JP2518316Y2 - 昇降レールのロック装置 - Google Patents

昇降レールのロック装置

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JP2518316Y2 JP1990026475U JP2647590U JP2518316Y2 JP 2518316 Y2 JP2518316 Y2 JP 2518316Y2 JP 1990026475 U JP1990026475 U JP 1990026475U JP 2647590 U JP2647590 U JP 2647590U JP 2518316 Y2 JP2518316 Y2 JP 2518316Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ガイドレールに沿って走行する搬送用移動
体を昇降移動させるための昇降レール装置において、そ
の昇降レールを固定レールと接続する位置でロックする
ためのロック装置に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) この種の昇降レール装置は一般にドロップリフターと
呼ばれ、ガイド支柱に沿って昇降可能な可動フレーム
に、固定レールに接続可能な昇降レールを架設したもの
であり、前記固定レール及び昇降レールは、垂直板部と
当該垂直板部の上下両端から連設された水平レール部と
を有するものであるが、前記可動フレームが片持ち状の
もので、その遊端部で前記昇降レールを支持するもので
あるから、当該可動フレームを昇降させるための巻き上
げチェンが前記ガイド支柱に近い位置で可動フレームを
吊り下げている場合は、ガイド支柱に対する可動フレー
ムの停止位置精度がいくら良くても、昇降レールに負荷
が掛かったときに可動フレームの撓みにより当該昇降レ
ールと固定レールとの間に大きな段差が生じ、両レール
間で搬送用移動体を安全円滑に乗り移らせることができ
なくなる。
このような現象は、特に重量物を搬送する搬送用移動
体を取り扱う昇降レール装置に顕著であり、従って重量
物用の昇降レール装置では、前記巻き上げチェンによる
可動フレームの吊り下げ位置を昇降レールの真上位置に
もってくることが試みられたが、装置全体の大型化につ
ながり、大幅なコストアップとなる。そこで、固定レー
ル側と昇降レール側とをロック装置で互いに結合するこ
とも試みられたが、従来のこの種のロック装置は、前記
固定レール及び昇降レールから離れた位置に設けられて
おり、ロック装置そのものを固定レールや昇降レールに
支持するためのフレーム類を含めると大掛かりな装置と
なり、やはり相当のコストアップは免れないばかりでな
く、前記のような断面形状の固定レールと昇降レールと
の間の相対的な捩じれを確実に防止することができなか
った。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記のような従来の問題点を解消し得る昇降
レールのロック装置を提供することを目的とするもので
あって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付し
て示すと、ガイド支柱1a,1bに沿って昇降可能な可動フ
レーム4に、固定レール9a,9bに接続可能な昇降レール
8を架設して成る昇降レール装置であって、前記固定レ
ール9a,9b及び昇降レール8が、垂直板部40と当該垂直
板部40の上下両端から連設された水平レール部41,42と
を有する昇降レール装置において、前記固定レール9a,9
bの端部における垂直板部40の側面には、巾方向が前記
垂直板部40と平行な帯状板から成る係止部材14を固定レ
ール9a,9bの長さ方向に出退移動のみ可能に支持し且つ
周囲が閉じた通路22を有する支持部材21が取り付けられ
るとともに、前記係止部材14を出退移動させる駆動手段
(シリンダーユニット15)が併設され、前記昇降レール
8の端部における垂直板部40の側面には、前記係止部材
14が嵌合離脱自在で且つ周囲が閉じた被係止孔16を備え
る被係止部材17が取り付けられ、前記支持部材21には、
進出移動した前記係止部材14の下側縁14aに当接して係
止部材出退方向に回転可能な支持用ガイドローラー34が
軸支されるとともに、前記被係止部材17には、前記被係
止孔16に挿入された前記係止部材14の上側縁14bに当接
して係止部材出退方向に回転可能な被支持用ガイドロー
ラー35が軸支された構成となっている。(実施例) 以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説
明する。
第1図及び第2図において、1a,1bは垂直に立設され
た左右一対のガイド支柱であって、上端には駆動ユニッ
