JPH04214094A - 合成ダイヤモンド薄膜の製法、該薄膜及びそれを用いた装置 - Google Patents

合成ダイヤモンド薄膜の製法、該薄膜及びそれを用いた装置

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JPH04214094A
JPH04214094A JP3054775A JP5477591A JPH04214094A JP H04214094 A JPH04214094 A JP H04214094A JP 3054775 A JP3054775 A JP 3054775A JP 5477591 A JP5477591 A JP 5477591A JP H04214094 A JPH04214094 A JP H04214094A
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diamond thin
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synthetic diamond
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Tadashi Muranaka
廉 村中
Hisao Yamashita
寿生 山下
Hiroshi Miyadera
博 宮寺
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Hitachi Ltd
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    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高純度でかつ高結晶性
の合成ダイヤモンド薄膜とその製法および製造装置並び
に該薄膜を用いた応用製品に関する。
【0002】
【従来の技術】合成ダイヤモンド(以下単にダイヤモン
ドと云う)薄膜の成長に必要な基板温度は、750〜9
00℃であると云われている(化学と工業:第39巻,
No.6,第429頁)。これまで特許文献等に開示さ
れているデータは、上記の温度領域でダイヤモンド薄膜
を成長させたものがほとんどであった(特開昭62−2
65198号、特開平1−230496号公報)。従っ
て、該ダイヤモンド薄膜の成長に用いられる基板にはシ
リコンや石英等の高融点材料が一般に用いられていた。 また、合成されたダイヤモンド薄膜には、ダイヤモンド
以外に不定形成分からなる不純物が混入し、このため結
晶性が低いと云う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように高温に加
熱された基板上にダイヤモンドを成長させることにより
得られたダイヤモンド薄膜は、純度や結晶性等の品質の
点において劣るため、半導体素子、発光素子またはオプ
トエレクトロニクス用の光学素子等の材料として応用す
るには問題があった。
【0004】本発明の目的は、高純度、高結晶性のダイ
ヤモンド薄膜を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、前記ダイヤモンド薄
膜の製法およびその製造装置を提供することにある。
【0006】更に本発明の他の目的は、前記ダイヤモン
ド薄膜を用いた光学用または電子装置用の素子を提供す
ることにある。
【0007】更に本発明の他の目的は、前記光学用また
は電子装置用素子を用いたデバイスを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の要旨は次のとおりである。
【0009】一酸化炭素,二酸化炭素および炭化水素の
少なくとも1種と、水素、または水素と酸素を含む原料
ガスを電磁波により分解してプラズマ化し、前記電磁波
が照射される領域の外側に基板を保持し、前記プラズマ
を前記基板の表面と接触させ、該基板上にダイヤモンド
薄膜を形成させることを特徴とするものである。
【0010】上記において、原料ガスをマイクロ波や高
周波などの電磁波により分解し生成したプラズマを基板
面に接触させる際、特に、前記電磁波が照射される領域
外で、上記プラズマ発生領域内に基板を設置することが
重要である。
【0011】また、本発明の製造装置は、チャンバーと
、該チャンバー内にダイヤモンド合成用の原料ガスを導
入する導入手段、前記原料ガスを分解し非平衡プラズマ
を生成する電磁波発生手段、前記電磁波の照射領域の外
側で該非平衡プラズマに接触する位置に合成ダイヤモン
ド薄膜形成用基板を配置できる基板ホルダー、前記チャ
ンバー内の圧力を調節する圧力調節手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0012】原料ガスの電磁波分解により生成した非平
衡プラズマを、基板へ向けて電界あるいは磁界により引
出すためのプラズマ引出し手段を設けることが望ましい
【0013】また、基板ホルダーを回転させる回転手段
を設けることが望ましい。該ホルダーを回転させること
によって、該基板ホルダーに取付けられた基板の所定の
面に前記プラズマを均一に接触させることができる。ま
た、基板温度の上昇を制御するために前記基板ホルダー
の温度制御装置を設けることが望ましい。
【0014】前記原料ガス〔組成比〕は、CO/O2/
H2:〔(0.1〜20%)/(1ppm〜10%)/
(残部)〕 CH4/O2/H2:〔(0.1〜20%)/(1pp
m〜10%)/(残部)〕 CO/CO2/H2:〔(0.1〜20%)/(1pp
m〜10%)/(残部)〕 CO/CO2/O2/H2:〔(0.1〜20%)/(
1ppm〜10%) /(1ppm〜10%)/(残部)〕 CO/CH4/O2/H2:〔(0.1〜20%)/(
0.1〜20%) /(1ppm〜10%)/(残部)〕 CH4/CO2/H2:〔(0.1〜20%)/(1p
pm〜10%)/(残部)〕 CH4/CO2/O2/H2〔(0.1〜20%)/(
