JP2516814Y2 - 除湿剤容器 - Google Patents

除湿剤容器

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JP2516814Y2
JP2516814Y2 JP1986130820U JP13082086U JP2516814Y2 JP 2516814 Y2 JP2516814 Y2 JP 2516814Y2 JP 1986130820 U JP1986130820 U JP 1986130820U JP 13082086 U JP13082086 U JP 13082086U JP 2516814 Y2 JP2516814 Y2 JP 2516814Y2
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container
sheet
film
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dehumidifying agent
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満 金井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は除湿剤容器に関する。
〔従来の技術〕
近年、家庭の押入れ、下駄箱等の湿気を除去するた
め、成形容器に塩化カルシウム等の乾燥剤をいれた除湿
剤が広く使用されるようになった。
これら従来の除湿剤容器として、第3図示のような中
空成形、射出成形、真空(圧空)成形等によって形成さ
れた容器本体(1)内に乾燥剤(2)を充填し、口部を
透湿性、且つ防止性フィルムもしくはシート(3)で密
封したものが用いられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、叙上の従来の容器は容器本体そのもの
は透湿性がほとんどないために、実質的に容器本体口部
をおおう透湿性且つ防水性を有する、フィルムもしくは
シート面からしか外気中の湿気を吸うことができず、吸
湿に時間がかかるという欠点があった。
又、透湿性且つ防水性を有する、フィルムもしくはシ
ートを容器本体の口部端縁にシールする方法として接着
剤による方法と熱溶着による方法とがあり、接着剤によ
る方法によるときには、接着強度が弱く、接着強度が十
分でないために水漏れがおこることがあるので、一般的
に熱溶着による方法が採用されている。しかしながら、
熱溶着によるシール方法を採用する場合、設備を必要と
し、コスト高となるのみならず、熱溶着の際の熱と圧力
で、透湿性且つ防水性フィルムもしくはシートが損傷
し、たまった水が漏れる恐れがある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は叙上の従来技術の欠点を克服すべく検討した
結果、案出されたもので、『透湿性且つ防水性を有す
る、フィルムもしくはシートが容器本体の側面および/
又は底面を形成するようなブランクを容器形状に成形
し、接合すべきブランクの端部間を合成樹脂を射出成形
することにより一体的に接合してなり、内部に除湿剤を
収納したことを特徴とする除湿剤容器。』を要旨とする
ものである。
本考案の容器は透湿性且つ防水性を有する、フィルム
もしくはシートよりなる側壁および底壁を形成するブラ
ンクを成形金型内に挿入し、接合すべきブランクの端部
間を、枠組となるべき合成樹脂を射出して、前記ブラン
クの端部表面と該枠組とが熱接合することにより形成さ
れる。このようにして一種の複合容器をうることができ
る。
そしてこのようにして得られた複合容器内に塩化カル
シウム等の乾燥剤を充填し、容器内にたまつた水がこぼ
れない様にポリエチレン、ポリプロピレンなどよりなる
防水性の蓋材で容器の口部を密封すれば除湿剤容器とな
る。
ここで透湿性且つ防水性を有する、フィルムもしくは
シートとはその様な性質があって且つ枠組と熱溶着でき
る(一体成形できる)ものでは何を用いても良いが、例
えば直鎖状低密度ポリエチレンなどの合成樹脂に炭酸カ
ルシウムを混合してなるものをフィルムもしくはシート
成形し、それを延伸してなる、微多孔フィルムもしくは
シートを適用しうる。また、透湿性且つ防水性フィルム
もしくはシートとして前記のような微多孔フィルムもし
くはシートに紙、不織布、穴開きフィルム等を貼合した
ものを用いても良い。
次に枠組は透湿性且つ防水性フィルムもしくはシート
と熱溶着できる(一体成形できる)ものであれば特に限
定するものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン、ポリスチレン等が用いられるのが一般的