ト2を支持する固定フレーム3が架設されている。4は
可動フレームであって、前記両ガイド支柱1a,1bの各々
に昇降のみ可能に支持され且つ一側方へ片持ち状に張り
出す左右一対の可動フレーム本体5a,5bと、両可動フレ
ーム本体5a,5bの張り出し遊端部どうしを互いに連結す
る連結部材6とから構成され、当該連結部材6の下側に
ヨーク7を介して昇降レール8が架設されている。9a,9
bは固定レールであって、前記可動フレーム4が上昇限
位置にあるときの昇降レール8の両端に接続するよう
に、支持梁10a,10bの下側にヨーク11を介して架設され
ている。12は前記可動フレーム4を吊り下げる巻き上げ
チェンであって、前記駆動ユニット2により巻き上げ繰
り出し操作される。13a,13bは本考案によるロック装置
である。
前記固定レール9a,9b及び昇降レール8は、第3図〜
第5図に示されるように、垂直板部40と当該垂直板部40
の上下両端から連設された水平レール部41,42とを有す
る従来周知のものである。
前記ロック装置13a,13bは互いに左右対称形で、機構
そのものは同一であるから、片側のロック装置13aを第
3図〜第5図に基づいて説明すると、当該ロック装置13
aは、前記固定レール9aの端部における垂直板部40の側
面に当該固定レール9aの長さ方向に出退移動のみ可能に
装着された係止部材14と、当該係止部材14を出退移動さ
せる駆動手段としてのシリンダーユニット15と、前記昇
降レール8の端部側面に取り付けられ且つ前記係止部材
14が嵌合離脱自在な被係止孔16を備えた被係止部材17と
から構成されている。
前記係止部材14は、巾方向が上下方向、即ち前記垂直
板部40と平行になるように使用した帯状板の先端上下角
部を先窄まり状に斜めにカットしたものであって、基板
18、上下一対のガイド板19、及び被覆板20から成る支持
部材21内に形成された周囲の閉じた通路22に内嵌され、
且つ前記ガイド板19に前記係止部材14を上下から挟むよ
うに軸支された複数個のガイドローラー23によって滑動
可能に支持されている。前記被覆板20は、前記支持梁10
aと固定レール9aとを連結するヨーク11に固着され、当
該被覆板20、ガイド板19、及び基板18が固定レール9aの
側面に裏当て板24を介して一体に固着されている。ま
た、前記シリンダーユニット15は、前記ヨーク11に取り
付け板25を介して取り付けられ、そのピストンロッドの
先端連結金具26が、前記係止部材14に固着され且つ被覆
板20に設けられた長孔27から外側に突出するブラケット
28にピン29により連結されている。
前記被係止部材17は、基板30、上下一対のガイド板3
1、及び被覆板32から構成され、これら各板が周囲の閉
じた前記通路22を形成するもので、裏当て板33を介して
昇降レール8の端部側面に一体に固着されている。
また、前記支持部材21には、係止部材14を突出移動さ
せたときに当該係止部材14の先端近傍下側縁14aに当接
して係止部材14の出退移動方向に回転する支持用ガイド
ローラー34が軸支され、前記被係止部材17には、被係止
孔16に先端部が進入した前記係止部材14の上側縁14bに
当接して係止部材14の出退移動方向に回転する被支持用
ガイドローラー35が軸支されている。
巻き上げチェン12により可動フレーム4を第1図及び
第2図に示すように上昇限位置まで上昇させると、固定
レール9a,9bと昇降レール8とが一直線状に接続する。
係る状態でロック装置13a,13bのシリンダーユニット15
により係止部材14を前進移動させると、第4図に仮想線
で示すように係止部材14が昇降レール8側の被係止部材
17における被係止孔16内に進入し、昇降レール8の両端
と固定レール9a,9bの端部とが、両者が相対的に昇降移
動できない状態で且つ左右横方向にも相対的にずれない
状態に結合される。
従って、固定レール9a,9b側から昇降レール8上に重
量物搬送用の搬送用移動体を乗り移らせる場合、搬送用
移動体の一部が昇降レール8に乗り移ったときに昇降レ
ール8の端部に作用する荷重は、被係止部材17側の被支
持用ガイドローラー35、係止部材14、支持部材21側の支
持用ガイドローラー34、及び支持部材21を介して固定レ
ール9a,9bに伝達されるので、固定レール9a,9bに対し昇
降レール8のみが荷重により下方へ撓み、固定レール9
a,9bと昇降レール8との間に段差が生じる恐れはなくな
る。また、帯状板から成る係止部材14が昇降レール8の
側面、即ち垂直板部40に平行に近接しているので、前記
荷重により昇降レール8に捩じれが生じることもない。
従って、固定レール9a,9b上から昇降レール8への搬送
用移動体の乗り移りは安全円滑に行われる。勿論、上記