1ppm〜10%) /(1ppm〜10%)/(残部)〕 から選ばれた炭素含有ガスを用いる。
【0015】また、原料ガス中の不純物として不活性ガ
スを1モルppm以下含むことができる。該不活性ガス
としてはAr,He,Ne,Xe,Kr,Rn,Ne等
がある。
【0016】該原料ガスをマイクロ波や高周波等の電磁
波を用いて分解し、プラズマ化して用いることにより高
純度、高結晶性のダイヤモンドを得ることができる。特
に、これらの原料ガスを用いて合成されたダイヤモンド
は不定形炭素成分等の不純物の混入が少ないという特長
がある。
【0017】次に、ダイヤモンドを光学材料や発光素子
として用いるためには、ガラス等を基板とし、その表面
に前記ダイヤモンドを成長させた構造が好ましい。
【0018】図1,2に本発明のダイヤモンド薄膜の側
断面模式図を示す。図1はガラス等の基板1上にダイヤ
モンド層2が堆積したものを示すが、基板との整合性を
向上するために図2のようにバッファー層3を基板1と
ダイヤモンド層2との間に設けてもよい。
【0019】ダイヤモンドを半導体素子化するためには
、Cu,Ni等の異種基板上にダイヤモンド単結晶をエ
ピタキシャル成長させる必要がある。ダイヤモンド以外
の基板にダイヤモンドの単結晶膜を成長させるには、ダ
イヤモンドと格子定数の整合性のある材料を基板として
選択する必要がある。こうしたものとしてはCuまたは
Niが好ましい。これらとダイヤモンドとの格子定数の
差は1%以下であり、十分単結晶膜を成長させることが
可能である。しかし、CuまたはNiの単結晶基板は現
在では非常に高価であるためこれを用いることはあまり
得策ではない。従って、蒸着法例えばMBE(Mole
cular BeamEpitaxy)等によって、C
uまたはNiの薄膜を特定の基板上に単結晶成長させ、
その上にダイヤモンド単結晶膜を成長させるのがよい。
【0020】また、CuやNiのアモルファス薄膜をシ
リコン等の絶縁性基板上に堆積し、これにダイヤモンド
薄膜をエピタキシャル成長することもできる。図2のバ
ッファー層3として前記Cuまたは/およびNiを形成
してもよい。
【0021】前記基板となる一般のガラスは、軟化点が
比較的低いためダイヤモンド薄膜を成長させる温度が重
要である。特に、石英ガラスを除き一般のガラスの軟化
点は約920℃以下であり、こうした低軟化点材料上に
ダイヤモンド薄膜を成長,堆積するためには、ガラスの
劣化が起らない温度で行う必要がある。本発明者らの検
討によれば、こうした温度としては軟化点よりも100
〜200℃低い温度が好ましいことが明らかとなった。 従って、本発明におけるダイヤモンド薄膜の成長温度と
しては基板の軟化点の100℃以下、例えば750℃以
下で、かつ、雰囲気温度以上あれば、ほとんどのガラス
を基板とすることができる。
【0022】なお、前記基板の軟化点は測定方法により
多少の差がある。例えば、加熱した測定試料中に所定の
棒を貫入することにより測定した粘度が1011〜10
12P(ポアズ)になる時の試料温度を軟化点とする。 また、測定試料をファイバー状に成形し、これを細長い
管内に設置して加熱し、試料の自重で伸びる速度が所定
の値以上になる温度を軟化点とする。その他にもいろい
ろな方法があるが、本発明で用いる基板材料の軟化点は
こうした各種の方法で測定したときに得られる軟化点中
で、最も高い温度を当該軟化点とする。
【0023】またガラス、CuおよびNiの各熱膨張率
はダイヤモンドの熱膨張率とかなりの差があり、高温(
例えば750℃より高い温度)でダイヤモンド薄膜を合
成,堆積させ、常温に戻したときにダイヤモンド薄膜が
基板から剥離してしまうという問題がある。こうした点
からもダイヤモンド薄膜の成長は極力低温で行うのがよ
い。
【0024】低温成長のためには、成膜室において基板
温度を低く抑えることが重要である。しかし、マイクロ
波や高周波等の電磁波が基板に直接照射されると誘導加
熱現象により基板の過熱が起るため、基板は電磁波が直
接照射されない位置で、かつ、前記原料ガスの分解プラ
ズマが該基板表面に接する位置に設定することが重要で
ある。
【0025】また、分解プラズマによっても基板の表面
温度は高くなるので、これを防止する必要がある。その
方法の一つとしては、プラズマ密度を下げて基板の過熱
を防ぐ方法がよい。そのためには製造装置のチャンバー
内の圧力をなるべく低くする。例えば100torr以
下、好ましくは40torr以下で、10 ̄5torr
以上とするのがよい。
【0026】他の方法としては、基板をなるべくプラズ
マ領域から離れた場所に設置する方法がある。この場合
、基板がプラズマ領域から離れているので、磁場または
電界印加手段を設け、プラズマに外部から磁界または電
界を加えてプラズマを基板側へ引出すようにする。
【0027】これらの方法はプラズマ密度が低いので、
どうしても薄膜の成長速度が遅く、高結晶性のダイヤモ
ンド薄膜ができない場合があるので、プラズマに磁界を
かけてプラズマ中の電子を励起するのがよい。また、A
r等の不活性ガスを添加してプラズマを活性化するのが
よい。
【0028】また、基板を冷却することによってダイヤ
モンド薄膜の品質を上げることができる。具体的には、
冷却手段を基板ホルダーに設けて、該ホルダーを冷却し
、伝熱でホルダー上の基板を冷却するものである。
【0029】低温成長に関する公知文献としては、ケテ
ン、ジアゾメタン等の原料ガスに水素を添加し、紫外光
で分解して光CVD(Chemical Vapor 
Deposition)法で、基板温度を300℃以下
に加熱した基板上にダイヤモンド薄膜を形成させる方法
が提案されている(特開平1−261299号公報)。
【0030】しかし、この光CVD法では、後に述べる
ダイヤモンドの合成に不可欠な原子状水素の生成が困難
であり、高純度なダイヤモンドの合成は不可能と考える
。それは、用いているエキシマレーザ光(193nm)
の格子エネルギーが約6eVであるのに対して水素の解