である。
〔作用〕
透湿性且つ防水性を有する、フィルムもしくはシート
は容器壁を構成するとともに透湿面を提供するものであ
る。
〔実施例〕
炭酸カルシウム55重量%と直鎖状低密度ポリエチレン
45重量%の配合物を押出成形して、厚さ200μmのシー
トを形成し、このシートを温度50℃で縦、横両方向に2
倍に延伸した後100℃の温度でアニーリングし、厚さ120
μmのシートを形成した。次に坪量80g/m2の上質紙の裏
面に発泡ホットメルトを30g/m2塗布して、上記のシート
と貼り合わせた。
このシートは透湿性及び防水性を有し、その透湿度は
1気圧40℃、相対湿度90%の条件下で5000g/m2dayであ
った。このシートを打ち抜いて側壁及び底壁を形成する
第2図示のようなブランク(4)としたものの上質紙の
面がキャビティに接する様に金型(図示せず)内に挿入
し、直鎖状低密度ポリエチレンの射出成形により枠組を
一体成形して第1図の様な容器を得た。尚、図において
(5)は枠組を示す。この中に、塩化カルシウムを入
れ、容器の口部をを直鎖状低密度ポリエチレンよりにる
蓋材(6)で熱封緘して除湿剤容器を得た。これと第3
図示のような直鎖状低密度ポリエチレンよりなる同形状
の容器(1)を射出成形によって形成し、上と同量の塩
化カルシウム(2)を充填し、同様の方法で得た透湿性
且つ防水性を有するフィルムよりなる蓋材(3)を口部
に熱溶着した。従来のタイプの除湿剤容器を1気圧40
℃、相対湿度90%下に入れてその吸湿性を比較すると下
記の様であった。
カップ1個当たりの吸湿量(g/cup-day) 本考案のカップ 77.33 従来のカップ 16.08 この様に、4倍以上の吸湿性能を示した。
〔考案の効果〕
以上詳記した通り、本考案に係る除湿剤容器は透湿性
且つ防水性を有する、フィルムもしくはシートよりなる
ブランクを容器形状に成形し、接合すべきブランクの端
部間を合成樹脂で一体的に接合してなるもので、透湿性
面を広く有し、したがって除湿が効率よく行われる利点
を有するものである。
又、透湿性且つ防水性フィルム(シート)は、延伸し
て微多孔にしたものが広く使われているため、熱溶着時
に収縮して容器を変形させたり、熱によって破れが生じ
て水漏れの原因になったりしていたが、本考案によれば
透湿性且つ防水性フィルム(シート)の熱溶着が不要の
ため、その様な問題は発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のり容器の側面図、第2図はブランク板
の展開図、第3図は従来の除湿剤容器の断面図である。 4……透湿性且つ防水性フィルムもしくはシートよりな
るブランク 5……枠組 6……蓋材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−44531(JP,U) 実開 昭57−123218(JP,U) 実開 昭58−73321(JP,U) 実開 昭59−115416(JP,U) 実開 昭60−190660(JP,U) 実開 昭61−172101(JP,U) 特公 昭60−8933(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透湿性且つ防水性を有する、フィルムもし
    くはシートが容器本体の側面および/又は底面を形成す
    るようなブランクを容器形状に成形し、接合すべきブラ
    ンクの端部間を合成樹脂を射出成形することにより一体
    的に接合してなり、内部に除湿剤を収納したことを特徴
    とする除湿剤容器。
JP1986130820U 1986-08-27 1986-08-27 除湿剤容器 Expired - Lifetime JP2516814Y2 (ja)

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JPS6335423U JPS6335423U (ja) 1988-03-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6334894Y2 (ja) * 1981-05-13 1988-09-16
JPS5873321U (ja) * 1981-11-10 1983-05-18 株式会社トクヤマ 除湿器
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JPH0231143Y2 (ja) * 1985-04-11 1990-08-22

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