とは逆に、昇降レール8上から固定レール9a,9b上への
搬送用移動体の乗り移りも安全円滑に行われる。
昇降レール8上に乗り移った搬送用移動体を昇降移動
させるときは、ロック装置13a,13bの係止部材14をシリ
ンダーユニット15により後退復帰させて、昇降レール8
側の被係止孔16内から離脱させた後に、巻き上げチェン
12により可動フレーム4をガイド支柱1a,1bに沿って昇
降移動させれば良い。
(考案の作用及び効果) 以上のように本考案の昇降レールのロック装置によれ
ば、固定レール側の係止部材を進出移動させて、当該係
止部材の先端部を昇降レール側の被係止孔に嵌入させる
ことにより、前記昇降レールの端部を固定レールの端部
に結合し、両者間の位置ずれをなくして搬送用移動体の
乗り移りを安全円滑に行わせることができる。また、ロ
ック装置は固定レール及び昇降レールの端部側面に直接
付設されるので、ブラケットを介して離れた位置にロッ
ク装置を配置する場合と比較して、構造が簡単で安価に
実施し得るのであるが、特に本考案の構成によれば、次
のような格別の作用効果が期待できる。
即ち、固定レール側の係止部材が、当該固定レールの
垂直板部と巾方向が平行な帯状板から構成されているこ
とと、この係止部材が、固定レールの垂直板部の側面に
取り付けられた支持部材内の周囲が閉じた通路と、昇降
レールの垂直板部の側面に取り付けられた被係止部材内
の周囲が閉じた被係止孔とにわたって嵌合するものであ
ることとによって、固定レールと昇降レールとを前記係
止部材で結合した状態では、両レール間の上下方向の位
置ずれは勿論のこと、左右水平横方向の位置ずれや捩れ
などを確実に防止することができる。
しかも、長期間の使用により、昇降レールを昇降させ
る巻き上げチェンの伸びや昇降レール端部の垂れ下がり
変形によって昇降レールの停止位置は固定レールに対し
上側に変位することはなく、必ず下側へ変位することに
なるが、このような状況になっても、係止部材が昇降レ
ール側の被係止孔に嵌合するとき、当該係止部材の上側
縁が昇降レール側の被支持用ガイドローラを介して昇降
レールの端部を押し上げるようにして被係止孔に嵌入
し、このときに係止部材が受ける反力は、当該係止部材
の下側縁を支持する固定レール側の支持用ガイドローラ
ーで受けられるので、係止部材の被係止孔に対する嵌合
離脱運動が円滑且つ確実に行われ、昇降レール端部と固
定レール端部とを確実に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は使用状態を示す側面図、第2図は同正面図、第
3図はロック装置の詳細構造を示す一部横断平面図、第
4図は同一部縦断側面図、第5図は同縦断正面図であ
る。 1a,1b…ガイド支柱、4…可動フレーム、7,11…ヨー
ク、8…昇降レール、9a,9b…固定レール、10a,10b…支
持梁、12…巻き上げチェン、13a,13b…ロック装置、14
…係止部材、15…シリンダーユニット(駆動手段)、16
…被係止孔、17…被係止部材、21…支持部材、23…ガイ
ドローラー、34…支持用ガイドローラー、35…被支持用
ガイドローラー、40…固定レール及び昇降レールの垂直
板部、41,42…固定レール及び昇降レールの水平レール
部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイド支柱に沿って昇降可能な可動フレー
    ムに、固定レールに接続可能な昇降レールを架設して成
    る昇降レール装置であって、前記固定レール及び昇降レ
    ールが、垂直板部と当該垂直板部の上下両端から連設さ
    れた水平レール部とを有する昇降レール装置において、
    前記固定レールの端部における垂直板部の側面には、巾
    方向が前記垂直板部と平行な帯状板から成る係止部材を
    固定レールの長さ方向に出退移動のみ可能に支持し且つ
    周囲が閉じた通路を有する支持部材が取り付けられると
    ともに、前記係止部材を出退移動させる駆動手段が併設
    され、前記昇降レールの端部における垂直板部の側面に
    は、前記係止部材が嵌合離脱自在で且つ周囲が閉じた被
    係止孔を備える被係止部材が取り付けられ、前記支持部
    材には、進出移動した前記係止部材の下側縁に当接して
    係止部材出退方向に回転可能な支持用ガイドローラーが
    軸支されるとともに、前記被係止部材には、前記被係止
    孔に挿入された前記係止部材の上側縁に当接して係止部
    材出退方向に回転可能な被支持用ガイドローラーが軸支
    されている昇降レールのロック装置。
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