離に必要なエネルギーは8.8eVであり、エネルギー
的に水素を分解して原子状水素を生成することは不可能
なためである。
【0031】本発明においては、前記原子状水素の生成
に大きなエネルギーを発生するマイクロ波を用いて原料
ガスを分解しプラズマ化している。
【0032】また、CO2/H2系ガスをプラズマCV
D等で分解して、基板温度を450〜1200℃に調節
し、ダイヤモンド膜を合成する方法が提案(特開平1−
141897号公報)されているが、具体的には、90
0℃における成長しか示されておらず、本発明のような
低温成長(750℃以下)については触れられていない
【0033】特開平1−201098号公報には、40
0〜1700℃、好ましくは700℃以上の基板上に、
1000K(727℃)以上、好ましくは1500℃以
上の熱プラズマを用いて形成する方法が記載されている
。該プラズマはいわゆる熱平衡プラズマと考えられる。 該プラズマは比較的高圧(数気圧)の雰囲気中で生成さ
れるのでプラズマ内部の温度が非常に高く、高品質のダ
イヤモンドの合成にはどちらかと云えば不向きである。 更にまた、この方法では原料ガスにAr等の不活性ガス
を多量に添加(実施例によれば全体ガスの69%)して
いる。その目的は基板や熱プラズマの冷却であるが、こ
うしたArの多量の添加は、ダイヤモンド成長面に欠陥
や空孔を生成する要因となる。
【0034】特開平1−197391号公報にはCO/
H2と、CO,CO2以外の含酸素化合物(酸素自体,
水,過酸化水素,メタノール,アセトアルデヒド等)と
から成る原料ガスを、マイクロ波や高周波でプラズマ分
解することが示されている。しかし、該公報の第1図か
ら明らかなように、基板がマイクロ波導波管中に設けら
れていることからマイクロ波が直接基板に照射される。 このために基板が誘導加熱され、実質的に基板を低温に
維持することは困難である。
【0035】本発明者等の検討によれば、CO/H2ま
たはCO2/H2系の原料ガスで合成したダイヤモンド
薄膜中には、ポリアセチレン等の不定形成分を含む。こ
れは気相中に存在するアセチレン等の不飽和炭化水素が
成長膜の表面で重合したものである。CO/H2系のガ
スで低温成長を行うと、上記ポリアセチレンが多量に生
成され、これが高純度ダイヤモンドの結晶の成長を阻害
することが分かった。従って当然ではあるが、CH4/
H2系では上記CO/H2系よりも更に多くの不定形炭
素や炭化水素が生成され易いことを確認している。
【0036】本発明者らは上記について鋭意検討した結
果、CO/O2/H2やCH4/O2/H2系の原料ガ
スを用い、高濃度の原子状水素雰囲気中で成長させると
、こうした不定形炭素等の少ない高結晶性のダイヤモン
ド薄膜が得られることを見出した。原子状水素の存在は
、発光スペクトルの観測により明らかである。原子状水
素が多量に生成できる原料ガスの探索を行ない、前記本
発明の原料ガスがよいことを見い出し本発明に到った。
【0037】また、前記本発明の原料ガスは、原子状水
素以外に原子状酸素や酸素分子またはOHが多量に生成
される。これらは前記不定形炭素の除去あるいは薄膜表
面でのポリアセチレンの生成を抑制する効果があり、ダ
イヤモンドの高純度化,高結晶化に有効である。なお、
カソードルミネッセンス法による分析では、酸素添加雰
囲気中では結晶内の空孔が少なく、400℃で天然ダイ
ヤモンドと同等の結晶性を有するものが合成できること
が分かった。更に、130℃においても不定形成分のな
い高純度の結晶成長が可能であることを確認した。上記
酸素量としては10モル%以下、好ましくは5モル%以
下がよい。
【0038】本発明による合成ダイヤモンドは、次の分
析方法により他のダイヤモンドと区別することができる
【0039】Jovin Yvon製  Ramano
r  U−1000を使用しマクロラマン分析法により
行う。該分析では波長5145オングストロームのアル
ゴンイオンレーザ(ビーム径:約100μm、入射強度
:約200mW)を分析試料に90度で入射させる。使
用するスリットは全て1000μm、スキャンスピード
20cm ̄1/分、スキャン波長は300〜2100c
m ̄1とする。 この条件で得られたマクロラマンスペクトルを図10に
示す。試料はCO/H2系で合成したダイヤモンド薄膜
である。ダイヤモンドに起因するシャープなピークが1
333cm ̄1近傍に見られる。また、1450cm ̄
1付近にはCO/H2系で合成した薄膜に特徴的なポリ
アセチレンに起因するブロードなピークが見られる。
【0040】上記に対し、図11のCO/O2/H2系
で合成した薄膜のマクロラマンスペクトルは、前記ポリ
アセチレンに起因するピークは非常に小さくなっている
。 これはポリアセチレンの生成が抑制されたことを示して
いる。また、1333cm ̄1に極めてシャープなピー
クが見られ、高純度のダイヤモンド薄膜であることが分
かる。
【0041】そこで1450cm ̄1のポリアセチレン
のピーク強度Iaと、1333cm ̄1に見られるダイ
ヤモンドのピーク強度Idとの比 Ia/Id を比較
すると本発明のCO/O2/H2系で合成した薄膜では
3以下であることが分かった。この値により本発明の方
法で合成された薄膜と他の方法で合成されたものとの区
別が可能である。また、高分解能マクロラマン分析によ
っても前記と同様に区別することができる。
【0042】図12に高分解能ラマンスペクトルを示す
。前記と同じ分析条件において、スリット幅を300μ
m、スキャンスピードを12cm ̄1、スキャン波長を
1300〜1370cm ̄1として分析を行った。天然
ダイヤモンドの半値幅は約3cm ̄1であるがCO/H
2系,750℃で合成したダイヤモンド薄膜の半値幅は
6.4cm ̄1、CO/O2/H2系,750℃で合成
したダイヤモンド薄膜の半値幅は4.0cm ̄1であっ
た。また、CO/O2/H2系,400℃で合成した薄
膜も4.0cm ̄1の半値幅を示した。
