JP2518812Y2 - スクリーン板の取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプロジェクションテレビにおけるスクリーン
板の取付け構造に関する。

〔従来の技術〕

従来の構造は、実開平1-42093に記載のように、スク
リーン板の曲面にそわせたＬ字形押え具で固定する構造
となっていた。

この構造によれば、スクリーン板の曲面にそって均一
に固定することが出来、スクリーン板の波打ち又は変形
を発生させることが無くなるが、スクリーン板の曲面が
変化した場合に追従することが出来ない。本考案はこの
点を解決することを目的として考案した。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、スクリーン板の取付板と押え具の形
状が、スクリーン板の曲率に合わせて固定されている
為、スクリーン板の曲率が変化しない場合は、スクリー
ン板の周辺に有害な曲げモーメントは発生しない。

しかし、スクリーン板の曲率が変化し押え具との形状
に合わない場合は、スクリーン板の周辺に曲げモーメン
トが発生し、この曲げモーメントによってスクリーン板
に波打ちや、変形を発生させる問題があった。

本考案では、上記問題点を解決することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、取付板と取付具にそれぞ
れ線条の突起を設け、互いの突起の中心線が一致する位
置に配し、この線条の突起でスクリーン板を挟持するこ
とによってスクリーン板周辺での曲げモーメントの発生
を防ぎ、スクリーン板の波打ち、変形を防止したもので
ある。

〔作用〕

スクリーン板の取付けは、スクリーン板の全面に取付
板を配し、スクリーン板後面より取付具をスクリーン板
に押し付けることにより成り立っている。

取付板と取付具には、それぞれスクリーン板に接する
側に線条の突起を設け、互いの突起の中心線を一致させ
ることにより、取付具の押し付けによって生じる力の作
用点と、スクリーン板を支える取付板からの反力の作用
点が一致し、スクリーン板周辺での曲げモーメントの発
生を防ぎ、スクリーン上に投写された画像に有害な影響
を与えるスクリーン板の波打ちや変形の発生を防止でき
る。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図，第２図により説明
する。スクリーン板１の全面に取付板３を配し、スクリ
ーン板１の後面より取付具２を取付板３にねじ４にて固
定し、スクリーン１を挟持する。

取付板３と取付具２には、スクリーン板１に接する側
にそれぞれ線条の突起3bと2aが設けられ、スクリーン板
１を挟持する力は該突起3bと2aを介してスクリーン板１
に作用する。

該突起3bの中心線と該突起2aの中心線を一致させる事
により、スクリーン板を押し付ける力の作用点とスクリ
ーン板を支える反力の作用点が一致し、スクリーン板周
囲に有害な曲げモーメントの発生を防止でき、その結果
スクリーン板の波打ち及び変形防止の効果がある。

〔考案の効果〕

本考案によれば、スクリーン板の曲率に関係なく、周
囲での曲げモーメントの発生を防止でき、スクリーン板
の波打ち及び変形、そしてスクリーン上に投写された画
象への悪影響を防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す後面より見た斜視図で
ある。第２図は第１図のＸ−Ｘ線断面図である。 １……スクリーン板、２……取付具 2a……突起、３……取付板 3b……突起、４……ねじ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スクリーン板（１）の取付け構造におい
   て、 該スクリーン板の第１の面側で該スクリーン板を支える
   取付板（３）と、 該取付板との間にスクリーン板をはさみ該スクリーン板
   の第２の面側で該スクリーン板を保持する取付具（２）
   と、を備え、 該取付板と取付具は、突起部分の中心線が互いに略一致
   した状態で上記スクリーン板の両面に接しかつ該スクリ
   ーン板の端面を該取付板及び取付具に対し離間させた状
   態で該スクリーン板を保持する線条突起（2a、3b）を有
   し、 上記取付具が上記スクリーン板に加える力の作用点と、
   上記取付板からの反力の作用点とを略一致させて該スク
   リーン板を支えるようにした構成を特徴とするスクリー
   ン板の取付け構造。