタの一例の断面
図である。 1……基板、2……コレクタ、3……ベース、4……エ
ミッタ、5,5′,5″……電極。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤモンドと炭化ケイ素のヘテロ接合を
    少なくとも1つ以上有するヘテロ接合トランジスタ。
  2. 【請求項2】炭化ケイ素が立方晶炭化ケイ素である特許
    請求の範囲第1項記載のヘテロ接合トランジスタ。
  3. 【請求項3】ダイヤモンドがエミッタを構成し、炭化ケ
    イ素がベース及びコレクタを構成する特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載のヘテロ接合トランジスタ。
  4. 【請求項4】ダイヤモンドから成る基板を有する特許請
    求の範囲第1〜3項のいずれかに記載のヘテロ接合トラ
    ンジスタ。
  5. 【請求項5】ダイヤモンドと炭化ケイ素のヘテロ接合を
    少なくとも1つ以上有するヘテロ接合トランジスタの製
    造法であって、 気相合成によりダイヤモンド及び炭化ケイ素の薄膜を基
    板上に成長させることを特徴とする製造法。
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