【0043】本発明者らの検討によれば、CO/O2/
H2系で合成したダイヤモンド薄膜の半値幅は合成温度
によらず5cm ̄1以下となることを確認している。こ
の半値幅からも他の方法で合成した薄膜と区別すること
ができる。
【0044】更に本発明のダイヤモンド薄膜は、カソー
ドルミネッセンス法(CL法)によっても区別すること
が可能である。CL法では15kV,1μA,照射系5
0μmの電子線を試料に照射しモノクロメータにより発
光を分光する。
【0045】図13にCL分光結果を示す。ダイヤモン
ド薄膜は600nmと430nmに観測される2種類の
発光を有する。CO/H2系で合成したダイヤモンド薄
膜は600nmのブロードな緑色の発光強度が強く、こ
れに対し、CO/O2/H2系で合成したものは430
nmの青色の発光の方が強い。青色発光と緑色発光の強
度をそれぞれIb,Igとするとこれらの比 Ib/I
g は、CO/O2/H2系で合成した薄膜の場合、2
以上であることが分かった。これによっても本発明の薄
膜と他の方法で合成した薄膜とを区別することができる
【0046】次に本発明のダイヤモンド薄膜の製造装置
について述べる。
【0047】図3は該製造装置の一実施例の模式図であ
る。石英またはステンレス製のチャンバー32に、マイ
クロ波導波管33によりマイクロ波36がチャンバー中
に照射される。チャンバー32に供給された原料ガス3
5はマイクロ波36により励起分解される。マイクロ波
36はプラズマ室31から基板37方向へ逃げないよう
に構成されている。原料ガス35の分解で生じたプラズ
マ34は基板37に接するように配置され、基板37は
ホルダー38上に固定されており、ホルダー38は冷却
水40で冷却されるよう構成されている。基板37は接
触するプラズマ34により加熱されるが表面が750℃
以上にならないようにする。チャンバー32は真空ポン
プ39で排気し10torr以下の圧力に保持されてい
る。また、磁界コイル41はプラズマに磁界を印加でき
るよう配置されている。本装置は大面積のダイヤモンド
薄膜の形成に有効である。
【0048】図4も前記と同様な構造の装置であるが、
回転する基板ホルダー38上に複数の基板37,37′
が固定されており、プラズマ34は基板37,37′の
うち一方の基板のみに照射される。この装置では基板に
プラズマを間歇的に照射できるため、基板の過熱を抑制
できるので安定にダイヤモンド膜を成長させることがで
きる。また、図3の場合と同様に基板を冷却水40で冷
却してもよい。
【0049】図5は他の製造装置の一実施例の模式図で
ある。石英のチャンバー32にマイクロ波36を平行に
照射して、原料ガス35をプラズマ化する。その場合基
板37はプラズマ34が基板表面に接触する程度の位置
に設置し、マイクロ波が基板に直接照射されないように
する。この基板とプラズマとの位置関係は非常に重要で
ある。これはマイクロ波の誘導加熱による基板の過熱、
および冷却水40の加熱、沸騰を防止するためである。
【0050】図6は更に他の製造装置の一実施例の模式
図である。石英のチャンバー32へ原料ガス35が供給
され、該原料ガスはマイクロ波36によって励起される
。チャンバー32はマイクロ波の漏れを防止するため保
護壁43によって囲まれている。基板37はプラズマ3
4が基板表面に接触する程度に、マイクロ波の導波管3
3よりも下の位置に設置してある。これもマイクロ波に
よる基板の誘導加熱を防止するためである。基板37は
基板ホルダー38上に固定され、冷却水40により冷却
される。これによって合成温度の制御が更に容易となる
。また回転機42により基板を回転すれば、より均一な
薄膜合成が可能となる。また図4のように基板ホルダー
38上に複数の基板を設置し、該ホルダーを回転させ各
基板に間歇的にプラズマを接触させることにより低温で
プラズマを照射できるので高品質のダイヤモンド薄膜の
合成が可能である。
【0051】次に、前記で合成されたダイヤモンド薄膜
の素子、並びに該素子を用いた電子装置について説明す
る。
【0052】図7はダイヤモンド薄膜を用いた表示素子
の側断面模式図である。ダイヤモンド層2を挾んで両側
に絶縁層4,4´、透明電極5,5´、低軟化点ガラス
基板1,1´が配置されている。透明電極5,5´によ
りダイヤモンド層2に電界が印加されると該ダイヤモン
ド層が発光する。この表示素子をアレイ化することによ
り表示装置が得られる。
【0053】図8は上記表示素子をアレイ化した表示装
置の模式図である。ガラス基板1の表面に透明電極5,
絶縁層4,ダイヤモンド層2,絶縁層4´,透明電極5
´の順でそれぞれの薄膜が積層され、複数の発光素子1
0(図内の斜線部分)が構成されている。1個の発光素
子10の構造は図7の側断面模式図に示すような構造に
なっている。該発光素子10は透明電極5,5´によっ
て、外部から電界が与えられると発光する。電界の印加
は駆動用トランジスタ11および制御装置12により制
御することよって任意の発光素子を点灯させ画像を表示
することができる。なお、ダイヤモンドのバンドギャッ
プは5.2eVと大きいため、青色から紫外までの発光
が可能でディスプレイ発光装置に実用することができる
【0054】次に、図9にダイヤモンドトランジスタの
側断面模式図を示す。これはダイヤモンド半導体層を有
しスイッチング機能を備えたトランジスタである。基板
1上にCuまたはNiあるいはこれらを積層したバッフ
ァー層3を有し、この上にダイヤモンド半導体層21が
設けられている。該ダイヤモンド半導体層21上にはド
レイン電極22,ソース電極23,ゲート電極24が設
けられている。ゲート電極24に印加する電圧の大きさ
を調節することにより、ドレイン22とソース23間に
流れる電流を制御できる。
【0055】また、ブラウン管、特にカラーブラウン管
の螢光体として用いることができる。電子銃、該電子銃
から出射された電子ビームを外部信号に基づき偏向する
偏向コイルおよびシャドーマスクを有するブラウン管の
フェースパネル内面に形成された蛍光面を前記ダイヤモ
ンド薄膜で構成したブラウン管である。
【0056】なお、特開平1−102893号公報には
、発光デバイスとしてダイヤモンド薄膜をプラスチック
やガラス等の透明基板に堆積したものが示されているが
、基板材料の特性および合成ダイヤモンドについての具
体的な開示はない。
【0057】
【作用】既述のように従来のダイヤモンド薄膜の成長は
、高温(750℃よりも高温度)で行われていたために
使用できる基板の材料に制限があった。そのためにダイ
ヤモンド薄膜の用途には限度があり、特にディスプレイ
等の実用化に当っては、どうしても低軟化点ガラス基板
を用いたものが必要であった。
【0058】また、従来用いられている基板材料は例外
なく高軟化点で、かつ、熱膨張率がダイヤモンドに比較
的近い材料であった。例えば、ニューダイヤモンド(N
EWDIAMOND)第5巻,No.4,第44頁には
EL(Electro−Luminescence)構
造の発光素子が示されているが、n型のシリコン基板の
上にハフニウム酸化物やアルミナの二重絶縁層を形成し
、その上に多結晶ダイヤモンド薄膜を形成している。
【0059】これに対し、本発明によれば、低軟化点基
板上に高品質のダイヤモンド薄膜を形成できるので、光
学素子や発光素子として使用することがでる。
【0060】ダイヤモンドはシリコンと同様に周期律表
の第4族に属する半導体である。将来、各種の半導体デ
バイスとして使用される可能性が大きいが、この場合は
エピタキシャル薄膜が望ましい。ダイヤモンドをエピタ
キシャル成長するには、基板は格子定数がダイヤモンド
のそれに近い材料を選択しなければいけない。格子定数
が近い材料は当然、単結晶ダイヤモンドであるが、該単
結晶ダイヤモンドは高圧法により製造され、その大きさ
は1〜5mm角程度と小さいので前記素子の大量生産は
困難であり実用的でない。
【0061】CuやNiの格子定数とダイヤモンドの格
子定数との差は1%以下であり、CuやNiはその上に
ダイヤモンドの単結晶を成長させるには好適な材料であ
る。しかし、Cu,Niの熱膨張率はダイヤモンドのそ
れと大きく異なるため従来の方法(750℃よりも高温
度)で成長させることができても、成長後に常温に戻し
たとき該薄膜が剥離する等の問題がある。本発明はダイ
ヤモンド薄膜を低温成長させるので、上記Cu,Ni上
にダイヤモンド単結晶を成長させるのに極めて有効であ
る。なお、CuやNiの単結晶基板を用いることもでき
るが高価なためあまり実用的でない。従って、MBE等
の蒸着法によって、まずCuやNiの薄膜をシリコン等
の基板に単結晶成長させ、その上にダイヤモンド薄膜を
成長させることが望ましい。
【0062】また、CuやNiのアモルファス薄膜をシ
リコン等の基板上に堆積し、これにダイヤモンド薄膜を
エピタキシャル成長で行うことができる。これによれば
、ダイヤモンドを半導体としたトランジスタを作成でき
る。
【0063】従来のダイヤモンド薄膜は全て多結晶とな
っていた。こうした多結晶体は多くの微細な結晶から構
成されているために、結晶間にグレインと呼ばれる空孔
あるいはアモルファスな領域を含んでいる。これらは、
ダイヤモンド中のキャリアーの移動を妨害してトランジ
スタの機能を低下させる原因となる。本発明のダイヤモ
ンドの単結晶薄膜は、こうしたグレインが生じないため
に、半導体デバイスを作成する上で極めて優れている。
【0064】特に、ダイヤモンドはバンドギャップ5.
2eVと、シリコン等のそれよりも大きいために、放射
線による誤動作(ソフトエラー)現象が起こりにくく、
特に宇宙空間で用いる電子装置等の半導体デバイスとし
ての応用が期待できる。また、高温下でのキャリアーの
移動度がSiやGaAs等よりも大いので高温用デバイ
スとしても好ましい。
【0065】10〜100μmのフレーク状のCuにダ
イヤモンドを700℃でコーティングにより堆積させる
ものがある(特開平1−131097号公報)。しかし
、ダイヤモンドとCuは熱膨張率が著しく異なるため、
700℃でコーティングしたダイヤモンド膜は極めて剥
離し易いと考えられる。本発明は、常温〜200℃の低
温でもダイヤモンド薄膜の合成が可能であり、こうした
Cuへのコーティングにも好適である。
【0066】室温付近でのダイヤモンド薄膜の成長は、
図3のような製造装置により行うことができる。しかし
、低温化するに伴って薄膜の成長速度が低下すると云う
欠点があるが、磁界を印加することによりプラズマ中の
電子を励起し、プラズマを活性化することで解決するこ
とができる。また、Ar等の不活性ガスを添加すること
によってプラズマを活性化できる。Arは準安定励起状
態の寿命が他の化学種に比べて非常に長いため、その効
果が大きい。このように高い内部エネルギーを有するA
rは、プラズマ中の他の化学種の分解を促進したり、あ
るいは基板表面の結晶化反応を促進するなどの作用もあ
る。
【0067】一方、Arは原子半径が大きいので基板や
成膜中の薄膜にアタックしてこれらを損傷するという欠
点がある。特にイオン化したArはその影響が大きい。 これを改善するためには基板にプラスの電位を加え、上
記のイオン化Arの入射量を抑制することにより表面損
傷を防止することができる。
【0068】基板をマイクロ波プラズマ中あるいはその
外に設置し、基板温度を300〜1500℃に調節して
、導入したArと有機化合物および水素をプラズマ分解
し、ダイヤモンドを析出させる方法が提案されている(
特開昭63−256596号公報)。しかし、実施例に
は800℃での結果しか記載されておらず、低温成長法
について記載がない。また、該公報には200Wのマイ
クロ波を使用した実施例が示されているが、本発明者ら
の実験によると80Wのマイクロ波で発生させたプラズ
マを基板に接触させると、基板は400℃以上に加熱さ
れる。従って、上記マイクロ波出力が200Wでは、基
板温度は少なく見積もっても500℃またはそれ以上に
なるものと考える。基板温度を下げるには、同図1から
判断しマイクロ波プラズマの外に基板を設置せざるを得
ないと推定される。しかし、基板をこのような位置に設
置した場合、本発明者らの実験ではダイヤモンド薄膜は
形成できなかった。
【0069】本発明の低温成長法で形成したダイヤモン
ド薄膜にはいくつかの特徴がある。まず、ダイヤモンド
薄膜とその下地との間の熱応力が小さく、薄膜中の残留
応力も小さいので、両者の密着性は従来のものよりも優
れている。
【0070】CuやNiの熱膨張率は、ダイヤモンドと
大きく異なるが、本発明によれば、殆ど問題ない。なお
、図1において基板1がCuあるいはNiの単結晶の場
合には、ダイヤモンド薄膜2は単結晶薄膜となる。
【0071】本発明の合成法によれば、ラマン散乱分光
によって得られたダイヤモンド結合に起因するラマンシ
フトを膜厚方向でほぼ一定の値にすることができ、結晶
格子の乱れの少ないものが得られる。特に、ダイヤモン
ド結合に起因するラマンシフトの膜厚方向のずれは±1
cm ̄1以内に制御することもできる。
【0072】ダイヤモンド薄膜を発光素子に使用する場
合、結晶格子の乱れが多い膜においては、発光遷移過程
で格子乱れを原因とするトラップ準位が創生される。該
準位の存在は非輻射遷移が生じ易くなり、スペクトルが
広帯域化したりあるいは輝度低下の原因となる。本発明
のダイヤモンド薄膜は、格子乱れに起因するトラップ準
位が少ないのでスペクトルがシャープになり、かつ、高
輝度のものが得られる。
【0073】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。
【0074】 〔実施例  1〕 図5に示す装置を用いて、ダイヤモンド薄膜を軟化点8
44℃の低融点ガラス(コーニングガラス7059)基
板上に形成した。反応セル(石英チャンバー)は直径1
5mm、基板はマイクロ波キャビティの下端から更に下
方向に5mmの位置に設置した。マイクロ波出力は80
W一定とし、チャンバー内圧力は1torrとした。発
生したプラズマが基板面に接触する程度に接触させた状
態で基板温度は350℃であった。基板温度は熱電対で
モニターし、補助加熱によって400℃に調節した。
【0075】原料ガスはCO/O2/H2系を用い、C
O濃度は8%,O2濃度は2.2%,残部がH2である
。ダイヤモンド薄膜の成長時間は3時間とした。なお、
成膜速度は0.1μm/時であった。
【0076】合成されたダイヤモンド薄膜の構造は図1
の模式図のとおりである。マクロラマン分析の結果、1
333cm ̄1に図11と同等のダイヤモンドのシャー
プなピークが観測された。ラマン強度比 Ia/Id 
は0.4であった。高分解能ラマン分析による半値幅は
4.0cm ̄1である。カソ−ドルミネッセンススペク
トルでは青色の発光が得られ、発光強度比 Ib/Ig
 は2.5であった。
【0077】 〔実施例  2〕 実施例1と同様な方法で原料ガスにAr(流量5scc
m)を添加してダイヤモンド薄膜の形成を行った。実施
例1と同様な性状の薄膜を得た。成膜速度0.5μm/
時で実施例1の5倍である。また、ラマン分析の結果、
実施例1と同様の膜質のダイヤモンドが合成された。
【0078】 〔実施例  3〕 シリコン基板上に蒸着によって厚さ200ÅのCu薄膜
を形成し、この上にダイヤモンド薄膜を実施例1と同様
の条件で形成し図2の模式図に示す構造のものを形成し
た。ダイヤモンド薄膜のラマン分析結果は実施例1と同
様であった。
【0079】 〔実施例  4〕 実施例1の低融点ガラスを基板として用い、実施例1と
同様の方法でダイヤモンド薄膜を合成した。基板温度を
200〜600℃の間で調節したが、400℃までは水
冷なしで基板温度を調節できた。しかし、これ以上では
水冷が必要であった。温度を100℃刻みで合成した薄
膜のラマン分光分析の結果、実施例1と同等の結晶性の
よいダイヤモンド薄膜が合成されていることが確認され
た。
【0080】 〔実施例  5〕 実施例4と同様の方法で、図3の模式図に示す装置で薄
膜合成を行った。基板温度を600℃以下とするには水
冷が必要であった。基板温度を200〜600℃の間で
調節して各温度で成膜を行った。温度100℃刻みで合
成した薄膜のラマン分光分析の結果、結晶性のよいダイ
ヤモンド薄膜が合成されていることが確認された。
【0081】 〔実施例  6〕 図5に示す装置により実施例1と同様な方法で室温〜7
50℃の温度範囲でダイヤモンド薄膜を合成した。使用
したガス系はCO(7%)/O2(2.2%)/H2(
バランス)系である。マイクロ波の出力は80W一定と
した。この出力では基板が350℃までしか加熱されな
かったので、350℃以上では補助加熱ヒータを使用し
て加熱した。また350℃以下では図5全体をベンチレ
ータで空冷した。室温〜750℃で合成されたダイヤモ
ンド薄膜のマクロラマンスペクトルは図11と同等のも
のであった。ダイヤモンドのピークが1333cm ̄1
に観測された。なお、不定形成分のピークはほとんど認
められなかった。高分解能マクロラマンスペクトルでダ
イヤモンドピークの半値幅を求めると4cm ̄1であっ
た。
【0082】また、常温におけるカソードミネッセンス
スペクトルは図13のようになり発光強度比 Ib/I
g は2.5であった。本実施例の薄膜は3〜5μmの
単離した粒子からなる特長的な構造をしていることが分
かった。本発明のガス系では高純度,高結晶性のダイヤ
モンドが合成されている。これは従来の柱状結晶とは異
なり結晶形がはっきりした大きな粒子となる。これに対
して、基板にシリコンを用いた合成薄膜はすべて多結晶
であった。また、CO/H2系で合成したものはいずれ
も柱状結晶である。
【0083】 〔実施例  7〕 第6図の模式図に示す装置を用いてCuの単結晶上にダ
イヤモンド薄膜を合成した。基板は水冷して成長温度を
50℃程度に調節し、チャンバー内の真空度は1tor
rとした。原料ガス系としては、CO(8%)/O2(
2.2%)/H2(残部)を使用した。3時間成長した
後、得られた薄膜を分析したところ、実施例6と同等の
薄膜が合成されていた。しかもその結晶構造は単結晶ダ
イヤモンドであった。
【0084】
【発明の効果】本発明は、ダイヤモンド薄膜を形成する
基板として低融点材料を用いることができる。またCu
やNi上にダイヤモンド単結晶膜を成長することができ
る。
【0085】また、本発明によれば、ダイヤモンド薄膜
と下地との密着性が向上し、かつ、膜の残留応力を減少
できる。更に低温で合成したものは不純物、特にアモル
ファス部の少ない高結晶性の薄膜が得られる。
【0086】本発明によって得られたダイヤモンド薄膜
は半導体素子,光学素子,発光素子,オプトエレクトロ
ニクス等の素子に応用することができる。また該素子を
用いることにより高品質のディスプレイを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダイヤモンド薄膜の側断面
模式図である。
【図2】本発明の他の実施例のダイヤモンド薄膜の側断
面模式図である。
【図3】本発明のダイヤモンド薄膜の製造装置の断面模
式図である。
【図4】本発明の他のダイヤモンド薄膜の製造装置の断
面模式図である。
【図5】本発明の他のダイヤモンド薄膜の製造装置の断
面模式図である。
【図6】本発明の他のダイヤモンド薄膜の製造装置の断
面模式図である。
【図7】本発明のダイヤモンド薄膜を用いた表示素子の
側断面模式図である。
【図8】本発明のダイヤモンド薄膜を用いた表示装置の
模式図である。
【図9】本発明のダイヤモンド薄膜を用いた半導体素子
の側断面模式図である。
【図10】従来のダイヤモンド薄膜のマクロラマンスペ
クトルである。
【図11】本発明のダイヤモンド薄膜のマクロラマンス
ペクトルである。
【図12】ダイヤモンド薄膜の高分解能マクロラマンス
ペクトルである。
【図13】ダイヤモンド薄膜のカソードルミネッセンス
スペクトルである。
【符号の説明】
1…基板、2…ダイヤモンド層、3…バッファー層、4
…絶縁層、5……透明電極、10…発光素子、11…駆
動用トランジスタ、12…制御システム、21…ダイヤ
モンド半導体層、22…ドレイン電極、23…ソース電
極、24…ゲート電極、31…密閉チャンバー、32…
成膜チャンバー、33…マイクロ波導波管、34…プラ
ズマ、35…原料ガス、36…マイクロ波、37…基板
、38…基板ホルダー、39…真空ポンプ、40…冷却
水、41…磁界コイル、42…ホルダー回転機、43…
保護壁。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一酸化炭素,二酸化炭素および炭化水素の
    少なくとも1種と、水素、または水素と酸素を含む原料
    ガスを電磁波により分解してプラズマ化し、前記電磁波
    が照射される領域の外側に基板を保持し、前記プラズマ
    を前記基板の表面と接触させ、該基板上にダイヤモンド
    薄膜を形成させることを特徴とする合成ダイヤモンド薄
    膜の製法。
  2. 【請求項2】CO/O2/H2、CH4/O2/H2、
    CO/CO2/H2、CO/CO2/O2/H2、CO
    /CH4/O2/H2、CH4/CO2/H2、CH4
    /CO2/O2/H2から選ばれた原料ガスを電磁波に
    より分解してプラズマ化し、前記電磁波が照射される領
    域の外側に基板を保持し、前記プラズマを前記基板の表
    面と接触させ、該基板上にダイヤモンド薄膜を形成させ
    ることを特徴とする合成ダイヤモンド薄膜の製法。
  3. 【請求項3】前記原料ガス中の不純物である不活性ガス
    の濃度を1モルppm以下に制御したことを特徴とする
    請求項1または2に記載の合成ダイヤモンド薄膜の製法
  4. 【請求項4】前記原料ガス中の酸素量が1モルppm〜
    5モル%であることを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の合成ダイヤモンド薄膜の製法。
  5. 【請求項5】前記基板を前記電磁波の照射領域外で、か
    つ、前記プラズマ発生領域内に保持したことを特徴と請
    求項1〜4のいずれかに記載の合成ダイヤモンド薄膜の
    製法。
  6. 【請求項6】前記基板がガラスから成り、該基板の表面
    温度を基板材料の軟化点の100℃以下で、かつ、雰囲
    気温度以上となるように制御することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の合成ダイヤモンド薄膜の製
    法。
  7. 【請求項7】前記基板として表面にCuまたは/および
    Niの蒸着膜を設けたものを用いることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の合成ダイヤモンド薄膜の
    製法。
  8. 【請求項8】前記基板として表面にCuまたは/および
    Niの単結晶膜またはアモルファス膜を設けたものを用
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    合成ダイヤモンド薄膜の製法。
  9. 【請求項9】前記原料ガスの分解によって生じたプラズ
    マが非平衡マイクロ波プラズマであることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の合成ダイヤモンド薄膜
    の製法。
  10. 【請求項10】前記原料ガスのプラズマ雰囲気の圧力を
    10 ̄5〜102torrとすることを特徴とする請求
    項1〜9のいずれかに記載の合成ダイヤモンド薄膜の製
    法。
  11. 【請求項11】チャンバーと、該チャンバー内にダイヤ
    モンド合成用の原料ガスを導入する導入手段、前記原料
    ガスを分解し非平衡プラズマを生成する電磁波発生手段
    、前記電磁波の照射領域の外側で該非平衡プラズマに接
    触する位置に配置された合成ダイヤモンド薄膜形成用基
    板ホルダー、前記チャンバー内の圧力を調節する圧力調
    節手段を備えたことを特徴とする合成ダイヤモンド薄膜
    の製造装置。
  12. 【請求項12】前記原料ガスの分解によって生成した非
    平衡プラズマを前記基板面に到達接触させるための電界
    または磁界発生手段を備えたことを特徴とする請求項1
    1に記載の合成ダイヤモンド薄膜の製造装置。
  13. 【請求項13】マクロラマン法により分析したダイヤモ
    ンド結晶に起因するラマン散乱強度Idと、ダイヤモン
    ド以外の不定形成分に基づくラマン散乱強度Iaとの比
    Ia/Idが3よりも小さいことを特徴とする合成ダイ
    ヤモンド薄膜。
  14. 【請求項14】マクロラマン法により分析したダイヤモ
    ンド結晶に起因するラマン散乱ピ−クの半値幅が3〜5
    cm ̄1であることを特徴とする合成ダイヤモンド薄膜
  15. 【請求項15】室温でのカソードルミネッセンス法によ
    り分析したダイヤモンドの440nm波長に位置するピ
    ーク強度Ibと、530〜600nmに位置するピーク
    強度Igとの比 Ib/Ig が2以上であることを特
    徴とする合成ダイヤモンド薄膜。
  16. 【請求項16】前記 Ia/Id が0〜3であること
    を特徴とする発光素子用合成ダイヤモンド薄膜。
  17. 【請求項17】前記ラマン散乱ピ−クの半値幅が3〜5
    cm ̄1であることを特徴とする発光素子用合成ダイヤ
    モンド薄膜。
  18. 【請求項18】前記 Ib/Ig が2以上であること
    を特徴とする発光素子用合成ダイヤモンド薄膜。
  19. 【請求項19】マクロラマン法により分析したダイヤモ
    ンド結晶に起因するラマン散乱強度Idと、ダイヤモン
    ド以外の不定形成分に基づくラマン散乱強度Iaとの比
    Ia/Idが3よりも小さい合成ダイヤモンド薄膜と、
    該ダイヤモンドの格子定数との差が1%を超えない薄膜
    形成用基板とよりなることを特徴とする合成ダイヤモン
    ド薄膜複合体。
  20. 【請求項20】マクロラマン法により分析したダイヤモ
    ンド結晶に起因するラマン散乱強度Idと、ダイヤモン
    ド以外の不定形成分に基づくラマン散乱強度Iaとの比
    Ia/Idが3よりも小さい合成ダイヤモンド薄膜がシ
    リコン単結晶基板上に形成されていることを特徴とする
    合成ダイヤモンド薄膜複合体。
  21. 【請求項21】絶縁性基板と、該基板上に形成されたC
    u,Niまたは立方晶BNの単結晶あるいは多結晶の薄
    膜層と、該薄膜層表面に形成された合成ダイヤモンド薄
    膜とから成り、該合成ダイヤモンド薄膜のマクロラマン
    法により分析したダイヤモンド結晶に起因するラマン散
    乱強度Idと、ダイヤモンド以外の不定形成分に基づく
    ラマン散乱強度Iaとの比Ia/Idが3よりも小さい
    ことを特徴とする合成ダイヤモンド薄膜複合体。
  22. 【請求項22】電気絶縁性の透明基板、該基板上に形成
    された透明電極、該透明電極上に形成された透明絶縁層
    、該透明絶縁層上に形成された発光体、該発光体上に形
    成された絶縁層、該絶縁層上に形成された電極および前
    記電極間に交流電圧を印加する電圧印加手段を有し、前
    記発光体の少なくとも一部が合成ダイヤモンド薄膜によ
    り構成されており、該合成ダイヤモンド薄膜のマクロラ
    マン法により分析したダイヤモンド結晶に起因するラマ
    ン散乱強度Idとダイヤモンド以外の不定形成分に基づ
    くラマン散乱強度Iaとの比Ia/Idが3よりも小さ
    く、マクロラマン法により分析したダイヤモンド結晶に
    起因するラマン散乱ピ−クの半値幅が3〜5cm ̄1の
    範囲にあり、室温でのカソードルミネッセンス法により
    分析したダイヤモンドの440nm波長に位置するピー
    ク強度Ibと530〜600nmに位置するピーク強度
    Igとの比 Ib/Ig が2以上であることを特徴と
    する発光素子。
  23. 【請求項23】電子銃、該電子銃から出射された電子ビ
    ームを外部信号に基づき偏向する偏向コイルおよびシャ
    ドーマスクを有するブラウン管のフェースパネル内面に
    形成された蛍光面が合成ダイヤモンド薄膜によって構成
    されており、該合成ダイヤモンド薄膜のマクロラマン法
    により分析したダイヤモンド結晶に起因するラマン散乱
    強度Idとダイヤモンド以外の不定形成分に基づくラマ
    ン散乱強度Iaとの比Ia/Idが3よりも小さく、マ
    クロラマン法により分析したダイヤモンド結晶に起因す
    るラマン散乱ピ−クの半値幅が3〜5cm ̄1の範囲に
    あることを特徴とするブラウン管。
  24. 【請求項24】絶縁層、該絶縁層上に設けられた半導体
    層、該半導体層にゲート電極,ドレイン電極,ソース電
    極を有する電界効果型トランジスタにおいて、前記半導
    体層が合成ダイヤモンド薄膜により構成され、該合成ダ
    イヤモンド薄膜のマクロラマン法により分析したダイヤ
    モンド結晶に起因するラマン散乱強度Idと、ダイヤモ
    ンド以外の不定形成分に基づくラマン散乱強度Iaとの
    比Ia/Idが0〜3であることを特徴とする電界効果
    型トランジスタ。
  25. 【請求項25】前記絶縁層上にCuまたは/およびNi
    の蒸着層を設け、該蒸着層上に前記合成ダイヤモンド薄
    膜から成る半導体層が設けられていることを特徴とする
    請求項24に記載の電界効果型トランジスタ。
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